果林「エマに甘えられたい」
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※アニメ時空じゃないです
虹ヶ咲学園屋外 スクールアイドル同好会 練習後
果林「それじゃあ今日はここまでにしましょう。皆、お疲れ様」
皆「「お疲れさまでしたー!」」
―――――――
―――
かすみ「ふわあああ〜〜〜疲れましたぁ……もう限界ですよぉ」グデー
せつ菜「今日の練習は一段と気合が入っていましたね。私もさらにレベルアップしたような気がします!」
彼方「そうだね〜……でも、彼方ちゃんも…さすがにくたくただよ〜」フラフラ
しずく「彼方さん、今すぐにでも眠りそうな勢いですけど……大丈夫ですか?」
彼方「……う〜ん…彼方ちゃん…夢の世界へ突入しちゃいそう……」フラフラ 愛「おやおや、カナちゃんが大変だ!これは仮眠室へCome inするしかない!」
あなた「!!!〜〜〜っwwwwっwwwww」プルプル
歩夢「(あ、これは……笑いたいけど笑ってる場合じゃないと思って堪えてる……)」
璃奈「…面白い……けど、彼方さん、もうここで休ませてあげた方がいいかも」
果林「そうね……そこのベンチで寝かせてあげましょうか」
エマ「あ、それなら私が膝枕してあげるよ。彼方ちゃん、おいで〜」
彼方「おおー……エマちゃんの膝枕だ〜」フラフラ
エマ「はい、どうぞ♪」ポンポン
彼方「それでは失礼して……」ムニ エマ「……彼方ちゃん、どう?楽になった」
彼方「……う〜ん、さすがエマちゃん……天にも昇る気持ちだよー……練習を頑張った甲斐があった」
エマ「よかった〜。ゆっくり休んでいいからね」ナデナデ
彼方「うん……ちょっとだけ………眠らせて……」
彼方「……zzz」
エマ「ふふ、おやすみなさい」
彼方「zzz」スヤスヤ
皆「………………」ジー
エマ「……?皆、どうかしたの?」 彼方「zzz」ホヘー
皆「(すごく気持ちよさそう……いいな…)」
璃奈「あ、あの……エマさん」
エマ「ん?なあに?」
璃奈「その……後で私にも膝枕して欲しい……」
エマ「うん、もちろんいいよ〜」
璃奈「嬉しい……ありがとう、エマさん。璃奈ちゃんボード『にっこりん』」
かすみ「あっ!りな子ばっかりずるい!かすみんも!かすみんも〜!」
しずく「わ、私にも……お願いします!」 せつ菜「エマさんの膝枕は、何度味わっても底知れぬ魅力を感じますよね……」ゴクリ
歩夢「うん…それに、今日は練習も特にハードだったからなおさらね」
愛「エマ膝枕という寝具をseeing……仮眠がうらやましいか、みんな。なんつってー!」
あなた「〜っwwwwだーっははは!!!wwwwwwwもう無理wwwwww」バンバン
エマ「しーっ!皆、静かにしなきゃ、彼方ちゃんが起きちゃうよ」(小声)
皆「!!ご、ごめん(なさい)……」(小声)
エマ「……皆にも、後でやってあげるからね」
皆「!!!」コクコク(喜んで頷く)
果林「………………」 帰り道
エマ「すっかり遅くなっちゃったね。ごめんね、果林ちゃん」
果林「謝ることないわよ。エマも皆も嬉しそうだったし、良かったわ」
エマ「果林ちゃんにもやってあげようと思ってたのに」
果林「い、いいわよ!皆の前でなんて!」
エマ「じゃあ、後で果林ちゃんの部屋でやろっか♪」
果林「う//……お、お願いするわ//」
エマ「ふふ、良かった〜♪」
果林「…………」
果林「(…エマといると、本当に心地いいわね)」
果林「(今日だって、皆あんなに疲れていたのに、あっという間に皆を癒していたわ)」
果林「(皆のお姉さんとして振舞ってるけど、たまに子供っぽい一面もあって…そんなエマだから皆懐いちゃうのよね)」フフッ
果林「(……私のことだって、いつもとことん甘やかしてくれるし…)」 エマ「〜〜〜♪」ルンルン(鼻歌)
果林「(……ただ最近、甘えすぎて主導権を握られっぱなしなのよね)」
果林「(このままじゃ、エマなしじゃ生きられなくなりそう……)」
果林「(たまには、私がエマのことを徹底的に甘やかして骨抜きにしてあげたいわ)」
エマ「〜〜〜♪」
果林「(……でもエマって、自分よりも他人を優先しちゃうから、甘やかすタイミングが難しいのよね……)」
果林「(たまに、エマから抱き着いてくる、みたいな感じで甘えてくることはあるけど……そういうのとは違くて)」
果林「(もっと、こう…何て言うか……私がいつもされてるみたいに、ダメなところを甘やかしたいというか)」
エマ「〜〜♪……」
果林「(そもそもダメなところが少ないのよね)」
果林「(練習中でも弱音吐かないし、苦手なことも前向きに取り組むからすぐ上達するし)」
果林「(同好会のことも大事にしてて、皆のために何かできないか、いつも考えているわ)」
果林「(それに………毎朝私の面倒まで見てくれているんだもの。本人は負担に思ってないって言ってくれるけど……)」
果林「(……エマは本当にすごいわね)」 果林「(……あれ?………私…エマとは対等な関係で、お互い支え合えてると思っていたけど…)」
果林「(私って………一方的にエマに甘やかされてるだけなんじゃ…)」
果林「(はっ!弱音を吐いたりしないのも、私が頼りないから?…私にダメなところを見せないようにしてる?)」
エマ「………?」
果林「(何てこと…このままじゃエマを徹底的に甘やかすことなんてできないわ……どうすれば………)」
果林「(!……そうよ!何も難しいことじゃないわ!エマに頼りになるところを見せればいいのよ!)」
果林「(そうすればエマだって、私に甘えたり、弱いところをさらけ出してくれるかもしれない)」
エマ「……果林ちゃん?」
果林「!!!エ、エマ!?……何かしら?」
エマ「どうかしたの?難しい顔してたけど」
果林「べ、別に、何でもないわよ?」
エマ「…………本当に?」ジー
果林「(う…これはマズいわね……何とかしないと………)」 果林「……エマは、素敵な癒し系アイドルだなー、って考えていたのよ」
エマ「へ?///ど、どうしたの急に//」
果林「あら、いつも思っているわよ♪エマは可愛くて、澄んだ歌声もずっと聞いていたいわ!それに…」
エマ「い、いきなりそんなこと言われたら照れちゃうよ///」
果林「ほら、そういうところもとっても魅力的よ♪」
エマ「わ、わかったってば///」
エマ「……でも…嬉しいな//ありがとう」
果林「ふふ♪(危なかったわね……)」
果林「(…待っててエマ、私が頼りになるってこと、教えてあげるんだから!)」 数日後 果林、読モの仕事の日
果林「(今日の撮影は野外。いつものスタジオ近くの公園に現地集合って連絡があったけど……)」
果林「ここ、どこかしら…………迷ってしまったわ」キョロキョロ
果林「はぁ……(まだ時間はあるし、おそらく集合場所はここからそこまで遠くないはずだから……)」
果林「エマに助けてもらおうかしら……」スッ(スマホを取り出す)
果林「………………」
果林「(ここですぐにエマを頼っちゃうからダメなのよね)」
果林「(それなら彼方に……あ、今日シフト入ってるって言ってたわね……)」
果林「(さすがに後輩達に助けてもらうわけにはいかないし……)」 果林「(…………結局、こうなっちゃうのよね)」プルルルル プルルルル
エマ『もしもし?』
果林「エマ?今平気かしら?」
エマ『うん、大丈夫だよ。どうかしたの?』
果林「実は…道に迷っちゃって……」
エマ『あらら、それは大変!今、どの辺りにいるかわかる?』
果林「えっと……近くにある建物は……」 ―――――――
―――
\\ガヤガヤ//
果林「!!あれはスタッフさん達だわ!!到着したみたい!」
エマ『良かった〜!時間は間に合った?』
果林「おかげさまで、余裕で間に合ったわ。急なお願いだったのに、ありがとう」
エマ『どういたしまして〜♪あ、お仕事終わったら迎えに行くよ。何時頃だといいかな?」
果林「んーそうね、今日の予定では……」
果林「………………」 果林「そういえば撮影後に打ち合わせがあるんだったわ。何時に終わるかわからないから、一人で帰るわ」
エマ『!?!?!?』
エマ『えっ!?か、果林ちゃん?だ、大丈夫なの!?』
果林「ええ、大丈夫よ」
エマ『ほ、本当に……?そこの公園って、初めて来た場所なんだよね?』
果林「もう、エマってば心配しすぎよ。打ち合わせはスタジオに移動してからだし、スタッフさん達もいるから安心して」
エマ『そ、そう…それならいいけど……も、もしも困ったら連絡してね』
果林「ええ、わかったわ」 エマ『それじゃあ……お仕事頑張ってね』
果林「ありがとう。それじゃあね」
果林「…………ふぅ」ピッ
果林「(やっぱり、私にできることをやるしかないわね)」
撮影スタッフ「あ、朝香さん。今日もよろしくお願いしますね〜」
果林「はい、よろしくお願いします」
果林「(……本当に、頑張らないと)」 撮影終了後
\\オツカレサマデース//
撮影スタッフ「今日も絶好調でしたね〜!いやぁ、ときめくなぁ…」
果林「ありがとうございます」
撮影スタッフ「最近、朝香さんの人気もさらに急増しているみたいですよ!やっぱり、スクールアイドル効果ですかね〜」
果林「あ…そのことでちょっと、お願いしたいことがあって」
撮影スタッフ「?」
果林「実は、欲しい雑誌があるんですけど……」 夜 果林の部屋
\ドサッ/(雑誌や本の山)
果林「これだけあれば十分よね」
果林「(スクールアイドルに関する雑誌の他にも、練習に活用できそうな本までこんなにもらっちゃったわ)」
果林「(親切なスタッフさん達で良かった)」
果林「寝る前に少しだけ読んでみようかしら」
果林「…………」パラパラ(ページを捲る)
果林「…………」パラパラ
果林「(なるほど、色んな練習方法があるわね)」 果林「(……そういえば、この前の練習はちょっとハードすぎたかしら…皆、かなり疲れていたわ)」
果林「(何だかんだ言って、皆もちゃんとこなそうと頑張るのよね)」
果林「(一緒に練習してると、私も負けられないって気持ちにさせられるわ。本当、いい仲間達よね)」フフッ
果林「(……皆、実力も付いてきてるし、今後は、技術的な部分をもっと伸ばしていければいいかしら)」
果林「(となると………この辺りが参考になりそうね)」パラパラ
果林「(練習に活用できそうなところを書き出して……)」カキカキ
果林「(他に必要なことはないかしら……誰かの意見も聞いてみたいわね)」
果林「(そうだわ、ある程度まとめたら、せつ菜やあの子に相談してみましょう)」 ―――――――
―――
果林「ふぅ……(今日だけで大分進んだわ)」
果林「(二人に早く提案したいけど、明日は休日ね…予定空いてるか聞いてみましょう)」(スマホを取り出す)
果林「って嘘!?もうこんな時間!」
果林「(やってしまったわ………もう寝ないと)」
果林「(とりあえず、二人にメッセージ送って、と)」ピロン♪
果林「(後は…)」チラッ(机の上を見る)
(エマ「も〜果林ちゃんてばこんなに散らかして〜」)
(エマ「ちゃんとお片付けしないと、だめだよっ」)
果林「(…明日……というかもう今日…は休日だし、少しだけ遅くまで起きても問題ないわよね)」
果林「(……机の上を整理してから寝ましょう)」 みんなありがとう
シャワーだけにした
ちょっと待っててね 朝 果林の部屋
エマ「果林ちゃん、お休みだからっていつまでも寝てちゃだめだよ〜」
果林「ん…………」ゴロン
エマ「ほ〜らっ、起きて〜」ユサユサ
果林「う…ん……もう…起きたわよ……」ガバッ(布団に包まる)
エマ「それは起きたって言わないよっ」
果林「…………」
エマ「今日は手強いなぁ……布団とっちゃうからね〜」バッ
果林「んあ〜……」
エマ「はいっ、体起こして〜」
果林「う〜…………」 エマ「ふふ、おはよう果林ちゃん」ナデナデ
果林「…………」ボー
エマ「それじゃあ、お着替えしましょうね〜」
果林「…………」
エマ「(果林ちゃん、昨日のお仕事大変だったのかな。本当に疲れてるみたい)」ヌガセヌガセ
エマ「(打ち合わせがあるって言ってたし、遅くまでかかったのかも……寝かせてあげた方がよかったかな?)」
果林「…………エマ」
エマ「ん?なあに?」
※二人ともベッドに座っています 果林「…………」
果林「…………」ギュ
エマ「ひゃっ、果林ちゃん?ど、どうしたの?」
果林「ん……」ギュ〜
エマ「え、ええ〜!///(果林ちゃん、今上着てないのに〜!///)」
エマ「(ど、どうしよう///)」 果林「エマ…………」
果林「………………?」
果林「…………」スッ
エマ「(あ、離れちゃった……)」
果林「…………」ジー
エマ「(?こっち見てる……)」 果林「…………」
果林「…………」ガシッ(エマの服に手をかける)
エマ「え?」
果林「…………」ヌガセヌガセ
エマ「!?」
果林「…………」シュバババヌガセヌガセ
エマ「え!?え!?///ちょ、ちょっと果林ちゃん!?///」 エマ「(び、びっくりしてる間に脱がされちゃった……)」
果林「…………」
果林「…………♡」ギュ ポヨン
エマ「!?(む、胸に果林ちゃんの顔が///)か、果林ちゃん!恥ずかしいよ///」
果林「エマ♡……エマ〜♡」ギュウ〜
エマ「!?///」
エマ「(甘えてくる果林ちゃんかわいい///……じゃなくて!)」
エマ「果林ちゃん!!///ストップストップ!!///」
果林「エマ…もっと……♡」ムニュムニュ
エマ「だ、だめだよ〜!///」
果林「…………♡♡♡」ニヘー エマ「(全然離れてくれないよぉ……///)」
エマ「こ、こうなったら……恥ずかしいけど……えいっ!!」ムッギュ〜
果林「!!〜〜〜〜♡♡♡」ムニュムニュ
果林「〜〜〜〜♡…………」ムニュ
果林「……………………」
果林「………………!?」
果林「ンー!!ンー!!」ジタバタ
果林「ぷはっ!!」
果林「な!何!?」キョロキョロ エマ「おはよう、果林ちゃん」
果林「エ、エマ!?一体何が……って!!な、何で下着姿なのよ!!///」
エマ「……果林ちゃんが脱がせたんだよ?」
果林「!?!?!?///(ど、どういうこと……!?///)」
果林「(はっ!!よく見たら私もエマと同じ格好じゃない!!)」
果林「(まさか……エマと!?///)…エマ……私達ひょっとして///」
エマ「…果林ちゃんが甘えんぼさんなのはわかってるけど……さすがにあれは恥ずかしいよ///」
果林「!!!(やっぱり!!!)」 果林「(ということは…私が、その……迫ったってことよね?)」
果林「ごめんなさいエマ!私ってば何てことを……///」
エマ「い、いいよもう///びっくりしたけど……果林ちゃんに悪気はなかったみたいだし」
果林「そういうわけにはいかないわよ!もちろん責任をとるわ!!」
エマ「?……責任???」
果林「ええと、まずは何から…」
果林「…そうだわ!エマ、帰省の予定はいつかしら?」
エマ「え?」 果林「私も付いていくわ!ご両親に挨拶しないといけないもの!」
エマ「ええ!?……い、いつがいいかな……それに果林ちゃんのパスポートも」
果林「はっ!エマのご両親とお話できるようにしないと………」
果林「エマ、私にイタリア語を教えて!できれば知的な感じのがいいわね!」
エマ「う、うん!わかった!………じゃなくて!ちょっと落ち着いて!」
果林「落ち着けるわけないじゃない!!その……私達、そういう関係になっちゃったんだから///」
エマ「!?!?///果林ちゃん、何か勘違いしてるよ〜!?」 ―――――――
―――
※二人とも服を着ました
エマ「……ということがあったの///」
果林「…………」
果林「(…色々恥ずかしすぎるわ)……本当にごめんなさい」
エマ「も、もういいってば〜」
果林「はぁ……私ってば、ほんと情けないわね……」
エマ「そんなことないよ。気にしないで、ね?」
果林「……ええ…………」ズーン
エマ「(すごく落ち込んでる……)」 エマ「(どうしたんだろう?こんなに凹むなんて珍しい……)」
果林「何で、私はダメなところばっかり……」ボソッ
エマ「…果林ちゃん?(やっぱり何か変だよ……)」
エマ「(昨日も様子がおかしかったし……何かあったのかな?)」
エマ「果林ちゃん、もしかして……悩み事でもあるの?」
果林「……え?」
エマ「力になれるかわからないけど、話を聞くことくらいはできるから、良かったら話してほしいな」
果林「う…えっと…………」
果林「……………」 エマ「あ、ごめんね……果林ちゃんだって言いたくないことあるよね」シュン
果林「!!!ち、違うのよ!」
エマ「?」
果林「その…悩みというか………エマのことを考えてて…ええと……」ゴニョゴニョ
エマ「…へ?私?」
果林「……エマのことを甘やかし倒して…骨抜きに」ボソッ
エマ「え」
果林「!あ、え、えーっと」コホン 果林「…エマって、本当にすごいのよ」
果林「何でも一生懸命で、いつも皆のために動いてくれて」
果林「それで…それは……私がダメだから、一人で頑張ろうとしてるのかなって考えちゃって」
果林「だから、私がしっかりしているところを見せれば、エマが頼ってくれるようになると思ったの」
エマ「…………」
果林「……私がエマに甘えているみたいに、エマにとっても甘えられる相手になりたかったのよ」 エマ「…………」
エマ「(私が甘えてる相手なんて…そんなの……)」
果林「そう思ってから、最初はね、エマに起こしてもらったり、助けてもらわなくても大丈夫にならなきゃって考えてたんだけど」
果林「それはやめることにしたわ。エマと一緒にいる時間が減ってしまうもの」
エマ「そ、そうなんだ……//」
果林「それに……前にエマが、私が甘えることや、私のお世話をすることが好きって言ってくれたから」
エマ「………うん」
果林「それで、自分ができることをしようと思って」
果林「昨日の撮影の後、同好会の活動に役立ちそうな資料を譲ってもらえるように、スタッフさん達にお願いしたのよ」
果林「ほら、そこの机の上にあるでしょ?昨日はそれを使って、練習メニューを考えていたの」 エマ「(………机の上、いつもより綺麗にしてある)」
エマ「…見てもいい?」
果林「ええ、いいわよ」
エマ「ありがとう(……この、付箋だらけの本が参考書かな?)」パラパラ
果林「昨日は、少し読むだけにしようと思ってたんだけど」
果林「色んな練習方法を見ていたら、練習してる時の皆が浮かんできて」
果林「ちょっとまとめてみようかしら、なんて思っちゃって」
エマ「…………」パラパラ エマ「(文章のほぼ全部に線が引かれてて、どこが大事かわかりにくくなっちゃってるけど…)」パラパラ
エマ「(内容に合わせて、メンバーの色ごとに分けて引いてあるのかな?)」パラパラ
エマ「(あ、ここ、違う色で同じ文に線を引いてるから、何の色かわからなくなってる)」フフッ
果林「そんなに遅くまでやるつもりはなかったのに、いつの間にか夜更かししちゃってたわ」
エマ「(……こっちのノートにまとめたのかな)」パラパラ
エマ「(果林ちゃん、勉強嫌いって言ってるのに……)」 果林「で、その結果………寝ぼけてさっきの様なことが起こってしまったわけね……」
果林「(おそらく、昨日エマに甘える時間が少なかったから…その反動もあるかもしれないわ……)」
エマ「…………」
果林「エマに良いところを見せたかったのに、結局いつもより迷惑かけちゃう自分にがっかりしたのよ」
エマ「……果林ちゃん」
果林「はぁ……どうして私は、エマにかっこ悪いところばかり」
エマ「果林ちゃん!」ギュッ
果林「!?ちょ…//」 エマ「果林ちゃんは!全然かっこ悪くなんかないよ!」
エマ「果林ちゃんのダンスも歌もパフォーマンスも、雑誌に載ってる写真も、皆をまとめて引っ張ってくれるところもかっこよくて大好き!」
エマ「自分を磨くために努力を怠らないのも、皆を思ってはっきり言ってくれるところもすごく尊敬してる!」
果林「エ、エマ…///」
エマ「うっかりさんなところや困った時の顔も、朝起きる時にぽや〜んってしてるところも可愛くて面倒みたくなっちゃう!」
果林「エ、エマ…?」 エマ「昨日だって、お仕事頑張った後だったのに、練習メニューも考えてくれてた!」
エマ「読んでて、果林ちゃんが皆をよく見てて、すっごく大事にしてるってこと、伝わったよ」
エマ「だから、果林ちゃんはダメなんかじゃないし、ずーっと前から頼りに思ってるよ!私だけじゃなくて、皆もそう思ってる!」
果林「…………」
エマ「……それにね、私が頑張れるのは、果林ちゃん達がいるからなんだよ?」
エマ「一生懸命練習して、ライブでキラキラしたパフォーマンスを見せてくれて」
エマ「…たまに、私の膝枕で幸せそうな顔をしてくれる」
エマ「そんな皆がそばにいてくれるから、辛いことや、悲しいことがあっても吹っ飛んじゃうの」
エマ「だから、同好会は私にとって素敵な居場所で、皆のためにできることをしたいって思うの」
エマ「果林ちゃんも、同じでしょ?」
果林「……ええ、そうね」 エマ「こんな毎日が続いてくれることが私にとっての幸せだから、果林ちゃん達にはこれからも、いっぱい甘えてほしいな」
エマ「私も、果林ちゃんにいっぱい甘えちゃうよ!……果林ちゃんが思ってる『甘える』とはちょっと違うのかもしれないけど」
果林「……いいえ、私が間違ってたわ」
果林「エマが私を頼りにしてるってことがよくわかったし、それに…」
果林「…同好会の皆や、いつもの元気で頑張り屋さんなエマが、そばにいてくれることが私にとっての幸せだってわかったわ」
果林「だから、今までのエマのままで、私にいっぱい甘えてほしい」
エマ「……うん!」
、
果林「あ!でも、本当に辛いことや困ったことがあったら、その時は何でも話して頂戴ね」
エマ「もちろんだよ!」 果林「…ふふ、落ち込むなんて、私らしくなかったわ。心配かけてごめんなさい」
果林「これからも、かっこいい私を皆に見てもらうためにも、前向きに頑張らないとね」
エマ「うんうん、それでこそ果林ちゃんだよ」
果林「そうと決まれば、今日は自主練…………ん?練習?」
果林「!!!!忘れてたわ!せつ菜とあの子に……」(スマホを確認する)
果林「(……二人から、すごい数の通知が来てるわ…)」 果林「……エマ、今から大急ぎで出かける準備をしたいんだけど」
果林「…手伝ってもらってもいいかしら?」
エマ「ふふ、いいよ♪」
果林「……それと」
エマ「?」
果林「いつも、ありがとう」 数日後 スクールアイドル同好会部室
あなた「じゃじゃーん!果林さんが新しく練習メニューを考えてくれたよ!読んでみて!」
せつ菜「すごいんですよ!私達の得意不得意に合わせて綿密に練られてあって!」
せつ菜「まさに、虹ヶ咲スクールアイドル同好会のための奥義書って感じです!!」ペカー
果林「私だけじゃなくて、あなた達も手伝ってくれたじゃない」
あなた「いやいや、果林さんがベースをしっかり考えてくれたからですよ」
しずく「わ!すごいです!メンバー全員分の、個別の自主練習用メニューなんていうのも載ってますよ!」
\\ホントダー! スゴーイ カスミンモミタイデスー//
果林「そんなに喜んでもらえて嬉しいけど、頑張りすぎちゃダメよ?」
皆「「はーい!!」」 あなた「でも、果林さんから深夜に通知来た時は驚いたよ〜」
歩夢「あなた…もしかして、また遅くまでアイドルのライブ見てたの?」
あなた「(しまった!)ち、違うよ〜通知音で起きたんだよ〜」
歩夢「…ふーん」ジトー
あなた「そ、それで、すぐにメッセージ送ったんだけど、その時は返信来なくて」
あなた「で、朝になっても既読付かなくて、どうしたのかな〜なんて思ってたんだけど」 せつ菜「そうですよ!それで、お昼近くになってようやく電話がかかって来たと思ったら、エマさんの声でびっくりしました!」
エマ「あ〜、あの時果林ちゃんご飯食べてたから、私が連絡しておこうと思って」
せつ菜「たしかあの日は休日でしたよね?やっぱりお二人は、普段から一緒にいるんですね!」
彼方「エマちゃん、お休みの日まで通い妻しちゃって〜、本当に仲良いね〜〜よろしいことですな〜」ニヤニヤ
果林「もう、からかわないで///」
かすみ「もしかして、果林先輩ってぇ〜意外と寂しがりやさんなんですか〜?」ニヤニヤ
かすみ「そういうことなら、かすみんのこと、たっくさん可愛がってくれてもいいんですよ〜」ニヤニヤ
果林「……ええ、そうね」 果林「次の練習では、付きっ切りでかすみちゃんを見てあげるわ♡ビシバシいくから、覚悟してね♡」
かすみ「え゛っ!」
果林「大丈夫よ、かすみちゃんなら出来るわ」ナデナデ
かすみ「う、うぅ〜///」
しずく「(さすが果林さん、飴と鞭を使い分けてますね…)」
愛「…………」ウーン
璃奈「…愛さん?さっきからずっと真剣な顔してどうしたの?」
愛「……さっきカナちゃんが『通い』で『仲良い』って………これを無意識に言っていたなら…天才だ!」
璃奈「…………」
璃奈「……愛さんも、天才だと思うよ」 帰り道
エマ「皆、喜んでたね〜♪果林ちゃんが頑張ったからだね〜」ナデナデ
果林「エ、エマ//そういうのは帰ってから……」
エマ「ええ〜、だめ〜?」
果林「帰ったら、好きなことさせてあげるから」
エマ「本当?う〜ん、何しよっかな〜♪」
果林「何なら、私にしてほしいことでもいいのよ?」
エマ「それなら……そうだ!」
エマ「果林ちゃん、この前のお仕事の時、スクールアイドルの雑誌もいっぱいもらったんだよね?」」
果林「ええ、そうだけど」 エマ「それ、一緒に見よう!私、果林ちゃんにたくさんのスクールアイドルについて語りたい!」
果林「ああ、よくせつ菜と話してるわよね?」
果林「私も知りたいと思っていたし、むしろこっちからお願いしたいくらいだわ」
エマ「やったあ〜!!魅力、たくさん教えちゃうね!あ、最近気になってるのは、藤黄学園の綾小路姫乃さんって子でね!」
果林「……ふふ、まだ寮に着いていないのにもう語っちゃって、本当に好きなのね」クスクス
エマ「あっ!//…えへへ///」
果林「というか、それくらいだったら毎日でも聞くわよ」
果林「別に、エマが困ってほしいわけじゃないし、無理に頼ってとは言わないけど」
果林「エマのしたいことは、私も共有したいと思ってるわ」
果林「これからも、ずっとね」 エマ「…………」
エマ「……私、実はね、ずーっと前から困ってることがあるの」
果林「え!?そうだったの!?」
エマ「うん。それはね」
エマ「…私が、果林ちゃんのこと大好きで、骨抜きにされちゃってるってこと」
果林「!?!?!?////エ、エマ!?/////」
エマ「…………ふふっ♪」 おわり
保守やレスありがとうね
アニメの果林さんってエマさんのためなら何でもやってくれるなーって思ったから
他の媒体ではどうなのかなと思って書いた エマは実家では8人姉妹の長女だから
(表には出さないけど)かなりの苦労人よね 脳が回復した
文章もうちょい区切ってレス稼ぐと安心かも
もう見てないかもだけど 素晴らしい良質なエマかり乙でした
騒動がもう少し落ち着けばこういうのが増えてくれるのかなあ 皆感想ありがとう
>>77
1レスあたりの会話文を多くしすぎないようにってことかな?
できる限り気を付けるわ エマちゃんにこれくらいの出番をください…お願いします…ひめのあげるので… ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています