曜「届いてなくても」梨子「わかってほしいの」
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千歌「あっ、梨子ちゃん!もしかしてリップ変えた?」
梨子「えっ?うん、実はそうなんだけど……わかる?」
千歌「う〜ん、なんかテカり具合が違う気がしたの」
梨子「ふーん、千歌ちゃんってば、よく見てるわね……」
千歌「えへへ〜、すごいでしょ!」
曜「……」
曜(……やっぱり梨子ちゃんは、鈍感だって思う) 曜(だって……)
曜「……」
ピトッ!
梨子「……?」
梨子「曜ちゃん?どうしたの?急に後ろから……」
曜「……」
梨子「……曜ちゃん?」
曜「……//」ドキドキ
梨子「……?」
曜(……私はこんなに梨子ちゃんのそばにいたいのに、私が梨子ちゃんの一番だったらいいのにって、ずっとそう願ってきたのに)
曜(それでも梨子ちゃんは、いくら私が大胆になっても全然恋心に気づいてくれなくて…………)
梨子「……」ジーッ
フニッ!
曜「ひゃっ//」
梨子「あーっ!もうっ!曜ちゃんまたお肌のお手入れ、サボってるでしょ!!」 曜「……え?おはだ?」
梨子「もうっ!先週からずーっと言ってるじゃない!!冬は乾燥するからクリームちゃんと塗ってよねって!!」
曜「え?あ、うん、まあ……」
梨子「……塗ってないでしょ?」
曜「ふぇっ!?あ、いや、その……」タジタジ
梨子「もうっ!ほーら、じっとしてて!やってあげる」ガサガサ
曜「い、いいよ私は……梨子ちゃんと違って女の子っぽくないし……ひゃっ!!//」
梨子「曜ちゃん?ずーっとずっと言ってきてるけど、私より曜ちゃんの方が何倍も女の子っぽいんだよ?」
梨子「だからちゃんとお肌のお手入れしちゃくちゃだめなの。いい?わかった?」ヌリヌリ
曜「ひゃっ!!//ぬるぬるするっ!!//」
梨子「動かない、じっとしてる。もう、こんなにガサガサにしちゃって……」ペタペタ
曜「り、梨子ちゃん!!?ほ、頬っぺたはいいよ!!自分でできるからっ!!//」
梨子「そう言いながら曜ちゃんは自分でやっていないからダメです。大人しく私の言うこと聞きなさい♪」
曜「ふぇっ!?で、でもぉ、くすっぐったいよぉ……//」 曜「……//」
梨子「〜♪」
曜(……やっぱり梨子ちゃんにお世話されちゃうって言うのは、ちょっぴりだけど情けない)
曜(だって私は梨子ちゃんと対等なパートナーになりたいのに、梨子ちゃんはいつも妹扱い。まあ私が子供っぽいっていうのもあるんだろうけど……)
曜(……でもいつかは梨子ちゃんと肩を並べて、面と向かって『好きです』なんて告白出来たのなら)
曜(そしたらきっと、私だけを梨子ちゃんが見てくれるようになるのかな、なんて……)チラッ
梨子「〜♪」
曜「……」
梨子「……はい、終わり♪」
曜「ありがと、梨子ちゃん」
梨子「いい?乾燥はお肌の大敵なの。ちゃんとケアしてあげなきゃ大変なことになっちゃうんだからね?」
曜「わ、わかってるよ……」
梨子「全然わかってない!先週もおんなじこと言ったもん!!」
曜「え〜、そうだっけ……?」
梨子「そうです!曜ちゃんは忘れちゃうのかもしれないんだけど、私はちゃんと覚えてるんだからね!」
曜「あはは、ごめん……」
梨子「もうっ!だからね〜……はい、これ!」ガサガサ
ポン!
梨子「保湿クリーム、曜ちゃんにあげるわ」 曜「えっ?でも……//」
梨子「大丈夫よ、まだ開けてないやつだから」
曜「う、うん。えっとね、それと、一つだけ聞きたいんだけど……//」
梨子「あっ、ううん大丈夫!!変なことなんて考えてないし、もちろん変な細工とかもしてないから安心して大丈夫だからね、曜ちゃん!!」
曜「いやそうじゃなくて……これってもしかして梨子ちゃんがいっつも使ってるやつとおんなじのだったりするの?//」
梨子「え?うん、そうだけど……どうして?」
曜「あっ、ううん!!なんでもない!!なんでもないから!!//」
梨子「……?」
曜「……//」
曜(これ使えば梨子ちゃんの頬っぺたの感触を自分で再現できるなぁ、なんて下らないことが真っ先に思い浮かんだ私は……やっぱりバカ曜です) ———
〜渡辺家〜
曜「ふぅ〜、お風呂気持ちよかったなぁ〜」
チラッ
曜(あ、そうじゃん。ちゃんと保湿クリームつけとかないと梨子ちゃんに怒られるんだった)
パカッ!
曜「んしょ、んしょ……」
ヌリヌリ
曜「……」
チラッ
曜「んー………」チラチラ
曜(………ほんとにこんなので梨子ちゃんみたいに可愛くなれるのかな?) 曜「……」フニフニ
曜(あんまり変わってる感じはしないんだけど……)
曜「……ま、いっか。お肌のお手入れ終わりっと!」
ポフッ!
曜(ん〜、でもなんだか気分はいいなぁ〜、なんか女子力アップした気分!!)
曜(そ、それに……)
曜「……」
フニフニ
曜「……//」カァァッ
曜(り、梨子ちゃんの頬っぺたって、こんなにふにふにしてるんだよね、きっと……//) 曜「……//」
曜(ぷるぷるでもちもちで、それでいて透明感まであって……//)
梨子『曜ちゃん、いいよ♡私のほっぺた、いっぱい触ってね♡うふふ♡』
曜「くぅ………///」パタパタ!!
曜(な、なんかすっごい優越感……!!だって私だけなんだよ!!?浦の星で!!梨子ちゃんとおんなじ化粧品使ってるのって!!)
曜「……//」パタパタ
曜(あぁ〜、いいのかなぁ?私なんかで!梨子ちゃんと秘密を共有できてるのがっ!!むふふ〜………♡♡)
曜「うぅ〜………!!//」ジタバタ!! 曜「………//」
曜「……あ、そうだ。何かお返しとかしないとだよね。もらいっぱなしってのもアレだし」
曜「……」
曜「ん〜と……」ムムム
曜(梨子ちゃんにぴったりで、それでいて女子力が高そうなプレゼント、か……)
曜「むむむ………」
曜「……!!」ピコーン!!
曜「あ、良いもの思いついたよっ!!冬にぴったりで、それでいて実用的なプレゼント!!」
曜「さっそく準備しよ〜っと♪」
曜「〜♪」 ———
〜翌日の朝〜
曜「り〜こちゃん!!おっはよ〜!!」
梨子「うん、おはよ。曜ちゃん」
曜「むふふ〜♪ねえねえ梨子ちゃん、今日は梨子ちゃんにサプライズがあるんだよ!!聞いて聞いて!!ピョコピョコ」
梨子「え、サプライズ?なになに?」
ガサガサ
曜「はい、これっ!!私から梨子ちゃんにプレゼント!!」
梨子「……手袋?」
曜「うんっ!!昨日頑張って編んだんだ〜」
梨子「へぇ〜、曜ちゃんの手編みの手袋……」
ギュッ!
梨子「すっごく嬉しい。ありがと、曜ちゃん」
曜「えへへ〜、どういたしまして〜」 梨子「でもどうして手袋なの?」
曜「あ〜、それはね、確かこの前梨子ちゃんと一緒に帰ったときにさ〜」
………
…
———
梨子『うぅ〜、今日も寒いわね〜……』
曜『ね〜、12月になったし、本格的に冬に入ったって感じするよね〜』
梨子『うぅ〜、私冷え性だし、寒いの苦手……はぁ〜っ、はぁ〜っ……』
梨子『……曜ちゃんは寒くないの?』
曜『う〜ん、私は寒いのは大丈夫な方かな〜。ほら!曜ちゃんは冬でも元気いっぱいなのであります!』ピシッ!
梨子『ふ、ふーん。でも、ほ、ほらっ!!指とか末端とかよく冷えるなぁ〜、なんて……はぁ〜っ、はぁ〜っ……』
曜『あー確かに。ちょっと放っとくとしもやけになっちゃったりするよね〜』
梨子『う、うん……手とか指とか冷えやすいわよね………』チラチラ
曜『……』
——— 曜「……ってことがあったじゃん!!これを使えば寒さ問題は一気に解決だよ!!」
梨子「曜ちゃん……」
曜「えへへ〜、私だってね、梨子ちゃんとの会話覚えてるんだよ?ちゃんと!!どう?偉い?むふふっ♪」
梨子「あ、うん……ありがと曜ちゃん……」
曜「えへへ〜、梨子ちゃんにありがとうって言われちゃった〜」テレテレ
梨子「……」
曜「〜♪」クルクル
梨子「……てぶくろ、か」ボソッ
曜「ん?どしたの梨子ちゃん?」
梨子「ううん!なんでもない!!」ササッ!
梨子「……」
曜「〜♪」 ———
〜その夜〜
曜「ふふふふふ〜ん♪」クルクル
曜「あ!梨子ちゃんにもらった保湿クリームつけとかないと!」
曜「〜♪」パカッ!
ヌリヌリ
曜「〜♪」
曜(梨子ちゃん……)
曜「………//」キュン
ポフッ!
曜「くぅ〜………!!!」
曜(渡しちゃった!渡しちゃった!梨子ちゃんに手作りのてぶくろ渡しちゃった〜♪) 曜「うぅ〜……!!//」
ジタバタ
曜「……//」キュン
曜(梨子ちゃん、すっごく喜んでくれてたよね、むふふ……♡)
曜(だって今日も、手袋プレゼントしたとき、梨子ちゃん私に……)
梨子『曜ちゃん、嬉しい!ありがとっ、大好き♡♡』
曜(むふふ〜♪)
曜「梨子ちゃん私に大好きって言ってくれたも〜ん♪」ジタバタ
曜「くぅ〜!!」ゴロゴロ♪
曜(さっそく明日、感想とか聞いてみちゃおっかなぁ〜……もしかしたらもっと私のこと好きになっちゃってくれたりして!!えへへ〜♡)
曜「ふふふ〜、早く明日にならないかな〜」 ———
〜翌日 登校時〜
曜「ねえねえ梨子ちゃん!今日も寒いね〜」テクテク
梨子「え?どうして急に?」
曜「だってさ〜、今朝今期最低気温なんだって!最低気温!もうヤバくない?」
梨子「そうね……私今日は寒くて目が覚めちゃったもん。目覚まし鳴る前に」
曜「ね〜、大変だよね〜、こんなに寒いと、手足の冷えが気になる……」チラッ
曜「……!!?」
梨子「……ん?どうしたの、曜ちゃん?」
曜「あ、いや、なんでも……」メソラシ
曜(んなっ!!?梨子ちゃん、てぶくろしてない!!こんなに寒いのに!!!) 曜「……」ジーッ
曜(ど、どうして梨子ちゃん、手袋してないの!!?せっかく私がプレゼントしてあげたのに!!)
曜(まさかもしかして手袋アレルギー!?いやでもそんな話聞いたことないし……)
曜「……」ジーッ
梨子「ううっ、さむぅ……はぁ〜っ、はぁ〜っ……」
梨子「ううう〜っ、何か温かくなる方法ないかなぁ〜、な、なんて……」
曜「……」
曜(……だったらてぶくろすればいいじゃん。昨日私があげたやつ)
曜「……」ジーッ
梨子「……」テクテク
曜(何か、何か梨子ちゃんは私に隠し事してる気がする……じゃないとおかしいもん。こんなの、だって)
曜(だってあまりにも辛すぎるもん。私、梨子ちゃんのためを想って頑張って用意したのに……)
曜「むむむ………」ジロジロ
梨子「はぁ〜っ、はぁ〜っ………うう〜っ………」テクテク 〜放課後〜
曜「はぁ………」
曜(結局、授業中もお昼休みもずーっと梨子ちゃんのこと観察してたけど、な〜んにもそれっぽい情報はつかめなかったであります……)ショボーン
曜「……梨子ちゃん、今日も一緒に帰ろっ?」
梨子「あ、ごめんね曜ちゃん。今日はちょっと私学校でやんなきゃいけないことが……」
曜「え?……あ、そうだよね、もう新曲の季節だもんね……そうだ!良かったら私も手伝おっか?」
梨子「ふえっ!!?う、ううん!!大丈夫!!大丈夫だからっ!!」
曜「えっ?でも
梨子「いいの!!大丈夫だからいいの!!じゃあ私図書室行ってくるから〜!!」タタッ!
曜「あ、梨子ちゃんまって!!」
ピューッ!!
曜「……」
曜(むむむ……ますます怪しい……) ———
〜図書室〜
曜「……」ジーッ
曜(梨子ちゃん、図書室で何やるつもりなんだろ……?)
曜(ごめん梨子ちゃん!ホントは良くないってわかってるんだけど、どうしても気になっちゃうんだもん……)
曜「……」ジロジロ
曜(……あ、梨子ちゃん、いた)
梨子「〜♪」ペチャクチャ
曜(楽しそうにおしゃべりしてる。誰とだろ、相手は……)
花丸「……」
曜「……!!?」
曜(うええ!!?は、花丸ちゃん!!?) 曜「!!?」
曜(どうして花丸ちゃんが!!?私の手伝いは断られたのに!!?)
梨子「〜♪」
花丸「……」コクコク
曜(何話してるかはドア越しじゃ聞き取れないんだけど……梨子ちゃん、すっごく楽しそうにしてる)
曜(だって私見たことないもん。梨子ちゃんがあんな緩み切った表情してるとこ)
曜「……」ジーッ
曜(それに、二人が話してる机のとこ……もしかしてアレ、私がプレゼントした手袋なんじゃない!!?)
曜(ということは梨子ちゃん、捨てちゃったってわけじゃなかったんだね……それはそれで一安心なんだけど……)
曜「……」
曜(……でもだったらますますなんで今朝はつけてなかったんだろ?あんなに寒そうにしてたのに) 曜「……?」
曜「……」
曜(図書室には楽しそうな梨子ちゃんと花丸ちゃん……机に置かれた私の手袋……)
曜「う〜ん……」
曜(ここから導かれる、二人の会話の内容は……)
曜「むむむ……………あ、わかった!」
曜(そう、きっと……) 梨子『ねえねえ聞いてよ花丸ちゃん、曜ちゃんってばね〜、私がちょっと優しくしてあげただけですぐ勘違いしちゃうんだよ〜』
花丸『あ〜、いるよねそういう人〜。ほんと、恋愛経験のない人はすぐ勘違いしてくるから困るずら〜』
梨子『ね〜、困るよね〜』
曜(……ってことに決まってるよコレぇ!!)
曜「……」
曜「……?」
曜「……あれ?もしかして私、ディスられてない?」
曜「……」
曜「……んなっ!!」
曜(ええっ!!?じゃ、じゃあやっぱり梨子ちゃんのことを特別だって思ってたのは実は私だけで……私は最初から眼中になかったってこと!!?)
曜(ううっ、脳が破壊されるであります……)シクシク 曜「……」
曜(ま、まあでもちょっと考えれば当たり前だよね……だって別に梨子ちゃんはただ普通に私に優しくしてくれてるだけなのに、私が勝手に勘違いして、特別なお返しした方がいいかな〜って突っ走っただけだし……)
曜(それに、手作りのプレゼントだなんて、要らない人から見ればすごく重たいし……はぁ……)
曜「はぁ……」ショボーン
曜「……」
曜「……帰ろ」
テクテク ———
〜教室〜
曜「ぽけー……」
曜「………」
ボーッ
曜「あ〜あ……」
曜「……はぁ」
曜「……」
曜「あ〜あ……」
曜(結局な〜んにも考え纏まんなかったなぁ……ずっと上の空で……)
曜「うぅ〜…………」
ポケー
曜「……」
曜「あ〜あ……」
曜「……はぁ」
キーンコーンカーンコーン
曜(……あ、最終下校のチャイムだ。もうそんな時間じゃん) 曜「はぁ……」スクッ!
曜「……」
曜「……帰ろ」
ガラガラッ!!
梨子「えっと、ノートノート……」
曜「!!!?」
曜(なっ!!?)
曜「り、梨子ちゃん!!?」 梨子「へ?曜ちゃん?……ってええっ!!!?」
梨子「曜ちゃん!!!?まだ帰ってなかったの!!!?」
曜「あ、うん。色々あって……あはは……」
梨子「あ、うん。そう、なのね……」ドギマギ
曜「え、えっと……花丸ちゃんとの用事はもう終わったの?」
梨子「えっ?どうしてそれを曜ちゃんが……?」
曜「あ、いや……たまたま近くを通りかかって……」
梨子「あっ、そうだったのね……」
曜「うん。それと……」チョイチョイ
梨子「……?」
曜「……私と一緒じゃない時は手袋してるんだね、梨子ちゃん」
梨子「はっ!!?」ササッ! ようりこデュオソング解説
1番は よう→りこ→ちか(曜の妄想)
2番は りこ→よう→ちか(梨子の妄想)
なお、実際はちかへの恋愛感情はなく、ようりこ両片思いである
ようりこデュオ、ラスサビの前の間奏で
梨子「私、私、曜ちゃんのことっ……!」
って台詞が入ります
「もっと知りたいの」なのか、「好きなの」って歌詞も
つまり、サンシャインは最初からようりこだった
これが公式解説です
以上 曜「……」
梨子「あ、いや、その、これは……」
曜「むぅ………」
梨子「ち、違うの曜ちゃん!!そういうわけじゃ……ちゃ、ちゃんとワケがあるの……//」
曜「ワケってなあに?教えてくれてもいいじゃん、ケチ」
梨子「え、えっとね……」
曜「……」
梨子「……//」
曜「……むぅ」
梨子「言うっ!!言うわよっ!!//え、えっと……//」
曜「……」
梨子「…………と………た、から//」
曜「へ?なんて?」
梨子「も、もうっ!!!///よ、曜ちゃんと手、繋ぎたかったからなのっ!!!///」 曜「……え?手を?私と?」
梨子「そ、そうよっ!!!///曜ちゃんのてぶくろも温かくて大好きだけどっ!!!///一緒のときくらいは直接!!//曜ちゃんのおててで温めてほしかったのっ!!!ばかっ!!!//」
曜「うええっ!!?そ、そんな!!聞いてな
梨子「ずーっと言ってきたわよっ!!寒いなぁ〜、寒いなぁ〜って!!!どうして私の気持ち察してくれないのっ!!ばかっ!!」
梨子「ばかばかぁ〜!!曜ちゃんのばかぁ〜!!私、曜ちゃんにカッコよくリードして欲しかったのに〜っ!!」ポカポカ!!
曜「わああっ!!?ごめん!!ごめん梨子ちゃん!!」
梨子「ううう〜っ!!曜ちゃん!!察してよ〜っ!!私の気持ちくらい〜!!///」ポカポカ!! 梨子「むぅ〜……」
曜「り、梨子ちゃん……」
梨子「……」ツンッ!
曜「もしかして、怒ってる……?」
梨子「べっつに!鈍感さんな曜ちゃんが私の気持ち察してくれなかったくらいで、私は怒りません!」プイッ!
曜「ううっ、ごめんってばぁ……」
梨子「……ふんっ」ツンッ!
曜「ううっ……」
梨子「……」ツーン
曜「えっと……」
梨子「……」
曜「……//」テレテレ
梨子「……」プクーッ!
曜(…………………えいっ!//)
ハグッ! 梨子「わわっ!!?//曜ちゃん!!?//」
曜「……//」カァァッ
梨子「よ、曜ちゃん……?//」
曜「……//」
梨子「……?//」
曜「……え、えっとね//」
曜「ほ、ほら!こうやって全身であっためれば、寒がりな梨子ちゃんも寒くないかな、なんて……//」
梨子「曜ちゃん……//」
曜「……//」テレテレ
梨子「……嬉しい」
ギュッ!
梨子「曜ちゃんすっごくあったかい……//幸せ……//」
曜「り、梨子ちゃん……//」
ギュッ!
梨子「……//」
曜「……//」 曜「……//」
梨子「……//」
曜「……//」
梨子「……え、えっとね曜ちゃん//」
曜「……?//」
梨子「じ、実は私、曜ちゃんに言わなくちゃいけないことがあって……//」
曜「!!?//」
曜(う、嘘!!?これってもしかして……アレだよね!!?///)
梨子「……//」テレテレ
曜(うう〜っ!!///)
曜「……//」カァァッ!!!
バクバク!!
梨子「あ、あのね……?//実は私、曜ちゃんのことが———
ダイヤ「……何をしてるんですの?」
ようりこ「わああああああっ!!!?」
サササッ!!! 曜「はぁっ、はぁっ………//」バクバク!!
梨子「ううっ………///」
ダイヤ「あなたたち、いったい何をしていたんですか?最終下校のチャイムはとっくに鳴り終わっているんですわよ?」
曜「あっ、はい、すみません……」
梨子「今、帰ります……」
曜「ダイヤさんも、見回りご苦労様です……」
ダイヤ「全くですわ。毎年この季節になると不純な交友を持つ輩が増えて困ります。クリスマスが近いからと気が緩んでいる証拠ですわ」
ダイヤ「そもそも、学生の本文は勉学にあります。蛍雪の功、雪の降る日にはそれを明かりにして読書に励むというほどの心意気が無ければ、高校生としてふさわしい態度とは言えず……」
鞠莉「あ〜もうっ!ダイヤが独り身で寂しいっていう愚痴は後でマリーがゆっくり聞いてあげるわよっ!」ヒョコッ! ダイヤ「だ、誰が!!//私はただ当たり前のことを当たり前に話してるだけで……//」
鞠莉「はいはい、クリぼっちさんのお相手はマリーがちゃ〜んとしてあげるから〜。ほ〜ら、見回りの続き行くわよ?」ガシッ!
ダイヤ「あっ、ちょっと……」ズルズル
梨子「ま、鞠莉ちゃんも、お疲れ様……」
鞠莉「ええ。二人とも早く帰るのよ?もうすぐ校門閉めちゃうし!」
曜「うん、わかった……」
鞠莉「それと〜……♪」
コソッ♪
鞠莉「二人とも、くれぐれも高校生らしい健全なお付き合いを心掛けるのよ〜、うふふっ♪」
曜「んなっ!!?//」
梨子「も、もうっ!!//鞠莉ちゃんってば!!//」 梨子「……//」カァァッ!!
曜「……//」テレテレ
梨子「え、えっとね……//」
曜「……帰ろっか//」
梨子「ええ、そうね……//」
曜「……手、繋ぐ?///」
梨子「あ、うん……ありが、と……//」
ギュッ!
曜「……//」
梨子「……//」 曜「……//」
梨子「……//」
テクテク
曜「……//」
梨子「え、えっとね……曜ちゃん……//」
曜「ん、なーに、梨子ちゃん……//」
梨子「あ、あのね……//」
ギュッ!
梨子「きょ、今日、お母さん家にいないみたいだから……良かったらこのあと家、来ない?//」
曜「ふえっ!!?そ、それは……//」
梨子「……//」ドキドキ
曜「じゃ、じゃあ……よ、よろしくお願いします……//」 終わりです。お粗末様でした
普段は「梨子→曜」をメインに書いていますが、趣向を変えて「曜→梨子」に焦点を当ててみました 来週にはデュオトリオが出るし上質なようりこSS読めたし12月は幸先がいいな 乙 手袋プレゼントでわたしを捕まえてッて意味の方で来ると思ってたのに 曜ちゃんは寒がり設定がなくなってるのが気になったけど、次回作にも期待してます 曜→梨子は新鮮だなーと思ったけど曜ちゃんの人懐っこいところが上手くはまってるね
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