父『すまない、今日も家には帰れそうにない』璃奈「そう……わかった」
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父『せっかくの誕生日なのにな、この埋め合わせは別の日に必ずするから』
璃奈「いいよ、お仕事頑張って。それじゃ」プツッ
璃奈(お父さんとお母さんはいつもこう……私の誕生日だろうがお構い無しに仕事を優先させる)
璃奈「―ま、別にいいけど。いつもの事だし」
璃奈(だって今日の私はひとりぼっちじゃないから)
ピンポーン
愛『おーっすりなりー‼愛さんが来たぞ〜!!』
鞠莉『チャオ〜♪ハッピーバースデー璃奈〜♪』
海未『こら2人共、そんな大声を出しては近所迷惑ですよ』
海未『騒がしくして申し訳ありません璃奈……』ペコリ
璃奈「くすっ……大丈夫、今開けるからね」ピッ ガチャ 璃奈「皆、いらっしゃい。璃奈ちゃんボード『待ってた〜♪』」
愛「りなりー誕生日おめでとう!!」
海未「誕生日おめでとうございます、今日は一緒に楽しく過ごしましょうね」
鞠莉「璃奈〜いい子にして待ってたかしら〜ん」ダキッ
鞠莉「ん〜チュッチュッ♪」
璃奈「わっ!?やだ鞠莉さんったら」デレデレ
愛「あ、こらマリー!!抜け駆けはズルいじゃんよ」グイッ
愛「愛さんもりなりーにハグだぁ〜!!」ムンギュー
愛「あぁ〜かわいいなぁりなりーは♪」チュパチュパ
璃奈「も〜愛さんまで〜」キャッキャッ
璃奈「……」ジーッ
海未「な、なんですかその目は?」
璃奈「海未さんは私にチューしてくれないの?」
海未「んなっ……!?」カァァ
海未「き、キスだなんてそんな軽々しくやるものじゃ」アタフタ
鞠莉「璃奈、あまり海未をからかっちゃダメよ」
愛「そーそー、海未にチューなんて出来っこないって」
璃奈「そうなの?」
海未「うっ……!?」
海未「―こ、これで許してください璃奈」キュッ
璃奈「えへへ、海未さんにも抱き締めてもらえた。嬉しい」 愛「あちゃ〜やっぱ親御さん達は今日も仕事になったか〜」
鞠莉「マリー達が来て正解だったわね」
海未「えぇ、せっかくの誕生日に璃奈ひとりではあんまりです」
璃奈「大好きな3人が来てくれただけで私は満足、本当によかった」
愛「満足するのはまだ早いぞりなりー」
鞠莉「そうよ、これから楽しいバースデーパーティーの始まりなんだから」
璃奈「うん、今日は皆で楽しもうね」
海未「さて、結局夕食のメニューを決められないままここに来てしまいましたが」
愛「夕飯は皆でもんじゃパーティーに決まりっしょ」
鞠莉「No!!シャイ煮を璃奈に食べさせるのよ」
愛「もんじゃ!!」
鞠莉「シャイ煮!!」
愛・鞠莉「「むむむむ〜!!」」バチバチ
愛「こうなりゃ台所で料理勝負だ!!」
鞠莉「OK!!望むところよ」
海未「2人で台所へ行ってしまいました……」
璃奈「夕飯はあの2人に任せて海未さん一緒にゲームでもして遊ぼ」クイクイ
海未「ゲームですか?私に出来るでしょうか」
璃奈「大丈夫、教えてあげる」 海未「あぁ〜どんどん追い抜かされて行く!!なんで急に止まるんですかこれ!!」
璃奈「海未さんそれブレーキ、アクセルはこっちのボタン」
海未「おぉ、走り出しました。これは慣れるまで大変ですね」
海未「カーブが……曲がらないと」
海未「おぉ……あぁ〜」ユラユラ
璃奈「ふふっ、海未さん体も一緒に曲がってるよ」
海未「なぜか勝手に動いてしまいます……また大きなカーブ、この……」ググ〜
海未「―きゃっ!?」コテン
璃奈「海未さん大丈夫?」
海未「平気です、恥ずかしいところを見せてしまいましたね」
海未「あぁ……今ので操作が遅れ一気に最下位に」
璃奈「惜しかったね、もう1回やる?」
海未「はい、こうなったらもっとやり込んで上位を目指します!!」メラメラ
璃奈「その意気その意気、璃奈ちゃんボード『ファイトだよ!!』」 愛「海未ってば、いつの間にかりなりーとゲームして遊んでるし」
鞠莉「いいじゃないの、璃奈も楽しそうだし。まずは海未に譲ってあげましょ」
愛「海未、体まで揺らして。あっはは倒れた!!」
鞠莉「あっちばかり見てないで私達も始めるわよ」
愛「へーい、そんじゃもんじゃのタネを作りますか」カチャカチャ
鞠莉「へぇ、もんじゃ作りも中々楽しそうじゃない」
鞠莉「私もこの日の為に調達してきた一級品の食材で」ゴロゴロ
愛「ほほ〜普段お目にかかれない食材ばかりだね、どんな料理になるんだか」
鞠莉「……」
鞠莉「ん〜」ジーッ
愛「なに?急にうなり出して」
鞠莉「もんじゃもシャイ煮も両方捨てがたいわよね」
鞠莉「私思ったんだけど、どっちかの料理にこだわるんじゃなくて」
鞠莉「お互いの料理を掛け合わせてスペシャルなメニューにしてみない?」
愛「おっ、いいねそれ〜面白そうじゃんよ」
鞠莉「決まりね、それじゃレッツクッキ〜ン♪」
愛「おぉ〜♪」 海未「ぬぬぬっ……!!」ポチポチ
海未「―やりました!!やっと2位でゴール出来ましたよ!!」
璃奈「おめでとう、今日初めてとは思えない上達振り。海未さんにはゲームの才能があるのかも」
海未「いや……ありがたいお言葉ですがゲームをすると疲れます」グッタリ
海未「しかし璃奈には敵いませんね。半周以上も差を付けられました」
璃奈「私はネット対戦でいつも世界中の人達とやりあってるから」
璃奈「海未さんもこのゲーム買いなよ、今度一緒にネット対戦しよ」
海未「私はそういう事には疎いのでゲームをする時には璃奈の家に直接来ますよ」
璃奈「……!!そうだ、そっちの方がいいや」
璃奈「海未さんとゲームが出来て楽しかった。ありがとう」
海未「こちらこそ、楽しかったですよ。またやりましょうね」ニコッ 海未「さて、ゲームに夢中になっていましたが夕食作りはどうなったのでしょう」
璃奈「なんだかすごくいい匂いが……璃奈ちゃんボード『よだれズビッ』」
愛「おまたせ〜!!」
鞠莉「愛とマリーのスペシャルコラボメニューの完成よ〜ん」ドンッ
キラキラペッカペカー!!
璃奈「わぁ、なにこれ眩しい」
海未「一体なんなのですかこれは、眩しくて料理が見えません」
キラ…キラ…ペカァァ……
海未「段々料理が見えるように……」
璃奈「これは……」
愛「愛さんのもんじゃと」
鞠莉「マリーのシャイ煮を掛け合わせたその名も『シャイ煮ーもんじゃ』よ!!」
海未「いや、その名もなにもそのままの名前じゃないですか」
海未「目が慣れて見てみれば……なんとおぞましい見た目」ヒクッ
璃奈「まるでゲテモノ料理……だけど香りはすごく食欲をそそられる」
愛「味は保証するよ、めっちゃおいしいから」
鞠莉「さぁ食べましょ。愛、焼きは任せたわよ」
愛「よっしゃ!!愛さんのコテ捌きをとくと見よ〜!!」シャキーン 愛「よっと、それそれ〜♪」ジュージュー
璃奈「愛さんのもんじゃ作りはいつ見てもお見事、惚れ惚れする」
海未「流石はお店を任されているだけありますね、参考になります」
海未「ところで……この料理の具材はなんなのです?見慣れない物もあるようですが」
鞠莉「そ・れ・はトップシークレットなのデース」
海未「食べても大丈夫なんでしょうね……」
愛「味は保証するって言ったっしょ、ほれりなりー焼けたよ〜」スッ
璃奈「おいしそう……いただきます」
璃奈「ふぅふぅ……あむっ」
海未「璃奈……お味はどうですか?」
璃奈「うっ……!?」ビクッ
愛「へっ?」
鞠莉「璃奈?どうしたの?」
璃奈「う……ぅおいしぃ〜これぇ」パァァ
璃奈「色々な高級食材がそれぞれ混ざり合ってもんじゃと一体化してる……」モグモグ
海未「あむあむ……なるほど、複雑ですがとてもよく調和の取れた不思議な味わいですね」
愛「でしょでしょ!!あたし達も食べるぞ〜」
鞠莉「―う〜ん、デリィシャス♪コラボメニューは大成功ね!!」パクパク 璃奈「ふぅ……食べた食べた、お腹いっぱい」
鞠莉「あら璃奈、まだごちそうさまをするのは早いわよ」
璃奈「え?」
愛「今日はりなりーの誕生日でしょ、カナちゃんから手作りケーキを預かって来たんだ」
璃奈「彼方さんのケーキ!?食べたい食べたい」
海未「彼方のお菓子はそれはそれは素晴らしい味だそうで、私もぜひ食べてみたいですね」
愛「ちょっと、海未の為に作ったんじゃないんだからね」
鞠莉「まぁまぁいいじゃない、おいしい物は分け合ってこそいいものよ」
璃奈「うん、こんな大きなケーキ私ひとりじゃ食べきれない」
愛「よし、ローソクに火を点けて」カチッ
鞠莉「さぁ、バースデーソングを歌うわよ〜」
鞠莉「ハッピーバースデートューユー♪」
海未「ハッピーバースデートューユー♪」
愛「ハッピーバースデーディアりなりー♪」
3人「ハッピーバースデートューユー♪」パチパチパチ〜
愛「ほらりなりー火を消して」
璃奈「ふぅ〜」フッ
愛「ナイスりなりー!!誕生日おめでと〜!!」ナデナデ
鞠莉「ヒューヒュー!!ハッピーバースデー璃奈!!」ムギュ〜
海未「改めて、お誕生日おめでとうございます」ニコッ
璃奈「えへへ、皆ありがとう♪」 愛「ではでは、ケーキ入刀〜」スッ
海未「それではまるで結婚式ですよ」
愛「海未はツッコミ気質だねぇあはは」
鞠莉「璃奈には1番大きいところをあげるのよ」
愛「もちのろん♪ほーらりなりー」コトッ
璃奈「これでも大きい……でもおいしそう」
璃奈「いただきま〜す」パクッ
璃奈「あぁ〜たまらな〜い♪」ホワワ〜ン
璃奈「おいしおいしおいし〜!!」
鞠莉「璃奈?なんだか喜び過ぎじゃないかしら」
愛「そう?あれくらい普通っしょ」
海未「う〜ん、これは絶品です♪」
海未「おいしおいしおいし〜!!」
愛「ね?」
鞠莉「海未まで同じ反応を……彼方のケーキを食べると皆あぁなるのかしら」 璃奈「けぷぅ……今度こそお腹いっぱい」
海未「私とした事があそこまではしゃぐとは……あぁ恥ずかしい」カァァ
鞠莉「私も同じく感動したわ、彼方のケーキは一流のパティシエにも負けないわね」
愛「ほんとほんと、カナちゃんには感謝しないとね」
愛「さて、いきなりですがここで問題、夕飯ケーキと来たらお次はなーんだ?はいりなりー」ビシッ
璃奈「え?えっと、なんだろ……あ」
璃奈「もしかして……プレゼント?」
鞠莉「イエース♪大正解♪」
海未「見事答えを当てた璃奈には私達からプレゼントをあげましょう」
璃奈「プレゼント、一体なんだろう。璃奈ちゃんボード『ワクテカ』」 鞠莉「まずはマリーからいくわよ」ガサゴソ
鞠莉「じゃ〜ん!!等身大の金のマリー像♪」ドドーン
愛「うわ、なにそれ……ちょっと引くわー」
海未「誕生日プレゼントに自分の彫像をあげるとかとんだナルシストですね、センスを疑います」
鞠莉「そこっ!!ごちゃごちゃうるさいデース」
鞠莉「璃奈ならこのマリー像のよさがわかるわよねぇ」
璃奈「私にはわかる……これはよいものだ」ウンウン
鞠莉「璃奈はやっぱりいい子ねぇ〜」ナデナデ
海未「な、なぜ……」
愛「りなりー意外と天然なのかも……」
海未「鞠莉と比べると少し見劣りしますが、私からはこれを」スッ
璃奈「あ、これ……前に海未さんの家で見た鮫のぬいぐるみ」
海未「えぇ、私の小さい頃からのお気に入りでしたが璃奈が欲しいと言うので差し上げます。かわいがってあげてください」
璃奈「ありがとう、これからこの鮫を海未さんだと思って抱いて寝る」
璃奈「名前は……ふかひれにしよう」
海未「ふ、ふかひれ……」
鞠莉「璃奈も中々ハイセンスな名前を付けるわね」
愛「あはは、りなりーらしいや」 璃奈「最後は愛さんだね、なにをくれるの?」
愛「愛さんはねぇ……」
愛「へへっ、あとであげるよ」
璃奈「ふぇ?あとで?」
愛「必ずあげるから楽しみにしてな」
璃奈「う、うん……」
愛「よーし!!さっきは出来なかったゲームあたし達もやるぞー!!」
鞠莉「イエ〜イ!!」
海未「ゲーム?璃奈とやった車のゲームですか?」
愛「違う違う、ほらこのくじを引いて」
璃奈「くじ……?」シュッ
海未「おみくじかなにかでしょうか」シュッ
鞠莉「さ〜て、どうかしらねぇ」シュッ
愛「引いてからのお楽しみ、と」シュッ 愛「王様だ〜れだ!!」
鞠莉「はーい!!私!!」
海未「ま、まさか王様ゲームとは……」
璃奈「王様ゲーム、1度やってみたかった。楽しみ」
鞠莉「それじゃ〜2番の子のあざといポーズが見たいな」
海未「えっ私ですか!?」
愛「おぉっ、海未が2番だったか」
璃奈「海未さんのあざといポーズ、期待」
鞠莉「ほらほら、王様の命令は絶対なのよん」
海未「くっ……!!ううぅ〜」
海未「―じゃあ〜ん♪皆〜ありがと〜♪」
海未「皆のハート、打ち抜くぞぉ〜♪」
海未「ラブアローシュート♪バァーン♪」
愛「へーやるじゃんよ海未〜」ニヤニヤ
鞠莉「とってもプリティよ〜」ニタニタ
璃奈「これはぜひデータに残しておかないと」REC●
海未「ちょっ、なに動画を撮ってるんですか消してください璃奈〜!!」カァァ 愛「どんどんいくよ〜王様だれ〜だ」
璃奈「あ、私だ」
愛「おお、おめでとりなりー」
鞠莉「なんでも好きな命令していいわよ」
海未「ただし常識的な命令でお願いしますよ」
璃奈「わかった、それじゃ……1番の人が猫の真似をして3番の人に可愛がられる」
鞠莉「オ〜ウ、マリーが1番ね」
愛「あたしが3番、て事はマリーが猫の真似をするのかぁ」
鞠莉「うふっ、可愛がってねご主人様」
鞠莉「みゃあみゃあ♪」トコトコ
鞠莉「んん〜ごろにゃ〜ん♪」スリスリ
愛「あははっ、これはかわいい猫ちゃんだねぇ〜お〜よしよし♪」ナデナデ
鞠莉「みゃお〜ん♪」ゴロン
海未「すごい……すっかり猫になりきってます」
璃奈「鞠莉さんにゃんこ……これは新しい可能性を発見してしまった、璃奈ちゃんボード『萌え狂う』」キュンキュン 愛「よっしゃ、今度は愛さんが王様だぁ」
愛「えっと、2番が1番にわしわし!!」
海未「えっ!?わしわし!?」(1番)
鞠莉「ふふ〜ん覚悟を決めなさ〜い♪」(2番)
海未「なんですかこの狙いすましたような組み合わせと命令は!!不正です!!やり直しを要求します〜!!」
愛「却下〜マリーやっちゃって」
鞠莉「いくわよ〜それ〜っ」ワシワシ
海未「いやあぁ〜ん!!」
鞠莉「オ〜ウ、これはルビィと同じくらいのサイズかしらねぇ」モミモミ
海未「くっ……!!あとで覚えておいてくださいよ鞠莉!!」ギロッ
鞠莉「おぉ怖い怖い、このくらいにしておこうかしらね」パッ
海未「はぅ……まったく、なんという命令を」グッタリ
璃奈(……いいなぁ、私もわしわしやりたかったな)
璃奈「……」ジーッ
璃奈「えいっ」モニュ
愛「ひゃんっ!?りなりー!?」ビクン
鞠莉「あら〜璃奈もやりたかったのね」
海未「璃奈、そんな破廉恥な事真似してはいけません!!」
璃奈「えへへ……王様ゲーム、楽しいな」 愛「ふぅ、そろそろ終わりにしようか」
海未「え?まだ私が王様になっていないのですが」
愛「王様になるのはくじ運次第だから、ついてなかったね海未」
海未「そ、そんな……」
璃奈「海未さん、私に命令していいよ」
海未「璃奈……」ジーンッ
海未「ありがとうございます、その気持ちで十分です」
ピーッピーッ
鞠莉「ん?なにこの音」
璃奈「浴槽にお湯が溜まったんだよ、いつもこのくらいの時間にお風呂に入るから」
鞠莉「お風呂!!いいわね〜マリーと一緒に入る?」
愛「は?なに言ってんの?りなりーはあたしとお風呂入るんだけど」
海未「聞き捨てなりませんね。璃奈、今命令します。私と一緒に入りましょう」
璃奈「あうあう……そんな一斉に言われても」
愛「ここは公平にじゃんけんだ!!」
鞠莉「OK!!負けても恨みっこ無しよ!!」
海未「あなた達に璃奈を任せる訳にはいきません、私が勝ちます!!」
3人「じゃんけんぽん!!―あいこでしょ!!―あいこでしょ!!あいこでしょ!!あいこで……」 鞠莉「むふふ〜公平なじゃんけんの結果はマリーの大勝利」
鞠莉「それじゃ、お風呂に行ってきま〜す♪」
璃奈「鞠莉さんとお風呂に入るの、久し振り」
海未「おのれ……」
愛「ちっ……お風呂はマリーに譲ってやんよ」
海未「私達は後片付けをしましょうか」
愛「しゃーない、そうするか」
ザバァ〜ン
璃奈「あぁ……気持ちいい」
鞠莉「このお風呂も悪くないわね」
鞠莉「本当は愛と入りたかったんじゃない?」
璃奈「愛さんとはよく入るから、どちらかと言えば鞠莉さんや海未さんと入ってみたかった」
鞠莉「海未はつくづく運のない子ねぇ」
璃奈「海未さんの命令はまた次の機会に聞くよ」
璃奈「こうやって誰かとお風呂に入るの、やっぱり嬉しい。えへへ」ピトッ
鞠莉「また私の家に遊びにいらっしゃい、いつでも歓迎するわ」ナデナデ
璃奈「うん、今度は鞠莉さんのお誕生日にこのメンバーでまた集まりたいな」
鞠莉「いいわよ。さ、体と頭を洗ってあげるわ、おいで」
璃奈「はーい」ザバッ 璃奈「はぁ〜気持ちよかった」ホカホカ
鞠莉「あら、後片付けしてくれたの?悪いわねぇ」
海未「いいんですよ、これくらい」
愛「2人が楽しんでいる間にやっといたよ」
鞠莉「悪かったってば、もう」
海未「では、後片付けも済んだ事ですし私達はそろそろおいとましますか」
鞠莉「そうね。璃奈、今日は楽しかったわ。また学校で会いましょう」
璃奈「うん。愛さん、鞠莉さん、海未さん」
璃奈「今日は私の為に来てくれて本当にありがとう」
璃奈「シャイ煮ーもんじゃや彼方さんのケーキ、とてもおいしかった」
璃奈「プレゼントも、嬉しかった。大切にします」
璃奈「王様ゲーム、楽しかった。またやりたい」
璃奈「今まで誕生日も親がいなくてひとりぼっちで寂しかったけど」
璃奈「今年は3人のおかげで忘れられない誕生日になった」
海未「それはなによりです、私もあなたの誕生日に一緒に過ごせてよかったです」
鞠莉「あなたはひとりじゃないわ、私達、皆がいるから」
璃奈「うん……ありがとう、帰り気を付けて」
鞠莉「えぇ、それじゃまたね。チャオ〜」
海未「おやすみなさい璃奈」
璃奈「さようなら、おやすみなさい」
愛「じゃあねぇ2人共〜」
璃奈「え?愛さん?」 璃奈「鞠莉さんと海未さんは帰ったのにどうして」
愛「ふふふ……なにか忘れてないかりなりー?」
璃奈「え?なに?」
愛「愛さんからのプレゼントだよ、まだ渡してなかったよね」
璃奈「あ……そうだった」
璃奈「プレゼントって、なんなの?」
愛「プレゼントは、愛さんだよ」
璃奈「愛さん?」
愛「海未と遊ぶのを譲ったのもマリーにお風呂を譲ったのもこの為」
愛「今夜は朝までりなりーと一緒にいてあげる」
璃奈「愛さん……」
愛「―なんて、こんなプレゼントじゃダメ……かな」
璃奈「……ううん」ギュウ
璃奈「嬉しい……すごく、嬉しいよ」
璃奈「愛さんを独り占め出来るなんて……最高のプレゼントだよ」
愛「そかそか、よかった。あたしもここまで我慢した甲斐があったよ」
愛「よーし、ここからは2人っきりの誕生日二次会始めるぞ〜!!」ムンギュー
璃奈「おぉ〜♪」 鞠莉「やれやれ、愛においしいところ全部持っていかれたわね」
海未「いいではないですか、やはりあの2人が1番お似合いですよ」
鞠莉「悔しいけど璃奈と愛の間には入り込めないわねぇ」
海未「えぇ、2人だけの特別な絆があります」
海未「だけどいつか私達も」
鞠莉「そうね、愛に負けていられないわ」
鞠莉「私達も璃奈の助けになれるよう頑張りましょうね」ニコッ
海未「はい、お互い精進しましょう」ニコッ
ブロロロ……キィィ
鞠莉「あ、迎えの車が来たわ。海未も乗って行く?」
海未「い、いやいいですよ」
鞠莉「遠慮しなくていいわよ。女の子の夜道のひとり歩きはなにかと物騒だわ」
鞠莉「そうだ、このまま2人で夜のデートでもしましょうか」
海未「うぇっ!?なぜそうなるんですか!?」
鞠莉「私達ももっと仲良くなりましょーよ♪」ガシッ
海未「ちょっと鞠莉!!やめてください!!この人さらい〜!!」
鞠莉「さぁ行くわよ〜ん♪レッツゴー♪」 璃奈「愛さん、温かくて柔らかくていい匂い……すき」スリスリ
愛「うんうん、思う存分甘えなりなりー。今日の愛さんはりなりーの物だ」
璃奈「鞠莉さんや海未さんもすきだけど」
璃奈「やっぱり私は、愛さんが1番すき」
璃奈「誕生日が過ぎても愛さんと一緒にいたい」
璃奈「これからも、私のそばにいてくれる?」
愛「りなりー……」
愛「あったり前だろぉ〜あたしとりなりーはこれからもず〜っと一緒だよ」ギュッ
璃奈「えへへ、ありがとう」
璃奈「なんだか眠くなってきた……愛さんの胸の中で眠りたい」
愛「いいよ、このまま抱き締めてあげる」
璃奈「うん、おやすみなさい。愛さん」
愛「おやすみ、りなりー」ナデナデ
璃奈(お父さんとお母さんが帰って来なくても、私には愛さん達がいる)
璃奈(私はもう、ひとりぼっちじゃない)
璃奈(それがわかった事が、1番のプレゼントかもしれない)
璃奈(来年の誕生日も、楽しみだな♪) これで終わりです。璃奈ちゃんの誕生日に1日遅れましたがふと思い付いて書いてみました。最後まで読んでいただきありがとうございました 今ならμ'sとAqoursと同好会メンバー全員集まるレベル 璃奈と繋がりある子たちが集まるとこんな幸せ空間になるのか、素晴らしい
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