絵里「クロックタワー」
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ガン!ガン!
絵里「!外に出れたわ!」
真姫「じゃあ、これで脱出できるってことかしら?」
希「そう簡単にいくかなー?」
絵里「ちょっと、意味深なことを言わないでよ」
真姫「これはプールかしら?」
ここは屋敷の中庭のようだ
絵里「そうみたいね、ここは中庭みたいだし」
花陽「奥になにかあるね」
絵里「小屋かしら?」
真姫「明かりが漏れてるわね、誰かいるのかしら?」 絵里「なにこれ...牢屋?」
真姫「誰か中にいない?」
う....へ....。
絵里「!!」ビクッ
真姫「なによ、こいつ...気持ち悪いわね」
だ...誰!?
クイ...モノ...。
絵里「食い物?...!たしかハムがあったわね...ここで使うの?」
あの...あなたは?
...ば...ろうず。
絵里「バロウズ?それってたしか」
真姫「この館の主よね」
絵里「なんでこんなところに...」
希「謎やねー」 おう、落ちたスレも見てたぞ支援
希ちゃん主人公の零をやりたいなあ あれ、いつのまにか落ちてたのか
楽しみにしてたから頼むぞ 絵里「なんで館の主が...たしか養子にって言われて呼ばれたはずなのに」
真姫「なんか裏がありそうね」
絵里「そうね....」
すきまから1階の床が見える
絵里「床が抜けてる?」
花陽「そうだね、多分そこにある板を使えば進めるんじゃないかな?」
絵里「板?...これね!たしかに使ってくださいってかんじで置いてあるわね」
スッ...バタン!
真姫「道ができたわね」
....。
絵里「?」
ここだけ壁をぬりなおしたようだ
絵里「壁?」 あっ!
銅像のふところに小さな像が隠してある
なんだか冷たい...。
絵里「あ!これって!もしかして」
真姫「いかにも悪趣味な像ね」
絵里「なんか禍々しいわね」
『小さな魔像』を手に入れた
絵里「魔像...これが...」
花陽「絵里ちゃん、部屋があるよ」
絵里「多分なにかあるわよね...入ってみましょう」
絵里「普通の部屋?いや物置?」
ガタガタ....
絵里「!」ビクッ
!
〜♪
希「びっくり箱やね!」
絵里「誰だってびっくりするわよ!!箱からいきなり化け物が出てきたら!!」 シャキン!シャキン!!
絵里「っ...この!!!」カチッカチッカチッ
ドン!!
絵里「しつこいのよ!!!」
真姫「突き飛ばした!」
絵里「....いつまで鬼ごっこをすればいいのよ」
絵里「ふぅ...いい加減にしてほしいわね」
希「エリチ、逃げるの上手いね」
絵里「...どうも」
真姫「なんやかんやでゲームオーバーになってないわね」
花陽「すごいよ、絵里ちゃん」
絵里「褒めてくれてありがとう、でもまずはクリアをしないとね」 絵里「この部屋も暗いわね...電気...電気」
パチ
バサッバサッバサッ
絵里「!な、な!今度はなに!!」
真姫「....壁とか床にあるって赤いのって血?」
カラスの死体だ
ことごとく首が切断されている
絵里「ひっ!!」
真姫「.......」
よこに鍵がある
『巣ばこの鍵』をポケットに入れた
絵里「なんてむごいことを....」
カラスが一羽入れられている
絵里「!...もしかしてこの鍵で」
バサッ!バサッ!
絵里「やった!これでこの子は助けることができたのかしら?」
真姫「出て行ったわね」
私も...にげてみせるわ。
絵里「こんなことをするなんて許せないわ....」 絵里「それにしてもさっきのカラス...なんであんなことを」
希「儀式の生贄ってところやね」
真姫「とんだ邪悪な儀式ね」
絵里「でもなんでそんな儀式を...」
希「ならヒントをあげるよエリチ」
絵里「ヒント?」
希「さっきのびっくり箱があった部屋にそのヒントがあるよ」
絵里「びっくり箱?」
真姫「さっきシザーマンが出てきた部屋?」
希「そう」
絵里「あの部屋ね...わかったわ、行ってみるわ」 絵里「たしかこの部屋よね」
希「そうそう」
絵里「もういないわよね....」
希「同じ場所からは二回は出てこないよ」
絵里「そう...これって台車?動かせるのかしら?」
グッ...スッ...スッ...
絵里「動いた、また壁に色が違うわね、それにまたひびが」
花陽「絵里ちゃん、そこにある棒を」
絵里「棒?これかしら?」
ドン!ドン!!ガララ...
絵里「壁が崩れた!」
真姫「どんだけ壁がもろいのよ、この屋敷は」 どれぐらいつかわれていないのだろう
部屋の空気が重くよどんでいる
絵里「なによ...ここ」
真姫「右奥に誰か...いや、あれは」
希「骸骨やね」
絵里「っ....」
日数を数えるためだろうか
壁にしるしがきざまれている
真姫「もしかしてあの骸骨って...ここに閉じ込められた人の末路?」
絵里「こんな暗くて狭い場所に....想像するだけで震えが....」
どうやらカルテのようだ
真姫「カルテ?なんでカルテ...この人は医者だってこと?」
『メアリー・バロウズ』と患者名がある
この家の人の名前ね
.....メアリー...バロウズ...
絵里「メアリー?メアリーってまさか....」 真姫「メアリーってあの先生の名前よね」
絵里「ってことはここの屋敷はあの先生の屋敷?でも主っぽい人は牢屋にいたってことは」
真姫「あの先生が黒幕ってことかしら、あの主の奥さんか親戚とかなんじゃないの」
絵里「通りで最初から顔がやばいと思ったわ...!だから、同じ香水が部屋に置いてあったのね」
真姫「...人の本性って人相に出るのね」
カルテが落ちている
患者は二人の新生児らしい
絵里「新生児?」
黒革の診察カバンだ
絵里「診察カバン、この人のお医者さんだったみたいね」
内側に名前がししゅうされている
『ウォルター・シンプソン』...。
ウォルター...シンプソン!?
絵里「え!?どうしたのよ?知ってる人なの?」
....。パ....パ...。
絵里「え」 絵里「この亡骸はジェニファーのお父さんなの!?」
どうやらメモのようだ
〜♪
Drウォルター・シンプソン記す
ここに閉じ込められて3日になる。
私ももう長くはもつまい。全てがおわる前に知るかぎりのことを記しておこう。
この世に災いをもたらす双子のことを。
絵里「双子?」
私は夫人の出産のためにこの屋敷へよばれた。
その時夫人が産みおとしたのがヤツら...悪魔の落とし子達だ。
私の右手は生まれたばかりのヤツらに食いちぎられた。
ヤツらは体機能が不完全なためこのままなら3日と生きられないはずだ。
絵里「っ......」
しかし、ヤツらが生き続けているならばなんとかしてヤツらを消滅させてほしい。
さもなくばきっと恐ろしいことがおきるに違いない。
息が苦しい。部屋の空気がなくなりつつあるのだろう。
星のゆりかご、ヤツらはそこで黒いねむりについている....
ジェニファー....ジェニファー...ジェニファー...
真姫「.......」 真姫「エリー」
絵里「なに?真姫」
真姫「絶対にあいつらを倒しましょう」
絵里「真姫....そうね!」
〜♪
絵里「この部屋は....床に魔法陣みたいなのがあるわね」
『星のゆりかご』...。
この下に何かあるんだわ。
絵里「え?この下?この下になにかあるの?」
真姫「なにか仕掛けがあるんじゃないの?」
絵里「仕掛け...!こっちがなんか調べられるわね」
鉄製の円盤だ、十字の切れこみが入っている
絵里「....!もしかしてこの魔像を...」
十字の溝にぴったりとはまった!
絵里「よし」 ....何の音?
絵里「床に穴が!」
開いた穴がはるか下までつづいている
ハシゴでおりれそうだ
絵里「梯子?あ!降りてる!」
カン...カン...カン...
絵里「...!誰か歩いている!」
真姫「いかにも怪しそうな格好をしてるわね」
何かいる...。
犬のうなり声のようだ
絵里「犬?」
希「見張りやね」
真姫「見張り?」
絵里「....!これをここで使うのね!」
スッ...
絵里「ローブを着て....ロープは使えない..香水は使えた!」
メアリーの香水のにおいがする
コツ...コツ...
絵里「よし、進めたわ」 .....!!
ロッテ。ロッテ!
う....
真姫「なにこれ...蝋燭に囲まれてるわね」
ロッテ、生きてるのね!
ああ...。ジェニファー...。
時計塔を...スイッチを...。
絵里「また時計塔?」
....。
ロッテ?一人に...しないで...。
....。
真姫「また仲間が...」
絵里「........」 缶が置かれている
中は灯油のようだ
絵里「結構広いみたいね、ここ」
〜♪
絵里「!なにこれ?」
真姫「音楽が変わったわね...これはなんの幕?なんかのステージ?」
絵里「調べてみましょう...」
サッ
絵里「!!!!!!!!!!」
真姫「な、なによ...これ」
絵里「ば...化け物!...」
真姫「!追いかけてくるわ!!」
ドサッ
絵里「ジェニファー!!立って!走って!!!」 絵里「なんなんのよ!!あいつは!」
...あっ...くっ....。
絵里「登れない!?行き止まり!?」
希「エリチ諦めないで!」
絵里「!...わかったわ」
スッ....スッ....
絵里「よし!登れた!」
ドン!ボー!!
真姫「あいつが燃えた!?」
絵里「灯油缶が落ちてあいつに引火したみたいね」
あ....あ....。
絵里「.........」 絵里「あいつを倒したのはいいけど...この後はどこにいけば...」
希「.....」
絵里「これはエレベーター?」
真姫「これで上に戻れるってことかしら?」
絵里「1階と2階と3階まで選べるみたいね....」
花陽「......」
絵里「うーん...このまま簡単にはこのゲームは脱出させてはくれなそうだからまずは上からまずは3階を選んでみましょう」
カチッ
絵里「.......」
フッ...
絵里「え?なに?電気が?」
ガコン!!
絵里「!?」ビクッ
〜♪
絵里「!!!!!!!!!」 シャキン!シャキン!!
絵里「エレベーターの上から出てくるなんて反則でしょ!!」
真姫「エリー!はしごが!!」
絵里「っ...とにかくここは逃げるしかないわね!!」
絵里「え?あいつもはしごを登ってきてる!!!」
真姫「ここは一体なんなの?」
絵里「ちょっと...もう逃げ場が!」
花陽「絵里ちゃん!そこのレバーを!」
絵里「レバー!?これ?」
花陽「そう!」
ガコン!ガコン!!
絵里「!周りの歯車が動き出した?」
真姫「!見て、あいつがなんか苦しんでるわ!」
絵里「!本当だわ」
ガコン!!
絵里「!落ちていった....」 絵里「あいつは...これで....」
この小娘がっ、よくも私のぼうや達を!!
絵里「うわぁ!!!」ビクッ
真姫「出たわね、黒幕」
絵里「ちょっと!これはどうすれば!」
バサッバサッ
絵里「!」
真姫「あれはカラス?」
絵里「カラスが先生を襲ってるわ....待って!このままだと!」
きゃー!!!!
真姫「この高さから落ちたから助からないわね...」
絵里「.......」 絵里「あの時の助けたカラスが助けてくれたのね」
真姫「かもね、仲間を殺さた復讐かもしれないけど」
アン!
絵里「生きてる仲間もいたのね...よかった」
ゴーン!ゴーン!
〜♪
絵里「あ...これって時計塔の中だったのね」
真姫「夜が明けていくわね」
絵里「え?ED?」
希「すごいやん!!エリチ!!一発でここまでクリアできるなんて!」
絵里「そ、そうかしら?皆がアドバイスくれたからよ」
花陽「...ううん、絵里ちゃんに才能があるんだよ」
絵里「才能?」
花陽「うん」 絵里「話を整理するとシザーマンはメアリーの子供で地下にいたあの変なやつもメアリーの子供だったのね」
希「そう、それでジェニファーのお父さんはその出産の立ち合いの際にここに来てあぁなってしまった」
絵里「それで孤児になったのね...」
花陽「それでバロウズ主人も子供を葬ろうとした結果、監禁されてしまった」
希「メアリーは二人の殺しの欲求を満たすためにジェニファー達を連れてきたんよ」
真姫「最低ね...でもなんで時計を動かしたらシザーマンが苦しんだのかしら」
希「作中でもあったけどあの双子は本来ならば器官の未発達で3日は持たない命だったはずなのよ」
花陽「でもメアリーが時計塔を止めることで屋敷の時の流れを止めることで生きながらえていたの」
真姫「成程、変な儀式がどうとかあったからそれで時を止めたのね」
希「元々、バロウズ家は邪教を信仰していたりしたからね」
絵里「だから時計を動かしたら時が戻って苦しんでたのね」 花陽「.........」
真姫「花陽?」
花陽「!」
真姫「どうかしたの?」
花陽「いや、絵里ちゃんってなんでもできてすごいなぁって思って」
絵里「そんなことないわよ」
花陽「でもね...絵里ちゃん...」
絵里「?」
花陽「このゲームにはたくさん違うEDがあるの」
絵里「そうなの?」
花陽「...気にならない?」 花陽「実は車で脱出できるルートがあって」
絵里「え!?そうなの?」
花陽「ここでこうやってみて」
絵里「....こう?」
真姫「.......」
絵里「あ、本当だ!...でも仲間を置いて逃げるのは」
花陽「さっき助けたんだから今度は違うEDでもいいんじゃない?」
絵里「っ....ちょっと心苦しいけど...」
真姫「ねぇ、希」
希「なぁに?真姫ちゃん」
真姫「私の気のせいならいいんだけど」
希「?」
真姫「花陽って...」
絵里「これで館から....」
〜♪
絵里「!」ビクッ
きゃああああああ!!
絵里「うわぁ!!!!」
花陽「.........」
真姫「いえ....なんでもないわ」 絵里「....ふぅ.....」
にこ「どうしたの?絵里、なんかやつれるけど」
絵里「まぁ...ちょっとね」
花陽「絵里ちゃーん!!!」
絵里「!!!」ビクッ
花陽「♪」
絵里「花陽...なにかしら?」
花陽「絵里ちゃん、今度はこれやろうよ」
絵里「え?なに?」
花陽「サイレンっていうゲームなんだけど」
絵里「ちなみにこれはどういうゲーム?」
花陽「ホラーゲームだよ?」
絵里「っ.......」 絵里「花陽、たまには」
花陽「これすごい面白いんだよ!!絶対に絵里ちゃんも気に入ると思うんだ!」
絵里「いや...気に入るって」
花陽「!....あ...ごめんなさい、迷惑だったかな?」
絵里「いや迷惑とは言ってないけど」
花陽「じゃあ!やりましょう!」
絵里「!.......」
真姫「エリーも大変ね」
にこ「!真姫ちゃん」
真姫「..........」 絵里(花陽とはあれからすごく仲良くなれたと思います、けど...)
絵里「ひぃ!!!」
花陽「.......」
絵里(やたらにホラーゲームをするのに誘われます、しかもプレイヤーは必ず私)
絵里「っ.......」
絵里(一体なんで?どうして...たまには普通のゲームをしたい)
絵里「!」ビクッ
花陽「..........」
花陽(絵里ちゃんって本当に可愛いなぁ....もっともっと可愛い絵里ちゃんを花陽に見せてね) これでおしまいです
最後までお付き合いいただきありがとうございました 乙、楽しかったよ
ただ、シザーマンの双子の片割れ?の肥大化した怪物が知ってる人じゃないと伝わりにくかったかな 車で逃げた場合、バックミラーに後部座席から生えてくるハサミが写って終わるよ!(見たことない人用) 興味有ったけどホラーゲーム苦手だからストーリー分かって良かったわ
かよちんが良いキャラしてる ホラーじゃなくても良いから他のも頼むわ
超魔界村とかでも良いよ ディノクライシスを所望する
同じくらいの時期だったよな? ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています