千歌「導かれし者たち」
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1-1
国王「最近イムルの村で子供が行方不明になっているという噂は聞いておろう」
国王「我が国バトランドとしても見過ごせない事態なのでな、おぬしたち兵士に調査してもらおうと思う」
国王「では、行ってまいれ」
果南(子供の神隠しの話は私も聞いたことあるけど…)
果南(事件だとしたら傭兵としてほっとけないよね)
果南「…とりあえずイムルに行って話を聞いてみよう」 ダイヤ「やけに静かね…」
梨子「まるで誰もいないみたいな…サントハイムがサントハイムじゃないみたい」
曜「そんなまさか…私たちをおどかそうとしてるだけだよね?」 曜「お父さん!」
ダイヤ「玉座の間にも…誰も…」
梨子「みんな…どこに行ったの…?」
曜「うそ…だよね?すぐドッキリだって言ってくれるよね?」 梨子「お城全部探しても誰も…猫1匹すらいない…」
ダイヤ「一体なぜこんなことが…」
梨子「まるで神隠しにあったみたい…」
曜「どうすればいいの…」 ダイヤ「一旦サランの町に行きましょう」
ダイヤ「そこで今後のことを考えてから」
曜「ううん。すぐに出よう」
曜「サントハイムに何があったのかはわからないけど」
曜「私たちが無事だったからには私たちがどうにかしなきゃダメなんだ」
曜「探しに行こう。みんなを!」 梨子ちゃんから貰ったうでわはほしふるうでわか?
いきなり最強クラスの装飾品を手に入れたな >>107
ネタだったらすまんが導かれし7人の元ネタがドラクエ4
ドラクエ4のサブタイが導かれし者達で仲間も主人公除いて7人 3-1
鞠莉「いらっしゃいませ」
鞠莉「お買い上げですね。ありがとうございます」
鞠莉「こちらはあなたは装備できないようですがよろしいですか?」
鞠莉「はい、買い取りいたします」 鞠莉「…ふぅ」
「いやー鞠莉ちゃん今日もありがとね。ほらバイト代」
鞠莉「ありがとうございます、おやじさん♪」
「可愛い子が店番やってるって噂が広がったおかげでこの武器屋も最近大繁盛だ」
鞠莉「ふふ、お上手ですね」
「明日もよろしく!」
鞠莉「はい♪」 鞠莉(今の私はレイクナバの武器屋のただのバイトだけど)
鞠莉(いつか世界一の商人になってやるんだから)
鞠莉(まずは旅に出て世界を知らなくちゃいけないよね)
鞠莉(そのためにはお金が必要…なんだけど)
鞠莉「うーん…まだ足りないねえ」 鞠莉「ただいま」
ネネ「あら、おかえりなさい鞠莉ちゃん」
ポポロ「鞠莉ちゃんだー」
ネネ「ご飯の用意できてるわよ」
鞠莉「いつもありがとうございます、ネネさん」 鞠莉「あの、これを…」
ネネ「だからお金は受け取れないと言ったでしょう」
鞠莉「でも…」
ネネ「私はただあなたを応援したいから下宿させてるんだから」
ネネ「旦那と似たような志を持ったあなたをね」
ネネ「そのお金はあなたの旅の資金にしなさい」
ネネ「生活費を払いたければ出世払いでいいから」
鞠莉「ネネさん…」 ネネ「そういえばあの人は今頃何をしてるのかしらね」
ポポロ「パパ?」
ネネ「そうそう。ちょっと前は入るたびに形が変わるダンジョンに挑んでるって聞いたんだけど」
鞠莉「なにそれ、面白そう!」
ネネ「やっぱり似てるわね…あなたたち」 ネネ「おはよう。今日もバイト?頑張ってね」
ネネ「これ、いつものおべんとう」
鞠莉「ありがとうございます。ネネさんのおべんとうおいしくて大好き♪」
ネネ「あら、そんなに褒められると作り甲斐があるわね」 鞠莉「おはよう。トムおじいちゃん」
鞠莉「今日も教会?背中押しちゃうよー」
トム「おお、鞠莉ちゃん。いつも悪いのう」
トム「うちの息子も鞠莉ちゃんくらいいい子だったらよかったんじゃが」
トム「どうやらボンモールでコソ泥をして捕まってるらしい」
トム「まったく、心配かけさせおって」
鞠莉「はい、教会に到着〜」
トム「ありがとさん。ほれ、少ないがお小遣いじゃ」
鞠莉「ありがとう♪」 「おう、おはよう。今日もバイト頼むぜ」
鞠莉「はい!」
鞠莉(さーて、今日もしっかり働かないとね) 「この武器を売りたいのですが」
鞠莉(これは…破邪の剣!)
鞠莉「…なかなかのものですね」
「他の店に行ったら2625ゴールドと言われてね。この店はどうだろうかと」
鞠莉「うちなら…2700、いえ2800ゴールドで買い取りましょう」
「ほんとかい?じゃあお願いするよ」
鞠莉「毎度ありがとうございます」 鞠莉(きた…ついに来たわ!)
鞠莉(武器屋ならいい武器が見つかるかもしれないと地道に働いてきたけど)
鞠莉(まさか、これほどのものが来るなんて)
鞠莉(これまで貯めてきたお金で…)
鞠莉(…足りない)
鞠莉(ええい、アタックあるのみ!) 鞠莉「おやじさん!」
「なんだい。何かあったのか?」
鞠莉「この武器なんだけど」
「これは…おう、珍しい物買い取ったな」
鞠莉「私に売ってください」
「売るぅ?…まあ客として買うってならかまわないが、これを買えるだけのお金持ってるのかい?」
鞠莉「それは…ちょっと足りないから、分割払いでお願いしたいと…」
「うーん…うちは現金一括払いしか受け付けてないんだがなあ…」
「いや、しかし鞠莉ちゃんのおかげでここ最近儲けさせてもらったし…」
「特別だ。足りない分は後でいいぞ」
鞠莉「…ありがとうございます!」 「それで…旅立つのか?」
鞠莉「はい。自分の道を切り開いて見せます」
「そうか…」
「あーあ。また平凡な武器屋に戻っちまうな」
鞠莉「…おやじさんならきっとすごい武器屋にできますよ」
「お世辞でもうれしいねえ」 鞠莉「お世話になりました」
ポポロ「鞠莉ちゃん行っちゃやだー」
ネネ「こら、わがまま言わないの」
ネネ「それに多分もうじきパパが返ってくると思うわ」
ポポロ「ほんと?やったー」
ネネ「鞠莉ちゃんも元気でね。これ最後のおべんとう」
鞠莉「ありがとうございます」
鞠莉「それじゃあ、いってきます♪」 〜マリーのアイテム鑑定〜
【】を付けてアイテムを指定してくれれば、マリーが気まぐれで鑑定しちゃうよ♪ >>128
これは…木を棒状に削った武器ね。
モンスターと戦うのに素手よりはマシってとこかしら?
武器としては頼りないから、護身用に家に置いておく程度がいいんじゃない。
…どこかの世界にはひのきのぼうとあと5つのアイテムを集めたら、モンスターを仲間にできるという伝説があるとか 見事に三年が馬車要員で草
ルビィに至っては正規メンバーですらない >>111
多分、ルビィちゃんは最後までPTにいるんだろうな
でないとホイミン役をルビィちゃんにした意味がない >>127
なんかマリーだけに不思議のダンジョンよりアトリエシリーズを連想した >>131
スパイラルな刀身で催眠術のように相手を眠らせることができる不思議な剣ね。
攻撃力もなかなか高いけど…あの形は斬りつけにくくないかしら? 3-2
鞠莉(まずは近くのボンモール目指して来たものの…)
鞠莉(歩いてみると意外と遠いものね)
鞠莉「あら、あんなところに村なんてあったかな?」
鞠莉「ちょうどいいから休みましょ」 「旅人さん?よく来たね」
「お疲れでしょう。ゆっくりしていくといい」
鞠莉(小さな村だけど、全員が旅人にフレンドリー)
鞠莉(優しいところのはずなのに…)
鞠莉(なんだろう、何か違和感が…) 鞠莉(あ、あの人…他の人と雰囲気が違う)
鞠莉「あの」
ドン・ガアデ「なんじゃ?」
鞠莉「あなたもこの村の人ですか?」
ドン・ガアデ「いや、わしは建築家のドン・ガアデと言うものだが、たまたま寄ったこの村でこの子に好かれてしまってな」
ドン・ガアデ「結婚してここに住もうかとも考えてるところだ」
「あなたもここに住んだらいかが?」
鞠莉「いえ、私は…」 「申し訳ないがこの村に宿屋はなくてね。うちで休んでいくといい」
「ええ…ありがとうございます」
鞠莉(結局違和感の正体はわからなかったけど)
鞠莉(まあ今日は疲れたし、明日考えましょう)
鞠莉(こんなに親切な人たち疑うのも悪いし) 鞠莉「どういうこと…?」
鞠莉(私昨日は村長さんの家に泊めてもらったはず…)
鞠莉(気づいたら原っぱに立っていた。村長さんの家どころか村自体がない…)
鞠莉「なんで…?」
鞠莉(はっ!魔物のしわざ!?)
鞠莉(でも、持ち物や私の体に何かされた様子はないし…)
鞠莉(夢でも見ていたのかな?)
鞠莉(まるで狐につままれたような…) 鞠莉「ボンモールに来たはいいけれど、やっぱり小さな国ね…」
鞠莉(あんまり長居する必要はなさそう)
鞠莉「さっさとエンドールに行っちゃいましょう」
「エンドールなら今は行けないよ」
鞠莉「え?」
「橋が壊れててね。ドン・ガアデという建築家に修理を依頼してるはずなんだけどなかなか来なくて」
鞠莉(ドン・ガアデって確か…)
鞠莉「情報ありがとうございます」
鞠莉(とはいえ私がもう1回行っても何されるかわかんないし)
鞠莉(もう少し情報を集めましょう) 鞠莉(情報がつながってきたわ…)
鞠莉(人を化かす狐、そこにいるドン・ガアデさん、狐に強いという犬)
鞠莉(ボンモールがエンドール相手に戦争を起こそうとしてるとか不穏な話もあったけど…)
鞠莉(犬と言えばトムおじいちゃんの家にいたよね)
鞠莉(あー、でもあの子息子さんの言うことしか聞かないんだっけ)
鞠莉(トムおじいちゃんの息子さんってここで捕まってるって言ってたわね?) 「たしかに俺はトムの息子だが、あんたは確か…」
「俺に何か用か?親父から何か伝言でもあるのか?」
「これまでのことはちゃんと反省してるしこれからは心を入れ替えて生きてくよ」
鞠莉「あの、犬を飼っていましたよね?」
「犬?ああトーマスのことか。それがどうしたの?」
鞠莉「狐退治に貸していただけないでしょうか」
「ああ、別にいいよ。狐狩りは得意だからな」
「はいこれ、檻の鍵とあいつに言うこと聞かせるためのおもちゃ」
鞠莉「おもちゃ?」
トムの息子「これ持ってないということ聞いてくれないんだよね。だから気を付けてな」
鞠莉「わかりました。ありがとうございます」 「く〜ん」
鞠莉「檻の前通るだけで吠えられてたのがウソのようになついてるわね…」
鞠莉「さ、トーマス出番よ。狐たちの正体を暴いてきなさい」
「ワンワン!」
「きゃー犬よー」
「助けてー」
鞠莉(村が…消えていく…) 鞠莉(ただの原っぱになったわね)
「ごめんなさい。ちょっと人に化けてからかってただけなんです」
鞠莉「あら、あなたが化かしてた狐?」
「もう2度と悪さはしないので許して下さい」
鞠莉「んー…まあいいわ。また次見かけたらこの犬をけしかけるだけだし」
「ひぃ、勘弁してください〜」スタタタ
ドン・ガアデ「はっ…わしは何を…」
ドン・ガアデ「そうだ、こうしちゃいられない。ボンモールから橋を直す依頼を受けてたんだった」
ドン・ガアデ「よくわからんが旅の方、ありがとう」 鞠莉「橋もすぐ直るそうだし、今日はボンモールで休んですぐにエンドールへ…」
鞠莉(…なんか騒がしいわね)
「王子ー、どこにおられますかー」
鞠莉(王子がエスケープでもしたのかしら?)
鞠莉(サントハイムの姫様がおてんばとは聞いたことがあるけど、王族ってみんなそうなの?)
鞠莉(ま、私には関係ないか)
リック「君、旅の人だよね?」
鞠莉「はい?」
リック「僕はこの国の王子リック。頼みがあるんだ」
リック「この手紙をエンドールのモニカ王女に届けてほしい」
リック「訳は話すと長くなるんだが…」
「王子!こんなところに。さあ、城に戻りますよ」
リック「どうかよろしく頼む!」
「いけません、あんな旅人と話をしては」 鞠莉(いきなりなんだったの…)
鞠莉(王子?手紙をエンドールの姫に?)
鞠莉(話が急すぎるわ…)
鞠莉(まあ、エンドールには行く予定だし、やるだけやってみましょう)
鞠莉(だけどいきなりその辺の旅人に手紙を渡すなんて、あんな王子でこの国は大丈夫なのかねぇ) 鞠莉「ここがエンドール…おっきいわね〜」
鞠莉(お姫様にこの手紙を渡す。う〜ん…どうすればいいのかな)
鞠莉(はいどうぞ。って会わせてくれないよね)
「なんだ、王様に店を出す許可をいただきに来たのか?」
鞠莉「え?」
「今この国には店が十分にある。すんなりとは許可されないだろうが、お伺いを立ててくるといい」 鞠莉(あっさり玉座の間に通されてしまった…)
国王「そなたも店を出したいと申すか」
鞠莉「あ、いえ。実はこの手紙をボンモールのリック王子から預かっていまして」
国王「なに?なぜそなたに預けたのかはわからんが…」
国王「うーむ…字が汚くて読めぬな」
モニカ「お父様!その手紙、私にください」
国王「構わんが…」 モニカ「これは…間違いなくリック王子の字!」
国王「して、何と書いてあるのだ?」
モニカ「…お父様には黙っていましたが、私とリック王子はお付き合いをしているのです」
鞠莉(わ〜お♪)
モニカ「リック王子からはボンモールがエンドールに攻め込もうとしている、と書かれています」
国王「なんと!お前がどこぞの者と文を交わしていることは知っていたがリック王子とは…」
国王「父親として思うところはあるが、相手がボンモール王子なら問題はなかろう」
国王「しかしボンモール王め…野心家だとは思っていたが戦争を考えていたとは」
国王「ふむ。であれば…こちらの手紙をボンモール王に渡してくれぬか」
鞠莉「え、私ですか?」
国王「ボンモールとなにやらつながりがあるのだろう。頼んだぞ」 鞠莉(何で私が国同士の重要な手紙を運んでいるのかしら…)
鞠莉(まあ、戦争は起こらないにこしたことはないけれど)
鞠莉(責任重大ね)
鞠莉「それにしてもまたボンモールに逆戻りか…」 「何者だ!今は大事な時期。部外者を城に入れるわけにはいかぬ」
鞠莉「これを、王様に渡していただけますか」
「手紙…?王様が読むとは限らないが、渡すだけはしておこう」
「少しそこで待っていろ」 「よくわからないが王様が大喜びで戦争を中止したよ」
「あの手紙は何だったんだ?」
「まあ俺としても人間相手に戦うのは気が進まなかったから助かったよ」
リック「旅人さん」
「王子!なんでここに!」
リック「モニカに手紙を渡してくれたんだね」
リック「ありがとう。これで僕もモニカと…」
リック「これはほんの気持ちだ」
鞠莉「え…こんな大金」
リック「モニカと結婚できることに比べれば安いものさ」 >>132
鞠莉「すごろく場で1回プレイできるチケットね。
自分を駒としてビッグなすごろくを体験できるなんて面白そうじゃない?
残念ながらマリーの知ってるところにはそういう施設はないけど、商売が軌道に乗ったら作ってみようかしら♪」 3-3
鞠莉(再びエンドールに来たけど…)
鞠莉「え、やってないの!?」
「ああ、カジノは今改装工事中だ」
鞠莉「そんな〜」
鞠莉(エンドールといえばカジノ!せっかく王子からお礼をもらったからちょっと遊んでいこうと思ったのに…)
鞠莉(しょうがない。次の町に行きましょうか) 鞠莉(東のブランカまでは渡し船で川を渡るしかないのね)
鞠莉(これじゃあ交易は難しそう)
鞠莉(何かいい方法は…)
鞠莉「あら、こんなところに洞窟?」 鞠莉「おじいさん1人?」
「こんなところに人が来るとは珍しいな」
「わしは夢があって東につながるこのトンネルを掘り始めたのじゃが、お金もつきわしも年を取ってしまった」
「あと60000ゴールドくらいあれば工事もできると思うが…どうじゃ、わしの夢を継いで洞窟を完成させないか?」
鞠莉「60000ってそんな大金…」
「まあ、そうだろうな。無理にとは言わん」
鞠莉(でも…もしここがつながれば商売がやりやすくなるし、私の名前も広げられる)
鞠莉「お金がたまったらまた来るわね、おじいさん」
「おう、わしが生きてるうちに頼むぞ。わっはっは」 鞠莉「どっかにお金儲けの方法落ちてないかしらね〜」
「なに、おじょうさん。そんなにお金が欲しいの?」
「だったらエンドール北東の洞窟なんてどう?ものすごいお宝が眠ってるって噂よ」
鞠莉「噂ねえ…」
「ま、あたしも飲みに来る人達の話を聞いただけだからほんとかどうかはわかんないけどね」
「もし見つけたら町外れのお屋敷に持っていくといいわ。希少品を集めるのが趣味で高く買い取ってくれるらしいわよ」
鞠莉「さすが。詳しいのね」
「まあ酒場をやってたら情報なんていくらでも入ってくるものさ」
鞠莉(洞窟に眠るお宝か…) スコット「お嬢ちゃん、北東の洞窟に行く気かい?」
鞠莉「なに?聞いてたの?」
スコット「洞窟には魔物も多い。見たところそんなに戦えそうにも見えないが…」
スコット「俺はスコットっていうんだ。どうだ、俺をボディーガードに雇わないか?」
スコット「見ての通り戦闘にはちょっと自信があるぜ」
ロレンス「いやいや。それなら私を雇ったらどうです」
ロレンス「私はロレンス。近接戦はあまり得意ではないですが、呪文でいろいろサポートしますよ」
スコット「あー、またお前かよ。交渉の邪魔しやがって」
ロレンス「なにを言うのです。選ばれたもの勝ちですよ」 鞠莉「2人とも…宝を横取りする気じゃないでしょうね」
スコット「おいおい、いきなり疑うのかよ。契約した金以外を求める気はないぜ」
ロレンス「我々傭兵業は信用も大事なんです。雇い主を裏切るようなことをすれば仕事がなくなります」
鞠莉「そう…じゃあ2人とも雇うわ」
スコット「おお、太っ腹だねえ」
ロレンス「ありがとうございます。きっとお役に立ちましょう」
鞠莉「私は鞠莉よ。さあ、トレジャーハントに出発!」 スコット「ところで俺は金さえもらえればいいんだが…」
スコット「あんたは本当に宝があると思ってるのか?」
スコット「噂になってたらとっくに誰かに取られてるかもしれないのに」
鞠莉「誰かが取ってたとしたらその情報が出ててもおかしくないわ」
ロレンス「実際は宝なんてなかったとしたら?」
鞠莉「だとしても、お宝なんてなかったって情報が広まるはずよ」
鞠莉「宝の存在だけが噂されてるってことは何かはあるのよ」
ロレンス「そこまで考えていたとは…若いのになかなかやりますね」 鞠莉「これかしら」ポチ
スコット「うわっ、水が引いてくぞ!」
ロレンス「水の有無で地形が一気に変わりましたね」
鞠莉「そうすると、こっちのフロアは…っと」
スコット「おお…いかだで通れるようになってるぞ」
鞠莉「うん、予想通り」
ロレンス「なるほど。スイッチで水を操作しないと道が開けないとは」
スコット「その上水中から陸から天井からモンスターが出てくるんじゃなかなか宝にはたどり着けないわな」
鞠莉「さあ、ここまで苦労させたんだもの。何もなかったら許さないわよ!」 鞠莉「これがお宝…」
鞠莉「綺麗な女神像…」
ロレンス「これは…銀でしょうか」
スコット「俺には美術品の価値はわからんが、高く売れそうってことは確かだな」
ロレンス「しかし本当に宝が眠っているとは」
スコット「ちくしょう!これなら報酬はお宝の山分けを提案しとくんだったぜ」
ロレンス「それでどうするんです?」
鞠莉「例のお屋敷に売りに行くよ」
鞠莉「私が持ってても役に立たないし」 「これは…見事な銀の女神像ですな…」
「私のコレクションの中でも1、2を争うものになりそうだ」
「これを飾るならこの棚…いやこっちかな」
鞠莉「で、どうします?」
「これなら20000…いや25000ゴールドで買おう」
鞠莉(これは…いけるわね)
鞠莉「…うーん」
「何か不満かね?」
鞠莉「実は28000ゴールドで買いたいって人がいましてねぇ」
「なに…むむ、ならば30000でどうだ?」
「OK、その値段で売りましょう」 ロレンス「なかなかやりますね。他に買ってもらえるあてなんてないんでしょう?」
鞠莉「あの人どうしても欲しがってるみたいだったからね。釣り上げても行けると思ったの」
スコット「あんた商人の才能あるんじゃないのか」
スコット「それを元手に商売でも始めるか?」
鞠莉「いいえ。これからするのは未来への投資よ」
ロレンス「投資?」
鞠莉(他に拾った装備品をいくつかお城で買い取ってもらえたし、リック王子からのお礼と合わせれば…) 「おじょうさん、また来たね」
「もしかしてお金の用意ができたのか?」
鞠莉「はい、ここに」
「なんと、こんな短期間で60000ゴールドなんてどうやって!」
「いや、方法はどうでもいい」
「これでトンネル工事を再開してくれるというのじゃな」
鞠莉「ええ。ただし、トンネルが開通した時には出資者として私の名を広めてもらうわ」
「もちろんじゃ。なんならこのトンネルにあんたの名前を付けよう」 スコット「しかし驚いたぜ。まさかあんだけの大金をあっさり使うなんて」
ロレンス「自分のお金でトンネルを作るとは…あなたはどこまで遠くを見ているのでしょう」
スコット「これで俺たちの契約は終わりだが、あんたと一緒でよかったよ」
ロレンス「私も新たな世界が開けたような気がします」
鞠莉「2人ともありがとうね。私はまた旅に出るわ」
鞠莉「次に会うときはビッグになっているんだから♪」 4-1
「きゃー、ヨハネ様―」
「ヨハネちゃんいいぞー」
「ヨハネーこっち向いてー」
善子(ふふっ、さあリトルデーモンたちよ。今宵も我が舞に酔いしれなさい♪) 花丸「ヨハネちゃん、お疲れ様」
善子「あら、来てたの」
善子「それで、どうだった?」
花丸「やっぱりダメ」
善子「まあ、今更手掛かりも見つからないわよね…」
善子「ここにいないとなれば北の方かしら」
善子「私も最後の舞台を終えたから明日には出発しましょう」 「本当に辞めちゃうのかい?踊り子として人気も出てきたところなのにもったいない」
善子「ヨハネたちの目的は言ったでしょう?」
善子「モンバーバラには情報収集のためにいるだけなんだから」
「お父さんの敵討ちだっけか」
「錬金術師エドガンの名前はモンバーバラにも伝わってたからね」
「弟子に暗殺されたのは残念だが…」
「私としては敵討ちなんてしてもむなしくなるだけだと思うんだがね」
「まあ、身内を殺されたことのないやつに言われても説得力ないか」
善子「何を言われても考えを変える気はないわ」
花丸「うん。お父さんを裏切ったバルザックは許せない」
「そうか…ま、君たちの人生だ、好きにすればいいさ」
「はいこれ、これまでの給料だ」
「また堕天使ヨハネのステージを待ってるよ」 善子「それで、次の行先はキングレオ?」
花丸「そこなんだけど…クーデターが起きて王子が国王の座を奪ったらしいって話はしたでしょ?」
善子「ええ。それから税金が高くなったとか取り締まりが厳しくなったとか」
花丸「そう、それに若い女性がお城に連れてかれてるでしょ?
花丸「その人たちがそのまま戻ってこないって噂もあるずら」
善子「なにそれ怖っ。行きたくないわー」
花丸「だから先にハバリアに行こうと思うんだ」
善子「北の港町だっけ?船で別の国に逃げてたらどうしようもないわね」
花丸「ううん。それでもこの国にいないってことがわかれば進歩だよ」 花丸「その前に…一旦コーミズに寄ってもいいかな?」
善子「モンバーバラからハバリアへの通り道だしいいんじゃない」
善子「私としてはあんな田舎よりモンバーバラみたいな都会のほうが好きだけど」
善子「故郷に帰るのに理由なんていらないわ」 「おや善子ちゃんに花丸ちゃん。帰ってきたんだね」
花丸「こんにちは、おじいさん」
善子「ちょっと立ち寄っただけよ。またすぐ出るわ」
「そうか…まだバルザックを…」
「わしも若ければ手伝いたいのだが…」
善子「これは私たちの復讐。関係ない人を巻き込むわけにはいかないわ」
「いや、わしらもエドガンさんには世話になった。バルザックを倒すのにできることがあれば言ってくれ」 「おっと、そうだ。オーリンのことは聞いたか?」
花丸「オーリンさん?お父さんと一緒にバルザックに殺されちゃったんじゃないの?」
「生死不明だったが、エドガンさんの研究所の方で見たという人がいるんじゃ」
善子「本当に!?」
「声をかけたわけじゃないから本当にオーリンかはわからんが…」
善子「行こう、マルちゃん」
花丸「うん!」 善子「しっかし何でお父さんはこんな村から離れたところに研究所を作ったのかしらね」
花丸「錬金術は間違えると危険なこともあるから、村にあんまり近くないほうがよかったんじゃないかな」
花丸「ちょうどいいところに古代遺跡があったってオーリンさんが言ってた気がするずら」
善子「荒らされた形跡があるわね…」
花丸「多分バルザックだね…お父さんたちの研究を全部持ってったんだと思う」
善子「ほんとにここにオーリンがいるのかしら?」 オーリン「善子様!花丸様!」
花丸「オーリンさん!」
善子「本当に生きてたのね!」
オーリン「ええ。奴にやられた後、ここにひそんで傷をいやしていました」
オーリン「お二人のことは心配でしたが、自分が動けないことにはどうしようもないので」
花丸「でもお父さんの研究所じゃバルザックが来るかもしれないのに…」
オーリン「いえ、すでに奴は実験データを持って行った後だったので。わざわざ戻ってくることもないだろう…と」 花丸「バルザックは何でお父さんを裏切ったの?」
オーリン「実は…エドガン様は錬金術の研究の過程で進化の秘法というとんでもないものを見つけてしまったのです」
オーリン「これを使えば人を超えた力を手に入れることができる…悪用されることを恐れてエドガン様は進化の秘法を封印しようとしました」
オーリン「しかしバルザックはそれに反対で…そこに原因があるのでしょう」
オーリン「現に進化の秘法に関するデータはすべて持ち去られています」
善子「進化の秘法…そんなものをバルザックが使っていたとしたら…」
オーリン「早いうちにバルザックを止めなくては」 オーリン「心配をおかけしましたが、私の傷は回復しました」
オーリン「これよりバルザックを倒しに行ってきます。なのでお二人はコーミズで待っていてください」
善子「いやよ」
花丸「マルたちのお父さんの仇だもん。自分たちで決着をつけるよ」
オーリン「しかしお嬢さま方に殺し合いなど…」
善子「私たちだってそれなりに魔法は使えるようになってるし」
善子「なにより父親を殺されて黙っていられないの」
花丸「村を出た時からとっくに覚悟はできてるよ」
オーリン「…わかりました。では私も敵討ちに同行させていただけますか」
善子「もちろんよ。みんなで頑張りましょう」 オーリン「こちらをお持ちください」
花丸「水晶玉?」
オーリン「静寂の玉と言って、呪文を封じる力があります」
オーリン「エドガン様がこっそり作っておられました」
オーリン「バルザックは魔法にも通じていたので戦いの役には立つかと」
花丸「ありがとう、オーリンさん」 善子「…というわけでモンバーバラでは手掛かりが見つからなかったんだけど」
善子「バルザックがいそうなところについて何か知らない?」
オーリン「ううむ…バルザックにやられて以降、人とは会っていないので情報はないのですが」
オーリン「…そういえば以前キングレオの王子と仲良くしてると聞いたことがあります」
善子「王子と!?バルザックが?」
オーリン「どういう接点があったのかは知りませんが…」
花丸「キングレオの王子というとクーデターで国王になったっていう…」
善子「バルザックの裏切りとキングレオ王子のクーデター…まさか!」
花丸「可能性はあるずら!キングレオ城に行ってみよう!」 >>134
鞠莉「天使をイメージした、身体にぴったりとフィットする衣装ね。
薄手の服のわりに防御力も高いし呪文やブレスにも耐性がある優れもの♪
ただボディラインがしっかり出るから梨子辺りは着るのを恥ずかしがりそうね。
曜は──案外動きやすさを気に入るかも♡」 4-2
善子「さて…どうやってお城の中に入るかね」
花丸「警備が硬い…多分正面から行っても門前払いを食らうよね…」
オーリン「お嬢さま、こちらに裏口が!」
善子「よし、じゃあそこから」
善子「…って鍵がかかってるじゃない」
オーリン「お任せください。この程度なら…」ガチャ
花丸「開いた…どうやったの?」
オーリン「なに、錬金術の応用です」 「あら、あなたもここに連れてこられたの?」
善子「え、ええ。まあ…」
「おいしいごはんに豪華なベッド。飲んで踊って」
「ここはまるで天国よ」
善子「へえ、そんなにいいところなの」
「もう元の生活に戻りたくないくらいよ」
花丸「ここに連れてこられた女性って他にもたくさんいるんですか?」
「結構いるわね。私より後に来た人も何人もいるし」 善子「みんな楽しく過ごしてるの?」
「そうね。たまに王様に呼ばれる人がいるけど、基本的には自由にしてるわ」
「そういえば王様に呼ばれてった人の姿をその後見てないような…」
善子「どうやったら王様に会えるのかしら?」
「さあねえ。私はどこにいるかも知らないし」
「いつも大臣が王様の指示を伝えるだけ。兵士たちも王様の居場所を知らないって噂よ」
花丸「兵士たちも?」
「それより王様に会ってどうする気?余計な詮索はしないほうがいいと思うな」
「ま、私には関係ないことだけど。じゃあね」 オーリン「城内を一通り回りましたが、確かに玉座の間のようなところはなかったですね」
花丸「じゃあ大臣に聞くしかないのかな?」
「やめておいたほうがいい」
善子「げ…兵士…」
「あんたたちが何を考えてるのかは知らんが、王子…いや現国王のクーデター以降城内はおかしくなってる」
「このあいだも大臣の部屋の近くで大きな音を出した者がハバリアに投獄されたからな」
善子「あなたはそんな私たちを放置していいの?」
「何かトラブルが起こるようなら仕事として動くが、触らぬ神に祟りなしだな」
善子「待って。バルザックって名前に心当たりはない?」
「確か新しい王の側近がそんな名前だったが…それがどうかしたのか」
善子「ありがとう!」
「おい、トラブルは起こすんじゃないぞ!」 善子「見つけたわ…バルザック!」
花丸「キングレオの王家に取り入ってたなんて…」
花丸「あとはどうやって王様のところに行くかだね」
オーリン「大臣が王の場所を知っているというのなら、王のところに行くよう仕向ければいいのです」
オーリン「大臣を脅かせた者のことが気になりますな。ハバリアに行ってみませんか?」
善子「そうね。情報は片っ端から集めましょう」 花丸「さすが港町ハバリア、潮風がきもちいいねぇ〜」
善子「バルザックのことがなければのんびり観光もできたんだろうけど」
オーリン「ここからはエンドール行きの定期船が出てるそうですね」
善子「エンドールと言えばカジノよねー」
善子「よし、敵討ちが終わったら行きましょう」
花丸「…ヨハネちゃん運悪いんだからやめとこうよ」
オーリン「私もおすすめはしません…」
善子「何でよ!」 善子「牢屋なんて辛気臭くって嫌よね」
オーリン「情報収集のためです。仕方ありません」
花丸「あなたがキングレオで大臣を脅かした人ですか?」
「そうです!聞いてください。私は大臣に危害を加えるつもりはなく、ただ間違えて火薬を破裂させてしまっただけなんです」
「大臣が驚いて部屋から出てきたと思うとすぐに戻ってきて捕まりました」
「おそらく王様に報告したのだと思いますが…」
「たったそれだけでこんなことになるなんて…」 善子「その火薬ってどこで手に入れたの?」
「私は以前アッテムトの鉱山で働いていたので、その時に手に入れました」
「しかしあそこはもう…」
花丸「どういうことですか?」
オーリン「アッテムトと言えばかつては鉱山街として栄えていたが、今はさびれてしまったはず」
「ええ。鉱山の奥からガスが出るようになり、それと同時に魔物もはびこるようになりました」
「それで採掘を中断したのですが、最近また再開したらしく」
「炭鉱夫が頻繁になくなっているけど国が強制的に働かせているとか」
「いまも働かされている人たちに比べれば今の自分はましなのかもしれませんね…」 花丸「鉱山からガスかぁ」
オーリン「少々不安ですが、時間をかけなければ大丈夫でしょう」
善子「え、行く気なの?」
花丸「だってキングレオの王様の場所は大臣しか知らないし」
オーリン「大臣を大きな音を出して脅かせば王のところに行くでしょう」
花丸「そのためには火薬が必要でしょ?」
善子「別に火薬なくても…」
善子「例えばみんなで叫ぶとか」
花丸「ヨハネちゃん部屋の外から大声が聞こえてきて王様に報告するほど驚く?」
善子「ないわね…じゃ、じゃあ私のメラで火をつけるとか」
オーリン「キングレオ城を燃やすのはまずいでしょう。無関係の死人が出ます」 花丸「ヨハネちゃん。敵討ちの覚悟はその程度だったの?」
花丸「ガスの出る鉱山に行きたくない程度の」
善子「…そんなこと、ない」
善子「バルザックが憎い」
善子「ごめん。私が甘かったわ」
善子「バルザックを倒すためにどんなことでもするって決めたもんね」 善子「とは言ったものの…」
善子「何この匂い…」
「こんなところに何の用だい」
「見てのとおりこの町は鉱山から出るガスのせいで炭鉱夫以外はみんな逃げ出したよ」
「あんたらもあそこの人みたいにならないうちに早くよそに行きな」
善子「ひっ…死体…」
「あの人はハバリアに子供を残してきたらしくてね。最期は子供からの手紙を握りしめたまま…」
「こっちも人手が足りなくてお墓も満足に作ってあげられない」
花丸「あの…おばあさんは逃げないんですか?」
「あたしゃあもう先は長くない。最期まで残った人の世話をするさ」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています