彼方「彼方ちゃんの新しい枕」
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放課後 部室
ことり「失礼しま〜す」ガラッ
ことり「あれ、静かだなぁ。誰もいないのかな?」
ことり「―ん?」
彼方「……すやぁ……むにゃむにゃ」
ことり「彼方ちゃん、いたんだ。眠っていれば静かな訳だよね〜」
ことり「おーい彼方ちゃん、そろそろ練習始めるよ。起きて〜」
彼方「ん……うぅ〜ん……」ゴロン
ことり「ちょっと、彼方ちゃ〜ん」ユサユサ
彼方「むぅ〜」ガシッ
ことり「えっ?−やんっ!?」バタッ
彼方「うふふふ〜」ギュウ〜
ことり「やだぁ、彼方ちゃんなにするの!?離してぇ」ジタバタ
彼方「ん」ガッチリ
彼方「すぅ……ふぅ〜」
ことり「あ……」
ことり(彼方ちゃんの寝息が顔に……甘い香り……)トローン
ことり(なんだか……ことりまで眠く……)ウトウト
ことり「―すぅ……すぅ……」 彼方「―ん……?」パチッ
ことり「すぅ……すぅ……」
彼方「おやぁ?なんで私ことりちゃんと一緒に寝ているんだろう」
ことり「……ん、んん〜」パチッ
ことり「―あ、彼方ちゃん」
彼方「おはようことりちゃん、いつの間に彼方ちゃんの隣に寝ていたのかな?」
ことり「私まで寝ちゃってたんだ……」
ことり「あのね、彼方ちゃんが寝ていたから起こそうとしたんだけど」
ことり「腕を掴まれてそのまま抱き枕にされちゃったの」
ことり「彼方ちゃんに抱かれている内にことりまで眠くなっちゃって……」
彼方「ほうほうなるほど、道理で寝心地がよかった訳だね〜」
彼方「いや〜寝ぼけてたのがもったいない、ぜひ最初から堪能したかったなぁ」
ことり「あれ、寝ぼけていたんだね……」 彼方「今からでも遅くないか、どれどれ」ムギュウ
ことり「やぁんっ、彼方ちゃん!?」
彼方「これは……璃奈ちゃんやかすみちゃん以来の逸材……!!」サワサワ
彼方「名前の通りまるで小鳥を抱いてるような柔らかさと甘ったるいケーキのような匂い」
彼方「いいねいいねことりちゃ〜ん最高の抱き心地だよ〜」スリスリ
ことり「もう、くすぐったいよ〜」
ことり「彼方ちゃんも、とっても甘い香りがしてマシュマロみたいにふわふわしてて気持ちいい〜」ナデナデ
彼方「うむうむ、私達はお互いにいい抱き枕になれそうだねぇ」
彼方「もっと楽しみたいところだけど、そろそろ練習しないとね」ムクリ
ことり「あ、そうだった。私元々起こそうとしたのにね。よいしょ」ムクリ
彼方「悪かったね、眠っちゃった分少しでも取り返すように頑張るよ」
ことり「うん、一緒に頑張ろうね」 練習後
彼方「ふぅ〜お昼寝した分を取り返したら遅くなっちゃったねぇ」
彼方「ふわ……ぁ、また眠くなって来ちゃったよ」クシクシ
ことり「あれだけ眠ってまだ眠いんだ……」
彼方「眠る気になればいつでもどこでも眠れちゃうよ」
ことり「そうだよね、学校にまで枕持って来てるくらいだもんね」
ことり「その枕いいねぇ」
彼方「お、わかる〜?」
ことり「わかるよぉ、ことりも枕にはこだわりがあるからね」
ことり「やっぱり使い心地いい?」
彼方「もちろん、これは私が素材から生地、形に至るまで選びに選び抜いた世界にただひとつの枕」
彼方「寝具屋さんで特別にオーダーメイドで作ってもらった私専用の枕なんだ」
ことり「オーダーメイドなんてすご〜い」
ことり「ことりもね、お気に入りの枕をずっと使ってて」
ことり「お出かけ先でもあの枕じゃないと安心して眠れないの」
ことり「1度枕を忘れて空港から家に取りに戻った事もあるんだ」
彼方「おぉ……ことりちゃんも枕には随分こだわりがあるようだね……」 帰り道
ことり「ことりも学校に枕持って来ようかな〜」
彼方「お、ことりちゃんも学校でお昼寝デビューしちゃう?」
ことり「彼方ちゃんとお昼寝してすっごく気持ちよかったから」
ことり「普段学校でお昼寝なんてしないからなんだかドキドキしちゃった」
彼方「学校は家のベッドとはまた違うからね」
彼方「保健室、中庭、屋上……その気になればどこでだって眠れる」
彼方「それぞれ寝心地が全然違うんだ」
彼方「保健室の匂い……中庭の草の感触……屋上に差し込むぽかぽかの太陽の暖かさ……」
彼方「毎日どこでお昼寝しようか迷っちゃうくらいだよ」
ことり「流石彼方ちゃん、色んな所でお昼寝しているんだね」
ことり「私も素敵なお昼寝スポットを探してみようかな」
彼方「ことりちゃんだけのお昼寝スポットがきっと見つかるはずだよ」
彼方「あちこち探してごらん」
ことり「うん、ちょっと意識して見てみる」
ことり「じゃあ、ことりの家あっちだから」
彼方「うん、また明日ね。さよなら〜」 次の日 昼休み
ことり「今日は天気がいいから中庭でお弁当食べようかな」
ことり「―あ、彼方ちゃん」
彼方「やぁことりちゃん、ことりちゃんもここにお弁当を食べに来たのかな」
ことり「うん、ちょうどよかった。一緒に食べよ♪」
彼方「いいよ〜喜んで♪」
彼方「では、いただきます」パカッ
ことり「わぁ、すご〜い。おいしそうなお弁当だねぇ」
彼方「ふふん、料理には自信があるんだ」
彼方「よかったらこの肉じゃが食べてみる?」スッ
ことり「いいの?それじゃいただきま〜す」パクッ
ことり「―んん〜、冷めているのにほくほくしてる〜」モグモグ
ことり「しかもお肉もじゃがいももトロットロ、お口の中でとろけちゃった」
彼方「近江家秘伝の調理法で作る事によりこのおいしさが実現するのさ」
ことり「なんかよくわからないけどすご〜い」 ことり「ことりもね、あるお店でアルバイトをしていてよくオムライスを作るの」
ことり「だから、この卵焼きには自信があるよ。お返しにおひとつどうぞ」スッ
彼方「ほほう、ではひと口」パクッ
彼方「―うむ、ふわふわでなおかつ噛んだ時の食感もしっかり残ってる」モグモグ
彼方「味も薄味で卵本来の甘みを楽しめるね」
彼方「これは彼方ちゃんにも負けない味、合格〜」
ことり「あは、やったぁ」
彼方「ことりちゃんも料理好きなの?」
ことり「どちらかと言うと料理よりもお菓子作りの方が好きかな」
彼方「お菓子かぁ、そう言えばこの前チーズケーキ作ったな〜」
ことり「チーズケーキ!?いいないいなぁ〜」パァァ
ことり「彼方ちゃんのチーズケーキ食べでみた〜い」
彼方「へぇ、それなら今度作ってあげよう」
ことり「うわぁ〜楽しみぃ♪」 ことり「はぁ〜お腹いっぱい、ごちそうさまでした」
彼方「ことりちゃんの卵焼きも絶品だったよ、ごちそうさま」
彼方「さぁて彼方ちゃんのお昼休みはここからが本番だ」ゴロン
ことり「さっそくお昼寝するんだね」
彼方「貴重な休み時間を無駄には出来ないからね〜」
彼方「ことりちゃんも横になってごらん、気持ちいいよ〜」
ことり「えっと、確かに枕は持って来たけど草むらに寝るのはちょっとぉ……」
彼方「ふむ、初心者には厳しいか。なら……」
彼方「よいしょ、このベンチならいいでしょ。ほらことりちゃんおいで」ポンポン
ことり「え?おいでって……」
彼方「今日は特別に彼方ちゃんが膝枕をしてあげる」
ことり「そんな、悪いよ。大体それだと彼方ちゃんが眠れないし」
彼方「私を甘く見ちゃいけないよ、座りながらだって眠れるんだから」
ことり「そ、それじゃ……失礼しまぁす」ポフン
彼方「うふふ、いらっしゃ〜い」ニコッ ことり「彼方ちゃんの太もも柔らか〜い、これは最高の枕だよ」スリスリ
彼方「そうだろうそうだろう、ゆっくり眠りたまえ」ナデナデ
ことり「こうやって撫でてもらうの、気持ちいい……」
彼方「もっと気持ちいい事、してあげようか?」スッ
ことり「それは、耳かき?」
彼方「この体勢になるとついやってあげたくなるんだよねぇ」
ことり「膝枕に耳かきだなんてまるで子供に戻ったみたい」
彼方「たまには子供に返るのも悪くないよ」
ことり「えへへ、じゃあせっかくだから……優しくしてね」
彼方「いくよ〜」カリカリ
ことり「んっ……あっ……あぁ〜気持ちいい〜ん♪」ウットリ
彼方「妹の遥ちゃんにもよくやってあげるんだ」カリカリ
彼方「こんなもんかな、―ふぅ〜」
ことり「やぁっ……ふあぁ〜ん」トローン
ことり「気持ち……いい〜このまま眠れそう……」ウトウト
彼方「いいよいいよ眠っちゃいなぁ」ナデナデ
ことり「……すぅ……すぅ……」
彼方「ことりちゃんの髪も柔らかくて気持ちいいね〜」
彼方「私も……眠く……」ウトウト
彼方「―すやぁ……」 サワサワ……サワサワ……
ことり「ん……んん……」パチッ
彼方「すやぁ……んふ……」コックリコックリ
ことり「わ、彼方ちゃんの顔が目の前に」ドキッ
ことり「か、彼方ちゃん。そろそろ起きよう」ユサユサ
彼方「ん……?ふぁ……おはよ〜ことりちゃん」
ことり「おはよう、おかげでぐっすり眠れたよ」
彼方「そりゃよかった、彼方ちゃんもしっかり睡眠を取る事が出来たよ」
彼方「時間が経つのはあっと言う間、名残惜しいけど教室に戻らないとねぇ」
ことり「そうだね〜ことりももう少し彼方ちゃんの膝枕堪能したかったな」
彼方「こんな事でよければまたいつでもやってあげるよ」
ことり「うん、その時はまたお願いします♪」ムクリ
ことり「ねぇ、さっきのチーズケーキの話だけど」
ことり「よかったら今度私の家で一緒に作らない?」
ことり「そのあとは2人でお昼寝するの」
彼方「お、そりゃ名案だね。おいしいケーキを食べてお昼寝、最高だ」
ことり「うふふ、決まりだね」
ことり「それじゃ、日曜日にね」
彼方「うん、楽しみにしてるよ〜」 ことりの家
ことり「彼方ちゃんのおかげでお昼寝に目覚めちゃったかも」チラッ
ことり「今日はこの枕使わなかったけど、いつか私も学校のどこかでお昼寝してみたいな」
ことり「夜眠れなくなったりして、うふふ」
ことり「そういえば彼方ちゃん、オーダーメイドで枕を作ったって言ってたっけ」
ことり「……」
ことり「―あ、そうだ。いい事思い付いちゃった♪」
ことり「これで彼方ちゃんとのお昼寝がもっと楽しくなる事間違いなし」
ことり「彼方ちゃん、喜んでくれるかなぁ〜」
彼方の家
彼方「……」カリカリ
彼方「ふふふ、今日はことりちゃんとたっぷりお昼寝をしたから勉強もいつもより捗るねぇ」
彼方「あの子には安眠効果があるのかもしれない」
彼方「お、彼方ちゃんすごい発見をしたなぁ」
彼方「これからことりちゃんとお昼寝すれば睡眠も勉強も集中する事が出来るぞ〜」
彼方「こりゃ今度のケーキ作りはなんとしてでもことりちゃんに気に入ってもらわないと」
彼方「ことりちゃんとこれからもお昼寝する為にもね、くふふ」 日曜日 ことりの家
ピンポーン
ことり「は〜い」ガチャ
彼方「やぁことりちゃん、今日はよろしく〜」
ことり「待ってたよ、こちらこそよろしくね」
ことり「さ、あがってあがって」
彼方「お邪魔しま〜す」
彼方「さてと、張り切って作りますか」
ことり「どんなケーキにするの?」
彼方「ことりちゃんはバスクチーズケーキって知ってるかな?」
ことり「あ、知ってる〜最近話題になってるチーズケーキだよね」
彼方「そうそう、私達でも簡単に作れるからそれにしようかと思って」
ことり「いいね〜今から期待が膨らんじゃう」
彼方「ふふ、その期待を裏切らないよう頑張らないとねぇ」 彼方「私が混ぜるからことりちゃんは材料を入れて」
ことり「えっと、クリームチーズとグラニュー糖に卵、と」
彼方「よしよし、ここから彼方ちゃんにお任せだよ」シャシャシャシャ〜
ことり「おぉ〜見事な手捌き、見とれちゃうなぁ」
彼方「ふっ、惚れると火傷するぜ。なんちて〜」
ことり「ことりもかき混ぜるのは得意なんだよ」
ことり「ちょっとやらせて」
彼方「はいよ」スッ
ことり「いくよ〜それ〜」シャシャシャシャ〜
彼方「ほうほう、ことりちゃんも彼方ちゃん並のスキルを持っていたとはね」
ことり「お菓子作りに関しては負けない自信があるよ」
彼方「これは頼りになる相棒だ、この調子で薄力粉と生クリームも混ぜてしまおう」
彼方「ふぃ〜こんなもんかな、あとはこれを型に流し入れて」トローッ
彼方「オーブンに入れてまずは20分焼くよ」
ことり「お疲れ様、少し休憩しよ」
ことり「うふふ、ほっぺにクリーム付いてるぞ」チョン
彼方「おやおや、彼方ちゃんとした事がこりゃうっかり」
ことり「はむっ、う〜ん甘〜い♪」 20分後
彼方「さてさてどうかな〜」パカッ
彼方「うん、いい感じに焼き目が付いた」
彼方「温度を下げて更に10分焼けばいよいよ完成だよ」
ことり「わぁ〜早く食べた〜い」
彼方「焦らない焦らない、そのあとは冷蔵庫で冷やさないとねぇ」
彼方「この時間を耐えた先に極上のバスクチーズケーキが待っているのさ」
ことり「いや〜焦らすねぇ彼方ちゃん」ウズウズ
彼方「そろそろ冷えたかな」スッ
彼方「―ふむ、これなら食べられそう。お待たせことりちゃん」
ことり「やっと完成だね、待っている間にお茶も用意したし準備は万端」
彼方「では……ケーキ、入刀〜」スッスッスッ
ことり「なんだか結婚式みたいだね」
彼方「このまま彼方ちゃんと結婚する?幸せにするよ」イケボ
ことり「えっ……?彼方ちゃん……?」カァァ
彼方「はは、冗談だよ。顔を赤くしてかわいいなぁことりちゃんは」
ことり「もぉ〜彼方ちゃんてば〜」ヤンヤン 彼方「待ちに待った実食タイムで〜す」
ことり「キレイな焼き目だねぇ、これがたまらないんだよなぁ〜」
ことり「それじゃあ、いただきま〜す」パクッ
ことり「んん〜ん〜!!」
ことり「―すっごく滑らかでトロトロ!!焼き目の香ばしさとも相性抜群!!」
ことり「今まで食べたチーズケーキの中で1番おいしい〜ん♪」ホワワワ〜ン
彼方「どれどれ私も……はむっ」
彼方「―ほほっ、これは前に作った物より数倍おいしいねぇ」
彼方「1番重要な焼き目がうまく出来たからこその味だな」
彼方「これもことりちゃんが一緒に作ってくれたおかげだよ」
ことり「ううん、彼方ちゃんの腕前があればこそだよ〜」
彼方「謙遜しなさんな〜」
ことり「彼方ちゃんこそ〜」
ことり・彼方「「うふふふふ♪」」
ことり「はぁ〜おいしかった」
彼方「残りは冷蔵庫に入れてお母さんと食べなよ」
ことり「いいの?ありがとう、お母さんもきっと喜ぶよ」
彼方「気に入ってもらえたかな?」
ことり「うん!!また作ろうね」
彼方「ふふふ……作戦成功、かな」 彼方「ふぁ……なんだか眠くなって来たなぁ〜」
ことり「ちょうどよかった、彼方ちゃんに渡したい物があるの」
彼方「渡したい物?」
ことり「ことりの部屋にあるから一緒に行こ」
彼方「誕生日でもあるまいし、なんだろうね〜」
ことり「じゃ〜ん、彼方ちゃんにはこれを差し上げま〜す」スッ
彼方「これは、枕……」
ことり「ことりとお揃いの枕、これからもっと2人でお昼寝していきたいなって思って作ってみたの」
彼方「手作り?私の為に……」
彼方「う、嬉しいよことりちゃ〜ん」ジーンッ
彼方「ありがとう、大切に使わせてもらうね」
彼方「―と言うか……」チラッ
彼方「さっそく使わせてもらおうかなぁ」
ことり「今日はお昼寝もする約束だもんね、ことりのベッドで一緒に寝よっか」
彼方「うん、早く使い心地を試したいよ」 彼方「失礼しま〜す」ゴロン
彼方「おほ〜ふかふかのベッドにふかふかの枕、そしてことりちゃんの甘い香り……」
彼方「これは最高のシチュエーション、もう今すぐにでも……」ウトウト
ことり「ちょっと待って彼方ちゃん」
彼方「ん〜なぁに〜?」
ことり「この前の耳かきのお礼に、今日はことりがマッサージをしてあげる」
彼方「いや〜そこまでしてもらったら彼方ちゃんとろけちゃうよ〜」
ことり「彼方ちゃんいつも頑張っているからね、たまには先輩孝行しちゃいます♪」
彼方「ことりちゃんマッサージなんて出来るんだ」
ことり「ことりの隠れた特技のひとつなの、μ’sの皆にもよくやってあげるんだ」
彼方「それじゃ、よろしく頼むよ」
ことり「はぁ〜い」 ことり「よいしょ〜」グッグッ
彼方「あっ……くぅ……」
ことり「あ、痛かった?」
彼方「いや、ちょっとびっくりしただけ。普段マッサージなんてしてもらわないからさ」
ことり「彼方ちゃんの体柔らか〜い」グニグニ
ことり「でもやっぱりお疲れのようだね、ここ凝ってるよ」グイッ
彼方「おふっ、痛たたた……」
ことり「これがツボなんだね、ここを揉みほぐせば」グニグニ
彼方「はんっ、あっ、ほあぁ〜」
彼方「だんだん……気持ちよくなってきたぁ」トローン
彼方「いや〜極楽極楽、このまま眠っちゃうよこれ……」ウトウト
ことり「だいぶほぐれてきたね」モミモミ
ことり「それじゃ最後は〜こうだ」ムギュゥ
ことり「ことりが抱き締めて全身をリラックスさせちゃいまぁす♪」
彼方「あぁ……ことりちゃんに包まれて彼方ちゃんは幸せだよ〜」
彼方「彼方ちゃんもぎゅ〜してあげる」ムギュゥ
ことり「あはは、やっぱりこうなるよね〜」
ことり「彼方ちゃんに包まれて、私も幸せ♪」スリスリ 彼方「ん……ふぁ……」
彼方「すっかり眠り込んでしまった……」ムクリ
彼方「こんな極上の空間で寝たらこうもなるよね」
ことり「んん……彼方ちゃん」クシクシ
彼方「やぁ、おはよう」
ことり「いつの間にか夕方に……かなり長い時間眠っていたんだね」
彼方「そのおかげでお目目パッチリ、こんなに熟睡したのは久し振りだよ」
彼方「やっぱりことりちゃんとお昼寝すると気持ちよく眠れるねぇ」
ことり「ことりも彼方ちゃんと一緒だと楽しくお昼寝出来る」
彼方「私達、いい関係が築けそうだねぇ」ニヤッ
ことり「そうだね、お昼寝で繋がる枕な関係」ニコッ
ことり「お揃いの枕はその証だよ」
ことり「これからもお昼寝の先輩としてよろしくお願いします」ペコッ
彼方「うむ、お昼寝の道は奥が深い。私がこれから色々と手ほどきをしてあげよう」ナデナデ
彼方「―ふふふ」
ことり「うふふ」 数日後
ことり「あ、彼方ちゃん」
彼方「やぁことりちゃん」
ことり「うふふ、その枕使ってくれているんだね。ありがと」
彼方「うん、もうこの枕無しじゃ眠れないよ」ポンポン
彼方「最高のパートナーだ、もちろんことりちゃんもね」
ことり「これからお昼寝?」
彼方「そう、今日はあそこの木陰で寝ようかと思ってね」ユビサシ
彼方「ことりちゃんも付き合いたまえ」
ことり「そう言われると思って私も枕持って来ました〜」スッ
彼方「ほっほ、流石は我が弟子。用意がいいね」
彼方「それじゃ今日はことりちゃんを抱き枕にしてお昼寝だ〜」
ことり「はぁ〜い」
彼方「相変わらずいい抱き心地してるね〜」ムギュ
ことり「もうすっかり彼方ちゃんの抱き枕になっちゃった」
彼方「ことりちゃんだって私を抱き枕にして寝るんだからお互い様だよ」
彼方「新しい枕にことりちゃんと言う抱き枕、これはもうやめられないね」
ことり「そうだね〜私も気持ちいい〜」スリスリ
彼方「ふふ、それじゃおやすみなさ〜い」
彼方「―すやぁ……」 おまけ
彼方「……」カキカキ
ことり「珍しいね、今日はお勉強?」
彼方「ふっふっふ……いつもお昼寝ばかりしている訳ではないのだよ」
彼方「期末試験が近くなってきたから軽く復習をね」
ことり「わぁ、ノートにびっしりと文字が……すごいねぇ」
彼方「まぁ一応特待生で入ったからねぇ、これくらいやらないと」
ことり(特待生……そうだったんだ)
彼方「ふぁ……なんだかことりちゃんを見たら眠くなってきたなぁ」
彼方「もう少しなんだけど」クシクシ
ことり「あ、それなら」ゴソゴソ
ことり「クッキー焼いて来たの、眠気覚ましにどうぞ」スッ
彼方「おぉ、これはありがたい。それじゃ散歩がてら飲み物でも買いに行こうかな」
ことり「ことりもお供しま〜す」
ことり「眠たくなったら起こしてあげるね、一緒に頑張ろう」
彼方「ことりちゃんの声だと逆に眠っちゃいそうだねぇ〜」
ことり「あはは、それもそっかぁ〜」
ことり「お昼寝はお勉強が終わった後にね」
彼方「よ〜し、彼方ちゃん目がぱっちり〜や〜るぞぉ」 これで終わりです、最後まで読んでいただきありがとうございました。 尚、これは以前埋められて最後まで投稿出来なかった物をタイトルと投稿時間を変えて再投稿した物になります。終わりまで投稿出来てよかった…… >>24
乙です。ことかなのふわふわした空気感が良かったです。 これ待っていたよ
ことかな?かなこと?相性良いなぁ
最高でしたわ ことりを前にしてここまで余裕でいられるのは彼方ちゃんだけだと思う
>> 「うむうむ、私達はお互いにいい抱き枕になれそうだねぇ」
尊すぎる、ことかな最高 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています