【フルーツ系SS】もしも、真姫ちゃんがバナナにハマったら……
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ノqイ`σノ_σ.ア从σ ᴗ σ从ノ(δ . δ,,フノし
ノcソσ . σル 从*´ ヮ`ル(>ω<)/( d|,,τ _τ)|
∬cVσ _σv╭*( ๑˘ᴗ˘๑ )*╮ J(*’ヮ’*)し从廿 _ 廿从
/cVσ _VσVリ`・ヮ・)9cハσ ᴗσリ
♪えっえっSS
♪読むときはぁ〜
♪人目を盗んで
♪隠れて見てね! 〜6月下旬……西木野家・真姫の自室〜
⏰PM11:14
真姫「…………」😠
(真姫と液晶モニターが、無言のにらめっこを始めてから、すで3時間も経過していた)
真姫「う〜〜ん」
「参ったわね……」
眉間にシワを寄せ、五里霧中……
(モニターには、スーパーファミコン用DTMソフト『マリオペイント』の作曲モードが表示されているのだが––––)
真姫「締め切りが近いというのに……」
「全く曲が浮かばない……」😥
マウスを持った右手が、石像のように固まる……
(いまだに音符がひとつもない真っ白な五線譜が、真姫の苦悩を物語っていた) 真姫「マンネリを打破しようとすればするほど、ますますドツボにはまっていく……」
「あ〜〜っ!!もうっ!!」😫
たまらず頭をクシャクシャッ!!
真姫「才能が枯渇しちゃったのかしら!?私!!」
(妙案が浮かばず途方に暮れている真姫が、ボウルに盛られたトマトに手をつける)
🍅🍅🍅
从廿 _ 廿从 モグモグ……
🍅🍅
从#廿 _ 廿从 モグモグ……
🍅
从#◉ _ ◉从 モグモグ……
真姫「…………あ」
(気がついたときには、すでにトマトを食べ尽くした後だった) 真姫「…………チッ」
「『藁をもすがる思い』って、こういう事を言うのね」
「トマトを食べて突破口が見つかれば、誰も苦労なんてしないのに……」😰
万策尽きたかの如く、天井を見上げ……
真姫「あ〜〜あっ」
「いとも簡単に作曲できる方法って、何かないものかしら……」
そのまま上体を、後方へ反らす……
(と––––)
真姫「うっ……」
(背後の壁に貼り付けてあるカレンダーが、真姫の目に止まった) 真姫「7月1日……」
「締め切り……」
(7月1日のスペースに赤ペンで一際でかく書かれた『新曲締め切り』の文字が、真姫の頭痛のタネであった)
真姫「あぁ……」
「こうして頭を悩ませてる間にも、刻一刻と締め切りが……」😱
(苦悶に満ちた表情で、真姫が問題の日時を凝視しつづける––––) l ̄/ .|二| 1 |二|
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l:::::::::lヽ:::l::::l○ ○´ j:::::l::::j
. ヽ:::::::l 'l:::l::::l ""ワ "" ノ::ノ:::ノ
ヽ::リ ヽ:::::l__________ノ:/ノ:ノ ☆☆☆真姫の回想☆☆☆
(その日の午後・部室にて)
にこ「う〜〜〜〜ん♥」😄
真姫の髪の毛を、クンクン嗅ぎ……
にこ「真姫ちゃんの髪の毛って、ホントいい匂いがするにこぉ〜〜♥♥♥♥」
真姫「ヴエェェェ……////」
凛「甘酸っぱくってみずみずしい、トマトの匂いだにゃあ〜〜〜〜!!」😸
匂いクンクン……
凛「コレ……ひょっとして、このまま食べられるんじゃ……」😋
凛、思わず舌なめずり……👅
真姫「バカッ!!何を考えてるのよ!!」😡
両サイドのにこりんを、力尽くで引き離し……
真姫「2人とも、いい加減にしてっ!!」
(そこへ––––)
扉ガチャッ!! . /: : -‐rく_> : :¨¨¨¨≧s.,
/ く__/: : : : : :/: : : :‘, : : : :\
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|: : :/ : : : /: 斗‐ト: : : :/斗=ミ ‘, : : :|
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x=ニニニニニ/{r==ミVィ===ァfニ{¨¨}┬- 、
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穂乃果「みんな〜〜!!」😀
花陽「あっ、穂乃果ちゃん!」
穂乃果「今日はみんなに、お裾分けを持ってきたよ〜〜!!」
(穂乃果の両手にぶら下がった、大きなビニール袋の中には––––) 🍌
🍌🍌
🍌🍌🍌🍌
絵里「ハラショーー……」😲
「どうしたの?このバナナ……」
穂乃果「エヘヘ……」
みんなの好リアクションに、気をよくして……
穂乃果「ウチのお得意さんに、果物会社の社長さんがいてね……」
希「『日頃からの感謝の気持ち』ってヤツやね?」
穂乃果「そうそう!!」
「さすが希ちゃんは、飲み込み早いねぇ」😏
(穂乃果の厚意に甘え、バナナの山から一房もっていくメンバー達––––)
(そして、真姫も––––) 真姫「ありがたく頂戴するわ、穂乃果」
(と、真姫がバナナを一房つかんだ––––)
(その瞬間––––)
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にこ「プフフッ」😊
真姫「」
にこ「あ……」🤭 真姫「にこちゃん……」
露骨に嫌そうな顔で……
真姫「まさかとは思うけど……」
にこ「ひっ!!」💦
真姫「ま〜〜た私のことを、ゴリラだとか思ったんじゃないでしょうねぇ????」👹
にこ「あ……」
「い、いやぁ〜〜〜〜……」🥶
目が泳ぐ……
にこ「真姫ちゃんだったら、何を食べても絵になるだろうなぁ〜〜って……」シドロモドロ
真姫「ふ〜〜〜〜ん……」
猜疑の目……👁👁
真姫「ま、そういう事だと受け取っておくわ……」 (狼狽するにこの耳へ、凛がささやく)
凛「ダメだよ、にこちゃん」ヒソヒソ
「真姫ちゃんはああ見えても、ちょっとした冗談を引きずるタイプなんだから……」ヒソヒソ
真姫「凛っ!!!!」⚡
凛「ヒィィィィッ!!!!」💦
☆ ☆ ☆ ☆ (再び、真姫の自室)
真姫「そういえば……」
「穂乃果からバナナを貰ったんだっけ」😒
ヨッと、体を起こして……
真姫「せっかく頂いたモノを、腐らすわけにもいかないし……」
「たまには、気分転換にトマト以外のモノでも……」
(作業に行き詰まる余りに、一秒でも現実逃避したかった真姫は、スクールバッグからバナナを一房取り出した) 真姫「そういえば、バナナなんて久しぶりね」
「最後に食べたのって、いつだったかしら……」
バナナの皮むきむき……🍌
真姫「ふ〜〜ん」
「おいしそうじゃない……」
(露出された果実から漂う甘い匂いが、真姫の鼻をくすぐった)
真姫「あん……」
パクッ!!
真姫「ん……」
モグモグ……
ゴックン!! 真姫「…………」
数秒の間、沈黙した後……
真姫「…………何これ」
「…………」
「…………おいしい」🙂
さらにバナナをパクッ!!
真姫「んぐんぐ……」
ゴックン!!
真姫「…………はぁ」
世界の真理に気づいたような顔で…… 真姫「知らなかった……」
「バナナって、こんなに美味しかったのね」😃
「今までトマトばっかり偏食してたから、気づかなかった……」
(瞬く間にバナナの虜となった真姫は、あれよあれよとバナナ一房を完食してしまった)
真姫「ゲプッ……」
「あ〜〜〜〜っ、美味しかった!!」
真姫ちゃん満足まみむめも!!
✨🌟从 ^ ᴗ ^ 从🌟✨
真姫「さて……と」
夢から引き戻されるように……
真姫「作業に戻らなきゃ……」
🌧从 ´A` 从🌧 ゲンナリ……
(げんなりした気持ちで、再びスーファミのマウスを握る真姫) 真姫「う〜〜〜〜ん」😓
「せめて、最初のイントロ部分だけでも……」
(と––––)
\ | /
💡
__从廿 _ 廿从 __
/ | \
ピーーーーン!!!!
真姫「えっ?」
「何?…………この感覚」
「なんだか、急に頭の中がスッキリして…」😮
(先ほどまでの苦悩は、どこへやら)
(真姫の脳内に、突如––––) 真姫の脳内「♪〜〜〜〜」
真姫「えっ?えっ?」
「曲のアイデアが……」
(新曲の断片が、泉のように湧き出したのだ)
真姫「いっ……いける!!」😤
力強く、マウスを握り!!
(本能の赴くままに、真姫は巧みにマウスを操り、画面上の五線譜を音符で埋め始めた)
(そして––––) \ピロピロポロピン!!/⭐
\プァーー!!プァーー!!/🦆
\ニャー!!ニャー!!/😺
\デッテュー!!/🦖
真姫「はぁ……はぁ……」
真姫「で」
「出来たわ」😄✨
(真姫の右手がマウスから離れたときには、既に画面上には新曲が完成していた) 从廿 ᴗ 廿从✨ 一仕事をやり遂げた顔……
_| ̄ ̄||_)_
/旦|――||// /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄| . |
|_____|三|/ 真姫「どういう事なのかしら……コレ」🤔
半信半疑……
真姫「いままでトマトを食べても、こんな事はなかったのに……」
「バナナを食べたら、急に目の前の道が開けたような……」
バナナの皮をチラ見して……
真姫「ひょっとして、私」
「トマトよりも、バナナの方が体質に合ってるんじゃ……」🤭
⏰AM0:25
真姫「あら……もうこんな時間……」
「明日も朝練があるし……」
「NACK5で毎週水曜夜0時半から放送してる『しゅかラジ!』を聴いて、早く寝なきゃ……」 __
'´ 、`ヽ
i 人ヽリ)
イw(´ヮ`ハ それから?
と) 芥)つ
く/_i_i_>
し'ノ 〜翌日、部室にて〜
📱
♪〜〜〜〜
(テーブルに置かれた真姫の音楽プレーヤーから、昨夜完成したばかりの新曲が流れている)
真姫「ど……どうかしら?」
「あまり、自信がないんだけど……」💦
(あらかじめ予防線を張ったモノの、真姫は内心久しぶりの会心作だと自負していた)
(メンバー達の反応は、真姫の直観に違わず––––)
穂乃果「す、すごいよ!!真姫ちゃん!!」😃 ////|| |: : 〈∨: : : : :..:.:/_|: : : : : :.|z, ゚, : : ′ l|////
////|| /: : : : |: : : : |: :..| |: : : : : :.|  ̄',:.:..: :i ||////
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////|| /: : : : : :/ ∧: : : jγ⌒ ∨: :/ '⌒ヽ |:..:.:∧ ||////
////|| {/|: : : / /: :ハ: :..:|{ (炒 }/ (炒 }|: :/: :.゚。 ||////
////|| 乂: :{ : : :い:.:.:{ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. j_/ }: :.リ ||//// パチパチパチ
////|| ヾ { : /ニY 「 ̄ ̄} /ィ{: : :ヘ l|////
////|| ∨ニニニリ\ '. / イニニヽ}\〉 l|////
////|| │ニニニニニ> ー'′<ニニ二二} l|////
////|| │ニ{ \ニ∩:.:./《∩:.}/ }二ニ.′ .||////
////|| ∨ニ\ ` {:.:.{ } ´ /ニニニ/ .||//// 穂乃果「今までにない曲調で、新鮮みが溢れてるよ!!」
真姫「そ、そうかしら?」謙遜
(穂乃果を皮切りに、絶賛の声が次々に上がり始めた)
絵里「驚いたわ……真姫」🤗
「締め切りまでまだ余裕があるのに、もう仕上げてくるだなんて……」
希「西木野大明神にかかれば、屁の河童なんやろなぁ」
海未「なにか、魔法でも使ったのでしょうか?」
真姫「」ギクッ
(海未の何気ない発言が、真姫に深く突き刺さる) ことり「いいなぁ〜、真姫ちゃん」
羨望の眼差しで……
ことり「私にも、衣装がすぐに思いつける魔法がつかえたらなぁ〜」😀
真姫「ちょっ!!ことりまで何よ!!」
「こっちは普段通りに作曲しただけなのにぃ〜〜!!」😅
にこ「そうやって否定を重ねるところが、ますます怪しいわね」
真姫「もぉ〜〜!!みんなのイジワル……」
髪の毛クルクル…… 真姫(恥ずかしくて、とても言えないわよ……)
(バナナを食べたら、ひらめいただなんて……)
(もし、この事がバレたら……)
☆ ☆ ☆ ☆
にこ(やっぱり真姫ちゃんは、にこが思った通りのインテリゴリラだったにこぉ〜〜☆)
☆ ☆ ☆ ☆
真姫(…………)😓
(なんとしても、バナナの件は隠し通さなきゃね) 从*´ ヮ`ル それから
`|ニ|゛ どうしたナリ?
, -‐‐‐‐-、|
, '´, '''`v'‐-、 \
, ' i OiO | ヽ
,' ヽ〇`、,ノ !
i (_ .|
.i ヽ ̄ ̄ ̄`ヽ /
ヽ i , ‐'""゛`| ./
ヽ、`‐‐----',,/ 〜西木野家・夜の食卓〜
(この日は珍しく、家族3人が揃っての晩餐であった)
真姫ママ「ねぇ〜〜、真姫ちゃ〜〜ん♥」😘
猫なで声で、真姫に甘える……
真姫ママ「今度の新曲、ママにも聞かせてちょうだぁ〜い♥」
真姫「駄目よ、ママ」
「いくら身内だからって、情報漏洩は御法度なんだから」🙅♀
真姫ママ「え〜〜〜〜っ!?」
(母娘の睦まじいやり取りを、苦々しく眺める男が1人––––) 真姫パパ「言っておくがなぁ……真姫」💢
「パパはまだ、完全にスクールアイドルを認めたワケではないからな」
(と––––)
真姫パパ「忘れてないだろうなぁ?真姫」
「今週末の予備校の全国模試で、10位以内に入らなかったら……」
真姫「わ、わかってるわよ……」
「模試でいい成績を取れなきゃ、今度のライブには出演しないって」
(萎縮する真姫を見かねた真姫ママが、真姫を励ます––––) 真姫ママ「頑張ってね、真姫ちゃん」
「今度のライブの日は、ママ、久しぶりに休みが取れそうだから……」
「これでライブに真姫ちゃんが出ないとなったら、ママ泣いちゃうから!」🥰
真姫「う、うん……」😅 〜真姫の自室〜
真姫(弱ったわ……)
(ここ最近、ライブの練習が忙しかったから……)
(家での勉強が、不足しがちだったのよね)
(正直、今度の模試は自信がない……)😥
ふと、真姫ママの顔が瞼に浮かび……
真姫(でも……)
(ママがあんなにライブを楽しみにしてるし……)
(ここでママを、悲しませるワケには……)😰
😈从◎ _ ◎从🤡
激しい葛藤・懊悩の果てに、悪魔が囁く…… 真姫(……)
(…………)
(しょうがない)
(この手は使いたくなかったけど、背に腹は……) 〜全国模試当日・予備校〜
(駅前にそびえ立つ予備校の、人気のない最上階のトイレに、コソコソと人目を憚るように入室する赤毛の少女がいる)
トイレの個室の扉バタン……
真姫「さて……」
「試験が始まる前に、食べ終えなきゃ」💦
(便座に腰掛けた真姫が、スクールバッグから取り出したのは––––)
真姫「はぁ……」
「またこれに、頼ることになるとは……」😣
(予備校へ来る前に、寄り道したスーパーで買ってきたバナナ一房であった) 真姫「こんなの、反則の極みだろうけど……」
「模試の結果が悪かったら、今度のライブに出れなくなっちゃう……」
「みんなに迷惑は、絶対に掛けたくないから……」
バナナの皮むきむき……🍌
真姫「…………」
(突如、深く目をつむった真姫が、呪文を詠唱するように––––) 真姫「あぁ、サンタさん……」😖
「罪深き私を、お許し下さい……」
「みんなの期待に応えるため、やむを得ないのです……」
「もう、当分の間はバナナを食べませんから……」
「どうかこの事は、見逃して下さい……」
(サンタへの深い陳謝の弁が、1人しかいないトイレの中を不気味に木霊した)
(そして––––)
真姫「あん……」 /| ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ | 〃 / `ヽ
| j{ {ノ|ノヽリ
| /⌒ヽ〈八ト゚ ー゚ノ)〉
|. { ( ⊃🍌と)___
| ヽ (_ _⌒).) (三(@
|__ に二二二JJ
. / _)____r'
バナナをモグモグ…… 真姫「ん……」
「久しぶりのバナナ……」
「すっごく甘くて、ほっぺが落ちそう……」😋
さらにバナナをモグモグ……
〜間〜
真姫「ふぅ〜〜……」😇
(真姫の手元に、完食したバナナの皮だけが残った)
真姫「また食べちゃった……」
「いくら、大切なモノを守るためとはいえ……」
胸を痛め……
真姫「こんな事をしていて、本当にサンタさんが来なくなったらどうしよう……」😔
(罪悪感が渦巻く真姫であったが、もう後戻りは出来ないと自分に言い聞かし、試験会場に向かった) 〜試験会場〜
♪キ〜〜ン、コ〜〜ン、カ〜〜ン、コ〜〜ン……
試験官「それでは、始めて下さい」
一斉に問題用紙を開く受験生達……
真姫(え〜〜っと……)
(この問題は……)
(と––––)
\ | /
💡
__从廿 _ 廿从 __
/ | \
ピーーーーン!!!! 真姫(えっ……)
(う……ウソでしょ!?)😦
解答用紙の上を、シャーペンがスラスラと走る……
真姫(す、すごいっ!!)
(問題を見ただけで、瞬時に答えが頭に浮かぶわ!!)
(難解極まる問題の前に、多くの受験生が頭を悩ます中、バナナパワーの恩恵を受けた真姫は––––)
真姫(これでよし……っと!!)😊
(試験開始から僅か15分弱で、すべての解答を終えてしまったのだ) 真姫(フフンッ)
鼻息荒く、周囲を見渡し……
真姫(みんな、悪戦苦闘してる様だけど……)
(私からしたら、赤子の手をひねるようだったわ)
とてつもない優越感で、思わず身震い……
真姫(正直、罪の意識なんか吹っ飛んじゃいそう……) 〜一週間後、西木野家〜
真姫ママ「すごいじゃな〜〜い!!真姫ちゃん!!」
全国模試の結果シートを見ながら……
真姫ママ「全国模試で、一位だなんて!!」🤩
真姫「ふふっ……」🥴
>‐=ニ..:..:..:..:ニ=‐ <
..:..´..:..:..:..:..:..:..─..:..:.:.‐..:、..:〕iト.
/..:..:..:..:.´..:..:>..:..:..:..:..:..:..:..:、..:..:..:..:ih、
..:..:..:..:..:..:..:..:./..:.,ィf´..:..:..:..:..:..:..:.ヽ..:..:..:..:..ヽ
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i..;!!..:..:..:..:..:′ ..:彡イ' / `  ̄ ̄ ∨.l..:..:..:..:..:i
l..i !..:..:..i..:.l ̄ ヽ ' _゚v!..:..:..j..:.j!
l..l i..:..:..:!..:l fてハ笄ミ、 ,rfハ笊ハソ リ..:..:/..:.从
!.八..:..:ヘ从 乂 少 弋ニ夕 从.:/..:./:..:..:.,
i{ iヽ..:..:\ .:.:.:. .:.:.:. イ..:..:..:..:/..:..:..:..:.ヽ
ヽ }..:.’,..:..:.:\ 丶 /..:..:..:..:../..:..:..:..:..:!,.:.’,
/..:..:..:\..:..:..〕iト. _ _ /..:ァ‐ァy‐_、_..:..:..:.i从..i
..:..i..:..:..:..:.ヽ..:..\ ` ´ /.r__,〈 〈 i´ 、, ∨./ }..i }!
i..:从..:..:..:..:..’,..:..:≧s。 . イ..:..:.i゚ヽ!_ト,!_ノ- Y、 _ソ'
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ヾ:、 ih、〕iト.∧..:.!_ /`´ヘ _!..:ヽ../i .: ト.
> ゚/ ̄¨ ー_iヽ}リ ヽ __ / 从..:i,从 i , ヽ
/ .′ r'´ / ¨ ヽi r-─‐ ヽ( { ヽ. { ∨
.′ i' i 八  ̄ト-!、ー 7 i ! , i
i l l / ヽ .′i 丶 / l .i / .!
/! :, y i ∧.∧ / l ! イ ト,
i .i ′ 从 ∧ ∧ .′ l .i j i
j . ゝイ `´ ヽ _ノ ,.j ! /リ
髪の毛クルクル……
真姫「ま、今回はちょっと問題が簡単すぎたわね」
真姫ママ「まあっ!!天狗になっちゃって!!」
(我が事のように喜ぶ真姫ママとは、正反対に––––) 真姫パパ「…………」💢
(真姫パパの口は、まるで苦い薬を飲まされたかのように、モゴモゴと動くばかりであった)
真姫ママ「ウフフッ……」
「難しい顔しちゃって……パパったら」
意気揚々と……
真姫ママ「無理難題を押しつけて、真姫ちゃんにスクールアイドルを辞めさせる魂胆だったようだけど……」
「どうやら、当てが外れたみたいね」😙
真姫パパ「言うな!!」 真姫「どう?パパ……」
「これで文句はないわよね?」😏
「約束通り、今度のライブに出ても問題ないわよね?」
真姫パパ「クッ……」
真姫パパ、無言で席を立つ……
真姫「??」😮
スタスタスタ……
真姫ママ「ちょっ……パパ?」
(祝勝ムードな2人から逃げるかの様に、青筋を立てた真姫パパが、リビングから出て行った) 真姫ママ「もう……素直じゃないんだから」
真姫「いいの?すごく不機嫌そうだったけど……」
真姫ママ「放っておきなさい」
「あの人は昔っから、自分の思い通りにならないと、すぐああやって逃避するんだから」
真姫「えぇ……」😓
(と––––)
真姫ママ「それより、これで障害が無くなったわね」
「今度のライブ、ママも応援しに行くから、頑張ってね♥」😘
真姫「あ、ありがとう……ママ」 真姫(なんとか、パパからの課題はクリアできたけど……)
(ほんと、バナナ様々よね)
(今まで、勉強とスクールアイドルとのジレンマに悩まされてきたけど……)
(バナナさえあれば、二足のわらじもやっていけそう)😁
(サンタへの誓いは、もはや砂のように消え失せ––––)
(真姫の心は、既にトマトからバナナへと崇拝の対象を変えていたのである)
真姫(バナナさえあれば、八方丸く収まるんだから……)
(サンタさんも、きっと怒らないわよね?)
(…………多分)😅 / { -‐…‐- 、 \ DAISUKI!
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/ / { \ ☆
′/ 八 \\ ヽ ☆
l { l / \- \` ‐- _ ☆' l
| l | / \ ` ー- xfうト、ヽ} │
l |: | _ィfく^` Vツリ )' ハ |
l: : : . V _/L)ソハ '‐' {リ 八
V{ \: . ヽ ヘ弋少゙ , :.:::ノ 人 \
. /⌒ヽ 八: . \: . \ :.:::: イ、
| . //.: \:.:.:.ト、` ー-≧ _ ア 人:.ヽ
. l ヽ /.:.{:.:.:.:.:. ヘ( ニ=oー-- ゙゚ イ:.:. ト、}
! ヽ {いV{:.:.:」辷‐-ミ《_〕‐- _ /[_》:.:ノ
∨ / \ヽ==ミ {::「:.:.:ノ}/
. ヽ マく Y _フハ(_ -─- 、
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`ー--<:_:_:ノ : : : / | { | |《 ::::::::::|こ ii‐-」|:::::::::| }}
 ̄ ̄ヽ l八 | | |\/〔-‐ii _〕\/ リ
\ ヽ | | | [(こリー〔 / \
小 泉 花 陽
「だいすきっ♥︎」 真姫ちゃんと絵文字の何とも言えないミスマッチ感好き 自己顕示欲全開しまむら相変わらずだな
もう一生書かんでいいぞ 作曲
衣装制作(お絵描き)
ハエたたき
やっぱマリオペイントって神だわ バナナが完全に違法薬物みたいな感じだけど
穂むらのお得意さんがバナナを作ってるんだよな
「果物会社の社長」は「麻薬王」の隠語かな 〜数日後の朝・西木野家〜
真姫「ごちそうさま……」🙂
🍅🍅🍅
朝食のトマトを残して、離席……
真姫ママ「ちょっと、真姫ちゃん?」
「どうしたのよ?大好きなトマトを残して」
「これで三日連続じゃない……」😬
真姫「あ、いいの」
「私、なんだかトマトには飽きちゃったみたいで……」
真姫ママ「え?」
そう言い残し、スタスタと自室へ戻る真姫…… 真姫ママ「ねぇ、パパ……」
「最近の真姫ちゃん、なんだか変だと思わない?」
真姫パパ「ん〜?」コーヒーをすすり
真姫ママ「幼稚園の卒園アルバムの将来の夢に『トマトで出来た家に住みたい』とまで書いた、あの真姫ちゃんが……」
「毎日食べてたトマトを、プッツリとやめるだなんて……」
顔に憂色をただよわせ……
真姫ママ「何か、真姫ちゃんの身に異変が起きてなきゃいいけど……」😥
真姫パパ「考え過ぎじゃないのか?お前……」 〜真姫の自室〜
厂|
/ /|
/ / |
|从^ ᴗ ^从✨
|(ノ| |)
| | |
\_ヽ_ヽ
∪ ∪ ※イメージ画像です。
真姫「ん〜〜〜〜♥♥♥♥」
バナナをもぐもぐ……🍌
真姫「今日もバナナが美味し〜い♥」😁
(『親の心子知らず』とは、この事を言うのか––––)
(真姫ママの心配を余所に、自室でこっそり朝バナナをキメる真姫の顔は––––)
真姫「この甘さに比べたら、トマトなんか子供だましよね〜〜♥」😍
(学校で見せるクールな表情とは、ひどくかけ離れていた) ☆*゚ .
。 .。.・
*゚・
それから? 。∵ 。
从*´ ヮ`ル。・゚・⌒)
J( 'ー`)しo━ヽニニフ )) ・。
(つ o彡。・゚。・⌒) ニフ ))
| | o━ヽニニフ )) ゚・
∪∪ 〜放課後・屋上〜
太陽ギンギンギラギラ……🌞
穂乃果「いやぁ〜〜、参ったねぇ〜〜」
「新曲の振付、いつにもまして難度が高いよねぇ〜〜」😓
J(*; ´A`*)し
/ つO
(__,、_)_)
リ`; ´A` )
/ つO
(__,、_)_)
(; ´ω` )
/ つO
(__,、_)_)
(強い日差しから逃れるように、建物の日陰に三馬鹿がたむろしている)
凛「ホントホント……」
「凛たちはプロじゃないのに、ちょっと要求が高度すぎるよぉ」😿
不満顔で、ポカリを口に含む凛…… 穂乃果「凛ちゃんでさえ手こずってるというのに、私達にはなおさら……」
にこ「こんな事なら、絵里に振付を任せるんじゃなかったわね……」😠
「にこ達は、バレエ経験者でもないってのに……」
蝉の音ミ〜〜ンミ〜〜ン……
穂乃果「本番まで一週間ちょっとしかないってのに、こんなんで間に合うのかなぁ〜〜」
(と––––)
海未「こぉ〜〜ら!!あなた達!!」
三馬鹿「うっ……」
蝉の声よりねちっこい、海未のお小言が飛ぶ…… 海未「そうやってサボタージュしてたら、いつまでも上達しないままですよ!?」
「少しは真姫を見習ったらどうですか!?」😤
穂乃果「真姫ちゃん……」
(三馬鹿の視線が、一斉に真姫へ向けられる––––) 絵里「ワン、ツー、スリー、フォー……」
手拍子パンパン……👏
躍動する真姫の体躯!!💃
真姫「はぁっ……はぁっ……」💦
「どう……?絵里」
絵里「ハラショーよ!!真姫!!」👌
「あんなに苦手だったダンスが、ここまで上達するだなんて……!!」
真姫「と、当然でしょ!!」
「その気になれば、私にできない事なんて無いんだから!!」🤥
(部室へ行く前にトイレへ寄り道し、ひそかにバナナを腹に収めた真姫にかかれば、今やどんな難しい振付も朝飯前なのであった) 〜帰り道〜
一年生3人で、下校中……
凛「あ゛〜〜〜〜っ……」🥵💦
「炎天下での練習、つかれたにゃあ……」
花陽「どうして夏って、こんなに暑いんだろうねぇ……」😩💦
「こう猛暑が続いたら、田んぼの稲に悪影響が出ちゃうよぉ〜〜」
(暑さと疲労で、グロッキーなりんぱな––––)
(それに引き替え––––) .......-―.....
...´..........................\
/.......................................`ヽ
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{...............|/.....メ/}/ ´ ...........′
......{.......レ'´ -=彳../ ✨
`............... -=彡 ' 'レ...\ ✨
}.....\...\''' ┌ 7 ノ./)ヽ)
ノ...........`¨¨`ヽ __ ,。sく_( (
(人_{\__`ヽ ノ [_>O<_}」__ )
く _ノ\ハ/|
く く } |
ヽ y__彡\
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⌒Y⌒「 ̄′
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j:::::ハ:::{
`~ `^
真姫「な〜に弱音を吐いてるの?2人とも」😁
花陽「ま、真姫ちゃん……」
真姫「本番まで、もう一週間しかないのよ?」
「この程度で根を上げるようじゃ、お先真っ暗ね」
凛「…………」
突如、花陽の腕を、グイッと引っ張り……
花陽「!!??」
真姫に聞かれないよう、小声で…… 凛「ねぇ、かよちん……」ヒソヒソ
「最近の真姫ちゃん……変わったよね」ヒソヒソ
花陽「…………」
「実は私も、ちょっと気にかかってたんだ……」ヒソヒソ
「一体どうしたら、短期間であそこまでダンスが
上手くなるんだろうって……」ヒソヒソ
真姫「それにしても……」
額に吹き出た汗を、腕で拭い……💦
真姫「今日もいっぱい、練習で汗をかいたわね……」
「こんな時は、つくづく家のシャワーが恋しくなるわ……」😓
(と––––) 凛「…………?」
「あれ?真姫ちゃん……」
真姫の頭頂部を、しげしげと眺め……
凛「ひょっとして、髪を染めた?」😾
真姫「」
「えっ?」🙄
(あまりにも突飛な質問に、目を白黒させる真姫––––)
真姫「藪から棒に、何を……」
凛「だって、真姫ちゃんの頭の毛……」
花陽「そ、そういえば……」😲
「真姫ちゃんの髪の毛、根本の方から……」
真姫「根本?」
花陽「なんだか、黄色っぽくなってるけど……」
真姫「黄色!?」😳
(慌ててコンパクトを取り出し、鏡を覗いて見たところ––––)
真姫「」
真姫「な」
「何、これ……」😨 ---- 、__
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|: : : : : :::|____,..斗子k/ /イ:い 》 | : : : |
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. 八:. : : : :::∨ 弋^ソ ///厶/: :人
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レ|人_:/::\ : : : : :リ ∨ヘ. / /V:::::: / :::::::::::::::: |
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/∧ ::::::: くノ/f^}\」/__/_∧::::::::::| :::::::::::::::::::::::|
(信じがたい光景が、鏡に映っていた––––)
(真姫の高貴なワインレッドの髪の根本が、黄色く変色していたのだ) 真姫「なんで、黄色に……」
凛「そんなの凛が聞きたいにゃあ」
花陽「でも、さっきの練習の時は赤かったよね?」🤔
凛「それは凛も証言するよ」
花陽「ひょっとして、何かの病気なんじゃ……」
真姫「病気……」
(真姫の頭脳が、原因を特定すべくフル回転する)
(そして、たどり着いた答えは––––)
真姫「あ」
りんぱな「!?」
真姫(ま、まさか……)
(これって……)
冷や汗タラタラ……
真姫(これって、バナナの副作用なんじゃ……)🥶 花陽「ま、真姫ちゃん!?」
凛「まさか本当に、病気なの!?」
真姫「凛……花陽……」
「お先に失礼するわね……」😰
りんぱな「え?」
真姫、家に向かってダッシュ!!
花陽「あっ!!」😳
凛「真姫ちゃん!!」
ダダダダダダ……🏃♀
真姫(う……嘘でしょ!?)
(まさか、バナナを食べ過ぎた余りに、髪が黄色になるなんて!!)
(こんな事が、あっていいの!?)
足がつまづきっ!!
真姫「キャッ!!!!」 , -‐…‐-、
_ -─ュ .._ / / ⌒ヽ
___ _ ´ . '´ _ ≧ーヘ、/ ヘ
/ ̄ ´ / . '´ \_ ハ
_,厶ニ二___ / /  ̄\ i }
┌ '´__ _ -─'^⌒ ─=ミ / l i }
_ ‐=≠フ^ ̄ < ̄ i/ l i i リ
. '´ ´ _ '^\ ii ─- l i i /
/ / ─- __、 ´ / ヽ ii V从{
/ / / \ ヘ くヽ ム{
. / / /\ / ,ハ \> 人 -‐  ̄ ト -‐ヘ-、
/ / / 丶、 │ __ ‐'⌒` ー--‐'⌒\=ミ、 { }} }
,ニlハー--〜-- -‐辷_ \ | _,/ ̄ \ } ┘^'ヽ
,ニ二lハ  ̄`⌒Y^< \ | / ヽ ,}/ \
二二三圦 l `'< _/ \
二二二二ム l `丶、 ヽ
. ニ二二二三心、 l 丶、
. 二二二二二ニ\ l \
二二二二二二三ヽ l ヽ
二二二三三心, l . ' }
二二二二ム l=ー---/ ,
二二二二ハ |二二/ /
二二二二ハ__,,.. . |ニニ,′ /
. ニニ二> ' ´ |Lこ′ /
. 二二フ'´ }ニj /
_人人人人人人人人人人人人人人人_
> 地面にバターーンッ!!!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄ 真姫「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」激痛
「いったぁ〜〜〜〜……」😢
痛みを堪えながら、起き上がり……
真姫「し、しまった……」
「ライブも近いというのに……」
「足に擦り傷が……」😥
膝にできた傷を確認する……
真姫「」
真姫「嘘」 (その時の真姫が受けた衝撃は、筆舌しがたいモノがあった)
(右足の膝に出来た擦り傷からは、およそ血液とは思えない、黄色がかった液体が滲み出ていたのだ)
真姫「こ、これってまさか……」
お口ワナワナ……
真姫「け、血液まで黄色に……」
真姫「い」
「いやああああああああ!!!!!!!!」😱
我を忘れ、自宅へダッシュ!!!! 〜西木野家・浴室〜
, -─‐ァ
/ //‐-
/ // - _ ` 、
/ r‐┘` 、 丶 `ヽ、
/ / 、 、 サァァァ…
/ / \ 、
. / / 、 \
/ / . ' , \
. / / ', ' , \
真姫「落ちろぉ……」😖
「落ちろぉ……」
(いつも以上にシャンプーを泡立たせ、念入りに髪をゴシゴシと洗う真姫––––)
(だが、その努力も虚しく––––)
シャワーで髪をすすぐ……
真姫「」
鏡を見て、愕然…… 真姫「だ、駄目だわ……」
「髪の色が、全然落ちない……」😨
ショックの余りに、その場にへたり込む……
真姫「それどころか、さっきよりも変色の範囲が広がってる……」
_____
/ ヽ
. / ヽ
l:.:.:.:.:.:.:ノ__,/jノ´`ヽ:.:..j
ヽ:.:.:.:.:.l ◎ ◎ j:.:.:)
. ゝ:.:.:.:l U ◇ l:.ノl、
ノ:.ハ.:ヽ___________ノ(`ゝ
(この時点で真姫の髪は、すでに毛根から3分の1近くにまで変色が進んでいた) 真姫「このままじゃ、髪全体が黄色になっちゃう……」
恐怖の余りに、肩が震え始め……
真姫「まずい……」💦
「μ'sで黄色と言えば、凛なのに……」
「このままじゃ、黄色が2人になってしまう……」
「そんな事にでもなったら、私のファンと凛のファンの二派で、醜い宗派戦争が起きてしまう……」
「それに、こんな髪を見たら、パパやママが何て言うか……」
顔面蒼白……
真姫「こ」
「この世の地獄だわ……」🥶
「なんとか……なんとかしないと……」 〜洗面所〜
∬ ∬
从 ´A` 从
(i;"~"~U
|;,,_,;_,;;|
し'`J
タオルで体フキフキ……
真姫「…………」😰
(さりとて、これといった打開策が全く浮かばず、茫然自失となる真姫であった)
(そこへ––––)
真姫「……ん?」
「あれって……」👀
(偶然にも真姫の目に飛び込んできたのは、洗面台の脇にあった、男性用の白髪染め––––)
真姫「パパのかしら?」
「まだ若いのに、白髪染めだなんて……」
ふと、パパが心配になり…… 真姫「そんなに医者の仕事って、ハードなのかしら?」
「こんなのに頼らなきゃいけないなんて、大人って可哀想……」
霊感ピシャアアアアンッ!!⚡
真姫「!!!!!!!!」😳
「そうだわ!!」😃 _.. ヾr0ヾ_
/ ,r'l0i{'0ヾヽヽ
~`i,/ {!i} ヽi´~
{!i}
{!i} それから?
{!i} 从*´ ヮ`ル
{!i} ( )
__,,.. .-‐ '''""~"'''- .._
.. ..._... ...._... ..._... ._,,..-‐''.... .._..... .._.... .._.... ... .._. ... `゙''ー-、,_.. ..._... ...._... ..._... ._
.::..:..:..ー::::..:..::.:.〜.:...::..:..::..:..:-..::::..:..::.:..:.〜.::..:..:..ー::::..:..::.:..:.〜..::..:..::..:..:-..::::..:..:
〜.::..:..:..ー::::..:..::.:..:...::..:..::...〜.::..:..:..ー::::..:..::.:..:...::..:..::...〜.::..:..:..ー::::..:..::.:..:..〜.::..:..::.. 〜薬局〜
毛染め用品売り場を、キョロキョロ……
(真夏だというこの季節に、ニット帽を目深に被ったジャージ姿の少女が、店内をうろついている)
(もちろん、その正体は––––)
真姫「あった!!」
ヘアカラー(ワインレッド色)の箱を、手に取り……
真姫「コレを使えば……!!」🤓
(これで、最悪の事態が回避できる––––)
(真姫の変装用の伊達メガネが、キラリと光った) 〜レジ〜
🚶♀🚶♀🚶♀🚶♀会計を待つ、長い行列……🚶♀🚶♀🚶♀🚶♀
真姫(あ〜〜〜〜っ、遅いっ!!)
イライラ……
从#▽ _ ▽从💢
イライラ……
真姫(今日は平日だというのに……)
(どうしてこういう日に限って、こんなに客がいっぱいいるワケ!?)😡
髪の毛クルクル……
真姫(こんな所を、誰か知ってる人に目撃されたらどうするのよぉ〜〜!!!!)
(その後、なんとか会計を済ませた真姫は、人目を避けるように帰宅した) 〜西木野家・真姫の自室〜
扉バタン……
真姫「フフフッ……」
「やったわね……西木野真姫」😏
レジ袋の中から、ヘアカラーを取り出し……
真姫「コレを使えば、髪の色を誤魔化すことが出来る……」
「そうなれば、今度のライブが終わるまで、バナナを食べても大丈夫……」☺
(この期に及んでまで、なおもバナナにすがる所に、真姫の危険に対する感覚が麻痺してることが伺える) ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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| i i / / / /´ `ヽ∨| i |
| i / ,.イ_ / / 斗劣≦| | i |
. │ V_,,..斗奈z-ミ / ,ィ_ノ:::ハ カ |
. | マ/ __)::::ハ ヾ 弋, ,,ク リ / リ
八 ヘ. 弋, ,,ク /::/::// / ∧/
小. \ \/::/::/ . 厶, /| 人
| \ `ニ=‐ァ _ /イ | \
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:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 真姫「そうよ……」
「ライブが終わったら、当分の間はバナナをやめる……」
「バナナを断てば、髪や血の色が元通りになるハズ……」
「サンタさんだって、ちゃんとクリスマスに来てくれる……」
「Don’t worryよ……私」😑 /´ ̄ ̄ ̄`Y
| そ |
____ | れ |
/ / /| | か |
_| ̄ ̄ ̄ ̄| .|__ ∠ ら |
/ |____|/ / \ ?
 ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ 〜翌日の朝、通学路〜
花陽「おはよう、真姫ちゃん」
真姫「おはよう、花陽」
(りんぱなの前に悠然と現れた真姫は、普段通りの赤髪をたなびかせている様に見えた)
凛「おっはよ〜〜!!まきちゃ……」😺
「アレ?」 __
. . : :´: : : : : : ̄:`. . . .
/ : : : / : : : : : : : : : : 、 : ` .、
/ : : : :/: : ,' : : : : : : : : : : :ヽ : : .\
' : : : : ´; ': : :j : : : : : : : i : : : : : ',: : : : :ヽ
/: ; : : : : : : :/ | : : : : : : : |\: : : : ',: : : : : :',
イ : : : : : : : : / |: : : : : : i :| ヽ: : : :, : : : : : :,
. ! : : : : : : i: :,'-ー┤l : : : : l :i‐ー-ゝ: : i: : : : ; : ,
|: : l: : : : :l :j l l: : : : :ハ:l ヽ: :.}: : : :i: : i
| : :l: : : : :| j ,x=ミl l',: : :/ i' .x=ミ 、 '; :l : : : l : :|
l: : :i: : : : | 〃 )゚心', ヽ/ ノ イ .)゚ 心 ∨ : : :,': : l
l: : :',: : : :| '夂ツノ ' 弋_ツノ ,' : : /.: : ;
l ',: :ゝ: : ', , , , , , , , /: : :/: : :/
\ヽヽ ヽ /: : ク: : :/
. -=ニ\ーヽ\ __.. ...__ //´://l\
. :::´:::::::::::::::::/::::\ /'::´l l l:::::::`:..、
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しげしげと、真姫の髪を眺め…… 凛「…………」ジト目
真姫「…………」💦
真姫(うぅっ……)
(まさか、髪を染めたのがバレたんじゃ……)
凛「ジ〜〜〜〜ッ……」
凛「真姫ちゃんの髪が、元に戻ってる!!」😸
花陽「あっ!!」
「ほ、ホントだ!!」😃
真姫「……」
「ほっ……」☺
りんぱな「??」 真姫「あ」
「ああっ、コレ!?」😅
まごついた手つきで、髪の毛クルクル……
真姫「ちょっと、ストレスが原因だったみたい」
「家に帰って静養したら、元に戻ったわ」
花陽「よかったね!!真姫ちゃん」
真姫(そうよ……バレるはずがないわよ)
(ママやパパだって、今朝会ったときには気づかなかったというのに……)
(ましてや凛なんかに、わかるワケが……)
(すると今度は––––) 凛「アレレ??」
真姫の右足を見つめ……
凛「どしたの?その絆創膏」
(真姫の右膝の、きのう転んでケガした箇所に、無個性な絆創膏が貼られてある)
真姫「あ……」
「ちょ、ちょっと転んじゃってね」💦
花陽「えっ!?大丈夫なの!?」
真姫「たいしたケガじゃないわよ、これぐらい……」
2人の前で、強がって見せ……
真姫「ライブ当日までには、きっと治ってるわよ」 花陽「気をつけなきゃダメだよ、真姫ちゃん」
凛「『アイドルの体に、傷は厳禁よ』って、にこちゃんが前に言ってたし……」👆
真姫「う、うん」
「以後、気をつけるわ」😓
真姫(よし……)
(私が髪を染めてるのに、2人とも気づいていない……)
心の中で、ガッツポーズ!!💪
真姫(このままライブまで、押し通せる!!)😄
(その頃、西木野家・真姫の自室では……) \
_,,. -‐━━‐‐- _ __\
. . . . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : . . \ ♪
: : : : : :/: : : : : : :/|: : : :|: : : : : : : : : : ._ / 冷
: : : : :/: : : : : :/ |: : : :|\: : : : : : : : : ``丶 / た
: : : : ′ : :||||| . : : :/ |||||: : :`、: : : :\ く い
: : : :{ : /||||| }: :// |||||\: :`、 : : : : \\ ヤ
: : : :{ / ||||| }:/ |||||. \`、: : : : : : \\ ケ
: : : : :_. ||||| }′ ||||| \ : : : : : : : / ド
: : : : :`_ ||||| } ||||| '. : : : : :|i. ̄/ を
: : : : : :`_ . : : : :|i / 教
: : : : : : :`_ _______ . : : : : |: : : :八/ え
: : : : : : : :`. /: : : : : : : : ``{ |: : :/: / て
: : : : : : : : '. { : : : : : : : : : : } |: :/: 厶=-‐┐ あ
: : : : : : : : |! \ : : : : : : :/ |:/| : : : : : : / げ
: : : : : : : 八:; `¨¨¨¨¨´ ● 人: : : : : / る
:\ : : : / } /: : : : : : :/ | 真姫ママ「♪Don’t worry, don’t worry……」
掃除機ガァ〜〜〜〜!!
(母親特有の、いらぬお節介を発動していた真姫ママが、真姫の部屋を掃除していたところ––––)
真姫ママ「…………」
(ふと、真姫のベッドへと目を落とし––––)
真姫ママ「真姫ちゃんももう、お年頃よねぇ〜♥」
「ベッドの下に、エッチな本とか隠しているのかしら?」🥰
「…………」
「…………」
真姫ママ「そ、そうよね」
「これは母親として、当然の義務よね」
「母として、娘がどういう性癖なのかを把握しておかなきゃ……」
「うん……ママは悪くない……」😅 (そう自分に言い聞かせた後、真姫ママはベッドの下を漁り始めた)
(すると––––)
真姫ママ「!!」
(真姫ママの右手が、何かを捉えた)
真姫ママ「もうっ!!真姫ちゃんったら!!」😋
ニンマリと顔がほころび……
真姫ママ「秀才ぶってても、こんなわかりやすい場所に隠すだなんて……」
「やっぱりまだまだ、子供ねぇ〜〜〜〜♥」
(と言いながら、ベッドの下から出てきたのは––––)
真姫ママ「」
真姫ママ「え?」
「ヘア…………カラー?」😧 。 。
。っつっっつっつ゚
__っ゚ー==っ。つ つ。っっつ
,,r'"~ __。っつっっつつ゚っっつ。
/ ,,r'"彡三三。ヽ っ。つ っ。つ ,r"''^'~;,.
/ //彡≡≡≡ミミ っ。つ。っつつ ,,r"::::::::::::::::ヽ、
/ ///// ヾヾヾ っ。っっっ _,r''"::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、,,,,
/ ////// ヾヾヾヾっっ。っ。っ ...-ー''"......:::::::::::::::::::::::::::::::::::γ;;;;;;
____ / ////////それから?____i i i彡っっ。つ゚っ____________ロロロii
=====/ //////////从*´ ヮ`ル ======彡彡っ。。つ っ。========================っ
≡ / //////////と つ≡≡≡彡。つ っ。≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡つ
/ /// i i i i i i i /┌ ノ | ≡≡≡≡⊂彡。彡ミ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
彡彡// i i i ヽヾヾヾヾ。゚ (_(_ノ /゚つっっ。三彡彡ミミ三三三三三三三三三三三三三彡ミ三
三彡/// iヾヾヾヾヾヾ。/____っつ。っつっ。三彡ミミミ三三三三三三三三三三三三彡彡ミミ三
三三彡彡ミヾヾヾヾヾヾヾミミミミミ三三三三三三三三三三三三三三三三三三彡彡ミミ三三三
三三三彡ミミミミミミミミミミ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三彡彡ミミ三三三三三 〜放課後〜
♪キ〜〜ン、コ〜〜ン、カ〜〜ン、コ〜〜ン……
凛「う〜〜ん!!」
両腕を真上に伸ばして……
凛「やっと授業が終わったぁ〜〜☆」😸
花陽「はやく部室に行こうよ!!」
真姫「あ、2人とも先に行ってて」
「私、ちょっとお手洗いに行くから……」🙂
(そう断ったのち、真姫はスクールバッグを肩にかけ、ひとり教室から出て行った) / \ \
'⌒ ___ \ \
/ ´  ̄ .._ \ ヽ
. / `丶、 ヽ :.
. / { \ \ , :l
/ ∧ \ ヽ | :|
. / \ ` ー‐--= _,.二._ ̄\| .:| :}
| l l _.. \ ァ''^ア心メ、 | .: .:|:. j{
| l | / \_ ' トr::::)ハ]}亅 .::} .:.:ハ:.:. 八\
. | l ::. l _x=、 弋_沙'゚ リ .:/ .::/ }:.:.:/.:.. 、 `ー-
. l:.:l {::. l .イ^{_j); /.:イ .:.::/ ) }:.:.:.:.:.:.:. \
V从:.:. ::、」{. ゚{心 :.::::/ /.::/ ┘/.:.:.:.:.:.:.:. } :}
\\:.:.\`. ゙'′ -‐' 厂.:.:.:.:.:.: }:.:. リ 丿
ー--:.:::: ' | .:.:.:.:.:. イ:.:j/
ハ r‐ | :.:.:/ノ/
人 ´ ⊥く
ノノ个 .._ / / \_ ___,,..
ト、\l` ‐- .. イ / // ̄ ̄ア/ ̄
\ \ー- 入_/ __// //
{ ∨ヽ/ } / /
r─ミ_」 / ___ノ / /
_」 -‐〔]'´ `7 | l }
// ハ / | | リ
/ 〈 /l∧ / .| | /
| ハ / / ∧ / | l/
| {∧/| |/ / \/ l ′
| / | / ,′
{/ |/ 厂~^ー- _
/ {r┬- __
/ └|  ̄
{ |
∧ l
/ ヽ 、 l 花陽「…………」
「まただね、凛ちゃん」
凛「うん」
花陽「ここ最近、いつも部室へ行く前にお手洗いへ行って……」
「まるで、私たちに何か隠し事をしてるみたい……」
(さすがの2人も、真姫の謎の行動には強い不審感を覚えずにはいられなかった)
凛「そういえば……」
「あんなに苦手だったダンスが、急に上達したのって……」
「ああやって、トイレに行くようになってからだよね」 花陽「真姫ちゃん……」
「一体、トイレで何をしてるんだろう……」🤔
(不安がる花陽を宥めるべく、凛は行動に移した)
凛「ねぇ、かよちん……」
「ちょっと、後をつけてみない?」
花陽「え?」🙄
凛「最近の真姫ちゃんの秘密が、何かわかるかも知れないよ?」 〜廊下〜
ツカツカツカ……
真姫(ふふっ……)😊
(髪の問題も解決できたし、もう何も恐れるモノはないわ)
(真姫の足が、人気のない三階のトイレの前で立ち止まった)
真姫(今日もバナナを食べて、練習でみんなをアッと言わせてやるんだから!!)
(いびつな微笑みを浮かべ、真姫がトイレの扉に手を掛けた––––)
(その時!!)
肩ポンッ!! 真姫「」
(誰もいないハズの背後から、真姫の肩を叩く者が––––)
真姫「…………!!??」ビクッ!!
??「真姫……」
真姫「えっ!?」
慌てて後ろを振り返りっ!! / / .::::::::::::::::::::::/ l :::::::/ l :::::::::::::::: } :::| '::::|\::::::::l ::::::::::::::::::::: i
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海未「…………」
絵里「…………」
真姫「!!!!????」😳 . -‐/ `丶、 DAISUKI!
/ -‐{ ___ \
// `丶、 \
/ \ ヽ
/ /{ \ \ \ ,
. ,' / :/ / 、 { \ \ ヽ '
l ' :/ / _ -‐ ト、 \ -─- 、 ヽ:.: l
|:l :l /'´ \ \ \ ゙l |
|:| :|:/ _,..,,_ \ ` ‐-..,_丶、 :.:| .:|
|:| :: :| _,xッ=弐x ,.ィ弐=x\:.:| .:リ
|ハ ::{::| /゚f(rh::ハ __ トrh:::)l゚Vハ| .:ハ
. / ハ ::い{{ハ弋ヒ::り }}''⌒''{{ 弋ヒ::ソ ル}}| :.:/:.:.:.',
/:/.:.::{\ :ト辷 __ _,ノ . ヽ ___ _,ノイ.:/}:.:.:.:.:l
. l:.:{:.::八 ( \ヘ、゙゙゙゙ ̄  ゙゙゙゙̄ ノ.:/)}ハ:.:. }
. {:.:l::「ヽ::\__ \_ r ‐┐ -‐イ_ノ.:.:}:.:八
〈 \l:ハ Vl.:.:_厶 . ノ __ /.:}::八/ノ_
\.\::、∨:{ {::\ `ー ‐' _,rヘ `く:.:.:厂:/: : : : : :\
ヽ ┘ マ{ {:.:.ィ个 .._ rヘ. ヽ ヽ }/: : : : :/: : : : :ハ
_」^\ ` ∨::{ \ ` ニ〈_j 儿/: :/ : : : :/ : :|
ト、\_」 / V─-<Vハノ/ /:/ : : : : : : : : : : :|
∧`ー┘ } -‐[_〕ー{ /:/: :/ : : : : : : : : リ
. {: : \ / / /}{ 八_ -‐(:// /: : : : : : : :/
}: /: リ\ー< {く 儿「 ̄ _」} /: : : : -‐=¬ア
〈/: : | : : \ ̄ ̄}ハ / r{-‐: : : ̄: : ハ: : : : : : : : : : /
. V : | : : : : : ー-┤: \/{ { : l: : : : : : : : :| : : : : : : : :/
. ',: :| : : : : : 0 |: | : : :{ {{ } : l: :0: : : : : : | : : : : : : /
. V| : : : : : 0 |: | : : : \{/:{ : l: :0: : : : : : | : : : : : /
小 泉 花 陽
「だ〜〜いすきっ♥︎」 真姫「ど、どうして!?」
「どうして、あなた達がここに……!?」
絵里「あなたが教室から出てきた所を、後からつけたのよ」
海未「それにしても……真姫」
魔王のような笑みを浮かべ……
海未「トイレに入るというのに、えらくご機嫌じゃないですか……」☺
絵里「そんなにウキウキしちゃって、一体何をするつもりだったのかしら?」😊
真姫「あ……」😨
(聡明な真姫は、2人の笑顔が、極度に怒りを滾らせたときのソレだというのを、瞬時に理解した) 真姫「べ、別にっ!?」💦
髪の毛クルクル……
真姫「あなた達には、関係ないでしょ!?」
えりうみ「…………」
(意を決した絵里が、本題へと切り込む)
絵里「真姫……」
「海未から聞いたわよ」
「あなた、髪を染めてるんですってね?」
真姫「えっ」ドキッ!!
(未曾有の混乱が、真姫の身に押し寄せてきた) 真姫「な、何よ!?」😠💦
「あなた達、コレが見えないの!?」
自分の髪を、掴んで見せつけ……
真姫「ご覧の通り、いつものワインレッド……」
海未「とぼけないで下さい!!!!」👹
真姫「ひっ!!」💦
海未「穂乃果のお母様が見てたのですよ!?」
「昨日、あなたが薬局で染毛剤を買っている光景を!!」
真姫「!!!!????」 ☆☆☆昨日、薬局にて……☆☆☆
ほのママ『あ〜〜、重たい……』💦
買い物カゴに、日用品ぎっしり……
ほのママ『やっぱり今日は、お客さんが多いわねぇ〜〜』
『なんたって今日は、ポイントが2倍だし……』
(レジに向かう長い列の最後尾に、ほのママが並んだ)
(その時––––)
ほのママ『…………』
『んっ?』🙄
(列の前方に、見るからに不審な格好をした少女が並んでいる) ほのママ『…………』
『あの子……』😮
『変装してるつもりだろうけど……』
『ニット帽からはみ出た、あの赤い毛……』
(と––––)
ほのママ『あ』
謎の少女が、髪の毛クルクル…… ほのママ『髪を弄る、あのクセ……』
『まぎれもなく、真姫ちゃんの十八番……』
(真姫がレジで会計を済ます光景を、遠巻きに眺めるほのママ)
ほのママ『…………????』🤭
『どうして、真姫ちゃんがヘアカラーを……』
☆ ☆ ☆ ☆ 真姫「ち、違うの!!」
「あれは、ママが使うヤツなのよ!!」😰
疑惑を打ち消そうと、とっさに弁明!!
真姫「ママが忙しいからって、私にお使いを頼んで……」
海未「言い訳だけは、達者なのですね」
絵里「単なるお使いだったら、どうして変装する必要があったのかしら?」
「聞いた話だと、真夏だというのにニット帽を被ってたそうじゃない……」
海未「なにか、髪に関して人には言えない事情をお持ちなのでは?」🤨
真姫「そ、それは……」
「…………」🥶
(この状況を打破できる上手い言い訳が思いつかず、真姫は唇を噛みしめ、うなだれている) 絵里「海未……」
「逃げないように、真姫を抑えていてね」😒
海未「はい」
驚異的瞬発力で、真姫の背後をとる園田!!
真姫「ちょっ!?」
そのままガシッと胴を掴む!!
真姫「な!!何するのよっ!!」😫
海未を振りほどこうと、体をくねらす!!
真姫「は〜な〜し〜て〜よぉ〜〜〜〜!!」 海未「ほんの少しの間だけ、我慢して下さい!!」
「すぐにシャンプーが終わりますから!!」
真姫「」
「しゃ、シャンプー!!!!????」😱
(よく見ると、絵里の手にはシャンプーのボトルが握られている)
絵里「あらあら……」
「シャンプーと聞いた途端に、顔を青ざめちゃって……」
ここぞとばかりに、KKE……
絵里「髪を洗われたら、よっぽど不都合なことがあるようね?」😠
真姫「」 /: : : ; : : : : : : : : : : : :`: :、: : : : : : : : ',`.,
': : : : ; : '; :、 、: : : : : : : : : : \: : : : : : : : .',
l: : : : :i : :iヽヽ ; : \ : : : : : : : : ヽ: : : : : : : ',
. |: : : : :|.: :{ ヽ', \: :.`ー: : : : 二ニ、:ヽ: :.i :.: : ',
.. |:. : : : :l: :l .久´  ̄ ̄ ̄_,r=-ミ. '; : | : : : ヽ、 __
. l:.: : : ; : :| "´ ヽ " .ノ:小゙ハ: :.l:.: : : l . . : :´: : : : : : ̄:`. . . .
i: : : : ; : l 斗=ミ ` 乂_ツノ l: イ: i: : :/ : : : / : : : : : : : : : : 、 : ` .、
}: : : : : : i 〃 )゚:小 , , , /'/ ノ/ : : : :/: : ,' : : : : : : : : : : :ヽ : : .\
. }:: : :ヽ.: :ヽ乂 ノツ ' './ l, ' : : : : ´; ': : :j : : : : : : : i : : : : : ',: : : : :ヽ
/:: : : :ヽ: : :\ , , , - 、 /: ; : : : : : : :/ | : : : : : : : |\: : : : ',: : : : : :',
/ハ:: : : :\`_、ミz_ i ) イ : : : : : : : : / |: : : : : : i :| ヽ: : : :, : : : : : :,
ハ`二ヽ_ \ ー ´ . ´ ! : : : : : : i: :,'-ー┤l : : : : l :i‐ー-ゝ: : i: : : : ; : ,
/:::`ー::::::::|::::::::: `', ー- __ ´' '|: : l: : : : :l :j l l: : : : :ハ:l ヽ: :.}: : : :i: : i
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';\::::::::::::::::::::::::::::`/:::ヽニニニニニニハニニl: : :i: : : : | 〃 )゚心', ヽ/ ノ イ .)゚ 心 ∨ : : :,': : l
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;::::::::::::::::::`::: 、:::::::::`:::、\ニニニニlr‐'ヽヽ\ヽヽ ヽ /: : ク: : :/
l`::ー:::、::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::`:..、r二\ \ゝ::\ーヽ\ __.. ...__ //´://l\
/::::::::::::::::::`ヽ:::::::ヽ:::::::::::::::::::::「 _二ニ='.:´::::::::/::::\ u /'::´l l l:::::::`:..、
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りんぱな(た、大変だ…………!!)😰🙀
(3人の不穏なやり取りを見たりんぱなが、大急ぎで部室に向かう––––) 〜部室〜
穂乃果「えっ!?真姫ちゃんが!?」
凛「海未ちゃんと絵里ちゃんが、えらい剣幕で真姫ちゃんを問い詰めてたんだよ!!」
(メンバー達に、トイレ前で見てきた光景を吹聴する凛––––)
穂乃果「じゃあ、昨日お母さんが薬局で見たってのは……」
「やっぱり……」🤭
ことり「そ、そんなぁ!!」
「あの真姫ちゃんが、校則違反だなんて……!!」
「お母さんがこの事を知ったら、真姫ちゃんが停学になっちゃう……!!」😫 にこ「落ち着きなさい!!2人とも!!」😠
「まだそうだと決まったわけじゃないでしょ!?」
希「いや、わからんよ」
ひとり、冷静沈着に……
希「ああいう良い子ちゃんタイプが、案外ウラで悪い事してるって、よく言うし……」🤔
(室内の空気が、たちまちお通夜のように重くなる)
穂乃果「ど、どうしたらいいのかなぁ……」
にこ「そんなの決まってるでしょ!!」😤
(大長編になると格好良くなるにこが、席を立ち––––)
穂乃果「に、にこちゃん!?」
にこ「あの世間知らずのバカが、道を誤る前に……」
部屋を出ようと、ドアノブに手をかけ…… __ _ ,ノヽ _,...
/¨ 、 ....:::::´::::::::::::::::::::::``:..、、.} ヘ /:::::::::::`.、
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ノィ .|:|::::::::l:::::::::{ ∧ ヽ ゙. / _} ..、 |:::::イ::| ゙ 、
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゙、{、::::| ゙ :{ \ /二二二二二:.二二二ニニニ≧s, \
\゙:{ ゙、_,.../二二二二二二=}二二二二二二{
` /ニ. ´二二二二二二二ニ{二二二二二二ヽ
.イニ/.二二二二二二二二ニ゚;二二二二ニニ∧
.。s≦二ニ゙'=.,_二二二二二二ニニ:/二二二二二ニニ.∧
, ‐‐ ´=二二二二二`丶二二二二ニニ/二二二二ニニニニ∧
-‐./二二二二二二二二.二二二二ニニ/二二二二二二二二二:.
ニ/二二二二二二二二二二ニニ>'"´二二二二二二二二二二゙.
;:゙二二二二二二二二二.>'"´二二二二二二二二二二二二二ニ!
にこ「私たちの仲間は、私たちの手で守るのよ!!」
希「『We must protect Maki-chan』やね!!」
(にこの剣幕に乗っかる形で、メンバー達はトイレへと急いだ) 〜トイレ〜
真姫「イヤァァァァ!!!!」😵
(洗面所に無理矢理押さえつけられた真姫の頭を、絵里が力強く掻き洗う)
絵里「コラッ!!おとなしくしなさいっ!!」
○ ゜ γ⌒。 ゜⌒ヽ./ /。 シャカ
(。 °( ) ○゜)、 ○ シャカ
゜(○ ( ゜ 。 )°ノ、)
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
l:.:.:.:.:.:.:ノ__,/jノ´`ヽ:.:..j
ヽ:.:.:.:.:.l ◎ ☆ j:.:.:)
. ゝ:.:.:.:l 口 l:.ノl、
ノ:.ハ.:ヽ___________ノ(`ゝ
シャンプーシャカシャカ!! 真姫「やめてよぉぉぉぉ!!!!」
絵里「この期に及んで、無駄な抵抗だなんて……」
「あなた、ソルゲ組としての自覚はないの!?」
(絵里が生徒指導室から持ってきたこのシャンプー、もちろん只のシャンプーではない)
(アルコール濃度が非常に高く、ヘアカラーがたちどころに落ちてしまうという優れものなのだ)
海未「まだですか!?絵里!!」
必至にもがく真姫を、必至に押さえつける海未……
海未「私にだって、限界ってモノが……!!」💦 絵里「もうすぐよ!!海未!!」
「後は、髪をすすげば……!!」
水道水で、シャンプーを洗い流す!!
(と––––)
(泡の下から、現れたのは––––)
絵里「」
「え……」😨
海未「どうしたのですか?絵里……」
「」😳 真姫(な、何よ……)
(2人とも、急に黙り込んで……)
()
嫌な胸騒ぎを感じ……
真姫(ま……)
(まさかっ!!)
ガバッと顔を上げ、鏡を覗き込む!!
真姫「」😱 ,.‐ \
/ ,ヽ
, ヽ
/ , ヽ
/ l l`ヽ ',
, l ,′ ',, ,
...l {; l /ヽ ', ',. }', }
..l ,′ l:: l; ,.:/ \ | l:: lヽl .l
.|:: l , l:::. ':::/ ___,.._`' j l:/::l |', l
.l::. ヽヽ::.ヽ‐''""'''ヾ、 /,|/:::l }.l |
.':,:::. . ヽ ヽ:::\'///, ヾ,__::: l } }
..',:::::. :. ヽ. ' ..ヽ"'-:::ヽ, '|:j jノ
',:::::::. :::. \ "'::::.. ヽ|  ̄ /
ヽ:::::::::::. ヽ::.... "'::::.... ヽ ,._ /
l:::::::::::::::... ヽ::::::::::ヽ;:::. ヽ ∠_ノl
/:::ヽ:::::::::::::.. ヽ::::::::::\:. ', ,′
/, :::::::\::::::::::::::.... ''::.... "-,::::',:::.l ./
'.:':::::.::::::::::-:‐‐- 、:::::::::...''''':::::... "ヽl::l /
/l:::::::/ \:::::::::::::::::::::::::::.... \_ノヽ,,_,,,
..l,/....... ヽ:..'''''::::::::::::::::::::::::... ヽヽ, ,、<
/::::::::::::::: ',::::.. "":::...""''':::::. ヽ:::..:::::..ヽ
:::::::::::::::::: l ':ヾ:,,_ \:::... ヽ::. l:::::::::::::. .',
::::::::::::::::: 、l ν|ヽヽ ヽ "-、 ',l:::::::::::::::l', |
:::::::::::::::' . l,::::::l::::l:::: ', l ヽ }..::::::ノ::::ノ|/
(真姫の頭髪は、毛根から毛先まで、完全に黄色に染まり上がっていたのである) 3人「…………」
(水道水の流れる音だけが、トイレの中を侘びしく駆け巡った)
(そこへ––––)
にこ「真姫!!」
トイレの扉バンッ!!
にこ「」😳
変わり果てた真姫の姿を見て、硬直するにこ……
凛「にこちゃん、なに立ち止まって……」
「」🙀
(トイレに駆けつけたメンバー達が、真姫の頭を見るや、次々に固まっていく) 絵里「ま、真姫……」
なんとかして、重い口を開く……
絵里「どうしたのよ……」😰
「その髪……」
真姫「…………」
海未「真姫……」
「もしやそれが、あなたの本来の地毛なのですか……?」
「今の今まで、私たちを騙し続けて……」
真姫「ち、違うっ!!」😫💦
「こ、これは……きのう突然……」
(と––––) 突如、にこが濡れそぼった髪を掴む!!
真姫「ひっ!!??」
にこ「クンクン……」
黄色くなった髪の匂いをかぎ……
にこ「…………バナナの匂いがする」😧
メンバー達「えぇっ……」
真姫「…………」
(不祥な後輩をたしなめるべく、にこが続ける) にこ「これはどういう事なの?真姫」😠
「みんなに分かるように、ちゃんと説明しなさいよ」
真姫「…………」
いじけ気味に……
真姫「…………わかった」😥
(観念した真姫は、これまでの経緯を淡々と語って見せた)
真姫「つまり、バナナを食べ過ぎちゃったせいで、こんな髪に……」
メンバー達「…………」😨😨😨😨🙀😨😨😨 言葉を失った希が、横にいた絵里の胸を……
絵里「きゃっっっっ!!!!」
突如、力強くわしるっ!!👐
絵里「な、何するのよ!!希!!」😵
希「…………」
「夢じゃないようやね……」😦
絵里「ハァ……!?」
(目の前の光景が信じられずに、誰もが固唾に息をのむ最中––––) にこ「真姫……」
「それであんたは、どうするつもりなのよ?」😠
(誰よりも早く我に返り、真姫に詰め寄るにこの姿勢には、普段は見せない部長としての貫禄が滲み出ている)
にこ「ここまではっきりと、体に悪影響が出ているのに……」
「まさか、このままライブが終わるまでバナナに依存する気?」
真姫「…………」
にこ「なんとかいいなさいよ!!」😡
真姫「…………」
メンバー達「…………」
(静寂が、9人の口を封じている––––) 真姫「…………」
「やめない」
にこ「」
「はぁ?」
真姫「新曲が苦もなく出来上がったのも……」
「全国模試で、一位になれたのも……」
「みんなバナナのお陰だもの……」
にこ「ちょっ!?」
真姫「私、もうバナナがなければやっていけないの!!」😫
にこ「正気なの!?真姫っ!!」
(開き直った真姫の咆哮が止まらない––––) 真姫「フンッ!!」
「あなた達には、絶対分かりっこないわよ!!」
「家では親から、『将来は医者になれ』ってプレッシャーを掛けられ……」
「部活ではみんなから、『早く新曲を作れ』ってプレッシャーを掛けられて……」
「みんなで寄ってたかって……」
真姫の拳が、怒りの解放先を探し求めて震える……
真姫「大体、私がこうなっちゃったのも、あなた達に責任があるんだから!!!!」🤯
にこ「なに責任転嫁を始めてるのよ!!!!」
小さな体から、大喝一声!!!! ヘ / ..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. \ く }__
/⌒ヽ/ / ..::::::::::::::{ ::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ヽ\ _/::::. \
/ ..:::::r勺 .:::::::::::::/ | ::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::.. ヽ:::Y⌒{:::::::::. ヽ
l .:::/⌒' .::::::::::::/ | ::::::: |\\:::::::::::::::::::::. :.∨ \:::::. ',
| ::::::\_/ .::::::::::::/ | ::::i:::| \\:::::::::::::::::. :::.V ̄ ̄\::::. l
. | :::::「 | .:::::{:{::/ !::::l::| \\:::::::::::| :::::: ',__/ ̄:::::. l
. , :::::.\| .::::::从ト.._ ::::|リ _.. -‐ \::::::| :::::::::}八::::::::::::::::. l
. ,′/.:::::::::. | ::::::|:{/ `'ーヘ:::{ ´_,kうラト、\:| :::::::::} \:::::::::::::. 、
/ /.::::::::::/│ ::::::|l _,ァ弋うト、 ヽ| ト'゚:::ソ)})> Y::::::::::リ ヽ:::::::::::. ヽ
/ /.::::::::::/ .| ::::::|/(^ト'゚::ソ)} ゞ_:::ノ / | ::::::::/ ', :::::::::. ,
,′/.:::::::::::l | ::::::|ヘ. 弋:::ノ , /:::/^l | :::::::::::. l
{//.:::::::::::::l. | ::::::| "" /イ( } │::::::::::: }ハ:.|
{:{ .::::::::::::::l | :l ::::::::l "" r ⌒ ヽ ノ' ノ ハハ::::::::::} }:}
. {{ ::::::::/{:::l |.::l:::::::|ハ { } -‐' ノ |:::}:::リ //
八::::::::{ {:::l |.::l:::::::|:人 、 ノ / |从/ /
\::::、:::.\ l:::lハ::::| ` ..,_ '´ /
. \ \. ぃ{ \ ト .._ _, '{⌒
\ ヽ } 」_
/`ー--ヘ 厂 '.
. ,.-─- .._/ /\//\ 人__, ─-、
/ 厂~'ー-ミ_」ニ -‐'⌒フ ,
/ \:::.::.::.::_{ [__::.::.::.::.:{ l
/ l ):::'´:::.::.:{」:::.::.::.::ー-┐ l
. / l /..::.::.::.::.::.:∧::.::.::.::.::.:: | l
/ l \::.::.::.::.::.:/ ヽ::.::.::.::.:: | l l
. / l \::.::.:/ \::.::.::/ l |
/ l ヽ/ヽ / \/ l | にこ「偉そうな御託を並べてるけど、只のジャンキーの言い訳じゃない!!」👹
「あんたのやってる事は、ただの現実逃避!!」
「負け犬の遠吠え!!」
「バナナの誘惑に負けた、心弱い廃人そのものよ!!」🤬
真姫「に、にこちゃん……」😨
今にも真姫に、掴みかかろうとするにこ……
にこ「廃人の戯言だなんて、誰の心にも響かないわよ!!」
慌ててにこを止めに入るりんぱな!!
花陽「落ち着いて!!にこちゃん!!」😥
凛「いくらなんでも言い過ぎだよ!!」
にこ「ぜぇ……はぁ……」💦
真姫「…………」 (と––––)
絵里「真姫……」
「残念だけど……」
真姫「??」
_____
// ̄ ̄ ̄\
/,<⌒⌒ヽ、_ \
_ -―  ̄― ̄ ̄\ }
´ ̄ \. \ |
/  ̄ ̄\ \ \ |
/| \ \ \ ‘, |
/ ' l | | \ \ | | | |
/ N | \ _ Y .| | |
|l ‖ \_八 | _/ー―| | | |
| l| ,ィ==ミ ,ィ=ミx | |⌒l |
| l|〃、_)ハ トーハ 》 |) 八 \
八| 八乂少 ゞ‐ ' | | / \
人 |"" 、 "" //|/´| 〈⌒
\ ≧=- /イ / / |
丁 }ト 〔 〕 イ7:! / | /
| ∧ }ト ____ |\| | | '
八{_ } .|Υ | |〉,_| | | /
___| ノイ (′ _/ | |≧s。.,j__
/ /ノ // ヽ _/ヘ 人. \/ / \
/ / /{ ̄ ̄\_∨/ ̄了 lヽ 、\ , |
| {/{/ 八:::::::::ニ-芥-ニ::: 〈\_| } ハ .} |
| }. |:::::::::/⌒\::::::::} |ノ |/!
| /´ |__/:::::| |:::: ヽ__| | | 、
| ./ /:::::::::: | |:::::::::::::\ | | \
ノ '  ̄ ̄\/ ヽ___/ ̄ ヽ / /\
絵里「今度のライブに、あなたを出すわけにはいかないわ」😠
真姫「」
(突然の戦力外通告は、真姫の自尊心を大きく揺すった) 真姫「え……」
「ど、どうして……?」😶
海未「どの口が言うのですか!?」
「今のあなたは、自覚症状がないでしょうが……」
「例えるならば……そう、精神の病気です!!」
「そんな人間を、ステージに上げられると思っていられるのですか!!」😤
真姫「」
※ ※ ※ ※ ※
(頑張ってね、真姫ちゃん)
(今度のライブの日は、ママ、久しぶりに休みが取れそうだから……)
(これでライブに真姫ちゃんが出ないとなったら、ママ泣いちゃうから!)🥰
※ ※ ※ ※ ※
(真姫の頭の中を、ライブを心待ちにしている真姫ママの声が、無限にリフレインし続ける) 真姫「ねぇ、お願い……」🥺
「わたしをライブに出させてよぉ……」
熱病にうなされるかのように、絵里にすがりつく……
真姫「今度のライブ、ママが来てくれるのよ?」
「ライブに出れなきゃ、ママに申し訳が……」
絵里「諦めなさい、真姫」
「スクールアイドルが校則を破るなんて、もってのほか……」
「これはあなたへの罰なのよ」
真姫「そんなこと言わないでよぉ……」😢
涙ポロポロ…… 真姫「ねぇ……」
「私たちμ'sは、この9人がいてこそでしょ?」
「私がいなければ、μ'sは……」😭
海未「今のあなたでは、足手まといにしかなりません」
にこ「真姫……」😕
にこ、真姫の肩をポンッと叩き……
真姫「…………」
「にこちゃん……」
にこ「悪いことは言わないから、今回は休みなさい」
真姫「!!!!!!!!」
(その時、真姫の中で繋がっていた、最後の糸が切れた) 真姫「………………」
真姫「もういい……」
「やめてやる……」
メンバー達「え」
真姫「ライブに出させてくれないんだったら……」
「……グスッ」
_人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> μ'sなんか、私の方から辞めてやる!!!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
・゚从゜´Д`゜从・。
ダッ!!!!🏃♀ 花陽「あっ!!真姫ちゃん!!」
(涙を風に流しつつ、真姫がみんなの前から駆け去っていった)
花陽「にこちゃん!!真姫ちゃんを止めて……」😫
にこ「放っておきなさい、花陽」
「はっきり言ってやった方が、あいつのためになるんだから……」
シビアな表情で……
にこ「これで立ち直れないようじゃ、こっちから三行半を突きつけてやるわよ」
花陽「で、でもぉ……!!」
にこ「…………」
凛「????」
にこ「…………」😠
凛「にこ……ちゃん?」 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ノ\
/7':::::::::::: イ:::::::::|:::::::::::::::::::::::::\γ⌒7、
---rァ':::::::::::::/ |::::::::::|\::::、::::::ヽ:::::::::'.____/::::ヽ
/::く : : :/::::::i::::::/ j1 :::::|:|、 ヾト:、:::,::::::::::} ヽ::::::::,
.′::/ヽ/ :::::::|:::/ ノ│ : :|:| `¨¨¨\\}:::::::::「 ̄:::::::: |
i:::::〈_j:::::::::::|::厂 __ v:::::lノ 二二.,_ |:::::::::|::::::::::::::::|
|:::::::::::::| :::::::::| 斗=ミ ∨:| 込亥__>|:::::i:::|::::::::::::::::|
l:::::::::::::| :::::::::l <_込沙 Y :.:.:.:三│:::|:ノ:::::::::::: : |
:, : ::::::| :::::::::| 三:.:.:.: ′ /:::ィ⌒!:::::::::::::::|
:, :::::::| :::::::::|、 /´/ '!:::::::::::::::|
i::::::::::, :::::::| ヘ r‐ '⌒> __,ノ |i:::::::::::::::|
|::::::::::::, : ::|、_入 `¨⌒ / :|i:::::::::::::::|
|:::::::::::∧:::| ` ..,,____,,.. {⌒ヽ |i:::::::::::: ハ
|::::::::: ′v1 __}_ ____|__ ____j|i::::}i:::::::}
|::::::::::{--ヘ{..,, / ∧ ∧ }__/ 乂八:::::|\
. 、::::ハ| \ `「 ̄ ̄ヽU / ̄ { j;ノ v
/\{ j |,. ----{_}--- : :.| | ‘,
にこ(あいつの事は、誰よりも知ってるハズだったのに……)
(あいつの異変を、見抜けなかったなんて……)
(…………)
深く唇を噛みしめ……
にこ(クソッ……)🥺 | 何について調べますか?
| ┌────────────┐
| | それからどうしたの? |
| | 从*´ ヮ`ル |
| └────────────┘
| [ オプション(O) ] [ 検索(S) ]
|
`──────────┐ ┌───
, '´l, ..| ./
, -─-'- 、i_ |/
__, '´ ヽ、
',ー-- ● ヽ、
`"'ゝ、_ ',
〈`'ー;==ヽ、〈ー- 、 !
`ー´ ヽi`ヽ iノ
! /
r'´、ヽ
`´ヽノ
| ._,,..-..,,,__ ○ .|
| |:::::::: ニ=.T _______. .|
| |:::::::: ニニ ト、 _,.-个:::::::| |
|___ .|:::::::: ニニ |叫 |.=ニレ-'个ー‐-|
|.  ̄\:. ニニ.|叫 ̄ ̄ ̄~T=ニ|::|`'ー.,_ .|
|-ー‐''''个.ニニ.レ'´√ ̄ ̄'个-.,|::| 叫 `'ー|
|. ニ= |::_,.-'´ / ';_ ``|., .|
| _,.ト'´ / `;_ \ . .|
| / /. `;_ \, . |
|_/ / ・゚从゜´Д`从っ゚
(つ /
| (⌒)
し⌒
(学校から飛び出た真姫は、行く当ても無く、ただ街中を駆け彷徨う––––) 真姫(はぁ……はぁ……)💦
(なによ……あんな奴ら)
(私が作曲できると知って、擦り寄ってきたクセに……)
(せいぜい私がいなくなって、曲が作れなくて困るがいいわ!!)😡 〜秋葉原駅界隈〜
真姫「ぜぇ……はぁ……」💦
(息が切れ、クタクタになった真姫が、駅ビルの前で立ち止まる––––)
真姫「はぁ……はぁ……」😩
ふと、駅ビルのショーウィンドウをチラ見……
真姫「」
「うっ……」😨
(ショーウィンドウの窓に、日差しを浴びて半乾きになった黄色い髪が映りこむ)
真姫「ま、マズイ……」
思わず髪を掴み……
真姫「こんな頭……まるで田舎の工業高校の不良じゃない」
「早く家に帰って、染め直さなきゃ……」 〜西木野家〜
ドタドタドタ……🏃♀
(この頭を家人に見られまいと、真姫は素早く自室へと駆け込んだ)
真姫「はぁ……はぁ……」💦
息を整え……
真姫「ママに見られなかったわよね……」😓
「急いで、ヘアカラーを……」
(と、ベッドの下に隠したヘアカラーを取り出そうとするも––––) 真姫「…………?」
ベッドの下ゴソゴソ……
真姫「…………!?」
「あ……アレッ!?」
慌ててベッドの下を覗く……
真姫「え……」
「…………無い」
「綺麗さっぱり無くなってる……」😰
(そこへ––––) ????「真姫ちゃん……」
真姫「」
「!!!!????」
声の方を振り返りっ!!
真姫ママ「…………」😑
真姫「あ……」🥶 ,. -‐ ': :'' : ー- 、, DAISUKI!
_,. '"; : : : : : : : : : :、 : : \
/: : : : j : : : : : : : 、: : :\ : : ヽ
,." : : : : : {: :i,: : ',: : : : :\: :ヽ: : : ゙.、
. /: : : : :/´'; :',ヽ; :ヽ; : : : : :ヽ: ゙、: : : ',
': :i : : ,' '、:', `' 、: : : : : : ゙、:',: : :i.;
i : l : : i , '" ̄ ヾ、 "`ヽ、: : : ',i : : !:i
| : i: : :| \ __,,.,_``゙';!: : ;' |
|: : ', : | ,x==ミ "゙ ゙̄ヾ ,' : /: :!
'; ;.: ',: :', , 、 、 、 /:/: :j
ヾ゙、:'、: ゙、 ' ' ' ,. --. 、 /'" ,' : :ヽ,
j:ヽ、;ヽ " i !メ: : ; :.゙、゙ー
メ,: : `: .゙、 ゙、 ノ , :": : i :j: :i |
"´ '; f'; i: : ;`: .、,  ̄ , .:": ; : :.j /!:ノリ
_, -リ ゙、!ヽ;|゙、:i、l  ̄ | 、/' |/' "ヽ
/ ," j ̄/'、 メ ゙、,_',゙、 ゙、
/ j {''i" ,`., r';´ .l ! ! ゙、
f; } ',{ /'、_∨ '、 i. j. '、 }゙,
| ',_. -'" ',./ 、 ', ゙、/ ヽ,_j ,' `二ニ={ ハ
! / ,'.__ ,. -ー-、_`_‐_",ィーー、/, -ーi'"/ !
| `''i.f ー/ ,f'-ヽ"、・, ',ニ,ヽ/ ̄ヽヾ }/ j
| | ! j ,_ヘゝ !f::::::::jf,/ ̄' | 、,_ | h,
/゙ 、, |.l _, =} --} ゝニメ"ゝ' ̄ |` -,゙} .l ' }
', ` l ', (,"i rメl'  ̄ ̄ ̄ ゙、`゙i .',_ j ,' ! l
', /ニ,' ', } ヽ ト-‐ーーー‐! ゙、 〉}゙!- j j
! |', ./.{ ヽ_ツ| .!ーー―ー-j }゙、_ノ ! ', i ゙、 !
} j ゙、 ゙、 0 j || ! j f ', o/ / /i .i
〈 / ゙、 ヽ__/}| !,____l .〉ヽ‐' ./ ゙、 ',
〉" ヽ___//.| i l | ヽ、 / ヽ, }
. { ∧', ! ̄ ̄`! ゙、,メ" |
゙、 ,' ',', " i ! `//`ゝ、 ,'
小 泉 花 陽
「…………だいすきっ♥︎」 周りがどの部分に対して怒ってるのか分からなくなって来た 合法バナナだって大量に摂取し続けりゃなんらかの健康被害はあるよな… バナナはセロトニンを出す効果がある
そしてバナナの皮には幻覚を起こす作用を持つ物質が含まれているらしい ドリアン食べさせ続けると今度はドリアン色の髪になるのか よく聞くのはミカンだな
大方、取り込んだ色素を全部は分解出来てないんだな AAと文のテンポが相まって絵本でも読んでるような気分になってくる 真姫ママ「…………」
「真姫ちゃん……」😑
真姫「…………」🥶
(真姫ママは、真姫の髪には一切触れずに––––)
真姫ママ「ちょっと、リビングにいらっしゃい」
「お話があるの……」
真姫「…………」 〜リビング〜
真姫「…………」
(テーブルの上に、さっき血眼になって探していたヘアカラーが置かれてある)
真姫「…………」😰
(すべてが明るみに出たことを悟り、何も言えずに肩をすぼめて俯く真姫––––)
真姫ママ「真姫ちゃん……」
ヘアカラーの箱に目をやり……
真姫ママ「どうしたの?コレ……」😟
真姫「…………」
真姫ママ「黙ってたら分からないわよ?」 真姫「…………」😣
「……その」ボソボソ
消え入るような声で、ボソボソと……
真姫「バナナを食べ過ぎたら、髪が黄色になっちゃって……」
「世間の目をやり過ごすために、仕方なく……」
真姫ママ「ふ〜〜ん……」
「バナナって、コレの事かしら?」
突如、足下にあったゴミ袋を取り出し……
真姫「ひっ!!」
「そ、それって……」 真姫ママ「真姫ちゃんの部屋のゴミ箱から出てきたヤツよ」
「ママの目を盗んで、こんなに食べちゃって……」😒
(真姫ママがテーブルに置いたゴミ袋の中は、真姫が自室で食べたバナナの皮で充満している)
真姫ママ「最近の真姫ちゃんったら……」
「全然トマトを食べないなぁ〜〜って、思ってたら……」
「まさか、バナナと不倫してたなんて……」
(いつもは温厚な真姫ママが、この時ばかりは娘の過ちを正す教育者の顔をしていた) 真姫「…………」
「だって……」
「バナナを食べたら、ちっとも思い浮かばなかった新曲が、すぐに出来ちゃったし……」
「勉強だって、頭が冴えちゃうし……」
「ダンスだってそう……」
「私、トマトなんかより、バナナの方が体質にあってるって気づいたの」😥
真姫ママ「それで気がついたら、バナナに身をゆだねてたってワケ?」
「トマトに対して、申し訳ないと思わないの?」😠
真姫「ママ……」
「ママはトマトの味方なの?」😧
声を張り詰め……
真姫「散々わたしにリコピンを貢いだだけで、何もしてくれなかったトマトの……」 真姫ママ「だって、真姫ちゃん……」
「トマトが好物だなんて、インテリっぽくってオシャレじゃない?」
「ママはよかれと思って、真姫ちゃんには小さい時からトマトを食べさせてきたのに……」
「それに……」
憚るような口調で……
真姫ママ「女の子の好物がバナナだなんて、様にならないわよ」🤷♀
真姫「そ……そんな!!」
「ママは見た目だけで判断するの!?」😫
(いつまでも堂々巡りする議論に業を煮やした真姫ママが、ケリをつけようと––––) 真姫ママ「お願い……真姫ちゃん」
「バナナはもう、やめてちょうだい」😩
「仮にもあなたは、西木野総合病院の跡取りなのよ?」
「未来の院長が、まさかゴリラみたいな食生活を送ってるのが、世間に知れたら……」
真姫「」
カキーン + ____ *
/ // /|
| ̄/  ̄ ̄|//|
|/ /|/ |
* |从● _ ●从| +
| (/o o | |
|/ー―-′|/
*  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(真姫の心が、氷点に達した瞬間だった) 真姫(まただ……)
(またゴリラ扱いされた……)
(それも、実の母親に……)
真姫「…………」
「もういい……」
真姫ママ「え?」
真姫「バナナさえ食べられるんだったら、私……」
「ゴリラになったって構わない」
真姫ママ「真姫ちゃんっ!?」😳
(突然––––)
真姫「やめたやめたぁ〜〜〜〜〜!!」
「病院の跡継ぎだなんて、もうやめた!!」😂
「立派なゴリラになって、上野動物園に就職してやる!!」
真姫ママ「ちょっ……!!」 真姫「そんでもって、飼育員からバナナをせびる一生を送ってやるんだから!!」
真姫ママ「気は確かなの!?真姫ちゃん!!」😫
「人間を捨てて、野性に帰るだなんて……!!」
真姫「ちょうど、μ'sも辞めるって宣言しちゃったし……」
「こんな私にしてしまった周りの人間どもに、復讐してやる!!」
(捨てゼリフを吐きつつ、自室へ戻ろうとする真姫の背後から、真姫ママの悲痛な叫びが––––)
真姫ママ「大人をからかうもんじゃないわよ!!真姫ちゃん!!」
「お願いだから、元のトマト大好きな真姫ちゃんに戻って!!」😭
「それが、真姫ちゃんとママの最優先事項なのよ!!」
真姫「しつこい!!」
(扉の取っ手に手を掛けた、その時––––) 真姫ママ「第一……」
真姫「…………?」
真姫ママ「そんな大それた事を考えてるのを、サンタさんが知ったら……!!」
真姫「!!!!!!!!」🥶 _.. ‐''"  ̄ ̄ ̄ `''‐ .._
, ´ `丶、
/ . -‐=== .:.:.:.:.:.\
, / ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
/ / ..:.:.:.:.:.:_.. -‐¬ ..:.:.:.:.ヽ
/ ..:.:.:.:.; '´ ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ
,′ .:.:.:.:.:/ ..:.:.:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:. ,
l .:.:.:.:/ ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ィ.:.::ハ :.:.:.:. l
l .:.:.:./ ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.//.::/ l:.:.:.:.: l
l :.::/____:.:.:.-‐\''" /.::/ :l:.:.:.:.: l
. ハ .:{ :.:l v辷=-ミ、 ヽ、// l:.:.:.:.:. l
/ハ .:.: .:.:{ :.:l: {トrk:::)ハ / l:.:.:.:.:.: }
/ ', :.:l .:.', l.:.:{ 弋;;ン _  ̄` .:.:.:.:.:.: ,'
ー=彡 ∧ :.:l { :.:V{::从 ` xッ=v. / :.:.:.:.:.: /
/ ≠ 、 :.:l: 八 :.:∧:.:.ヾ゙゙ '' /ツソノ}/ .:.:.:.:.:.; ゙
. { / / .:. ヽ:l :.:.\:.:.:{\__ `´ / :.:.:.:/
/ { :.:{ \ :.:.:.\ . ゙゙'イ ..:.:.:/
. { :八 :.:.:.:.:ヽ r‐_ァ ー=彡 '
{ \ :.:.:.:.:.:} イ
\ \ \ :.:.:.:.ト、 _ .. -‐< ',
. _.. -─へ、 \ :.:.:.} /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ハ
,. ''" ヽ ::ヽ.://__:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. }
/ }:ト、 :.:.}」__ ハト、:.:.:.:.:.:.:.:.:.: }リ
/ 丿 ヽ :.:.}⌒マ^r‐\:.:.:.:.:. jノ 〈 _/⌒l
,′ ):.:リ -‐ヘ」_ }:.:.:/ ,// ∠ノ /
しばしの沈黙が流れた後…… 真姫「フンッ!!」😤
「ゴリラなんかに、サンタなんて不要だわ!!」
真姫ママ「真姫ちゃん……!!!!」
リビングの扉バタンッ!!
真姫ママ「……………………」
「ま、真姫ちゃんが……」
「私のかわいい真姫ちゃんがぁ……」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」😭
(突然の娘の積木くずしに、真姫ママはどうしてよいかわからず、ただただ嗚咽を漏らしてすすり泣くばかりであった) 〜真姫の自室〜
真姫「…………」
「最低だ……私」
「ママの期待を、裏切っちゃって……」😢
ベッドに寝転び、頭を抱えて……
真姫「それに、サンタさんがいらないだなんて、心にもないことを……」
激しく自己嫌悪……
真姫「このままだと……」
「今年のクリスマスは、本当にサンタさんが……」
(そうこうしている内に、サンタを信じる御年16歳の少女は、まどろみの中へと落ちていった)
––––
––––––––
––––––––––––
–––––––––––––––––– o 。 ______o O 。 。 °
。 ○ o ○ / ィ ○ o ○
o /ニニニ)⌒ヽ o
o (・∀・ )__ ) シャンシャン
○ 。 ○ /○ ○) /|,. o シャンシャン……
。 o o ∠∠______∠_/ / ○
o .|/ |_/ ○ 。 o O 。
o O / ̄ ̄ ̄/ ̄ o 。
。 ノ / o O
o o y y_ノ) y y__ノ) 。 o ○
o (゚Д゚ ) (゚Д゚ ) つ o ° o 。
。 o ∪-∪'"~ ∪-∪'"~ 。 。 o °o 。
__ _ 。 __ _ o o__ _ °
__ .|ロロ|/ \ ____..|ロロ|/ \ __ |ロロ| __. / \
_|田|_|ロロ|_| ロロ|_|田|.|ロロ|_| ロロ|_|田|.|ロロ|_|田|._| ロロ|_ サンタ『フォッフォッフォッフォッ……』🎅
真姫『あっ!!サンタさんだ!!』
『やっぱり今年も来てくれたのね!!』😄
(二頭のトナカイに引かれたソリに乗って、妙に小柄なサンタが真姫の前に現れた)
サンタ『一年ぶりだね、真姫ちゃん』
白いひげを弄りながら……
サンタ『今年もまた、良い子にしてたかい?』
真姫『当然よ!!』😁
『母の日と父の日には、肩たたき券をパパとママにあげたし……』
『夏休みのラジオ体操だって、一日も休まず皆勤賞だったし……』
『学校のベルマーク活動では、誰よりも多くベルマークを持ってきたんだから!!』 / ⌒^ 丶
/ ハ \
. / / / / │ ヽ
/ / / | |\ \
/ / /| \ ハ !
| i | / / / / _ ヽ j i |
| i i / / / /´ `ヽ∨| i |
| i / ,.イ_ / / 斗劣≦| | i |
. │ V_,,..斗奈z-ミ / ,ィ_ノ:::ハ カ |
. | マ/ __)::::ハ ヾ 弋, ,,ク リ / リ
八 ヘ. 弋, ,,ク /::/::// / ∧/
小. \ \/::/::/ . 厶, /| 人
| \ `ニ=‐ァ _ /イ | \
. ノ \|\ 丶_ < r ー<} 人丿 }ハ
| ` \ `マ⌒ 丶 .....ノ / |
. | /八 \ /ハ. // 人|
. | { \ ヽ /}≧=- イ{∨ / / 丿
八 ` 厶ト- |}乂_/__,,彡}/
\{\ \_/⌒>、  ̄ ̄Υ ̄レく__/_,,.......,,_
〃  ̄ `ー─=彡ヘ/ \ || 〃 ( \
I{ 丿 ハ || {人_ `フ /ハ
| ^⌒} 八j___||__クく⌒ |
| /厶イ  ̄ ̄八 ̄ \ j| |
目をキラキラさせて…… 真姫『それで、今年のプレゼントは?』🤩
サンタ『フォッフォッフォッ……』
『…………』
真姫『??』
サンタ『フフフフフフ……』
シワ深い顔が、腹黒い笑みで歪み……
サンタ『ア〜〜〜〜ッハッハッハッ!!!!』
真姫『!?』
突如、顔の皮膚を掴んでビリビリビリ〜〜ッ!!
真姫『ヴエェェェェッ!!!!????』😱
カツラ取っ払い!!
にこ『残念ながらサンタは来ないわよ!!真姫!!』 真姫『に、にこちゃん!?』😳
『どうして、にこちゃんがサンタさんに!?』
にこ『サンタの代理で、ここに来たのよ……』😏
両手をフリフリ……👋
にこ『手ぶらでね!!』
真姫『じゃあ、プレゼントは……』
にこ『あんたみたいな悪い子には、もうプレゼントはあげないって、向こうは大層ご立腹よ!!』
『散々バナナの乱用を重ねて、親を悲しませた当然の報いね!!』😠
真姫『そ、そんな……!!』🥶
二頭のトナカイが、頭部のかぶり物を脱ぎ取り…… トナカイ花陽『立ち直ってくれると、信じてたのに…』
『……グスンッ』
『とうとう身も心も、ゴリラになっちゃったんだね……真姫ちゃん』🥺
真姫『』
『え……?』
『身も心もって、どういう……』
トナカイ凛『がっかりだよ……真姫ちゃん』
『そんな姿になったら、もう3人でラーメンを食べにいけないね』
真姫『ちょっと!!なにを言って……』
『…………』
『…………ウホッ』 ,r"´⌒`゙`ヽ
/ , -‐- !、
/ {,}f -‐- ,,,__、)
/ / .r'~"''‐--、)
,r''"´⌒ヽ{ ヽ 廿 ハ廿)}、
/ \ (⊂`-'つ)i-、
`}. (__,,ノヽ_ノ,ノ \
l `-" ,ノ ヽ
} 、、___,j'' l
真姫『ウホッ!!!!????』 にこ『ついに人間の言葉も忘れてしまったようね……』
真姫『ウホォォォォッ!!!!????』
にこ『『元スクールアイドルのゴリラ』として、今度は動物園のアイドルとして余生を送るがいいわ!!』
真姫『ウオオオオオオオオオ!!!!』😭
泣きながらドラミングし続けるゴリラ真姫……
––––––––––––––––––
––––––––––––
––––––––
–––– 真姫「ハッ……!!」👁👁
ガバッ!!
真姫「…………」
「ハァ……ハァ……」💦
(時計は既に8時を周り、夜のとばりが降りていた)
真姫「…………ハッ!!」
慌てて部屋の鏡を見る……
真姫「……」
「……よかった」
顔に手を当て……
真姫「まだ私……人間だわ」😓
ホッと、ため息ひとつ……
真姫「妙にリアルな夢だったわね……」 お腹グギュルルルル……
真姫「あ……」
「こんな時でも、お腹って空くのね……」
(ふと、真姫の脳裏に、真姫ママが見せた沈痛な顔が思い浮かぶ)
真姫「ママ……」
「ママのご飯が食べたい……」
「でも、あんな事を言った手前、合わす顔が……」
(と––––)
扉コンコンッ……
真姫ママ「真姫ちゃん……」
「ここを開けて」
真姫「え……」😮
(どこか、空虚で芯が通っていない真姫ママの声が、扉の向こうから聞こえてくる) 真姫ママ「お腹空いたでしょ?」
「晩ご飯を持ってきてあげたの」
真姫「…………」
真姫ママ「ちょっと両手が離せないから、真姫ちゃんがここを開けてちょうだい」
真姫(ど……どういうつもりなの)🤔
(あんだけ口論しといて……)
(何か、引っかかりを感じずにはいられない真姫––––)
真姫ママ「聞いてるの?真姫ちゃん」
「あれからね、ママちょっと反省したの」
「真姫ちゃんの気持ちも分からず、頭ごなしに叱り過ぎちゃったって……」
真姫「…………」 真姫ママ「ママね、真姫ちゃんと仲直りがしたいの」
「お願いだから、顔を見せて……」
真姫「…………」
扉ガチャッ……
真姫「ママ……」
「」
(ダンボール箱を両腕一杯に抱えた真姫ママを見て、真姫はギョッとせずにはいられなかった)
真姫ママ「ふぅ〜〜っ……」💦
「腕がもうパンッパンだわ」
テーブルの上に、ダンボール箱をドサッ……📦
真姫ママ「こんなに重たいのを持ったの、久しぶりだから……」😩 真姫「ちょっと!!ママ!!」
「何なのよコレは!!」
「晩ご飯を持ってきたんじゃないの!?」
真姫ママ「これが今日の晩ご飯よ。真姫ちゃん」
「さっきね、スーパーまで行って買ってきたの」
ダンボール箱を開封……
真姫「」
「冗談でしょ……ママ」
真姫ママ「フフッ……」
「これがママからの、お詫びの印よ」😌
「当分の間は、バナナに困らないわね」 _🍌🍌🍌🍌
/ /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|\
 ̄|_|_____| ̄
(ダンボール箱の中は、大量のバナナで一杯だった) 真姫ママ「今日は、パパは宿直で朝まで帰ってこないし……」
「2人で晩ご飯をいただきましょう♥」
真姫「え……」
真姫ママがバナナの山から、一房取り出し……
真姫ママ「一体いつぶりかしらね……」
「バナナを食べる機会なんて、そうざらにはないから……」
真姫「ま、ママッ!!??」
バナナの皮むきむき……🍌
そして……
真姫ママ「あ〜〜ん……」
真姫「だっ、ダメェッ!!」😵
バナナをモグモグ……
ゴックン…… 真姫「」
真姫ママ「あら……」
「いけるわね、コレ」🤤
「真姫ちゃんが病みつきになるハズだわ♥」
真姫「何してるのよ!!ママ!!」😱
「早く吐き出して!!」
(真姫が動転してしまうのも、無理はない)
(なにしろ、バナナの恐ろしい副作用を、その身で知っていたのだから––––)
真姫ママ「あら、どうして?」
「ママね、もっと真姫ちゃんと仲良くなりたいの♥」🥰
バナナをにちゃにちゃと頬張りながら…… 真姫ママ「真姫ちゃんと同じ物を食べて、同じ感動を共有する……」
「これって、親と子のあるべき姿だと思わない?」
真姫「そ、そんな……」😰
「ママの髪まで、黄色になったら……」
真姫ママ「真姫ちゃんとお揃いになるなら、ママ大歓迎よ!!」😍
バナナの房から、一本もぎ取り……
真姫ママ「ほら、真姫ちゃんも食べなさい♥」😊
真姫にバナナを差し出すも……🍌
真姫「」
真姫ママ「なに遠慮してるの?」
「これが欲しかったんでしょ?」😄
真姫「…………」
首を横に振り…… 真姫「いらない……」
「気分が乗らない……」😥
真姫ママ「も〜〜う、素直じゃないんだから」
「じゃあ、ママが全部食べちゃうわよ?」😆
真姫「……好きにすれば?」
肩すかしを喰らい、真姫ママが淋しそうに……
真姫ママ「そう……」
「真姫ちゃんが喜んでくれると、思ったんだけどなぁ……」😒
(一瞬にして空腹感が吹き飛び、ママの狂態を苦々しげに眺める真姫であった) 〜深夜2時台〜
真姫ママ「わぁ〜〜〜〜」
「すっごく気分がいいわぁ〜〜♥♥」🤩
恍惚の表情で……
真姫ママ「今ならどんなに難しい手術だって、簡単にこなせそうよ!!」
「今度、パパにも勧めてあげなきゃ〜〜!!」
真姫「…………」😨
(真姫ママの髪は、すでに半分近くまで黄色くなっていた)
真姫ママ「ねぇ〜〜、真姫ちゃ〜〜ん♥」
「もうお腹が空きすぎて、限界なんじゃない?」
「意固地になってないで、一緒に食べましょうよぉ〜〜!!」😘 真姫「…………嫌よ」😞
真姫ママ「あ、そう……」
「バナナが無くなった後で、泣いて欲しがっても知らないから……」
真姫(最初はイミワカンナカッタけど……)
(段々と、ママの魂胆が読めてきたわ……) /: : : : : : : : : : / : : : : : : : / : : : : : : : : : |: : :\: : : ヽ
.: : : : : : : : : : :/: : : : : : :/: : : : : : : : :..:.|: :|、: : : ゚。: : : :.
i: : : : : : : : : : ′: : : :, ‘: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:i:.: : : :.
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. 〉 : : : : : : : |: : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : v: : /ハ: :..:レj/
/: ‘。: : : : : :.l: : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:/: : : ; ′
,, /:.:‘。: : : : : 、: :..:: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : {/: /: /
/ /: : /: : : : : : : ::、: :小 :.:.:.:.: 、 /: /}イ
.′:/: : : : : : : : : :\.:| 彳ィ \
|: : | \ -‐ /} ヽ
|: : |: ヽ . } リ
|: : |i ハ ` ... __/ }:i{: :.\: }
、 八 \ } ∧ ノ八: }ノ
\ ヽ {\ ヽノ ∧ \{`ー‐ 、:.ト 、:.:. | |
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:'゜ | }ノ ヾノ /} / | イ /} 真姫(そうやって自らの体を持って、バナナの恐ろしさを私に伝えようって寸法なんでしょ?)
(そんな子供だましで、私が改心すると思ったら……)
怯える子犬みたいな目をして……
真姫(…………思ったら)😥
真姫ママ、ひとりバナナをもぐもぐ……🍌
真姫ママ「あ〜〜、勿体ない勿体ない……」
「こぉ〜〜んな美味しいバナナを、食べないだなんて……」😇
真姫「…………」
(バナナに蝕まれていくママの姿を見た真姫は、もうなにも喋れなくなっていた) 〜そして、白々と夜が明け始めた……〜
真姫ママ「ハァ……ハァ……」😰
体をブルブルと震わせ……
真姫ママ「寒い……」🥶
「すっごく寒いわ……」
バナナを持つ手が震える……🍌👋
真姫「ママ……」😨
思わず口を開く……
真姫「どうしちゃったの……」
「さっきから、すごく顔色が……」
真姫ママの紫色の唇が、ぎこちなく開き…… 真姫ママ「心配しなくて良いわよ……真姫ちゃん」
「きっと、カリウムを過剰摂取したせいだから……」😰
真姫「カリウム!?」
(何時間ぶりに言葉を発した真姫に感激したのか、真姫ママの口が饒舌になる)
真姫ママ「バナナはね、カリウムが豊富なのよ」
「カリウムはね、高血圧を予防したり、体の筋肉を維持したりするのに効果があるの」
「でもね……」
医者の顔になり……
真姫ママ「コレを摂り過ぎちゃうと、冷え症の原因になってしまうの……」😥
真姫「…………」 真姫ママ「真姫ちゃんと違って、ママはもう年だから……」
「体内の抗体が、弱くなってるのね……」😓
寝不足で落ちくぼんだ目で、真姫に語りかける……
真姫ママ「真姫ちゃんだって……」
「今はまだ子供だから、軽い症状で済んでるでしょうけど……」
「大人になったら……」
「きっと……」
真姫「…………」🥶
(完全に髪が黄色に染まり上がり、病巣の固まりと化した真姫ママを通して、真姫は見た)
(このままバナナに溺れた場合の、自分の遠い未来を––––) 真姫ママ「うっ」😨
突如、真姫ママの体に悪寒が走り……
真姫ママ「ゲボッ!!ゲボッ!!」🤮
床に黄色い液体を、ビシャアッと吐き出した!!
真姫「!!!!!!!!!」
真姫ママ「ぜぇ……ぜぇ……」💦
真姫「ママッ!!!!」😱
真姫ママ「い、いけない……」
口元ゴシゴシ……
真姫ママ「血まで黄色くなっちゃった」😰
真姫「血……!?」👁👁
(思わず右膝に張られた絆創膏に、目をやる真姫––––) 真姫ママ「フフッ……」
「その様子だと、心当たりがあるようね」
真姫「うぅっ……」😨
真姫ママ「でもこれは、ほんの始まり……」
「この次はきっと、皮膚の色まで黄色くなって……」
「最終的には、全身くまなく黄色の怪奇人間になってしまうんだわ」😨
真姫「ヒィ……」💦
真姫ママ「でも、もう止められない……」
「ママはもう、体の隅々までバナナに汚染されちゃったから……」😰
バナナの皮を、弱々しい手つきで剥き……🍌 真姫ママ「食べ続けなきゃ……」
真姫「…………ママ」😣
真姫ママ「バナナを食べなきゃ……」
真姫「…………やめて」😖
真姫ママ「生きるために、バナナを食べ続けなきゃ……」🥶
震える口を開き……
真姫ママ「あ…………ん」
バナナを囓ろうとした……
その時!!
_人人人人人人人人人人_
> やめてっ!!!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
真姫ママを強く抱きしめっ!! 真姫「もうやめてっ!!!!ママッ!!!!」😫
真姫ママを強く揺すりっ!!
真姫「私、間違ってた!!」
「馬鹿だった……!!」
「ごめんなさい!!ママッ!!」😭
そして……
涙を吹きこぼしつつ……
真姫「もう、バナナは食べないから!!」😢
「だからもう、無理してバナナを食べるのはやめて!!」
「このままだと、ママが死んじゃう!!」
真姫ママの胸に顔を押しつけ、号泣する真姫…… 真姫ママ「…………」
「やっと……」☺
握っていたバナナが、音もなく床に滑り落ち……
真姫ママ「やっと分かってくれたのね……真姫ちゃん」
自由になった右手で、真姫の頬を優しく撫で……
真姫「うん……うん……」😭
「わかったから……よくわかったからぁ……」
(真姫ママの腕の中で、精神年齢が幼児に戻った真姫が泣きじゃくる)
真姫ママ「真姫ちゃんが良い子に戻ったんだから……」
「きっと……」
黄色くなった瞳から、黄色い涙を流し……
真姫ママ「きっと今年も、サンタさんが来てくれるわよ……」😭
(そう言い残し、真姫ママは深く昏倒してしまった)
真姫「うあああぁぁぁああ……」😭💦💦
(と、そこへ––––) 真姫パパ「お〜〜〜〜い!!」
「誰もいないのか〜〜!?」
真姫「!!」
「パパ!!」
(夜勤を追えた真姫パパが、病院から帰ってきたのだ)
真姫「パパァ〜〜〜〜!!!!」
真姫パパ「!!??」
「あの声は!?」🙄
ドタドタドタッ……
扉バアンッ!! 真姫パパ「!!!!????」
真姫「助けて!!パパ!!」
真姫パパ「ど、どうしたんだ!?お前たち!!」
「二人してなんだ!!その髪は!?」😳
真姫「ママがっ!!ママがぁ〜〜!!」😭
「ママを助けてあげて!!パパァ〜〜!!」
真姫ママ「………………」 (その後、真姫パパの手厚い看護により、真姫ママは無事に息を吹き返した)
(が––––)
(2人の頭上に、真姫パパからの強烈な雷が落ちたのは、言うまでもない)
(そして––––) 〜数日後、部室にて〜
真姫「モグモグ……」
美味しそうにトマトを囓る、真姫の姿が……🍅
花陽「だいぶ髪の色が戻ってきたね、真姫ちゃん」😊
凛「やっぱ真姫ちゃんの髪は、トマト色に限るにゃあ〜!!」😸
(再びトマトを摂取し始めてからというもの、真姫の髪は元の赤色に戻りつつある)
真姫「フフッ、当然でしょ?」
「やっぱり私には、知的なワインレッドが似合うんだから!!」😏
(と––––) にこ「やっと自分を取り戻したようね、真姫」😁
真姫「にこちゃん……」
バツが悪そうに……
真姫「あの時は心配を掛けて、ごめんなさい……」
にこ「いいわよ、過ぎた事なんだし」
真姫「私、今回の事件でわかったの」 / : : : : : /: : : 斗: : : : : : : : : : : : : : : : : `..
: : : : : : :/ : : : ´: : : : : : : : : : ,: : : : : : : : : : :`
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: : : : : : ': / : : : : : : : : : : : : : / l lヽ : : ヽ: : : : : : :
,′: : : : :'イ: : : : : : : : : : /: : :ハ / .i i ヽ: :ハ: : : : : : :ハ
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i : : : : : レ : : : : : : : /: : // /:/__ V:j: : : : : : : :i
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_ ェ<Vi 三\:::: : :ハ:} ∧ ハ {:: : : : ::/ミ::リ{____
rャf毛二二二二/二〈 ̄/) : }.{:ト. ∨r<7 ̄|::::::::::∧二二二二≡=ヽ、
/二二二二二二/ 二 ∨/ }:::/リ | // //l:::::::::/二∨二二二二二二ヽ 真姫「バナナなんかに頼ってたら、いつまでも自分の壁は乗り越えられないんだって」
「だから……」
手に持ったトマトを、にこに見せつけ……
真姫「再び信じてみることにしたの」
「トマトの力を……」☺
凛「えらいっ!!真姫ちゃん!!」
花陽「やっぱり真姫ちゃんは、トマトを食べてるときが一番輝いてるよ!!」😃
思わず拍手を送るりんぱな……👏
にこ「そうと決まれば、今度のライブは絶対成功させなきゃね!!」😀
「真姫のライブ出演も、絵里が再び許可を出してくれたことだし……」
胸を張って……
にこ「今日の練習も、張り切ってがんばるわよぉ!!」
まきりんぱな「おーーーーっ!!!!」😄😸😄 〜同時刻・真姫の自室〜
掃除機ガァ〜〜〜〜!!
真姫ママ「ウフフッ♥」
「真姫ちゃんったらぁ〜〜」🥰
床に落ちてたトマトのヘタを見つめ……
真姫ママ「そんなに急いでトマトを食べても、髪はすぐには戻らないってのに……」
(やはりまだ黄色い部分が残る髪をふりまき、真姫ママが掃除機をかけている)
勉強机の前で、立ち止まる真姫ママ…… 真姫ママ「…………」
(勉強机に面して掲示された、真姫直筆の誓いの張り紙を見て––––)
真姫ママ「がんばってね♥真姫ちゃん」😊
(我が娘の更正に感激しつつ、熱いエールを送るのだった)
真姫ママ「今年のクリスマスは、真姫ちゃんに何をあげようかしらぁ〜?」
(真姫ママを喜ばせた、その張り紙とは––––) 食 バ も
べ ナ う
な ナ
真 い は
姫
〜おわり〜 > 「それが、真姫ちゃんとママの最優先事項なのよ!!」
中の人ネタが懐かしすぎて吹いた乙 でもバナナって絶ちきって何年もした後にフラバしたりするからな
真姫ちゃんが本当の意味で立ち直ったと判断するのは早いと思う うわ…キッツ
自己顕示欲マシマシ過ぎて気持ち悪い
早く消えろ スクスタで見た時ほんと寒気したわ
早く永遠に消えてくれ〜>>1 バナナにおじやと炭酸抜きコーラを合わせていれば…… 素晴らしいイカれっぷりだった
1は間違いなくバナナキメてる >>217
バナナを食べ過ぎて吐いただけなんだよなあ… しまむらにしては珍しく後味が良かった
バナナだけにっ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています