曜「ホントは全部、果南ちゃんが悪いのに」
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千歌「あっ!果南ちゃん!そっちのパピコ半分ちょーだいっ!代わりに私のカップアイス一口あげるからっ!!」
果南「いや、それダイブ私の方が損してるんじゃ……」
曜「……」
子供の頃からずっと、果南ちゃんのことが嫌いだった
千歌「え〜!!いいじゃん!!ねえねえ!!」スリスリ
千歌「果南おねえちゃ〜ん?」
果南「こういうときだけ姉扱いするの卑怯だと思うよ、千歌」
果南ちゃんはいつも私の欲しいものを奪っていく
名声も人望も本懐も全部
千歌ちゃんの一番でさえもそうだった。本当は私がそこにいるはずだったのに 果南「しょうがないな〜……ん、半分こしてあげる」
千歌「わ〜い!!ありがと果南ちゃん!!」ハグッ!
果南「こらこら、あんまりくっつかないの。暑苦しいし……」
千歌「でも果南ちゃんはいっつも私にハグしようとしてくるじゃん!!」
果南「私はいいの。千歌よりお姉ちゃんだから」
千歌「そういうときだけお姉ちゃんぶるのよくないと思うよ〜」
果南ちゃんは私たちの一個上の先輩だ。私とは誕生日が二か月しか離れてないけど
でもその二か月が、私にはとても大きく感じられてしまう
だって「千歌ちゃんのお姉さん」って立場は、私にはなくて果南ちゃんだけが持ってるものだったから 千歌ちゃんには二人のお姉ちゃんがいる。志満姉と美渡姉だ
二人ともすっごく良い人なんだけど、結局千歌ちゃんにとってはお姉ちゃん。ただの家族に過ぎなかった
だからそこに特別さなんて抱きようがない。もちろん千歌ちゃんに直接確認したわけじゃなかったけど、ほぼ間違いないと思ってる
それだけに一層「千歌ちゃんのお姉ちゃん」って立場はすごく羨ましく思えてきてしまう。だってそれが一番近い、特別ってことだから
姉なんだけど姉じゃない、一番近いお姉ちゃん。千歌ちゃんにとってその存在は、果南ちゃん以外にあり得ない
曜「……」
そこが私だったらよかったのに
私だったら、もっとちゃんと千歌ちゃんと向き合えてあげられたのに >>3
>私とは誕生日が二か月しか離れてないけど
そういや、そうだな
全く気づいてなかったわ、この事実 小学校の時に、確かこんなことがあった
曜「はぁっ………はぁっ………」
曜「タイム、いくつ……?」
チラッ
曜「……8.9!!?」
曜「やった!9秒切った!!記録更新だよ!!」
曜(ひょっとしてこれすごいんじゃない!!?50メートル走で9秒切れちゃうのって!!私今までこんな速く走れたことない!!)
曜(ふっふ〜ん、千歌ちゃんに自慢しちゃおっ!!)
テクテク
曜「ねえ!千歌ちゃ
千歌「あ!よーちゃん!!ねえねえ聞いてよ!!果南ちゃんがね!!すごいんだよ!!」 曜「えっ!?果南ちゃん!?」
千歌「うん!あのねあのね!!さっき果南ちゃんがね!びゅーんっ!って飛ばしてたの!ボール!!」
千歌「チカもソフト得意だけど〜、あんなには遠くまで飛ばないっていうか〜」
曜「……」
千歌「は〜ぁっ、やっぱり果南ちゃんってすごいなぁ〜」
曜「……」
他にも千歌ちゃんに褒めて欲しくて沢山のことを頑張ってみたけれど、千歌ちゃんが私に振り向いてくれたことは一度もなかった 曜「……」パクッ!
考えてみれば当たり前だったのかもしれない。私は千歌ちゃんにとっては憧れの対象って言うより、ライバルの方が近かったのかもしれなかったから
だから千歌ちゃんは私のこと、心底うっとおしく思っていたのかもしれない。それに私はすぐ自慢したがるヤなヤツだったし
それでだんだん千歌ちゃんと疎遠になって、中学では違う部活に入ることになっちゃったって言うのも……ある意味自然なことなのかもしれない
曜「……」パクッ
果南ちゃんにはかないっこなかった。身長も成長も運動も、千歌ちゃんのことも
たった二ヶ月生まれが早いっていうだけなのに、その差はすごく圧倒的だった
果南ちゃんとはケンカになったこともまあまああるけど、一回も勝てたことがない。そんな自分が許せなかった
曜「はぁ……」
曜(せっかく千歌ちゃんの一番になれたとおもったんだけどなぁ……)
……どうしていつもいつも、誰かに邪魔されなきゃいけないんだろう?
千歌ちゃんが私のところに向かってきてくれたと思ったら、くるりと誰かのところへ方向転換。今も昔もその繰り返しで
結局私は果南ちゃんと……今は梨子ちゃんの方が多いかな……誰かと千歌ちゃんが一緒にいるところに、二番目としてついて行くだけ
そんな自分が、自分がその程度の存在だと突き付けられる現実が、泣きたくなるほど悲しかった 曜「……」
曜(あーあ、こんな惨めな思いをするのなら、もっと別の世界線にでも生まれればよかった)
曜「……のに、なぁっ!!?」
スッ!
千歌「どしたの曜ちゃん?ぼーっとしちゃって」
曜「ええっ!?あ、いや……」
千歌「……?」
曜「……そんなに上の空だった、私?」
千歌「うん、すっごく」
曜「あっ、そう……」
千歌「もしかして、熱中症?そんなときにはこれ!アイスだよ!!」
千歌「ほらっ!」
パクッ!
曜「んっ……」
ちめたい…… 千歌「どう、美味しい?」
曜「……うん、美味しい」
千歌「だよねー!!やっぱりコンビニのアイスは世界一だよ!私ここに住みたいくらい!!」
曜「あはは、大げさだね……」
果南「でも私もやってみたいな〜、コンビニ生活!毎日わかめラーメン作り放題だし!絶対楽しいって!!」
千歌「でっしょー!!さっすが果南ちゃん!わかってるぅ〜!!」ビシッ!
曜「……」
果南ちゃんは千歌ちゃんの扱いがすっごく上手い。私たちとは学年が違うくせに
そうやって私の役割すらも私から取り上げようとしてくる。立つ瀬がない、私の価値を否定してくるその言動が、昔からすごく嫌いで、つい心がキリキリしてしまう
でも本当の本当に嫌いだったのは
些細なことでうじうじ悩む自分自身だったのかもしれない ある夏の昼下がり、私は果南ちゃんに淡島へと呼び出された
果南「ごめん曜、わざわざこっちまで来てもらっちゃって……」
曜「ううん別に、私も暇だったし」
曜「で、話って何?」
果南「まあまあ、そう焦らないでよ。そうだ!かき氷食べてく?」
曜「あ、じゃあ……」
果南「待ってて!今作って来ちゃうから!!」
タタタッ!
曜「……」 果南「はいお待たせ!シロップ、イチゴとメロンがあるけどどっちがいい?」
曜「じゃあ……メロンにしよっかな?」
果南「ほい!りょーかいっ!」
サラサラ
果南「……はい!できた!」
曜「ありがと果南ちゃん。食べていい?」
果南「うん!もちろん!」
曜「じゃあ……いっただきますっ!」
パクッ!
曜「ん〜っ♪」
ふわふわのかき氷は口の中でほろほろと溶けて行って、まるで夢のような味がした
曜「……んっ!」
果南「あはは、いい食べっぷりだね」
まあ食べ過ぎると頭がきーんってなるのが、玉にキズなんだけど 曜「……」シャリシャリ
果南「……」
曜「……」パクパク
何か大切な話を切り出そうとするとき、果南ちゃんはいつも相手の機嫌を持ち上げてくる。長いこと一緒にいるとこういうことまで見通せるようになってしまうから、幼馴染って本当に恐ろしい
果南「……」
曜「……」ジューッ
果南「……ねえ、曜、あのさ」
曜「……なに、果南ちゃん?」
果南「……」
曜「……」
果南「……Aqoursってこの先どうなるのかな?」 曜「えっ?」
果南「私ね、ちょっとだけだけどどきどき、不安になるの。この先のAqoursのこと」
果南「私たちがスクールアイドルを始めて、千歌がそれを復活させて……私はね、Aqoursのこと宝物みたいに思ってる」
果南「だからちょっとだけ、不安になっちゃうのかもしれないね」
曜「……そう」
自分で自分のことを客観的に捉えること。こういう難しいことを平然とやってのけるから、本当に果南ちゃんは鼻につく
曜「……千歌ちゃんには相談しなかったの?」
果南「うん。だって千歌ってこういうの抱え込んじゃう子でしょ?」
果南「だから千歌じゃなくて曜に相談することにしたの。あと曜なら何かいいヒントくれそうだったから」
曜「ふ〜ん……」シャリッ!
何それ?千歌ちゃんのこと理解してますよアピールなの?まあ別に気にしてないけど 曜「……」シャリシャリ
果南「ねえ曜、私たちってこの先、どうなっちゃうのかなぁ……」
曜「……」
果南「もし、もしだよ?この時間がずーっと続いてくのなら、どんなに楽しいことなんだろうね……」
曜「……」
果南「……ま、いつまでもしがみついてちゃいけないってことくらい、私だってわかってるんだけどね」ニコッ
そういって果南ちゃんは笑顔を見せた。屈託のない、大人な表情だった
果南「ねえ、曜はどう思ってる?」
曜「え?私?」
果南「うん。あのさ、もし私たち三年生が卒業したら、曜はAqoursをどうしていきたい?」 曜「卒業……」
卒業、か。そしたら果南ちゃんともいよいよさよならかもしれない
だとしたら、千歌ちゃんと一緒の時間だって今よりもっと増えちゃって、それからそれから……
曜「……」
果南「……」
曜「……まあ私は千歌ちゃんと一緒にいられるなら何だっていいかな、Aqoursなんて」
果南「……え?」
曜「えっ?」
……ヤバ。もしかして本音出ちゃった? 果南「ねえ曜、今の本気で言ってる?」
曜「……今のって?」
果南「千歌がいるならAqoursなんてどうでもいいって」
曜「いや、そうは言ってないけど……」
果南「じゃあどういう意味なの?」
曜「……」
果南「……」
曜「……千歌ちゃんと一緒にいられるなら、私は何だっていいって意味かな」
果南「やっぱりそういう意味なんじゃん!」
曜「……」
曜「……果南ちゃんの中では、そうなのかもね」
果南「ふーん……」
曜「……」
果南「……サイテー」
果南「曜がそんなこという人だなんて思わなかった」 果南「もっとちゃんと考えてくれる人だと思ってたよ、曜のこと、私は」
曜「……相談してもらった立場で、そんなこと言うわけ?」
果南「うん。だってホントのことだもん。私、嘘はつきたくないから」
曜「……あっそ」
シャリッ
果南「曜はもっとちゃんと考えられる人だと思ってたよ。私の気持ちも、私たちのことも」
曜「……」
果南「曜は私たちのこと知らないからそんなことが言えるんだよ。私がどんな思いでスクールアイドルを始めたのか」
果南「私たちがどんな思いで今までやってきたのか」
曜「……」
果南「想像力が足りてないから、そんなセリフが出てくるんだと思う」
曜「……」
果南「そういう事。だから私は
曜「果南ちゃんだって私のこと全然知らないじゃん」 果南「えっ?」
曜「私がどういう思いで千歌ちゃんの誘いを受け入れたか、絶対知らないでしょ、果南ちゃん?」
果南「いや、その話は千歌から聞いて
曜「ずっと私が果南ちゃんと、それから千歌ちゃんにどういう気持ち抱いてたのか、果南ちゃんは知らないでしょ」
曜「だったらおあいこなんじゃないかな、果南ちゃんが私の気持ちを知らないっていうのも」
果南「……」
曜「だいたい私がどんな気持ちでAqoursを続けていたって関係なくない?」
果南「はぁ?そんな生半可な気持ちで一緒にやられても困るんだけど」
曜「……」イラッ
生半可な気持ちなんかじゃない。千歌ちゃんと一緒に何かを成し遂げるって言うのは、私の大切な目標だ
それをどうして果南ちゃんはわかってくれないんだろう。どうして全部奪っていくんだろう
どうしてそう無遠慮に、私と千歌ちゃんを引き裂こうとするんだろう 曜「……果南ちゃんにはわかんないだろうね、私の気持ちなんて」
曜「だって果南ちゃんって頭悪いし。一言で言うとバカだし」
果南「……」ピキッ!
曜「学校の成績ずっと悪いもんね、理解できなくたってしょうがないよ」
果南「……成績は今関係なくない?」
曜「じゃあ何?思いやりの欄とか?通知表にいつも『周りの人に気を配りましょう』って書かれてたの果南ちゃんの方だけど?」
果南「……」ピキピキッ!!
果南「……うっさい!年下の癖に!」
曜「誕生日は二か月しか変わんないじゃん!」
果南「曜ちゃんはまだ子供だもんね〜!!誰かにひょこひょこくっついていくことしかできないもんね〜!!」
曜「んなっ!?」
こ、このっ!!それ!!私が一番気にしてるのにっ!!
果南「空っぽ!!鈍感!!臆病!!卑怯者!!」
曜「そっちこそ!ワガママ!!頑固おやじ!!怪力女!!」
果南「もう知らない!曜なんてほんっとに知らないっ!!」
曜「それはこっちのセリフだよっ!!!」
ジューッ!!
ダンッ!!
すっかり溶けたかき氷の水は、甘ったるくて喉がイガイガした 〜翌日 部室〜
果南「……」イライラ
曜「……」イライラ
梨子「……」ポチポチ
善子「ひ、ひぃぃっ……」プルプル
花丸「……」ピクピク
善子「な、なんなのよこの空気、アルマゲドンの前触れなの……?」
花丸「しっ!善子ちゃん、目を合わせちゃダメずら。もう少しの辛抱だよ。きっと千歌ちゃんか鞠莉ちゃんが来れば……」
梨子「……」
ガラガラッ!!
ルビィ「〜♪」
善子「あっ……」
花丸「ルビィちゃん……」
ダイヤ「あら、まだ全員揃っていませんでしたのね」 果南「……」イライラ
曜「……」ユサユサ
ルビィ「ねえねえ善子ちゃ
ドンッ!!
ルビィ「ぴぎっ!?」
果南「……」ギロッ
ルビィ「あ、う…………」
ダイヤ「果南さん!おやめなさい!!ルビィが怖がってるじゃありませんか!!」
ルビィ「う、うぅっ……ぐすっ……」ポロポロ
ダイヤ「よしよし、大丈夫ですわよ、ルビィ……」 果南「……」
ダイヤ「……果南さん!一体あなたが何に怒ってるか存じませんが!!」
善子(ナイス!ダイヤ!そのまま猛獣をおとなしくさせてちょうだい!!)
果南「……」
ダイヤ「ルビィは関係ないじゃないですか!むやみに怖がらせるのは
ダンッ!!
善子「ひぃぃっ!!?」
曜「……」
善子(よ、曜……?)
曜「……」
曜「……ごめん、やっぱ私、今日は帰るね」
スタスタ
ダイヤ「あっ、ちょっと……」
ピシャッ!!
ダイヤ「……」 ダイヤ(ど、どうしたら良いのでしょうか……)
ダイヤ「……」チラッ
梨子「……?」
梨子(わ、私……?)
ダイヤ「……」コクリ
梨子「……」
梨子「じゃ、じゃあちょっと、追いかけてくる、ね……」
ガラガラ
ダイヤ「……」
ダイヤ(……梨子さん、そちらの方は頼みましたわよ) 梨子「曜ちゃん!!」
タタタッ!
曜「……」
梨子「どうしたの?体調、悪いの?それとも……」
曜「……」
梨子「む、無理しないでいいからね!!私いつだって曜ちゃんの味方
曜「無責任だよね、それって」
梨子「えっ!?」
曜「私が頑張らなくてダメになっちゃったとしても、梨子ちゃんはそのままの梨子ちゃんなんでしょ?」
そうして私からまた全部を奪っていくんでしょ?果南ちゃんみたいに 梨子「えっ!?曜ちゃん、それ、どういう……」
曜「ねえ梨子ちゃん、次は梨子ちゃんなのかもしれないんだよ?」
梨子「……何が?」
曜「……」
……私が、嫌いになっちゃうのが
曜「……さよなら」
梨子「あっ……」
スタスタ
梨子「……」
梨子「曜ちゃん……」 曜「はぁーっ……」
ゴロン
曜「……」
机の上から引っ張りだしたのは、千歌ちゃんとの思い出が飾られているコルクボード
千歌ちゃんと二人きりの、二人だけの思い出は、今でも大切に保管されてある
曜「あーあ……」
千歌ちゃんと言えば、小学校六年生になったばかりの頃にこんなことがあった 千歌「よーちゃん!!今日の放課後ひま?」
曜「うん!だいじょうぶであります!!」
千歌「じゃあ一緒にあそぼ!!」
曜「いいよ!」
千歌「果南ちゃんも誘って!!」
曜「……果南ちゃん?」
千歌「うん!あのねあのね!最近果南ちゃんに会えてないじゃん?学校違うし!!」
千歌「だからたまにはいいじゃん!チカ会いたい!!」 曜「……」
千歌「ねえ!行ってみようよ!中学校!!」
曜「うーん、迷惑なんじゃないかなぁ……?」
千歌「えー!!いいじゃん曜ちゃ〜ん!!お願い!!」
曜「……」
千歌「……曜ちゃん?」
曜「……」
千歌「ひょっとして曜ちゃんって、果南ちゃんのこと、嫌い?」
曜「え?」
千歌「だって曜ちゃんいっつもつまんなそうな顔するもん、果南ちゃんの話すると」
千歌ちゃんは昔から、こういう絶妙なところで鋭くなるから困る
千歌「よーちゃん……?」
曜「……あ!ごめん!今日用事あったの思い出した!千歌ちゃん!また今度ね!!」
千歌「あっ……」
この日私は、生まれて初めて千歌ちゃんの誘いを断った 曜「……」
思い返せば、すっごく小さいころなら三人で仲良くやっていた気がする
千歌ちゃんと果南ちゃんとイタズラばっか繰り返して、そのたびに志満姉たちに怒られもしたし、色んな意味で私たち三人は有名人だった
でも大きくなるにつれて「三人」っていう数字はすごく不便に感じるようになっていた
ペアを作ろうにも一人余るし、パーティも組もうにも一人足りない、どっちつかずの中途半端
曜「あーあ、今度から、どんな顔して練習行けばいいのかなぁ……」ゴロン
果南ちゃんは大人になって、千歌ちゃんは自分の道を歩き出して、いつの間にか私は置いてかれてる
三人のカタチは、いつしかいびつに歪んでいた 〜そのまた次の日 部室〜
ガラガラ
曜「あっ……」
果南「……」
曜「……」
曜(うわ、よりによって果南ちゃんなんて……)
果南「……」
曜「……」
曜(無視無視、とりあえず着替えて準備しなきゃ……)
スルスル
ファサッ!
曜「……」
パチン!
果南「……」
曜「……」 果南「……どうして曜が学校いるわけ?今日部活なくない?」
曜「それはこっちのセリフなんだけど」
果南「私が先に聞いたんだから、そっちが先に答えてよ」
曜「……ユニットの練習。千歌ちゃんにやろうって誘われた」
果南「ふーん、興味ないけど……」
曜「もしかして邪魔しようとか考えてる?」
果南「はぁ?どこをどう考えたらそんな発想にたどり着けるの?」
曜「いやだってそれ以外考えられなくない?わざわざ休日に果南ちゃんが学校来る理由」
果南「ただの自主トレだよ。悪い?」
曜「別に悪いとは言ってないけど。もしかして後ろめたいことがあるとか?」
果南「はぁ、相変わらず曜は頭が回るね……」
曜「……」
果南「……」 曜「……」
果南「……」
曜「……じゃ、私は
果南「待って」
曜「……?」
果南「……」
曜「……」
果南「……何か私に言わなきゃいけないこと、あるんじゃないの?」 曜「はぁ?果南ちゃんに?」
果南「……何、その態度は」
曜「……別に」
果南「あっそ」
曜「……」
果南「あーあ、曜が謝るつもりあるなら、許してあげようって思ってたのになぁ……」
曜「……」イラッ
曜「どうしてそう上から目線なわけ?」
曜「もしかして自分が上だって言いたいの?」
年齢も立場も、千歌ちゃんのことも
果南「そうやって上とか特別とか一番とか、何でも順番つけたがろうとするの、曜の悪い癖だよ?」 曜「……うるさい」
ポカッ!!
果南「いたっ!!」
曜「……」
果南「……なに、するのさっ!!」
ドカッ!
曜「いたいっ!!」
果南「お返しだよ」
曜「……このっ!」
ポカ!!
果南「やったな!!」
バコン!!
曜「ふっ!!くっ!!」
果南「あっ!このっ!!」
ポカポカ
曜「くそっ!くそっ!!」
果南ちゃんのくせに!!私よりちょっと大きいだけのくせに!!
ちょっと背が高くて!ちょっとだけ胸も大きくて!!
筋肉あって力も強くて!!バカで真っ直ぐで友達思いで!!
大人びててただちょっとだけ千歌ちゃんにも好かれてるだけのくせに!!
曜「このっ!このっ!!」ポロポロ
それなのにどうして!!どうして私は果南ちゃんに勝てないんだよっ!! 果南「はぁ、はぁ、曜!!」
曜「ごほっ!はぁっ……」
果南「それ以上やるなら、私だって容赦はしないよ!」
曜「……調子に、乗るなぁ!!」
千歌「やめてよ!!!」
ガバッ!!
曜「!!!?」
果南「ち、千歌!!?」 千歌「やめてよ二人とも!!ケンカしてるとこなんて!私!!見たくない!!」
ダキッ!!
千歌「だからやめてよ!!お願いだから!!」ポロポロ
千歌「お願いだから、もうやめてよ、そういう危ないことするのは……」
曜「千歌ちゃん……」
果南「千歌……」 千歌「……二人とも、大丈夫?」
果南「あ、うん、私は……」
千歌「曜ちゃんは?」
曜「え?わ、私も、大丈夫かな、一応……」
千歌「……それで、二人はどうしてケンカしてたの?」
千歌「怒らないから、私に話してみて?」
曜「そ、それは……」
果南「実は色々あって……」
千歌「色々?」
曜「あ、うん……」
………
…
曜「とまあ、そういうわけで……」
千歌「……」
果南「……千歌?」
千歌「……」
曜「……あ、いや、悪いのは果南ちゃんの方
千歌「うるさぁい!!」 曜「!!?」ビクッ!!
千歌「うるさいうるさいうるさいっ!!そんな下らないことで争ってたわけ!!?バカじゃないの!!二人とも!!」ダンダン!!
曜「いや、下らなくなんかないよ。私にとってはすごく大切で
千歌「下らないよっ!!」
曜「!!?」
千歌「なあに!!?友達ってたくさんいちゃいけないわけ!!?私、誰か他の人と仲良くしてちゃいけないわけ!!?そんなほーりつ誰かが決めちゃったわけ!!?」
果南「いや法律とかそういう話じゃな
千歌「果南ちゃんの方もだよっ!!」
果南「!!?」ビクン!!
千歌「これからのAqoursなんて私にもわかんないけどっ!!Aqoursは誰のものでもないし!!誰のための物でもないんだよっ!!」
千歌「どうして!!どうしてそんな簡単なこともわかんないわけ!!?」 千歌「だからたとえ果南ちゃんの中に譲れないものがあったとしても!!それが曜ちゃんを傷つけていい理由になんてなるはずないよねっ!!」
曜「わたしを、きずつけ……」
千歌「あーもう!!二人ともホントにだいっきらい!!勝手に自分で決めつけて!!そうやって傷つけあう二人なんて大っ嫌い!!」
曜「千歌ちゃん……」
果南「千歌……」
千歌「あーもうっ!!」スタスタ
ガラガラッ!!
千歌「……」
千歌「……二人とも、反省するまで口きくつもりないから、私」
千歌「反省しないなら、縁切るから」
果南「……」
千歌「それと曜ちゃん、今日の練習はやめにする。ルビィちゃんには私から伝えとく」
ピシャッ!!
曜「……」 曜「はぁ〜……」ヘナヘナ
一気に全身の力が抜け落ちていく。糸の切れたマリオネットのように、その場に私は座り込んだ
曜「あーあ……」
曜「ついに千歌ちゃんに、嫌われちゃったなぁ……」
果南「……」
曜「……果南ちゃんのせいだよ?変なこと私に相談してくるから」
果南「それを言ったら曜だって悪いじゃん。そもそも曜がケンカで私に勝てたことって一度もなくない?どうして突っかかってこようとしたわけ?」
曜「それは……」
曜「……」
果南「……」
曜「……だって果南ちゃんには、どうやったって勝てないんだもん」 曜「昔からずっと勝ちたかった。果南ちゃんみたいになりたかった」
人望もあって信頼されて、頼りになって包み込んであげられる。そんな大人な女性に、私だってなりたかった
曜「運動でも交友関係でも、千歌ちゃんのことも昔からずっとかないっこなくて、だから……」
果南「……」
曜「あーあ、そろそろ勝てるかなって思ったんだけどなぁ……もう高校生だし……」
果南「……あははっ!」
果南「あははっ!あははははっ!!」
曜「なあに?そんなにおかしい?」
果南「うん!だって曜が私に勝てるはずないじゃん!」 果南「曜が成長してる以上に私だって成長してるんだからね!!私、一生現役辞めるつもりないよ!!」
曜「……あっそ」
果南「うん!そう!」
曜「……」
ま、それもそうか。二か月の差はどうしても埋まりようがない
果南「だからいつでもかかっておいでよ、相手してあげるから」
曜「……やめとく、これ以上千歌ちゃんに嫌われたくないし」
果南「ふーん……」
曜「……」
果南「これからどうするの?千歌に嫌われた曜はもうどうしようもないんじゃない?」
曜「……果南ちゃんだって」
果南「私にはもっとたくさんの親友がいるから、曜と違って」 曜「……」
どうしよっかな……千歌ちゃんがそばにいてくれないなら、果南ちゃんと争う意味だってなくなっちゃうし……
曜「……」
果南「……ま、曜の好きなようにすればいいと思うよ?」
曜「なにそれ、もしかして大人ぶってる?」
果南「だって私の方が大人だも〜ん、年上だし〜」
曜「今は同い年だし。誕生日だってたった二ヶ月しか変わらないくせに」
果南「二ヶ月だとしても、大人は大人だよ」
曜「あっそ……」
果南ちゃんにはかないっこない。力もケンカも、勝負も好感度も成長も
一番近くの目標で、手が届いたと思ったらすぐに先へと逃げていく。夏の砂浜の蜃気楼みたいだった
それだけに一層腹が立ってくる。届くはずのものが手に入らないってのが一番もどかしくて、それだけに自分の無力さを思い知らされる
千歌ちゃんの一番はいつも果南ちゃんで、私は常にそばにくっついてるだけで
だから私は、ずっと果南ちゃんのことが、嫌いだった 女子高生だもんな。こういう争いがないって考える方が難しい。
…すきです。 〜昇降口〜
曜「ふぁあ〜……」
曜「ねむ……」コシコシ
昨日は全然眠れなかった。おかげでいつもより早く目が覚めて、こうして学校に来ているわけだけど
曜「……」
もうちょっとゆっくり来ればよかったかな、千歌ちゃんと鉢合わせちゃうかもしれないし
曜「まあ、あの千歌ちゃんがチャイムより早く学校つくなんてことありえないことだろうから、別にいいよ…………ねっ!?」
千歌「……」ゴゴゴゴゴ
曜「!!?」
曜(ち、千歌ちゃん!!?) 千歌「……」
曜「お、おはよ……」
曜(うわ、なんか気まず……)
千歌「……」
曜(とりあえず先教室向お……)
曜「……うっ!?」
パシッ!!
千歌「……」
曜「ち、千歌ちゃん……?」
千歌「反省、した?」
曜「え?あ、うん……」
千歌「……」ギロッ
曜「……」
千歌「……来て」
曜「ああっ!」ズルズル 曜「ち、千歌ちゃん、手、引っ張らないで、痛い……」
千歌「……」
ガラガラガラッ!!
ダイヤ「あら、千歌さん。おはようござ
パシッ!
果南「わぁっ!?」
千歌「ダイヤさん、ちょっと果南ちゃん借りてくから」
ダイヤ「は、はい……」
千歌「……来て」ギロッ!
果南「えっ!?ちょっ!?千歌!!」ズルズル 千歌「……」ゴゴゴゴゴ
曜「……」
果南「……」
千歌「……曜ちゃん!!」
曜「はぃぃぃっ!!」
千歌「謝って!!果南ちゃんに!!」
曜「えっ?」
千歌「ほら!謝る!!」
曜「あ、うん、ごめんなさい……」ペコリ
果南「え、うん……」
千歌「果南ちゃん!!」
千歌「果南ちゃんもほら!!ちゃんと謝って!!曜ちゃんに!!」
果南「え〜……」
千歌「果南ちゃん?」
果南「!!?」
千歌「ほら!ちゃんと謝る!!」
果南「あ、ご、ごめん、曜……」 曜「……」
果南「……」
千歌「二人とも!握手!!」
ようかな「握手?」
千歌「うん!仲直りの握手!!」
曜「……」
果南「……」
ギュッ!!
千歌「はい!これで終わり!!」
千歌「今後一切蒸し返さないこと!お互いがお互いをそんちょーすること!!」
千歌「いい?わかった?二人とも!!」
曜「うん……」
果南「……はい」 果南「……」
曜「……」
果南「じゃ、じゃあ私ホームルームあるから、戻るね……」
タタタタタッ!!
曜「……」
千歌「ほーら曜ちゃん!私たちも教室戻るよ!!」
曜「……」
曜「はぁ……」
潤んだ瞳で見つめる青空は、消えてしまいそうな色をしていた 曜「……」トボトボ
肩を落として、私は廊下を歩く。歩くというより、足を引きずって進んでいる
曜「……」
曜「……これでもう、終わり
千歌「よーちゃん!!」ダキッ!
曜「わっ!?……教室行ったんじゃなかったの?」
千歌「えへへ〜」
曜「……どうしたの、千歌ちゃん」
千歌「さっきね!むっちゃんが飴玉くれたの!はい!曜ちゃんにも分けてあげる!!」
曜「あ、ありが
千歌「あーん!」
曜「んっ!?」
パクッ!
……甘い
千歌「どう?美味しいでしょ!この味!」
曜「うん、すっごく」
千歌「でしょでしょ!!」
ほんと、千歌ちゃんにはかなわない
キーンコーンカーンコーン!!
千歌「あ!やば!遅刻扱いされちゃう!!」
タタタッ!
千歌「いこっ!曜ちゃん!!ほら!はやくはやく!!」
曜「あ!待ってよ!千歌ちゃん!!」
千歌ちゃんといると新しい景色を見せてくれて、果南ちゃんといると新しい自分を発見できてしまう
三人のカタチがどうなるかなんて私には関係ないけど、この歪んだ関係性も含めて私たちらしさなのかなって、何となくだけどそう感じてしまった 終わりです。お粗末様でした
もっと心を明るく持って、可愛い話を書けるように頑張りたいです こんなもん書いて何がしてえんだよ☆
途中で飽きたようにしか見えねえんだよ全部ぶっ壊す勢いでIKEA☆ 引き込まれる展開でとても面白かった
良い味出てますな
乙 これ何も解決してなくね?
まあ曜はいつもそうか…… とうとう千歌ちゃんに嫌われてしまった、たまにそんなことも考えるけれど実際に言われるとすぐには感情なんて出てこないんだね…
私がスクールアイドルを、Aqoursを続けているのは千歌ちゃんと何かをやり遂げたかったからというのが1番大きいだけどこうなったら以上続ける理由もなくなっちゃったね、果南ちゃんと仲直りするなんて絶対いやだしどうしようかな 私は一晩悩んで一つ答えを出した
曜「おつかれーあれ鞠莉ちゃんだけ?やりにくいな…」
鞠莉「あら曜私じゃ何か不満かしら?」
曜「いやそういうんじゃなくてうんでももう決めたことだから、鞠莉ちゃん私Aqoursをスクールアイドルを辞めますありがとうございました」
鞠莉「ちょ、ちょっと曜?いきなりどうしたの?何も分からないからちゃんと話して?ゆっくりでいいから」
曜「私から話ことは何もないよ何か聞きたいなら果南ちゃんかそれか千歌ちゃんに聞いて?じゃあ私今日は帰るね」
そう言って私はしっかりとした足取りで部室を後にした鞠莉ちゃんの呼ぶ声が聞こえたけど振り返ることはない 練習も何もない放課後は久しぶりだった水泳部の方も今日はないしね、とりあえず沼津のほうに行こうかな
1人バスに揺られながら外を見ているといろんなことを思い出す千歌ちゃんのこと3人で遊んだこと、飛び込みのこと学校部活いろんなことをでも私は今日一つの区切りを付けた千歌ちゃんの隣にいるということをAqoursとして活動するということを、こんな決断をしたのはいつぶりだったかな
曜「たまにはゲーセンでも寄ってみようかな」
まだ家に帰るにはちょっと早い時間だったから寄り道をすることにした放課後に一人でゲーセンなんてなんかおもしろいね
曜「いろんなゲームがあるんだあれはアイドルのゲーム?」
目に入ったのはかわいい衣装を着てダンスをしている女の子のリズムゲームだった、なんだかスクールアイドルを見たいで興味が湧いたよしやってみようかな しばらく一人でプレイしていると二人組の女の子が近づいてきたその子達はこのゲームのファンで一人でやっている私が珍しかったらしく、声をかけてくれたこのゲームは決まったユニットやチームはないらしい、自分で好きな子達にかわいい衣装を着せて踊らせることができるからいろんな可能性が見れて楽しいと、その子達は言っていた
曜「いろんな子といろんな可能性か…私にもこれからそんな子ができるのかな」
曜「それより明日がめんどくさいもう寝よう」 教室に入って千歌ちゃんと梨子ちゃんがどんなアクションを取るか考えながら普段より遅く学校に着いた
梨子「よ、曜ちゃん辞めるってどういうこと?昨日大変だったんだよ!曜ちゃん連絡一切出てくれないし何かあったのかってみんな心配してたんだよ?」
どうやらまだ心配される関係ではあるらしいなんとか梨子ちゃんを躱しながら席に着くと千歌ちゃんが話しかけてきた
千歌「曜ちゃんAqoursやめるの?スクールアイドルもうやらないの?」
曜「うんだって千歌ちゃんにも嫌われたし果南ちゃんと仲直りする気もないし続ける理由もないから」
千歌「曜ちゃんはそれでいいの?せっかくここまで来たのにあんなケンカで辞めちゃってそれでいいの?」
ああそっか千歌ちゃんにはあんなケンカぐらいの出来事なんだね、私にとっては区切りなんだよ…
曜「あんなケンカでも私は変わったよAqoursと千歌ちゃんの隣以外の可能性も見てみたい」
そういうとなんとも複雑な顔で千歌ちゃんは自分の席に戻って行った それからはAqoursメンバーの追及をまああるかなんて分からないけど、避けるために一人になることに徹したいつの間にか放課後になっていたのには驚いた
曜「今日も何もないんだよねまたゲーセン行こう」
校門に向かっていると可愛いお団子の後輩が見えた
曜「善子ちゃんサボり?早く練習行ったほうがいいよー」
善子「待って」
曜「ん?なに?」
善子「一緒に帰りましょ今日は練習休んだの」 居心地の悪いバスの中で善子ちゃんは誰にともなく話し始めた
善子「私はね今までこんなに深く誰かと仲良くできるなんて思わなかったわ誰にでも受け入れられるような性格でもないし堕天使なんてやらかしたら引いちゃうでしょ?普通は」
善子「でもAqoursのみんなは拒絶することなんてなくてでも嫌なことははっきり言ってくれる、私はここにいてもいいんだって思った」
善子「もし今の曜にとってAqours はそんな場所ではないなら私はそれでいいと思う、無理して自分を押し込めてそれでも続けることなんてないわ」
曜「善子ちゃんは本当に優しいねちょっと泣きそう」
善子「泣いていいわよほら…」
私はしばらく後輩に抱きつきながら泣きじゃくった バスが着いても心配だからと家まで善子ちゃんは着いてきてくれた
曜「善子ちゃん家までありがとだいぶスッキリしたよ」
善子「そうそれならよかったわ明日ちゃんと学校には来なさいよ?」
曜「あーそうか学校かまあうん大丈夫だよ学校には行く、水泳部も辞めたわけじゃないしむしろ打ち込めるかななんて」
善子ちゃんは考え込んでいたけど何か大きな決断をしたような迷いがなくなったような表情でこっちを向いた
善子「ねえ曜?これから見つける新しい曜を一緒に探すのはどう?1人よりきっと楽しいわよ」
曜「善子ちゃんそれって」
善子「私もAqoursをやめるわあなたを1人になんてさせたくないもの、悩んで決断した曜を1人にして変わらずAqoursとして活動をするなんて私にはできない」
そこにはあのゲームの中の可能性に溢れたアイドルのようにこれからたくさんのことを見つけていく2人の少女の姿があった 乗っ取りでもなんでもいいけど文書がめちゃくちゃ読みづらいわ 雰囲気は好きだったけど終わり方はスッキリしなかったなぁ
ともあれ乙でした 女子高生らしくて大好き
本音をぶっちゃけて、お互いに謝って握手して8割くらい解決してるけどモヤモヤが心の中に残って、でもこのまま生きていくんだろうなあという感じいいよね 本編ではみんないい子してるけどこういう状態になるのも不思議じゃないよな、続きが見たいわ
あと梨子とぶつかるのも見てみたいわ え、終わりか?
途中が良かっただけにクロージングを整えて欲しかったな… disじゃないんだけどアニメでようかなにイラッとさせられたのを思い出す
割り切れないまま進んでいくのも人間らしくていい ようちかなんのいがみ合い悪くない
だいかなまりのくそ寒いあれより数倍 いかにもありそうな話だけに引き込まれる
こういう人間くさい話も好き ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています