あなた「初めまして(威圧)」
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エマ「ありがとうございましたー!」
あなた「大盛況だね」
エマ「あ!来てくれたの?」
あなた「気になっちゃって。着物姿のエマさん綺麗」
エマ「そんな、じーっと見られたら恥ずかしいよ……」
あなた「あ、そうだ。さっきお店の人に聞いたんだけどね、ここの娘さんもスクールアイドルやってるんだって」
エマ「ええー!そうなのー?」 ???「ただいまー!」
エマ「え……?」
???「あ、あなたがうちのお手伝いをしてくれてるエマちゃんだね?」
マイ「あたし、マイ。夏川写真館のあとつぎでーす!」
エマ「あのっ、初めまして!お手伝いをさせてもらってる、エマです!」
マイ「あはは、そんな固くならないで。同じ3年生でスクールアイドルなんだからさ」
あなた「初めまして」
マイ「どーもどーも!」
あなた「…………」ジーッ マイ「え?私のパフォーマンスが見たい?動画でよければ……」スッ
エマ「……え?この歌……?」
あなた「エマさん……?」
エマ「わたし、この歌が大好きで!この歌を聴いてスクールアイドルになりたいと思ってたんです!」
エマ「ずっと探してたんです!!やっと見つけた!!」
エマ「私の運命の人!!」
あなた「」ブッ
あなた「う、う、う、運命の人〜!!!!???」 マイ「ちょっちょっタンマ!!多分勘違いしてるから!!」
エマ「勘違い?」
マイ「あなたのそれってネットで見た物だよね?」
エマ「はい。でも削除されちゃってて……」
エマ「あれ?でもあの動画で見たのはかなり前だったと思うんだけど、マイさんは私と同い年?あれ……?」
マイ「やっぱり。だってあたし、この動画ネットに上げてないから」 エマ「じゃあどうして……」
マイ「多分それ私の先輩。もしかしたら、先輩の先輩かも」
マイ「あたしさ、この歌を先輩から受け継いだんだ」
エマ「そうだったんですか……」
マイ「だからあたしはエマちゃんの運命の人じゃないの。ごめんね」
あなた「残念だったね、エマさん」
(よかった……)
エマ「ううん!動画も消されてて、メロディーも曖昧になってきて寂しかったんだけど、そんな時にもう一度この歌と巡り会えたんだもん!」
エマ「やっぱりこれは運命だよ!きっとそう!!」キラキラキラ
あなた「」イライライライライライラ マイ「え……すごいグイグイ来るね……。そんなに愛してくれてきっとこの歌も幸せだよ」
マイ「でももうすぐ歌えなくなっちゃうのは、やっぱ寂しいな……」
エマ「え?どういうこと?」
マイ「あれ?母さんから聞いてなかった?私今年は受験に専念する事にしたの。どうしても行きたい学校があってね」
マイ「それで私の学校のスクールアイドル部って今私1人だけなんだ。だからこの歌は私の代でお終い」
エマ「受験はしかたないと思うけど、引き継ぐ人がいないなんてそんな……」
マイ「えへへ……先輩が格好良かったから私もやってみたかったんだけどね、この歌の引き継ぎ。おぉ後輩よ、そなたにこの代々伝わる伝説の歌を授ける……なんてね」 エマ「…………」
マイ「あっ、ごめんね。湿っぽくするつもりはなかったんだけど」
マイ「折角だからお茶でも飲んで行ってよ!うちのお茶近所でも評判なんだ!」ダッ
エマ「あっ……あの!」
マイ「え?」
あなた「エマさん?」
エマ「その曲、私に引き継がせてください!!!」
マイ「え……?」
あなた「は?」 エマ「私この歌がホントに大好きで……動画も何百回も見直したし」
エマ「さっきも言ったように、この歌がなかったら私はスクールアイドルもよく知らなかったし、日本にも来てないし」
エマ「この写真館にもお礼がしたいし、それに……」
エマ「誰にも引き継がれないままここで歌の継承が終わるなんて寂しすぎます!絶対駄目です!!!」
マイ「エマちゃん……」 マイ「…………ありがとう。そう言ってくれてすごく嬉しいよ。エマちゃんみたいな素敵な子に引き継いで貰えるならこの歌も本望だと思う」
マイ「でも一応先輩に確認取ってみるね?ほら、エマちゃん違う学校の生徒だから……」
エマ「あ、そうですよね……。すみません……」
マイ「あやまんなくていいよ!大丈夫、大船に乗った気でいていいから」
エマ「船……?」キョトン
あなた「…………」 ーーーー
エマ「あー今日は良い日だったなぁ。まさかずっと探してたあの歌に出会えるなんて!!」
あなた「なるほど」
エマ「きっとこれは運命だよ!あなたもそう思うでしょ?」
あなた「すごいな」
エマ「あー返事が待ち遠しい!許可でるかな?ねぇ、ところで大船……ってどういう意味?」
あなた「悪いのは君じゃない」
エマ「…………?」 ー数日後ー
あなた「もうそろそろ皆に新曲作らなきゃね」
あなた「よーし、とりあえずエマさんのから取りかかろうかな」
ガチャッ
エマ「あ、いた!!ねぇ聞いて聞いて!!」
あなた「あ、エマさん……」
あなた(久しぶりに話しかけてくれた。もう私なんてどうでもいいのかと) あなた「それでどうしたの?」
エマ「今日マイちゃんから連絡が来てね。歌の引き継ぎ、OKだって!」
ピキッ
エマ「それで衣装もね、写真館のお母さんが作ってくれるんだって!」
パキッ
エマ「それであなたに相談なんだけど、次のライブで私が歌う曲、これにしていいかな……?」
パリーン ドンッ💥
あなた「いたたたた……」プランプラン
エマ「どうしたの?急に机を叩いたりなんてして」
あなた「」キッ あなた「エマさんのバカ!もう知らない!!」
エマ「え!?いきなりどうしたの!?」
あなた「エマさんがそんなこと言うなんて思わなかった!もういいよ、勝手にして!!」
あなた「運命の相手のマイさんから歌を引き継いで、衣装も用意して貰って、ライブで好きなように歌えば!!」 あなた「その代わりもうエマさんに曲も衣装も提供しないから!!もうエマさんに私は必要ないもんね!!」
エマ「ちっ違うよ!私には──
あなた「やめて!!もう聞きたくない!!」
あなた「こんなのエマさんに必要なのは私!なんて自惚れしてたのが恥ずかしいよ……。バカみたいだよね私」 あなた「私、用事思い出したから今日はもう帰る」ダッ
エマ「あ、待って!!」
バタンッ
エマ「そんな……なんでそんな事言うの……?」 バタンッ
あなた「…………」
あなた「うぅ……」グスッ
歩夢「あ、お疲れ様」
あなた「歩夢ちゃん……」ズズッ
歩夢「今から練習だよね、今日も頑張るから──
あなた「ごめん、今日は体調悪いからもう帰るね」
歩夢「え?」
あなた「これ、今日の練習メニュー渡しておくから、お願い」ダッ
歩夢「え?うん、分かった。お大事に……」 ガチャッ
歩夢「あれ?まだエマさんだけ?」
エマ「あっ……」ゴシゴシ
エマ「お疲れ様、歩夢ちゃん」
歩夢「お疲れ様……」 歩夢「エマさん、どうかしたの?」
エマ「え?」
歩夢「だって、なんだか悲しそうだったから……」
エマ「ううん、寧ろ嬉しいくらいだよ!」
歩夢「そう……?」 ガチャッ
かすみ「あ、かすみんが一番乗りじゃなかったんですね……ぐぬぬ」
彼方「早く来たから練習前にちょっと寝れる〜。お休み」スヤピ
かすみ「わーっ!ちょっと、彼方先輩かすみんに乗りかからないでください!!すぐ練習始まりますから起きてください〜!!」
彼方「すや〜」zzz かすみ「重い〜」
彼方「重いとは失礼な」ムッ
かすみ「起きてるじゃないですか!早くのいてくださいよ〜!」
エマ「あはは」
エマ「ほら、すぐに皆も集まるし着替えよう?歩夢ちゃん」
歩夢「うん……」 @cメ*^ ᴗ ^ リふふっエマさんあの人とお似合いだね ♡ @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ なるほど
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ すごいね!
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 悪いのはあなたじゃないよ! 信じて送り出した爆乳天使の先輩が写真館の看板娘に寝取られるなんて… ずっと自分の曲、自分の衣装で踊ってくれると思ってたのに… エマさんは長年探してた人に辿り着いたわけだからまあそうなるだろうけど
寝取られたみたいに感じちゃうあなたちゃんの気持ちもわかる ー数日後ー
歩夢「初志貫徹……。ふふっ私のことだね」
歩夢「情けは人のためならず。へぇ……そういう意味だったんだ」
歩夢「次は──
ガチャッ
エマ「うぇぇぇぇぇん!!」
歩夢「エマさん!?一体どうしたの!?」
エマ「歩夢ちゃん……実は……」
歩夢「え!?あの子がエマさんの事避けてる?」
エマ「そうなの……」 エマ「ここ最近ずっと。話しかけても適当に流されてる感じで」
歩夢「そんな、ありえないよ!だってあの子はエマさんのこと……」
エマ「やっぱりあの事怒ってるのかなぁ」
歩夢「あの事?」
エマ「実はちょっと前にずっと私が探してた曲を歌ってる人に出会ったの」
エマ「それで色々あって、その人に曲と衣装を貰って次のライブで歌いたいって言ったら、じゃあ勝手にすればって怒り出して……」グスッ
エマ「うぅぅぅぅ……」
歩夢「わぁぁぁ!な、泣かないで?はい、ハンカチ」
エマ「ありがとう歩夢ちゃん……」 エマ「なんであの子は怒っちゃったんだろう。あの曲を歌っちゃ駄目なの?それとも私が何かしちゃったかな……?」
歩夢「うーん……」
歩夢(私には何となく分かるなぁ、あの子の気持ち。きっとエマさんがその人に取られちゃうって思ってるんだ)
歩夢(でも私もエマさんにあの子を取られちゃってるし……。いや、私はまだ諦めてないんだけど) 歩夢(待てよ、このまま放置しておけば、あの子はエマさんを見限って私に振り向いてくれるのでは?)
歩夢(これはひょっとしてあの子をゲットするチャンス……?)
エマ「うぅ……こんなの悲しすぎるよ……もう耐えられない……!」
歩夢(…………) 歩夢「分かったエマさん!私に任せて!!」
エマ「え……?」
歩夢「私が2人を仲直りさせるから!だからもう泣かないで?」
エマ「歩夢ちゃん……」
エマ「歩夢ちゃぁぁん!!」ギュッ
歩夢「うわっ!デカっ!!」
エマ「歩夢ちゃん、ありがとう!!」グスッ
歩夢「エマさん……」ポンポン
歩夢(バカだなぁ、私) 歩夢「まずは食べ物で釣ろう!」
エマ「食べ物?」
歩夢「心のこもった手料理を食べて貰えれば、きっとエマさんの気持ちも分かって貰えるはず!」
エマ「そうだね!でも食べてくれるかな……?」
歩夢「そこは私が何とかするよ」
エマ「歩夢ちゃん……ありがとう!!」
歩夢「そうだなぁ……。やっぱりあの子が好きなのは玉子焼きかな?毎日食べてるんだ。私の手作り!(さり気ないマウント)」
エマ「成る程……玉子焼きだね!私、頑張る!!」 ー翌日ー
あなた「二人きりでお昼食べたいなんて珍しいね」
歩夢「え、そうかな?ほらっ!最近は皆で食べることが殆どだったでしょ?たまにはどうかなって……」
歩夢「それよりはい、玉子焼き食べる?」
あなた「うん」アーン
歩夢「あーん」
パクッ
あなた「うんうん……あれ?」
歩夢「…………」ドキドキ
あなた「歩夢ちゃん、味付け変えた?」
歩夢「気付いたんだ」
あなた「そりゃあ気付くよ。何年食べて来てると思ってるの?」 歩夢「それでどうかな……」
あなた「うーん……歩夢ちゃん程美味しくはないけど」
ガーン……
あなた「ん?歩夢ちゃん何か言った?」
歩夢「え!?ううん!ただの独り言!がーー…………んになったら怖いなーー。あははは……」
あなた「?」
あなた「でも」
歩夢「でも?」
あなた「凄く心をこめて作ってくれたんだなって感じる。ほら、この玉子焼きちょっと焦げてるけど、それでもなぜか美味しいよ」
歩夢「…………」
あなた「でも珍しいね。歩夢ちゃんが玉子焼き焦がすなんて」
歩夢「それ作ったのエマさんなの」
あなた「えっ」 あなた「…………そう、なんだ」パクパク
あなた「…………」
あなた「歩夢ちゃん、エマさんから話聞いたの?」
歩夢「うん、ちょっとだけ」
あなた「そう……」
あなた「ごちそうさま。玉子焼き、美味しかったってエマさんに言っておいて」ダッ
歩夢「えっ、ちょっと!」 歩夢「ごめんね。エマさん……玉子焼きを食べればエマさんの気持ちが伝わると思ったんだけど……」
エマ「ううん。美味しいって言ってくれたし、ちゃんと伝わってるって信じるよ!」
歩夢「でもそれだけじゃ足りなかったかな。私も今度からは警戒されるかもしれないし、誰か他の人に協力して貰わないといけないかも」 エマちゃんもあなたちゃんも歩夢ちゃんも俺ちゃんもみんな幸せになるにはどうすればいいのか エマ「次はどうしたらいいかな?」
歩夢「きっとあの子は今冷静に考えられない状態なんだと思う。あの子の好きな物で攻める作戦はいい線行ってたと思うんだ」
エマ「じゃあ次もあの子が好きな物をあげるんだね?」
エマ「他にあの子が好きな物は?」
歩夢「じーっ……」
エマ「?」キョトン 果林「成る程。それで私にお願いしに来たってわけね」
歩夢「はい!あの子多分大きいおっぱい大好きだと思うので!だって、じゃないと私に振り向いてくれない理由がないもん」
エマ「うぅ……///」
果林「エマはなんで顔赤くしてるの?」
歩夢「おっぱいが大きい事を言われるのが恥ずかしいみたい」 果林「じゃああの子の理性を崩壊しちゃうくらいの……服で行こうかしら♡」
歩夢「わっ///」
エマ「果林ちゃん!!なんでそんなエッチな服学校に持ってきてるの!!」
果林「いつか使う場面があるかなと思って」
エマ「無いよそんなのっ!!」 ガチャッ
果林「じゃあ早速あの子を悩殺しに行ってくるわ!ふふ、楽しくなってきた!」
歩夢「果林パイセンお願いします!」
バタン
エマ「歩夢ちゃんいいの……?」
歩夢「え、服装のこと?この学校広いし、生徒会にでも見られない限り大丈夫だよ。栞子ちゃん今日は生徒会に籠もってやることがあるって言ってたしバレないよ」
エマ「でも果林ちゃん方向音痴だよ?」
歩夢「…………はっ!」 バタバタバタ
エマ「どこ行くの?」
歩夢「生徒会室!あそこにさえ行ってなきゃ大丈夫だと思う!いなかったら生徒会室前で見張ってれば──
ガチャッ
果林「ここかしら」
エマ「あっ!果林ちゃん!!ちょうど生徒会室に入っていくよ!!」
歩夢「嘘でしょ!?」 栞子「なっ……!なんて破廉恥な格好してるんですか朝香さん!!!」
栞子「生徒にあるまじき、それも後輩の良い見本となるべき最上級生のする格好とは思えない!!!あなたは最低です!!!」
ガシッ
果林「え?ちょっと……」
栞子「一緒に来て下さい!!!貴方には先生方に厳しく指導してもらわなければいけません!!!」
エマ「助けなくていいの……?」
歩夢(ごめんね果林さん…………) どんなキャラか気になったから面倒なキャラスト見るかなーと思ったけど
途中見なくてもいいのね
https://i.imgur.com/taePIEc.jpg エマ「ねぇ歩夢ちゃん」
歩夢「どうしたの?」
エマ「やっぱり私、あの曲を歌うの辞めることにするよ」
歩夢「え?」
エマ「だって、そうすれば元通りになるでしょ?ずっと憧れてた曲だったけど、あの子に嫌われるのは嫌だもん」
歩夢「え!諦めちゃうの?まだ他にも作戦が……」
エマ「ううん。果林ちゃんみたいに迷惑かける訳にはいかないよ」
歩夢(あれは果林さんが勝手に自爆しただけだと思うんだけどなぁ) 歩夢「エマさんはそれでいいの?」
エマ「…………うん」
歩夢「でもどっちみち、ちゃんとあの子と話し合わないとね」
エマ「うん、今度は逃げられちゃっても頑張って追いつくよ!」
エマ「それじゃあ今日はありがとう。また明日練習頑張ろうね!」
歩夢「……うん!」 ー歩夢ハウスのベランダー
歩夢「ふぅ……今日は疲れたなぁ」
歩夢(あの子があんな風に拗ねるのなんていつ以来だろう。小学5年生の時国語のテストで往復の”復”を”複”って書き間違えて、100点を撮り逃しちゃった時以来かな)
ガララ
あなた「あっ」
歩夢「あ、こんばんは。あなたって何か悩んでる事があると大抵ベランダに出てくるよね」
あなた「……明日は朝家に来なくていいから」
ピシャッ
歩夢「え?ちょっと待って!」
歩夢「折角お話しできると思ったのに…………」 〜翌日〜
ピンポーン
あなた母「はーい、あら歩夢ちゃん」
歩夢「おはようございます」
あなた母「あの子ならもう出ちゃったわよ」
歩夢「え?」
あなた母「なんでもやることがあるからって。スクールアイドルって大変なのね」
歩夢「分かりました、ありがとうございます……」 先生「それでは皆さん、また明日」
「さよーならー」
ガララ
あなた「あっ」
歩夢「待ってたよ。一緒に部室行こう?」
あなた「…………」スタスタ
歩夢「もぉぉぉぉぉ!」
歩夢「あなたのバカ!分からず屋!」
あなた「え!?」 歩夢「いつまで小学生みたいに意地張ってるの!?」
歩夢「エマさんの思いが自分に向かなくなったからって何!?自分以外が作った曲や衣装で歌うからって何!?」
ザワザワ
あなた「ちょっ、歩夢ちゃんここ廊下……皆見てるから……」
歩夢「あなたのエマさんへの思いはそんな物だったの!?そんなこと程度でエマさんへの気持ちが変わるの!?」
あなた「そんなことって……」
歩夢「そんなことだよ!!私はその何十倍も辛い思いしてるんだよ!!」
あなた「え?」 歩夢「本当にエマさんの事が好きなんだったら、こんなことで諦めないで、奪い返すかエマさんの幸せを応援するかハッキリしてよ!今のウジウジしてるあなたを見てるとイライラするの!!」
あなた「なっ……イライラって──」
歩夢「…………」キッ
あなた「歩夢ちゃん、泣いてるの?」
歩夢「!」ハッ
ゴシゴシ
歩夢「あなたなんて大っ嫌い!!」ダッ
あなた「あ、歩夢ちゃん!!」
あなた「…………」
あなた「歩夢ちゃんに大嫌いなんて言われたの、いつ以来だろ……」 エマちゃんのキズナエピソードなのに歩夢ちゃんがほぼメインになってしまった件 あなかす書いてたらあなぽむ描写ばっかりになったことあるからわかるわ
それくらい歩夢の存在が強すぎる >>78
今現在だと虹の最強カプだからなぁ・・・
pixivの総閲覧しずかす、せつかす、りなあいは四十万前後で並んでてその他のカプにダブルスコアつけてるのに更に越してあなぽむだけは五十万超えてるし あなた「……歩夢ちゃんの言うとおりだ。私、最低だよね」
エマ「あっ……」
あなた「エマさん……」
エマ「あっ、あの!」
あなた「え?」
エマ「話があるの。聞いて欲しいな」 エマ「……」
あなた「……」
「「あの!!」」
「「あっ……」」
あなた「先どうぞ」
エマ「それじゃあ私から話すね」
あなた(やっぱり押し強いなエマさん) エマ「あのね、私あの曲教えてもらうのやめにしたの。勿論今度のライブでも歌わないよ」
あなた「えっ……」
エマ「あなたがなんで怒ってるのか私には分からないけど、こうすれば大丈夫だよね?」
あなた「いや、だって、あの曲は、あの人はエマさんにとって──
エマ「ううん、もういいの。確かにあの曲に憧れてスクールアイドルになって、ずっと探してたのも事実だけど」
エマ「でも今の私にはあなたがいてくれる方が大切だから……」
エマ「だから今のあなたに嫌わてるのが私には耐えられなくて……」
エマ「あなたに嫌われるくらいなら、私にはもう他には何もいらないから……」グスッ
エマ「あなたが私には自分が必要って言ってくれたみたいに、私にもあなたが必要なの!」
あなた(エマさん……)
エマ「だから……だから」
エマ「うっ……うっ……」グスッ
エマ「わぁぁぁぁぁぁ」
あなた「エ、エマさん!?」
エマさんは張り詰めた糸が切れたのか、幼い子供のように泣き崩れた。
いつもどっしりと構え、同好会の精神的支えとなっているエマさんからはとても想像もできない。
あなた(ここまで私はエマさんを追い詰めていたのか……) あなた「エマさん、おいで」
エマ「うん……」ギュッ
あなた(わっ……すっごい柔らかっ!)フワァァァァ
あなた(ってそうじゃなくて)
あなた「ごめんね、エマさん。私のワガママでそこまで追い詰めてたなんて。あのね、私が話してたこともそのことなの」ナデナデ
あなた「その曲、ライブで歌っていいよ。もちろん衣装も貰ってね」
あなた「ううん、寧ろ歌ってほしい。歌うべきだよ。だってエマさんがあんなに嬉しそうにしてたんだもん」
エマ「でもあなたは……」
あなた「もう怒ってないよ。ただ私が子供だっただけなんだ。歩夢ちゃんの言うとおり、好きな人の幸せを奪っておいて好きだなんて言えないよ」 エマ「ほんとに?ほんとに私あの曲を歌っていいの?」
あなた「うん、私もできる限りサポートするから!」
エマ「うぅ……ありがとう!ありがとう!」ギュゥゥゥゥ
あなた(うひょ!柔らかいものが押し付けられて癒やされますなぁ) あなた「それにさっきので確信した。エマさんはきっと私のもとに戻ってくる。私は信じてあの人の元にエマさんを送るよ」
あなた「誰を愛そうがどんなに汚れようが最後にこの私の横にいればいいしね」
エマ「なんの話……?」
あなた「何って、エマさんがマイさんの彼女になるかもしれないって話」
エマ「彼女って……ええ!?」 あなた「運命の人って言ってたからあの人の彼女になるつもりだったんじゃないの?」
エマ「ちっ、違うよぉ!?」
あなた「違うの?」
エマ「確かに運命の人とは言ったけど、そういうのじゃなくて!別にしずくちゃんみたいな白馬に乗った王子様とかじゃなくて!」
エマ「そもそも彼女って、マイさん女の子だよ!?」
あなた「知ってるけど……」 あなた「いやー、よかった!そうと分かればにも心配すること無かったね!そもそもエマさんが私以外の人と結ばれるわけがなかったんだよ!!」
あなた(あ、ひょっとしてこの流れならいけるのでは?)
あなた「エマさん!もう一つ私から大事な話があるの!!」
エマ「え?」
あなた「エマさん、私と付き合って!!!」
エマ「付き合う……どこに行くの?」
あなた「もう、エマさんってばベタだなぁ。付き合うって言ったら1つしかないでしょ」 あなた「私とエマさんが付き合うの!恋人になるの!」
あなた「スクールアイドルしてるのに付き合うのは悪いとは思うけどもう我慢できない!ファンの皆ごめんね!」
エマ「恋人って……あなたも女の子でしょ?」
あなた「え、うん」
エマ「どうして女の子同士なのに付き合うの?」キョトン
あなた「あっ……(察し)」 あなた「っていうことがあってね。エマさんはノンケっぽかったよ……」
歩夢「だから言ったんだよ、エマさんはやめておいたほうがいいって。絶対あなたが傷つく結果になるからって」
あなた「ううん。私絶対に諦めない!絶対エマさんと付き合うから!!」
歩夢「わっ、もう元気になっちゃった」
歩夢「でも私ならいつでもあなたの彼女になってあげるんだけどなぁ……」
あなた「え?なんだって?」
歩夢「オメェまた難聴つかいやがっていい加減にしろよ」
(ううん、なんでもないよ)
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