しずく 「ファーストキスを」 彼方 「何度でも」
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6月11日(木)天気:晴れ
今日から日記をつけることにした。
特に誰かに見せたりする訳じゃないけど、今日は大きな出来事があったから、これを機に毎日の思い出をつづっていくことにする。
そしてその、“大きな出来事” というのは…
彼方さんとお付き合いを始めたこと!
改めて文字にして書くと恥ずかしい…。
ドキドキして眠れなさそう、なんて、子どもになっちゃったみたい。今頃彼方さんも、日記を書いてるのかな。
とにかく、今日は早めにお布団に入ろう。 6月11日(木)天気:晴れ
これが生まれて初めての日記。
今日は、しずくちゃんとの交際記念日になりました。彼方ちゃんにとって、初めての彼女さん。
記念にお互いのイメージカラーの日記帳を買って、一緒に日記を始めることにしました。
でも彼方ちゃん、日記なんてちゃんと毎日書けるのかなぁ? ううん、勉強もスクールアイドルも、ぜんぶ全力なのが彼方ちゃんの取り柄だもん。
よし、宣言しておこう。
彼方ちゃんはこれから毎日、日記を頑張ります!
…あくびがでちゃった。
取り敢えず今日は寝ちゃおう。 6月11日(木)天気:晴れ
追記
お布団でウトウトしていたら、しずくちゃんから電話が来た。
ドキドキが収まらなくて眠れなかったんだって。
彼方ちゃんも同じだよ。今でも信じられなくて、夢の世界にいるんじゃないかって。
結局3時間もお話しちゃった。
でも、もっともっとしずくちゃんとお話したい。もっともっと、彼方ちゃんのこと知って欲しい。
明日また会えるのが、すごく楽しみ。 6月16日(火)天気:くもり
彼方さんが日記帳を学校に持ってきて、同好会のみんなに自慢していた!
恥ずかしいからやめてくださいっ!!
…まったくもう、私たちだけの秘密にしたかったのに。でも、そんな一面も可愛い。
実を言うと私だって、彼方さんと付き合い始めたことを、もっと沢山の人に言いふらしてしまいたい。私のカワイイ カワイイ彼女を、自慢したい。
ちょっと、気持ち悪い……かな? ,n 、
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彳_/" 廴  ̄__,,--宀"’ │ 〈ヽ `ー―宀'゙゙_ィ''´
 ゙̄ ̄´ \ノ゛ `ー-----一~~ 6月16日(火)天気:くもり
しずくちゃんに怒られちゃった。
しずくちゃんカラーの手帳、可愛いからみんなに見せたくなってしまったんだ。分かっておくれよしずくちゃん。
でも、ちょこっと嬉しそうだったのは、気のせいかな?
…考えてたら、眠くなってきちゃった。 6月19日(金)天気:晴れ
そういえば、お互いの呼び方は変えないんですか? って聞いてみた。恋人になったんだから、あだ名とかあってもいいかなって。
でも、結局今まで通りに落ち着いた。
私も、「しずくちゃん」って呼ばれるのが好き。
しずくちゃん、しずくちゃん、しずくちゃん……
って、自分の名前を書き続けてニヤけるなんて、私やっぱり気持ち悪い!? 6月19日(金)天気:晴れ
彼方さん、彼方さん、彼方さん…
自分の呼ばれ方を意識したことって、あまりなかった。さっきから、自分の名前を呼ぶしずくちゃんの声を想像し続けている。
本当は、しずくちゃんが呼んでくれるなら、呼ばれ方なんてなんでもいいんだけど。
あぁもう、こんなの絶対眠れなくなる!
…あっ、あくびが出た。 6月21日(日)天気:晴れ・くもり
日曜日でも同好会で練習。
侑さんに、少し怒られてしまった。
「ちょっと集中が切れてるよ」 って。
自覚はあった。気がついたら、彼方さんのことばかり見ている。だめだめ、練習中の公私混同は避けて集中しないと!
練習中だけ、彼方さんと付き合ってるって記憶が消せたらなぁ。
って、そんなの絶対だめ! 6月21日(日)天気:くもり
練習中、何回もしずくちゃんと目が合った。
ダメだよしずくちゃん、練習に集中しないと。
案の定、侑ちゃんに呼び出されてた。
あとでからかってやろう、と思ってたら、彼方ちゃんまで呼び出された。
…はい、彼方ちゃんもしずくちゃんのことばかり見てました。
彼方ちゃんボード、『しょぼん』 6月23日(火)天気:晴れ
栞子さんに
「交際自体は禁止ではありませんが、くれぐれも風紀を乱さないように」
と言われた。
こういうところ、けっこう鋭いですよね…。 6月26日(金)天気:雨
雨の日は頭痛がするから嫌い。
今日は演劇部で立ち稽古の日。
同好会には顔を出せなかった。
彼方さんに電話をしたけど、家事やらで忙しそうだったので少しお話しただけで切った。 6月27日(土)天気:雨
珍しく練習がない土日だから、昨日張り切って家事をやりすぎた。
沢山寝たのに、疲れが取れない。
この日記も、ベッドに潜りながら書いている。字がへにゃへにゃで、自分でも読みづらい。やっぱりちゃんと机の上で書かないと。
でもお布団の魔力に、人類は勝てないのだ…… 6月27日(土)天気:雨
2日間練習がお休みなのを忘れていて、学校に行ってしまった。部室には誰もいなかった。
ふと見ると、ソファの上に彼方さんの愛用枕が忘れられているのを見つけた。
気持ち悪いって言われてもいいや。
こっそり枕を持ち帰って、今日はこの枕で寝ることにした。彼方さんの香りが強く残っている。
きっと安眠できるに違いない。
雨による頭痛が酷いので、薬も忘れず飲んでおかないと。 6月28日(日)天気:雨
疲れが取れない理由がわかった。
彼方ちゃんの愛用枕がない!!
きっと部室に忘れたんだと思って取りに行ったけど、どこにもなかった。
あれれぇ……どこにやっちゃったんだろう。 6月29日(月)天気:くもり
いつもより早めに部室に行って、こっそり枕を戻そう…
と思ったら、彼方さんが待ち構えていた。枕がないせいで全然眠れなくて、部室なら眠れるかもと思って早めに来たらしい。
紙袋に入れた枕が見つかって、沢山からかわれた。
仕方ないじゃないですか。
だって会いたかったんですもん。 6月30日(火)天気:晴れ
しずくちゃんがどうしてもと言うので、今日は彼方ちゃんの家にお泊まりなのです。
そういえば、最近あまり二人の時間を取れなかった気がする。恋人失格だね。
今日は寝てる間も、ずっと離さないからね。
昨日の枕の恨み!
覚悟しろー、しずくちゃん! 7月1日(水)天気:晴れ
晴れの日が続いたおかげで、頭痛もすっかり治った。いや違う、これは彼方さんのおかげだ。
彼方さんの体、柔らかかったなぁ。
髪の毛もふわふわしていて、羊さんに全身を覆われているみたいだった。
一緒に暮らしたら…あれを毎日堪能出来る?
って、付き合ってまだ1ヶ月経ってないでしょ! 7月4日(土)天気:雨
今日は彼方さんと初のお出かけデート!
…あいにくの空模様。
梅雨って本当に嫌になる。
でも、彼方さんといれば関係ない。笑顔の彼方さんを見てるだけで、みるみる元気が湧いてくる。
水族館で、お揃いのキーホルダーを買った。
触るとちよっとぷにぷにするクラゲのもの。
スマホにつけたら、クラゲがまるで海を漂ってるみたいに、ゆらゆら動いて可愛い。
彼方さんもスマホにつけてくれた。
また栞子さんに何か言われちゃうかな。 7月5日(日)天気:くもり
昨日彼方ちゃんがデートしてる間に、遥ちゃんがお部屋の掃除とか、洗濯とかを済ませてくれていた!
遥ちゃん、立派になっちゃって……。
お姉ちゃんは感動だよ。
「お姉ちゃんがしずくさんのところに行っても大丈夫だからね」 だなんて。
そ、そんな話まだ早いよ〜! 7月6日(月)天気:晴れ
彼方さんが
「遥ちゃんが巣立ってしまう〜」
と泣きついてきた。
まったくもう、離れなくちゃいけないのはどっちですか。 7月7日(火)天気:晴れ
しずくちゃんと一緒に、学校のエントランスにある大きな笹に短冊をつけた。
お願い事は…2人とも一緒だった。
あ、でも彼方ちゃんはこっそりもう一つお願いごとをしたのです。
『遥ちゃんがずっと健康でいられますように』 7月8日(水)天気:くもり
『二人の思い出を、これからも沢山作っていけますように』
写真に撮っておいた昨日の短冊を、スマホの壁紙に設定した。
今度はどこにデートに行こうかな? どんな思い出を作ろうかな?
…あ、彼方さんがこっそり別のお願い事もしていたの、気付いてますからね。
隠さなくてもいいのに。
そんな彼方さんも、大好きですから。 7月17日(金)天気:くもり
今日から、しずくちゃんの演劇の稽古相手をすることになった。
なるほど、こうすれば一緒にいられる時間も増えるね。さすがしずくちゃん。
同好会の練習の後、お稽古。
好きな人と一緒にいられるってだけで、こんなに幸せなんだね。 7月17日(金)天気:
どうしても彼方さんとの時間を増やしたくて、演劇の稽古相手をお願いした。
快くひきうけてくれてよかった。
それにしても彼方さん、演技上手くありませんか!? 初めて演劇に挑戦したとは思えないです。
まだ台本を持ちながらの座り稽古ですが、ここに身振り手振りとかがくっついたら、私以上の女優になりそうで、勝手にライバル視。なんて。 7月25日(土)天気:雨
今日から夏休み。
でも同好会での練習やしずくちゃんとの稽古がほぼ毎日あるので、学校に通うのは変わらない。
しずくちゃんって、台本を覚えるの苦手だったんだ。ちょっと意外だったよ。
ということは、いつも堂々と演じていた裏では、彼方ちゃんには想像が出来ないくらい、たっくさん努力していたんだね。
そんな努力家なしずくちゃんが、彼方ちゃんは好きで好きでたまりません。 7月25日(土)天気:また雨
台本が覚えられない。何回読んでも、セリフが全然頭に入ってこない。
こんなこと、今まで無かったのに。
古い小説を元にした台本で、独特な言い回しが多いのが原因かな。
それにしてもまた雨だ。頭が痛い。
薬も効きにくくなっている気がする。 7月29日(水)天気:雨
今日もしずくちゃんと座り稽古。
たとえ台本のセリフだとしても、しずくちゃんと直接言葉を交わし合えるのが、とても幸せ。
こんな時間が、いつまでも続けばいいな。 7月29日(水)天気:
今日もまた座り稽古。ウンザリする。
早く立ち稽古もしたいのに、台本が手放せないんじゃ話にならない。早くセリフを覚えなきゃ。
自分の不甲斐なさに腹が立ってきた。
こんな時間、早く終わればいいのに。
頭が痛い。雨なんて嫌い。 7月30日(木)天気:くもり
なんだかしずくちゃんの表情が暗い。
でも、日曜日にデートをしようと誘ったら、一気に顔が晴れやかになった。
やっぱりしずくちゃんには、笑顔が一番似合うよ。
さぁて、どこに行くか決めておかなきゃ。
エスコートは彼方ちゃんにお任せあれ〜。 7月30日(木)天気:晴れ
デートに誘われ、天気も晴れたことで随分と調子がいい。
あれだけ頭に入らなかった台詞を、一瞬のうちに覚えてしまえた。
日曜日にまた体調を崩したらいけないから、今日と明日は早めに寝よう。 7月31日(金)天気:くもり
明日はしずくちゃんとのデート!
天気もいいみたいだから、遊園地に行くことに決めました。
新しい夏服も買ったし準備万端! 今日の彼方ちゃん、いつにも増して気合いに満ち溢れております。むふんっ。
思えば付き合って1ヶ月経つけど、ちゃんとしたデートはまだ2回目なんだね。
これからも沢山、2人の思い出を作っていこうね。
とにかく今日は早めに……すやぁ。 7月31日(金)天気:くもり
明日はいよいよ彼方さんとのデート!
そしてなんとこのタイミングで…両親が遠くに出掛けて、月曜日のお昼まで帰って来ないとのこと!
ということはデートの後、今度は私の家でお泊まりなんてことも?
そして夜は彼方さんと同じベッドで……
って、何考えてるの!?
浮かれすぎです、桜坂しずく!
あぁもう、余計にドキドキしてきちゃった。
目覚ましはセットした。
明日の服もリビングに用意した。
よしっ、完璧です!
おやすみなさい。
彼方さん、明日はよろしくお願いします。 8月1日(土)天気:晴れ
しずくちゃんが、来なかった。
何度電話しても繋がらない。LINEも既読がつかない。結局待ち合わせ場所で、8時間も待った。
事故とかに巻き込まれたのかと思って、待ってる間、震える手でずっと検索してたけど、それらしいものは見つからなかった。
ねぇ、彼方ちゃん何かしちゃった?
しずくちゃんのこと怒らせちゃった?
何もわからなくてごめんね。不甲斐ない彼女でごめんね。
涙がページに染み込んで、もう上手く書けない。
許して貰えるならなんでもするから。お願いします、電話に出てください。 8月1日(土)天気:
ようやく頭痛が治まったので、日記を書く。
彼方さん、ごめんなさい。ごめんなさい。
ここからは全部、自分勝手な言い訳。
朝、今まで感じたことの無い激痛に襲われた。
雨も降っていないのに。
頭が割れるように痛い。まるで頭の中で、何回も稲妻が走って、その度に骨が軋むみたいに。
これじゃデートどころじゃない、いや、その前に病院? でもまずは彼方さんに連絡を…。
そう思って携帯を探したけど、無かった。
携帯が無い。どこにも見当たらない。
ますますパニックになって、頭痛が更に増した。 そこから先は…よく覚えていない。
あまりの痛みに意識を失ったのか、眠ってしまったのか、ずっと携帯を探し続けていたのか。
気がついた頃には、夜の9時になっていた。
頭痛は、嘘みたいに引いていた。
携帯の着信音が聞こえてきて、ようやく見つけることが出来た。電子レンジの中にあった。
どうしてこんな所にあるの? 意味がわからない。 発信元は案の定、彼方さんだった。
でも、出られなかった。
LINEの通知も山ほど来てたけど、開くことさえ出来なかった。既読をつけたくなかった。
彼方さん、ごめんなさい。ごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
私はもう、彼女失格です。
もう、おしまいですね。私のせいで。 8月2日(日)天気:雨
しずくちゃんは部活に来ていた。
よかった、事故や病気ではなかったみたい。
だけど、一回も目線が合わなかった。
話しかけようとしても逃げられる。
部活が終わった後、いつも一緒に稽古をしていた部屋に行っても、最後まで来ることは無かった。
一応、『おやすみ』とだけLINEを送った。 8月3日(月)天気:雨
頭痛がひどい。薬も効かない。
周りに迷惑をかけたくないので、必死に平静を取り繕った。 8月4日(火)天気:雨
しずくちゃんが早退した。
病院に行ったらしい。
『大丈夫?』とLINEしたけど、返事はない。
お話したい、しずくちゃんの笑顔が見たい。 8月4日(火)天気:雨
我慢の限界で、早退した。
お母さんと一緒に病院へ。
診察の結果は、ストレス性の偏頭痛だった。
当然だよね。
好きな人を傷つけた罪悪感に、毎日、毎分、毎秒押しつぶされて続けている。 8月6日(木)天気:晴れ
LINEに既読がついた!
嬉しくなって、羊のキャラクターのスタンプを何個も送っちゃった。
…返事はない。
でも、彼方ちゃんのこと忘れてないってことだよね。……そうだよね? 8月6日( )天気:晴れ
うっかりLINEを開いてしまった。
既読がついちゃった、どうしよう。
彼方さんから、角の生えて、ふわふわした……名前は忘れたけど、動物のスタンプが何個も送られてきた。
怒ってる……。本当にごめんなさい。
私のことは忘れてください。 8月10日(月)天気:晴れ
今日もしずくちゃんに話しかけられなかった。
同好会のみんなとも、なんだか気まずい。
こんな毎日、いつまで続くの? しずくちゃん。 8月12日(水)天気:雨
また雨。頭痛。
そして昨日、日記を書き忘れた。
こんなこと、今まで一度もなかったのに。 8月12日(水)天気:雨
雨予報を忘れてて、お布団を干しっぱなしにしてしまった。遥ちゃんに怒られた。
こんなこと、今まで一度もなかったのに。 8月15日(土)天気:晴れ
初デートの時に彼方さんと買ったクラゲのストラップの足が一本……折れた。
なんだか不吉。
…私、忘れて欲しいと思っているのに。
いつまでこのストラップつけているんだろう。 8月17日(月)天気:晴れ
同好会のみんなに、クマがすごいって指摘された。仕方ないよ。もう中庭でも、保健室でも、どこだとしても眠ることが出来ない。
しずくちゃんの声が、顔が、香りが、ずっと頭の中をぐるぐるしてる。
声が聞きたいよ。
彼方ちゃんのことを見てよ。ねぇ。 8月19日(水)天気:くもり
今日は演劇部に顔を出す日。
…セリフがほとんど抜け落ちていた。
彼方さんとの稽古をしばらくしてないからだ。
台本を手に取ると、彼方さんとの稽古を思い出して辛くなるので、個人練も出来なかった。
…お願いしたら、また付き合ってくれるかな。
無理だよね、もう。 8月19日(水)天気:くもり
カバンの整理をしていたら、しずくちゃんとの稽古に使っていた台本が出てきた。
これはカバンに入れたままにしておこう。
また、使う日が来るかもしれないから。 8月21日(金)天気:晴れ
今日は信じられないことがこ起こった!! なんて幸せな日なんだろう!? 8月21日(金)天気:晴れ
彼方ちゃん、今でも夢を見てる気分。
廊下を歩いていたら、しずくちゃんの姿が見えて、思い切って話しかけようと近付いたら……
突然しずくちゃんの体が傾いた。
そのまま崩れるように倒れたので、慌てて駆け寄って、しずくちゃんの名前を呼び続けた!
久しぶりに私に向けて発せられたしずくちゃんの声は、あまりに弱々しかった。うつろな目で、声を震わせながら彼方ちゃんの名前を呼んでくれた。
保健室まで、しずくちゃんを抱えて走った。
先生にお願いしたら、傍にいてもいいよと言ってくれたので、眠っているしずくちゃんの手をずっと握り続けた。 ここのところの不眠と頭痛が重なって、意識が朦朧として…
目が覚めたら、目の前に彼方さんがいた。
私を保健室まで運んで、1時間も手を握り続けてくれていたらしい。
でも私は彼方さんの顔を見て、真っ先に逃げ出そうとしてしまった。そんな私の肩を、彼方さんは両腕を伸ばしてガッシリと掴んだ。
そのまま、私の背に抱きついた。
羊さんみたいにふわふわした髪の毛、柔らかい体。懐かしい感触に、自然と涙が溢れた。 しずく 「私のことなんて、もう忘れてください」
彼方 「いやだよ。絶対に忘れない」
しずく 「どうしてですか? 私、あんなに酷いことをして、彼方さんを傷つけたのに」
彼方 「…傷つけた? もしかして、しずくちゃん、彼方ちゃんに怒ってた訳じゃないの?」
しずく 「怒る? 逆ですよ、私が彼方さんのことを怒らせたから…それで…」
彼方さんが、安堵の息をつく。
彼方 「彼方ちゃんは全然怒ってないよ。あの日来れなかったのは、なにか理由があったんでしょ?」 しずく 「どうして…そんなに私のことを信じられるんですか」
彼方 「えへへ、どうしてかな」
しずく 「どうしてこんな私を、受け入れてくれるんですか!?」
彼方 「…多分、相手がしずくちゃんだからだよ」
しずく 「なんですか…それ」
彼方 「しずくちゃんなら…しずくちゃんの言うことなら、なんでも受け入れられる。本当だよ」
私の体から離れ、大きく息を吐いた彼方さんは、私に向き直って笑顔を見せる。 彼方 「あーもう、彼方ちゃんてっきり、しずくちゃんを怒らせちゃったのかと思ったよ。もっと早くこうしてお話してればよかったね」
しずく 「許してくれるんですか、こんな私を」
彼方 「彼方ちゃんが許さないとでも思った?」
しずく 「だって…っ! もう元通りになんて、絶対無理だ…って…! 私…っ……わたしっ…!!」
彼方 「…………。」
泣きじゃくる私に
彼方さんは何も言わず、キスをしてくれた。
私のファーストキス。
5秒にも満たない、唇同士が軽く触れ合うだけのキス。…その僅かな間に、私の心はすっかり落ち着きを取り戻していた。 しずく 「彼方さん…」
彼方さんがそっと、私の体を抱き寄せる。
彼方 「…しずくちゃんに忘れられたんじゃないかって、不安になった」
しずく 「忘れる? そんなことあるわけ…」
彼方 「だって、連絡は取れないし、彼方ちゃんと目も合わせてくれないし」
しずく 「それは…すいませんでした」
彼方 「…毎日が不安で仕方なくて、ずっとしずくちゃんのことばかり考えてた」
しずく 「私だって。彼方さんのことが頭から離れたことなんて、1分たりともありませんでした」
彼方 「……そっか、安心した」 彼方 「…ねぇ、これからはずっと、彼方ちゃんの傍にいてくれる?」
しずく 「えぇ、もちろん。もう離れたりしません」
彼方 「よかった。しずくちゃんがいないと、睡眠の質が悪くなるんだよ」
しずく 「ぷふっ、なんですかそれ」
彼方 「あー、笑ったな? 彼方ちゃんにとっては死活問題だよ?」
しずく 「ふふふっ、確かに。あははっ」
彼方 「もう、笑いすぎだよー!」 8月23日(日)天気:晴れ
彼方さんと仲直り記念のデート!
前回行けなかった、遊園地に連れて行ってくれた。天気もよかったから、色んなアトラクションに乗ることが出来た!
ジェットコースターは怖くて、思わず彼方さんの体にしがみついてしまった。彼方さん、叫び声のひとつもあげないなんてすごいなぁ。
最後に乗った観覧車では……。
これは、私たちだけの秘密にしておこう。 8月24日(月)天気:くもり
一晩たっても昨日の酔いが残ってる。
彼方ちゃん、ジェットコースター苦手なんだよ…
口を開けてたら絶対に……
いや、考えるのはやめよう……。 8月27日(木)天気:晴れ
今日のお昼ご飯は、お弁当をお互いに作った。
かすみさんや愛さんにからかわれたけど、それもちょっぴり嬉しかったり。
それにしても卵焼きの味付けが、私のと全然違ってびっくり。毎朝食べるなら、彼方さんの卵焼きの方がいいなぁ、なんて。 8月30日(日)天気:晴れ
同好会のメンバープロフィールを作成。
って、しずくちゃん、誕生日とっくに過ぎちゃってるじゃん!? 8月31日(月)天気:くもり
私は誕生日が早いから、祝われないのには慣れっこなのに、彼方さん昨日から謝ってばかり。
大丈夫ですよ。だって、彼方さんと過ごせる誕生日は、何も今年だけじゃないですから。
来年も、再来年も……大人になっても。 9月3日(木)天気:晴れ
本当に、本当に夏休みは終わってしまったの?
彼方ちゃんのお昼寝パラダイスがぁ…… 9月7日(月)天気:晴れ
なんで私の席で寝てるんですか!?
1年生のみんなビックリしてたでしょう!? 9月15日(火)天気:雨
今日はしずくちゃんと立ち稽古。
今月末の地区大会に向けてラストスパート。
しずくちゃん、かっこいいよ。 9月17日(木)天気:晴れ
演劇部のみんなに褒められた。
彼方さんとの練習が功を奏した!
まだ1年生なのに、副主演なんて緊張ばかりだけど。私、頑張りますから! 9月26日(土)天気:雨
演劇の地区大会当日。
結果は……関係ないよね。
だってしずくちゃん、あの中で一番、かっこよかったもん。 9月27日(日)天気:くもり
変な慰みはよしてください!
先輩方の優しい言葉が、逆に私の胸に深く突き刺さる。
昨日、本番の日に限ってセリフを忘れて、舞台をめちゃくちゃにしたのは紛れもなく私。
3年生の先輩は、これが最後の大会だったのに。
あぁ、もう、頭が痛い。 9月30日(水)天気:くもり
しずくちゃんが同好会にいる時間が増えた。
というより、授業以外の時間は、ほぼ同好会の部室にいるらしい。
まるで、演劇部を避けているみたいに。
みんな、「気にしてない」 って言ってるよ? 10月2日(金)天気:晴れ
同好会は居心地がいい。
ここはソロがメインだから、私が失敗しても誰にも迷惑はかからない。
誰かに迷惑をかけるのが怖い。怖い。
先輩方、本当に、ごめんなさい…。 10月7日(水)天気:くもり
しずくちゃんに内緒で、演劇部のみんなと相談。
そうだ、とっておきの舞台があるじゃないか! 10月9日(金)天気:晴れ
正気ですか!?
文化祭で、地区大会の舞台を再演するって?
私はあの舞台を一度、壊してしまったんですよ? 10月15日(木)天気:晴れ
このタイミングで主演担当の子が風邪をひいた!
どうしよう、本番は日曜日なのに。 10月16日(金)天気:くもり
やっぱり、再演なんて無理だったんです。
今から主演のセリフを全部覚えて、しかも副主演の私と息を合わせて演技なんて、そんなことできる人がいるわけ……。
………………いるわけ? 10月17日(土)天気:晴れ
ムリムリムリムリムリムリムリムリ!!
彼方ちゃんが、主演!!?!? 10月18日(日)天気:晴れ
舞台は…………
大成功だった!!!
予定になかったカーテンコールまで!
拍手に包まれた会場を見て、演劇部のみなさんも、彼方さんも笑顔だった。
きっと、私も。
袖口にはけたら、風邪で休んでいたはずの先輩が待っていた。
力強く私を…抱きしめてくれた。
私、許してもらえたかな。 12月11日(金)天気:晴れ
交際から半年が経った。
たったの半年。
だけど、しずくちゃんと色んなことがあった。
短冊に書いたお願いごと、叶ったよ。
ううん、これからも沢山叶えていこう。
でも、あとその半分もしないうちに。
私は卒業してしまう。 1月17日(日)天気:晴れ
今日も彼方さんとお出かけデート。
でも、今日のデートはちょっぴり不思議だった。
特にどこかに行くわけでもなく、お台場の近くの住宅街をずっとお散歩していた。
こういうのもたまにはいいけど、何か理由があったのかな? 彼方 「ねぇ、この前見たところ、どうだった?」
しずく 「この前って、お散歩した時のですか? そうですね、静かで雰囲気のいい場所でしたけど」
彼方 「彼方ちゃんね、卒業したら近くのデザイン系の大学に行こうと思うんだ」
しずく 「あ、もしかして、あの辺で一人暮らしするんですか?」
彼方 「うん…。それでさ、しずくちゃん」
しずく 「はい?」
彼方 「しずくちゃん、毎朝神奈川の方から学校に通うの、大変でしょ? あの辺りからなら、通いやすいと思うんだ」
しずく 「…それって、もしかして」 彼方 「まだ付き合って半年なのに、こんな話するのも変かもだけど。しずくちゃんさえ、よければ」
しずく 「…………。」
彼方 「…だめ、かな?」
しずく 「…彼方さん、愛しています」
彼方 「どっ、どうしたの急に」
しずく 「彼方さんは? 私のこと、好きですか?」
彼方 「そりゃあ、もちろん」
しずく 「なら、何も問題ないですね」 彼方 「本当!? よかった…」
しずく 「…ねぇ、彼方さん。出来ればさっきの、ちゃんと言葉にして言ってくれませんか?」
彼方 「えぇっ、ここ部室だよ? ちょっと恥ずかしいというか…」
しずく 「私はさっき言いましたけど。彼方さんは言ってくれないんですか?」
彼方 「あぁぁ、そんなほっぺ膨らませないで…」
彼方 「…………大好きだよ、しずくちゃん」 しずく 「……彼方さん」
彼方 「しずくちゃん……」
しずく 「………………。」
彼方 「………………。」
せつ菜 「おはようございま――――」
「「「あっ」」」 1月20日(水)天気:晴れ
彼方さんとの同棲生活の資金を貯めるため、2人でアルバイトを始めることにした。
彼方さんは居酒屋さんで、私はカラオケ店。
同じ場所にしなかったのは…多分、仕事に集中できなくなるから。
それにしても、お父さんとお母さんが同棲をあんなにすんなり許してくれるなんて思わなかった。 1月22日(金)天気:くもり
週末の居酒屋、忙しすぎだよ〜。
でも、なんとか捌ききった。気前のいいお客さんからお小遣いまでもらっちゃった!
もしかして彼方ちゃん、実は接客の才能があったり? 1月25日(月)天気:雨
頼まれていたドリンクを、持っていき忘れた。
店長さんは「最初だから仕方ないよ」と言ってくれたけど、1週間目からこれは幸先が悪い。 2月4日(木)天気:雨
一週間経って、居酒屋の仕事にも慣れてきた。
カクテルの種類も大分覚えたし、20になったら飲んでみたいな。
しずくちゃんと一緒に飲めるのは、まだ先だけど。 2月10日(水)天気:雨
ここのところ雨が続いたので、また頭痛。
薬が切れたので病院に行ったけど、今回は様子がおかしい。いつもなら軽い問診だけで薬をくれたのに、今回は色々症例を聞かれた。
目眩がするとか、前に気を失ったことがあるとか、色々話したら、心療内科を案内された。
確かに前はストレス性の偏頭痛だったけど、今はもう悩むことなんてないのに。
だってもうすぐ、彼方さんとの同棲生活が始まるんだから! 3月10日(水)天気:晴れ
結構お金が溜まってきた。
しずくちゃんも沢山シフトに入ったおかげで、同棲を始めるのに必要なお金は集まった。
家具とかは、お互いの家から使わないものを持寄ることに決めて、いよいよ同棲が始まるんだと実感。 3月13日(土)天気:くもり
お母さんがテレビや洗濯機などの家電を買ってくれるとのこと!
お部屋の装飾とかにかけられるお金ができた。
今度、彼方さんと相談しよう。 3月27日(土)天気:晴れ
アパートを…契約!
しずくちゃんを迎える準備をしよう。 4月1日(木)天気:晴れ
今日から新学期!
そして、彼方さんとの同棲生活がスタート!
これからは寝ても起きても、ずっと彼方さんがそばに居る。ご飯も一緒に食べられる。お風呂も一緒!
生活の全てを彼方さんと一緒に。
こんなに幸せでいいのかなぁ。 4月3日(土)天気:晴れ
約束通り、しずくちゃんの誕生日を2人でお祝い。
バイト代を使って、ちょっといいレストランを予約。
夜景に、高級料理に、それを美味しそうに食べるしずくちゃん……。
むしろ彼方ちゃんが、プレゼントを貰っちゃった気分だよ。 4月10日(土)
彼方さんとショッピング。
足が折れたクラゲのキーホルダーを見て、「新しいのを買おうか」と言ってくれたけど、このままにしておいた。
これは初デートの大切な思い出だから。
このままにしておきたいんです。 4月16日(金)天気:くもり
しずくちゃんが朝ごはんを作る音で目が覚める。
エプロン姿のしずくちゃん……
これは彼方ちゃんだけの特権だ! 4月20日(火)天気:晴れ
かすみさんがどうしてもと言うので、お家にご招待。
晩御飯を振舞ったら、すごく美味しそうに食べてくれたのでよかった。
料理といえば、今日お弁当を学校に持っていき忘れた。浮かれすぎかな。 4月20日(火)天気:晴れ
彼方ちゃんの特権である、しずくちゃんのエプロン姿がぁぁぁ……。
おのれ、かすみちゃんめ… 5月12日(水)天気:雨
頭痛薬が効かなくなってきた。
これから梅雨も近くなってくるので、もっと強い薬をもらいに病院へ。
…と思ったら、いきなりCTを撮ることに。
鬱病か脳の病気の可能性…って、いきなり大事。 5月16日(日)天気:くもり
大学の課題が終わらない。
ごめんねしずくちゃん、彼方ちゃんも一緒にお出かけとかしたいのに。 5月20日(木)天気:晴れ
病院から
『すぐに来てください』
と言われた。
彼方さんは忙しそうで、心配をかけるわけにもいかないので、言わないでおこう。 5月25日(火)天気:晴れ
大学から帰ったら、しずくちゃんが玄関の外で待っていた。
鍵でも忘れちゃったのかな?
この間もお弁当忘れてたし、結構うっかりさんなのかな? 一緒に住んでると、今まで知らなかった一面が見つかって楽しい。 5月25日(火)天気:晴れ
学校から帰って…家に着いた。
でも、そこが本当に私の家か分からなくなった。
どうしていいか分からなくて、ぼうっとしてたら、彼方さんが帰ってきて、やっとそこが自分の家だと確信を持てた。
学校に、バイトに、同好会の練習で、忙しくて疲れてるのかな。 >>1の代理です
連投規制のため今日はここまでらしいです 7月末のデートって日曜日の約束だったよね?
二人とも土曜日に「今日はデート」って言ってるけど、ただのミスだよな 5月26日(水)天気:雨
病院へ行ったら、CTの結果で気になることがあると言われた。
MRIとか、大掛かりな検査を沢山した。
何? なんなの……? 5月29日(土)天気:雨
しずくちゃんと家具を見に行こう、と思ったら、疲れたのか今日は一日寝ていた。
また今度にしよう。 5月30日(日)天気:晴れ
病院に呼び出される。
昨日彼方さんとお出かけできなかったから、今日はデパートにでも行こうと思ってたのに。
なにか大事かと思ったら、私をバカにしたような質問ばかりしてきて腹が立った。
「飼っていた犬の名前は?」
「13+19は?」
「自分の誕生日は?」
とか。分かるに決まっている質問だらけ。
それに先生がボソボソ喋るせいで、たまに何を聞かれてるのか忘れてしまった。
あぁもう、せっかくの休日だったのに。
取り敢えず言われたとおり、また明後日通院。
今度は両親も一緒らしい。 5月31日(月)天気:晴れ
近くに新しい博物館ができるらしい。
今度しずくちゃんと行こう! 6月1日(火)天気:
………………………………嘘だ。 6月2日(水)天気:晴れ
グループワークが上手くいった!
次の展覧会で、自分のデザインを1つ送ってもいいと言われた! 順調すぎて自分が恐ろしいよ。 6月5日(土)天気:雨
しずくちゃんのご両親から急にお電話。
しずくちゃんに変わりますか、と聞いたら「大丈夫」と言われたし、結局ただの世間話だけで終わった。なんだったんだろう? 6月9日(水)天気:
どうしたらいいのか分からない。
彼方さんには言わないでと言ったのに、お母さんがこの間電話をかけてきた。
やめて。私でさえまだまとまらないのに。 6月13日(日)天気:くもり
しずくちゃんが、帰ってこない。
心配になってしずくちゃんの実家に電話をかけたら、向こうに帰っているとのこと。
ホームシックかな? 彼方ちゃんも遥ちゃんに会いたくなってきちゃった。 6月19日(土)天気:雨
お母さんと、再び病院へ。
私の脳の年齢は、130歳に相当するとのこと。
私は…認知症だった。
しかもその中でも手術では決して治らない、若年性アルツハイマー。
先生は淡々と、
肉体の死よりも、精神の死が先にくる
と説明した。
私は…近いうちに、私ではなくなるらしい。 6月20日(日)天気:晴れ
しずくちゃんが向こうに帰ってから1週間。
ホームシックにしては、向こうにいる時間が長すぎる。
…もしかして、彼方ちゃんが嫌になった? 6月21日(月)天気:くもり
お母さんに、一度彼方さんのところに帰りなさいと言われた。
私がおかしくなったら、すぐに電話するようにと、お母さんから彼方さんに言ってくれた。 6月24日(木)天気:晴れ
しずくちゃんがおかしくなったら、って、どういうことだろう? 確かにちょっと気分が暗くなってるみたいだけど、特に変なところはない。 6月26日(土)天気:くもり
ベッドに潜りながら、認知症について調べた。
『44歳以下で発症した場合、平均寿命4.5年』
もう無理だ。
抑えられない。
彼方さんの声が、なぜか、とても煩く感じる。 6月27日(日)天気:晴れ
何度デートに誘っても、狸寝入り。
ねぇ、本当に彼方ちゃんのこと好きなんだよね?
嫌いになってないよね? 6月30日(水)天気:雨
信じられない!!
彼方さんが私の大事なクラゲのストラップを盗んだ! どうして? どうして! どうして!!? 6月30日(水)天気:雨
しずくちゃんに、初デートの時に買ったストラップを取られた。
「これは彼方ちゃんの。しずくちゃんのはスマホについてるでしょ?」
と何度言っても、聞く耳を持たなかった。
結局、紐を千切られてしずくちゃんに奪われてしまった。
さすがにおかしい、と思ってしずくちゃんのお母さんに電話。
すぐに迎えに来た。
何回も何回も謝りながら、しずくちゃんを連れて帰った。 7月2日(金)天気:くもり
ようやく我に返った。
突然暴れて、お母さんに連れ戻されたらしい。
私の手元には、クラゲのストラップが2つあった。
私、なんでこんなものに固執してたんだろう? 7月4日(日)天気:雨
かすみちゃんが、同好会のメンバーを連れて家に来た
しずくちゃんが最近学校を休んでいるらしい。
嘘。毎朝制服を着て出かけてたよね?
どういうこと? 何を隠してるの? 7月7日(水)天気:
自分がわからなくなって、日記を読み返した。
全部書いてあった。彼方さんとの日々。
去年の七夕のことも。
クラゲのストラップのことも。
私は、全部忘れていた。
『たくさんの思い出を作れますように』?
作っても、すぐ忘れてしまうのに。 7月9日(金)天気:雨
しずくちゃんが保険証やおくすり手帳を忘れていっていた。
なんとなく気になって、ページをめくった。
…なに、これ。
薬の名前で検索してみた。
ちがう、嘘だよ。絶対にウソ。そんなこと。 7月10日(土)天気:
もう誰にも会いたくない。
会っても傷つけるだけだ。
どうせ死ぬなら、全部覚えている今のうちに… 7月11日(日)天気:雨
患者のプライバシーは教えられないなんて、そんなこと知ってる!!!
でも私はしずくちゃんの彼女だよ!? 教えてくれてもいいじゃん。
あの病院はダメ、融通も利かないし、デタラメな診察までする。
だってそうでしょ?
しずくちゃんがアルツハイマーなんて、そんなわけないよ!!!
……いや、もしかして。
私ずっと、気付かずに?
……ごめんね、ごめんね…。 7月13日(火)天気:晴れ
彼方さんが、迎えに来た。 しずく 「ごめんなさい。黙っていて」
彼方 「いいんだよ。さぁ、帰ろ?」
しずく 「無理です。私はもう」
彼方 「何が無理なの? 彼方ちゃんなら大丈夫だから」
しずく 「ダメなんです! 一緒にいたら、彼方さんのこと傷つけてしまいます。この間みたいに…」
彼方 「いいよ、傷つけても」
しずく 「どうして分かってくれないんですか!? 彼方さん言ってたじゃないですか、私の言うことならなんでも受け入れられるって!」
彼方 「…なぁんだ、ちゃんと覚えてるじゃん」 しずく 「…忘れるわけ、ありませんよ」
彼方 「…しずくちゃんが忘れちゃったら、その度に新しい思い出を作ろう」
しずく 「でも私は、何もかも忘れるんです。思い出だけじゃない、彼方さんのことを好きって感情も分からなくなる」
彼方 「そしたら、何回でも彼方ちゃんのこと好きにさせてみせる」
しずく 「…っ」
彼方 「何回でも恋をして、その度にいろんな思い出を作って、そして…」
しずく 「…彼方さん、やっぱり私、彼方さんのこと大好きです」 彼方 「…よかった、思い出してくれた?」
しずく 「…はい。私確信しました。彼方さんのことが好きって気持ちだけは、絶対忘れることはありません」
彼方 「それなら大丈夫だ。さ、帰ろ?」
しずく 「…はいっ」 7月14日(水)天気:晴れ
しずくちゃんと一緒に図書館へ。
アルツハイマー関連の本を沢山借りてきた。
大丈夫だよ、しずくちゃん。
彼方ちゃんも一緒に戦うからね。 7月16日(金)天気:くもり
今までの生活はなるべく変えず、脳を使い続けた方がいいらしい。
学校にもちゃんと通い続けることにした。
同好会のみんなには…私からちゃんと話した。
みんなたくさん泣いて、ハグしてくれた。
色んな人に支えてもらってるんだな、私。 7月21日(水)天気:晴れ
若いうちに発症したアルツハイマーは、月単位で病状が悪化するらしい。
…泣いたらダメ。ちゃんとこういうことにも、向き合わないと。 7月24日(土)天気:くもり
休みの日は、彼方さんに見守られながら家事を担当する。 7月24日(土)天気:くもり
しずくちゃんが、3時間も机とにらめっこしていた。日記を書いていたらしい。
3時間で、たったの1行。
でも、ちゃんと漢字で書けてる。
偉いよ、しずくちゃん。 7月26日(月)天気:晴れ
調べたことをメモしておく。
大前提として、アルツハイマーは治らない。
まず初めに、新しいことを覚えられなくなっていく。次第に自分が何をしようとしてたのか、何がしたかったのか分からなくなる。
新しい記憶から消えていくので、しずくちゃんの大好きだった舞台や、映画も、楽しめなくなっていく。
いつかは自分が誰かもわからなくなり、鏡の中の自分と1日話続けることもあるらしい。
そこからは、トイレ、歩き方、食べ方さえも分からなくなり、そして… 8月1日(日)天気:晴れ
ローズマリー&レモンの香りは、集中力を高めたり、記憶力を強化したりする作用がある! 8月3日(火)天気:くもり
久しぶりに りょうり を作った!
彼方さんがとても喜んでくれた。 8月3日(火)天気:くもり
久しぶりのしずくちゃんの手料理。
涙が溢れた。
アロマの効果は確実に出ている。 8月20日(金)天気:雨
…夜中、しずくちゃんが急に暴れだした。
お腹が空いてしまったらしい。取り急ぎ菓子パンを食べさせたら、満足そうに寝た。 8月23日(月)天気:晴れ
しずくちゃんのご両親と相談して、高校を辞めさせた
私が大学に行く時は、実家に預けてから行くことにした。部屋に1人でいると、何をするかわからない。 しずく 「がっこう、いく!!! おそと! おーそーと!!」 8月26日(木)天気:晴れ
しずくちゃんが、日記を書かなくなって3日。
いや、書けなくなった。
出来ることが、どんどん減っていく。 8月30日(月)天気:晴れ
夜中、急に飛び起きたと思ったら、神奈川の実家に帰ると言い出した。
電車も止まってるし、無理だと言っても聞かない。しかたなく少し外を出歩いたら、突然ぼうっとしだして、動かなくなった。
しずくちゃんにたかる蚊を、何分も何十分も潰し続けた。
ようやく家に戻る頃には…
朝日が昇っていた。 9月7日(火)天気:晴れ
最近、しずくちゃんはぼうっとしてることが多くなった。徘徊することは少なくなったので、やっと睡眠が十分に取れる。
でも、寝る時は常に紐でお互いの腕を結んでいる。 9月10日(金)天気:晴れ
ただただ、外を眺め続ける。
そんなしずくちゃんは、とても綺麗だ。
私もその光景を眺めている時間が、最近たまらなく好きになっていた。迷惑をかける、なんて言っていたけど、とんでもない。
一緒にいれるだけで、とても幸せだ。
……アロマの香りに交じって、鼻につく匂いがしてきた。トイレも、もう難しいか。 9月20日(月)天気:晴れ
大学で使うスケッチブックに…ぐちゃぐちゃな落書きをされていた。 9月30日(木)天気:雨
しずくちゃんが熱を出した。
ゼリーに混ぜた風邪薬を飲ませて、ベッドに寝かせたら…しずくちゃんが話しかけてきた! しずく 「…彼方、さん? スケッチブック、こめんなさい。私がやったん、ですよね」
彼方 「っ!! しずくちゃんっ! しずくちゃん!」
しずく 「わたし、やっぱり迷惑…ですよね」
彼方 「そんなことない、そんなことないよ! 彼方ちゃんは大丈夫、大丈夫だから」 10月2日(土)天気:晴れ
それから、しずくちゃんの調子がいい。
ちゃんと受け答えができるし、まるで病気じゃないみたいに生活してる。
もしかして、風邪薬が作用している?
それならこの薬を飲み続ければ! しずく 「やだ!! おくすり、にがい!!! のーまーなーいー!!!!」 10月3日(日)天気:雨
薬を飲ませるのに、1時間かかった。
疲れた。 10月10日(日)天気:
…………しずくちゃんが、いない。
実家に迎えに行ったら、『施設に入れた』って。
私はその場で、お父さん達に掴みかかった!
どうしてそんな勝手なことを!? 彼方ちゃんは、しずくちゃんと一緒にいられればそれで十分幸せだった! 介護だって、全く苦じゃなかった!!
玄関口で、どれだけ叫んだか覚えていない。
パニックを起こしたかのように、何分も叫び続けた。だけど、日々の疲れからか、急に目眩がして、その場に膝をついて崩れてしまった。
…お母さんに、そっと肩に手を添えられた。
渡されたのは、しずくちゃんの残した手紙だった。 彼方さんへ
ごめんなさい。ごめんなさい。
どうか許してください。
施設に入ることを決意したのは、私です。今じゃなきゃダメだったんです。記憶が奇跡的に戻った、今でなきゃ。
お父さんお母さんは、私が決意したらすぐに施設に入れるように、準備しておいてくれました。
もう誰にも迷惑をかけたくない。
だから、私が私でいられるうちに、皆さんの前から姿を消します。
お願いです、わかってください。
今こうして手紙を書いている時でさえ、いつ記憶が急になくなってしまうか分からないんです。
そしたら私はまた、彼方さんを傷つける。 それでも彼方さんは優しいから。
私を迎えに来てくれるかもしれませんね。
だから、ごめんなさい。
入る施設は、教えられません。
でも、約束します。
施設に入っても、私は彼方さんのことだけは忘れません。絶対に忘れません!
彼方さんに出会えて、本当に幸せでした。彼方さんがいなかったら、演劇部のみんなとも仲違いしたままだった。同好会にも戻れなかったかもしれない。
目を閉じれば、今でも鮮明に思い出せます。彼方さんの香り、感触、声…。ぜんぶ、ぜんぶ。
あぁ、消えちゃう! もう時間が無い!
まだ足りないんです、まだ書きたいことはあるはずなのに! もう言葉が上手く出てこない。
彼方さん、彼方さん、彼方さん!
大好きでした。ううん、今でも大好きです!
忘れても、きおくがきえても、だいすきって きもち は きえません! けさせません!
だから、かなたさんも おぼえていてください。
わたしがすきだったってこと。
さよなら、あいしています。
わたしのだいすきな かなたさん へ 11月1日(月)天気:晴れ
「ただいま」って言って
「おかえりなさい」って返ってこないことに、まだ慣れないよ。今にして思えば、しずくちゃん、一緒に帰ったとしても、彼方ちゃんに 「おかえりなさい」 って言ってくれてたよね。
しずくちゃんの声が、また聞きたい。 12月25日(土)天気:雪
ホワイトクリスマスだよ、しずくちゃん。
しずくちゃんもどこかで、この雪を見てるかな。
しずくちゃんのお父さんから小包が届いたんだ。なんだろうと思って開けたら、クラゲのストラップが入っていた。
そういえば、まだ返してもらってなかったね。
クリスマスプレゼントありがとう、しずくちゃん 4月3日(日)天気:晴れ
しずくちゃん、お誕生日おめでとう。 6月11日(土)天気:雨
付き合って2周年だね。
ねぇしずくちゃん、どこに行きたい? ……10月。
手紙が来た。
茶色い封筒に、便せんが1枚。 彼方さんへ
お久しぶりです!
朝起きたら、記憶が急に戻っていました!
本当ですよ!? 交際記念日は6月11日、大安吉日! 彼方さんと一緒に演じた舞台のセリフだって言えるんです。
すごいでしょう? だから私は平気です。
きっと彼方さんは、私のことを心配し続けてくれたと思います。だから、私からお願いがあります。
……新しい人生を、歩んでください。 もちろん、私のことは好きでいて欲しいです。覚えていて欲しいです。
でも、彼方さんにはこれからの人生がある。
だから、他にいい人を見つけて、幸せになってください。勝手すぎるお願いとはわかっています。
彼方さんはきっと、素敵なお嫁さんになります。
だから…私のことはもう、探さないでください。
さようなら。 手紙は、施設からだった。
きっと内容を見て、届けてくれたのだろう。
探さないでください…?
…ごめんね、しずくちゃん。そのお願いだけは、叶えられない。
封筒の裏に、施設の住所が書いてあった。
彼方 「静岡県……熱海市!!!」 その施設は、小高い丘の上にあった。
手紙は、少し前に書かれたものだそうで、担当の看護師さんが見つけてくれたらしい。
施設を案内してくれたケアマネージャーさんの話によれば、しずくちゃんはなにかの本をずっと持っていて、一日中ぼうっと外を眺めているそうだ。
…しずくちゃんの部屋の扉を開けると、眩しい光に一瞬目を眩ませられた。
太陽の光が眩しい。ベランダに腰掛けたその人は、その眩しい陽の光に照らされながら、ただぼうっと、外の景色を見ていた。
後ろ姿だけでもすぐ分かった。
……しずくちゃん! すぐ側に、看護師さんがいらっしゃった。
優しく微笑んで、「話しかけてあげてください」 と言われので。
ゆっくりと、一歩ずつ近づいて。
彼方 「…しずくちゃん?」
と呼びかけた。
しずくちゃんは私の方へと振り返る。私の顔を数秒、じぃっと見つめたかと思うと、ぱぁっ、と笑顔になった。 ……分かっていた。
でも、心のどこかで信じていなかった。
しずくちゃんの記憶が消えたと。
目を合わせていられなかった。今にも泣き出してしまいそうで。
…ふと視線を落とすと、しずくちゃんがいつも持っていると言っていた本が目に入った。
その本には、覚えがあった。
彼方 「……っ!!! その台本!!」 あのとき…文化祭で一緒に演じた。
ほぼ毎日、一緒に稽古をした台本だった。
開かれていたページは、まさに、しずくちゃんと私が演じた役が会話をするシーンだった。
残っていた、ちゃんと。
記憶が消えても、心のどこかに刻み込まれてる。
目に涙を浮かべ、しずくちゃんにキスをした。 彼方 「…覚えてる? 彼方ちゃんがした約束」
『何回でも彼方ちゃんを好きにさせてみせる』
…大丈夫だよ、どんなに忘れても。
何回記憶が消えても。私がその度に刻むから。
新しい思い出を。新しい恋を。 だから誓う。
私は、しずくちゃんだけを愛し続ける。
……約束するよ。これからも、ずっと。 台本を覚えるのが苦手って言ってたのも伏線だったのか これにて完結です。
お付き合い、ありがとうございました。
参考は 朗読劇 『私の頭の中の消しゴム』です
今年は残念ながら配信での公演になりましたが、毎年やっている公演です。
毎回違う役者さんが出演されますので、興味を持ってくださりましたら、ぜひ朗読劇の方もよろしくお願いします 過去作も掲載しておきます
梨子 「後悔を葬る7つのステップ」
彼方 「すくふぇす……?」 しずく 「なにか、忘れているような?」
璃奈 「愛さんからのキスマークは青黒い」
かすみ 「鏡よ鏡、この世で一番カワイイのは?」 『それはもちろん…』 良かった!こういうのに弱いので泣いてしまった…
過去作も読ませて頂きます 話は好きだけどかなしずに馴染みがない
この二人のエピってなんかあったっけ? 私の頭の中の消しゴム好きだからかなしずでこういうの見れて嬉しい……でもつらい…… みんな泣いた泣いた言い過ぎだろw
……悪い、ちょっとトイレ行ってくるわ 軽い気持ちで読んだら顔がぐしゃぐしゃになった
これから出勤なのにどうしようか SSでじーんってなったの初めてだわ下手したら涙出てた…素敵なSSをありがとう乙でした! これかなしずの意味あるか?
アルツおもちゃにしてSS書きたかっただけだろ >>210
>>211
この人のSSでよくこういうこと言われてるけど、何がダメなん? このカプでこういう設定の読みたい、書きたいってのもいいじゃん
そんなこと言い出したら大半のSS別にラブライブじゃなくていいだろ 頭の中の消しゴム見ればいいやと思って読んでないわ
感動ガイジも原作見てくれよな >>212
211だけど言葉足らなかったわ俺もそっちの考えだよ >>5
まんさんってこういうAA大好きだよな
見た感じかすみ推しのしずかす厨だと予想するけど
しずくを彼氏だと主張したいのか突然死ねとか本当攻撃的で
まじヒステリック女ってこういう奴のこと言うんだろうな この難癖ガイジはスレで言い負かされたからってss総合雑談スレにまで突撃して同意求めにきたダサいやつだよ 難癖ガイジは茸じゃなかったか?
俺庭だけど一緒にしないでくれ
過去作は賛否あるの見たから一切読んでない
これが初 >>217
いつものしずくアンチか
しずくに関わんなガイジが >>219
勝手に認定すんの好きだな
ちげーよ
しずくちゃん好きだよ >>218
俺のレスのどこ見て詳しいと判断したのかお聞かせ願いたいね
アルツおもちゃにしたってのはおれの心からの感想だけどこれ過去作読んでないと言えない感想なわけ? >>221
過去作を一切読んでいないのに過去作に沸いたアンチの存在を地域表示まで含めて詳しく認知していて30分程度で返信できるのはどういう事なんだろうなと思っただけですよ
あと安価指定したわけでもないのに自分からシュバってくるのも些か自意識過剰といいますか >>222
は?
SS総合でぎゃーぎゃーやってたんだからSS読んでなくても知ってるわ
話の流れ知るためにスレには飛んだしな
アホなのか? >>224
根本的に分かってないようだから言っておくが、君らが同一人物だろうが別人だろうがそこは大した問題ではないんだよ
ただ過去に君と同じような主張をした人物は結局大した同意は得られずに終わったから、主張する人間が変わったからといって君も大した同意を得られるとは思わない方がいいよというだけの話 >>225
俺は同意を得ようと思ってたわけじゃないんだけど
純粋な疑問を残しただけなのにお前が勝手に同一人物認定して突っかかってきたのよ
俺のレスのよく見てな
少しでも批判的な感想は全く書いちゃいけないとかいう繊細な読者様なんですねあなたは というか、同じ主張を持つ者同士結託すればいいし、君は彼に同意してあげればいいのに
彼も同じ考えを持つ君の言う事に両手を挙げて賛成してくれると思うが? 他スレに持ち出してまでぎゃーぎゃー喚くガイジと一緒にするな
俺は読んだ感想を一言残しただけなのに突っかかってきたのはお前だ
問いかけの形は別にお前らに向けたものじゃない
自分の疑問を文字にしただけだ >>226
同一人物扱いした事は申し訳ありませんでした
ただこれだけ言い争えばはたから見ればお互い荒らしと遜色無い扱いは避けられないでしょうね 一応勘違いしないように断言しておくと>>230の「お互い」はあなたとしまむらの自分の事よ >>230
そうですね
お互いこれっきりで消えましょう
では おっと
こちらもカッとなり申し訳ありませんでした
今度こそ失礼 せっかく良いSSなのに荒れるのはほんと残念
過去作も読んでたしまた期待してる 肯定派も否定派もバランス感覚身につけろ
賛否あっていいじゃん創作なんだし 否定派のうちひとりの必死になってるポイントが、荒らしと同一視するなっていう自分自身の保身だかそんなところなのは滑稽
ちょっと呟いただけっていう体の書き込みへの反応をほぼ丸一日経っても気にして見返しにきてるところも 未読に入ってたら終わったスレでも見に来るのは普通じゃないの?
すぐ履歴消す人もいるんだな
お前も当人たちが終わらせてるんだしくだらない話題ほじるような真似はやめときなよ これはまさか……と不穏に思いながらも読み進めるのが止まらなくなってしまった
切ない……
個人的にかなしずは悲恋も似合うと思ってた
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