ルビィ「お姉ちゃんの部屋で」
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コンコン
ダイヤ「はい、どうぞ」
ルビィ「お姉ちゃん?今ちょっといーい?」
ダイヤ「あらルビィ。どうしましたの?」
ルビィ「あのね、この間お姉ちゃんが1年生の時に使ってた参考書貸してくれるって言ってたでしょ?借りたいなぁと思って…」
ダイヤ「ふふ、いいですわよ。ルビィは本当に頑張り屋さんね」
ルビィ「そ、そんなことないよぉ…!」
ダイヤ「ただし!あまり頑張りすぎないようにするのですよ?」
ルビィ「うんっ!ありがとう、お姉ちゃん!」
ダイヤ「…っと、そういえば参考書はこの間まとめてしまったのでしたわ。とってきますわね。ルビィはここでゆっくりしてなさい」
ルビィ「うん、わかった!まってるねっ」 曜「ルビィちゃんは…」
千歌「ルビィちゃんは?」
曜「ダイヤさんと…」
千歌「ダイヤさんと?」
曜「…っお、お家のお稽古が今すごく忙しいんだって!!どうしても外せない予定らしくて、」
千歌「…そうなの?」
曜「…うん」
千歌「本当に?曜ちゃん、嘘ついてない?」
曜「ついてないよ」
千歌「……」ジーー
曜「…っ」ゴクッ
千歌「…そっ、かぁ〜…」
千歌「でもなんで全然連絡取れないんだろ?そんなに忙しいってことなのかな?」
曜「な、なんか、携帯とかも繋がらない山奥で合宿?みたいなのしてるらしくて」
千歌「えっ修行ってこと!?」
曜「そ、そうなのかな?」
千歌「それは大変だねぇ…それじゃあ仕方ないかあ…」
曜「うん…」
曜「(嘘、ついちゃった)」
曜「(ごめんね…千歌ちゃん……ごめん…)」
千歌「あれ?」
曜「?」
千歌「でも鞠莉ちゃんは?果南ちゃんも最近休んでるよね?」
曜「ま、鞠莉ちゃんは進路のことでいろいろあってちょっと体調崩しちゃったって聞いたよ、果南ちゃんも同じ感じで…」
千歌「えー!そうなの?3年生って大変なんだなあ…」
梨子「千歌ちゃんも来年は覚悟しないとね?」
千歌「えーーっやだ……」 曜「その、花丸ちゃんと、善子ちゃんは、分かんないけど…」
千歌「善子ちゃん…でもさー?善子ちゃん、なんかすごく深刻だったよね?なんか他の理由あるんじゃないの?」
曜「…っ」ギクッ
千歌「曜ちゃんが果南ちゃんから聞いたのはそれだけ?」
曜「そうだよ」
千歌「そっかぁ…うーーんなんかもやもやするっ」
梨子「とりあえず、時間も時間だし学校行かない?」
千歌「そうだね」
曜「行こっか」
千歌「…」チラッ
曜「?」
千歌「ねぇ梨子ちゃん」コソッ
梨子「なぁに千歌ちゃん」
千歌「曜ちゃんね、多分…うそ、ついてる」
梨子「…どうして、そう思うの?」
千歌「わかんない。…なんとなく、幼馴染の勘…ってやつ?」
梨子「そう…もし、曜ちゃんが嘘をついてたらどうするの?」
千歌「嫌いにはならないよ。きっと曜ちゃんにも理由があると思うし…」
梨子「…千歌ちゃん」
千歌「うん?」
梨子「私は千歌ちゃんに、嘘、つかないから」
千歌「…うんっ」
梨子「ほら、早く行きましょ」
曜「…」
曜「(全部、聞こえてるんだけど)」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています