果林「私のライバルはかわいいらしい」
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絵里「〜〜♪」
果林「あら?絵里ちゃん?」
果林「随分ごきげんな様子でコンビニに入ったけど……」
果林「……ちょっと気になるわね」
果林「正直、絵里ちゃんがコンビニで買い物するのはあまりイメージがわかないというか」
果林「放課後に一人で制服のままコンビニに行くのもちょっと驚きというか」 果林「もしかして……絵里ちゃんの好みの店員さんがいるとか」
果林「なーんてね」
果林「もし、そうだとしたら……」
果林「……」
果林「それは、とっても気になるわね……!」 果林「店員さんは、裏で作業してるのかしら……いないみたいね……」
果林「絵里ちゃんは……いたわ」
果林「コンビニで買い物かごを持つって相当気合が入ってるわね……」
果林「沢山買い物をして、店員さんに顔を覚えてもらえるようにアピールしようとしてるのかしら」
果林「健気……健気すぎるわ!絵里ちゃん!」 果林「それにしても、お菓子コーナーから中々動かないわね…」
果林「……えっ?」
果林「かごの中、チョコばかりに見えるのだけど……」
果林「……」
果林「もしかして……ちょっとお疲れ気味なのかしら……?」 果林「穂乃果ちゃんがμ’sを引っ張っているのは確かなんだけど」
果林「絵里ちゃんがはその反対で、陰のリーダーって感じもするし、生徒会長もやっているのよね……」
果林「それって、ウチの部長と、ちょっと前のせつ菜の仕事を掛け持ちしてるって事よね」
果林「きっと、気が付かないうちに疲れがたまってしまったのね……」 果林「その反動で、甘いものを大量に買ってしまっているのかしら……?」
果林「だ…だめよ!絵里ちゃん!」
果林「ストレスの反動で食に逃げるのは良くないわ…!」
果林「でも立場上、μ’sのメンバーに相談できないのよね……」
果林「私が話を聞いてあげるから、とにかく止めないと…」 果林「こ……こんにちは……」
絵里「わっ!!か……果林……!??」
果林「あ…あのね?絵里ちゃん……」
絵里「……///」
果林(あら……なんか……照れてる……?)
絵里「み……見た……?」 果林「えっ?まあ……ここにいるわけだし……」
絵里「……」
絵里「じゃあ、私帰るわね」
果林「えっ?このかごの中身はどうするの?」
絵里「かごの中身?何の事かしら?」
果林「いや、この大量のチョコをかごの中に入れたまま放置して帰るのは……その、良くないと思うわ」 絵里「……だって」
絵里「恥ずかしいじゃない……///」
果林「……?」
絵里「月に一回の私の楽しみを……見られちゃったんだもの……」 絵里「スクールアイドルになってから、体形の維持しなくちゃいけないし」
絵里「後輩達にも体形を維持しなさいって言ってる立場なのに……」
絵里「好きなチョコを鼻歌交じりに沢山買ってる姿を見られたら……」
絵里「こどもっぽいって笑えばいいのよ……もう……」プイッ
果林「え……絵里ちゃん……」 果林「か…かわいいわね……絵里ちゃん……」
絵里「そ…そう言われるのが嫌だったのよ……もう……///」
絵里「しかも、よりにもよって果林に……」
果林「……私に?」 絵里「だって、果林は私の負けたくない相手なのよ……」
絵里「こんな油断した姿見られたくないじゃない……嫌になっちゃう……」
果林「えっ……」 果林「絵里ちゃん、私の事意識してたのね……」
絵里「えっ?」
果林「絵里ちゃんの事、私が一方的にライバル意識を持ってるのかと思ってたわ……」
絵里「あっ」
果林「そう……ふふっ、それは嬉しいわ」 絵里「もちろん、Aqoursや他のスクールアイドルだって負けたくない相手だけど」
絵里「1対1であんな対決までして、果林個人の事を意識しないわけないでしょ?」
絵里「ユニットとしてじゃなく、個人的なライバルができるなんて思ってもいなかったのよ」
絵里「だから、余計に恥ずかしいじゃない……///」
果林「絵里ちゃん……」 果林「……」
果林「今日のところは私の完敗ね……」
絵里「えっ…えっ?」
果林「絵里ちゃん、今日は私おすすめの喫茶店に行きましょう?」
果林「私、もっと絵里ちゃんの事を知りたいわ」
絵里「……今日の事を内緒にしてくれるなら」 果林「そこのお店、チョコケーキがおすすめなのよ」
絵里「…………いくわ」プイッ
果林「さあ、かごの中の会計を済ませたら行きましょうか」
果林(かっこいいだけじゃない、私のかわいいライバルさん♪) は? は?
ここから始まるって言ってよ!完璧なプロローグじゃん、勿体ないよ!! ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています