梨子「ええとね、真姫ちゃん。ラーメン屋には本当に行ったことないの」
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真姫「花の女子高生なのに、ラーメン屋さんに行ったことがない……」
真姫「問題ね」
梨子「問題なの?」
真姫「大問題よ!わたしたち、女子高生なのよ?それで、ラーメン屋さんよ!?」
真姫「週に一回は行くでしょ、フツウ」
梨子「ええ?……週一回は多いと思うな」
真姫「いやいや、多くないから。むしろ少ないくらいよ」
真姫「凛も言ってたわ。イマドキオトメは週三でラーメン!って」
梨子「ええぇ……」 イマドキオトメは週3でラーメン
ビヨーンズあたりが歌ってそう 真姫「それで、さっきの話だと来週に行くのよね?ラーメン屋さん」
梨子「うん。千歌ちゃんと果南ちゃんが、沼津に新しくできた店に一緒に行きたいって」
真姫「二人は、ラーメン屋さんにはよく行くの?」
梨子「うーん……聞いたことないけど、行ったことはあるんじゃないかな」
真姫「なるほど。それはまずいわね」
梨子「まずいの?」
真姫「ええ。ラーメン屋さんのシステムは複雑怪奇――」
真姫「一人だけそれを知らないで行くと、痛い目に合うわ……」 真姫「………………」
真姫「よし、あらかじめラーメン屋さんを練習するしかないわね」
梨子「えっ、練習?」
真姫「怖がらなくても大丈夫よ」
真姫「このラーメン屋さんマイスターの真姫ちゃんが、直々にエスコートしてあげるわ!」
真姫「ということで、今週末予定空けといて」
梨子「ええぇ……」
梨子(というか、なんでラーメン屋に必ず『さん』付けするんだろう……) やっぱり高級フレンチの後は二郎ね
胃が浄化されるわ ――――――――
――――――
梨子「あの……内浦のこんなところに、ラーメン屋はないと思んだけど」
真姫「あるわよ。わたしの調べだと……このあたりに――あった!」
真姫「ほら、ここよ」
『――――らーめん 本店』
梨子「…………あるんだ」
梨子「……いやいや、待って待って!ここ、ついこの間までコンビニの駐車場だったよ?」
梨子「こんな、みとしーから歩いて数分みたいなところに、ラーメン屋なんてなかったよ!?」
真姫「そんなこと言われても、あるものはあるのよ」
真姫「ほら、入るわよ」
梨子「う、うん……」 鞠莉「―― へいらっしゃい!」
梨子「…………へ?」
鞠莉「へいらっしゃい!!」
梨子「いやいや、へいらっしゃいじゃなくって!マリちゃん、なにやってるの?」
鞠莉「なにって、この店のてんちょーやってるんだよ?」
梨子「店長……?」
鞠莉「ほら、外にだしてあるお店の名前、よく見てきてよ」
梨子「えっ?」
「内浦一うまい! おはらーめん 本店」 梨子「見てきたけど……おはらーめんって――この店一体、なんなんですか?」
鞠莉「この店?いいでしょう?ステキでしょ?」
真姫「そうね。なかなかいい、床のべたつき具合ね」
梨子「そこは褒めるところじゃないと思う……」
梨子「――じゃなくて。この店、マリちゃんのなの?」
鞠莉「うん。作っちゃった☆」
梨子「作っちゃったって……」
鞠莉「いやーちょっと前から作ってみたいなぁ――って思ってたんだよねー」
鞠莉「ラーメン屋!」
梨子「そんな、ちょっとマカロンでも作るかみたいなノリで、店作らないでください」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています