穂乃果「あれ…?抜けない…」
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キーンコーンカーンコーン
海未「ごきげんよう」
穂乃果「あっ!海未ちゃん…」
海未「何してるのですか?」
穂乃果「いや〜なんか壁に穴が空いててさ…」
海未「穴?穂乃果…あなた…なぜこうもガサツなんですか」
穂乃果「え?何?違うよ?私が空けたんじゃないよ」
海未「…そうなんですか?」
穂乃果「そうだよ!なんで私だと思ったの?」
海未「部屋に穂乃果しか居ないので」
穂乃果「だったら最初から正直に言うよ!」
海未「どうだか」
穂乃果「私の事なんだと思ってるの」
海未「穂乃果です」
穂乃果「なんの回答にもなってないけど」 海未「もう一つ聞きたい事が…なぜ下着姿なのですか?」
穂乃果「え?あ〜練習着に着替えようと思って脱いだ所で穴を見つけたの。そしたら海未ちゃんが入ってきてさ」
海未「へぇ」
穂乃果「海未ちゃんが聞いてきたんだからね。このブラジャー可愛いでしょ?新しく買ったんだよ」
海未「まあ、それはいいですけど。早く着たらどうです?」
穂乃果「いや、そこは可愛いって言ってよ。全く」
海未「はいはい。可愛いですよ」
穂乃果「なげやりだなぁ。それにしても…この穴さ…」
海未「なんです?」
穂乃果「手がちょうどスッポリ入りそうだよね」
海未「そんな事言って手を突っ込まないで下さいよ」
穂乃果「え?」
海未「言ったそばから突っ込んで…。抜けなくなっても知りませんよ」
穂乃果「まさかぁ。大丈夫だよ〜…ん?あれ?」
海未「ええ?」
穂乃果「あれ?あれ?…どうしよう。抜けない…。あはは」 海未「あははじゃないでしょ。全く」
穂乃果「いや〜…ん〜…あれぇ?」
海未「抜けませんか?」
穂乃果「うん。ちょっと引っ張ってくれない?」
海未「分かりました。それでは。えいっ」
穂乃果「イタタタッ。ちょっと!痛いよ!引っ張らないでよ!」
海未「あなたが引っ張れと言ったのでしょう!」
穂乃果「加減ってものを知らないの!身体が壊れちゃうよ!」
海未「大丈夫です。そんな簡単に壊れたりはしません。それにしても…これだけ引っ張っても抜けませんね」
穂乃果「どうしよう?」
海未「どうしようと言われても…」 美少女ランク
S ことり 亜里沙
A 絵里 鞠莉 善子 果林 しずくツバサ あんじゅ すみれ
B 真姫 海未 曜 梨子 ルビィ 歩夢 せつ菜 かすみ 理亞 可可
C 穂乃果 にこ 花丸 彼方 愛 聖良 侑 栞子 こころ かのん
D 花陽 希 ダイヤ 果南 りな エマ 雪穂 エレナ 月 ここあ 千砂都 恋
E 凛 ひふみトリオ こたろう
F 千歌 よいつむトリオ アキバレポーター >>10
親子喧嘩で壁に空いた穴にぬいぐるみを刺してるエピソードから連想したのだが 穂乃果「あぁ…もう…」
海未「衝動で動くからこうなるんです」
穂乃果「……なんで止めてくれなかったの!」
海未「は?」
穂乃果「だから…どうして止めてくれなかったの!」
海未「止めたじゃないですか。止めたのに突っ込んだんでしょう」
穂乃果「もっと強く止めてよ!」
海未「そんな事言われたってしりませんよ!」
穂乃果「も〜…も〜…」
海未「牛みたいに…」
穂乃果「そんな事いってる場合じゃないの!助けて」
海未「それが助けを求める態度ですか!」 穂乃果「だって土下座なんて出来ないもん。手が抜けないんだから」
海未「そこまで求めてません」
穂乃果「も〜分かったよぉ。態度を改めるからぁ」
海未「と言われても…。どうすれば。誰か助けを呼んで」
穂乃果「待って」
海未「なんです?」
穂乃果「私の状況を見て?」
海未「手を穴に…」
穂乃果「それだけじゃないでしょ。見て!下着姿なんだよ?ブラジャー丸出し。バカだと思われちゃうよぉ」
海未「それは…今更…」
穂乃果「取り敢えず…いったん二人で頑張って。それでもダメなら…」 海未「二人でって…実質私一人ですよね?」
穂乃果「頼むよぉ。海未ちゃん…ファイトだよ!」
海未「穂乃果…あなた結構余裕でしょう?」
穂乃果「焦ってるよ!」
海未「さて…どうしたものか…」
穂乃果「なんか…スマホで調べられない?」
海未「すいません。充電をしてなくて。毎日しないんですよね。電池の寿命が縮むと聞いたので」
穂乃果「じゃあ、私のを。鞄の中に…」
海未「開けていいですか?」
穂乃果「うん。…いや…ちょっと待って」
海未「え?」
穂乃果「やっぱりダメ。鞄の中開けちゃダメ」 海未「ダメなんですか?」
穂乃果「ダメ!」
海未「見られては困る物が入ってるんですか?」
穂乃果「そう!」
海未「ですが…今は緊急事態ですし」
穂乃果「更なる混乱が増えるから!」
海未「更なる混乱?あっ!こないだ帰って来た答案用紙…」
穂乃果「あー!あー!今はいいから!」
海未「そうはいきません。酷い点数を取ったのでしょう?」
穂乃果「終わってから!終わってからお説教は受けるから!」 海未「全く」
穂乃果「そうだ!何か!何か塗るものない?」
海未「へ?あぁ…なるほど。何か塗るもの…えっと…キンカンならあるのですが」
穂乃果「そんなのダメだよ。なんでそんなものあるの!油とか洗剤とかないの?」
海未「えっと…取って来ますよ」
穂乃果「一人にするの?」
海未「仕方ないでしょう」 穂乃果「出来れば一人にしないで欲しい」
海未「仕方ないでしょう。助かりたかったら我慢しなさい」
穂乃果「くっふぅ」
ガララ
凛「でねぇ。真姫ちゃんが〜」
にこ「それ本当なの?」
穂乃果「あっ…」
にこ「え…?」
凛「穂乃果ちゃん…」
穂乃果「いや…あのね」
にこ「なにやってんのよ…」
海未「良かったじゃないですか。これで一人じゃないですよ」
穂乃果「ちっとも良くないよ」 海未「それじゃあ、にこ!凛!しばらく頼みますよ」
にこ「頼むって…ちょっと…海未?」
ガララ
凛「行っちゃったにゃ」
にこ「どう言う事なのよ?」
穂乃果「見ての通りだよ」
にこ「そう。なんで下着姿なの?」
穂乃果「なんでも」
凛「可愛いブラジャーだね。新しく買ったの?」
穂乃果「うん。そうなの。なのにね…この有様だよ」
にこ「海未はどこ行ったのよ?」
穂乃果「なんか塗る物を取りに」
にこ「な、なるほど…」
穂乃果「うん。あの…凛ちゃん…。何してるの?」
凛「取り敢えず写真を…」
穂乃果「やめて!下着姿だから!」 もしことりと二人だけの状況にでもなってしまったら
とんでもなくえr…えらい事になってしまいそうだ 凛「あっ…そっか。ごめん」
穂乃果「なんで撮ろうとしたの?」
凛「珍しいなと思って…ごめんね」
穂乃果「いや…謝罪はいいけどさ」
凛「服だよね。持ってくるよ」
穂乃果「着れないんだよ。片腕通せないでしょ?」
にこ「バカね。通さなきゃいいじゃない」
穂乃果「え?」
にこ「だって途中までは着れるんだから。裸でいるよりマシでしょ」
穂乃果「確かに。にこちゃん賢い!」
にこ「まあね」
穂乃果「賢いついでに何か抜く方法も考えてよ」 にこ「え?そうね…ん〜…あれは?なんか穴と腕の隙間に何かを突っ込んで…こう…クイッと」
凛「蟹の身を取り出すみたいに?」
にこ「そうそう!」
凛「あっ!じゃあ、凛何か持ってくるよ。確か部活にドライバーがあったにゃ」
にこ「マイナスドライバーを持って来るのよ」
凛「うん」
穂乃果「待って待って!ちょっと待って!」
凛「え?」
にこ「何よ?」
穂乃果「無理でしょ」
にこ「ん?」
穂乃果「怪我するよ!!!」
にこ「そんな事言ったって」
穂乃果「穴の隙間にドライバー突っ込むって…それで抜けるビジョンが浮かばないよ!」 凛「そうかな?でも…やってみないと…」
穂乃果「やってみなくても分かるよ!想像するだけで凄い痛いから!」
にこ「じゃあ、どうすんのよ!あんた文句ばっかりで自分じゃ意見も出さないじゃない」
穂乃果「私はもう出したんだよ!だから海未ちゃんが塗る物を取りに行ったんだよ!」
にこ「初めて聞いたわよ!」
穂乃果「さっき言ったよ!海未ちゃん塗る物を取りに行ったって」
にこ「あんたが提案したってのを初めて聞いたって言ってんの!」
凛「二人とも喧嘩しないで」
にこ「喧嘩なんてしてないわよ」 穂乃果「はぁぁぁ。もぉぉぉぉ」
凛「穂乃果ちゃん。元気だして」
穂乃果「元気…」
凛「なんか食べる?」
穂乃果「何かあるの?」
凛「何もないけど…」
にこ「じゃあなんで聞いたのよ」
凛「にこちゃん何か持ってるかな〜って」
にこ「まあ…ポッキーならあるけど…」
凛「ポッキー食べる?」
穂乃果「うん。食べる」 にこ「ちょっと待ってなさいよ……。ほら!」
穂乃果「え?食べさせてくれないの?」
にこ「なんでよ!片手は使えるじゃない!」
穂乃果「まあ…そうだけど…別にいいけどさ…」
にこ「分かったわよ!ほら!」
凛「口と口の方がいいじゃないの?ポッキーだし」
にこ「嫌よ!なんで私と穂乃果でポッキーゲームなんてしなきゃいけないのよ!」
穂乃果「嫌って言われる傷付く…」
にこ「勝手に傷付いてればいいじゃない。ほら!口開けなさいよ」
穂乃果「あ〜ん」
パクッ
穂乃果「うまっ!?ポッキーうまい!にこちゃんまた一個!」
にこ「わがままね」
凛「あっ!今度凛があげる!穂乃果ちゃんあ〜ん」
穂乃果「あ〜ん」
パクッ
凛「どう?」
穂乃果「美味しい!」 凛「なんか家族で牧場行った時の事思い出すにゃ〜」
穂乃果「どう言う事!?」
にこ「そう言う事でしょ」
凛「穂乃果ちゃんもう一本。あ〜ん」
にこ「ちょっと!にこの分がなくなっちゃうじゃない!」
凛「最後だから。穂乃果ちゃん!あ〜ん」
穂乃果「あ〜ん」
ガララ
絵里「…………え?」
にこ「ん?あっ、絵里」
凛「絵里ちゃん?」
穂乃果「あ…」
絵里「えっと…ごめんなさい………え?」
穂乃果「……あ…えと…」
絵里「……頭痛い」 穂乃果「え?大丈夫?」
絵里「こっちのセリフなんだけど。どうして穂乃果は下着姿で餌付けされてるの?片手を壁に突っ込んで…」
穂乃果「あっ!?服着るの忘れてた…」
絵里「忘れてたって…」
にこ「バカじゃないの」
穂乃果「にこちゃんだって忘れてたでしょ!」
にこ「忘れてないし」
穂乃果「嘘だ!」
にこ「嘘じゃないわよ!」 絵里「一回落ち着きなさい。説明して」
穂乃果「何を?」
絵里「そうね。まず…なんで下着姿なの?」
穂乃果「そこから?」
絵里「そこからって何が正解か知らないけど」
穂乃果「はじまりはそこじゃないんだよ。まずね、壁に穴が空いててそこに手を突っ込んだら抜けなくなってしまったと言う…」
絵里「それでどうして下着姿なの?」
穂乃果「練習着に着替えてる途中だったんだよ。これ新しいブラジャー」
絵里「あっ、そう。で?なぜ餌付けされてるの?」
穂乃果「餌付けって言い方やめて欲しい」
絵里「なんでもいいけどね」 凛「腕が抜けなくて穂乃果ちゃんが落ち込んじゃったからお菓子をあげようと思って」
絵里「大変じゃない!」
凛「そう大変だったんだよ」
絵里「なに呑気な事言ってるの!うっ血するわよ!そうなったら最悪…」
穂乃果「え…やだやだ。それ以上言わないで。助けて…誰かタスケテェェェェェ」
凛「それかよちんのやつ…」
絵里「言ってる場合じゃないでしょ」
穂乃果「うわぁぁぁぁ。抜いてぇぇぇぇぇぇ。誰か抜いてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
にこ「ちょっと。あんたが余計な事言うからパニックになっちゃったじゃないの」
絵里「だって」 穂乃果「抜けろ…抜けろぉぉぉぉぉ」
絵里「ちょっと!無理に引っ張ったら腕痛めるわよ」
穂乃果「だって…だってぇぇぇ。うぐっ…えぐっ…」
絵里「穂乃果。大丈夫だから。落ち着いて」
穂乃果「うっ…うぐっ…だって…だって…」
絵里「先生を呼びましょう」
穂乃果「え?」
絵里「だってそうするしかないでしょう?レスキューだって呼ばなきゃいけないかも知れないし」
穂乃果「ダメだよ。こんなの…怒られるよ…」
絵里「このままよりいいでしょう」
穂乃果「そうだけど…」 絵里「じゃあ先生呼んでくるから」
ガララ
穂乃果「うぅ…どんどん大事に…グスッ」
凛「穂乃果ちゃん。ハンカチ。涙拭きなよ」
穂乃果「ありがとう」
凛「鼻は噛まないでね」
穂乃果「うん」
凛「穂乃果ちゃん……。もし抜けなくても…凛、毎日会いに来るよ!」
穂乃果「なんで不安を煽るの…」
凛「笑ってくれるかなって…」
穂乃果「笑えないよ…凛ちゃん…」 にこ「大丈夫よ。明日には笑い事になってるわよ」
穂乃果「出来れば笑い事にしないで欲しい。恥ずかしいから誰にも言わないで」
にこ「それは無理よ。絶対に言いふらすしなんなら仰天ニュースも投稿する」
穂乃果「やめてぇぇぇ」
ガララ
海未「穂乃果!ありましたよ!」
穂乃果「海未ちゃん!」
海未「ほら!サラダ油!」
にこ「サラダ油?」
穂乃果「海未ちゃぁぁぁん。大好き!海未ちゃんが結婚出来なかったら私が貰ってあげる!」
海未「結構です。さあ、塗りますよ」
穂乃果「うん」 トクトクトク
にこ「こんなんで本当に抜けるのかしら?」
凛「穂乃果ちゃんどう?素肌に油を塗られる気分は?」
穂乃果「天ぷらの気持ちが分かった」
凛「揚げられてないのに?」
海未「さあ。バカを言ってないで抜いてみて」
穂乃果「うん。えいっ!」
スポッ
穂乃果「ぬ、抜けた…抜けたぁぁぁ」
凛「よかったね!」
穂乃果「うん。ありがとうみんな。ありがとう海未ちゃぁぁぁん。大好きぃぃぃぃぃ」
ぎゅーーーー
海未「ちょっと、穂乃果。抱きつかないで下さい。油が…あぁ…」
穂乃果「え?うわぁぁぁぁ」
ドンガラガッシャン 絵里「先生。この部屋です」
ガララ
絵里「穂乃果!先生連れてきたわよ」
穂乃果「イテテテ…」
海未「うっ…」
絵里「…なんで穂乃果と海未は油まみれなの?」
先生「いや…その前にどうして高坂は裸なんだ?」
凛「色々ありました!」
先生「そうか…」
絵里「……頭痛い」 面白かった!まずシチュエーションが面白いし、キャラのセリフまわしも面白い!天才か? ことり「どうして言ってくれなかったの…私と海未ちゃんとほのかちゃんはずっと、ずっと一緒だったのに…!」 穂乃果みんなにお礼言ってるけど海未以外はこれっぽっちも助けようとしてねえw 無闇にほのキチを作らないところが1番評価高い
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