璃奈「おはようございまぁぁぁす!!!!」愛「り、りなりー?w」
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愛「え……りなりー?」
愛「え……w」
璃奈「あ、愛さんじゃないですか!!おはようございます!!!」
愛「り、りなりーがせっつーみたいになっちゃった」
愛「そんな……でもこれがりなりーの選んだ道なら私は……」 せつ菜「みたいじゃなくて、実際にそう」
愛「あっ、せっ…………つー……?」
せつ菜「急ごしらえだけど作ってみた。せつ菜ちゃんボード『おはよう』」
愛「えぇ……。愛さん訳分かんなくなってきたよ……」 愛「なぁんだ、入れ替わってただけか!びっくりした!りなりーがキャラ変したのかと思ってビビったよ!」
璃奈「せつ菜さんみたいに喜怒哀楽が出せるようになりたいと思ってたら、なぜかせつ菜さんと入れ替わる装置ができちゃった。反省……」
愛「それで、いつ戻るの?」
せつ菜「分からない」
愛「え?」
せつ菜「明日戻るかもしれない、もしかしたら一生このままかもしれない」
愛「マジ……?」 せつ菜「とにかく今は様子を見るしか無い。さっきはああ言ったけど多分一生ってことは無いだろうし、その時はその時で元に戻る装置を頑張って作るから」
せつ菜「でもその間は、お互いいつも通り振る舞うしかない。せつ菜さん、私らしく振る舞ってね」
璃奈「は、はい!」
璃奈「璃奈さんの高速ボード芸、再現できるかどうかは分かりませんが頑張ります!!」
せつ菜「ボード芸……」 せつ菜「私は再現できるかな。せつ菜さんみたいな感情豊かな表情、私にはとても……」
璃奈「それでしたら大丈夫だと思いますよ。私、菜々の時は感情をあまり出しませんから」
璃奈「私も生徒会長をやっていた頃は感情が無い、ロボットみたい、なんて言われてて」
璃奈「だからその分せつ菜の時は抑圧されているものを爆発させるように感情を出すようになったのかもしれませんね」
璃奈「だから私のことは気にしないで璃奈さんはいつもの璃奈さんのままで大丈夫です!」
せつ菜「せつ菜さん……」 璃奈「それにしても璃奈さんの体、なんだか身軽で動きやすいです!!小さいからでしょうか!?」ピョンピョン
せつ菜「せつ菜ちゃんボード『ガーン』」
愛「せっつー……ちょぉっとこっちで愛さんと話そうか?」
璃奈「えっ!!私何か変なこと言いましたか!?」 クラスメイトA「よぉ、天王寺」
璃奈「あ、はい……なんでしょう?」
璃奈「え、えーと。璃奈ちゃんボード『ワクワク』」
璃奈「あ、あれ違いました!?こっちは『ガーン』で、こっちは『えーん』で……あれ!?」
クラスメイトA「ぷっ」
クラスメイトB「今日はボード出すの苦戦してんじゃん」 瑠奈「あ、すみません……。今日はちょっと調子悪いみたいで」
クラスメイトA「大丈夫?」
クラスメイトB「天王寺さんって面白いね」
璃奈「そ、そうですかね……?」
クラスメイトC「ねぇ、あたしらこれからご飯行くんだけど、一緒にどう?」
璃奈(同好会の方以外と過ごすのはボロが出る危険性があるのでなるべく避けたいですが、璃奈さんの交友関係は大切にしないといけませんね)
璃奈「はい!ご一緒します!」ペカーッ
クラスメイトA「えっ……」
クラスメイトB「かわいい……」
クラスメイトC「天王寺ってこんな表情するんだ……」 キーンコーンカーンコーン
菜々「本当に何事も無く過ごせてしまった……」
菜々「普段の私と同じようにしていても誰にも変と思われないなんて、せつ菜さん想像していたよりずっと大人しく授業を受けてたんだね」
菜々「あっ、もうこんな時間!部活行かないと!」 あなた「朝練は基礎的なことだけだったけど、練習はどうしようか……」
璃奈「私と璃奈さんは体格も違いますし、無理に今のまま練習して慣れてしまうのも危ないかもしれませんね」
あなた「そうだね、璃奈ちゃん」
璃奈「いえ、私はせつ菜です」
あなた「あ、そうだったね。ややこしいな……」
せつ菜「ごめん……」
あなた「あ、いや!別にせつ……璃奈ちゃんを攻めてるわけじゃないからね!」
あなた「とにかく、今日は2人ともお互いのふりするので疲れてるだろうし、自由解散ってことで!」
せつ菜「わかった…………」 せつ菜「私のせいで皆に迷惑かけちゃったな」
せつ菜「せつ菜さんもごめんね?」
璃奈「大丈夫です!情報処理の授業も楽しかったですし!」
せつ菜「ありがとう、せつ菜さん……」 璃奈「それじゃあ璃奈さん、また明日!」
せつ菜「あ、待って。そっち、私の家じゃない」
璃奈「あ、そうでした。お互い別の家に帰らないといけないですもんね」
せつ菜「私の家の住所、今送った」ピロン
璃奈「私も送りますね」ピロン 璃奈「私の両親は厳しいですが、正直あまり話さないので多分大丈夫だと思います」
璃奈「璃奈さんの家はどうですか?」
せつ菜「私の家、誰もいなくてほぼ1人暮らし状態だから気にしなくても大丈夫」
璃奈「あっ……そうでしたね。すみません」
せつ菜「ご飯は出前注文用の電話を設置してるからそれで適当に食べて。お金はカードで自動引き下ろしになってるから気にしなくていい」
璃奈「あ、はい。分かりました……」 ー某高層マンションー
璃奈「えっ」
璃奈「ホントにここなんでしょうか……マンションにしては高すぎませんか?」
璃奈「でも璃奈さんから貰った地図だとここだって」
璃奈「ここの21階……」
璃奈「私の家もそこそこお金持ちなんだと思ってましたけど、璃奈さんの家ってどれだけお金持ちなんでしょうか」 ガチャ
璃奈「うわぁ、家の中広っ。これマンションですよね……?」
璃奈「テレビでっか!こんな大画面でアニメを見てみたらきっと凄そうです!!今度BD持っていって見させてもらいましょうか」
璃奈「……にしてもこんなに広いのに何も無いんですね。パソコンももっと凄いのがあるかと思いきや普通のデスクトップパソコンがちょこんと一つあるだけ」
璃奈「璃奈さんのことだからパソコンや画面がいくつも設置されてるハッカーみたいな部屋もあるのかなって思ったんですけど」 ニャーニャー
璃奈「ん?」
璃奈「あ、そういえばアランちゃんがいましたね。なるほど、この子がいるから璃奈さんは寂しくないのかもしれませんね!」
璃奈「おいで〜アランちゃん」
アラン「…………」スッ
璃奈「あれ、隠れちゃいました」
アラン「…………」ジーッ
璃奈「私警戒されてるのかな?流石璃奈ちゃんのロボット。中の人格まで把握してご主人かどうか把握できるんですね!!凄いです!!」 グ〜
璃奈「うぅ……今日一日で神経を使ったのでもうお腹が空いてきました」
璃奈「璃奈さんは出前を取ってと言っていましたが、出前は駄目です!ちゃんとした料理を食べないと!」
璃奈「せっかく料理ができるいい機会ですし、璃奈さんの体にちゃんとした手料理を食べて貰いましょう!」
璃奈「よーし、そうと決まればネットでレシピを調べて、スーパーで材料を買ってきましょう!!」 出前=マック・モス とかのジャンクフードのイメージなんやろ >>11
>クラスメイトA「よぉ、天王寺」
不良マンガにしか見えない ーーーー
ガチャ
せつ菜「今日は疲れた……。体格の違いもあるんだろうけど、胸って嫌みとかじゃなくて本当に疲れるんだね。エマさんとかダンス大変そう」
せつ菜「あ、そういえばせつ菜さんの部屋がどこにあるか聞いてなかった。間違って違う部屋見ちゃったりしたら──」
菜々母「お帰り菜々。帰ってたのね」
せつ菜「」ビクッ
菜々母「帰ってたのならただいまくらい言いなさい」
せつ菜「あっ……えっ……」
せつ菜「た、ただいま……」
菜々母「?」 菜々母「それにしても今日は早いのね。部活はどうしたの?」
せつ菜「ぶっ、部活はその……今日は休みで……」
菜々母「そう、ならその分しっかり勉強しなさい。好きなことにかまけて成績が落ちでもしたら許しませんからね」
せつ菜「はい…………」
せつ菜(ただいま……。何年ぶりだろう) ーせつ菜部屋ー
せつ菜「せつ菜さん凄い。部屋の中が表彰状でいっぱい……」
せつ菜「きっと親から期待されてるんだろうな。いいな……」
せつ菜「さてと、晩御飯はどうしよう。カードの番号は覚えてるからそれで注文でも……」
コンコン
せつ菜「え、はい!」
菜々母「ご飯できたから降りてきなさい」
せつ菜「えっ」
せつ菜(あ、そっか……。お母さんが作ってくれるんだ) パクパク
せつ菜「……」
菜々母「…………」
菜々父「…………」
せつ菜「うっ……うぅ……」ポロッ
菜々母「!?どうしたの菜々!」
せつ菜「な、何でもないの」グスッ
菜々父「食事中に急に泣き出すなんて何でもない事ないだろ!どうした?学校で嫌なことでもあったのか?」
せつ菜「ちっちがうの……」グスッ
菜々母「話してくれないと私達分からないわよ。お母さん達でよければ力になるから」
せつ菜「うっうっ……」 せつ菜(家族でこんな風にご飯を食べるなんて)
せつ菜「うわぁぁぁぁぁ」ビエー
せつ菜(私、こんな風に泣けたんだ……。せつ菜さんの体だからかな)
菜々父「うぅぅ……おい、こういう時どうしたらいいんだ」
菜々母「私も分からないわよ!菜々、とりあえず涙拭きなさい?」
せつ菜「わぁぁぁぁぁぁ」 基本的に子供想いの良い父母だよね中川家
方向がズレてるだけで せつ菜親と璃奈親は方向性の違うタイプの毒親だからな 中川家は何というかコミュニケーション不足だっただけだから… せつ菜親=娯楽を制限して勉強をし続ければ良い子に育つと信じているガリ勉タイプの毒親
璃奈親=たとえ親子としてのコミュニケーションが不足していても充分な経済的支援さえあれば健全な子供が育つと信じている成金タイプの毒親 今頃自分の身体が毒を口にしようとしていることに気づいたか >>49
アニメでフューチャーしてほしいけど多分需要無いね ーーーー
璃奈「できました!改心の出来です!!」
璃奈「步夢さんからなぜか料理はあまり作らない方がいいと言われましたから、今回は簡単な料理にしました!!」
璃奈「せつ菜特性スカーレットカレー!!あ、ダジャレじゃないですよ?もちろんレトルトでは無く愛情を込めた手作り料理です!!」 璃奈「レシピを忠実に再現しつつ、アレンジ出来るところはなるべく自分らしくアレンジして、魚も入れてシーフード風に!」
璃奈「カレーはやっぱり辛くないとですからトウガラシやハバネロも入れて」
璃奈「隠し味にはプリンとヨーグルトと、それから定番のチョコレート!!」
璃奈「うぉぉぉ!!紫みがかってて強そうです!!さっそくいただきましょう!!」
璃奈「パクッ!!!!」
璃奈「」ブーッッッッ!!!!!!
璃奈「マッズッッッッ!!!!!!」 強そうとかいう感想が出てくる食べ物を口にしてはいけない なんかりなりーって
両親が飛行機事故で死んで
手紙とプレゼントが
海に乗って数年後に届きそう感ある。 >>53
これをりなりーの姿で言ってると思ったら笑うわ うぉぉぉ!!じゃねぇよww
璃奈ちゃんの身体だから味覚も変になってると思ってそう カレーが紫になるってアンモニアとか相当やばい物質入ってるって比叡カレー解析動画であったな 璃奈「何ですかこれ!人間が食べる物じゃありませんよ!!」
璃奈「殆どレシピに忠実で、しかも美味しい物しか入れてないのになんでこんな味になるんですか!?」
璃奈「……はっ。今まで味見をしてなかったから分からなかったですけど、もしかして今までも私はこんな料理を皆さんに食べさせていたのでは……?」
璃奈「それなら步夢さんを始め色んな人のあの反応にも納得がいきます」
璃奈「いや、でも璃奈さんの舌がおかしいだけという可能性も」
璃奈「………………」
璃奈「とりあえずこのカレー、どうしましょう……」 このメシマズ設定、本編では自分に原因があると思いもしてないような善意なところが毒親メンタルの影響を継いでしまっているようで闇なんだよなあ >>69
「盛り付けが悪いらしい」程度の認識で無自覚だもんね 【そんな唐突に始まった私達の入れ替わり生活は】
璃奈「步夢さんも!皆さんも!今まですみませんでした!!」
步夢「大丈夫だよせつ菜ちゃん。でもまずは変なアレンジするのやめよう?」
【その後も数日間続いたが】
せつ菜(2年生の勉強難しい……。でもせつ菜さんとせつ菜さんのご両親のためにも勉強頑張らないと!)
【終わるのも唐突で】
クラスメイトA「りなっち〜今日も一緒に飯食おうぜー」
璃奈「はい!」 璃奈「……っ!」ガバッ
璃奈「…………?」キョロキョロ
璃奈「ここは……いつものベッドにいつもの部屋?」
ニャー
璃奈「あ、アラン。おはよう」
璃奈「…………あれは夢、だったの?」 ワークワクカナエルストーリー
璃奈「あ、せつ菜さんから電話」
ピッ
璃奈「はい、もしもし」
せつ菜『璃奈さん!私達、入れ替わってます!!!!』
璃奈「せつ菜さん……。ってことはあれは夢じゃなかったんだ」
璃奈「というか正確には入れ替わってたのが戻った」
せつ菜『あ、そうでした……。私は中川菜々私は中川菜々……』ブツブツ
璃奈「大丈夫……?」 せつ菜『いえ、気にしないでください』
せつ菜『とにかく元に戻ったのですから、今日からは今まで通りですね』
せつ菜『学校で改めて入れ替わり中の出来事について情報交換しましょう』
せつ菜『それでは失礼します』
ガチャ
璃奈「……もうちょっとあのままでもよかったのに」 だだっ広いだけで何も無い部屋。
もう慣れたとばかり思っていたのに、数日間せつ菜さんの家族と過ごしただけで、途端に寂しいものに思えてきた。
璃奈「おはようもおやすみも」
璃奈「ただいまもおかえりも言ってくれる人はここにはいないんだ」
璃奈「…………」
スッ スッスッ これからクラスに戻ったら表情出さないつまらない奴に戻った呼ばわりされるんか… せつ菜も相当にクソな環境で育ったのに心の持ち様の違いってすごいわ プルルルル
ガチャ
璃奈「もしもし、パ パおはよう。私、璃奈だけど」
璃奈「いや、特に用は……。うん、ごめんね」
璃奈「あの……おはようが言いたくて」
璃奈「うん、おはよう」
璃奈「…………えっ」
璃奈「うんっ、うん!私も、パ パのこと──」 ーーーー
璃奈「せつ菜さんの両親としばらく過ごして寂しくなっちゃったから。私、今日久しぶりに両親と電話で話したの」
せつ菜「え、そうなんですか?」
璃奈「2人とも、忙しくて会えないけど大好きだよって言ってくれて嬉しかった」
璃奈「寂しいって言ったら、ごめんなさいって、頑張って時間作って会いに行くって言ってくれた。凄く嬉しかった!」 璃奈「寂しいって感じてるなんて思ってなかったって……。私も寂しいなんて思ってなかった」
璃奈「私、パ パとママと一緒にいられなくて寂しいってことすら忘れてたんだね」
せつ菜「それはよかったですね……って泣いてるんですか!?璃奈さん!!
璃奈「泣いてない……。璃奈ちゃんボード『涙隠し』」
せつ菜「泣いてるじゃないですか!いいんですよ、隠さなくって!」
璃奈「うぅ……恥ずかしい……」 せつ菜「璃奈さんは私の両親が羨ましいと言っていましたが、ちょっと前までは仲も今ほどよくなかったんですよ?」
璃奈「そう言えばそうだったね」
せつ菜「部長のおかげで大分両親とも和解したんです。好きなことを隠さずに話せるようになって、両親ともっと距離が近くになった気がします!」
せつ菜「これからも好きなことを我慢しなくてもいい成績を取れると言うことを証明しないと!」
璃奈「せつ菜さんも頑張って!」 ピロン
璃奈「あ、今もパパメッセージが……」
璃奈「ふふ。もう、心配しすぎ。自撮りなんていらないのに」
璃奈「ママも自撮り送ってきてる……」
せつ菜「2人とも似たもの同士ですね!」
璃奈「…………」
璃奈「私、愛されてたんだね」
せつ菜「当たり前ですよ!自分の子どものことが嫌いな親なんていません!親も子どもの事を1番に考えているはずです!」
せつ菜「……って私も気づいたのは最近なんですけど」
せつ菜「ただ、大人は不器用なだけなんです。子どもとの接し方の正解なんて、誰にも分かりませんから」 璃奈「そうかもしれないね」
ガチャ
あなた「おはよう!あれ、2人とも早いね!」
步夢「璃奈ちゃんせつ菜ちゃんおはよう」
かすみ「あれ、りな子もう練習できるの?」
せつ菜「皆さん!聞いて下さい!!」
璃奈「私たち、元に戻った」
かすみ「そうみたいですね……。せつ菜先輩がいつも通りの騒がしさです……」
あなた「ほんとだ!よかったね!」 エマ「皆おはよう〜」
愛「チーっす!ってあれ?りなりー達戻ってる?」
果林「あら、ほんとね」
しずく「これで9人で合わせられますね!」
彼方「おはよう〜。朝練始まるまで彼方ちゃんは寝ようかな〜」
果林「練習着に着替えてからよ」
せつ菜「皆さんお揃いで!!」 璃奈「早速練習始めよう!」
せつ菜「行きますよ、璃奈さん!!」
璃奈「うん!せつ菜さん!」
ワイワイワイ
あなた「璃奈ちゃん、せつ菜ちゃんと仲良くなったみたいだね」
步夢「入れ替わってお互い色んなもの見たし、今まで以上にわかり合えたんじゃないかな」
あなた「私と步夢ちゃんも入れ替わってみる?」
步夢「えぇ!?そ、そんな……私があなたの体を!?」 あなた「なんて、私と步夢ちゃんならそんなことしなくてもわかり合えてるか!」
步夢「あ、うん……そうだね」
あなた「でもエマさんとは入れ替わってみたいかも……」ワシワシ
步夢「は?」
ワイワイワイワイワイ
愛「…………」 ーーーー
クラスメイトA「よっ」
璃奈「えっ?あ……」
璃奈(この人達、よく私のことをからかってた人達だ。ちょっと苦手なんだよね……)
クラスメイトA「今日も一緒に飯行くよな?」
璃奈「え、今日も……?」
璃奈(せつ菜ちゃんかな)
クラスメイトB「スクールアイドルの事もっと聞かせてよ」
クラスメイトC「今日もあたしのおかずあげるからさ!」
クラスメイトA「ほら、早くしないと昼休み終わるぞ?」ガシッ
璃奈「わっ、ちょっ!」 愛「ふー、やっとりなりーと一緒にご飯いけるよ。入れ替わりイベントの後にはいい弁当を食べよう!ってね」
キョロキョロ
愛「あれ?りなりー?」
愛「ねぇ君、りな……天王寺璃奈ちゃん知らない?」
1年「あっ、愛先輩だ!璃奈ちゃんなら友達と昼御飯食べに行きましたよ。場所は──」
愛「あ、いいのいいの!先客があるなら愛さんお邪魔だろうしね!あんがと!」
愛「…………まぁ、そういうことならしゃーないよね」
愛「今日は適当に他の友達誘って食べようかな」ポリポリ ー中庭ー
クラスメイトA「あ、璃奈またボードしてる!食べるときくらい外せってこの前も言ったじゃん!」スッ
璃奈「あ……でもこれは」
クラスメイトA「そんなん無くてもウチらには璃奈の気持ち伝わってるからさ」
璃奈「え……」
クラスメイトB「大体ボードしながら食事とか無理ゲーじゃん」 クラスメイトC「それにそんな可愛い顔してるのに隠すなんて勿体ないじゃん!」
璃奈「え……あぅ……///」
クラスメイトA「あ、璃奈照れてる!」
璃奈「そんなハッキリ言わないで。恥ずかしい……///」
クラスメイトB「な、伝わるだろ?」
クラスメイトC「気にすることないって。自信無いならウチらも手伝うしさ」
璃奈「みんな……」
璃奈(この人達、思ってたよりも悪い人じゃないみたい) 愛「今日何飲もっかなー」テクテク
愛「ここいっぱい飲み物の種類あるから迷っちゃうよね〜」
愛「あ、りなりーだ。おー……」
クラスメイトB「〜〜〜〜〜〜〜〜」
璃奈「〜〜〜〜〜〜!!」ニコッ
愛「っ!」
愛「何声かけようとしてんの……。邪魔しちゃ悪いって言ったの自分じゃん」 〜数日後〜
愛「あ、りなりー!」
璃奈「愛さん。どうしたの?」
愛「今度夏祭りあるじゃん。りなりーも一緒にどうかな?って思って」
璃奈「うーん……」
愛「何か予定あった?」
璃奈「そうじゃないけど……」
璃奈「ねぇ愛さん」
愛「ん?」
璃奈「友達も連れて行っていい?」
愛「えっ」 璃奈「先にクラスの子達と約束しちゃって、愛さんがよければ」
愛「あー…………そう言うこと。りなりーが友達と一緒にどっか行くなんて珍しいじゃん」
愛「いーよいーよ、そのこらといっといで!あたしも他の子誘っていくから!」
璃奈「愛さん?」
愛「ん?」
璃奈「いや、なんでもない……」 あなた「ワーンーツースリーフォー。ワーンーツースリーフォー」パンパン
あなた「はいっ!」パンッ
せつ菜「はぁはぁ……」
璃奈「はぁ……はぁ……」
あなた「せつ菜ちゃんも璃奈ちゃんも凄い!今日復帰したばっかりなのにもう合わせられるなんて!」
せつ菜「実は入れ替わってる間も私達でこっそり練習してたりして」
璃奈「うん、皆に迷惑かけたくないから頑張った!」
愛(そうなんだ。全然知らなかった……) あなた「ところで愛さん」
愛「え?あたし?」
あなた「何かあった?いつもより動きが鈍い気がして」
あなた「もし疲れてるのなら今日は早めに……」
愛「もう、気にしなくていいって!ほら、愛さんこんなに元気!!」ブンブン
あなた「そう?ならいいんだけど……」 愛「ふー……今日も練習疲れた!ぶちょーはああ言ってたけど、私疲れてるのかな……」
璃奈「ねぇ愛さん」
愛「ん?りなりーどしたの?」
璃奈「今日、うちに来て」
愛「…………」ドクン
愛「…………分かった」 璃奈ちゃんの成長に涙(☍ᵕ⁰)。
愛さんの気持ちもよくわかる ー天王寺家ー
ガチャ
璃奈「入って、広いけど」
愛「普通こういうのって狭いけど、っていうもんじゃないの?確かに広いけど……」
璃奈「人が少ないし物が少ないから余計にそう見える」
愛「愛さんちに比べて滅茶苦茶豪華だから恐縮しちゃうなぁ」
璃奈「誰もいないから遠慮しないで」
愛「う、うん……」 愛「ねぇ、なんでりなりーは今日アタシを家に誘ったの?」
璃奈「愛さんに聞きたいことがあった」
愛「学校じゃ駄目だったの?」
璃奈「2人きりで話したかったの」
愛「へー……そーなんだ」
愛「それで話って?」
璃奈「どう切り出していいか分からないけど……」
璃奈「愛さん、悩み事無い?」
愛「悩み事?……ないない!愛さんいっつも元気なのが取り柄だかんね!」
璃奈「嘘。今日も練習の時明らかに心が乱れてたし」
璃奈「それに最近の愛さん、何だか様子が変だった」 璃奈「よかったら聞かせて」
愛「ごめん、それ無理」
璃奈「え?」
愛「だって、言ったらりなりーに軽蔑されちゃう」
璃奈「軽蔑?そんなことしない」
愛「そうかな…………?私がりなりーの立場ならすると思う」
璃奈「私はしない」
愛「…………」 愛「ごめん……!アタシ、ずっとりなりーの1番の友達だと勝手に思ってて、せっつーやクラスの子達と仲良さそうにしてるの見て嫉妬してた」
愛「アタシが他の子なんかより前に仲良くしてたのに、りなりーはアタシの友達なのにって……」
愛「バカみたいだよね。りなりーが誰と仲良くしようが本人の勝手なのに」
愛「アタシが提案したボードを使わなくてもクラスの子と話せてたし、もうりなりーには私なんか必要ないのかなって」
璃奈「違う!」
璃奈「愛さんは私の初めての友達!璃奈ちゃんボードを愛さんがつくってくれなかっら私、今も一人ぼっちだったし、スクールアイドルもやってない!」
愛「りなりー……」 璃奈「確かに以前と比べたら愛さん以外にも色んな人と仲良くするようになったかもしれない」
璃奈「でもだからって、愛さんを蔑ろにするなんてことは絶対無い!」
璃奈「私には愛さんが必要!これからも一緒にいて、愛さん!」
愛「うっ……あぁ…………」
愛「あぁぁぁぁ…………」
璃奈「よしよし」ギュッ
愛「わぁぁぁぁぁぁ……!!」 ーーーー
愛「いやー昨日はごめんね。みっともないところ見せちゃったうえに、お泊まりまで……」
璃奈「大丈夫。愛さんの本音が聞けてよかったし、それに家で1人でいることが多いからお泊まりもいつでも歓迎する」
愛「え、マジ!?愛さん毎日通っちゃおっかな……」
璃奈「え?」
せつ菜「あ!!おーーーーい!!愛さーん!!璃奈さーん!!」 せつ菜「2人とも楽しそうですけど何の話してたんですか?」
璃奈「愛さんの話」
愛「ちょっ!りなりー!///」
せつ菜「?」
愛「そっ、そうだ!2人とも、粉から作ったおいしいもんじゃ焼きをごちそうするからさ!今日練習終わったらうち来ない?粉だけに!」
せつ菜「お、いいですね!そのもんじゃ、私のもんじゃ〜!なんちゃって」
愛「あ、せっつーズルい!!愛さんもそのダジャレ言いたかった!!」
璃奈「あはは、2人ともおかしい!」
愛「……!」
愛「ふふっ」 りなりー、気づいてるかな。今すっごく自然に笑えてるよ。とってもいい笑顔。
私だけじゃこうはいかなかった。色んな人と触れ合ったからこそ今のりなりーがあるんだ。
ちょっとでも嫉妬してりなりーの成長を止めようとした私が恥ずかしい。
ボード無しで感情を伝えられるようになりたいって言ってたけど、その日は意外と早く来るかも知れないね
その日が来るまで、いや、これからもずっと、私や皆がりなりーの傍にいるからね。
おわり せつ菜「あ、りなさんも笑ってますよ!!」
愛「やめい」 クソな環境に生まれた2人の心の持ち用がわかる話だった >>122から
璃奈「誰もいないから気にしないで」
愛「鍵もちゃんと締めとかないとね」
璃奈「あ、この家オートラックだから平気」
愛「ふーん」トンッ
璃奈「わっ……」ドサッ💥
愛「うわ、りなりー軽……」 愛「よかった。防犯はちゃんとしないとね」
璃奈「え、愛さん……?いきなり何……?」
愛「りなりーが悪いんだよ。人の気も知らずに他の子と仲良くするから」
璃奈「あ、愛さん……?何言って……」
愛「大人しく私だけのりなりーでいればよかったのに。アタシの気持ち考えたことある?ずっと私にべったりだったのに、急に私の元から離れて違う子とばっかり仲良くしちゃってさ。愛さんとっても悲しかったよ分かる?」
愛「ねぇ、家に呼んでくれたって、そういう……事だよね?」ギュゥゥゥ
璃奈「ひっ……」 その日からりなりーは全く、私の前でさえ殻に閉じこもり、一切表示を見せなくなりました。
またアタシのボードを使ってくれるようになったし、りなりーはアタシを頼ってくれる。そうだよ、りなりーはずっとアタシだけを頼ってくれればいいんだ。
少しワチャワチャした入れ替わり騒動だけど、元のりなりーに戻って愛さん嬉しいな。
愛「ね、りなりー?」
璃奈「…………」
これからも愛さんが、愛さんだけがりなりーを守ってあげるから。
これからもずーっと一緒にいようね。
終 本来こうなる予定で書いたけど、オチが弱いのと、りなりーが可哀想なのでやめました >>139
璃奈「あ、この家オートロックだから平気」
>>140
愛「ねぇ、家に呼んでくれたって、誰もいないって、そういう……事だよね?」ギュゥゥゥ
璃奈「ひっ……」 入れ替わり
戻る
りなりー違う子と仲良くなる
愛さん嫉妬 落ち込む
そんな愛さんをりなりーが家に連れ込む
二人きり……襲う
再びりなちゃんボードに閉じこもるりなりー
badend
>>146最初のメモ 供養したかったんだ
正史は>>130で終わりって事で どっちのルートも捨てがたい
あいりなは尊いということだけは分かる ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています