果林「私は頼れるお姉さん…」
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果林「もう、なによ」
果林「エマも彼方も私の事をバカにして」
果林「私だって次の小テストの範囲ぐらい把握してるんだから」
果林「……授業は聞いてなかったけど」
果林「はぁ……」 果林「大見得を切って、今回のテストは一人で出来るって言っちゃったけど」
果林「教科書見てもさっぱり意味わからないし」
果林「……そうよっ」
果林「この教科書が分かりにくいからいけないのよ」
果林「きっと、本屋に行ったら分かりやすい参考書が沢山あるわ」
果林「お勉強ができるだけが大事じゃなくて、こういう逆転の発想が必要なのよね…!」
果林「……」
果林「参考書なんて、買ったことないけど……」 果林「まあ、ぐだぐだ文句言っても仕方ないし」
果林「それに、今回のテストだって満点を取れば」
エマ「果林ちゃんすごーーいっ!」
彼方「ぐぬぬ…この彼方ちゃんよりも点を取るとは……」
果林「ふふっ。二人が驚く姿が楽しみね」 果林「それに、この前だって」
かすみ「せんぱーいっ!助けてください!」
果林「かすみちゃん?どうしたの?」
かすみ「あっ…果林先輩……」
エマ「かすみちゃん?」
かすみ「エマせんぱーーいっ!勉強教えてください!」
果林「……」
エマ「…あらら」 果林「あの時のかすみちゃんのがっかりした顔!」
果林「エマの同情した顔!」
果林「思い出しただけでも……もうっ!!」
果林「私って、本来はこの前一緒にお買い物した凛ちゃんみたいに」
凛『果林さんってなんでもできるお姉さんみたい』
凛『頼りにしてるんだにゃ!』
果林「そうよっ!私ってこういうみんなの頼れるお姉さんだったはずなのよっ!」 果林「でも……あの後、結局彼方に助けてもらって」
彼方「果林ちゃん。かわいい凛ちゃんに頼られて嬉しいのは分かるけど」
彼方「できないことは素直にできないって言った方がいいと思うなあ」
果林「あまりにも正論で、返す言葉もなかったわ……」
果林「でも、今回のテストで頑張れば、最近落ち目の私の評価も改善されるはず…!!」
果林「さあ、そうと決まれば本屋へ行くわよ…!」 果林「参考書のコーナーはこっちかしら……あら」
果林「こんにちは。絵里ちゃん」
絵里「果林、こんなところで奇遇ね」
果林「絵里ちゃんも参考書を買いにきたのかしら?」
絵里「ええ。そうだけど……も?」 果林「あら。私が参考書コーナーにいるのが不思議?」
絵里「ええ…まあ………はっ」
絵里「ご…ごめんなさい」
果林「もういいのよ。分かってるから」
果林「でも、そういう反応をされるのは今日まで」
果林「私は、今日からなんでもできるみんなに頼ってもらえるお姉さんになるのよ」 果林(そういえば)
果林(絵里ちゃんは生徒会長で、容姿端麗、成績もいいって聞いたわ)
果林(μ’sのリーダーは穂乃果ちゃんだけど、影のリーダーというか裏で活躍してるのは絵里ちゃんだと思うし)
果林(まさしくみんなのお姉さんって感じよね……)
果林(それに…この前の対決だって……)
果林(……ますます、負けたくないわ) 果林「絵里ちゃん」
果林「私、絵里ちゃんのように……いや」
果林「絵里ちゃん以上に、みんなの頼ってもらえるお姉さんになるわっ」
絵里「……ふふっ」
絵里「ええ。楽しみにしてるわ」 果林「……で」
果林「そんな頼れるお姉さんの絵里ちゃんにお願いなんだけど」
果林「今度小テストがあって、分かりやすい参考書を教えてくれたら……」
絵里「宣戦布告した後なのに、私に聞いていいの?」クスクス
果林「うっ……今日はいいのよっ」 絵里「ふふっ。果林、私これから喫茶店で勉強しようと思っているんだけど」
果林「……絵里ちゃんにはまだ敵わないわね」クスッ
果林「喜んでお付き合いするわ」
果林「……ありがとう。絵里ちゃん」
果林(こういう優しいとこも含めて)
果林(絵里ちゃんは。本当にいいライバルなんだから…もう…) おわり
この前の凛ちゃんと果林ちゃんの毎日劇場良かったから読んで 毎日劇場音読してみた動画、あげてくれないかなー公式さん ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています