せつ菜「三船さんって>>5ですよね」
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せつ菜「三船さんってスタンド使いですよね」
栞子「は?」
せつ菜「いえ、ふとそう思ったんです」
栞子「ふと……。貴女が今手にしている本はなんですか?」
せつ菜「ジョジョの奇妙な冒険です!!」
栞子「私も名前くらいは聞いたことがあります。スタンドはその漫画に登場する超能力の通称ですよね」
せつ菜「知ってるんですか!?」
栞子「片付けを続けてください。生徒会室に貴女がストックしていた漫画や小説を処分させるためにここに読んでいるんですよ?」
せつ菜「すいません。ついつい読んでしまって……」
栞子「私が古紙回収に出してしまってもいいのですが?」
せつ菜「そ、それは横暴です!!!」
栞子「なら片付けてください。ここはもう貴女の部屋ではないのだから」
せつ菜「はい……」 せつ菜「うんせ、うんせ……」
栞子(……上手く誤魔化せた、よね)
栞子(私がスタンド使いであることはバレてはいけないもの)
栞子(そう。私はスタンド使い。ついこの間スタンドが発現した)
栞子(その時は自分でも驚くくらい冷静だったわ。スタンド、という概念も素直に受け止めることができた)
栞子(そして同時にこのことは人に知られてはいけない、ということも理解したわ)
栞子(こんな人外の能力、知られるわけにはいかない)
栞子(私のスタンドは……)
栞子ちゃんのスタンド名 >>13
その能力 >>15 栞子(私のスタンドは天真爛漫。その能力は右手から唐揚げを出すことができる。スタンド像もない、ただそれだけの能力)
栞子(ふふっ。自分でもくだらない能力だと思うわ)
栞子(もちろん最初はこんな人外の能力を得たのだから、世のため人のために役立てたいと思った)
栞子(例えば、食糧難。私が飢餓に喘いでいる人の元に行って唐揚げを与えることができれば。そうじゃなくても自分が生み出した唐揚げを貧困国に送ることができれば……)
栞子(……そんなものは机上の空論だと思い知らされたわ)
栞子(発現したその日に唐揚げを出し続けてみた……20個を越えたところで気絶してしまったわ)
栞子(そしてとてつもない体重の減少。どうやら私の体内の何かを消耗して唐揚げを生み出しているみたい)
栞子(何か、とぼかしているのは出した唐揚げの質量と私の減少した体重が釣り合っていないから)
栞子(……所詮献立に+一品できる程度の能力よ) せつ菜(……漫画の内容にかこつけて質問してみましたけど、三船さんはスタンド使いじゃないみたいですね)
せつ菜(……じゃあ私のこれは何なんですか?)
せつ菜(生徒会長になったあの日から発現したこの能力。もしかしたら三船さんにも、と思ったんですけど……)
せつ菜(私のスタンド能力……)
せつ菜ちゃんのスタンド名 >>28
その能力 >>31 マグナム・デンジャラス・エクセレント・ストリーム・ジャベリン・デラックス・エクスタシー これは小指が赤い糸で結ばれてるコンビか、チクショオ! しおりんがかったるいとか言いつつ他人の夢覗いてるってマ? 純愛というかじゅんわり揚げたておいしい唐揚げができそう せつ菜のメシマズはこのレモン汁によるものだった…? せつ菜(私のスタンドはマグナム・デンジャラス・エクセレント・ストリーム・ジャベリン・デラックス・エクスタシー)
せつ菜(その能力は、右手からレモン汁を自在に放つ……なんて、かっこよく言い過ぎましたね)
せつ菜(実際は……)
栞子「手が止まっているようですが?」
せつ菜「す、すいません!!」テキパキ
栞子「まったく」
せつ菜(うぅ……。三船さんは後輩ですけれど緊張してしまいます。緊張すると……)ジワァ
せつ菜(ああ……。また能力が発動してしまいました)
せつ菜(私のマグナム・デンジャラス・エクセレント・ストリーム・ジャベリン・デラックス・エクスタシーは右手の手汗がレモン汁に成る能力)
せつ菜(こんな能力、いったい……)
しおせつ(何の役に立つんでしょう……) パティシエ「なんてこった! チーズケーキを作ろうってのにレモン汁を忘れちまったよ!!」
せつ菜「お困りですか!!!」
パティシエ「あんたはいったい!」
せつ菜「私はせつ菜!! 名乗るほどの者ではありません!!!」
パティシエ「なんだって!?」
せつ菜「レモン汁をご所望ですか? 任せてください!! はぁぁぁっ!!!」
せつ菜「マグナム・デンジャラス・エクセレント・ストリーム・ジャベリン・デラックス・エクスタシー!!!」
ジワァ……ポタッ、ポタッ
パティシエ「すげぇ!!! 助かったぜ!!!」
せつ菜「いえいえ!!」
──────
────
──
せつ菜「……ふふっ。なーんて」 主婦「まあ! シンクの水アカが取れないわ!!」
せつ菜「お困りですか!!!」
主婦「貴女は一体!?」
せつ菜「私はせつ菜!! 名乗るほどの者ではありません!!!」
主婦「なんですって!?」
せつ菜「シンクの水アカはアルカリ性。それを落とすにはレモン汁がいいんですよ!!!」
せつ菜「マグナム・デンジャラス・エクセレント・ストリーム・ジャベリン・デラックス・エクスタシー!!!」
ジワァ……ポタッ、ポタッ
キュキュキュッ
主婦「まあ!! 水アカがキレイに落ちたわ!!! ありがとう!!!!」
せつ菜「いえいえ!!!」
──────
────
──
せつ菜「えへへ……」 陽キャ「かんぱーい!!!」
陽キャ「よーしどんどん食べちゃって!! まだ唐揚げしか来てないけど!!!」
陽キャ連中「どっwww」
「……さん」
せつ菜「お待たせしました!!!」
陽キャ「誰だ!?」
「……わさん!」
せつ菜「私はせつ菜!! 名乗るほどの者ではありません!!!」
「……川さん!!」
せつ菜「マグナム・デンジャラス・エクセレント・ストリーム・ジャベリン・デラックス・エクスタシー!!!」
ジワァ……ポタッ、ポタッ
せつ菜「レモン汁、かけておきましたよ!!!!」
──────
────
──
栞子「中川さん!!!」
せつ菜「はひっ!?」
栞子「古紙回収を呼びましょうか?」
せつ菜「すいません!!」ジワァ もんじゃはここからどう純愛へと調理していくのかとても楽しみだ ─帰り道─
せつ菜「うぅ……。結局持ちきれない分はまた明日取りに行くことになりました」トボトボ
せつ菜「生徒会室に漫画を置きっぱなしにしていた私が悪いとはいえ……」
栞子『中川さん!!』
せつ菜「あんな大きな声で言わなくても……」ジワァ
せつ菜「またマグナム・デンジャラス・エクセレント・ストリーム・ジャベリン・デラックス・エクスタシーが……」ポタッ、ポタッ
せつ菜「最近、なんだか暴発気味な気がします」
せつ菜「特に三船さんと一緒にいると……」
栞子『スクールアイドル同好会は潰します』
せつ菜「うぅ……」ダラダラダラ
せつ菜「はっ!! 今までにないくらいマグナム・デンジャラス・エクセレント・ストリーム・ジャベリン・デラックス・エクスタシーがっ!」
せつ菜「三船さんにはレモン汁を呼び寄せる何かでもあるんでしょうか……」ダラダラダラ ─生徒会室─
せつ菜「ではまた明日取りに来ます。失礼します」バタンッ
栞子「……ふう、帰りましたね」ドキドキ
栞子「んっ……だめ、こんなところで……」
栞子「あっ、うぅ……て、天真爛漫っ!」
ブリュンッ
ホカホカ……
栞子「……唐揚げ出しちゃった」
栞子「出すつもりなかったのに。でも、中川さんから、なんだかいい香りが……」
せつ菜『すいません……』フワァッ
栞子「うっ……。あ、また……天真爛漫っ」
ブリュンッ
ホカホカ……
栞子「はあ、はあ……。二連続だなんて、検証の時以外やったことないのに……」
栞子「中川さんがしおらしくしているときのあの爽やかな香りを嗅ぐと……どうしても天真爛漫してしまうわ」
せつ菜『うぅ……』フワァッ
栞子「だめっ! 思い出しちゃうと、また出したくなっちゃう」
栞子「からあげ出したい……」 安価で『唐揚げ』と書いていただいているのに申し訳ないのですが、個人的なポリシーのため今後は『からあげ』と表記させていただきます
大変申し訳ありません 多分、異種族レビュアーズにインスパイアされたんだろう、きっと ―同好会部室―
せつ菜「それじゃ、私はこれで失礼します!」
かすみ「あれ、せつ菜先輩早いですね」
歩夢「今日も生徒会室の漫画や小説を引き取りに行くんだって」
璃奈「栞子ちゃんに言われてるもんね」
果林「まったく、心が狭いわよね。ちょっと漫画や小説が置いてあるくらいで」
あなた「あれはちょっとの量じゃないような……」
せつ菜「皆さん、ご迷惑をおかけしてすいません。でも、今日で全部持ち帰られるはずですので!」
エマ「迷惑なんて思ってないよー?」
せつ菜「ありがとうございます! ではっ!」タッタッタッ
しずく「……やけに急いでましたね?」
―廊下―
せつ菜(三船さんの居る生徒会室へ……)ジワァ……
せつ菜(昨日家でも三船さんのこと考えてたらマグナム・デンジャラス・エクセレント・ストリーム・ジャベリン・デラックス・エクスタシーが止まりませんでした……)
せつ菜(なんだか最近、マグナム・デンジャラス・エクセレント・ストリーム・ジャベリン・デラックス・エクスタシーするのが気持ちよく感じている自分がいます……)
せつ菜(って! そんなの関係なく、私物は持ち帰るべきですから! それだけの理由です!)
せつ菜(決して三船さんでマグナム・デンジャラス・エクセレント・ストリーム・ジャベリン・デラックス・エクスタシーしたいからじゃないですから!)ジワァ
せつ菜(また少し出てきちゃいました……)ポタッ、ポタッ ―生徒会室―
栞子「結局あの後、家で3回もからあげ出しちゃった……」
栞子「でも、中川さんの香りを思い出すと我慢できない……!」
栞子「ダメよ。自制しないと。私は生徒会長なんだから」
コンコンッ
「失礼します!!!」
栞子「っ!? ど、どうぞ」
せつ菜「失礼します」ガチャッ
栞子「どうも」
せつ菜「……」ドキドキ
栞子「……」ドキドキ
栞子「……な、何してるんですか。早く持ち帰ってください」
せつ菜「は、はいっ!!」フワァッ
栞子(っ!! またこの柑橘系の爽やかな香りが……!) こんなゴミ安価を素材に、よくもまぁ旨そうなSSに仕立ておって
この創作料理家め 栞子(ダメよ栞子。我慢するの。いくら中川さんから柑橘系の香りがするからって……)
栞子(って香り!? 私変な匂いとかしてないよね?)
栞子(昨日は結局5回も出しちゃったから匂いが付いちゃったりしてないかな……)
栞子(ニンニク醤油の匂いが……!)
チラッ
栞子(うぅ……もう先っぽ(衣)が出ちゃってる……!)
せつ菜(あぁ……三船さんから良い香りが……!)ジワァ…… 栞子(だめっ、いくら柑橘系とニンニク醤油のからあげは相性がいいからって……!)グググッ
栞子(からあげが止まらない……)グググッ
せつ菜(あぁ……三船さんから漂うこの油っこそうな香り……! レモン汁でサッパリさせたいです……)ジワァ……
ポタッ、ポタッ
せつ菜(はっ、ゆ、床に垂れちゃってますぅ……)
せつ菜(ダメなのに……レモンのお汁が止まらないっ……!)
栞子(からあげ出ちゃう……! 柑橘系の香りと相性バッチリなからあげ出ちゃう……!)
せつ菜(サッパリさせたいっ……! この香りをサッパリさせたいっ……!)
しおせつ(もぅ……だめっ……!!!)
ブリュンッ!!!
ボタボタボタボタッ!!!
しおせつ「はぁ、はぁ、はぁ……」 せつ菜「三船さん……その机に転がっているそれって」
ホカホカ
せつ菜「からあげ?」
栞子「中川さんこそ、その床一面の水たまりは……」
ビシャビシャ
栞子「レモン汁、ですね」
栞子「正直に白状します。昨日貴女が指摘した通り、私はスタンド使い。右手からからあげを出すことができます」
せつ菜「なっ!!!!????」
栞子「そして中川さん。貴女もスタンド使いですね」
せつ菜「ええ。私は右手からレモン汁を出すことができます」
栞子「やはりそうですか……。今思えば私に能力が発現したのは生徒会長就任の日。昨日の中川さんの質問を鑑みれば生徒会長とスタンド能力の因果関係は推測できます」
せつ菜「……」ドキドキ
栞子「つまり、歴代の生徒会長にも検証の必要が……」
せつ菜「三船さん!!!」
栞子「はいっ!?」ビクッ
せつ菜「そんなことは今はいいじゃないですか。私は右手からレモン汁が出て、三船さんはからあげが出る。だったらやることは1つしかないですよね」
栞子「それはいったい……」
せつ菜「……」テクテク
せつ菜「手を繋ぎましょう?」ボソッ
栞子「ひゃっ……」 栞子「た、確かに、右手からからあげとレモン汁が出るのなら、手を繋ぐのは合理的ですね」
栞子「……合理的ですか?」
せつ菜「合理的ですよ」
栞子「そ、そうですか。では……」スッ
せつ菜「ふふふ♡ お互いどうやら手のひらの中心から出るんですよね。だったら握手スタイルじゃなくて……」
ニギッ(恋人つなぎ)
せつ菜「こっちが合理的ですよ」
栞子「は、はい……」
せつ菜「あっ、ちょっとレモン汁出ちゃってます」ギュッ
栞子「はい。私もからあげの先っぽが既に……」ギュッ
せつ菜「はい。三船さんのからあげ、私のココに当たってますよ」ギュッ
栞子「中川さんのレモン汁も、暖かくて……その、イイ、です」ギュッ
せつ菜「じゃあ……全部出しますね?」
栞子「はい。私も……」
栞子「天真爛漫っ!」
せつ菜「マグナム・デンジャラス・エクセレント・ストリーム・ジャベリン・デラックス・エクスタシーッ!!」
ブリュンッ!!!
ボタボタボタボタッ!!! 日本の創世記。国産み神話をご存じだろうか。
日本の神イザナギとイザナミが国土を産む際、日本初の性交が行われている。
その時の誘い文句は
「私には肉体に成長しすぎている部分がある(男性器)それで貴女の成長し足りない部分(女性器)を塞ぐのはどうか」
というものだった。
つまり原初より性交というものは、お互いの形質を補い合うモノなのだ。
成長しすぎている部分と成長し足りない部分。
からあげとレモン汁。
互いに補い合う。
この点を取って見てみれば、今生徒会室で行われている単なる握手も性交と言えるだろう。
互いに求め合うその気持ちこそが、何気ない行為を性交たらしめるのである。
おしまい ふう、ようやく少しだけしおせつ純愛っぽいSSが書けました
もっとキレイなしおせつ純愛も書いてみたいです 最後にアナザーディメンションかますな。
戻って来るのに苦心したぞ、乙! 何食ったらこんな天才的なSS書けるんだ?からあげか? やはり小麦粉は危険...
取り締まらなくては... やっぱり純愛じゃなくてじゅんわりじゃないか(歓喜) しおせつ以外に何か書いてる?
過去作あるなら知りたい せつ菜のってスタンドじゃなく酸っぱい汗かいてるだけなのでは 国産み云々は適当にでっち上げてるのかと思ったらガチじゃねえかw
俺も成長しすぎたところで成長したりないところ塞がせてくれって頼んだら卒業できるのかな からあげ食べたくなってきた
>>112
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