船長曜「海未さん」善子「誕生日」かすみ「おめでとうございます!」 海未「ありがとうございます!」6航海目
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ようよしうみの三童貞とかすみんが繰り広げる、船上生活6航海目!
船長曜「今日はこれで抜こう」海未「巨乳最高ですね」善子「ロリこそ至高よ」かすみ「相手してくださいよ!」5航海目
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1582380844/
〜過去スレ〜
【1スレ目】
船長曜「今度の航海は性処理用の女の子を乗せるつもりだからカタログ持ってきたよ」善子「流石キャプテン!」海未「僥倖ですね」
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1566480663/
【2スレ目】
船長曜「さてと、次の航海だけど」海未「華やかさが足りないと思うんですよ」善子「同感ね」かすみ「この人たちは…」2航海目
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1574078172/
【3スレ目】
船長曜「む、ムラムラする!」海未「しかし……」善子「1人でするのも虚しいわよね」かすみ「ここに性奴隷がいますけどー!?」
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1576667664/
前スレ(4スレ目)】
船長曜「性欲ってなんであるんだろう」海未「全くです」善子「世界の理ね……」かすみ「賢者になってる!?」4航海目
http://itest.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1579705001/ かすみ「 」ポカーン
善子「え、何? 何なの? この変わったダンス」
曜「幼少期に叩き込まれた舞踊なんだってさ」
かすみちゃんと善子ちゃんの驚く顔が目に入る。
オトノキではそれなりに知名度のある演舞だが、察するに2人は初めて目にしたのだろう。
名家である園田家の主な職務は、国を『物理的に守る』ことと『伝統的文化を守る』ことの二点。
つまり今披露してくれているのは、その園田家に代々受け継がれる由緒正しい演舞というわけだ。
曜「ゆったりとしつつも繊細な動きが、体幹作りや体捌きの訓練としても役立つんだとか」
曜「この舞踊と剣術は物心つく前から練習してたみたい」
善子「異様な強さだとは思ってたけど……まさに英才教育の賜物ね」
善子「それにしてもホント綺麗だわ」
かすみ「さすが海未さん! 美しすぎますっ!」キュンキュン♡ 海未「ふぅ……。久方振りに舞うのは緊張しましたよ」フキフキ
梨子「ありがとうございました。とても素敵な演舞ですね」
海未「いえ、それ程でも。こちらこそ演奏していただき感謝します」
海未「普段奏でている曲とはかなり雰囲気が異るはずですが、梨子はどんな曲調でも弾けるのですか?」
梨子「何でもってわけじゃないけど、まぁ一通りは」
梨子「ただ……機械的に弾けてるだけですけど……」
海未「…………」
善子「……どういうこと?」
かすみ「ふつーに凄い演奏でしたよね?」
曜「多分『普通に凄い』じゃ納得いかないんだよ」
梨子「…………」ゴクリ
梨子「海未さん。率直な感想をお願いします」 海未(陸地でなら支障なく演奏できるにも関わらず、彼女はトラウマの克服に拘っている)
海未(おそらく己に負けたくないのでしょう。そうであれば、正直に答えるしかありませんね)
海未「船上だと心が乱れると言っていたわりに、リズムに乱れは感じませんでした」
海未「良くも悪くも規則正しい旋律で、踊り手としては合わせやすかったです」
楽譜をなぞっただけの、規則正しい旋律。
まさに的確な意見だと思う。
海未「これは言われるまでもなく自覚していることかと思いますが……」
海未「先日招待していただいたヌマヅでの演奏会。その際と比べ、音に気持ちが乗っていないのは否めません」
梨子「やっぱり……聴く人が聴けばわかっちゃいますよね」
善子「…………演奏の違いなんて分かった?」ヒソヒソ
かすみ「いえ。素人目にはまったく」ヒソヒソ
曜「何となく『いつもの梨子ちゃんの演奏の方が好きだな〜』くらいには感じとれたかも」ヒソヒソ 海未「船上以外で活動する分には問題無いのでしょう? なら焦らずともきっと大丈夫ですよ」
海未「私には舞うことくらいしか出来ませんが、いくらでも付き合いますから」
梨子「っ! ありがとうございます!!」ペコリ
ハイレベルな踊り子と併せることで、奏者のレベルも引っ張り上げられるというの話を耳にしたこともある。
海未さん程の実力者が協力してくれるというのは非常にありがたい申し出だ。
海未(私もかつて闇に呑まれた経験があります。己との戦いの苦しさは、人一倍理解できているつもりです)
海未(可憐な乙女が必死に足掻き、自分自身と戦っている! ならば全力で支えるしかないでしょう!!) 海未(そう!)
海未(これは下心だとか!)
海未(あわよくば弱った心につけ込もうだとか!!)
海未(断じて!! そういうことではなく!!!)
海未「梨子には遠く及びませんが、クルーの中では私が1番音楽に精通していると自負しています」
海未「ですのでその、あの、ですね」ドギマギ
梨子「?」
海未「……コホン」
海未「よければ今宵、私の自室にて共に語らいませんか?(イケボォォォ!!!」
梨子「???」キョトン?
かすみ(……うわ〜)
曜(海未ちゃんさぁ……)
善子(せっかく格好良かったのに台無しね) 曜「あー! そういえば海未ちゃん!! 今日のご飯当番だったよねー!!!」
海未「ンな!?」
梨子「海未さんって料理まで出来るんですか?」
曜「うん! 私の作る男物っぽい料理と違って、海未ちゃんは和食から中華まで色々作れるよ」
梨子「わあ、楽しみだなぁ」
海未「ハ、ハハ……。あまり期待せずに待っていて下さい……」
海未(曜め! 余計なことを!!)キッ!!
かすみ(やれやれ。なんでこう締まらないんですかねこの人達は)ハァ… オトノキのピアノと園田流の舞いいぞ〜
確かに梨子ちゃんはことりちゃんと同じ清楚系だから園田が反応するのもわかるけど…😅
津島と渡辺もここから梨子ちゃんに童貞を発揮するのか、鈍感梨子ちゃんはどうなるのか楽しみです!!! あ、やべぇミスった💦
>>746 善子ちゃんが船乗りになるきっかけを作った……もとい、半ば無理矢理ヨーソロー号へ押し込んだ張本人は、どうやら千歌ちゃんらしい。
当時の船長はウミチャーだからヨーソロー号は存在しないわな
上手い具合に脳内補完しといて下さい……。 746じゃなくて>>546
安価すら出来んとか頭バグったか 遊郭編半分くらいできてますわ
長くなりそうだから何回かに分けて投稿するつもり!
その間に短編のアイデアがあるんだけどどなたか代筆願えませんかしら? 内容によるけど先に2レスだけ一口童貞投稿させておくれやす かすみ「ヨーソロー号って、曜さんが船長になった時に乗り替えた船なんですよね?」
曜「そうだよ〜。それまでは海未ちゃんが一人の時から乗ってた船に乗ってたんだ」
かすみ「それって白百合号とは別なんですか?」
海未「白百合号は現在も希が所有しています。商船にカモフラージュしてはいますが、裏側には砲台がびっしりですよ」
善子「めちゃくちゃ物騒じゃないの!」
かすみ「じゃあ海未さんが乗ってた船って、海未さんが買ったやつなんですか?」
海未「安く買ったせいかひどいボロ船でした……」
曜「しょっちゅう雨漏りとかしてたよね」
善子「底に穴が空いた時は流石にダメかと思ったわ……」
曜「海未ちゃんが適当な木材を、寸分の狂いなく穴のサイズに斬ってなんとかなったんだよね」
かすみ「海未さんってホントに普通の人間なんですかね……?」
海未「失敬な! 家柄は特殊とはいえ普通の人間です!! 」 曜「そういえばさ、聞いたことなかったけどあの船に名前とかあったの?」
善子「確かに聞きそびれてそのままだったわね」
かすみ「かすみんも聞きたいです!」
海未「べつに普通の名前ですよ?」
曜「いいじゃんいいじゃん! 教えてよ〜!」
海未「仕方ありませんね……船の名前は『マイスウィートハートことり号』です」
ようよしかす「…………(絶句)」
海未「考えうる最高の名前を付けたのですが、ひどいポンコツ船でことりには悪いことを……って、聞いているのですか?」
善子「……私たちの船、ヨーソロー号でよかったわね……」
曜「うん……そんなヤバい船に乗ってたなんて寒気がするよ……」
海未「何故なのですか!? 船乗りが愛する女性や女神の名を船に付けるのはよくあることなのですよ!?」
かすみ「かすみんもその名前には流石に賛同出来ませんねぇ……」
曜「マイスウィートハートは流石に……」
善子「ちょっと、ね……」
海未「ああそうですか! ならばこの船は今から私が船長に復帰して、名をかすみん号に改めます!!」
かすみ「なんでかすみんなんですか!? 恥ずかしいからやめてください〜!!」 かすみんがオカズを三童貞でローテーションしてる話か、国木田亭でダイ菜々が個室でサシ飲みしてる話。ルビまるがそれにちょっかい出す話 ダイななならいくらでもやってやるずら
でもバイオもやりたいからゆっくり書かせてね♡ 一口童貞乙乙!
海未ちゃん、船の名前にガッツリことりちゃんの名前入れれるのに告白できないとか…w
童貞(極)って感じで好き♡
>>568
ありがとうございます! バイオもやりながらよろしくお願いします!!! マイスイート(略)に乗ってた頃の初期メンバーって、海未・果南・曜の体育会系3人だよね?
……そこに打ち込まれた善子ちゃんは慣れるまでかなり居心地悪そうww 善子が入ったタイミングって果南と入れ替わりなのか果南が所属してる時なのかどっちなんだろ 自分が前に書いたのでよければ、善子が所属して新人から半人前になったぐらいに果南は抜けてる
ももの原案だと何もかもが違ってて善子の加入時期は不明 海未→曜、ナンパから助ける
→ウチウラで果南と合流
3人でマイスウィート()号で活動
××××
善子、花丸の家で居候→小林と同居
小林との別れ→マイスウィート()号に乗船(乗船数4)
半年後、果南卒業→鞠莉の騎士団へ
××××
数ヶ月後、果南卒業()
××××
かすみん、乗船
時系列に並べるとこんな感じだったかな? 一応だいぶ過去編は決まってるんだけどね…
疲れてて書こうと思えなかったり、書こうと思ったら他の人が重要そうなの書いてて話を折るのも悪いと思ってなかなか…
【これまでのラブライブ!サンドウテイ!!】
(※史実ではなく、よく採用されがち or 個人的に好きな設定を辻褄合わせてまとめただけです)
曜「そういえばさ〜」
善子「んー?」
曜「ほんの数日お客さんを乗せたことは何度もあったけど、それなりの期間船に5人で乗るのは初めてじゃない?」
海未「言われてみればそうですね。長期にわたり、3人から4人体制が続いていますから」
梨子「じゃあこれまでずっと少数精鋭で頑張ってきたんですね」
善子「……少数精鋭というか」
曜「バイトすら雇う余裕がないというか……」ズーン
かすみ「ちょっとちょっと! 恥ずかしい懐事情を他所様にバラさないで下さいよぉ!」
梨子「ふふふ」クスクス
海未「思い返してみれば、元々は曜と果南の2人から始まったんでしたね」
曜「うんうん! 懐かしいな〜!」 梨子「その果南さんっていうのは、たしか曜ちゃんと千歌ちゃんの幼馴染……だよね?」
曜「そうだよ。まるでお姉ちゃんみたいな存在なの!」
梨子「てっきり曜ちゃんと海未さんが初期メンバーなのかと思ってた」
曜「昔の私と果南ちゃんは、頻繁に冒険とか2人旅をしてたんだ。その頃偶然海未ちゃんと出会ってね」
海未「当時の彼女達はヤンチャで未熟な小童でした。ですから一人前の船乗りになるまで、この手で鍛え上げたのです」キリッ!
梨子「わぁ。凄いですね」
海未「フフ、年長者として当然のことをしたまでですよ」ドヤァ
曜(うわ〜……まーた梨子ちゃんに色目使ってる)
善子(清楚で線の細いフェミニン美少女。ほんっと好みが分かりやすいわね)
曜(うーん。おっぱいに弱すぎる海未ちゃん的には、どストライクから少し逸れてるはずなんだけどなぁ)
かすみ(そもそもこのスレのヒロインはかすみん1人で事足りてるんですけど?)ケッ! 曜「あれれー? 出会った頃は海未ちゃんも“切れたナイフ”って感じゃなかったっけー?」
海未「ちょッ」
善子「今でも時々物騒だけど、これでも相当丸くなった方なのよね」
梨子「えぇっ、そうなの?」
かすみ「更に昔……十代半ばの頃は、相当ヤバイことばっかりしてたみたいですよ?」
海未「コ、コラ!! 余計なことを言うのはやめなさい!!!」アセアセ
曜「アハハ。まぁ海未ちゃんに育ててもらったのは事実だし、このくらいで勘弁してあげよっか?」
善子「仕方ないわね」
海未「……まったく」
海未「リリホワ時代の話は本気でNGですし、μ’sを神格化され持て囃されるのも好きではありません。ちゃんと分かっているのですか?」ヒソヒソ
ようよしかす「「「はーい」」」 海未「えー、コホン。それでは気を取り直しまして……我々の歴史を簡単にまとめるとですね」
海未「当時は私が船長で、果南が副船長。そして波や天候を読む能力に長ける曜は航海士を務めていました」
曜「特技は体感天気予報であります!」ケーレイ!
海未「そしてある日、死んだ目をした陰気な少女を曜が拾ってきまして」
かすみ「勝手に拾ってきたらお母さんに叱られますよ」
曜「だって千歌ちゃんが『雨に濡れてて可哀想だから』って急に連れてくるんだもん」
梨子「なんていうか……雨の日に拾われた捨て犬みたいな話ね」
善子「ハァ!? この崇高なる堕天使様を捨て犬扱いするんじゃないわよッ!!」
曜「どうどうどう」 かすみ「当時の面子って、インドア派でコミュ障な善子さんじゃ中々馴染めなかったんじゃないです?」
善子「え? なに? 捨て犬だのコミュ障だのさっきから酷くない?」
かすみ「愛ゆえに、ですよ♡」
善子「はいはい」
善子「でも実際慣れるまで辛かったわ。海の上じゃ逃げるに逃げられないから常に地獄の日々よ」
善子「船には体育会系しか居ないし、毎日毎日筋肉痛になるし……。うぅぅぅ……思い出すだけで涙が」グスン
かすみ「お〜ヨシヨシ。よく頑張りましたね〜」ナデナデ
梨子(……逆によく今日まで船乗り続けてるわね) 海未「そんな善子もある程度立派になり、船長の座を曜に譲った頃でしたかね。果南が鞠莉王女に引き抜かれたのは」
曜「そうだね。そして今の果南ちゃんは、お国を守る機動隊長さん!」
海未「とまぁその様にして果南が巣立ち、現在に至るわけです」
海未「かなり簡略化した説明でしたが、概ねお分かりいただけたでしょうか?」
梨子「ええ。ご丁寧にありがとうございます」ペコリ
曜(概ね大胸! おっぱいおっぱい!)グヘヘ
善子(脂肪の塊の何が良いんだか)
かすみ(どうせまたしょーもないこと考えてるんでしょうね)ジトー…
梨子「あれ……? そういえばかすみちゃんとの出会いはどんな感じだったんですか?」
かすみ「っっっ!!」ビクゥ!!
海未「あー、それはー、、そのー、、、」 海未「どどどどどうしましょう!? 私にはとても説明できません!!」コソコソ
善子「キャプテン。任せたわよ」ポン!
曜「いやいやいや『ムラムラしてつい性奴隷を買っちゃったんだ〜テヘッ♡』なんて梨子ちゃん相手に言えるわけないじゃん!?!」ヒソヒソ
かすみ「かすみんだってワンコインで売られてた過去を暴露されたくないんですけどぉ?!」コソコソ
ワイワイ! ガヤガヤ!!
梨子「……???」キョトン
────童貞船は今日も平和です❤
ちゃん (・8・) ちゃん♪ ゲスト乗せてドッタンバッタンするの初期っぽくて好き♡
ももさんの過去話も楽しみです!
ところでこのももって最初にスレ立てたもも? >>585
そう
いつも楽しく見てるよ、だから気ままに楽しんでほしいのが本心
でもこっちの作品も負けてないくらい魅力的だから楽しみにして、今の作品も頑張ってね >>576
メモ帳に書き綴ってからコピペする形の投稿がオススメ
かなりの長編でもコピペするだけだからそれほど時間食わないし、他の投稿の邪魔にもならない
自分は全部書き終わってからコピペして投稿してる ヨーソロー号のサイズは大きめの遊覧船ぐらいだろうか
タンカーの乗員が大体20人程度だから4人でもそこそこ大きな船を操れるのかなって 前スレのかさねが出る過去編続き描きます
曜が千歌?と出会ったとこからです 曜「かさねちゃん!!私だよ!?ねえ!!」
力強く腕を掴む
千歌「い、痛い!!離して!!」
美渡「ちょっ、なにしてるの!?」バッ
その腕は振り払われる
美渡「千歌の知り合い?」
その時にやっと私は冷静になった
曜(ち…か…?) 千歌「ううん…知らない人」
曜「え…」
美渡「とりあえず逃げよっ!行くよ!千歌!!」腕ぎゅっ
千歌「う、うん!」
曜「待って!!」
私は走り去る二人を見届けるしかなかった
・・・・・ ヨーソロー号
ガチャ バタン
曜「・・・」
果南「おかえり〜///」ヒック
曜「…うん」
果南「暗いね〜///そうだ!面白い話してあげよっか?今日お酒飲んでる時ダイヤがね///」
曜「ううん、いいや」
果南「そう?///」ヒック 果南「そういえば次の航海、海未が乗ってるくれるって、一度オトノキで物資補給してからだけど」
曜「うん…」
曜「・・・」
曜「ねえ、果南ちゃん」
果南「なに?」 曜「今日、かさねちゃんみたいな子を見つけたんだ…」
果南「・・・」
果南「は?」 曜「千歌ちゃんって呼ばれてた…姉みたいな人に
果南「じゃあ違うんじゃない?」
曜「でも….そんな感じは.…」
果南「だって家族がいたんでしょ?」
曜「でも…私がかさねちゃんを見間違うわけ…」
果南「他人の空似だよ」
曜「でも…」
果南「…私そろそろ寝るね!おやすみ!」
曜「果南ちゃっ!!」
バタンッ
曜「そんなはずないのに…」 果南(なんで…曜があの子を…)
曜(どうやったら証明できるのかな…)
・・・・・・・・ 数日後、ヨーソロー号出航前日
希「また来てくれたん?嬉しいなぁ」
曜「・・・」
希「会いたかった人には会えた?」
曜「…はい」
希「よかったね〜「でも」
曜「まだ、足りないんです」
希「…そこから先は大事なものを失うことになるよ」
曜「それでも…」
それでも その夜 とあるbar
果南「いや〜!久しぶり海未!!」
海未「声が大きいですよ、果南」
果南「それにしても私たちの船に乗ること多いよね」
海未「あなた達の獲物が私以外には荷が重いからでしょう、まあその分払いがいいからいいですが」
・・・・・ 海未「そのルートだと一ヶ月くらいでしょうか?相手が海賊だと場所の把握にも時間がかかりますし」
果南「へえ〜全然わかんないや」
海未「果南は覚える気がないからそうでしょうね…曜なら大体なっとくするのですが」
果南「自慢の妹だからね!」
海未「ええ、彼女の海を見定める才能は本物ですよ」
果南「…本当?」
海未「こんな事で嘘はつきませんよ」 海未「本当は海賊狩りなどではなく航海士になってほしいのですが…」
果南「うん…」
海未「確か、2人のいた島では航海術は学ばないんですよね?ね
果南「田舎だからね」
海未「もったいないですね…私が曜に航海術を教える事ができたのなら、穂乃果をも超える船長に仕立てるのですが…」
果南「やっぱり海未もそう思うんだ?」
海未「それだけの逸材ですしね…」
海未「それか山…でしょうか?」
果南「は?」 海未「いいですよ、山はロマンがあります」
果南「え?」
海未「曜の足腰なら並みの登山も物ともしないでしょうし」
果南「・・・」
海未「どうでしょう、山は」
果南「いや〜…山はちょっと」
海未「そうでしょうか?でも」
果南「いやほら、曜って昔から船長に憧れてたし」
海未「そうですか…」 海未「とにかく、私からしたら今よりもっと向いてることがあると思うんですが…」
果南「・・・」
海未「それでも、世の中はそれを望まない」
果南「・・・」
海未「何万人もの非公認の奴隷を救い、無法者を捕まえた英雄…」
海未「今の曜は多くの人の希望を背負っています、そんな人を正義の道から外し、個人の自由にさせるなど私には…」
果南「その時は…」 果南「その時は、曜の分も私がこの海を守るよ」
海未「果南…」
果南「私、曜のお姉ちゃんだから…」
海未「それでいいのですか?」
果南「うん、今でも楽しいことはいっぱいあるし!それに…」
果南「曜は、あまりにも多くのものを捧げすぎだから…」
果南「気の合う友達とか、好きな人とか…そんな人たちとの時間を大切にしてほしい…」 果南「だからさ!海未に頼みがあるんだ!」
海未「なんでしょう?」
果南「私の代わりに」
・・・・・ ダイヤ「鞠莉さん、どうしたのですか?そんなにやけた顔して」
鞠莉「ふふっ、なんでもないわ」ニマニマ
ダイヤ「そんなことないでしょう」
鞠莉「そんな事よ」
鞠莉「人生を犠牲にしてきた子が旅館に泊まりたいなんて、それだけで嬉しいんだもの!」
・・・・・・ 曜(オレンジの髪の毛…これが多分千歌ちゃんの)
「美渡ねえ、あの時の怖い人が来てるのだ…」
「千歌は対応しないどいて、何かあったら私が…!」
「もう!2人とも!!お客さんなんだからそんな態度とらないの!!」
曜(あとはかさねちゃんの髪の毛だけど、たぶんベッドにまだ…)
・・・・・・ オトノキ入港 果南と海未は荷物の搬入
西木野病院
真姫「希の紹介って、あなた?」
曜「はい」
真姫「…どんな事情があるかは聞かないけど…今のところ検査できる数も限られてるし、お金もそれだけ掛かるわよ」カミノケクルクル
曜「お金はあります、検査の為なら何でもします!」
真姫「…まあ、英雄の片割れに頼まらたら断れないけど…」カミノケクルクル
曜「…!ありがとうございます!」
真姫「それで、サンプルは」
曜「この二つです」
ドンドン!! 真姫「この二つが同じ人間か調べるだけでいいのね?」
曜「はい!」
真姫「普通は親子での血縁関係について調べる技術だけど…まあ、今回の方が調べやすくていいけど」
曜「どれくらいかかりますかね?」
真姫「まあ、一週間から二週間ってとこ、あなたが次の仕事を終えて帰ってくる頃には終わってるわ」
真姫「あなたの仕事が多くの人の利益や平和のために役立ってるの、頑張ってね」
・・・・・・ 海未「戻りましたか、どうしますか?今すぐにでも」
果南「どうしたの?そんなにソワソワして」
今回の相手は北海を牛耳る大海賊だったらしいけど、全然相手にならなかった
ずっと検査の結果が気になって上の空でも
・・・・・・・ ・・・・・・・・
とあるbar
海未「お疲れ様でした」
果南「いや〜!!今回も楽しかったなーん!」
海未「海賊狩りを楽しむのなんてあなた達ぐらいですよ…」
「おつまみずら」
コトン
かなうみ「「いただきます」」 海未「そういえば、曜は…」
果南「うーん、用事があるって出たっちゃったけど」
海未「良い人でもいるんでしょうか?」
果南「それはないと思うなーん、まだかさねを…」
海未「かさね?」
果南「いや、なんでもない!」
果南「それより、引き継ぎのことだけど」
海未「ああはい、順調に進んでて」
「飲み過ぎですよ?」
「お金はいっぱいあるからだいじょーぶ」
・・・・・・ その頃
真姫「お疲れ様、あなた達のおかげでまた…」
真姫「そうね、こんな言葉いらないわよね」
真姫「はい、これが結果よ」スッ
真姫「検査の結果、かさねと高海千歌は…」
・・・・・・ ヨーソロー号
果南「よう!よーう!!///」ヒック
果南「お姉ちゃんが帰ったよ〜//愛しの妹よ〜///」
果南「も〜///大事な話があるのに、起きて待っておかなきゃ////」
タンタンタンタン!!
果南「噂をしてたら…よーう!おかえ」 曜「果南ちゃん!!見つけたよ!!」
果南「んー?なにを」
曜「やっぱり…だった!」
曜「やっぱり千歌ちゃんはかさねちゃんだった!」
曜「見て!遺伝子検査っていうのしてもらったんだ!!ほら!!99.9%本人だって!」
紙ピラッ
曜「ねえ果南ちゃん!!」
果南「…え?」 かさねちゃんは千歌ちゃんだった…?🤔
次回も楽しみですわ! <少し前>
海未「今日はタラコクチビルフグモドキの下処理を教えます!」
曜「わーわー」パチパチ
果南「わーわー」パチパチ
海未「さて、長い航海の中では自ずと溜まってくる性欲…特に若い貴女たちならばそれもひとしおでしょう」
海未「そこで活躍するのがこのタラコクチビルフグモドキです!」
海未「航海の中でも新しく採れ、微細なプランクトンを食べるため歯が発達していないタラコクチビルフグモドキはまさに船乗りの影の立役者なのです」
果南(どっちかっていうと勃て役者…w?) 曜「ねぇねぇ!! 早く使いたいよ! 教えて教えて!」ビンビン
海未「落ち着きなさい! これだから童貞は…」
海未「急いては事を仕損じる、ですよ?」
曜「子孫汁!? うん! 子孫汁だすよ♡」ハアハア
海未「下処理に失敗すると、最悪肉棒が腐ります」
曜「ひえっ…」シナシナ
海未「ですので丁寧に教えます」
果南「うーん…童貞のままで使えなくなるのは嫌だからね」 海未「それではまず用意するのは、しおりんとぬるま湯(50度)です」
曜「はいっ!」
海未「塩をタラコクチビルフグモドキの口のなかにいれます」パラパラ
海未「少し経ってからぬるま湯をタラコクチビルフグモドキの口のなかにいれて、良く振ってかき混ぜる」シャカシャカ
果南「ふんふん」メモメモ
海未「ここで注意ポイントです。ぬるま湯をタラコクチビルフグモドキの口のなかにいれるのは10秒以内です!」シャカシャカシャカシャカ
曜「なんで? もっとやったほうが消毒できるんじゃないの?」
海未「タラコクチビルフグモドキに着く細菌のほとんどは50度のぬるま湯で死にます。それに、タラコクチビルフグモドキもぬるま湯に耐えられるのは10秒程度なのです」
果南「なるほどね〜早くしないといけないわけだ」 海未「はっ!」ドバババ
海未「こうしてタラコクチビルフグモドキの口からぬるま湯をすて、最後に海水で冷やします」
海未「これでタラコクチビルフグモドキの下処理が完了です!」ムクムク
曜「わたしも下処理する!」ムクムク
果南「わたしも!」ムクムクムクムク
〜〜間〜〜
海未「下処理もすんだことで…///」ビンビン
曜「うん! どんなのだろ…///」テレテレ
果南「楽しみだなん///」テレテレ
海未「では各自の部屋で…///」
ふたり「はーい…///」 ──────
────
──
海未「ふぅ…安定の気持ちよさでしたね…手で行うよりもずっと気持ちいいです」フキフキ
タラコクチビルフグモドキ「…」ドロドロ
海未「あ、曜。いかがでしたか?」
曜「もう! すっっっごい良かった!///」キラキラ
曜「癖になっちゃいそうだよーー!!」
海未「ふふ、喜んでもらえてよかったです」
海未「船旅の退屈しのぎにはぴったりですからね」
果南「う〜〜ん…」スタスタ
海未「果南!」
曜「どうだった!? すごかったよね!」
果南「あんまりだったよ…う〜ん…?」
海未「 そうでしたか…」
曜「そんな! 使い方の問題かな…?」
果南「大体半分も入んなかったし」
ふたり「…は?」 果南「先っぽと、竿の少しだけしか気持ち良くなかったからあんまりね? もう少しタラコクチビルフグモドキのサイズがおっきいと良かったんだけど」
海未「…」
曜「…」
海未「貴女は最低です!!///」
果南「なっ…なんで!?」
海未「我々を…その…! た、た」プルプル
曜「短小扱いして!!! 幼なじみやめるよ!」
果南「ええ…あんまりだよー!」 ──海未の部屋──
海未「全く、果南はなんて失礼な…」ブツブツ
タラコクチビルフグモドキ「…」ドロドロ
海未「…」ゴクリ
──曜の部屋──
曜「た、確か半分も入んなかったって言ってたし…///」ドキドキ
曜「…果南ちゃんのサイズってこのタラコクチビルフグモドキの身体の…///」ドキドキ
クチュクチュ…
──海未の部屋──
海未「い、いけません…/// 弟子のサイズを考えて…こんな…///」ドキドキ
クチュクチュ… おしまい♡
童貞感と処女感のハイブリットって怖いなぁと
>>620
しおりん×
塩○
しおりんが童貞な訳ないですよね😏 海未「それではまず用意するのは、しおりんとぬるま湯(50度)です」
栞子「何なのですか突然。私を慰み者にする気ですか? この船を潰しますよ」
海未「しおりんのお豆をタラコクチビルフグモドキの口のなかにいれます」チュプッ
栞子「あっ……♡ や、やめなさい……こんなっ、ことでっ♡」
海未「少し経ってからぬるま湯をしおりんのなかにいれて、指をいれてかき混ぜる」グチュグチュ
栞子「くっ……♡ こ、殺しなさい……っあんっ♡」
果南「ふんふん」ギンギンギンギン
海未「ここで注意ポイントです。指ををしおりんのなかにいれるのは10秒以内です!」チュポンッ
栞子「あっ……はーっ、はーっ……♡」
曜「なんで? もっとヤったほうがイけるんじゃないの?」ギンギン
海未「タラコクチビルフグモドキに着く細菌のほとんどは硬度3程度のしお豆で死にます。それに、しおりんも手マンの快感に耐えられるのは10秒程度なのです」
栞子「ひっ、人をチョロい女扱いして……やはり潰します……!」トロォ……
果南「なるほどね〜早くしないとイっちゃうわけだ」ギンギンギンギン 【オトノキ・絢瀬ハウス】
(・Θ・)プクー
絵里「おはようペリメニ。今日もいい天気ね」
(^Θ^)ニコッ
絵里「ふふっ♪ 本当に可愛い子♡ 果南が来たらご飯にしましょうね」
(^Θ^)コクン
コンコン
果南「絵里ちゃーん。今週の分持ってきたよ〜」
ガチャッ
絵里「いらっしゃい果南。いつもペリメニのご飯、ありがとうね」
果南「これくらいトレーニングのついでだしどうってことないよ。代わりにおいしいご飯作ってくれるしね♪」
絵里「ええ、早速ご飯に……あっ、ごめんなさい。先にペリメニにご飯あげるわね」
パラパラ
( ^Θ^)ガツガツ
絵里「この食べっぷりを見てるだけで幸せになるわ〜♡」
果南「あはは、ホントに溺愛だね〜」
絵里「それじゃあご飯作ってるわね」
果南「んあ。私はペリメニと遊んでるね」 (・Θ・)ユラユラ
果南「こうして見てるとホントに可愛いなあ〜♡」
果南「それにすっかり幸せ太りしちゃって……」
(・Θ・)プラーン
果南「……太って大きくなったタラコクチビルフグモドキ……飼う時に毒抜きも済ませてる……」
果南「もしかしたら私のも……」ゴクリ
絵里「ねえ果南。ボルシチにセロリ使うんだけど、セロリって食べ……られ……」
果南「あ」ギンギンギンギン
((;Θ;))ジタバタジタバタ
絵里「……果南? 何をしてるのかしら?」ゴゴゴゴゴ
果南「何って……ナニ? あははは……」 絵里「こんなバカなことを考え付く人は……おしおきが必要ね!」
にぎっ
果南「いっ!? あ、あはは……ちょっと痛いけどこっちのおしおきなら大歓迎だよっ♡ 」
絵里「何を勘違いしてるのかしら? おしおきは……おしおきよっ!!」
シュウウウウ
果南「えっ? えっ? ……ええええーーーーっ!?」シナシナ
果南「そ、そんな……自称マグロでもイかせてきた私のかな棒が……」シナシナ
絵里「ふぅ……果南、あなたとんでもない精力してるのね」ツヤツヤ
果南「なっ……アラサーの絵里ちゃんがまるで女子高生みたいな見た目に!?」
絵里「ふふっ♪ 船団μ'sとして活動してる時期ってとこかしら? 見た目まで完全に若返るまでのは流石に初めてだわ」
果南「うっわ抱きたい……抱きたいけど……勃たねェ!!」ド ン ッ 絵里「ふふふ、これで今夜の希とのデートもばっちりね♪ たっぷりと……♡」
果南「ううっ、私も今夜は鞠莉とする予定だったのにぃ……」
絵里「あなた、セックスの予定あるのにペリメニ使ってオナニーしようとしたの……?」
果南「普段は自信あるからね……でも今日は……何なのこれぇ……」シナシナ
絵里「おしおきよ。残ってる精力全部貰ったから、常人なら三日は勃たないわよ」
果南「だったら私でも丸一日はかかるなあ……ううっ、夢を叶えようとしなきゃよかった……」
果南「でも絵里ちゃん、何で普通でいられるの……? 私の大きさ、ふたなりでも興奮するレベルのなのに」
絵里「それはね、私が純度100%の女の子でしか興奮しない完レズだからよ!!」ド ン ッ
絵里「だからふたなりじゃダメなの。付いてる時点で性対象から外れるわ」
果南「ま、負けた……勝てない……」ガクッ
絵里「お姉さんに勝ちたかったらあと五年は修行することね」
果南「いやあ、五年もしたら絵里ちゃん30過ぎてるしあんまり……」
絵里「……おっぱいも萎ませてほしいのかしら?」ニコッ
果南「ご、ごめんなさぁ〜い!!」
(^Θ^)ちゃんちゃん 10年近く若返るレベルの精力ってとんでもないんじゃ…? 果南ちゃんのぷりっぷりの精力すごいなぁ…😍
精力って精液とはまた別なんだよね? じゃあ1日分溜まって濃くなっているそう。
>>633
マグロって…鮪かそれとも…w 絵里に頼めばオナ禁編楽勝だった説
でもたしか三童貞の精は吸いたくないんだっけか ひょっとしてかすみんも精気吸いとりとかできるようになるのだろうか… >>634
>>638
絵里「ウップ・・・・む、胸焼けが・・・・」
果南「ボルシチウマー」モグモグ >>638
純朴な少女 甘いスイーツ
妖艶な大人の女性 熟した果実
男勝り フレッシュな野菜
タフなマッチョガイ 上等なステーキ肉
爽やかイケメン 脂身の少ないヘルシーな肉
拗らせ童貞 ギトギトの脂身
味のイメージはこんな感じ? フレッシュ野菜な果南ちゃん……ワカメかな?
>>639
絵里は25%人魚(精力吸収、時々肌に鱗)
果南はほぼセイレーン(歌バブ、超回復、水の中でも息ができるの〜♪)
かすみんは九割型普通の人間
歌で病人をほんの僅かに回復させたり、
三童貞のみビンビンにできる程度の能力
っていうイメージ
75%人間なのに結構妖力を扱えてるエリチはやっぱり器用キャラだよね だが強靭な力を持つ故に弱点もガバガバである
戦闘面では絵里は夜は戦力が99%落ち、果南はおばけの類いには行動不能
性戦では絵里は焦らし過ぎてよく怒られ、果南はウォシュレットの強を10秒当て続けると射精するほどアナルが弱い
ところが我らが園田は精神面でも無敵である
閉所でも臨機応変に戦い、闇の中も数秒で目が慣れ、常世離れした者も退魔の力で浄化する
だがあまりにもおっぱいに弱く、脳トロボイスで脳が破壊される
弟子である二童貞には二人を相手に1000回戦っても負けないが、中度の脳トロボイスの使い手であり、園田好みの乳の形を持つかすみんには殺す気で戦っても勝てない
性戦ではそもそもどこから何をしていいのかわからない
山での悪人狩りから始まり十数年
人生のほぼ半分を悪の討伐に捧げ、魔王をも打ち破った破壊神園田の不敗神話は、そう遠くない未来にただのロリによって崩されることになる 最強の海未ちゃんを倒せるのはただのロリっていうのなんか好き
あと果南ちゃんの唯一の弱点がアナルって草
ギャグもエロもシリアスもバトルもできる万能果南ちゃん、好き
ラブライブ!サンドウテイ!!
船上のピアニスト・桜内乗船編
〜流れ出すプレリュード〜
>>554の続き(数日後の話)からまいります。
ヒュ〜……
梨子「んー! 良い風」ノビー
曜「少しは船に慣れた?」
梨子「うん。船に乗るのは小さな頃から慣れっこだし、大丈夫だよ」
曜「アハハ。それもそっか!」
そう。
海で生活すること自体には何の不安もない。
父が率いていた楽団の仕事は、単に演奏するだけではなくオトノキの代表として他国を周る──謂わば使節団としての側面も秘めている。
船で過ごし数日陸に上がれない日々は、私にとって幼少期からの日常だった。 船上での生活には充分慣れているはずなのに、それでも演奏は強張ってしまうわけで。
やはり精神的な問題は、そう簡単に解決できるものではないようだ。
かすみ「……………」🔭
かすみ「んぅ?」🔭
かすみ「遠くてよく分かんないんですけど、5時の方向に船影っぽいのが見えま〜す」🔭
曜「……うーん」
曜「善子ちゃん。念の為確認してもらえる?」
善子「なんでよ。遠くに船がいるくらい別に気にすることないじゃない」
曜「いいからいいから。今は梨子ちゃんも居ることだし、用心するに越したことないでしょ。ね?」
善子「はいはい」 善子「………………」スゥー…
善子「──Squamae remittit oculōs…」
梨子「?」
海未「通称ヨハネアイ。彼女の十八番、遠視及び透視の魔法ですよ」
梨子「へぇ。魔法ってそんな便利なことまで出来ちゃうんですね」
海未「普段はふざけた言動の目立つエセ堕天使ですが、こう見えてとても優秀な魔導士ですから」
善子「誰がエセ堕天使よ!?」
梨子「ふふっ」
曜「で、どうだった?」
善子「……ビンゴ。貴女の悪い予感が的中みたい」
かすみ「あれま」
海未「賊ですか?」
曜「えっ」
善子「ええ。どう見ても海賊船ね」
梨子「!!」ビク! 海賊船。
そのワードを耳にするだけで、心臓が跳ね上がる。
嫌な記憶が鮮明に蘇る。
梨子「……ッ」ブルリ
曜「…………」ギュ!
梨子「はわわっ///」
曜「大丈夫だよ。私達がついてるから心配しないで?」ニコッ!
梨子「う、うん」ドキドキ
かすみ「……むぅ」ジトー…
善子「この距離なら余裕で逃げ切れそうだけど、どーする?」
海未「無論戦闘一択です。幸いオトノキも近いことですし、チャチャっと縛り上げて絵里に引き渡しましょう」
善子「そりゃそうよね。曜、頼んだわよ」
曜「んー……悪けど私はパス」
善子「ハァ!?」
海未「客人を危険に晒したくない気持ちは分かりますが、見て見ぬ振りが得策とは思えません」 海未「ここで海賊船を見逃せば、私達の代わりに他の船が危険な目にあうだけのことです」
曜「分かってる。だから戦うなとは言わないよ。でも……普段通りの戦闘は許可できないかな」
梨子「普段?」
かすみ「善子さんが船とかすみんを守ってくれて、曜さんと海未さんが敵を一掃する。それがいつもの王道パターンなんです」
曜「今回は私が船を守る。というか船ごと逃げる」
曜「だから少し酷かもしれないけど……善子ちゃん善子ちゃん」チョイチョイ
善子「うん?」
曜「────」ヒソヒソ…ヒソヒソ……
善子「ハァ……まったく。堕天使づかいの荒いキャプテンね」
善子「Ostende mihi quaesō mihi caelum sīdereum. Pelagus──」
ピキピキ……ピキッ……
おもむろに善子ちゃんが呪文を唱える。
すると海面の一部が徐々に固まり始め、次第に氷の一本道が出来上がった。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています