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【戒め系SS】穂乃果「3000怖い」

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0001名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/26(水) 19:32:38.53ID:MuvVLTUc
  3000
       sanzen  
さんぜん            三
      。      。゚      千
   3   ゚ リ ´Д`゚ )っ゚ サ
  0    (つ   /    ン
 0      |   (⌒)     ゼ
0       し⌒         ン
0053名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/26(水) 19:50:46.63ID:MuvVLTUc
(この土壇場にきて、穂乃果の良心が最後の抵抗を見せていた)


穂乃果(…………できない)

   (やっぱり、私にはできないよ……)

   (こんな泥棒みたいなマネは……)

   (絵里ちゃんや海未ちゃんには、なんとか頼みこんで期限を延ばしてもらって……)

   (この3000円は、お母さんの財布の中に戻そう……)


(いまの穂乃果にとって、一縷の望みは––––)


穂乃果(そ、そうだよね……)

   (みんなで怒られれば、怖くないよね?)

   (昨日の様子からだと、にこちゃんや凛ちゃんだって、きっとお金を工面できなくて……)


凛「ふっふ〜〜ん!!」ふんぞり返り
0054名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/26(水) 19:51:14.79ID:MuvVLTUc
海未「おや……?」

  「えらく得意げじゃないですか、凛」

絵里「その様子だと、期待していいのかしら?」

凛「お母さんへ素直に話して、お金を貰ってきたよ!!」


穂乃果(…………え?)


花陽「え、えらいよ!!凛ちゃん」

真姫「どうやら、取り越し苦労だったようね」

  「あなたの事だから、有耶無耶にするんじゃないかって危惧してたけど……」カミノケクルクル

凛「エヘヘ〜〜……」ニンマリ


(と、みんなから誉められて上機嫌な凛が、ブレザーのポケットから取りいだしたるは––––)


凛「はい!!絵里ちゃん!!」
0056名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/26(水) 19:52:11.81ID:MuvVLTUc
絵里「プフッ!!」

凛「あ〜〜っ!!絵里ちゃんが笑ったにゃ〜〜!!」

絵里「〜〜〜〜〜〜〜〜」ツボった

希「エリち……」百年の恋も冷める

凛「この子、笑いのレベルが赤ちゃんなのぉ〜〜!!」雑なものまね

海未「凛!!それが高校生のやる事ですか!?」


目に角を立てて……


海未「お札に折り目を付けるだなんて、バチが当たりますよ!!」

凛「フンだっ!!せめてもの抵抗だよっ!!」
0057名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/26(水) 19:52:36.70ID:MuvVLTUc
絵里「アハハハッ……」

海未「絵里も何ですか!?」

  「こんな子供だましなネタで笑うだなんて、程度が知れますよ!!」

絵里「ご、ごめんごめん……あはは」

凛「ねぇねぇ!!知ってる!?絵里ちゃん」

 「お札に印刷されてる、この捺印みたいなのに、おちんちんが隠されてるんだよ!!」指差し

希「はいはい、凛ちゃん……」


背後から凛の口を塞ぐ!!


希「お薬の時間やから、病室で静かにしてようね……」

凛「うぐっ、うぐうぅぅぅ……」モゴモゴ
0058名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/26(水) 19:53:01.35ID:MuvVLTUc
穂乃果(クッ……)

   (まさか凛ちゃんが、約束を違わずに持ってきたのは想定外だったよ……)唇噛みしめ


顔をクルッと、にこへ向けて……


穂乃果(こうなりゃ後は、お金とは縁が薄い矢澤さんに、全幅の期待を寄せるしか……)


にこ「ほんと、バカよねぇ〜〜!!凛ったら」

  「素直に渡せばいいのに、変化球でいくから……」
0059名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/26(水) 19:53:18.26ID:MuvVLTUc
絵里「そういうにこは、ちゃんと3000円持ってきたのかしら?」

希「無理そうだったら、月々300円の10回払いでもええんよ?」ニシシッ

にこ「ばっ、バカにしないでよっ!!!!」


(侮辱されて、顔を紅潮させたにこは––––)


バンッッッッ!!!!


(財布の中から千円札を3枚取り出し、机の上へ憎々しげに叩きつけた)


シーーーーン……


にこ「…………??」

  「ど、どうしたのよ?みんな……」
0060名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/26(水) 19:53:36.39ID:MuvVLTUc
メンバー達「…………」

花陽「ねぇ、にこちゃん……」

  「正直に言ってよ」

にこ「へ?」

花陽「こうなる前に、どうして私たちに相談してくれなかったの?」目がウルウル

真姫「念のために聞くけど……にこちゃん」

  「このお金、どうやって『きれい』にしたの?」

にこ「ちょっ……あんた達……」

凛「とうとうヤッてくれたにゃ!!にこちゃん!!」

 「もうこのアイドルグループは終わりだ〜〜!!」

にこ「なっ!!何よっ!!」

  「みんなして、変な妄想を膨らませちゃって!!」

  「お小遣いを前借りしてきただけで、なんでこんなに疑われなきゃなんないのよっ!?」むくれる
0061名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/26(水) 19:53:55.76ID:MuvVLTUc
穂乃果(う、嘘でしょ……?)

   (この2人のことだから、絶対踏み倒すと思ってたのに……)

   (これじゃあ、穂乃果ひとりだけ逃げるわけにはいかなくなったじゃん……)


海未「さて……」
0062名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/26(水) 19:54:10.97ID:MuvVLTUc
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0063名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/26(水) 19:54:34.05ID:MuvVLTUc
穂乃果「ひっ!!」背筋ゾクッ

海未「残るは、穂乃果だけですね」

絵里「まさか私たちのリーダーが、ガラス代を支払えないだなんて事はないでしょうねぇ?」皮肉な笑み


穂乃果「うっ…………」

ことり「まさか、穂乃果ちゃん……」

   「朝から様子がおかしかったのは、お金を用意できなかったから……」

穂乃果「い、いや……」

   「そ、そのぉ〜〜……」

海未「………………」

  「その様子では、どうやら弁償代を用意できなかったようですね……」

穂乃果「あわわわわ……」


脂汗タラタラ……
0064名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/26(水) 19:54:54.25ID:MuvVLTUc
穂乃果「う、海未ちゃん!!せめて、次のおこづかいが入るまで待って……」

海未「あなた、おこづかいは当面先まで前借りしてるって、前に私に言ってましたよねぇ?」

穂乃果「うぐっ!!」

ことり「ねぇ、海未ちゃん……」助け船

   「支払いの期日は延ばせないの?」

海未「今日中までに支払うって、すでに理事長との約束を取り交わしてますから……」

ことり「そっか……」ションボリ

穂乃果(ちょっと!!簡単に諦めないでよ!!)

   (いつもの『おねがぁ〜〜い!!』を使って、海未ちゃんの考えを改めさせてよぉ!!)




海未「…………仕方がありませんね」

  「せめて、この手段だけは取りたくはなかったのですが……」

穂乃果「…………?」
0065名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/26(水) 19:55:20.40ID:MuvVLTUc
(海未はヤレヤレといった面持ちで、携帯を取り出し––––)


絵里「ちょ、ちょっと海未?」

  「何をする気なの?」

海未「弁償代を取り立てに、これから穂むらへ向かいます」毅然

穂乃果「う、ウチへ!!??」

海未「ええ……ですから」

  「穂乃果の家の人へ、事前にアポイントメントだけは取っておこうと思って……」

穂乃果「は……はわわ……」愕然



穂乃果(や、やだよ……!!)

穂乃果(お母さんの3000円を、無断で使うのもイヤだけど……)

穂乃果(こんな形で、ガラスを割ったのを家族に知られるのは、もっとやだよ!!)
0066名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/26(水) 19:55:43.39ID:MuvVLTUc
海未「じゃあ、電話をしますね」


(海未が慣れた手つきで、穂むらに電話を掛けようとしたところへ––––)


穂乃果「…………まっ」

   「待って!!!!」右手で制止をかけて


携帯を弄る手ピタッ!!


海未「…………え?」

穂乃果「おっ、お金なら……」

   「お金ならちゃんと……」



穂乃果「…………ここに」

海未「…………穂乃果?」


(きのう誘拐してきた野口英世3人を、ゴソゴソと財布から取り出した穂乃果は––––)
0067名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/26(水) 19:56:00.11ID:MuvVLTUc
穂乃果「…………はい」


3000円差し出し……


穂乃果「これでいいんでしょ?」海未の目を見ずに

海未「…………」


(海未は穂乃果の震える手から、3000円を受け取った)


海未「…………確かに」

絵里「これで3人分合わせて、9000円……」

  「ガラスの弁償代が、ようやく支払えるわね」


お札の束を、テーブル上でトントンと整え……


絵里「じゃあ、このお金を納めに理事長室へ行ってくるわね」

海未「頼みましたよ、絵里」
0068名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/26(水) 19:56:16.73ID:MuvVLTUc
穂乃果(ついに……)

   (ついにお母さんのお金を、使い込んじゃった……)

   (穂乃果、人の道を踏み外しちゃったよ……)


全身を駆け巡る悪寒……


穂乃果(もう、後戻りはできない……)
0069名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/26(水) 19:56:32.32ID:MuvVLTUc
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          それから?  从*´ ヮ`ル
                       
0070名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/26(水) 19:56:49.96ID:MuvVLTUc
〜通学路〜


(母のお金を横領した罪悪感の前には、さしもの穂乃果も抗いがたく––––)

(その後の練習でも、穂乃果の表情を覆った影が晴れることは無かったのである)

(そして、2年生組で下校中の事––––)


トボトボトボ…………


穂乃果「………………」死人の表情

ことり(かなり堪えてるね……穂乃果ちゃん)

   (練習の間も、全く一言も発しなかったし……)
0071名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/26(水) 19:57:08.93ID:MuvVLTUc
海未「いい加減、過ぎたことは忘れなさい。穂乃果」

  「みんなの前では言えませんでしたが……」

  「………………」

  「その……」


言いづらそうに、頬をポリポリ……


海未「ちゃんと責任を取ったのは、立派でしたよ」

穂乃果「………………」心に響かず

海未(…………)

  (何か言って下さいよ、穂乃果……)

  (私だって、好き好んで憎まれ役をやったワケじゃないんですよ?)

  (ああでもしないと、グループの規律が守れないと思って、つい……)
0072名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/26(水) 19:57:24.72ID:MuvVLTUc
ことり(もうっ!!海未ちゃんの鬼軍曹!!)

   (元はといえば、海未ちゃんが頭ごなしに責めるからじゃん!!)怒りプンプン

   (見かけによらず、打たれ弱いんだから!!穂乃果ちゃんって)


ことり(……よしっ!!)


(意気消沈な穂乃果を元気づけるべく、ことりは行動に移した)

(穂乃果の前へ、器用に回り込んで––––)


ことり「♪ほ〜〜のかちゃんっ!」甘々ボイス
0073名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/26(水) 19:57:39.44ID:MuvVLTUc
   ,, ―'´ ̄`ヽ、 _
.   /{ ̄`ヽ. . . . ./:_:_:_{_ γ´  ̄ ̄ `   、
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0074名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/26(水) 19:57:59.61ID:MuvVLTUc
穂乃果「……ことりちゃん?」

ことり「このまま家に帰ったって、沈みきった気分は晴れないと思うよ?」

   「それよりも、今から3人でどっか遊びに行こうよ!!」眩しい笑顔

穂乃果「遊び?」トロンとした目

海未「そ……そうですね!」

  「私もちょっと、昨日から穂乃果に辛く当たりすぎましたし……」

  「ここらで、手打ち式といきましょう!」


(やはり、穂乃果をここまで追い込んだ事に負い目を感じていたのか––––)

(いつもは寄り道を渋る海未が、珍しく即決で乗った)


穂乃果(…………そうだね)

   (延々と気に病んでるだなんて、私らしくないし……)

   (一番の特効薬は、何かに夢中になって、早く忘れる事だよね)
0075名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/26(水) 19:58:20.86ID:MuvVLTUc
海未「久しぶりに3人で、山手線を一周しましょうか?」

ことり「もうっ!!海未ちゃんったらぁ〜」

   「前にそれやった時、リストラされて行く場のないリーマンみたいで、いたたまれなくなったじゃん!!」しらけ顔

   「JKが憂さ晴らしをする所といえば、カラオケが相場だよ!!」

海未「……そうですか」ちょっと残念


穂乃果「あ、でも……」

ことうみ「??」

ことり「どうしたの?穂乃果ちゃん」

穂乃果「穂乃果、豪遊できる程のお金を持ってないや……」シュン

ことり「………………」


(穂乃果の為なら何だってやる所が、南ことりという女の真骨頂なのだ)
0076名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/26(水) 19:58:38.87ID:MuvVLTUc
ことり「大丈夫だよ!!穂乃果ちゃん」

   「穂乃果ちゃんの分は、海未ちゃんが奢ってくれるから!!」

海未「なっ!!!!????」ギョッ

  「私だって、月末で懐具合が……」


海未の左手の甲をツネツネッ!!


海未「いっっっっ!!」

ことり「誰のせいで、穂乃果ちゃんが落ちこんでると思ってるの?」海未の耳に囁き

海未「うっ……」タジタジ


(クールはピュアに弱い––––ラブライブ世界の常識を、垣間見た瞬間である)
0077名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/26(水) 19:58:56.66ID:MuvVLTUc
ことり「よ〜〜〜〜しっ!!」

   「じゃあカラオケで、決定だね!!」

海未「はぁ……」左手をサスサス

  「ま、いいでしょう」

海未「穂乃果、駅前のカラオケBOXへ行きますよ」

穂乃果「…………」

   「海未ちゃん、ことりちゃん……」

ことうみ「??」



穂乃果「…………ありがとう」
0078名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/26(水) 19:59:11.97ID:MuvVLTUc
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0079名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/26(水) 19:59:31.37ID:MuvVLTUc
(穂乃果の顔に、久しぶりに陽気が差し込み始めてきた)


ことり「そうそう!!」

   「やっぱ穂乃果ちゃんは、笑顔が一番だよ!!」

海未「その調子で、いっぱい歌って見せて下さいね」

穂乃果「うんっ!!」ニコニコ

   「よ〜〜しっ!!そうと決まれば、駅前まで競走だよっ!!」


ダッ!!!!


ことり「あっ!!穂乃果ちゃん」

海未「やれやれ……」

  「宥めるだけ宥めたら、今度は有頂天になって……」


両手を開いて、頭を振り……


海未「あまり元気づけるのも、考え物ですね」
0080名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/26(水) 19:59:45.99ID:MuvVLTUc
(口では皮肉を叩きながらも、復活した穂乃果を見つめる海未の表情もまた、喜色に溢れている)


穂乃果「へっへ〜〜〜〜ん!!!!」

   「穂乃果が1番乗りしちゃうんだからねぇ〜〜〜〜!!!!」稚児の心持ち


(駅前へ向かって爆走する穂乃果の姿は、とても親の財布に手を付けたとは思えない程に、健康優良児に見えた)






(が––––)

(ふと、路傍の電柱に張られた広告を見たのがマズかった)
0082名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/26(水) 20:00:19.48ID:MuvVLTUc
穂乃果「」


(広告に踊ってある『3000』の数字を見た瞬間––––)


心臓ズキンッ!!


(穂乃果の心臓は、まるで怪力漢に握り潰されたかのような、激しい痛みを覚えた)


海未「??」

  「どうしたのですか?穂乃果」


(苦悶の表情で胸を押さえ込み、立ち止まってる穂乃果の元へ、ふたりが駆けつけると––––)
0083名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/26(水) 20:00:35.73ID:MuvVLTUc
ことり「…………!?」

   「どうしちゃったの!?」

   「すごい冷や汗だよ……」マジマジ

穂乃果「あ……」

   「な、何でもないよ!!何でも!!」

ことうみ「????」

穂乃果「ほらほらぁ!!グズグズしてると置いてっちゃうよ!!」


ダダダダダダダ……
0084名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/26(水) 20:00:52.30ID:MuvVLTUc
穂乃果(忘れてやる……)

   (何が何でも、忘れてやる……)

   (3000円の嫌な記憶は、楽しい思い出で上書きしてやるんだ……)


(広告から一歩でも遠くへ逃れようと、穂乃果は一路、秋葉原駅前へ走り去った)
0089名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/02/26(水) 20:18:15.84ID:ffJkI9Lm
捺印みたいなのワロタw
こんな発想できんわ
0092名無しで叶える物語(四国地方)
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2020/02/26(水) 21:12:37.49ID:Wo3mPlx5
野口英世でレス数稼ぐのずるいわ
0094名無しで叶える物語(庭)
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2020/02/26(水) 21:28:07.56ID:3pSPy501
理事長「ちょっと!!あなた達っ!!」尖り声

   「誰ですかっ!!窓ガラスを割ったのは!?」

凛「ランティス所属の鈴木愛奈って奴です」
ここで愛奈ちゃんが出てきたのって元ネタあるんですか?
0096名無しで叶える物語(SB-iPhone)
垢版 |
2020/02/27(木) 00:28:05.36ID:p0+97FXs
悪いことしたらすぐ態度に出る穂乃果ちゃんやっぱ天使
0099名無しで叶える物語(りんご)
垢版 |
2020/02/27(木) 09:57:37.13ID:9x9P8fL9
クレしん作画のラブライブですねこれは…
0101名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2020/02/27(木) 11:48:18.22ID:i6NXf/B3
老人ホームに入れるんか…
0104名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/02/27(木) 19:38:45.87ID:5Nf1BWDG
あくしてくださいまし!
0106名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:18:03.57ID:+05DCbE/
〜UTX高校前、交差点〜


信号待ちの3人……


穂乃果「あ〜〜もうっ!!」イライラ

   「ここの信号、いっつも長いんだから!!」

   「せっかく独走してたのに、ふたりに追いつかれちゃったじゃ〜〜ん!!」


(いつまでも青に変わらない信号機に憤慨している穂乃果の頭上で、UTX校舎に備え付けの巨大モニターでは––––)


アナウンサー『この時間までに入っている、全国のニュースです……』

穂乃果「…………ニュース?」
0107名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:18:20.41ID:+05DCbE/
     ,,-‐、
     l :lll!
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0108名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/27(木) 20:18:39.63ID:+05DCbE/
アナウンサー『本日、アメリカ大リーグのイチロー選手が、日米通算3000本安打を達成しました』

穂乃果「」


心臓ズキリ……


穂乃果(さ、3000……)


アナウンサー『この快挙に、元プロ野球選手で、やはり3000本安打の記録を持つ張本勲さんが『アッパレ』を送りました』

穂乃果「」真っ青


心臓ズキンズキンッ!!


海未「やっぱすごいですね、イチロー選手は……」


海未のブレザーをグイグイ……


海未「……ことり?」

ことり「う、海未ちゃん……」

   「穂乃果ちゃんが……」オドオド

海未「え?」


ことり、穂乃果に向けて指を指す……
0109名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:19:00.72ID:+05DCbE/
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0110名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:19:19.42ID:+05DCbE/
穂乃果「…………」顔面蒼白&足ガクガク

海未「ほ、穂乃果っ!?」

穂乃果「…………」さらに滝のような汗

海未「やはり、どこか体調が……」

穂乃果「……あ」

   「も、もうっ!!ふたりとも疑り深いなぁ!!」

   「穂乃果は元気モリモリ、夢がMORIMORIなんだから!!」年バレるぞ

   「ほらっ!!この通りっ!!」


往来で、ラジオ体操第二!!


ことり「ちょっ!!穂乃果ちゃん////」

海未「何ですか!!往来でガニ股だなんて////」


(穂乃果の浮き沈みの激しい挙動もそこそこに––––3人はようやく、カラオケBOXに入店した)
0111名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:19:43.63ID:+05DCbE/
〜カラオケBOX・個室ルーム〜


扉バタンッ!!


穂乃果「…………」ジト目


室内をくまなく、キョロキョロ……
     リ;`◉皿◉)


ことり「??」

海未「穂乃果……?」


(壁に貼られたポスター、モニターやマイクの品番……)

(警戒心の権化と化した穂乃果のチェックが、部屋の隅々にまで渡る)

(あの忌々しいナンバーが、部屋の何処かに隠れてないか––––)
0112名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:20:04.76ID:+05DCbE/
備え付けのフードメニュー表を熟読……


穂乃果「…………」終始無言

ことり(何かを探してる……のかな?)

海未(やはり今日の穂乃果は、どこか変ですね……)

  (まるで、何かに怯えているような……)


(いつにもましてエキセントリック風味な穂乃果
に、不審者の姿を見たことうみであった)


穂乃果(よし……)

   (どこにもないね……)


穂乃果「ふぅ〜〜〜〜……」安堵の表情
0113名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:20:27.83ID:+05DCbE/
海未「あの……穂乃果」

穂乃果「ん?」

海未「あなた、何か私たちにも言えない悩みを抱えているのでは……?」

穂乃果「え…………」

ことり「正直に言ってよ……穂乃果ちゃん」気を揉む

穂乃果「いい加減にしてよっ!!ふたりともっ!!」

   「もうガラスの件は、蒸し返さない約束でしょ!?」

   「穂乃果の鬱憤を払うのを、手伝ってくれるんじゃなかったの!?」


シーーーーン……
0114名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:20:53.79ID:+05DCbE/
海未「…………そうですか」冷淡

  「ならば私は、もう何も言いません」

  「今までのことは忘れて、仕切り直しと行きましょう」

穂乃果「そうこなくっちゃ!!」指パッチン!!


ことり(…………これでいいのかなぁ?)


(無理にでもはっちゃけようとする穂乃果と、終始訝しがることうみの相反するコントラストが、室内をあまねく支配していた)


穂乃果「じゃ、トップバッターは海未ちゃんね!!」

海未「わっ、私ですか?」

ことり「珍しいねぇ」

   「いっつもカラオケに来ると、穂乃果ちゃんが我先にと歌うのに……」目を丸くする

穂乃果「あ、うん……」

   「ちょっと、喉が渇いてるからね……」


(事実、ここに来るまでの間に大量に汗をかいた穂乃果は、軽度の脱水症状に見舞われていた)
0115名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:21:24.22ID:+05DCbE/
ストローを咥え、ウーロン茶をゴクゴク……


穂乃果「ぷはぁ〜〜っ!生き返るぅ〜〜!!」

海未「では、お言葉に甘えまして……」

ことり「何を歌うか、もう決めてあるの?」

海未「ええ……」

  「母がよく、家の中で口ずさむ曲なのですが……」

穂乃果「おおっ、楽しみぃ〜〜!!」


曲をリクエスト……


海未「では……」マイクを手に取り


(やがて、室内中央に設けられたモニターに、曲名が表示された)
0116名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:21:44.19ID:+05DCbE/
      女ひとり


         作詞:永 六輔

         作曲:いずみ たく


穂乃果「ふ〜〜ん、知らない曲だねぇ……」


(10代の娘には不似合いに思えるムーディーなBGMをバックに、海未が歌い始めた)
0117名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:22:11.58ID:+05DCbE/
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   ,'  ヽ    ,' !;:;:;{==} ;:;:;:;| ゙、   , '    i
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    i     |゙、  ! 三`ヽ  }  / |       !
   }     '、ヽ. ', 'ニニ`'-  ,' ./=:j       !
.   ハ       |  `'! |;;;゙i  l, '  .f       l
   i:.:l       ', ,ヘl |;;;{  ,ト、  .|     {
.  !:.:.}      メ' ヾ、'ー',,_// \ ,'      l.|
  |:.;.:|    /  。 ゙、ヽ/ニ "。   \     |:.!
  |.:!:.|  "   。   `/\   。   ` 、  |.:|
.   リ',:.l          ,."   \          |.:l
   ', ';.',      /, 、   \       ,'| !
    ' ゙, ヽ    /  `"     \.     ,' リ


海未「♪京都〜〜、大原・三千院〜〜」

穂乃果「」


心臓ズギャアアアアアアン!!!!


海未「♪恋に疲れた女が、ひとり〜〜」

穂乃果「…………」顔面土気色


ストロー咥えたまま、ウーロン茶ブクブク……


ことり「ど、どうしたの!?穂乃果ちゃん!!」
0118名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:22:48.70ID:+05DCbE/
(穂乃果の急変に泡を食ってることりを尻目に、完全に自分の世界に入り込んだ海未が熱唱を続ける)


海未「♪結城に塩瀬の素描の帯が〜」

  「♪池の水面に揺れていた」

  「♪京都〜〜、大原・三千院〜〜」

穂乃果「」
0119名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:23:07.75ID:+05DCbE/
          /ヽ _ ...-──- ..._
    /⌒>─<>.イ´          >、
     l  ヽ. /    /             \
     | < У    /     ヽ__.ィヽ  ヽ :.
     | :: V〃 .' |ハ.|    |~^''ヾヽ  ゙.:.
     | :: ,'  | |:| l! |   |l  |     |   | !l
     |  |   | ハ| ヽ|   |l /    | || !|
     |l   !   |/´l ̄`ヽ  | リ´ ̄ ̄`| ||l|
     |l | |l   |、_rfチミxヽ リ'ィ斧ぅzx ! ハ,' リ
     |从 li|   K 乂zり` \〃乂zりヾ>/ /, {    
     リ リハ l ハ` | |      | |   /イ∠! |
    | : : :∧l lハ  | |    :!  | |    /'/ィ^)}|   
    | : :.,' V、\ヽ| |   _ _ | | /ノ:/! |
    V:./  ト、\>| |    -  | | .イ`~: | |ハ   
     ヽ\ ノイ |: : : ≧:..._   .. イ: : |: : :.:| |へ:、
       `ヽ |ハ从: : :,⊥   ̄  |: : :| : : リ从  \ 
          ヽ\:._ノ  ≧-r、r' V:リ: : ノ |/
      __.. -≦| ヽ    ||lヽ_|≧z、 ノ     



海未「♪恋に疲れた女が、ひとり〜〜」

ことり「ちょっ!!ちょっと海未ちゃん!!」


両手でバッテン印!!


ことり「ストップだよ!!ストップ!!」

海未「……えっ?」
0120名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:23:32.68ID:+05DCbE/
(ことりの悲鳴で現実に呼び戻された海未は、慌ててリモコンを手に取り、楽曲を中止した)


穂乃果「………………」涙目

海未「!!!!」

  「ど、どうしたのですか!?穂乃果!!」

ことり「海未ちゃんが歌ってるのを見てたら、急に顔色が……」

穂乃果「………………」胸を押さえる

海未「穂乃果……」

  「やはり今日はもう、家に帰った方が……」


(3000も恐ろしいが、それにもまして親友に余計な心配をされる方が、穂乃果には苦痛であった)


穂乃果「…………」キッ

   「まだだよ、海未ちゃん」

   「まだ穂乃果、一曲も歌ってないよ」
0121名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:23:58.20ID:+05DCbE/
ことり「もう、やめようよぉ……」悲痛

   「カラオケを提案した私が、間違ってたよぉ……」

   「ここで無理して歌って、万が一、穂乃果ちゃんの体に……」

穂乃果「一曲も歌わずに帰って、何がカラオケだよ!!」気色ばむ

   「穂乃果、何が何でも歌うよ!!」

ことり「もうっ!!知らないっ!!」匙投げ


(ことりの制止に耳を貸さず、穂乃果は何を歌おうか液晶リモコンに目移りしている)


穂乃果「あ〜〜もうっ!!何を歌おっかなぁ!!」


(誰の目からでも、穂乃果がヤケを起し、自暴自棄に陥ってるのは明らかであった)


穂乃果「パプリカ!!パプリカ歌っちゃうよ!!」


〜筆者、最近の曲を全然知らないのでカット〜
0122名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:24:29.16ID:+05DCbE/
穂乃果「ふぅ〜〜〜〜っ……」


口元を拭い……


穂乃果「やっぱ大声を出して歌うのって、スカッとするねぇ〜〜!!」

ことり「もう、滅茶苦茶だよぉ……」絶句

   「体調が悪いのに、最後まで歌い切っちゃって……」

海未「もはや、処置無しですね」

穂乃果「昨日から鬱屈していた気持ちが、どっかへ吹っ飛んじゃったよ!!」

海未「はいはい、そうですか……」ヒエヒエ


(モニター上では、穂乃果のパフォーマンスに対しての採点が行われている––––)
0123名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:24:55.21ID:+05DCbE/
ドラムロール・ ドドドドドドドド……


穂乃果「さぁ〜〜、何点かなぁ!?」ワクワク


_人人人人人人人人人人人_
> ジャーーーーン!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄







     YOUR SCORE

         3000点!!




穂乃果「」


ことうみ「…………え?」

ことり「何……この点数」キョトン

   「100点満点じゃないの?」

海未「どうやら、機械の故障みたいですね」

  「店員を呼んだ方がいいのでは……」


バタンッ!!!!


ことうみ「!!!!????」
0124名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:25:22.44ID:+05DCbE/
        -―――‐- 、
    --´-、  / ̄ \\
. /: ∠ ̄   /|        :,
// ̄     {::|      /   :,ヽ 
 r   ミ     丶  _/    :, \
 {      ′             ′  
 乂炒'       __       ト、│  
\ `¨XX     ⌒'     |: ‘ト、
  ヽXXXX  j{__炒  ノ ∧ |: : | }    
    XXX   `¨¨¨¨´ /:..:}./: :..|_ノ 
、    ⌒¨¨ ー--  / : : } : : ,:′/
:.\______,ノ⌒7⌒¨7: : : :/: : / 
/ノ: : :/: : : : : : / : : : /: : /
0125名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:25:37.44ID:+05DCbE/
(哀れ、HPが0になった穂乃果は、白目を剥いて倒れるという醜態を、親友ふたりに披露してしまった)


海未「ほっっ!!穂乃果っ!!!!」

ことり「穂乃果ちゃあああああんっ!!!!」

穂乃果「」口から泡ブクブク


––––
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0126名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:25:54.26ID:+05DCbE/
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  リ; ´Д`) ハァ……
  と    つ   ハァ……
  / 、(⌒)
  (_,,)
0127名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:26:13.90ID:+05DCbE/
(ムンクの『叫び』が如きサイケデリックな空と、荒廃しきった大地の中で––––)


駆け足タッタッタッ……


穂乃果「ハァ……ハァ……」苦痛の色


(姿無き追跡者を振り切ろうと、穂乃果が当て所のない逃走をしている)


ハァ……ハァ……


穂乃果(遠くへ……)


ハァ……ハァ……


穂乃果(出来るだけ遠くへ……)


ハァ……ハァ……


穂乃果(3000から逃げ切れるぐらいに、遥か遠くへ……)


(と––––)
0128名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:26:37.81ID:+05DCbE/
千歌「あっ!!穂乃果ちゃん!!」

穂乃果「!?」ビクッ!!

   「ちっ、千歌ちゃん!?」

   「…………」

   「その襷は……?」


(突如、穂乃果の目の前に現れた千歌は、『西浦みかん大使』と書かれた襷を身に纏っていた)


千歌「エヘヘ……」鼻を擦り

  「この度、高海千歌は、みかん大使になったのです!!」敬礼!!

穂乃果「そ、そうなんだ……」

千歌「穂乃果ちゃんに、とっておきのお土産を持ってきたよ!!」

穂乃果「…………えっ?」


(千歌が指をパチンと鳴らした、その瞬間––––)
0129名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/27(木) 20:26:55.89ID:+05DCbE/
      _______.__.__ 
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   ̄ ̄ゞ三ノ ̄ ̄ ̄ゞ_ノ ̄   ̄ゞゞ三ノ~   ̄ゞゞ_ノ~   
0130名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:27:17.46ID:+05DCbE/
(大量のみかんを荷台に搭載したダンプカーが出現した)


穂乃果「こっ」硬直

   「これは何?千歌ちゃん……」

千歌「運転手さ〜〜んっ!!」

  「もう降ろしていいですよ〜〜!!」


ウィィィィィィィィィィン……


穂乃果「!!!!????」


(千歌の合図を切っ掛けに、大がかりな駆動音を立てながら、荷台が傾き始めた)

(そして––––)


ドサドサドサドサ〜〜〜〜ッ!!!!


(オレンジ色の津波が、瞬く間に穂乃果を飲み込んだ!!)


穂乃果「うぎゃああああああ!!!!!!!!」

千歌「西浦みかんの主力品種『寿太郎』3000個だよ!!」

  「穂乃果ちゃんにも、みかんの素晴らしさを知ってくれたら嬉しいな!!」無垢な笑顔

穂乃果「ぐっ……ぐるしいっっっっ」
0131名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/27(木) 20:27:37.03ID:+05DCbE/
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0132名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/27(木) 20:27:51.99ID:+05DCbE/
(夥しいみかんの山の下敷きになった穂乃果の両腕が、助けを求めて、必死に宙を掻く––––)


穂乃果「だっ、誰か助けてぇぇぇぇ!!!!」

せつ菜「どうしたんですか!!!!????穂乃果さん!!!!!!!!」

穂乃果「あっ!!せつ菜ちゃん!!」

   「良いところに来たね!!『地獄に仏』ってヤツだよ!!」

   「このみかんを、早くどけてよ!!」

せつ菜「了解しましたっ!!!!!!!!」

穂乃果「うっ……」両耳キーーン!!


せつ菜「いきますっ!!!!!!!!」


大げさなポーズを取り……


せつ菜「必殺っっっっっっっ!!!!!!!!」
0133名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/27(木) 20:28:19.30ID:+05DCbE/
_人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> せつ菜☆スカーレットストーーム!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

   .ゞ@",-´'ヽ
    l@ノШゝ) 
   , ノcリ>▽<イ    ☆☆☆☆☆☆☆☆
   ノノと}》o《{)    ☆ 只今の騒音 ☆ 
    く_/i_iゝ    ☆  3000db    ☆
       l_i_j     ☆☆☆☆☆☆☆☆



穂乃果「ぐああああああああ!!!!!!!!」


両耳押さえて悶絶っ!!!!
0134名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/27(木) 20:28:45.91ID:+05DCbE/
  3000
       sanzen  
さんぜん            三
      。      。゚      千
   3   ゚ リ ´Д`゚ )っ゚ サ
  0    (つ   /    ン
 0      |   (⌒)     ゼ
0       し⌒         ン
0135名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/27(木) 20:29:01.36ID:+05DCbE/
駆け足タッタッタッ……


穂乃果「こっ……」

   「怖いっっっっ!!!!」

   「怖いよぉぉぉぉ!!!!」

   「3000が怖いよぉぉぉぉ!!!!」

   「どこまで逃げても、3000が追っかけてくるよぉぉぉぉ!!!!」


3000の幻を追い払おうと、両腕ブンブンッ!!


穂乃果「くっ、来るなぁっ!!!!」

   「3000っ!!来るなぁぁぁぁっ!!!!」


(と、その時!!)
0136名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/27(木) 20:29:18.01ID:+05DCbE/
ガラガラガラガラッッッッ!!!!!!!!


穂乃果「ひぃっっっっ!!!!」


(突如、紫色の地面にヒビが入り、足下にポッカリ開いた無限の闇の中へ––––)


穂乃果「きゃああああああ!!!!!!!!」


(穂乃果は真っ逆さまに、ヒュウウッと転落していった––––)


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0137名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/27(木) 20:29:37.84ID:+05DCbE/
穂乃果「はっっっっ!!!!」


ガバッ!!


〜PM5:25、穂むら・穂乃果の自室〜


ことうみ「!!!!」

ことり「ほ、穂乃果ちゃん!!!!」

海未「やっと気がつきましたね!!!!」

穂乃果「ゼェ……ハァ……」両目剥き出し


寝汗ビッショリ……


穂乃果「…………」

   「…………え?」

   「ここは……私の部屋?」
0138名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/27(木) 20:29:58.42ID:+05DCbE/
(意識が回復した穂乃果が、ベッドの上で目を白黒させている)


穂乃果「あ、あれ?」

   「確か私たち、カラオケBOXにいたんだよね……?」

   「それがどうして、私の家に……」

ことり「なにも覚えてないの?」

海未「あなた、一曲歌い終わった後に、とつぜん意識を失ったんですよ?」

穂乃果「…………あ」


(混濁していた穂乃果の記憶が、徐々に鮮明さを取り戻し始めた––––)
0139名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/27(木) 20:30:17.25ID:+05DCbE/
海未「まったく……」

  「あの後、私たちがどれだけ迷惑を被ったか……」

ことり「穂乃果ちゃんのお家の人に連絡して、車で迎えに来てもらったんだよ」

海未「あなたを車まで搬送する間、野次馬たちの視線の痛かったこと……」恥辱に耐えてる



穂乃果「…………そうだったんだ」

   「…………ごめんね」

   「ふたりに迷惑掛けちゃって」疲弊した声

ことうみ「…………」
0140名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/27(木) 20:30:39.79ID:+05DCbE/
海未「それはそうと、穂乃果……」

穂乃果「?」


                      _, -──- 、.
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             |: : : : : :.|   _, -:=ミ ヾ|     `¨´  ! :' :./
                , : ; :: : :{ ィ'¨Vしr}           ,' 'イ
              ∨: ; : :‘,`  `¨´     ヽ      //'ノ!
                 ∨: r:、:‘,             //,~: |
                    Vハ {.\\       , -ー   /|: :.|
                  iリハ\こiミ=-    ´     イ/|: :.|
               i' |: : ∨/// ヽ、        /|//!: :.|
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              /  .|: : |: : リ: ∨//__j≧s。 _   ノ¨‘≧=- ─── :、
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海未「なんですか?『サンゼン』って」

穂乃果「」ドキリッ
0141名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:30:59.56ID:+05DCbE/
ことり「穂乃果ちゃんったら……」

   「気絶してる間、ずっとうなされてたんだよ」

   「『サンゼンこわい……サンゼンこわい……』って」

穂乃果「…………」目をそらす

海未「穂乃果っ!!!!」


穂乃果の両ほっぺグニュウウウウウ!!!!


穂乃果「いいいいいいっ!!!!」涙目

海未「私の両目を、よ〜〜〜〜く見なさい……」

穂乃果「う、うみひゃん……」

海未「これでもまだ、私たちに隠し事をしますか?」


瞬きもせずに、穂乃果を凝視する海未ちゃんアイ……


穂乃果「…………」
0142名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/27(木) 20:31:16.88ID:+05DCbE/
ことり「1人で抱え込んでないで、私たちに頼ってよぉ……」涙ポロポロ

穂乃果「…………」


(ついに観念した穂乃果が、事の真相を語り始めた)


穂乃果「じ、実は……」


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0143名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/27(木) 20:31:39.42ID:+05DCbE/
3人「………………」

海未「なるほど」

  「そういうワケだったのですか……」

穂乃果「…………」

   「ゴメン……海未ちゃん」

   「あの3000円、お母さんの財布から抜き取ったヤツだったんだ……」



穂乃果(…………終わった)

   (きっと、海未ちゃんの事だから、メチャクチャ怒るに違いない……)



穂乃果(……でも)

   (今はむしろ、怒ってくれた方が逆に安心するよ……)


(長年の逃亡生活に疲れ果てた犯人の如く––––穂乃果の心身は、海未の叱責に救いを求めていた)
0144名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:32:03.10ID:+05DCbE/
海未「………………」

ことり「…………海未ちゃん」

   「今回の事は、穂乃果ちゃんも悪いけど……」

海未「わかってますよ。ことり」

  「あなたの言わんとすることは……」

ことり「え……?」

海未「確かに、親の財布からお金を盗った穂乃果の罪は重いです」

穂乃果「…………」

海未「ですが……」


(と––––)

(それまで険しい表情で、穂乃果の懺悔を聞いていた海未が、一変して自分の過ちを責めるかのように––––)


海未「よくよく考えてみれば、私にも責任の一端があります」

ことほの「………………」
0145名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:32:24.70ID:+05DCbE/
※    ※    ※    ※    ※

(あなた達3人の尻ぬぐいに、どうして私たちの部費を使わなければならないのですか?)

(たった今から、この請求書はあなた達3人のものです)

(親に頼んで、おこづかいを前借りしてくることですね)

(法に触れない手段で、明日までに耳をそろえてキッチリ用意してくださいよ)

※    ※    ※    ※    ※
0146名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:32:42.34ID:+05DCbE/
                    _, . . ,-ー: ':'': :ー- 、.,
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0147名無しで叶える物語(しまむら)
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2020/02/27(木) 20:33:07.33ID:+05DCbE/
海未「あの時、つい感情的になって、『明日までに弁償金を持ってこい』と捲し立てなければ……」

穂乃果「…………」

海未「私の短慮が原因で、穂乃果の判断を誤らせる結果になってしまいました」後悔の念


(予想外の海未の温情が、かえって傷口を広げていくようで我慢ならなかった穂乃果は––––)


穂乃果「もうやめてよ……海未ちゃん」無表情

   「変に気を遣われても、惨めになるだけだから……」

ことり「そんなぁ……」

穂乃果「それよりもっと、穂乃果を叱ってよ」

   「何なら、絶交しても構わないから」





穂乃果「……だって」

   「穂乃果、それだけ悪い事をしたんだもん」


(そう言ったきり、穂乃果はおじぎ草の如く顔を俯け––––)
0148名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:33:27.87ID:+05DCbE/
 / }       j/イ ! / /i{      { { /_ノノ ̄  \: |   {|  {|   ,′   }
ノ|!     { i 〕 ! !{|       jノ { :( __,,.. -ヘ   \   {  {{  {   ,′
__j !|       ' {| {、 いi|       ,: : : : : : : : : :!     `  }! ,′ /
 j八    ハ 〕  {ぃ 乂{        {.: : : : : : : : : }       i | ′ i {
   !     〉  いヽ          ハ : : : : : : : :/         }}/  { l
    }      l|  i〉 ぃ       /!「 ̄⌒ヽ、.′      _,ノ/   { l
    ト、    ij  {  } }     / jノ    '/           /       i
    {ぃ、 イ|{   !   j/    ,rfニ⌒ヽ、  ,′        /        {
    Vハ川 !{ i |      八       _ァ|        ∧!       !i !
    イ  jノ八ぃ l     /   ` ⌒''一′ !       /.| {i    l 川
  / ,ハ /   jハ{    〈             l       イ トい   j/ リ
r 1   j/          /  \    _,.  -i      { /   ハ !ル′
∨   , ′       , ′ /´ `ニ二, ′/  l       〈  / jハ
 \/         /、ヽ  _,. -‐/ , ′  i       〈/    i
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(ふたりとの交信を、一切断ち切った)
0149名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:33:46.68ID:+05DCbE/
ことり「ダ、ダメだよぉ……」

   「そうやって極端に、自分を責めるのは……」

   「穂乃果ちゃんの、昔からの悪いクセだよぉ……」悲痛な面持ち
0150名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:34:06.98ID:+05DCbE/
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0151名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:34:24.37ID:+05DCbE/
海未「…………」

ことり「ねぇ海未ちゃん、なんとかならないの?」

海未「…………」深く考え込んでる


海未(あ……)

  (白髪……)


(気がつくと、穂乃果の髪には数本ほどの白髪が覗かせている––––)

(この白髪こそ、穂乃果が3000円シンドロームにきりきり舞いさせられた痕跡であった)


海未(精神的なダメージが、よっぽど大きかったのでしょうか…………)

穂乃果「………………」貝になってる


海未(大分、反省してるみたいですし……)
0152名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:34:52.36ID:+05DCbE/
海未「…………ことり」

  「穂乃果にお金を貸してあげて下さい」

ことり「え?」

海未「私も穂乃果に、お金を貸しますから」

穂乃果「…………貸す?」


(海未とことりは、2人で折半しあった3000円を、穂乃果に差し出した)


穂乃果「え……」キョトン

   「このお金は……?」

海未「本当に後悔しているのならば……」

  「そのお金を持って、おば様に謝ってきなさい」

穂乃果「!!!!」
0153名無しで叶える物語(しまむら)
垢版 |
2020/02/27(木) 20:35:11.67ID:+05DCbE/
ことり「私たちへの返済は、お金に余裕がある時で構わないから……」

   「この事は、私たち3人だけの秘密だよ?」

海未「凛やにこが知ったら、『えこひいきだ!!』だのと騒ぐでしょうからね」


穂乃果「そ、そんな……」恐縮

   「穂乃果の悪事に、ふたりを巻き込むだなんて……」

ことり「もうっ!!まだ遠慮する気!?」

   「全部聞いちゃったんだから、私たちは一蓮托生だよ!?」語気強く

穂乃果「い……いちれん……?」

海未「『どんな事があろうと、運命を共にする』って意味ですよ」

  「まさに、今の私たちにピッタリな言葉です」
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