すいません どなたか「凛ちゃんラーメンの無念を晴らすために日高屋で10年間ラーメンの修行をする凛ちゃん」のSSを描いて頂けませんか
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それが無理であれば歩夢ちゃんとあなたちゃんの純愛ラブでライブなSSをお願いします >>1
それはえっちなやつ? それとも純愛非エロ? 日高屋好きだけど日高屋で10年修行したからって箔つくんか >>2
SSのエロなんて求めていないので普通に放課後一緒に帰ったりご飯食べたり休みの日に出かけたりするくらいがいいですね にこ「まだ落ち込んでるわけ?」
花陽「凛ちゃん、よっぽど自信があったみたいで……」
穂乃果「言ったら悪いけど、これにお金出させるの!?って感じだったもんね」
凛「!?」
ことり「穂乃果ちゃん、悪いと思ってるなら黙ってようよ……」
にこ「μ'sのネームバリューを持ってしてもこの惨状」
海未「μ'sのメンバーだったからこそ、この程度で済んだと考えるべきです……それに、事実そうでしょう」
凛「……」
絵里「みんなもこれに懲りたら、成功の見込みの無い営業にほだされたらダメよ」
凛「……」 希「凛ちゃん、嫌なことは忘れたほうがええよ」
真姫「そうよ、元気の無い凛なんて見ていたくないわ」
凛「……から」
花陽「凛ちゃん……?」
凛「みんなは自分のことじゃないからそんな風に言えるんだよ……!」
海未「凛……」
凛「凛はラーメンが大好きで……みんなにも美味しいって言ってもらいたくて……!凛が間違ってたの!?ねえ、絵里ちゃん!」
絵里「私!?」
凛「凛の……凛の好きなものをみんなに知ってもらいたいって、そんなにいけないことなの!?成功の見込みがないと、人は挑戦しちゃダメなの!?」
穂乃果「そうだよね、私も絶対に成功するなんて自信はなかったけど……μ'sを始めたよ……だって、スクールアイドルが好きだもん……」
絵里「……そうね、ごめんなさい……そこは謝るわ」
ことり「凛ちゃん……悔しかったよね……」
凛「……凛の悔しさはμ'sのみんなには分からないよ……自分の好きなものを日本中の人に貶された気持ちなんて……いい加減な気持ちで同情しないで!」 にこ「だったらどうしたいのよ?」
凛「どうしたい……?」
にこ「貶されたくない、同情されたくない……こっちだってねえ、いつまでもウジウジ落ち込んでるあんたなんて見ていたくないわよ!」
凛「……」
花陽「凛ちゃん、黙ってちゃ分からないよ……」
凛「……リベンジだよ」
希「いや、それはやめたほうが……」
凛「カップラーメンじゃないよ……本物のラーメンで……」
真姫「本物?」
凛「凛、自分のラーメンを作るための修行をするよ……10年後、自分の店を持つ……そこで、今回のリベンジをする……!」 絵里「バイト先は決まった?」
凛「うーん、日高屋か幸楽苑がいいと思ってるにゃ」
真姫「そんなどこにでもあるチェーン店で良いの?」
凛「えっ、ダメなの!?」
海未「ダメではありませんが、そうですね、てっきり名のある老舗や個人店で修行をするものだと」
凛「それは高校を出てからの話だよ、まずはバイトでラーメン屋の空気を掴むにゃ」
にこ「花月嵐なんてどうよ?」
凛「花月嵐……」
ことり「でも、そこもチェーン店だよね……?」
凛「ことりちゃん、花月嵐はただのチェーン店じゃないにゃ……真っ黒い丼に並々注がれたベージュカラーの豚骨スープ、でかでかと掲げられた『らあめん花月』の看板文字、花月嵐を表すすべてが"本物"……」
希「これは、決まりやね……」
凛「花月嵐を、凛の修行の場に認定するにゃ……!」 海未「だいぶお疲れのようですね、凛」
凛「慣れないことが多くて……」
穂乃果「μ'sの練習大丈夫?早上がりとか、たまには休んでも良いんだよ?」
凛「ううん、凛はラーメンが好きだけど、μ'sのことも好き、どっちも手は抜きたくないの」
絵里「……みんな、一旦休憩をとりましょう」
凛「絵里ちゃん!?」
絵里「無理をしてどっちも疎かになることが一番怖いわ……ふふっ、少しバイトの話を聞かせてちょうだい」
花陽「あっ、凛ちゃんのバイト事情、気になります!」
凛「うーん、まだ働いて3日だからね、大したことはやってないんだよ」
ことり「ホールがメイン?」
凛「最初の一ヶ月はそうみたいだにゃ、凛はラーメン作りが目的だから本当は厨房に入りたいんだけど」 穂乃果「凛ちゃん、元気一杯だもんね!いらっしゃいませー!毎日通いたくなっちゃうね!」
凛「おもてなしの心が大事なんだにゃ、美味しいラーメンを求めてお客様が来店する、美味しく味わってもらうために精一杯の接客をする……」
真姫「凄いわね、たった3日なのに、何だか凛が遠くへ行ってしまったみたい……」
凛「きっとこのホールでの経験が、凛を至高のラーメンへと導いてくれるはずにゃ」
絵里「どんな客層が多いの?」
凛「凛のところは子供連れの方が多いんだよ、そういうときはいらっしゃいませじゃなくて、こんにちはとか、親しみやすい言葉にするの」
にこ「へえ、相手によって接し方を変えるわけね」
凛「でも変えないこともあるんだにゃ」
海未「それは何です?」
凛「笑顔だよ!どんな方が相手でも、常に笑顔を忘れない!えへへ!」 書いてくれって言って書いてもらえるんだから大したもんだよ 壺ニラ食う店だったのに近所の花月モヤシでかさ増しするようになったから行かなくなったわ 凛ちゃんラーメン食べたこと無いけどそんなに不味かったのかね ここから如何にあなぽむの純愛に繋いで行くかが楽しみ 実際、花月嵐って限定ラーメンが多いから修行して覚醒した凛ちゃんの凛ちゃんラーメン2を出しても違和感ないのはいいよね >>44
そんなに不味くはなかったよ
うわこれ不味!食えん!ってほどではなかった
まぁでもおいしくはなかったな 不味いのはそもそもエースコックだから分かっていた
問題はそこじゃないんだよあれは エースコックって安くて量が多いだけであんまりうまくないしな
エリチの言う通り成功の見込みの無い営業にほだされたわけだ… 貰ったやつにシール入ってたから普通に入ってるのかと思ってた
そのあと他のも欲しくて5つ買った、泣いた 実際他のスーパーカップとかと大差ないからそれ食えばだいたい味のレベルはわかる 穂乃果「凛ちゃん!キッチンスタッフになれたって!?」
凛「そうだよ!かよちんから聞いたの?」
海未「ようやくラーメン作りに専念できますね」
凛「そのつもりだったけど……やっぱりホールも花月の一部だから、今は半々でやらせてもらってるにゃ」
ことり「接客も面白くなってきたんだ?」
凛「これ、見て」
ことり「わあ、可愛い!」
海未「髪留めですか……?」
凛「週末になるとお父さんとラーメンを食べに来る女の子がいてね、その子がくれたの、お揃いなんだよ!」
穂乃果「いいなあ、うちの常連のお客さんはお婆ちゃんばかりだから、お揃いの物なんて……」
凛「練習中は無くすといけないから鞄にしまってるけど、最近は毎日着けてるにゃ」
ことり「凛ちゃん、いいところで働けてるね!」
凛「この髪留めは凛の宝物だよ」
海未「仲良くなったお客様との記念の品ですからね」
凛「凛もいつかは自分のラーメンを仕上げて、凛の大好きなラーメンを通して、こういう繋がりをもっと作っていきたいにゃ……!」 絵里「昨日はお昼のピーク中、ずっと厨房に立ってたって聞いたわよ」
凛「もうヘトヘトにゃ……」
希「それでも今日のレッスンもキビキビ動けてたやん、さすが凛ちゃん」
凛「……うん、手は抜かないって決めたから!」
にこ「もう3ヶ月じゃない、よく続くものね……感心するわ」
絵里「今もまだホールとキッチン、半々で入ってるの?」
凛「そうだよ、どっちも楽しいから、働いてるときは疲れなんて感じないけど……」
希「ふと気が緩んだときにどっと来るんや?ふふっ、筋肉痛みたいなものやね」
にこ「ことりのメイドや、ラーメン屋にしてもホールならともかく、キッチンって味気ないのよね」
絵里「あら、どうして?」
にこ「ほら、私って好きでアイドルやってるでしょ?人前に立ってやり取りするのはいいけど、顔も見えない相手に料理を作って提供するだけって、やりがいを感じないわ」
希「まあ、にこっちはそうやろね……」
凛「凛もはじめはそう思ってたにゃ」
絵里「えっ、凛も?」
凛「最初の一ヶ月はずっと接客してたから、ありがとうとかまた来るねとか、直接言ってもらえてたの」 アイドルとラーメンをしっかり組み合わせてるの好きです にこ「そうよ、そういう言葉が励みになるの!」
凛「ラーメンを作るのが目標だったけど……カウンターならともかく、奥のテーブル席に座った人なんて、食べる姿も見えないんだよ」
絵里「そういうものなのね」
凛「だから、ううん、別に感謝されたくてラーメンを作ってるわけじゃないにゃ……でも……」
希「美味しいって、そういう笑みを見たいんやろ?」
凛「そう!凛の作ったラーメン、ちゃんと美味しく食べてもらえたのか不安になっちゃって……」
にこ「凛……」
凛「でもね!沸騰するお湯やフライパンの上で弾ける油、会計を終えたレジの閉まる音の向こうから聞こえるの……今日も美味しかったよ、って」
絵里「ハラショー……」
凛「このお店の中で、みんなラーメンが好きでひとつになって……凛、花月嵐での全部が好きになってる……!」 真姫「花陽はバイトしないの?」
花陽「わ、私なんてどこで働いても足手まといになっちゃうよ……!」
真姫「そんなの慣れよ、慣れ」
花陽「慣れって、真姫ちゃんもバイトしたこと無いでしょ……」
真姫「わ、悪い!?こういうのはバイトに限らずそういうものよ、慣れれば誰でも出来るように」
凛「お待たせいたしました!嵐げんこつらあめん2人前です!」
花陽「……真姫ちゃん、こんな風に声出せる?」
真姫「あ、当たり前よ!」
凛「喋ってると冷めちゃうにゃ……」
花陽「凛ちゃん、頑張ってるね!」
凛「もう、いきなり2人して来るからビックリしたにゃ」
真姫「どこでお昼ご飯を食べても勝手でしょ」
花陽「何でそんなに喧嘩腰なの……」
凛「かよちん、真姫ちゃんは凛がしっかり働けてるから負けた気がしてるんだよ」 花陽「そうなの?」
真姫「違うに決まってるでしょ……!ほら、さっさと食べないと、凛の言うように冷めるわよ!ほら、凛もまだ仕事の途中でしょ!?」
凛「はーい!それじゃあ2人とも、またね!」
花陽「……凛ちゃん、楽しそうだね」
真姫「……」
花陽「真姫ちゃん?」
真姫「……凛、本当にここでのお仕事が好きなのね」
花陽「良いことだよ」
真姫「……」
花陽「凛ちゃんはどこにも行かないよ」
真姫「なっ……!?」
花陽「μ'sの凛ちゃんも、あそこにいる凛ちゃんも、どっちも私たちの知る凛ちゃんだよ」
真姫「そんなこと分かってる……!」
花陽「なら良かった」
真姫「……分かってるけど、ありがと」 なんかここまでしっかり書いてくれると、長いスレタイもラノベによくあるやつのように見れて違和感ない 面白い
花月嵐でのバイトで凛ちゃんがどんどん成長していく 凛 「ラーメン行ってみましょうかにゃ?」
学生 「???」 数秒沈黙
凛 「ニンニク入れるかにゃ?」
学生 「あ、はい、お願いします」
凛 、両耳に手をあてて「ラーメンにニンニク入れますか?」
学生 「お願いします」
凛 、イライラしながら 「お願いします? ニンニク入れるんですかー? ラーメンにニンニク入れて良いんですねー?」
学生、当惑しながら 「お願いします」
凛 「チッ!」 ニンニク入れて丼をドスンと置く
学生、食い終わって丼片付けず帰ろうとする
凛 「あー、キミキミ! そこのキミ!」
学生、呼び止められて立ち止まり 「はい?」
凛 「食べ終わったの?」
学生 「はい」
凛 、強い口調で「丼戻せにゃ!」
学生、当惑しながら「えっ?」
凛 「丼カウンターに上げて!!!」
学生、無言で丼上げる。凛ちゃんブツブツ呟いていたが聞き取れず。 そういや厳密にはSSをお願いするスレだから他の人もどんどん書いてくらていいのか 希「もう遅いし、うちで夕飯食べてく?」
穂乃果「希ちゃんが作ってくれるの!?」
希「食材は限られてるけど、食べたいもの言ってくれたらある程度はいける気がする」
海未「ではお言葉に甘えさせていただきますね、今日は寒いですし、私は茶碗蒸しが食べたいです」
にこ「えっ!?急場でそんなチョイスするの……」
絵里「この間エビチリを作ったときの小エビが残ってないかしら?あれも茶碗蒸しに入れましょう」
希「ええやん!」
ことり「だったら海老しゅうまいも作ろうよ!」
希「でも皮が無いんよ」
花陽「無い……」
希「あっ、でも皮無ししゅうまいっていう手も」
花陽「無い……!」
希「だから無くてもええんよ」
花陽「お米が無いんですよ!何なんですか、茶碗蒸しと海老しゅうまいって!そんなの夕飯とは呼べません!」 花陽「海老ご飯にしましょう!」
真姫「それこそ何なのよ……」
凛「海老……チャーハンなんてどうかにゃ?」
花陽「いい!いいよ、凛ちゃん!」
凛「花月のイタめしに海老を混ぜてみるにゃ」
希「それじゃあうちとことりちゃん、あとは凛ちゃんで作ってるから、他のみんなは曲のイメージでも話し合っててよ」
絵里「……さっき呟いた言葉、並べてみたら恋愛ソングっぽくなりそうよね」
海未「絵里もそう思いましたか」
にこ「やっぱり私たちって才能あるわね」
希「キッチン、3人で調理するには狭いけど我慢してね」
ことり「ううん、これだけあれば十分だよ」
凛「美味しい夕飯にしようね!」 凛「すごい!これは本当にすごいことが起こったにゃ……!」
絵里「わっ!廊下を走ったら危ないわよ!」
凛「ごめんね、絵里ちゃん!でもすごいんだよ!」
絵里「何がそんなに凄いのよ……さあ、入って、部室に用があったんでしょ?」
穂乃果「凛ちゃん、凄いこと聞かせてよ!」
凛「何で知ってるの!?」
にこ「あんな大声出して走ってたら嫌でも聞こえるわよ」
凛「この間、希ちゃんの家で作った海老入りイタめしあるでしょ!?」
花陽「あれすっごく美味しかったよ!くわい、だっけ?」
海未「馴染みの無い野菜でしたが、ほくほくとした歯応えが絶妙にマッチしていましたね!」
凛「あれね、バイト終わりの賄いでみんなに作ってあげたら、そこでも絶賛されたんだよ!」
ことり「飲食のプロの人たちにも認められるなんて凄い……!」
凛「すごいのはそれだけじゃないよ!店長がエリアマネージャーにも紹介してくれて、もしかしたら期間限定メニューになるかもしれないんだにゃ!」
穂乃果「ええーっ!?」 絵里「本当に凄いわよ、それは!」
凛「だから何度も言ってるにゃ!」
にこ「花月嵐ってコラボメニューが多いものね、アルバイトの意見を採用することもあるの?」
凛「ううん、そんなこと滅多に無いって!」
海未「新曲よりも先に、あの集まりでひとつ大事なものが生まれてしまいましたね」
凛「みんなには感謝しかないにゃ」
真姫「とは言っても、海老チャーハンを作りたいって凛自身が言ったことじゃない、やっぱり凛には、ラーメン屋で花開く才能が眠っているのよ」
花陽「真姫ちゃん……!」
凛「凛、今回の提案が通っても通らなくても、こうして開発したメニューが認められたことを自信にして……まだまだ頑張っていくにゃ!」 ラーメン屋の話なのにちゃんとμ'sの話になってるのが良いねw 凛「穂乃果ちゃんはいつからμ'sのリーダーだっていう自覚が生まれたの?」
穂乃果「自覚!?」
凛「うん、凛ね、次の春から花月でシフトリーダーをやらせてもらえることになったの」
穂乃果「へー!リーダーって凄いね!」
凛「穂乃果ちゃんもリーダーだにゃ……」
穂乃果「あっ、そっか……!」
凛「でも、ちょっと自信がないんだよね」
穂乃果「何で!?凛ちゃんなら出来るよ!私たち2年生がいないとき、μ'sでリーダーやってたんでしょ!?」
凛「それは……μ'sだから……」
穂乃果「……?どういうこと?」 凛「だってμ'sは、みんな同じ方向を向いてるでしょ……?」
穂乃果「ラブライブってこと?」
凛「毎日みんなで、ラブライブ出場、ラブライブ優勝を目指して頑張ってるにゃ……たまには意見がぶつかることはあっても、それはμ'sのためだから」
穂乃果「花月の人たちも、凛ちゃんと同じかそれ以上に元気だし、頑張ってるように見えるけど……」
凛「それはそうだけど……でも、将来独立したいって人はお店の中には凛だけなんだよ」
穂乃果「そっか、学生時代のアルバイトとか、家計の足しにってパートのおばさんとか、年齢も目的もバラバラだもんね」
凛「だから凛は、どうやってみんなをまとめれば良いか分からないの」
穂乃果「うーん」 凛「リーダーって立場では、どこの組織も同じ心構えが必要だと思うにゃ……だから穂乃果ちゃんは何を思ってリーダーしてるのかなって」
穂乃果「凛ちゃんは前に1年生と3年生をまとめたときには何を考えてたの?」
凛「あのときは違うにゃ……!」
穂乃果「……同じだと思うけどなあ」
凛「だってあのときは、かよちんも真姫ちゃんも……上級生の3人も凛を支えてくれて、凛一人の力じゃない……!」
穂乃果「まあ、それがμ'sだもんね」
凛「みんなで叶える物語って、本当にその通りにゃ……みんな、μ'sを通して同じ思いを叶えたいと思ってる……だから……」
穂乃果「だから、花月での凛ちゃんとは違うの?」
凛「うん……」
穂乃果「花月のみんなは、凛ちゃんの夢を知ってる?」
凛「お店に入ったとき店長にも伝えたし、普段の雑談でも時々話題に出るよ、凛が自分のお店を持って自分のラーメンを作りたいと思ってるって」 穂乃果「じゃあさ、凛ちゃんはみんなの夢を知ってる?」
凛「みんなの、夢……?」
穂乃果「一緒に働いてるみんなの夢だよ」
凛「……考えたこともなかったにゃ」
穂乃果「凛ちゃん、自分のことでいっぱいになっちゃってるんだよ」
凛「……」
穂乃果「あっ、ごめんね、責めてるわけじゃないんだよ!」
凛「うん、分かってるにゃ……」
穂乃果「……私ね、ことりちゃんが本気で留学するつもりなら、止める気無かったんだ」
凛「えっ!?」
穂乃果「きっとことりちゃんも、本当に留学したいのなら、もっと早く話してくれてただろうし、いくら私と海未ちゃんが止めてもダメだったと思う」 凛「それは、そうかもしれないね……」
穂乃果「μ'sが同じ方向を向いてるって、凛ちゃん言ったよね」
凛「うん……」
穂乃果「でも、それは……これは……えー、言えないかなあ……」
凛「えっ!気になるにゃ……!」
穂乃果「こんなこと、普段は全然思ってないんだよ?ほんとだよ……?でも、時々思うんだ……ううん、おこがましいって思われるかも、凛ちゃんに軽蔑されるかも……」
凛「絶対そんなこと無い!……聞かせて欲しい」
穂乃果「μ'sが、みんなが同じ方向を見てるのって、時々……私のおかげなんじゃないかと思うの……」
凛「穂乃果ちゃん……」
穂乃果「にこちゃん、きっと自分を持ち上げるためにわざと大袈裟にでっち上げたんだと思うけど、まだμ'sが7人だったとき、こう言ってたのを覚えてる?」
凛「……?」 穂乃果「リーダーとは!まず第一に誰よりも熱い情熱を持ってみんなを引っ張っていけること!!次に!!!精神的支柱になれるだけの懐の大きさを持った人間であること!」
凛「わっ、にこちゃんの物真似すごく似てるにゃ!」
穂乃果「もう、そんなことは今はどうでも良いんだよ」
凛「どうでも良いならなぜ物真似を……」
穂乃果「私ね、μ'sが大好きって気持ちは誰にも負けない!そんな気持ちに、今のμ'sのみんなは付いてきてくれたんだと思う!」
凛「……そうだよ!凛も、ほんとは、はじめは、スクールアイドルなんて興味なかった……でも、かよちんや、穂乃果ちゃんの真剣な姿を見たら」
穂乃果「μ'sって、はじめはバラバラだったよ、海未ちゃんやことりちゃんもやるの嫌がってた……全然同じ方向なんて向いてなかったよ!」
凛「えっ、あの二人は穂乃果ちゃんがやるって言ったらすぐに参加したのかと」
穂乃果「……凛ちゃん、ラーメン好きでしょ?花月が好きでしょ?」
凛「そんなの当然にゃ!」
穂乃果「今の返事だよ!大事なのは!にこちゃんの言うところの、第一条件達成だね!」 この熱さがラブライブなんだよなぁ…
さすがほのかね 凛「そっか……」
穂乃果「次は、お店にいる人たちの話を、夢を、凛ちゃんが聞いてあげるんだよ」
凛「うん……」
穂乃果「そうして、受け入れてあげなきゃ、みんなの気持ちを」
凛「そうだね……」
穂乃果「自分の気持ちをしっかり伝えて、相手の気持ちをしっかり受け止めて……それでも、ぶつかるときが来たら……」
凛「……」
穂乃果「また話し合えばいいんだよ!お互いに、自分の気持ちを伝えればいいんだよ!」
凛「うん……!」
穂乃果「……私は、そこのところがよく分からなくて、ことりちゃんとあんなことになっちゃって……それでようやく分かったんだけどね、えへへ」
凛「……うん、ありがとう、穂乃果ちゃん!……あっ、もうバイトの時間だにゃ、ごめんね、また明日!」
穂乃果「うん、またね!」
海未「……穂乃果がそこまで考えていたとは」
穂乃果「海未ちゃん!聞いてたの!?」 海未「なるほど、μ'sは穂乃果のおかげでここまで来れたというわけですね、なるほど……」
穂乃果「えっ!わわっ!?ち、違うよ!凛ちゃんを励まそうと、普段はそんな、いや、違うよ!?」
海未「ふふっ、分かってますよ」
穂乃果「……」
海未「穂乃果……?冗談ですよ?ちょっといじわるを言ってみただけです」
穂乃果「……ううん、冗談なんかじゃなかったんだ」
海未「穂乃果……」
穂乃果「今までは、何となく、漠然と……でも、凛ちゃんとの会話で、言葉にしてみて分かった……私は……μ'sのリーダーなんだよ」
海未「はい……」
穂乃果「メンバーやファンのみんながμ'sを支えてることは間違いない、でも……μ'sを前に引っ張っていくのは私の責任なんだ、リーダーの役割なんだ……」
海未「……その通りですよ、穂乃果」
穂乃果「……ラブライブ……決勝が始まるね、海未ちゃん」
海未「……はい、みんな……μ'sは、穂乃果に付いていきますよ」 ラブライブ決勝の裏でこんな前日譚があったとは知らなかったw
毎回面白い 毎日劇場の彼方ちゃんラーメンめちゃくちゃ美味しそうじゃないすか 花陽「凛ちゃん、2年生になってもバイト続けるんだよね?」
凛「新しいバイトの子も数人入ってきたし、凛ももう先輩だよ!」
花陽「スクールアイドルはどうする……?」
凛「えっ?」
真姫「μ'sは解散して、でもアイドル研究部は存続してるじゃない?部長は花陽で、また新たにグループを組むならリーダーは凛でしょ?」
凛「そうなったら、そうだけど?」
真姫「何なのよ、その煮え切らない返事は」
花陽「3年生は生徒会に専念するって言ってるし、新入生ももうすぐ入ってくるし、今のうちに私たちの身の振り方を決めておかないと……」 凛「でも穂乃果ちゃんたち、夏頃に3人でスクールアイドルやるって聞いたけど」
真姫「第四回大会があればそっちは出たいって話ね」
凛「凛は第三回も出るつもりでいたにゃ」
花陽「え!?ってことは凛ちゃん、新しいグループ組むの!?」
凛「さっきから言ってる意味が分からないにゃ……μ'sは終わったけど、凛のスクールアイドルライフは終わってないよ」
真姫「……」
凛「え、変なこと言ってるかにゃ?μ'sと共に引退するなら、部活も辞めてラーメン屋に専念してるよ……」
真姫「それもそうね……」
花陽「じゃあ凛ちゃん、まだあと2年、一緒にアイドルやってくれるの!?」
凛「だからそういう話でしょ!」 真姫「この3人で組む?それとも新入部員の加入を待つ?」
花陽「穂乃果ちゃんたちとは一緒に出来ないのかな?」
凛「それはやめたほうがいいんじゃ……」
花陽「どうして?」
凛「μ'sの焼き直しになっちゃうだろうし……っていうか、うちの部活のルールにするべきだと思う」
真姫「年度が変わったらグループ内メンバーは総入れ換えって?」
凛「うん、もしかしたらずっと同じグループで代替わりさせたいって子達も出るかもしれないけど」
花陽「普通のアイドルグループはそうだよね?」
凛「凛たち3人も、それぞれで新入生を従えてグループを新設するべきじゃないかな」
真姫「何でそこまでする必要があるのよ?」 凛「何でって……」
花陽「凛ちゃん、私たちと一緒にやるのは嫌なの……?」
凛「ううん!やりたいよ、そりゃあ……でも、このやりたいって気持ちがダメだと思うんだにゃ」
真姫「意味分かんないんだけど」
凛「凛ね、バイトしてみて分かったの、進学したり就職したり、転職?結婚もそうかも?」
花陽「……?」
凛「全く新しい環境に投げ入れられて、そこで打ち解けないといけない……もしかしたら反対に、40年も50年も同じメンバー同じ職場で働き続けるなんてこともあるかもしれないにゃ」
真姫「……どっちも、あるいはどちらかにしても、この先の人生で経験するでしょうね」
凛「高校生活って、そういうことも勉強するべきなんじゃないかな」
花陽「新しい出会いを大切にするってこと?」 凛「考えが上手くまとまらないけど……きっと凛が言いたいのはこういうことにゃ、仕事はその職場のルールに従って、脈々とひとつの流れが続いていくでしょ?」
花陽「うん」
凛「でもここの部活では、自分達で組織もルールも毎年作るんだよ、同じ部活内なのに、グループごとに仕組みが違うのもアリにゃ」
真姫「……なるほどね」
凛「凛たち、1年間μ'sで活動して、他の人たちとμ'sを続けることは出来ないって結論を出したよね?」
真姫「ええ」
凛「そして始まりは、穂乃果ちゃんたちの廃校を阻止したいという思いだった」
花陽「うん……」
凛「そういうことを後輩にも感じて、体験してもらうべきだと思う」
真姫「一から自分達で作り上げて、その繋がりを大切にする……」
凛「そう!その通りにゃ!……凛だってかよちんや真姫ちゃんと一緒にスクールアイドル活動やりたいよ ……でもそれは、μ'sに縛られてるってことだと思う」 花陽「それってダメなのかな」
凛「ううん、良いことだと思う、凛たちの中でμ'sがそれほどの存在ってことだから、むしろ誇りに思うにゃ」
真姫「けどその気持ちは、新入生たちには関係ないってことね?」
凛「うん、μ'sに憧れてこの学校に来る子も多いかも……でもそれは、μ'sではなくその子の思いだから」
花陽「μ'sを好きという気持ちを糧に、自分なりのスクールアイドルを体現していく……」
凛「スクールアイドルって、限られた時間の中だけの輝きだよね、長くてもたった3年間……それ以上の時間を掛けて何かを作り上げるって、きっと社会に出たら誰でも経験するにゃ」
真姫「だったら始めから3回に分けるべきってことかしら?中途半端に同じグループで活動せずに」
凛「うん、高校生活という限られた時間の中で、社会の真似事をするの……でもそれはただの真似なんかじゃないって、凛たちは知ってるはず……1年間は決して短くなんて無いよ」 真姫「凛の言うことも一理あるのかも、確かに3年生が抜けて1年生が入るだけの循環なんて、どこかで綻びが生まれそうだわ」
凛「このグループに入ってるから偉い、みたいな勘違いもしちゃうかもしれないにゃ」
花陽「去年はこんな活動をしました、一昨年はこうです、こういった実績を挙げました、なんて説明するだけの部活になっちゃったりして」
凛「あはは!」
真姫「笑い事じゃないわよ、十分ありえることよ」
花陽「それじゃあ今年も来年も、3人はライバルだね」
凛「あっ、でも穂乃果ちゃんたちは3人で組みたいんだっけ……凛、勝手に一人で盛り上がっちゃってたけど」
穂乃果「ううん、そういうことなら望むところだよ」 凛「あっ、来てたんだ!」
海未「そんな提言をするだなんて、凛も成長しましたね」
ことり「ことり、実はソロ活動にも興味あったんだぁ」
花陽「ミナリンスキーの知名度と実績、そこにμ'sとしての功績も加われば、これは協力なライバル出現です……!」
凛「みんな、違うグループになっても、部活終わりには花月にラーメンを食べに来てよ!」
穂乃果「行く行く!当然だよ!グループは敵同士でも、同じ部活の仲間だもんね!」
花陽「……あれ、でもそうすると、凛ちゃんがリーダーやるって話はどうなるの?」
凛「え、自分のグループではリーダーやるよ?」
真姫「だから煮え切らない感じだったの……ずっとこうしようと考えてたわけね」
凛「ずっとと言うか……みんなに反対されたらひとつのグループでも良かったし、話してみないと分からないから」
海未「……ふふっ」
凛「どうして笑うにゃ……?」
海未「いえ、リーダーっぽいなと思いまして」 実際μ'sは何も残さなかったってこういうことなんだろうな μ'sはあの1年に満たない短い間にみんなの思いで紡がれた奇跡の物語だったんでしょうね 凛ちゃん成長したなあ…
花月嵐で働いた経験でリーダーの適性が華開いてる 月猫夜ってラーメン屋はじめてきいたわ。今度遠征とかで見かけたら入ってみようかな 今日夕方ごろに行って中華そばしば田のラーメン食べたけど花月嵐ならやっぱりげんこつラーメンだな 花陽「……私たちってこの学校のこと全然知らなかったんだね」
凛「正直なところ、廃校阻止してからはあんまり興味がなかったにゃ……」
真姫「あんたたちねえ……!それじゃあ何、凛の提案って私に全グループ分の曲を作れってことだったの!?」
凛「真姫ちゃんなら出来るかと……」
真姫「ま、まあ、出来なくはないけど!?当然グループあたりの曲数は減るけど、予選と決勝に1曲ずつ用意するくらいは容易いものよ」
穂乃果「私も今日の生徒会会議で知ったし、花陽ちゃんたちが知らなくても無理ないよ」
海未「ありますよ!何なんですか、今日になってから知ったって!」
ことり「穂乃果ちゃんも真姫ちゃんに負担を掛けるつもりだったんだね……」 凛「だけど真姫ちゃんが作らなくても良くなったし、結果オーライにゃ」
花陽「しかし考えてみれば当然ですよね、UTXはA-RISEが2期連続でラブライブを制覇すると考えていたわけですし」
海未「音ノ木坂が落ち目だと知った上で、近隣に校舎を建てていたのですよ」
真姫「それがまさか、昔うちの学校が音楽の名門校だったことに結びつけて、音楽面での業務提携を持ち掛けてきていたなんてね」
凛「でもμ'sが優勝してから理事長の元に話が来たんでしょ?どうして今年の時点で、音楽の素養のある子が多く入ってきたの?」
花陽「もう受験終わってたよね?」
ことり「UTXの合格者に、話を持ち掛けたみたいだよ?」
海未「あちらの学校は本格的にプロを目指す、養成所の側面が強く打ち出されていますからね、合格に値する成績であっても、当然その中で上下は生まれてしまうのです」 真姫「UTXでは通用しないけど、うちの部なら重宝されるだろうってこと!?」
海未「まあ、有り体に言えば……」
穂乃果「でもμ'sが好きで音ノ木坂を選んでくれたことは確かなんだよ?」
花陽「それはそうですが……」
凛「μ'sが好きだからって、そんな簡単にこっちに通っても良いのかにゃ?だって、UTXで、プロの元で音楽や芸能の勉強をしたいから向こうを受けたんでしょ?」
ことり「元々廃校の予定だったし、カリキュラムの再構成は比較的自由で、今期から音楽の授業はUTXの校舎と講師で行うんだって」
真姫「提携を持ち掛けられてから随分と早く話が進んだのね」
ことり「お母さんも音ノ木坂を二度と廃校の危機に陥らせないって必死だったから……μ'sとUTX、この機会は逃せないって無理してるみたい」 海未「それで、どうするのです?作曲の出来る人は分散させてグループに入れますか?」
真姫「……ううん、別に良いんじゃない?好きに組んでもらったら」
穂乃果「部のほうで入るグループを決めるっていうのも何か違うもんね」
真姫「さっきも言った通り、私一人でも曲は作れるのよ」
ことり「無理してない……?さっきのやり取り、売り言葉に買い言葉みたいだったけど……」
真姫「無理してると言えばしてるわ」
海未「でしたら……!」
真姫「でも、無理するだけの価値があるんじゃない?UTXから、歌やダンス、作曲の能力を認められた子達でしょ?曲がりなりにも、私はμ'sの曲を作ってきたのよ?」
穂乃果「曲がりなりなんてことは全然無いけどね!」
真姫「やっとμ'sとは違う、私たちの物語が始まる、って感じ……希の言うように、μ'sのみんなって接点がなかっただけで、似た者同士だったもの」
ことり「今年は雪穂ちゃんと亜里沙ちゃんも入ってきたし、何かこれまでとは全然違うスクールアイドルの世界が広がっていきそう……」
海未「不安半分、期待半分、といったところですね」
穂乃果「不安は期待の裏返し!全部楽しんでいこう!」
花陽「……」 凛「かよちん、帰らないの?」
花陽「あのね……」
凛「……?」
花陽「真姫ちゃん、本当はすっごく無理してるんだよ」
凛「……」
花陽「真姫ちゃん、不安なの」
凛「新入部員のこと?人付き合いが苦手だからかにゃ?」
花陽「違うよ……凛ちゃんのことでだよ……」
凛「えっ、凛!?」
花陽「凛ちゃん、バイトも部活も両立できてるでしょ……?去年一年は良かったよ、何とか気持ちを抑えて乗り越えてこられた……」
凛「……どういうこと?」
花陽「真姫ちゃん、凛ちゃんには負けたくないって……凛ちゃんは自分のやりたいことも部活の役割も果たせてるのに、自分はって……」
凛「ええっ!?真姫ちゃんが曲を作ってくれてるからμ'sは成り立ってたんだよ!?」
花陽「みんなのためだけじゃない、自分が率先してこれからのアイドル研究部を支えていきたいって……」
凛「でもそんなこと……人と比べてどうこうってものでは……」
花陽「真姫ちゃん、スクールアイドルが本当に好きなんだよ……」
凛「……知ってるよ、そんなこと……知ってる」
花陽「……そっか!なら良かった!」 雪穂「この間の合宿どうだった?」
亜里沙「うん、すっごく楽しかった!」
雪穂「違うよ、誰か一緒にスクールアイドルやりたいって子、見付かった?」
亜里沙「みんなスクールアイドルが大好きで気が合うし、亜里沙、全員と組みたい!」
雪穂「はあ……」
亜里沙「雪穂はどうなの?」
雪穂「……ここで組んだらこの先1年間一緒と思うとね、慎重にもなるよ」
亜里沙「そうだよね、でも私たち二人だけだと、曲もダンスも出来ないよ……?」
雪穂「ああ、もう!どうしたらいいの……!」 ことり「替え玉、ひとつください!」
凛「はい、ただいま!」
ことり「……この時間って全然お客さん来ないんだね、夜に来るのとは大違い……私たちしかいないよ」
海未「まあ、平日の夕方ですし、どこもそうでしょう……ことりのメイド喫茶も同じでは?」
ことり「授業が半日で終わった日の午後はμ'sの練習にあててたから、あんまりお店にいたことが無いんだよね、どうなんだろう……?」
海未「……それにしても、凛、随分と様になってきていますね」
ことり「もうすっかり一人前だよね!……見て、新人の子に麺の茹で方の指導してる」
海未「最近はスープの仕込みも任されているそうですよ」
ことり「スープなんてお店の顔だよ、凄いねぇ」 凛「お待たせしました!替え玉一人前です!」
ことり「わあ、ありがとう!」
凛「今日は穂乃果ちゃんは一緒じゃないんだ?珍しいね」
海未「仕事に戻らなくて良いのですか?」
凛「うん、他に誰もいないから少し外していいよって」
ことり「穂乃果ちゃん、朝から熱があったみたいで、2時間目が終わったら帰っちゃったの」
凛「ええっ!大丈夫にゃ!?」
海未「気温が安定しませんからね、まあちょっとした風邪ですよ」
凛「そっか、それなら安心」
ことり「凛ちゃん、真姫ちゃんと喧嘩してるの?」
凛「にゃっ!?」
海未「ちょ、ちょっと、ことり……」 ことり「ここのところ、何だかぎこちなく見えるよ……?」
凛「喧嘩というか……真姫ちゃんと直接何かがあったわけでは……」
海未「……花陽が落ち込んでいましたよ」
凛「かよちんが?どうして……?」
海未「二人が心配で気を遣ったつもりだったのに、お互いに告げ口して焚き付けたようになってしまったと」
凛「かよちんは何も悪くないにゃ!……もちろん、真姫ちゃんも、凛も」
ことり「私たちくらいの年頃だとよくあることだよ……嫉妬したりされたり……無い物ねだりで相手が気になっちゃうんだよね」
海未「そうですよ、凛……むしろ良いことではありませんか」
凛「良いこと……?真姫ちゃんから良く思われてないことが……?」 ラブライブSSで作中時間がもっとも長いのってどれなんだろ
この密度で10年は中々攻めてると思う
本編〜ラーメン屋開業の9年間が公式上は空白とかエグいわ 海未「凛の頑張りを分かっているからこそ、真姫も羨んでいるのですよ」
凛「……」
ことり「真姫ちゃんがいたおかげでμ'sは成立してたって、花陽ちゃんにそう言ったんだよね?」
凛「うん……」
ことり「本人のいないところで、その人の良さを褒めてあげるって、すごく良いことだよ!」
海未「敵意が無い、と言っては大袈裟ですが、凛が真姫を認めていることは、絶対に正しく伝わるはずです!」
凛「そうかにゃ……そうだといいけど……」
海未「そうだ!真姫が新しくグループを組んだ話は聞きましたか?」
凛「雪穂ちゃんと亜里沙ちゃんと……あとはダンスの得意な子が2人いるんだよね?」 ことり「凛ちゃんはグループ決めた?」
凛「1年生の子が二人、凛と組みたいって言ってくれてるにゃ、一人は作曲も出来るみたいだから、何とか形にはなりそう!」
海未「バイトと部活、本当に両立できているのかは今年の結果次第ではありますからね」
凛「うん!去年は3年生に引っ張ってもらった部分もあるし」
ことり「……凛ちゃん、今の自分の在り方が正しいのかって、ちょっと迷ってるでしょ?」
凛「うん……真姫ちゃんがそんな風に凛を見ていたなんて知らなかったから……」
海未「真姫も同じですよ……自分の持たないものを手にする凛を見て、戸惑って、自己肯定感が少し落ちているだけなのです」
ことり「ネガティブな気持ちを吹き飛ばすような、そんな活動をしようよ!毎日の活力、それがスクールアイドルだよ!」
凛「そうだね、凛、頑張るにゃ!」 いい…すごくいい…
凛ちゃんも真姫ちゃんもがんばれ クワイだっけ?
あれの焼き飯っていつの限定メニューなん? 亜里沙「お姉ちゃん、大学って大変?」
絵里「ええ、思った以上に……1、2年次は単位の取得で精一杯だし、3年からはゼミも始まるそうなの、付いていけるかしら……」
亜里沙「お友達は出来た?」
絵里「それはもちろん!同じ講義を取ってる子や、サークルでも数人仲良くなったわよ」
亜里沙「楽しそうで大変そう!」
絵里「そうね!亜里沙はどう?高校生活、うまくやっていける?」
亜里沙「……授業は今のところは難しくないけど……これから先はどうかな?そうだ!亜里沙ね、真姫先輩と同じグループになったの!」
絵里「μ'sは全員バラバラのグループを組んだのよね?にこが言っていたわ、そこまで思い切らなくても良いのに……って、ふふ」
亜里沙「亜里沙が、μ'sに私はいないなんて言ったせいかなあ……?お姉ちゃんたちのいないμ'sもμ'sじゃなくなっちゃって、みんな別れたの……?」 絵里「どうかしら?」
亜里沙「やっぱり亜里沙のせい?」
絵里「……μ'sは終わりにしました、でも残りのメンバーは同じグループで活動します、なんてことになったら、吹っ切れるものも吹っ切れないわ」
亜里沙「……?」
絵里「頭では分かっていても、ずっと一緒にいたら昔のことを思い出してしまうかもしれない……人ってそんなに簡単に過去を割り切れないものよ」
亜里沙「じゃあ先輩たちはμ'sを早く忘れるために離れ離れになったの?」
絵里「そうした面もあるかもしれないわね……いつまでもμ'sのつもりでいたら、後輩たちに示しがつかないわよ」
亜里沙「そういうものかな……」
絵里「μ'sを大切に思うからこそ、中途半端に引き摺ったりしない……そんな穂乃果たちの決意を忘れないでいてあげてね」 海未「奇遇ですね、真姫」
真姫「学校帰りによく来るのよ、海未はどうして?」
海未「私はたまたま通り掛かりに……今年度の抱負を生徒会室に飾りたいと穂乃果が急に言い出しまして……」
真姫「だから墨汁と半紙を……」
海未「なぜ穂乃果の思い付きで、私が書かなければならないのでしょう……」
真姫「わざわざ本屋まで来なくても、学校の購買に売ってなかったの?」
海未「授業で使うものではありませんから……取り扱いが無いそうで」
真姫「……それもそうね」
海未「真姫は何を買ったのです?」
真姫「えっ?わ、私はいいでしょ、大したものじゃないわよ!」
海未「……気になります」
真姫「……」
海未「……」 真姫「……言わない」
海未「……真姫も強情ですね」
真姫「こんなのに強情も何もないでしょ!?」
海未「まあ、そうですね……最近では企業や学校の面接で、好きな作家や作品を聞いてはならないそうですよ」
真姫「どうして?」
海未「その人の思想の根幹に関わりますし、あるいは大抵の方が面接官受けの良い作品を挙げるので、やはり質問の意味が無いみたいです」
真姫「それならどうして聞いたのよ……」
海未「だって、気になるじゃないですか」
真姫「本当のことは答えないかもしれないのに?」
海未「それもまたひとつの答えです」
真姫「……」 海未「どうです?新しいグループは順調ですか?」
真姫「ええ、私も去年一年で随分と人見知りが治ったみたい、もうメンバー全員打ち解けてるわ」
海未「これは穂乃果が教えてくれたのですが……いえ、やめましょう……」
真姫「何なのよそれ!そっちのほうがよっぽど気になるわよ!」
海未「うう……話すのも恥ずかしいですが、穂乃果が私をからかうために、テレビで仕入れた知識を教えてくれたのですが……」
真姫「何よ?」
海未「あの、そのですね……男性が女性をあの、なん……」
真姫「なん?」
海未「……パ、するときに、2人組の女性を狙うと成功率が高まると」
真姫「どうして?普通は1対1でしょ?」
海未「な、何が普通かは分かりませんが……!そう、そうなんですよ、2人の女性に声を掛けてどうなるのでしょう!?」
真姫「知らないわよ、どうなるのよ……」 このスレの海未は一貫して落ち着きがあっていい
というよりは海未って元々こういう子か 海未「女性の警戒心が、一人のときに声を掛けられるのと比べて、ずっと、希薄になるそうなのです……」
真姫「へえ、面白いわね、自分達のほうが数の上で優位だから、緊張しなくなるってわけ」
海未「私たちも同じです……上級生が一人で1年生の中に入るので、すぐに受け入れて貰えるのです」
真姫「なるほど、それが言いたかったのね」
海未「凛が1人ずつ別のグループに入ろうと言い出したときは不安もありましたが、確かに後輩のことを思えば相当な最善手でしたね」
真姫「凛も花陽もメンバーが揃ったようだし、私たちは夏のラブライブ出場を目指すことになるわ」
海未「頑張ってくださいね、真姫」
真姫「……?そんなの当然頑張るわよ」
海未「私たち3年生は夏過ぎまで大してバックアップ出来なさそうので……」
真姫「そっちも生徒会頑張ってね」
海未「それでも、何かあればすぐに声を掛けてください……!」
真姫「ええ、もちろん!」 凛「かよちんの部屋に来るの久々にゃ!」
花陽「ほんの一週間ぶりだよ……」
凛「ほんの!?かよちんと凛にとって、一週間は永遠みたいなものなんだよ!?」
花陽「一年は?」
凛「永遠!」
花陽「……一日は?」
凛「一日も一時間も一分も永遠にゃ!」
花陽「……ふふっ、今日は何して遊ぼっか」
凛「かよちん、最近作詞してるんでしょ?」
花陽「えっ!?どうして知ってるの!」
凛「真姫ちゃんが教えてくれたんだよ、花陽の作詞センスは海未以上かもしれない……って!見せて!」
花陽「いやいやいやいやいや!?海未先輩以上!?無いよ、無い!し、見せない!いくら凛ちゃんでも見せられないよ!」
凛「真姫ちゃんには見せたのに?」
花陽「見せたからだよ!書きかけだったのに変に褒めてくるから、意識して書けなくなっちゃったの!」 先輩禁止令は犠牲になったのだ……。μ's解散……その犠牲にな。 凛「かよちんの部屋に来るの久々にゃ!」
花陽「ほんの一週間ぶりだよ……」
凛「ほんの!?かよちんと凛にとって、一週間は永遠みたいなものなんだよ!?」
花陽「一年は?」
凛「永遠!」
花陽「……一日は?」
凛「一日も一時間も一分も永遠にゃ!」
花陽「……ふふっ、今日は何して遊ぼっか」
凛「かよちん、最近作詞してるんでしょ?」
花陽「えっ!?どうして知ってるの!」
凛「真姫ちゃんが教えてくれたんだよ、花陽の作詞センスは海未以上かもしれない……って!見せて!」
花陽「いやいやいやいやいや!?海未ちゃん以上!?無いよ、無い!し、見せない!いくら凛ちゃんでも見せられないよ!」
凛「真姫ちゃんには見せたのに?」
花陽「見せたからだよ!書きかけだったのに変に褒めてくるから、意識して書けなくなっちゃったの!」 凛「見たいにゃあ……」
花陽「見せない……」
凛「今日の夕飯は凛が作ってあげようと思ってたのになあ……」
花陽「……」
凛「焼き飯おにぎり……」
花陽「焼き飯おにぎり!?」
凛「……言ってみただけにゃ」
花陽「ぐっ……」
凛「作ろっかなあ……」
花陽「ま、まだ途中かけだよ……?」
凛「見せてくれるの!?」
花陽「……うん」 凛「……」
花陽「ど、どうかな……?」
凛「かよちんのところ、曲はもう出来てる?」
花陽「うん、一応、その曲に乗せるイメージで歌詞を考えてるから……」
凛「……」
花陽「な、何か言ってよ……ダメなの……?」
凛「……」
花陽「凛ちゃん……?」
凛「曲はまだ聞いたこと無いけど……」
花陽「うん、まだメンバーしか知らないし……」
凛「曲がイメージできる……頭に浮かんでくる……かよちんたちがどんな歌を歌うのか……歌詞を見ただけなのに……どうして……?」
花陽「凛ちゃん……」
凛「これ……凄いよ、かよちん……これ……」
花陽「ほ、ほんとう……?」 凛「凛も負けてられないにゃ……!」
花陽「……私も凛ちゃんのところに負けたくない!」
凛「凛はね、ダンスを考えてるの」
花陽「1年生二人が作詞と作曲だよね?」
凛「……もっともっと、三人で話し合わなくちゃ!もっと良いものに出来る!かよちんの歌詞を見たら、やる気が増してきたにゃ!」
花陽「……スクールアイドル、楽しいでしょ?」
凛「楽しいよ、かよちん……!去年以上に充実しそうな予感がする!」
花陽「そうだよね!自分達の作った曲や踊り、衣装を纏って……衣装……?」
凛「衣装……?自分達で作る……?」
花陽「衣装……?」 さっきまで読んでいたラーメンスレは…!?
名作候補 穂乃果「ごちそうさまでした!」
海未「食べるの早くないですか?」
穂乃果「うん!花月嵐のラーメンは美味しいからね!最近気付いたんだけど、ここのチャーシューって結構柔らかいでしょ?」
海未「ええ、よく漬けられているのか、グデっとしていますよね」
穂乃果「これをチャーシューとして食べるんじゃなくて、箸でほぐして麺に絡めながら食べるとさらに美味しいんだよ!」
海未「何か邪道な感じで気が引けますね……私は提供された通りの形で味わいたいです」
穂乃果「むむ……海未ちゃんなら共感してくれると思ったのに!」
海未「カレーのルーとライスをかき混ぜて食べるようなものではありませんか、お行儀が悪いですよ」
穂乃果「海未ちゃんのわからず屋!」
海未「わからず屋!?こんなの分かりたくもありませんよ……あっ!」
穂乃果「海未ちゃん……!」 海未ちゃんは中華料理得意だからな!(餃子焼きそば) 海未「凛……手間を取らせてしまい申し訳ありません……」
凛「ううん、いいって!」
穂乃果「コップを倒して水を溢すなんて……どっちの行儀が悪いんだか……」
海未「言葉もありません……」
凛「海未ちゃん、靴下がびしょ濡れだよ」
海未「早く帰って乾かすことにします……」
凛「あと少しでバイト終わるから、凛も付いていっていい?ちょっと部のことで話があって」
穂乃果「大丈夫だよ!これから海未ちゃんの家で生徒会の仕事を終わらせるつもりだったから!」
凛「ありがとにゃ!」
穂乃果「そうだ!……大丈夫だよね!?」
海未「まあ構いませんが、先に聞くものでは……」 海未「そうは言っても、絵里と希が加入して以降は部員で分担して作っていましたし、大丈夫だと思いますが」
穂乃果「そうだよ!デザインは……実力の差がそのまま出ちゃうかもだけど……!」
凛「不安だにゃ……」
海未「悩むよりもまずは体を動かすことです、ことりが置いていったミシンと端切れがありますし、少しここで練習してみては?」
凛「うん……」
穂乃果「もしもどのグループも上手く行かなければ、ことりちゃんに相談してみてもいいし」
凛「えっ?」
海未「そうですね、私と穂乃果も手伝って衣装作りに専念すれば、全員分作ることも可能かと」
凛「いや、そんなのダメだよ!迷惑過ぎるよ!」
穂乃果「だったらどうして凛ちゃんは私たちに相談してきたの?」
凛「え……それは……」 穂乃果「いいんだよ、凛ちゃん……もっと私たちに甘えてきてくれても」
凛「……うん」
穂乃果「自分達だけだと不安だから、声を掛けてくれたんでしょ?」
凛「うん」
穂乃果「それがね、一番、私にとって嬉しいことなんだよ!」
凛「一番……嬉しい……?」
穂乃果「うん!凛ちゃん、衣装作り手伝ってって、直接言いづらかったんだよね」
凛「それは……そうにゃ……」
海未「3年生は、そんなに頼りないですか?」
凛「ううん!全然!3人ともしっかりしてるし、もっと頼りたい……!でも、生徒会忙しそうだし……」
穂乃果「そんなこと気にしなくていいんだよ」
凛「穂乃果ちゃんたちも、スクールアイドル活動やりたいはずなのに……凛たちだけ楽しんでるのも後ろめたいし……それを手伝ってなんて……」
海未「凛!」
凛「……!?」
海未「私たちをもっと頼ってください!」
凛「海未ちゃん……」 穂乃果「学校のことが大好きだから、生徒会の仕事をするでしょ?」
凛「……うん?」
穂乃果「凛ちゃんたちのことが大好きなのに……アイドル研究部の仕事は回ってこないんだよ!?」
凛「穂乃果ちゃん……」
穂乃果「もっとみんなのことを手伝わせて!一つ一つのグループはライバルでも、私たちはみんな仲間なんだよ!」
凛「そっか、そうだよね……!」
海未「一人で抱え込んで、思い悩んで、道が開けることはあります……でも、道が塞がったままなら、周りを見てください……私も穂乃果もことりも、いつだって凛の側にいますよ!」
凛「ありがとう……いつも、凛は助けられてばっかだにゃ……!」
海未「わっ、何も泣かなくても!」
穂乃果「嬉しいから泣くんだよ……!」
海未「ええっ!穂乃果まで!?」
穂乃果「これはさっきのチャーシューと同じなんだよ……!いっぱい、色んな思いが絡まって……だから、私と凛ちゃんの涙は、一人で泣くよりもっと嬉しいんだよ!」
海未「自分が何言ってるか理解できていないでしょう!?……もう……穂乃果という人は……!」 花陽「真姫ちゃんが衣装作ってる……」
真姫「何よ、当然でしょ?ことりがいないんだから、自分達で作らないと」
花陽「私と凛ちゃんもこの間そこに辿り着いたんだよ、えへへ」
真姫「もう!歌とダンスが出来たって、人前に立てなきゃ始まらないじゃないの」
花陽「そうだよね、アイドル好きなのに……自分のことになると視野が狭くなっちゃって、抜け落ちてたみたい」
真姫「……ことりは一人でデザインも縫製もしていたのよね」
花陽「好きだから何も苦じゃないよ、なんて返されそうだよね!……あっ、衣装デザイン、裁縫、ファッション誌、本まで買ってきたんだ」
真姫「花陽たちも曲は出来てるんでしょ?衣装作り、頑張りなさいよ」
花陽「そうだね!可愛い衣装にしなきゃ!あれ、それともかっこいい?ああ、どうしよう!?」
真姫「考えてる暇があればさっさと動く!」
花陽「はーい!」 ラーメン食べたくなってきた
近所に花月ないんだよなあ… 一日履いて水こぼしてムレムレの海未ちゃんの靴下
嗅ぎたい 遅くともスノハレ作る前からバイト始めてるね
凛ちゃんラーメン発売はいつ頃なんだろw 花陽「凛ちゃん、どうしたの?朝から元気無いよね」
凛「うん、ちょっとね……」
花陽「バイトのこと……?」
凛「……」
花陽「無理に聞こうとは思わないけど……」
凛「凛、かよちんにも……ううん、何でもない……」
花陽「私が何かしたの……?」
凛「違うよ!そうじゃないにゃ……」
花陽「……私にも話せないことなの?」
凛「今は……誰にも……」 亜里沙「衣装、やっぱり海未さんたちにも手伝ってもらったほうが……」
雪穂「そりゃあそっちのほうが早いし楽だろうけど、私たち5人の、スクールアイドルとしての最初の曲だよ?最初の衣装だよ?」
亜里沙「そうだけど……」
雪穂「私は真姫さんの言うように、自分達の手で作り上げるべきだと思う」
亜里沙「うん……」
雪穂「メンバー全員で作ってるんだよ?絶対大丈夫だって!間に合うよ!」
亜里沙「……雪穂はそれでいいかもしれないけど」
雪穂「楽観的だって言いたいの?」
亜里沙「そうじゃなくて……真姫さんが、少し……上手く言えないけど」
雪穂「あー、もどかしい!」
亜里沙「わっ、ごめんね……!」 海未「本当に一人で全グループ分の衣装が作れそうですね……凄すぎて怖いですよ、その速さと精度は……」
ことり「μ'sって月に1曲は新曲を出してたでしょ?自分で歌もダンスも覚えないといけなかったし」
海未「衣装作りに専念すれば……これほどまで……なるほど、留学の誘いも来るわけですね」
ことり「……私、留学するよ」
海未「えっ……?」
ことり「今度は自分で決めたの、卒業後、前に誘いを貰った海外の学校で勉強する」
海未「……本当ですか、ことり!?おめでとうございます!」
ことり「わっ!ミシン危ないから下がって、海未ちゃん!」
海未「あっ、ごめんなさい!」
ことり「それにね、まだ全然おめでとうじゃないよ」
海未「どうしてです?」 ことり「特待生で呼ばれたのを一回断っちゃったから、学費も自前、試験も一般入試で受けるんだって」
海未「それは大変ですね……でしたら、衣装を作っている場合ではないのでは!?」
ことり「えへへ、教員も日本人が多いみたいで、面接は日本語で出来るから大丈夫だよ!試験は英語だけど、2年生の頃から勉強してるんだぁ」
海未「どうしてずっと黙っていたのですか?」
ことり「前のは言い出しにくくて黙ってたけど、今回は言う必要は無いかなって……だって、そうだよね」
海未「……ふふっ、私は許しても穂乃果がどう思うかは分かりませんよ?」
ことり「その口振りが答えになってるよ、海未ちゃん」
海未「……強くなりましたね、ことり」
ことり「うん、みんなのおかげでね……私、もう、自分で決めて、自分で伝えられるよ……」 花陽「凛ちゃん!ことりちゃんが、衣装出来たから取りに来なよって!」
凛「えっ、もう?まだ一週間も経ってないにゃ」
花陽「……最近、やっぱり元気無いよね?元気が無いっていうか、覇気が無い……?あの日からずっとそうだよ」
凛「……覇気?」
花陽「えっ!もう!?まだ一週間も経ってないにゃ!早すぎにゃ!やっぱりことりちゃんってすごい!凛とかよちんのどっちの衣装も出来たってこと!?頼んで良かったね!」
凛「……」
花陽「これが凛ちゃんだよ!」
凛「うん……」
花陽「今の凛ちゃんは凛ちゃんじゃないよ!」
凛「凛じゃない……じゃあ、凛って何……?」 花陽「凛ちゃんは……」
凛「……先週、バイト中にね」
花陽「……」
凛「注文、聞き逃しちゃって、一品提供し忘れたの……」
花陽「うん……」
凛「それで……っ……」
花陽「凛ちゃん……」
凛「……うぅ……ぅっ、それでね」
花陽「……泣かないで……大丈夫だよ」
凛「でも……それ、で……、そう……だから……それで」
花陽「凛ちゃん……」
凛「……」
花陽「……」
凛「うん……それで、凛のミスだから、謝るでしょ……?」 花陽「うん、偉いよ、凛ちゃん」
凛「でも、それで……謝って、料理を運んで……またお詫びしたらね……そうしたら……」
花陽「?」
凛「声が……くて……」
花陽「声……?」
凛「声が大きくて、耳障りだって……凛、一生懸命接客してるのに……でも、凛はダメだったんだよ……!凛、どうしたらよかったの……!?ねえ、かよちん……」
花陽「凛ちゃん……私……」
凛「かよちんなら凛のこと分かるでしょ!?凛はどうすれば良いの!?」
花陽「凛ちゃん……ごめんね、ごめんね……!」
凛「ごめんねじゃ分からないよ、かよちん!ねえ……!」
花陽「凛ちゃん……!ごめんね……ごめんなさい……!」
凛「うぅっ……ねえ、かよちん……」 海未「どうしたのですか、二人とも!?目の回りが真っ赤ではありませんか!」
ことり「髪もグシャグシャだよ、直してあげるから……この椅子に座って!」
凛「……」
花陽「……」
海未「せっかく衣装が仕上がったのに、そんな顔をしていたら似合いませんよ」
ことり「そうだよ、二人の笑顔を戻してあげるね!」
凛「……」
花陽「……」
海未「……ことり、もっとトーンを落とすべきですよ、そういう雰囲気ではありません」
凛「トーン……」
花陽「落とす……」
ことり「海未ちゃんもやってたのに……」
海未「……私たちに出来ることはありますか?」
凛「……ううん、大丈夫」
花陽「うん……ちょっと落ち着いた……」
ことり「よかった……」
凛「……ごめんね、かよちん、八つ当たりするような真似しちゃって」
花陽「ううん、こっちこそごめんね……よく知りもしないで、興味本位に掘り返して……」
海未「凛に何かあったのですか?」 ことり「解決策かぁ……ことりにはよく分からないや……」
海未「メイド喫茶でクレームに悩まされることは無いのですか?」
ことり「接客についてはあまり……暗くても明るくても、声が大きくても、笑顔がぎこちなくても、ご主人様の中で、メイドの個性として昇華されちゃうから……」
花陽「……なるほど」
ことり「スカートが長い、あるいは短いとか、フリルのギャザーが細かすぎるとか、靴のストラップの本数とか、そういうクレームばかりだよね」
凛「自分の持つメイド観と違うものを提供されることを嫌がるってことかにゃ?」
ことり「そういうことだと思う……だからうちのお店は、基本的に店の用意した衣装を着る決まりになってるの」
花陽「自前のメイド服を用意するお店なんかもありますよね」
海未「奥が深いですね……」
ことり「あっ、接客のことだったら、穂乃果ちゃんに聞いたほうがいいかも」
海未「ああ、ここのところ、店番をしていますものね」
花陽「実家でアルバイトしてるの?」
ことり「違うよ、お母さんが風邪をこじらせちゃったみたいで……」
海未「以前、穂乃果の引いていた風邪が移ったに違いありません、やけに長引くタチの悪さからして決定です!」
ことり「そんなこと言ったら穂乃果ちゃん怒るよ……?」 穂乃果「いらっしゃいませー!って二人とも、どうしたの?」
凛「少し相談があって……」
穂乃果「今お仕事中だから私の部屋で待ってて」
花陽「おじゃましまーす……」
穂乃果「あっ、いらっしゃいませ!いつもありがとうございます!今日はこちらの最中がおすすめですよ!」
凛「……穂乃果ちゃん、本当に働いてるにゃ」
花陽「言い方が失礼だよ、はい、穂乃果ちゃんの部屋に向かうよ」 穂乃果「ええー!凛ちゃんもなの!?私も声が大きいって、お店に出るとよく注意されたんだよ!」
凛「穂乃果ちゃんも?」
穂乃果「でも声が大きいって生まれつき?かは分からないけど、個性だよね!?」
花陽「そうですよね!」
穂乃果「うちは和菓子屋だから、耳の遠いお客さんもいるでしょ?だから声が大きいって、いいことだと思う」
凛「……あれ?注意されたってことは、今はされないの?」
穂乃果「結局、声の大きさに気を付けることにしたんだよ!」
花陽「そうなの?」
穂乃果「うん!だって、うるさいものはうるさいんだと思う!まあ、凛ちゃんのそれは単なる当て付けな気もするけどね」
凛「当て付け……」
穂乃果「本当は耳障りだなんて思ってないかも?そのことがあってから、その人はお店に来た?」 凛「うん、あれからは3回かな……?」
穂乃果「また文句を言われたりした?」
凛「ううん、ちょっと気を付けて……最近はその人にだけじゃないけど、前ほど声は出さないようにしてて……」
花陽「でも私は、明るく大きな声の凛ちゃんが好きだよ!そっちのほうが、凛ちゃんって感じがするし……」
穂乃果「うん、そっかそっか!」
凛「……?」
穂乃果「全部凛ちゃんなんだよ!」
凛「全部、凛……?」 穂乃果「凛ちゃん、声が小さい自分なんておかしいんじゃないかって、そう思ってたんでしょ?」
凛「……何だか、自分の強みを無くしちゃった気分だったにゃ」
穂乃果「いいんだよ、それで!」
花陽「それでいい……?」
穂乃果「元気なのも、それで叱られたのも、どうしたらいいか分からなくなったのも、凛ちゃんでしょ?」
凛「……うん」
穂乃果「他人に合わせて生きてるみたいで、ぎこちなくなって、働くってそういうことなのかな……私もちょっと迷ってた時期があるの」
凛「……」
穂乃果「そうしたらお母さんがね、大きな声で話しかけてほしい人、あまり声を掛けてほしくない人、笑顔を見せてほしい人、雑談だけしたい人……お店に来る人を、自分で見極めるんだよ、って」 凛「自分で見極める……」
穂乃果「色んなお客さんに合わせて態度を変える自分が、新しい自分になるんだよ……自分が変わったんじゃなくて、自分が増えたんだよ、って!」
凛「……そっか」
穂乃果「凛ちゃんの個性はこれ!なんて、決め付けちゃったらもったいないよ!チャンスだよ、チャンス!」
凛「そっか……チャンスか……」
穂乃果「凛ちゃんの知らない凛ちゃんが、まだまだ自分の中に隠れてるんだよ!」
花陽「……」
凛「かよちん……?」
花陽「私の好きな凛ちゃんを、苦手に思う人もいて……でも、そんな凛ちゃんも凛ちゃんで……」
穂乃果「そうだよ、花陽ちゃん……!」
花陽「あのね、凛ちゃん」
凛「うん……?」
花陽「もっと色んな凛ちゃんを、これからもずっと私に見せてね……!」
凛「……うん!もっちろんにゃ!」 ツイッターで星付きのイタリアンのオーナーシェフがサイゼでバイトしてたことを書いたnoteを見たよ 亜里沙「真姫先輩!」
真姫「ああ、亜里沙じゃない」
亜里沙「新曲の振り付けで分からないところがあるんですけど、今から教えてもらえませんか?」
真姫「ええ、良いわよ」
雪穂「あっ、ずるい!私も一緒に練習する!」
真姫「はいはい、一人ずつ踊ってみせて」
花陽「……」
海未「どこも変わったようには見えませんが」
花陽「……」
海未「……わかりました、もう少し様子を見てみます」 亜里沙「……♪……♪……あっ、あ!ここです!ここですぐつっかえちゃうんです!」
真姫「ここ、前も……」
亜里沙「……ごめんなさい」
真姫「……」
亜里沙「ごめんなさい、同じところばかり……」
真姫「……ううん、まあいいわ」
亜里沙「……どうしたら上手く踊れるようになりますか?」
真姫「どうしたら……」
亜里沙「私、今よりもっと上手くなりたいんです!今より、もっと……μ'sみたいに、見た人に元気を与えられるような……!」
真姫「うん……なれるわ、亜里沙なら」
亜里沙「本当ですか……!?」
真姫「ええ……いつも頑張ってるもの……そう、頑張って練習してるんだから、絶対に出来るようになるわよ!」
亜里沙「はい!」
花陽「……」
海未「……言うほどおかしいですか?まあ、自分で見本を見せるなり、真姫ならもっと具体的なアドバイスを与えられそうではありますが」 花陽「亜里沙ちゃん、今のところで躓くの、これで3回目だよ……真姫ちゃん、もう3回も同じところを聞かれてる」
海未「たったの3回?不得意なところならそれくらいよくあることではありませんか」
花陽「亜里沙ちゃんはね……」
海未「……?」
花陽「……真姫ちゃん、回を追うごとにアドバイスが薄くなっていくの」
海未「亜里沙が覚えないことに苛立っているのでしょうか?」
花陽「それとも、上手く教えられない自分に、か……どっちにしても、変に気を遣ってるんだと思う、一年生に……」
海未「自分が人に教える立場にあるのか迷っている……?」
花陽「海未ちゃん、どうしたらいいのかな……」 自分が出来ることでも人に教えるとなると別の技術がいるからなぁ ゆきありのその後が見られるのが嬉しい
応援してます ことり「ごちそうさまでした!」
凛「ことりちゃん、花月嵐のラーメンそんなに気に入ったの?週に3回は来るよね!」
ことり「うん!一人で外食する勇気なんて無かったけど、ここに来るのは平気!」
凛「そう言ってもらえると嬉しいにゃ!」
ことり「凛ちゃん、部活でもリーダーやれてるし、ここでも随分慕われてるみたいだね」
凛「片方で経験したことをもう一方で活かして……」
ことり「相乗効果、ってことだね!」
凛「そう!それそれ!」 ことり「凛ちゃん、生徒会の中でも評判良いんだよ?」
凛「えっ?凛が?どうして?」
ことり「時々ジャージ姿の女の子が花月に来ない?」
凛「あの子達って音ノ木の生徒会役員なの!?」
ことり「市販のジャージだから分からないよね、クラスも同じなの、部活帰りに寄れるお店を探してたから、ここのラーメン屋が美味しいんだよって教えてあげたんだぁ」
凛「へー、ありがとう!……って言うか、ことりちゃんたち以外にも3年生の役員いたんだ?」
ことり「部活がメインで、ちょっとした補佐みたいなものだけどね!それで、ラーメンも美味しいし、店員の女の子もやる気があって可愛いって!」
凛「照れるにゃ……」
ことり「グループの1年生の子も、凛ちゃんに面倒見てもらえて羨ましいなぁ」 凛「この間、メンバー同士三人で喧嘩しちゃったんだよ」
ことり「どうして?」
凛「あっ!はーい!準備します!……ごめんね、ことりちゃん、団体客が車から降りてきたって」
ことり「ううん、いいよ、お仕事の邪魔しちゃってごめんね」
凛「帰りまで待っててもらって良いかにゃ?」
ことり「もちろん!」 ことり「そっか、良い判断だと思うよ!」
凛「間違ってなくて良かったにゃ……」
ことり「歌いながら踊るのってやっぱり難しいから……その1年生の子も、元はと言えばUTXでピアノの勉強をするのが目的だったんでしょ?」
凛「だから頭の中では曲やダンスのリズムが理解できていても、体がついてこないみたいで」
ことり「自分に出来ないことがあると、不安になったり怒れてきたりしちゃうよね」
凛「それで言い争いから喧嘩になったんだにゃ……ことりちゃんにもあるの?」
ことり「私もよくあったよ……穂乃果ちゃんと海未ちゃんに出来るのに、どうして私は、って……」
凛「そういえば留学の騒動のときもそんなきっかけだったね!あのあと、かよちんずっと怒ってたんだよ?」
ことり「ご飯の邪魔しちゃったから……」
凛「あはは!」 ことり「私、卒業したら……」
凛「今度こそ留学するんでしょ?」
ことり「知ってたんだ?」
凛「穂乃果ちゃんから聞いたよ!すっごく嬉しそうに話してくれたにゃ!」
ことり「そっか、穂乃果ちゃんが……えへへ」
凛「ちゃんと自分で決めた道だよ、って!」
ことり「うん……もしかしたら、さっき凛ちゃんに言ったのも、そんな自分を肯定したいだけなのかもしれないけど」
凛「?」
ことり「自分に出来ないことを認めて、それでも何とかしようって……歌いながら踊れないなら、歌割りを変えたり、ステップを簡単にしたり、それって逃げてるわけじゃないよね」
凛「……うん!」
ことり「今よりもっと良くしたいって、出来ること出来ないことを見つめて、自分で出した答えだよ!凛ちゃん、ラブライブ、頑張ってね!」
凛「うん!ことりちゃんも凛たちの決断は合ってたって認めてくれたこと、二人にも話してみるにゃ!」
ことり「よろしくね!」 雪穂「ラブライブ予選まであと2週間だよ……?」
亜里沙「うん……」
雪穂「他の二人もおぼつかないパートがあるみたいだし……」
亜里沙「でも、真姫先輩は亜里沙たちなら出来るって……!」
雪穂「……今からでも、歌割りか振り付けを変更してもらったほうがいいよ!」
亜里沙「でも、それって何か……」
雪穂「?」
亜里沙「せっかく真姫先輩が曲を作ってくれて、1年生みんなで歌詞や振り付けを考えて……無かったことにしちゃうの?」
雪穂「それは……だけど……手直しするのってそんなにいけないこと!?」
亜里沙「五人で出来るって信じて作り上げて……衣装だって間に合ったよ……?だから……」
雪穂「……」
亜里沙「あと2週間もあるんだよ!?……亜里沙は……まだ頑張りたい!」
雪穂「そんなの私だって……!」
亜里沙「うん……間違ってない、きっと亜里沙たちは大丈夫……」
雪穂「うん……」 外野は気にしないで思いのままに書いてたも
こういう本編の未来を描いたSSってすこ! こんなん残ってても目にするたび作者が辛い思いするんだから落としてやれよ
まったく酷いやつらだな >>234,255,268,278
光は何がそんなに不満なの 昨日見つけて夢中で読み進めてたのにこんなのってないよ... まあもともと書いてる人が立てたスレではないし仕方ない… 地域表示よく変わるから気づかなかった
俺は書いてた人じゃない、紛らわしいことしてすまん まあ望み薄だよね
書いてくれてありがとうって感じです ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています