ガチャ 亜里沙(お姉ちゃんかな?)
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『……』
亜里沙(いつもなら『ただいま亜里沙〜』って言うのに……)
亜里沙(もしかしたら不審者かも……鍵ちゃんとしてたっけ?) 亜里沙(どうしよう、立ち向かった方がいいのかな)
『いっ!!』
亜里沙(お姉ちゃんだ!1ヶ月に一回玄関前の段差に引っかかるお姉ちゃんだ!!) 亜里沙(ちょっと力抜けちゃった)
スタスタ
…スタスタ
亜里沙(足音が二つ??もしかして誰か来てるのかも)
亜里沙(家に来たことある人といえば希さんか……もしかしたら穂乃果さんかも。雪穂は、ないか) キィ ガチャ
亜里沙(『おかえり』も『お邪魔します』も無しに部屋に入った?これって……)
ガチャン
亜里沙(鍵閉めた……!?お姉ちゃんそんなこと普段しないのに……) 『ふーっ』
『息がつまりまし……んぐっ』
亜里沙(!?)
『壁薄いから……ずっと小声で……』
亜里沙(さっきの声、私が間違えるわけない)
亜里沙(海未さんだ……) 亜里沙(なんで?海未さんなら最初に私に挨拶すればいいのにどうしてこんなコソコソ……)
亜里沙(もう私からいつもみたいに海未さーん!って部屋に行こうかな?)
亜里沙(あ……鍵掛かってるんだ)
『あ、暑いですね』
『暖房消すわ』
『だ、大丈夫です。少し脱ぎます』
亜里沙「……」 亜里沙(暑いわけない……だって今日は暖房つけててもこんなに寒い……)
『あっ』
亜里沙(!!?)
『まだダメです……』
『あんまり長居すると亜里沙に勘付かれるから』
『ですが……んんっ』
亜里沙(……うそだ) 亜里沙(それからのことはよく覚えていない)
亜里沙(ベッドの軋む音、わずかに聴こえる水音、押し殺したような声……)
亜里沙(腹が立った。お姉ちゃんにも、海未さんにも。そしてなにより聞き耳を立てていた自分に)
亜里沙(その日から私はお姉ちゃんに口を開かなくなった) 亜里沙(きっとお姉ちゃんは今日も能天気に暮らしているんだろう)
絵里『最近亜里沙の様子がおかしくて……雪穂ちゃんとどう付き合ってる?』
穂乃果『どうって、別に今まで通り普通にだけど……』
海未『あの、絵里……』
絵里『あ、ごめんなさい海未。じゃあ今日も海未借りてくわね』
穂乃果『海未ちゃんたら最近絵里ちゃんの話しかしないんだよ』
絵里『そうなの?』
海未『ほ、穂乃果!!』
亜里沙(たくさんの友達と大切な好きな人に囲まれて……)
亜里沙「私の方が先に好きだったのに……」ボソ
雪穂「どしたの?さっきからボソボソ……」
亜里沙「なんでもない」
亜里沙「……」 継いでいいネタか、何ルートとかあれば引き継いでくれる人がでるかもしれない ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています