花丸「パソコンを買ったずら」
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花丸「善子ちゃんはパソコンに慣れるにはとにかくいじくってみるしかないって言ってたなぁ」
花丸「あ、そうだ。メール書いて送ってみよう。たいぴんぐ?とかも早くなるだろうし」
花丸「えーっと、皆のアドレスは…」
花丸「よーし、さっそくメールしてみるずら!」 花丸「まずは善子ちゃん宛に…」
花丸「えーと、ぱ、そ、こ、ん、買、っ、た、よ……と」カチャ…カチャ…
花丸「そうしん!」カチッ ピロン♪
善子「ん?」
善子「あら、ずら丸から……メール!?」
善子「珍しいこともあるわねぇ。なになに?」
花丸『ぱそこんかったよ』
善子「ああ、そういえばパソコン買ったって言ってたっけ」
善子「えーと……」カチャカチャカチャッターン ピロン♪
花丸「あ、返信きた」
善子『良かったわね。ちょっとくらいなら相手してあげてもいいわよ。暇だし。凄い暇だし』
花丸「ふふっ、善子ちゃん優しいなぁ」
花丸「えーっと、付き合って、くれると、嬉しいな、っと…」カチャ…カチャ…
花丸「そうしん!」カチッ ピロン♪
ルビィ「ん?」
ルビィ「あ、花丸ちゃんからメールだ。えっと…」
花丸『つきあってくれるとうれしいな』
ルビィ「……」
ルビィ「!?///」
ルビィ「つ、付き合う? え、どういうこと?」
ルビィ「わ、分かんない、分かんないよぉ…」カチャカチャカチャッターン ピロン♪
花丸「お? ルビィちゃんからずら」
ルビィ『付き合うってどういうこと……?』
花丸「?」
花丸「何の話だろ?」
花丸「えーっと、なんの、話、っと」カチャ…カチャ… ピロン♪
善子「お、返信来た」
花丸『ナンの話?』
善子「は?」
善子「何でこの流れで急にカレー屋の話になったのよ…」
善子「いや別に一緒に行ってもいいけどさ…」カチャカチャカチャッターン ピロン♪
花丸「お」
善子『カレー屋ね。相手してあげてもいいけど、辛いの大丈夫だっけ?』
花丸「き、急にカレー屋の話になったずら…」
花丸「まぁ、カレー好きだからいいかな。えーと、オラは好きだよ、っと」カチャ…カチャ…
花丸「そうしん!」カチッ ピロン♪
ルビィ「!」
花丸『おらは好きだよ』
ルビィ「は、花丸ちゃん。本気なんだ」
ルビィ「わ、私は、どうすればいいんだろう……」
ルビィ「……うぅ、分かんない。分かんないよぉ……」 パソコン持ってないからわからないけどこんな事ってあるの?面白いね ダイヤ「ルビィ、どうかしましたの?」
ルビィ「お、お姉ちゃん……」
ダイヤ「そんな顔をしていたら心配するじゃありませんの」
ルビィ「……」
ダイヤ「ほら、お姉ちゃんに話してみなさい」ニコッ ルビィ「お、お姉ちゃんはこれ、どう思う?」
ダイヤ「! これは……」
ルビィ「ルビィ、こんなこと初めてだから分からなくて、花丸ちゃんになんて言えばいいのか…」
ダイヤ「……ルビィ、よく聞きなさい」
ダイヤ「花丸さんはきっと凄く勇気を出してこの文章を書いたはずです」
ルビィ「う、うん」 ダイヤ「ですからあなたも、黒澤家の娘として、誠意を持って答えなければいけません」
ルビィ「誠意を持って……」
ダイヤ「ええ。大丈夫ですわ。誠心誠意心を込めれば、花丸さんの心にもきっと届くはずです」
ルビィ「お姉ちゃん……ありがとう! ルビィ頑張るよ!」
ルビィ「……」カチャカチャカチャッターン ピロン♪
花丸「お、ルビィちゃんから」
花丸「さっきのって結局何の話だったんだろ?」
ルビィ『花丸ちゃん、私、泣き虫だし、気は小さいし、花丸ちゃんの横にいていいのか、分からないよ……きっと花丸ちゃん、私のことを知れば知るほど幻滅すると思うよ?』
花丸「……」
花丸「る、ルビィちゃんがなんかメチャクチャ悩んでるずら!」
花丸「あ、あわわ…と、とりあえず励まさないと」カチャ…カチャ…
花丸「そんなことないよ、っと」
花丸「そうしん!」カチッ ピロン♪
善子「お」
花丸『そんなことないよ!』
善子「じゃあ何で話振ってきたのよ!」ガシャーン
善子「ずら丸ぅ、私をバカにしてるわね?」
善子「堕天使ヨハネをなめるとどういうことになるか、教えてあげるわ!」
善子「えーと……」カチャカチャカチャッターン 花丸「こ、これで良かった、はずずら」
花丸「それにしてもルビィちゃん。いったい何があったんだろう」
ピロン♪
花丸「ん?」
善子『はーはっはっ! 堕天使ヨハネを甘くみないことね! あんたの寝ぼけ顔、こっそり隠し撮りさせてもらったわ!』
花丸「……?」
花丸「あ、マルの写真が付いてる…」
花丸「まぁ善子ちゃんはともかく、今はルビィちゃんずら。返信、早く来ないかなぁ」ソワソワ ルビィ「……」
ルビィ「……」
ルビィ「返信、来ないなぁ…」ポツリ
ダイヤ(ああ〜もう花丸さん! 何をしていますの!)
ダイヤ「……」スッスッスッ 〜〜〜♪
花丸「! き、来た!って、違う。携帯の着信か」ピッ
花丸「はい、もしもし?」
ダイヤ「ちょっと花丸さん! あなた何をやっていますの!?」コソコソ
花丸「あれ、ダイヤさん。どうかしたずら?」
ダイヤ「どうもこうもありませんの! ルビィの送ったメールは見たんでしょう!?」
花丸「あ、み、見たずら」 ダイヤ「でしたら早く返事を書きなさいな!」
花丸「え、さっき書いたずら…」
ダイヤ「まったく、直接言う勇気が出ないのは分かりますが、ルビィをあまり不安にさせないで欲しいですわ」
花丸「??」
ダイヤ「早く返事を書いて、安心させてあげて下さいな」
ダイヤ「それでは」ピッ 花丸「……そうか。あれだけじゃあ返事として足りないってことか」ナットク
花丸「ダイヤさんにも相談するくらい悩んでるんだもん。そんなことない、だけで納得は出来ないよね」
花丸「よーし、頑張ってルビィちゃんを励ますずら!」
花丸「えーと…」カチャ…カチャ… ピロン♪
千歌「お? 花丸ちゃんからメール? 珍しい〜」
千歌「そういやパソコン買ったって言ってたっけ」
花丸『マルにとって、かけがえのないソンザイだよ。だから、ずっととなりにいてほしいよ』
千歌「……」パチクリ
千歌「ほぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
美渡「うっさい!!」 千歌「は、はわわわわ…花丸ちゃんから告白されちゃったよ…///」
千歌「ど、どうしよ…こういうの経験ないから全然分かんないよぉ」
千歌「! そうだ! 梨子ちゃんに相談してみよう!」
千歌「えーっと」カチャカチャカチャッターン ピロン♪
梨子「あら、千歌ちゃんから」
梨子「えーと、なになに?」
千歌『どうしよう! 花丸ちゃんから告白されちゃったよぅ!』
梨子「は?」
梨子「……は?」
梨子「…………は?」
梨子「……」
梨子「……」カチャカチャカチャ
梨子「……」ッターン この梨子ちゃんめっちゃ勢いよくEntキー叩いてそう ピロン♪
花丸「! き、来た!って、今度は梨子ちゃんからずら…」
梨子『これは私への挑戦と受け取っていいのかしら? 花丸ちゃんがこんな抜け駆けをする薄汚い◯◯野郎だとは思わなかったわ。フ◯◯◯。ク◯ビ◯◯。◯◯◯◯◯』
花丸「な、なんかめちゃくちゃ怒ってるずらぁぁぁ!?」
花丸「や、ヤバい…よく分からないけど謝らないと…ご、ごめんなさい、っと」カチャ…カチャ… ピロン♪
ルビィ「!!」
花丸『ごめんなさい』
ルビィ「……え?」
ダイヤ「ルビィ、花丸さんから返事は来ましたの?」
ルビィ「お姉ちゃん……」
ダキッ
ダイヤ「! ルビィ?」
ルビィ「私……よく分かんないけど振られちゃったよぉ…」ポロポロ
ダイヤ「…」ギュッ 善子「……ずら丸から返信返ってこないわねぇ」
善子「うーん、やっぱり勝手に写真撮ったりされるのは嫌だったのかしら」
善子「一応謝っとこ。あ、そういえばずら丸が読みたがってた本見つけたから、買っといたんだっけ」
善子「まぁ、その情報もついでに書いとけば、機嫌直してくれるでしょ」カチャカチャカチャッターン ピロン♪
花丸「はぅっ!? あ、よ、善子ちゃんからずら…」
善子『写真勝手に撮ったのは悪かったわよ。それより、あんたが読みたがってた本、たまたま手に入ったから、貸してあげてもいいわよ?』
花丸「えっ! 善子ちゃん、あの本持ってるの!?」
花丸「それは是非とも読みたいずら! えーと、今度、貸して欲しい、ずら、っと」カチャ…カチャ… ピロン♪
梨子「……」
花丸『こんど貸してほしいツラ』
梨子「……へぇ」
梨子「いい度胸してるじゃない……」コォォォォ… 千歌「うーん、梨子ちゃんから返信来ないなー」
千歌「曲作りとかで忙しいのかな?」
千歌「かと言って私一人でこんな難しい問題はクリアできないのだ…」
千歌「あ、そうだ」
千歌「曜ちゃんにも聞いてみればいいんだ!」カチャカチャカチャッターン ピロン♪
曜「おっ、千歌ちゃんからメールだ」
曜「えーっと」
千歌『花丸ちゃんに告白されちゃった。私、どうすればいいか分からないんだ、何かアドバイス貰えないかな?』
曜「えっ」 曜「そ、そっかー。花丸ちゃんがねぇ」アハハ
曜「……」
曜「……えーい! ぐちぐち考えてどうするー、私!」
曜「こういう時は行動あるのみ! 全速前進ヨーソロー!」
曜「えーと、文面は……」カチャカチャカチャッターン ピロン♪
ピロン♪
花丸「わっ、一気に二通来たずら」
花丸「えーと、梨子ちゃんと、あれ、今度は曜ちゃんからも来てる?」
花丸「えっと……」 曜『千歌ちゃんから話聞いたよ。あんまり外野が口出すことじゃないんだろうけど、どうしても花丸ちゃんと一度話がしたいよ。返信待ってます』
梨子『随分と調子に乗ってくれてるわね? 上等よ、ツラ貸してあげようじゃない。いつ、どこでやる? 私は逃げも隠れもしない。花丸ちゃんを◯◯◯にしてあげる』 花丸「あ、あわわわ…なんか梨子ちゃんが尋常じゃないくらい怒ってるずら〜!」ガクガク
花丸「曜ちゃんのメールは……申し訳ないけど対応できないずら!」
花丸「今は梨子ちゃんの怒りを鎮めることだけ考えないと!」
花丸「えーと……」カチャ…カチャ… ピロン♪
曜「!」
花丸『ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい』
曜「……そっか」
曜「気持ち、話してくれるつもりはないんだね、花丸ちゃん」
曜「……」ハァ… ピロン♪
梨子「……」
花丸『今ちょっとイソガしくて対おうできない! またあとでね!』
梨子「へぇ」
梨子「へぇぇぇぇぇぇぇ?」
梨子「そっちからケンカ売ってきておいて」
梨子「忙しくて……対応……できないぃぃぃ……?」ピキピキピキ… ようりこは何で花丸のメルアド知ってるんだ?
ま、面白いからどうでもいいが 花丸「ふぅ……これでひとまずは一安心、かな?」
〜〜〜♪
花丸「ひぃっ!」ビクッ
花丸「こ、この着信……ダイヤさん?」
ピッ
花丸「は、はい……?」
ダイヤ『……』 花丸「ダイヤさん? あの……」
ダイヤ『よくも妹の気持ちを弄びましたわね……』
花丸「へ? いや、その……な、なんのことでしょう?」
ダイヤ『何のことでしょう!!??』
花丸「ひぃっ!!」 ダイヤ『……ふふふ、花丸さん。わたくし、よーく分かりましたわ。あなたにとって……ルビィなどその程度の存在に過ぎないのですね……』
花丸「だ、ダイヤさん! よ、よく分かんないけど誤解ずら! 絶対なにか間違ってる!」
ダイヤ『問答無用ですわ! ルビィは今の今までずっと泣いていたのです! あなたの訳の分からないメールに振り回されて!!』
花丸「え!!」
花丸「…………え??」 ダイヤ『戦争ですわ……』ボソッ
ダイヤ『こうなったら戦争ですわぁぁぁぁぁぁ!!』
プツッ……ツーツー
花丸「…………」 花丸「マルの……メール……?」
花丸「いったいどういう……」
ピロン♪
花丸「! あ、莉子ちゃ…ひぃぃ!!」
梨子『◯腕◯◯◯◯◯奥◯◯タ◯◯◯◯す。
◯型◯◯な◯◯◯◯叩◯◯◯◯。
頭◯◯剃◯◯ズ◯◯◯◯◯る。』 花丸「…………だ」
花丸「誰か助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」 善子「まーたずら丸から返信が途絶えた……」
善子「ずら丸め〜、このヨハネが一緒にメールのやり取りしてあげてるってのに、不届き極まりないわね〜」
善子「絶対本の話には食いつくと思ったんだけどなー」
善子「……」
善子「むぅぅぅ、別に寂しくなんかないんだから〜〜〜!」 曜「……」
曜「花丸ちゃんは千歌ちゃんが好き、かぁ」
曜「私、これから素顔で二人と接していけるかな……」
曜「……あー、ダメだ。どんどん気持ちがヘコんできた」
曜「どうしよう、なんか泣きそうだ……」
曜「……」
スマホスッスッ
プルルルルルルル…… 今日はここまでです。
次回、満を持してあの人が登場!! |c||^.- ^|| 鞠莉さんか果南さんですわね プルルルルル…ガチャ
鞠莉『チャオ〜♪』
曜「あ、鞠莉ちゃん、ごめんね、急に電話かけて」
鞠莉『ノンノン、水くさいことは言いっこナッシングよ。悩める若人を導くのがお姉さんの役目なんだから』
曜「え、まだ何も用件言ってないけど……」
鞠莉『わざわざ電話を掛けてきた、プラスその声の沈み具合。ああ〜悩んでるな〜ってすぐ分かっちゃうわよ』
曜「はは……かなわないなぁ」 鞠莉『さぁ、私にどーんと胸の内を打ち明けてご覧なさい!』
曜「…………」
曜「……実は、えっと……」 鞠莉『……り、リアリー?』
曜「うん、千歌ちゃんからメールが来たんだ……」
鞠莉『は、花丸がちかっちに告白……何だか信じられないわ』
曜「それで私、何というか、こう……もやもやして。花丸ちゃんと話がしたくてメールもしてみたんだけど…」
鞠莉『返事はなんて?』
曜「……ダメだった。謝るばっかりで、他にはなにも」 鞠莉『ふーむ……』
曜「ねぇ鞠莉ちゃん。私、なんでこんなに苦しいんだろう……」
鞠莉『……』
曜「自分の胸の中にある思いをどうすればいいのか、分からないよ……」
鞠莉『分からないなら、分からないままぶつかってみればいいじゃない』
曜「え?」
鞠莉『私に相談した時点で、心は決まっていたんじゃないの?』
曜「…………」 鞠莉『だったら私は背中を押すだけね』
鞠莉『大丈夫よ、曜。思い切ってぶつかってみなさい』
曜「……鞠莉ちゃん」
曜「ありがとう」
プツッ……ツーツー 鞠莉「ふふ、ファイトよ、曜」
鞠莉「うーん、それにしても納得がいかないわね」
鞠莉「花丸、そんな素振り見せたことあったかしら〜?」
プルルルルル……
鞠莉「ん? 今度はダイヤから?」ピッ 鞠莉「チャ…ダイヤ『鞠莉さん!! 戦争ですわ!』
鞠莉「……ワット?」 ダイヤ『花丸さんの家にカチコミですわ! ルビィが受けた辱めを千倍にして返してやりますの!』
ダイヤ『小原家の力で戦車と軍用ヘリをチャーターして下さい! 資金は全て黒澤家が持ちます!』
ダイヤ『鞠莉さんはすぐに準備に取りかかってください! わたくしはその間に近接戦闘用の日本刀の手入れを!』
ダイヤ『この闘いには黒澤家の威信がかかっておりますの! 完膚なきまでに花丸さんを……』
鞠莉「Hey Dia,are you crazy?」 千歌「なんとびっくり。曜ちゃんからも何の連絡もこないのだった……」
千歌「二人ともそんなに忙しいのかな〜」
千歌「う〜〜〜」
千歌「私はどうすればいいんだろ〜〜〜」ゴロゴロゴロゴロ
美渡「あーもう千歌! さっきからうっさい!」
千歌「美渡姉!?」 美渡「なにをさっきからわちゃわちゃしてるのよ、うっとうしいったらないわ」
千歌「いやー、それがね」
千歌「後輩の女の子から告白されちゃった」
美渡「ぶふー!?」
千歌「うわっ!」 美渡「げっほげほ! あ、あんた……軽いノリで何をカミングアウトしてくれてるのよ」
千歌「それで友達に相談したんだけど、二人とも忙しいみたい」
美渡「友達に相談!?」
千歌「うん」
美渡「あ、あんたねぇ……そういうのを簡単に言いふらすんじゃないの!」 千歌「だってどう答えていいか分からないんだもん」
美渡「そういうのは当人同士で解決するもんなの! 絶対なんかめんどくさいことになるから!」
千歌「えー?」
志満「二人ともー? お客様に聞こえるからちょーっと静かにしてね?」ニコッ
千歌・美渡「は、はーい……」 千歌「なに?」
志満「そういうことは、メールで済ませちゃダメ。ちゃんと顔を合わせて話しなさい」
千歌「顔を合わせて……」
志満「そう。大事なことなんだから、ね?」
千歌「……うん、分かった! ありがとう志満姉!」 >>114一行目抜けてた
志満「それから、千歌ちゃん?」
千歌「なに?」
志満「そういうことは、メールで済ませちゃダメ。ちゃんと顔を合わせて話しなさい」
千歌「顔を合わせて……」
志満「そう。大事なことなんだから、ね?」
千歌「……うん、分かった! ありがとう志満姉!」 千歌「じゃあちょっと今から行ってくる!」
美渡「今から!?」
志満「はい、行ってらっしゃい。気を付けてね」
千歌「はーい!」
志満「うふふ、若いっていいわねえ」
美渡「大丈夫かな……」 千歌「そうだよね、花丸ちゃんと話してみれば、どうすればいいかも分かるよね」
千歌「よーっし、練習で鍛えたこの脚で……ってあれ」
梨子「ふふ……ふふふ……」ヒタヒタ
千歌「梨子ちゃん!?」
梨子「あら……千歌ちゃん……」
千歌「何で白装束着て頭にロウソク立ててカマ持ってるの!?」 梨子「これはね、生臭坊主に天誅を下すためよ」
千歌「どういうこと!?」
梨子「千歌ちゃんに近づく無頼の輩には私がこの手で罰を与える……」
梨子「ゴォォォトゥゥゥゥヘェェェェェル!!!」
千歌「うわぁぁぁぁぁん! 梨子ちゃんがおかしくなっちゃったよぉぉぉぉ!」 果南「ほっほっほっ……」タッタッタッ
果南「ふぅ〜、やっぱランニングは気持ちいいなぁ」
果南「あー、でも随分遠くまで来ちゃったな……そろそろ戻るか」
果南「……ん?」
花丸「……タスケテ……タスケテ……」
果南「……花丸ちゃん?」 花丸「うぅ……粗茶ですが……」コトッ
果南「あ、お気になさらず」
花丸「果南さん……オラを助けて欲しいずら……」
果南「いったい何があったのさ? 道端で潰れた肉まんみたいになってたけど」
花丸「オラ、パソコン買って……慣れたくて……め、メール打ってただけなのに……」グスグス
果南「うーん、要領を得ない」 ー10分後ー
花丸「……ということずら」グスグス
果南「つまり、メール打ってただけなのに何故か梨子ちゃんはぶちギレてて、ダイヤからは恨みを買い、どうやらルビィちゃんを泣かせてしまったらしい、と」
花丸「うん……そして絶望のあまり外に飛び出して慟哭していたの……」
果南「ええと、何をどうすればそういうことになるの?」
花丸「オラにも分からないよ……」 果南「原因がないとそうはならないよ。やっぱりそのメールに問題があったんじゃない?」
花丸「でも、何も変なこと書いた覚えはないずら……」
果南「ちょっとメール見てもいい?」
花丸「どうぞ」
果南「でも私もこういうの疎いんだよね〜。果たして役に立てるかどうか」カチッ 果南「えーと、これが最初のメールで、次が……あれ」
花丸「どうしたの?」
果南「これ、二通目ルビィちゃんに行ってない? ほら、善子ちゃんに送るつもりだったやつ」
花丸「え?…………ほ、ホントだ…………」
果南「うわ、他のメールもだよ花丸ちゃん。返信してる相手がぐちゃぐちゃだ。誤字もあるし」 花丸「…………これはつまり」
果南「うん。つまり………」
花丸「パソコンが壊れた?」
果南「そういうこと!」 何もしてないのに壊れたみたいなこと言うなwwwww 花丸「そうだよね、善子ちゃんに送ったはずのメールがルビィちゃんに行くなんてありえない……」
果南「うん。間違いなくこのパソコンは壊れてるよ」
花丸「でも何でだろう……オラ、変なとこは触っていないと思うずら」
果南「もしかすると、ウイルスの仕業かもしれないね」
花丸「ウイルス!? パソコンも風邪を引くの!?」
果南「え」 花丸「知らなかった、そうと知ってれば寒い場所にずっと置いておいたりしなかったのに……毛布とかかけてあげれば良かった……」
果南「待って待って花丸ちゃん。そのウィルスじゃないよ」
花丸「?」
果南「そうだなぁ、パソコンの中に悪者が入り込んだって感じかな」
花丸「悪者……」 果南「私も詳しくはないんだけどね、一度それにやられると、アドレスを勝手に知られてしまったりするらしいよ」
花丸「じゃあもしかして、皆の様子がおかしいのは……」
果南「ウィルスのせい、かもしれないね」
花丸「なんてことずら……」 果南「梨子ちゃんのメールを見たけどさ、考えてもみて、梨子ちゃんがあんな汚い言葉を使うと思う?」
花丸「思わないずら……」
果南「そのウィルスが悪さをしているとは考えられないかな?」
花丸「梨子ちゃんのメールを、悪意ある文章に変換した……?」
果南「そう。ウィルスには色んな種類があるらしいから、そういうことをしてもおかしくはないと思う」 花丸「! ま、まさかルビィちゃんが泣いちゃったのも……」
果南「逆に花丸ちゃんの文章が送信される瞬間に悪意あるものに書き換えられたんじゃないかな」
花丸「お、恐ろしいずら……」
果南「ダイヤが怒ってるのも当然だね。ルビィちゃんに悪口なんて言えば怒らないはずがない」
花丸「じゃあ全ての元凶は……そのウィルスのせいということ!?」
果南「そういうことになるね」 花丸「ゆ、許せない……許せないずら!」
果南「落ち着いて、花丸ちゃん。逆にそのウイルスさえやっつければ、パソコンは元通りになるかもしれないんだよ」
花丸「そっか。そうなれば、フツーにメールが送れるようになって……」
果南「うん。皆の誤解も解けるって訳だ」 花丸「……マル、やるよ。この……このウィルスがルビィちゃんを泣かせたのなら」
花丸「オラは絶対、こいつを許さない!」
果南「よっし、私も手伝うよ花丸ちゃん!」
花丸「お願いするずら!」
果南「二人でやろう、このウイルスを倒すんだ!」
花丸「おー!」 果南がウィルスを知ってる!?と思ったら予想外の方向にw 「これ以上は悪くならない」ということは決して無いのだなあ(しみじみ) ブゥゥゥゥン……キッ……バタン
ダイヤ「あ、鞠莉さん! 遅いですわよ!」
鞠莉「これでもかなり飛ばしてきたのよ?」
ダイヤ「わたくしはもう準備万端ですわ!」
鞠莉「ダイヤ、お願いだからその日本刀をしまって。甲冑と兜も脱いで」 ダイヤ「んまー、何をおっしゃいます! これから寺生まれの悪鬼を成敗しようという時に!」
鞠莉「……」
ダイヤ「頼んでおいた戦車も軍用ヘリもないじゃありませんの! やる気ありますの!?」
鞠莉「電話じゃ話にならないから直接会いに来たけど、思った以上に重症ね……」 ダイヤ「成敗! 成敗ですわ!」ブンブン
鞠莉「あぶっ……! それ振るのやめなって!」
ダイヤ「悪・即・斬!ですわ!」
鞠莉「ダイヤ、ちょっと話聞いて。何を花丸にそんなに怒ってるの?」
ダイヤ「ですから、何度も申し上げたように花丸さんはルビィを弄んだのです!」
鞠莉「その意味がよく分からないのよ」 ダイヤ「でしたらメールを見てみれば分かります!」バッ
鞠莉「……メールの画面撮ってあるんだ」
ダイヤ「証拠として裁判に持ち込みますわ!」
鞠莉「ダイヤは花丸をどうするつもりなの……?」 鞠莉「えーと…………」
花丸『つきあってくれるとうれしいな』
ルビィ『付き合うってどういうこと……?』
花丸『おらは好きだよ』
ルビィ『花丸ちゃん、私、泣き虫だし、気は小さいし、花丸ちゃんの横にいていいのか、分からないよ……きっと花丸ちゃん、私のことを知れば知るほど幻滅すると思うよ?』
花丸『ごめんなさい』
鞠莉「……」ウーン… ダイヤ「どうですか!? 一方的に告白しておいて、一方的に振る! ルビィは真剣に考えて答えたというのに、あのアマは……!」
鞠莉「ダイヤ、シャラップ」
鞠莉(……花丸がちかっちに告白したって聞いた時からおかしいとは思ってたけど、これは……)
鞠莉「もしかして、花丸……いや、そんな上手いこといく訳が……」ブツブツ
ダイヤ「何をブツブツ言ってますの?」 鞠莉「んー、やっぱり直接会いに行くのが一番分かりやすいわね」
ダイヤ「そうですわ、早く鬼退治に行きましょう!」
鞠莉「ダイヤ、ルビィを呼んできて。あとそれ脱がないと車乗せないからね?」
ダイヤ「お断りしますわ!」キッパリ
鞠莉「…………オーケー。じゃあ脱がなくていいからルビィ呼んできて」
ダイヤ「かしこまりましたわ!」 ピンポーン……
果南「花丸ちゃん、さっき掲示板で聞いた質問の答えが色々帰ってきたよ!」
つ『パソコンに疎いJKです。パソコンがウイルスに感染してしまったみたいなのですが、対処法を教えて貰えませんか?』
花丸「えっ、どれどれ!?」
果南「えーと……」
『下着姿うpすれば教えてやらんこともない』
果南「よっと」ヌギッ
花丸「か、果南ちゃんそれはダメずら!!///」 ピンポーン……
果南「えーと、他のは……」
『風邪薬かければ治るんじゃね?』
花丸「薬箱持ってきたずら!」ドン
果南「花丸ちゃん、これさすがに嘘だよ!」 ピンポーン……
『神に祈れ』
花丸「ずらぁぁぁぁぁ……」(‐人‐)
果南「むぅぅぅぅぅ……」(‐人‐) ピピピピピピピンポーン……
花丸「はぁ……はぁ……ウイルス、倒せたかな?」
果南「まだ分からない……というか、今更だけどこれホントに正しい対処法なのかな?」
花丸「うーん、でもオラ達だけじゃどうすればいいか分からないずら」
果南「だよねぇ……」 スパーン!
善子「こらぁ! インターホン鳴らしてるんだから出てきなさいよ!」
花丸・果南「善子ちゃん!?」
善子「ヨハネ!!」 果南「何で善子ちゃんがここに?」
善子「何でも何もないわよ。ずら丸が急にメール返さなくなったと思ったら、電話しても全然出ないんだもん。てか、ヨハネ」
花丸「電話?……はっ、ホントだ。いっぱい掛かってきてる……」
善子「気づきなさいっての」
果南「もしかして、それで心配になって家まで来たの?」
善子「な、何よ! 悪い!?///」
花丸「よ、善子ちゃ〜ん!」ダキッ
善子「ああっ、もう! ヨ、ハ、ネ!」 善子「で? 何やってたの? この私からの連絡を無視するほどなんだから、よっぽどの事態が起きたんでしょ?」
果南「実は……その通りなんだよね」
花丸「パソコンがウイルスに感染したずら……」
善子「ウイルス?」
果南「うん。送ったメールが別の人の所に送信されたり……」
花丸「悪意に満ちた文章に変換されてしまうずら……」
善子「…………は?」 善子「何そのウィルス。超怖いんだけど」
花丸「百聞は一見に如かず、ずら」
果南「このメール画面を見れば分かるよ」
善子「えーと……?」
善子「……」
花丸「どう、善子ちゃん?」
果南「パソコンに強い善子ちゃんなら、何か対処法が分かるはずだよね」
善子「……」フラフラ 果南「あれ? フラフラ歩きだした!?」
善子「……」ガクッ
花丸「頭を抱えてうずくまったずら!?」
善子「…………頭痛い………」
果南「これは……」
花丸「善子ちゃんでも対処できないほどのレベル……?」ゴクッ 花丸「ど、どうしよう果南ちゃん!」
果南「仕方ない。他の回答を試してみよう」
『ウィルスは磁石にくっつくからパソコンに磁石近付けてみ。強力なやつじゃないと意味ないからな』
花丸「えーと、磁石磁石……」
果南「あ、私も探すの手伝うよ」
善子「やめんかアホ共ぉ!!」
花丸・果南「ひぃっ!?」 善子「はぁ〜〜〜、ずら丸だけならまだしも……果南、あんたにはガッカリしたわ」
果南「なんか凄い失望された……」
花丸「オラ最初から期待されてない……」
善子「あのね。これウィルス全然関係ないから」
果南「そうなの?」
善子「正直私も信じられないんだけど……ずら丸ならやりかねないってところが恐ろしいわ」 花丸「お、オラ何をしちゃったの?」
善子「返信する相手間違えただけよ。ウイルスとか関係なく」
果南「えっ」
善子「誤字もフツーに誤字。変換ミス。打ち間違い」
果南「えぇぇ〜……」
花丸「…………」
花丸「み、未知のウイルスが生まれた可能性も……?」
善子「現実を見なさい」 梨子「千歌ちゃん、放して! 私は行かなくちゃならないの! あの泥棒猫のところへ!」ジタバタ
千歌「何があったか知らないけど落ち着いて! その格好で外歩いてたら捕まっちゃうよー!」ガシッ
梨子「警察が怖くて女の子を愛せるかぁぁぁ!!」
千歌「意味分かんないよぉぉぉ!!」
「千歌ちゃん!!」
千歌「およ? 誰?」 曜「…ハァ………ハァ……ゼェ…ゼェ……」
千歌「あれ、曜ちゃん。どうしたの、そんなに息切らせて」
曜「あの、あのね、千歌ちゃん……私……」
千歌「?」
梨子「む……?」ピクッ
曜「私、私は…………!」
鞠莉『大丈夫よ、曜。思い切ってぶつかってみなさい』
曜「……! 私、私は千歌ちゃんのことが……!」 キキィィィィィ……!
曜「!?」
千歌「うわぁっ! 今度はなに!?」
ウィーン……
鞠莉「チャオ〜」
曜「ま、鞠莉ちゃん!?」
鞠莉「はい、皆乗って。今回の騒動の原因を確かめに行くわよ」
千歌「へ? 騒動って……」
鞠莉「話は後。さ、乗った乗った」 ルビィ「……」
ダイヤ「ふっ、皆さんが一緒なら心強いですわ」
千歌「わ、ルビィちゃんと…………誰!? 戦国武将!?」
鞠莉「ごめん、それダイヤなのよ。深くは突っ込まないであげて」
ダイヤ「成敗、成敗ですわ!」
千歌「す、すっごい気になる……」 曜「鞠莉ちゃん、私……」
鞠莉「曜。焚き付けた私が言うのも何だけど、ひとまずウェイトよ」
曜「どういうこと? 花丸ちゃんは千歌ちゃんに告白したんじゃ……?」
鞠莉「それがちょっと怪しいのよね〜。ま、実際に会えば万事解決よ」
曜「でも……」
鞠莉「今回の件をちゃあんと片付けた後、もう一度自分の気持ちに向き合ってみて。それからでも遅くないだろうから」
曜「……そっか。うん、分かった」 梨子「曜ちゃん」
曜「! 梨子ちゃん……」
梨子「さっき千歌ちゃんに言おうとした言葉……私には聞こえたわ」
曜「……うん」
梨子「……やっぱり曜ちゃんも同じ気持ちだったのね」
梨子「私、負けるつもりはないからね」
曜「! へへ、私の方こそ!」
梨子「ふふ、これは強敵ね」 梨子「じゃあ行きましょうか」
曜「……って、そのカッコのまま!?」 善子「…………」カキカキカキカキ…
善子「ずら丸のメールを全部確認してまとめたところ、多分こういう状況ね」トン
ルビィ ずら丸にいきなり告られていきなり振られる
ダイヤ ルビィにした仕打ちに対して立腹
鞠莉 メールのやり取りなし
千歌 ずら丸に告られたと思い込み、おそらく曜とリリーに相談
曜 話がしたいと申し出るも謝られる
梨子 千歌に告白したらしいずら丸にツラ貸せと煽られ、その後放置。ぶちギレ
ヨハネ 美しい
果南+ずら丸 アホ二人 果南「これはひどい」
善子「私もまとめてみてビックリよ。ずら丸ミラクルね」
果南「ていうかアホ二人ってひどくない?」
善子「事実よ」
果南「うぅ、私だってパソコンとか弱いんだよぅ」
善子「限度があるわ。何がウィルスよ全く」
果南「……あれ、というか花丸ちゃんは?」
善子「部屋の隅っこで膝抱えてるわよ」
花丸「…………」ズーン…… 果南「ありゃ。まぁ当たり前か」
善子「こんな状況に陥れば仕方ないわね」
花丸「オラは……オラは……ただ……ぱそこんに…………慣れ………ようと…………」ブツブツブツブツブツ…
果南「うーん、あれはしばらく立ち直れないかな」
善子「まったく、送る相手ちゃんと確認すればこんなことには……」
プルルルルル…
果南「お? 電話だ」ピッ 果南「もしもーし」
鞠莉『あ、果南? あなた今どこ?』
果南「? 花丸ちゃんの家だけど。善子ちゃんも来てるよ」
鞠莉『オゥ♪ それはギョーコーね。花丸に掛けても繋がらないんだもん、丁度良かったわ』
果南「何の話? 鞠莉は今何してるの?」
鞠莉『アクアの他のメンバー全員連れて、花丸の家に向かってるわ』
果南「え、そうなの」 鞠莉『果南も色々ややこしい話になってるのは分かってるでしょ?』
果南「うん、私も状況が飲み込めたところだよ」
鞠莉『あら、ホント? それじゃあすぐそっちに着くから、説明よろしくねー。バーイ』
果南「あ、ちょっと……」
『果南さん!? 花丸さんがいるなら身動きが取れないように拘束…………プツッ』
ツーツー……
果南「……今のはダイヤかな?」 善子「どうやら都合良くこっちに向かってるみたいね」
果南「だね。何とか丸く収まりそうで良かった」
善子「ずら丸。みんな家に来るわよ」
花丸「はぅっ!?……うぅ、顔合わせたくないずら……」
果南「そうだよねー。ま、他の皆には私と善子ちゃんで説明するから」
善子「ヨハネ!……ルビィにはちゃんとあんたから話しなさいよ?」
花丸「う…………わ、分かったずら」 ブォォォォォォォン……キキー
センソウデスワァァァァ…
ダイヤ!? ストップストップ!
オー、ココガハナマルチャンチカー
オッキイネー
ツラカシニキテアゲタワヨ…
果南「……来たみたいだね」
善子「えらい賑やかね……」 ルビィ「……」
花丸「……」
ルビィ「……」
花丸「……ぁ、ぁの、ルビィちゃ……」
ルビィ「花丸ちゃんのばか」
花丸「!」ガーン! ルビィ「あほ。どじ。まぬけ。機械おんち」
花丸「ぅ、ぅぅ……返す言葉もないずら……」
ルビィ「許さないからね」
花丸「えっ……」
ルビィ「………………き」
花丸「?」
ルビィ「……ケーキバイキング……おごってくれなきゃ、許さないからっ///」 花丸「! うんっ! うん! 奢る! 奢るよルビィちゃん!」
花丸「うわぁぁぁぁん、ルビィちゃぁぁぁぁん!! 大好きずらぁぁぁぁぁ!」ギュッ
ルビィ「ふんだっ///」プイッ 善子「ふー……世話が焼けるったらないわ、ずら丸のやつ」
千歌「そ、そういうことだったんだ、あー、びっくりしたなぁもー!」
曜「はー、良かった……」
千歌「曜ちゃん、何が良かったの?」
曜「え!? な、何でもないよ!」
千歌「?」 果南「やれやれ、一件落着、かな?」
鞠莉「果南、なんかカッコいいこと言ってるけど、あなたは状況をややこしくしただけよ?」
果南「うぐぅ……」
鞠莉「じゃ、無事に解決したところで帰りましょうか。みんな車に……ん?」 「住職! 先ほど鎧武者と白装束の女が寺に……!」
「なにぃ!? 戦国の亡霊か!?」
「数珠じゃ! 札もありったけ持ってこい!」
「はんにゃ〜はらみった〜じ〜」
「破ァ!!」
鎧武者「ま、そういうことでしたら許してあげますわ」
白装束「そうですね。特別に」
鞠莉「あなた達は早く着替えなさい!!」 ーー後日
鞠莉「うーん、デリシャスね!」モグモグ
果南「うん、このケーキも美味しいや」モグモグ
ダイヤ「……ええ…おいしいですわ……」モグモグ
果南「なんか元気ないねー、ダイヤ」
鞠莉「我を忘れて暴走したあげく、通報されかけてたからね」
果南「あー、それでか。確かに思い返したくない思い出だろうね」
ダイヤ「わたくしは……わたくしは何を……」ズーン… 千歌「甘い! うまい! 幸せ!」モグモグモグモグ
梨子「千歌ちゃん、あんまり食べると太るわよ?」
千歌「食べた分は動いて使うから大丈夫!」
曜「あはは、千歌ちゃんらしいね」
梨子「もう…………はい、あーん」
千歌「あーん」
曜「ちょ!? さりげなく何やってんの!?」
梨子「んー? あーんくらいフツーよ? 曜ちゃん?」ニヤリ
曜「くっ……! ま、負けないからねー!」
千歌「おいしー」モグモグ 花丸「オラの……オラの今月のお小遣い……」ズーン…
花丸「うぅ、なんで皆ちゃっかりついてきてるずら」
善子「人騒がせな事したんだから、これくらいは我慢しなさい」
善子「ほら、あんたが読みたがってた本貸してあげるから」
花丸「むぅ〜……」
善子「何だかんだ解決したんだから、よかったでしょ、ほら、ルビィを見てみなさい」
花丸「え?」
ルビィ「〜〜〜!! 美味しい〜♪」モグモグモグモグ 善子「あんなに笑顔になってるんだし、いいんじゃない?」
花丸「うーん、確かにあの笑顔を見ると許せちゃうずら」
善子「そうでしょ」
花丸「あ、そうだ、写真撮ろうっと」
善子「? 撮ってどうするのよ」
花丸「パソコンに保存してー、ふぉとしょっぷに挑戦するずら!」
善子「やめときなさい」
おしまい 元ネタはアンジャッシュのネタですが、書いてるうちにズレていきました。
>>45とは別の人です。
>>69については書いてる方も訳分かんなくなってました。ルビィちゃんが皆に教えてたってことでどうかひとつ……
ダイヤさんと梨子ちゃんごめんなさい 乙でした
いきなり鎧武者が家入ってきたら悲鳴上げるわ 乙です
アンジャッシュ好きだからとても楽しめました ノcノ,,・o・,,ノレ パソコンが壊れた?
∬( c||^ヮ^|| そういうこと!
すげぇ笑ったわ |c||^.- ^|| ルビィの純情を弄んで許せませんわ 一気読みしたがめっちゃ面白かった
これはいいドタバタコメディ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています