千歌「はじめまして。私の事覚えてる?」
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梨子「えっ?」
千歌「はじめましてじゃないんだよ、実は」
梨子「えっと…ご、ごめんなさい…」
千歌「…あはは、気にしないで…あ、でも」
梨子「?」
千歌「お詫びにピアノ聴きたいな、梨子ちゃんのピアノ」
梨子「…どうして私がピアノ弾けるって知ってるの?」
千歌「…私は覚えてるから、梨子ちゃんのこと」 千歌「どうしよう…梨子ちゃんがいないと……Aqoursが……」ブツブツ
曜「ち、千歌ちゃん?大丈夫?」
千歌「大丈夫じゃないよ!」バッ
曜「うわっ、びっくりした…」
千歌「梨子ちゃんがいないとAqoursが始まらないんだよ!!」
曜「あ、あくあ?」
千歌「スクールアイドル部!!」
曜「あ、もう名前ついてたんだ…」
千歌「なんで…前は転校してきたのに…」 曜「千歌ちゃんはなんでその転校生の事知ってたの?」
千歌「だ、だって梨子ちゃんは……えっと……き、昨日会ったから…」
曜「昨日?」
千歌「う、海に飛び込もうとしてたのを私が引き止めて…そのまま一緒に落ちて…」
曜「あはははっ!何それ」クスクス
千歌「…あ、そうだ!!!」
曜「うぇ?」
千歌「曜ちゃん!今日は私早く帰るから!!」
曜「えぇ?うん…??」 放課後
千歌(待ってて梨子ちゃん……!!)タッタッタ
千歌「見えた!!……梨子ちゃんの家!!」
千歌「引越しのトラックが泊まってる!!やっぱり梨子ちゃんはこっちに来てるんだ…!!」
千歌「はぁ…はぁ……ゴクリ」
ピンポーン
千歌「お願い梨子ちゃん…出てきて……」
ガチャッ
千歌「あっ、梨子ちゃ……あ」
引越し屋「うん?お嬢ちゃんどうしたの」
千歌「あっ、えっと、ここの家に引越してきた人って…」
引越し屋「あぁ、先週荷物をここに運んだのに今日は元の家に運び直すんだってさ」
千歌「えっと、それって…」
引越し屋「引越し中止!って事だろうねぇ」
千歌「……そんな……」 翌日
曜「千歌ちゃん大丈夫?」
千歌「……うん」
曜「…スクールアイドル、やるの?」
千歌「やりたい…けど…」
千歌「あの9人じゃなきゃダメなんだよ…」
曜「千歌ちゃんが本気なら、私も手伝おうと思ってた」
千歌「……うん」
曜「…私部活行ってくるね」
千歌「…うん」 一年後
高校2年生最後の日
千歌「明日から3年生かぁ〜」
曜「なんか感慨深いねぇ」
千歌「……学校、変わっちゃうね」
曜「しょうがないよ、入学希望者がいなかったらしいし」
千歌「……そうだね」
曜「私達にはどうしようもなかったんだしさ」
千歌「…………そう、だね」 曜「新しい学校でも頑張らないとなぁ〜」
千歌「曜ちゃん、転入して早々に全国大会決まってるもんね」
曜「頑張ってきたからねぇ…千歌ちゃん応援来てよ?」
千歌「もちろん行くよ」
曜「全国大会かぁ…優勝したいなぁ…」
千歌「優勝かぁ……」
曜「そういえば千歌ちゃんの好きなスクールアイドルの…なんだっけ」
千歌「セイントスノー?」
曜「うん、なんかおっきな大会出たんでしょ?どうだったの?」
千歌「…わかんない」
曜「えぇ…調べてないの?」
千歌「うん」
曜「そっかぁ〜…」
千歌「……そろそろ帰ろっか」
曜「だね、また明日ね」
千歌「うん、またね」 千歌「ただいま」
美渡「おかえり千歌、早かったじゃん」
志満「明日から新学期なんだから今日は早く…」
千歌「今日は早寝するよ〜」トタトタ
ガチャッ
千歌「…はぁ〜…」ボフッ
千歌「………」
千歌「…………これで終わり?」
千歌「……」
千歌「……ねぇ」
千歌「…………」
千歌「………」 「ちかちゃん」
千歌「うん」
「…あれ?あんまり驚かないね」
千歌「…私、なんにもできなかった」
「……」
千歌「…学校を救いたい、本気だったんだよ?でもできなかった…」
千歌「気付いたの、私1人でできるわけないって」
千歌「Aqoursの皆がいないと…私、なんにもできないんだって」
「……えっと、なんの話?」
千歌「………えっ?」
「えっ?」
千歌「……あ、あなたが私を…時間を巻き戻してくれたんでしょ?」
「…ちかっち、時間を巻き戻したの?」
千歌「えっ?」 「なんやそういう事か〜」
千歌「……元に、戻して貰えないかな?」
「え?また巻き戻し?」
千歌「ううん、そうじゃなくて元に…浦の星女学院が廃校になっててもいいの、Aqoursの皆がいる所に…帰りたい」
「…あくあ…?」
千歌「…お願い、もう一度…皆に会いたいの…」ポロッ
「……残念だけどちかっち、それはできへんよ」
千歌「…なんで…」
「…時間を巻き戻したなら…元々その間に起きた事は全部消えるんよ」
千歌「だからそれをナシにして…」
「…ちかっち、Aqoursはそもそも存在してないんよ」
千歌「………Aqoursが…ない…?」
「そう、Aqoursは最初っからない」 千歌「…私…私、なんて事を……」ポロポロ
「…やり直す?」
千歌「……えっ?」
「この1年間をなかったことにして…また初めからやり直す?」
千歌「…できるの?」
「できるよ?星に願えば」
千歌「私…私は…」
>>58
やり直すor別の願い事をする 千歌「…ううん、もうやめるよ」
「…ええの?」
千歌「気付いたの、Aqoursは奇跡なんだって」
「奇跡?」
千歌「うん、私があの日μ'sと出会って、梨子ちゃんが転校してきて、Aqoursの9人が揃って…やろうと思ってできる事じゃなかったんだ」
「そっか…奇跡かぁ」
千歌「それに…私には思い出があるから」
「…じゃあ、願い事はやめとく?」
千歌「…代わりに…別の願い事してもいい?」
「いいよ、なんでも一つだけ叶えてくれるから」
千歌「…じゃあ…」
千歌「Aqoursの皆と…またいつか、どこかで出会えますように」
ーーーーーーーーーーーーーーーー 一年後
都内のカフェ
千歌「……こんにちは」
?「えっ?あ、こ、こんにちは」
千歌「いきなりごめんね、席空いてなくて…隣座ってもいいかな?」
梨子「あ、は、はい、どうぞ」アタフタ
千歌「ふふっ…はじめまして。私の事覚えてる?」
梨子「えっ?」
千歌「はじめましてじゃないんだよ、実は」
梨子「えっと…ご、ごめんなさい…」
千歌「…あはは、気にしないで…あ、やっぱり」
梨子「?」
千歌「お詫びにピアノ聴きたいな、梨子ちゃんのピアノ」
梨子「…どうして私がピアノ弾けるって知ってるの?」
千歌「…私は覚えてるから、梨子ちゃんのこと」
梨子「……あっ」
千歌「ん?」 梨子「…私も…覚えてる、知ってる、あなたの事」
千歌「…えっ?」
梨子「…名前は…わからないけど…」
千歌「……あ……うぅ……」ポロッ
梨子「えっ?な、泣いてるの?」
千歌「うっ…っ…ううん!大丈夫!………私は高海千歌。地元から出て今はそこの大学に通ってるの」
梨子「私は桜内梨子。学校は…」
おわり Twitterで過去作まとめてます。
@sstakoyaki2ch
千歌「東京の大学に入ったけど思ったより普通だった」
http://itest.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1573984871/
このssと同時に書いてたのでもしかしたら被ってたかも。
あとまとめサイトの管理人はできたらこのレスもまとめてください… 乙でした
読んでて>>64の作品を薄っすらと思い出したけど同じ作者でしたか 乙
ループものって人間誰でもやり直したいと思うことがあるから刺さるんだよね やり直しルートは書かない感じ…?
出来れば読みたい 高校生活は一度きり
だからこそ儚くも美しいんだなあ >>64
お前やったか
久々にリアルタイムで読んだが、ときめいた
そして切なかった…
パラレルワールド、自分だけ記憶が残ってる系に弱い自分にとっては刺さりまくる題材だった
また書いてくれ 学校は…ってアニメ1話でも溜めてたところで終わるのが良いね >>77
今までとは違う形で9人揃えてアニメとは違うエンド行って欲しい…… ここんとこのSSの中ではそこそこ面白い
他のつまらないSS書く奴等は多少参考にしたまえ イキるのはSS総合スレ内だけにして他で迷惑かけるな >>83
面白い系統なんかほとんど決まってんだよ
何か違うことをしようとして空回りしてるクソSS作家より何百倍も定番のでいいんだよ
>>84
黙ってろウジ このガイフォン総合スレで暴れてる奴じゃん
怖っお前が言っても説得力皆無だよ iPhoneは過去作が1000まで行ったとかイキってるけど人いっぱいいたからレスもらえただけじゃん
人がいない今、某虹のみたくレス沢山つくぐらいの書いてみろよ
書くみたいな事言ってもまだ投稿してねーじゃねーか
それともつまんなってレスつくのが怖いんか? 自分に否定定的な意見はすぐに池沼とか罵倒で返すけど、ss作者名乗ってるくせに語彙力ないんだね
さらにネットでしかイキれないって精神年齢中学生じゃん ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています