果南「今日もアルコールが体に染みるわ」
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曜「果南ちゃん、遊びに来たよ…うわ」
果南「あぁ?何?うわって何?えぇ?」
曜「もうお酒飲むのやめなよ…部屋の中すごいお酒臭いよ?」
果南「はっ!誰が辞めるモンかっての!高校卒業してから毎日毎日家業手伝って…このままこの田舎で一生を終えるって考えたら酒くらい飲みたくなるわ」
曜「確かに卒業はしてるけどまだ未成年じゃん…」
果南「成人式が終わったら飲んでいいんだって」ゴクッ
曜「でも年齢はまだ19…」
果南「あぁうるさいなぁ!曜には私の気持ちはわかんないよ!」
曜「…ごめん…」
果南「……ぷはぁ〜っ!うまい!」
曜「果南ちゃん…」
卒業して2年、果南ちゃんはAqoursの3年生組の中で唯一進学せず家業を手伝っていました。
鞠莉ちゃんは海外でビジネスだって卒業してすぐ出国してから帰ってこないし、ダイヤさんは大学へ進学してたまにしか帰ってこないし…果南ちゃんは毎日お酒を飲んで寂しさを紛らわしています。
かくいう私、渡辺曜も高校卒業後は地元に残って高飛び込み選手としてプロの指導を受けています。
でもほかの2人、千歌ちゃんと梨子ちゃんは東京の大学に行ってしまって、寂しいので頻繁に果南ちゃんの家に顔を出しています。
果南「曜もさぁ、酒飲んでみな?そしたらわざわざ私んちまで来なくても楽しいって」
曜「わ、私は果南ちゃんと会うのが楽しいからここに来てるんだよ!」
果南「へぇ〜、変わってんね」 曜「…そんなに美味しい?お酒」
果南「うーん、今飲んでるのは味は別にって感じかな、ほら」ポイッ
曜「おわっと…って、渡されても私は飲まないよ!」
果南「1口だけ飲んでみなよ、私が馬鹿舌なのかもしんないし」ケラケラ
曜「…ひ、一口だけなら」
曜「……ごくっ…んぶっ!?」
果南「あっはははは!!!1口だけとか勿体ないって!ほら飲め飲め!!!ぎゃはははは!!」グイグイ
曜「ちょっ、ぶぼっ…ごくっ…か、果南ちゃん!!無理やり飲ませないで!!ごほっ!押しつけないで!!」
果南「いいからいいから〜、ほら、これで曜も未成年飲酒だ」グイグイ
曜(だ、だめだ…果南ちゃん力強いからなぁ…全部飲むまで離してくれないやつだ…)
曜「…ごくっ、ごくごく…」
果南「おっ、いい飲みっぷり」
曜「ぶはっ…はぁ…はぁ……果南ちゃん!!さすがに私でも今のは怒るよ!!」
果南「ごめんごめん!魔が差してさぁ…」
曜「………反省してないでしょ」
果南「してるってぇ」ヘラヘラ 曜「…だいたい果南ちゃんはお酒にっ……あれ?」フラッ
果南「んぇ?曜?」
曜「あれ……なんか…足に力が…あっ」グラッ
果南「曜!」ガシッ
曜「……ご、ごめん果南ちゃん、コケちゃったみたい…あはは」ポッ
果南「…顔真っ赤じゃん」
曜「果南ちゃんに抱き止めてもらったから照れちゃったかな?ふふ」
果南「いや、酒でしょ」
曜「いや今のはそういう冗談で…」
果南「あーあー解説とかいいから、曜って酒弱いんだねぇ」
曜「…誰のせいで…うぇ、気持ち悪い…」 果南「ほら、横になってなって」
曜「う…うん…」ゴロン
果南「……ちょっと調子乗りすぎたわ、ごめん」
曜「…反省してるならいいよ」
果南「…うん」
曜「………」
果南「………」
曜「…ねぇかなんちゃ」
果南「酔い覚めたからもう1本取ってくるわ」スタスタ
曜「えっ」
曜「………えっ」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
曜「って感じでさぁ…」
千歌「果南ちゃんが…」
梨子「お酒は人を変えるって本当なんだ…」
千歌ちゃんと梨子ちゃんが東京から帰ってきました。
なんでもまた海の声が聞きたいらしくて、果南ちゃんのところに予約をとったんだそう。
曜「あの頃のかっこよくて母性の塊だった果南ちゃんはどこに消えちゃったんだろう…はぁ…」
千歌「なんかその話聞いてたら果南ちゃんに会うのが怖くなってきたよ…」
曜「今から会うんだから覚悟決めてよ千歌ちゃん」
梨子「さ、さすがに大丈夫だよね?今から海行くんだし、果南ちゃんにとっては仕事だし、私たちお金も払ってるし…」
千歌「だ、大丈夫だよ梨子ちゃん。さすがに勤務中だよ?ね、曜ちゃん」
曜「………うーん」
千歌「え、曜ちゃん?」
曜(今の果南ちゃんならやりかねん…) 果南「2人とも久しぶりだねぇ」
千歌「果南ちゃん!」
梨子「お久しぶりです」
果南「ちょっと大人になったんじゃない?ん?」ニヤニヤ
千歌「そうかなぁ?中身はなんにも変わらないけど…」
梨子「曜ちゃん……」
曜「普通の果南ちゃんだ…」ジーン
梨子「ほっ…」
果南「ようし、じゃあさっそく行こっか」
千歌「れっつごー!」
梨子「おー!」
曜「しっかり者の果南ちゃんだ…」ジーン ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています