絵里「私の密かな楽しみ」
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※先輩禁止の前ぐらいのイメージで
絵里「はぁ…」
絵里(うん…どう考えても私が悪いのよ)
絵里(だって、学校生活がこんなに楽しくなるなんて思ってもいなかった…)
絵里(アイ活…うん…楽しいと思うわ…本当に) 絵里(上手くいけば、私たちの学校を守ることができるかもしれない…)
絵里(そう。だからといって)
絵里(この溜まりに溜まった生徒会の仕事を放置していい理由は一つもないのよね) 絵里(だから練習が休みの今日、この積みあがった書類を崩すにはいい日だわ)
絵里(なんで、こういう時に限って希はいないのよ…もう…)
絵里(いいのよ、神社のお仕事が忙しいのは分かるわ)
絵里(でも、ちょっとだけ文句を言ってもいいわよね) 絵里(なんて、こんな態度じゃ良くないわ)
絵里(しっかりやることはやっておかないと、理事長に合わせる顔がないもの)
絵里(それに、もし、万が一が起こってもみんなが最後まで学校生活を楽しめるように……)
絵里(ううん……こういうことは考えるのをやめましょう) 絵里(いつまでも、ぐちぐち文句を言っても始まらないわね)
絵里(でも、その前に…)
絵里(昨日新発売のこのチョコレート食べちゃってもいいわよねっ)
絵里(当然、生徒会長が仕事もせずにお菓子を…?って思う人もいると思うわ) 絵里(生徒会長だって、常日頃真面目でいるわけじゃないもの)
絵里(それに、これだけの仕事を一人でやれなんておかしな話よね)
絵里(そう。これは、仕事のモチベーションを上げるためにも必要なことなのよ) 絵里(ただ、今の私は生徒会長の他にもスクールアイドルをやっている身でもあるわ)
絵里(当然、色々な人に見られるわけだから体型を維持することも大事よ)
絵里(でも、これから私は一人で大変なお仕事をするのよ)
絵里(息抜きの一つもないと困るし、これぐらいのカロリーあっという間に消化できるもの) 絵里(これは、決して楽しみにしていた新作のチョコを食べるためではないわ!)
絵里(あくまでも、仕事の効率化の為よ)
絵里(というわけで)
絵里「いただきま……」
海未「失礼します」 絵里「……!??」
海未「あ、失礼しました。休憩中でしたか?」
絵里「……」
絵里「コホン…何か用かしら?」 海未「希先輩に、もし時間があるなら生徒会の仕事を手伝ってほしいと頼まれたものでして」
海未「後、練習メニューも一緒に考えてほしいなと思っていたのですが、迷惑でしょうか?」
絵里「そ…そう?助かるわ。ありがとう」
海未「いえ。私は何をすればよいのでしょうか?」 絵里「そうねえ……というより、一つ確認なのだけど」
海未「なんでしょう?」
絵里「……見たわよね」
海未「…?」
絵里「私がチョコを食べようとしてた姿…見てたわよね…?」 海未「すみません…タイミングが悪くて…」
海未「食事中の姿を見るなんて失礼でしたよね」
絵里「…それだけ?」
海未「はぁ…」 絵里「その…生徒会長が仕事をさぼってチョコを食べてるなんて」
絵里「ほら、なんか、言ってもいいのよ?ね?」
海未「あの…特に私は何も思いませんでしたが」
絵里「え…?」 海未「それよりも」
海未「絵里先輩が、そういう事を気にするのはなんだか可愛らしいですね」クスッ
絵里「なっ…///」
海未「絵里先輩のそういう一面を知ることができてよかったです」
絵里「も…もう…///」 海未「今までは絵里先輩は真面目で品行方正な生徒会長というイメージでしたが」
海未「なんというか、かわいい一面を見られて、今まで以上に親しみやすくなったような気がします」クスッ
絵里「そ…そう…」
絵里(こうして考えると、やっぱり私と他のメンバーの間にはまだ壁はあるわよね…)
絵里(でも、きっとこういう事が大事なのよね)
絵里(……見られたくなかったけど) 海未「あの…絵里先輩?」
絵里「ううん、なんでもないわ」
絵里「せっかくだし、このチョコレート食べながら仕事しましょうか」
海未「はい。よろしくお願いします。」
絵里(今までは、一人でこっそりって考えてたけど)
絵里(たまにはこうして誰かと食べるのも悪くないかもしれないわね) ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています