ルビィちゃんへの愛が重い善子ちゃんor善子ちゃんへの愛が重いルビィちゃんss
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初めは自分の厨二に付き合ってくれるノリのいい友達。
でもあまりにも周りと受け取り方が違うと感じてからは、もう既に意識はルビィちゃんに向いているんだよね。
何をしても喜んでくれて、笑ってくれて感動してくれる。そんないい子今までいなかったからすごく新鮮で自分も嬉しくてたまらなくなるんだよね。
ルビィちゃんの喜ぶ顔がみたい。あの子が笑うとこっちまでうれしい。嬉しくて嬉しくて、あの子のためなら何でもしちゃう、あの子のために生きる存在になっちゃうんだよね。 なんかそんな感じのSSなかったっけ 善子が若干病んでるやつ ルビィが自分の方にいつも来てくれると思ったらいつの間にか善子の方からルビィの方に行ってたみたいなの
伝われ 初めての出会いから、その自信に満ち溢れた堂々とした出で立ちに、自分にはないものを感じるんだよね。
小さい頃からの憧れのアイドルに感じた、美しくかっこいいその立ち振る舞い。その瞬間から、自分の視線がいつも善子ちゃんを追いかけていることにしばらく経ってから気づくんだよね。
その気持ちがなんなのか、分からないのに考える度に顔が熱くなって苦しくなって、善子ちゃんの顔を思い出して胸が痛いほど意識しちゃうんだよね。
尊敬の気持ちもあるから、善子ちゃんの行いには人一倍敏感に反応するんだ。いつも見せてくれるあの振る舞いが、自分の胸を躍らせて離さない。自分もあんなふうに自信に溢れたパフォーマンスをしたい。
気持ちの高まりは、いつの間にか別の感情に変わっていたことは、まだ幼い自分の感情では感じ取れないんだよね。 それを台本形式にするんだよ馬鹿!!!
風邪引いちゃうから早くしろ!!!! ルビィ→→→→→←←←←←(←←←←←←←)善子
こういうの好き すぅ…、と胸に冷たい風が吹いたような
そんな気分。
しん、と静まる教室で
私は彼女と出会った。 私には経験のない事だった。
ただ彼女の視線が私に向けられている、それだけなのに
こんなにも心を動かすものなのか 「私は堕天使のヨハネ。今宵、この出会いを盟友と誓いとせん」
スラスラとよく言葉が続くものだ。
思わず感心する。
ひんやりと肌を通る風が冷たいのは、きっと
まだ春が始まったばかりの空気を、窓が通してしまったから
そう思うことにした 彼女は目を逸らさなかった。
それもそうだ、お互い目線を離せずにいるのだから
ただずっと、教室の端から端、正反対の位置にいる2人が、長い時間糸で繋がれていた
プツリとそれを切るのは、その真ん中にいた幼なじみだった
「固まってるずらよ?大丈夫?」
平気だと伝える声が、驚くほどに震えていた 「津島ヨハネよ」
「黒澤ルビィです…」
すごい名前だ、と目を丸くしたら彼女は顔を赤くして俯いた。
ねぇ、どうしてあなたは私を見つめていたの?
それはあなたが私を見つめるから。
ねぇ、どうしてあなたはこんなにも気さくに接してくれるの?
それはあなたに興味があるから
ねぇ、どうしてあなたはそんなにも
私を魅了するのだろう 大きな瞳が眩しくて
溢れる笑顔がかわいくて
触れる手と手が愛しくて
私は
私は
恋をした 彼女はいつも私の近くにいた
もっとも、自分から彼女に近づいていたのだが
彼女は私の話を真剣に聞いてくれた。
私も彼女に伝えられるような話を沢山した。
私の気持ちが溢れる度、彼女の体に寄りかかるようになった
すこし我慢が辛くなってきた 「今度、うちで遊ばない?」
私は学校以外で彼女と会う、初めての約束をした
彼女の部屋は、なんというか、厳かだった
自分の家とは大違い。それでも彼女に手を引かれていたから安心した ベッドに腰かけ、学校での私たちのようないつもの他愛ない会話が続いた。
彼女は私の話を本当に真剣に聞いてくれた
とても嬉しかった。楽しかった
でも
物足りなくなった 重ねた手が、嘘みたいに綺麗に絡まる
鏡のように向き合う2人を繋ぐ、あの時の視線。
あぁ
そうか
あの時から私は
彼女に堕ちていたんだ 縮まる距離はゼロになり、2人を混ぜ合わせた。
震える手を抑えても抑えきれないのは
彼女もまた震えていたから。
絡む指をほぐし、また絡めた
今度は少し、暖かくなる
瞑る瞳がいじらしく、重なる熱が愛おしい
彼女の気持ちを、世界で誰よりも理解していたから
言葉はもう交わされなかった ガリリッ…
背中に鈍い痛みが走る
抱き寄せた彼女の体は、腕を背にまわして動かない。
爪で
「しるし」
長い沈黙が、私の耳元から消える
つぅ…、と冷たい熱が腰まで垂れ落ちる
驚いて離した彼女は、蕩けそうな顔で舌を染めていた 掻き立てる
巡る欲望も、彼女との営みも
私は私であるために
彼女に全てを捧げまいと
爪を立て、引き寄せて、その白肌に歯を立てて
私があなたのものならば、あなたは私のものであれ
初めての口付けは彼女の味だった 「あ、おはよう、ルビィちゃん善子ちゃん」
友達の声に返そうと声をだす
ガラガラと喉が絡む
目の腫れは引いた、舌も唇も目立たないくらいにはなった。
背中が
治らなかった 当然のような心配の声も、背中の痛みにかき消された
今日は水泳がある
無理だ、休ませてもらおう
2人言葉も交わすことなく教室を後にした 女子は水泳を休むものだ
教師はもう流すように私たちの授業欠席を許可した
見学しても良かった
すこしぼーっとしていたかった
未だに実感がわかないのだから
彼女と一緒になれたことが ツンと鼻をくすぐる塩素の匂いが、やや強すぎる太陽の熱とともに眠気を誘う。
不意に
手が握られる
彼女が私の手を引いている。
どこにいても変わらないなら、とそんなことを言ってたような気がした 更衣室、天井付近の小さなくもりガラスから、僅かに差し込む日明が
辛うじて2人の輪郭を映していた
彼女は喋らない
薄暗くて表情も分からない
ゾクリと冷や汗が伝い、背中の傷が滲みた 不意に、噛み付くような愛情が注がれる
壁に追い込まれ、背中が付きそうになった
「やめて」
抑え込む手を払おうとする。でももう遅かった 冷たい ゴツゴツとした木の柱に背中が触れる
爪
あの時の痛みが襲う。
痛い
いたい
「このキズは消させない」
「私の印」
「痛みが走るたびに、思い出して」
あぁ
なんて痛み
ぼろぼろと零れる涙は、しかし痛みによるものではなくて グイッ、と彼女の腕を掴み、同じ目に合わせる様に背中を押し付けた
歪む
視線も、彼女の顔も
お互い涙が止まらない。
嬉しい
嬉しい 私だけのものにできた
あなただけのものになれた
嬉しい
うれしい
お互いの指にキスをして見つめ合う
あぁ
今度はどこに刻もうか
私の印を 2パターン書くの大変なので、どっちとも取れる文にしました。
片思い、両思い、両依存、の順で書いてます。
お目汚し失礼しました。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています