0001名無しで叶える物語(もんじゃ)
2019/11/28(木) 17:27:08.17ID:0ONqjSzE海未「はい。穂乃果やことりに話すのは少し気が引ける話なので、絵里ならばと……」
絵里「大丈夫。秘密は守るわ」
海未「ありがとうございます!」
海未「それで、その、相談というのが……恋愛というべきなのでしょうか。人を好きになることについてなんです」
絵里「へぇ……」
絵里(海未が恋愛相談!?確かにあの二人には相談できないわね)
海未「よく、色んな女性から憧れを抱かれていて、みんなその人を好きになるみたいな人がいるじゃないですか」
絵里「学校のアイドルとか、プリンス的なやつね?」
海未「それです。私自身、そのような人は嫌いではないのですが、やはり自分で話してみて、心が惹かれて、この人となら大丈夫。と思える人と結ばれたいと考えていました」
海未「ですが最近、そのアイドルのような人に心を惹かれる私がいて……」
海未「そんな人に惹かれてしまう私は、軽い、ミーハーな女なのでしょうか」
絵里「……」うーん
絵里「海未がその人に心を惹かれたって思うのはどうして?」
海未「些細なことに気を遣ってくれたり、本当にそれだけのことなんです。それが積み重なっていつのまにか姿を見かけるだけで……///」ポッ
絵里「なるほど……関わりがあるなら別に普通のことじゃないかしら」
海未「本当ですか?」
絵里「えぇ。大抵そういう『モテる人』って、外見以外に素敵なところがいくつもあるはずよ。みんな多分、そういうところに惹かれていくんだと思うわ」
絵里「海未もその人と実際に交流してみて、魅力的だと思ったんでしょう?それは正しく人を好きになってると言っていいと思うわ」
海未「なるほど……!なんだか急に心が晴れやかになってきました!あの人を好きになってもいいのですね!」
絵里「もちろん。ぁー……でも、その人と結ばれるまでの道のりは厳しいわ。ライバルがたくさんいるってことなんだから」
海未「ぅ……こんなことで悩んでいるようでは他の方たちに遅れを取っていますよね……」
絵里「恥ずかしがり屋な海未ちゃんのためにアドバイスするけど、手紙とかが一番いいのかも。連絡先とか書いておけばそこから距離を近づけることができるかもね」
海未「手紙!なるほど……それなら私にもできそうです!早速文面を考えますのでこれで失礼します!相談に乗ってくれてありがとうございました!」スタタタ
絵里「ふふ、ああいう一途な子に好かれる人ってどんな人なのかしら。ちょっと羨ましいわ」