0001名無しで叶える物語(らっかせい)
2019/11/21(木) 16:48:06.09ID:myQ2S/9Qサンシャイン劇場版で大量失点、スクスタも勢いをみせず惨敗だった
Twitterに響くファンのため息、どこからか聞こえる「もうオワコンだな」の声
無言で引退するライバー達の中、往年の覇者ラブライブ運営は独りベンチで泣いていた。
μ'sで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるブシロード・・・
それを今のスクスタで得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」運営は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、運営ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たい駅のベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってPU率を下げなくちゃな」運営は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、運営はふと気付いた
「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
ベンチから飛び出した運営が目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどにサイリウムが振られ、地鳴りのようにぼらららが響いていた
どういうことか分からずに呆然とする運営の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「運営、スクフェスリリースだ、早く行くぞ」声の方に振り返った運営は目を疑った
「な・・・南條さん?」 「なんだ運営、居眠りでもしてたのか?」
「に・・・ベイマックス?」 「なんだ運営、かってに新田さんをベイマックスにしやがって」
「三森さん・・・」 内川は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:アニメ2期決定 2番:ラーメン 3番:スクフェスリリース 4番:Final Live 5番:劇場版 6番:内川 7番:Snow halation 8番:Aquors始動 9番:素人図鑑
暫時、唖然としていた運営だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
希からトングを受け取り、焼肉屋へ全力疾走する運営、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、路上で冷たくなっている今井リサの弟が発見され、ぷちぐると台座は病院内で静かに息を引き取った