穂乃果「ロンだよ!」
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前回のラブライブ!
音ノ木坂の廃校を救うために奔走していた私は、スクール雀ドルの存在を知った!
ラブライブで優勝すれば、雀聖として注目を集めて学校に人が集まるかもしれない!
でも雀聖への道はとても険しいみたい! 一体どうなっちゃうの!? 十三不塔とか裏役満的なものが出てきたら
泣きそうになる にこ「このタイミングで動いてきたわね……全てツバサの描いた絵図の通りよ」
にこ「英玲奈が仕込んで海未に7本場まで和了らせ、役満まであと一歩のところで取り返す」
にこ「海未を堕とすと同時に、自分達は最高の逆転劇を演出できる」
真姫「でも穂乃果ならいつでも1巡目で和了れたんじゃないの?」
にこ「それは……」
希「ツバサちゃんが穂乃果ちゃんを抑えてるせいや」
希「真姫ちゃんの言う通り、連チャンしてる間に、仕込みも何も全て無視した穂乃果ちゃんが和了ってもおかしくない」
希「それができないのは、ツバサちゃんが穂乃果ちゃんに匹敵する天運の持ち主だから」 希「運を打ち消しあってると言ってもいいかな」
絵里「そんなの……本当に勝てるの?」
花陽「それって逆に、ツバサさんも天運を発揮できないってことでもあるんじゃない?」
希「そうやな、そこは助かったね」
にこ「それより海未よ。ここで海未が振込みでもしたら、もう完全に平常心を失って再起不能よ」
にこ「穂乃果とツバサが実質ヒラの状態だっていうなら、英玲奈のイカサマの分、差は開いていくわね……」
凛「凛が握り込みくらい教えておけばよかったにゃ」
ことり「……」
ことり「信じようよ。ふたりを」
真姫「そうよ。一度信じて送り出したんだから、うだうだ言わないの」
にこ「わかってるわよ……祈るしかないもの」 海未 (一巡目のリーチに対してオリるもなにもありません。私はなんとしても役を作りにいかないと……)バチッ
ツバサ「園田さん、それは――」
海未「ひっ……」ビクッ
ツバサ「通しよ」クスッ
海未「〜〜〜っ!」
英玲奈「ははっ! あまり戯れてやるなツバサ」
英玲奈 (園田海未の心は折れる寸前。彼女にはテンパイを掴ませているから当然ツモ切りしていくだろう)
英玲奈 (そして次巡の園田海未のツモはツバサの当たり牌)
英玲奈 (完全にフルハウスだな)バチッ 穂乃果「ロン」
英玲奈「なにっ!?」
ズラァッ
英玲奈「それは……役なし? リーチしていなかったはずだが……」
ツバサ「よく見なさい。テンパイすらしていないわ」
ツバサ「チョンボね」
海未「穂乃果……どうして……私の役満……」
穂乃果「……」
穂乃果「海未ちゃんのお馬鹿ーーー!!!!」バチーン
海未「ぶぅぅぅぅ」ドシャァァァァ
穂乃果「そうだよチョンボだよ!」
穂乃果「海未ちゃんの役満なんか台無しにしちゃったもんね!」
海未「穂乃果、なぜ……」ヒリヒリ 穂乃果「海未ちゃん私のこと全然見てないじゃん!」
穂乃果「私達別に通しとかもできないけどさぁ!!」
穂乃果「ひとりで打ってるんじゃないんだよ!?」
海未「で、ですが……コンビ打ちでないのなら結局は個人技になるのでは……?」
穂乃果「うっ……」
穂乃果「こっ、心の問題(?)だよ!!」
穂乃果「役満に目がくらんで突っ走って!」
海未「穂乃果……私だって……!」 海未「私だって役満和了ってみたいんです!!」
海未「穂乃果もことりもずるいです!」
海未「私には運も技術も経験も、何もかも足りないのに!!」
海未「役満を和了って穂乃果の力になりたいんです!」
穂乃果「それはもう聞いたよ!」
海未「何度でも言います!」
穂乃果「じゃあ私の言ったこともちゃんと思い出してよ」 穂乃果「運とか技術とか、経験だっけ? そんな理由が必要なら海未ちゃんを選んでないってば」
穂乃果「特別なことなんかしなくていい」
穂乃果「いつも通り海未ちゃんが一緒に打ってくれればいいんだよ」
海未「本当に……それだけでいいんですか……?」
穂乃果「それ以上のことなんてないよ。それがいいんだよ」
海未「……」
ツバサ「夫婦喧嘩は終わった? 」
海未「ふうっ!?」
穂乃果「ツバサさん、英玲奈さん、お騒がせしてすみませんでした」
海未「も、申しわけありませんでした……」
英玲奈「まあいい、続けようか。チョンボでのノーゲームで8本場からやり直しだ」 ジャラジャラ
ジャラジャラ
英玲奈 (やれやれ、せっかく積み上げた雰囲気が壊れるところだ)
英玲奈 (だが、結局状況は変わっていない。ここを取れば同じこと)
ツバサ「英玲奈」
英玲奈「どうした?」
ツバサ「何もしなくていいわ」
英玲奈 「なッ!!」
英玲奈 (バカな……ここをツバサが和了って完全に流れをうちに持っていく手筈だろう……!)
英玲奈 (仮にも八連荘の目はまだ継続している……その行動はリスクを取るに値するのか?) ツバサ「穂乃果さん……私とあなたはよく似ているわね」
ツバサ「あなたも気付いているでしょう? ここで目を合わせた時から」
穂乃果「うん、感じてるよ」
ツバサ「私はあなたを、あなたは私を。互いに乗り越えなくてはならない壁となっている」
ツバサ「もう演出なんていらないわね。この対局、最後にはこうなるんだと、もうわかったもの」
ツバサ「私は超えるわよ。ひと足先にね」
ツバサ「ダブルリーチ」バチッ
英玲奈 (! 積み込み無しに自力で引き寄せたのか!?)
ツバサ「そして――」
ツバサ「オープンリーチよ」バラン
英玲奈 (ツバサ……)
英玲奈 (これは……ツバサの覚悟だ……!)
英玲奈 (これで相手からの振り込みなどなくなった……だが……)
英玲奈 (だか、今のツバサなら、間違いなく次のツモで一発で入る……!) ツバサ「さあ……応えてみて! 凌いでみて! あなたの覚悟を見てみたいの!」
穂乃果「ツモ。地和」
ツバサ「えっ」
穂乃果「はぁーーー海未ちゃんに言いたいこと言ってすっきりしたーー!!!」
穂乃果「やっぱり悩んだり考えたりしながら打つなんて穂乃果にはできないや」
穂乃果「喧嘩なんてするもんじゃないよね!」
海未「喧嘩ではありません……さっきのは、ただの私のわがままです……」
穂乃果「んもー! もう仲直りだよ! 海未ちゃん!」 ツバサ「フフ……流石ね……」
英玲奈「落ち着けツバサ……次はツバサの親だ。そこで取り返せる」
ツバサ「ええ、動揺はないわ。μ's相手にはこのくらい想定内よ」
ツバサ「勝負はここから始まるんだもの……!」
ツバサ「ダブルリーチ!」バチッ
穂乃果「ロン。人和」
ツバサ「あっ」 ことり「穂乃果ちゃん達が勝った!」
希「やれやれやね」
にこ「ちょっとA‐RISEかわいそうになってきたわ」
凛「優勝だよかよちん!!」
花陽「優勝!? ホントニユウショウシチャッタノォ!?」
真姫「穂乃果の運がツバサを上回ったってことでいいのかしら」
希「たぶん、キーは海未ちゃんだったんやね」
希「考えてみれば穂乃果ちゃんが天運を発揮する時、いつも海未ちゃんがそばに居た」
希「穂乃果ちゃんと海未ちゃんはニコイチやん」
にこ「にこ?」
絵里「それって、私と希みたいね?」
希「え? そうなん?」
絵里「チカァ……」 ツバサ「ありがとう穂乃果さん。いい勝負だったわね。たぶん」
穂乃果「うん! 楽しかったよ!」
ツバサ「いったい私に何が足りなくて、あなたに届かなかったのかしら?」
穂乃果「うーん、わかんないよ」
穂乃果「私がここまで来れたのは、μ'sのみんなのおかげだから!」
穂乃果「私も足りないものばっかりでみんなに迷惑かけてるし」
穂乃果「それに、もう1回やったら今度は違う結果になるかもしれない」
ツバサ「そう……」
ツバサ「私もまだまだだったわね。勉強になったわ」
ツバサ「今日は本当にありがとう。優勝おめでとう」
穂乃果「ありがとうツバサさん!」 ラブライブで優勝、活躍したMVPの穂乃果には雀聖の称号が与えられた。
それにより音ノ木坂学院は注目を集め、入学希望者増加により廃校は白紙となった。
穂乃果「いやー今日もパンがうまい!」
海未「気を付けないと太りますよ」
穂乃果「またそういうこと言うー!!」
ことり「ちゅんちゅん♡ 廃校無くなってよかったぁ♡」
絵里「本当にやったのね、私達」
にこ「まっ、にこがいれば当然ね」
真姫「みんなで勝ち取った優勝よ」
にこ「わかってるわよ」
希「ふふっ、仲良くね」
花陽「大変ですー!!」
凛「かよちんどうしたの!?」 花陽「第2回ラブライブの開催が決定しました!!」
穂乃果「えぇー!!」
絵里「もう!?」
海未「これはまた苦労しそうですね……」
にこ「穂乃果、もちろん出るわよね?」
穂乃果「うん! 出よう!」
凛「そうと決まれば練習にゃー!」
穂乃果「よぉーし! みんな、今日も打つよーー!!!」
穂乃果―――雀聖と呼ばれた女 普通に読ませるな
やるな
ただ、パー連チャンありなんてローカルルールもいいもころじゃないか? 運のみならこんなイメージ
天運
穂乃果>ツバサ>希
豪運
絵里>ことり=花陽>にこ
普通
海未>真姫=凛 天和地和人和であっさり勝つ穂乃果
アカギもびっくり ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています