花丸「おばあちゃんになったら、二人を見送ってあげるずら〜」
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花丸「善子ちゃんは絶対におばあさんになるまで生きられないずら」
善子「善子ゆうな、あんたはおばあちゃんになっても、そのまんまでいそうね」
ルビィ「ルビィはおばあちゃんになったら、どうなっているかな?」
善子「意外と、そのまんまだったりして」
ルビィ「ええ〜ルビィ成長しないのぉ〜?」
花丸 「二人を見送って、沢山の孫に囲まれながら、スクールアイドルAqoursの話をして、その話をいつもするね、って孫に呆れられたように言うの」
善子「はは! それ、簡単に想像できる!」
ルビィ「花丸ちゃんは子沢山って感じがするよね、なんでかな?」
花丸「二人がちょっと少ないものを、マルが持ってるからじゃないかな〜」
善子「いつか絶対に抜くから」 10年後
花丸「善子ちゃん、私はもう、ダメみたいだよ」
善子「何言ってるのよ、これから……これからもっと幸せになれるじゃない、素敵な旦那さんに会って、仕事は大変だったかもしれないけど、生活が苦しいかもしれないけど」
ルビィ「そうだよ、就職先がブラック企業で、すごい大変な思いをしたかもしれないけど、これから花丸ちゃんはずっと幸せになれるって、私、信じてたんだよ?」
花丸「私最近、Aqoursで活動していた時代を思い出すんだ」
善子「……何の話?」
花丸「二人を見送るって話」
ルビィ「見送ってよ、善子ちゃんは早く死んじゃって、しょうがないねって、私と言って、私のことも見送ってほしいよ」 善子「……もうすぐ、千歌たちもくるって言うから、それまで頑張りなさいよ、Aqoursで……あなたは見送らせなさいよ」
花丸「約束守れなくてごめん、二人には迷惑かけてばかりでごめん……私は、お友達失格だね」
善子「何言ってんのよ、あんた以上に素敵な友達なんて、私にいるわけないでしょ」
ルビィ「私もそう思うよ! 花丸ちゃんは私にとって世界で一番の友達!」
花丸「あの歌を思い出す……よーし……声の限り……」
善子「……よーし……呼んでみるよ……」
ルビィ「こたえて……」
花丸「……」
善子「花丸!?」
ルビィ「花丸ちゃん! こたえて! こたえてよ!」 花丸には本当に感謝しかない――
私がAqoursに入ることも、
彼女がいなかったら成し得なかったことでしょう。
そしたら私は、黒歴史を抱えたまま不登校を続けていたかもしれないし、
統合先の高校でも居場所がなかったかもしれない。
あの時無理やりにでも花丸に引っ張られなかったら、
もしも私が素直じゃなくて、マルが引っ込み思案だったら、
Aqoursにも入れなかったかもしれない。
少しだけ強引で、意地っ張りで、気弱な部分があって、
それでも心優しくて、私なんかに優しくしてくれた大切な親友。
感謝しかないけど、伝えきれないんだ。
感謝の言葉は、いつだって今届けなければ伝わることはないんだ。
だから――あなたにはありがとうって伝えたい。
「……伝えさせてよ……花丸……」 花丸ちゃんはいつも私のことを引っ張っていてくれたね。
少しだけ強引だったような気もするけど、
私も高校時代には人見知りが激しくて、
弱気な態度もお姉ちゃんにはよく注意されてた。
気を強く持ちなさいって何度も言われていたし、
花丸ちゃんはいつもそんな私のことを温かく見守ってくれたよね。
花丸ちゃんがいつもとなりにいてくれたから、
どんなに高い壁も乗り越えていてた気がする。
花丸ちゃんには改めてお礼を言う機会ってそんなに無かったよね。
気がついたらあなたが隣にいるのは当たり前で、
当たり前だからこそいつだって感謝はできるだろうって思っていて
――永遠の別れがこんなに簡単に訪れるなんて思わなかった。
小泉花陽ちゃんがね昔、なわとびって曲で自分の心の中を歌ったことがあるの。
道に迷った時に、教えてくれた。
優しい目が語る願い、叶えてって。
「ありがとうって、溢れ出してくるよ……」
花丸ちゃんにいっぱい支えてもらってきたことを、思い出すと。
嬉しくて、本当に嬉しくてしょうがないんだ……。
「嬉しくて、嬉しくて、幸せすぎると……泣けちゃうんだ……ごめんね……」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています