事故で体が動かなくなってしまった真姫ちゃん。
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コンコン
海未「お邪魔します、真姫、来ましたよ…おや、この花は…」
海未「凛と花陽も来ていたんですね、入れ違ってしまったみたいです」
真姫「……」
海未「…今日で事故から2ヶ月ですね、真姫の髪も伸びたように見えます」
海未「元気になったらそのまま長髪で過ごしてもいいのではないですか?真姫ならどんな髪型でも似合うと思いますよ」クスッ
真姫「……」
海未「……そうだ、見てください真姫、あなたがいない間に4つも詩を書き上げたんです」
真姫「……」
海未「これは穂乃果と2人で作詞しました、私より穂乃果の色が濃く出てしまって…少し言葉が元気過ぎるかもしれません」クスクス
海未「こっちは希と絵里が手伝ってくれたんです、冬の歌が作りたい事を伝えると直ぐに恋愛ソングが良いと言って聞かなくなってしまって……自分が書いたと思うと少し恥ずかしいですが、割と自信作なんですよ?」
真姫「……」
海未「残りの2つも、結構自信があるんです、あとは真姫の曲に載せて歌うだけ…」
真姫「……」
海未「今はことりの甘々な歌が作りたいというワガママに付き合っているところです、実は今日その件でことりと作業をしていたんですが、無理を言って抜け出してここに来たんです」クスッ
真姫「……」
海未「…ふふ、早く戻ってきてくれないと…作曲の仕事量がとてつもないことになってしまいますよ?」
真姫「……」
海未「………では、これ以上ことりを喫茶店で1人にさせておく訳にも行きませんし、私はそろそろ失礼します」ガタッ
海未「ことりは真姫にも負けないくらい可愛いですから、1人にしておくと男性が集まってきて仕方がないんです」クスッ
海未「今度3人で集まって作詞作曲を終わらせましょう…では真姫、お大事に」
バタン
真姫「……」
体が動かないだけで頭は起きている為に全部聞こえている真姫ちゃん。
言いたいことがあるのに何も言えず、涙を流すことさえできない真姫ちゃん。
話に来てくれる友人の方を見ることも出来ず、ただうつろな目で天井を見ている真姫ちゃん。 >>2
最近すぐこういうこと言われるからシチュエーション決めて語り合うってことができなくなって残念 凛「真姫ちゃんおはよーーー!!」
凛「…あ、ノックするのまた忘れてた」テヘヘ
真姫「……」
凛「あっ、真姫ちゃん!ナンデコンナアサカラクルノヨって顔してる!!」
凛「今日は土曜日だよー!今からかよちんとお出かけするんだ〜」
真姫「……」
凛「や、真姫ちゃんを仲間外れにするわけじゃないよ!?真姫ちゃんは大変だろうから誘わなかっただけで…えっと…えと…」アワアワ
凛「…お、お土産買ってくるからね…?」
真姫「……」
凛「……ほんとは真姫ちゃんも一緒に3人で遊びたかったにゃ」
凛「でも真姫ちゃんも頑張ってるんだもんね!凛、ワガママ言わないよ!!」
真姫「……」
凛「…あ、今ワガママイッテルジャナイって顔してる!!」
凛「へへ、真姫ちゃんってばすぐ顔に出るんだから…面白いにゃー」
凛「……それじゃあ、凛行くね!お土産楽しみにしててね!」ガタッ
凛「…顔見れてよかったにゃ、またね真姫ちゃん!」
バタン
うるさい友達に言い返す事もできず悔しい真姫ちゃん。
動かない顔から言いたいことを汲み取ってくれる凛ちゃんにちょっと嬉しくなる真姫ちゃん。
でも嬉しくてもやっぱり顔が動かない真姫ちゃん。 >>6
害フォンは名前NGしとけ
見えなくても困る事は無いぞ コンコン
希「真姫ちゃーん、入るよ〜」
希「…こんばんは、お、髪型変えた?」
真姫「……」
希「やっぱり真姫ちゃんは可愛いなぁ、イメチェン大成功だと思うよ?」クスクス
真姫「……」
希「…今日は別に用事があった訳じゃないんよ?ウチ、一人暮らしで帰っても寂しいし」
希「今日は真姫ちゃんと夜を明かすのもアリかな〜って思って」クスクス
真姫「……」
希「迷惑じゃなかったら今日は泊まるよ?…まぁ、真姫ちゃんのお母さんには話付けてきたんやけど!」
真姫「……」
希「ふふ、じゃあ決まりやね!いやぁ助かった、ウチほんとはひとりぼっちが怖いんよ」
希「真姫ちゃんも同じかな〜と思って、やっぱり同じやったね」
真姫「……」
希「夜は長いよ〜?今夜は肌荒れ覚悟しててな?」モゾモゾ
真姫「……」
希「えぇ?お泊まりって言ったら同じ布団で寝るものやん?」
希「いやぁ真姫ちゃんはあったかいなぁ…」
真姫「……」
1人の夜が寂しかったので希ちゃんが泊まってくれるのが凄く嬉しい真姫ちゃん。
狭いベッドに2人で入ったのでちょっと暑苦しくて正直ベッドはわけて欲しい真姫ちゃん。
翌朝心も体もあったまった真姫ちゃん。 皆の為にも一日でも早く動けるようになりたい真姫ちゃん。
でも動けるようになる確率が途方もなく小さい事を知っている真姫ちゃん。
たとえ動けるようになったとしても後遺症で以前のようにスクールアイドルはできないとわかっている真姫ちゃん。
それでも皆と一緒に笑い合う為に希望を捨てない真姫ちゃん。 コンコン
絵里「真姫、こんにちは」
にこ「…元気そうじゃない」
真姫「……」
絵里「ふふっ、久々にBiBiの3人が集まったわね」
にこ「そうね、誰かさんが休み続きのせいでBiBiの存在忘れてたわ」
真姫「……」
絵里「はぁ…にこったらこんな風だけど、普段は真姫の事すごく心配してるのよ?」
にこ「ちょ、ちょっとぉ!」
絵里「こらこら、病院で大声出さないの」クスッ
にこ「むぐぐ……」
絵里「今日お見舞いに行こうって言い出したのは誰だったっけ〜? 」
にこ「むぐぐぐぐ…」
真姫「……」
絵里「あはははっ、宇宙ナンバーワンアイドルがそんな顔しちゃダメでしょ?」
にこ「オフだからいいのよ!!」
絵里「真姫、あなたがいないとにこの機嫌が悪くって悪くって…」
にこ「悪くないわよ!」
絵里「…早く戻ってきてね、私達皆、待ってるわ」
にこ「……さっさと起きて部活に顔見せなさいよ」
絵里「…それじゃ、真姫のお母さんに挨拶して帰るわね」ガタッ
にこ「…私はここで待ってるわ」
絵里「えぇ…10分程で戻るから」
バタン
真姫「……」
にこ「……」
実は真姫ちゃんよりツンデレのにこちゃん。
二人きりになった途端子供みたいに泣きそうな顔を我慢しながら色んなことを話してくれる真姫ちゃん。
真姫が戻ってくるまでBiBiは活動休止よ!と言い残して帰っていった絵里ちゃんとにこちゃん。
不器用な先輩方の為にも早く元気になりたい真姫ちゃん。 >>12
誤字
最後の色んなことを話してくれるのはにこちゃん。 コンコン
穂乃果「お邪魔します!!」
ことり「穂乃果ちゃん、病院で大きい声出しちゃダメだよ」
花陽「真姫ちゃん、こんばんは」
真姫「……」
花陽「今日はPrintempsの皆でお見舞いに来たよ」ニコッ
穂乃果「花陽ちゃんとことりちゃんがお見舞い行くって言うから穂乃果も着いてきちゃった」
ことり「あんまり大人数だと病院の迷惑かもだけど…3人なら大丈夫だよね?」
真姫「……」
穂乃果「真姫ちゃん!皆待ってるよ!早く元気になってね!」
花陽「そうだよ真姫ちゃん!私達待ってるからね!」
ことり「ことりね、真姫ちゃんに似合いそうな衣装たくさん考えてあるんだぁ、戻ってきたらまた着せ替えさせてね?」
真姫「……」
花陽「…そうだ真姫ちゃん、これ!プレゼント!」
穂乃果「おぉ〜!なになに!?何が入ってるの!?」
ことり「穂乃果ちゃんダメだよ、これは真姫ちゃんが開けるんだから」クスクス
花陽「元気になったら1番に開けてね!私と凛ちゃんで選んだしゅ…お土産だから!」
穂乃果「えぇ〜、中身気になるよ…花陽ちゃん、後で教えて!?」
花陽「ふふっダメだよ穂乃果ちゃん」
穂乃果「そんなぁ〜」
真姫「……」
本当は今すぐ箱を開けてみたい真姫ちゃん。
動かない体に苛立ちながら3人の可愛い声を聞いて心を落ち着ける真姫ちゃん。
箱を開けられる日が来るのかどうか考えるのをすぐにやめた真姫ちゃん。 そしてにこがアイドルになる夢さえ捨てて猛勉強
東大医学部を主席で卒業して
神経の再生医療を研究
それを応用した再生医療の実用化
そしていよいよ真姫の手術の日
執刀医はもちろん矢澤にこ
にこ「真姫ちゃん聞いてるでしょ。お医者さんはね、アイドルと一緒。笑顔を見せる仕事じゃない。笑顔にさせる仕事なの。ではオペを開始します。メス。」
運命か偶然か
その日のちょうど七年前はラブライブ決勝の日であった ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています