歩夢「ね、ねぇ覚えてる?年長さんの遠足で、私がお弁当を忘れちゃった時あなたが──」 あなた「はいブッブーちがいまーす」
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あなた「それは年中さんの10月28日にお芋掘りに行った時の話だよね?」
歩夢「あっ……あ、あの、ごめんね……」
あなた「ハァ〜……」
歩夢「本当に、ごめん、なさい……」
あなた「いいよ。歩夢ちゃんにとって私はその程度の存在なんだよね」
歩夢「ち、ちがうよ!私は、本当にあなたの事が」
あなた「口では何とでも言えるよね。それに歩夢ちゃん、今月もう3回目だよ?」
歩夢「ごめんね、ごめん……何でもするから……」
あなた「そう。じゃあ、明日からはもっとちゃんとしてね。『上原さん』」クルッ
歩夢「っ……!」ビクッ
歩夢「う、うぅぅ、、ぅぅっ……」ポロポロ あなた(クッソ適当に言ったのに丸め込まれててワロタ) ─────
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あなた「はぁ〜〜〜〜〜」
歩夢「ごっ、ごめんなさい……!」
あなた「なんで?」
歩夢「あ、あの……私が悪かったの……」
あなた「そうじゃなくて、何で間違えるのか聞いてるんだよ。歩夢ちゃんは私の質問なんか聞くつもり無いのかな」
歩夢「ち、違うよ!あの、私……でも、昔いっしょに読んだ絵本のことなんて流石にちゃんと覚えてなくて……」
あなた「へえー」
歩夢「あ……」
あなた「じゃあ、ちゃんと覚えてる私が悪いんだね」
歩夢「ち、違う……違うよ、あなたは悪くないの……」
あなた「いいよ。ごめんね、気持ち悪いよね?親友だから、何でも思い出を共有したいと思ってる私の気持ちなんて、歩夢ちゃんには重たいんだよね」
歩夢「ちがうの、ちがう………」ポロポロ
あなた「そうやって自分が悪いって言いながら泣くんだよね、歩夢ちゃんは。出会って19日目に初めてケンカした時もそうだった。ねぇ、覚えてる?何のおもちゃを取り合ってそうなったか」
歩夢「覚えて、、ません……ごめんね……」ポロポロ
あなた「そっか。残念だね」クルッ
歩夢「ぅっ、う、うぅぅ……ごめんね……ごめんね……」 あなた「許してほしい?」
歩夢「‥グスッ‥うん…」ポロポロ
あなた「じゃあ小原鞠莉殺してきて。首持ってきたら赦してあげる」
歩夢「えっ‥そんな簡単なことでいいの‥?」
あなた「うん。なんかしつこいんだよね。ストーカー?エスコートとか向こうは言ってるけどさ。やってくれる?」
歩夢「うん‥♡あなたのためだもん‥♡待ってて‥♡大好き‥♡」 ─────
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あなた「今度の日曜日、みんなで新しくできたプールに遊びに行かない?」
「わぁ、行く行く!」
「えー水着どこにしまったかなぁお母さんに聞かなきゃ……」
「ここにいる子と、あなたと、あと歩夢ちゃんもだよね?」
あなた「ううん。彼女は今回は一緒には行かなくていいんだ」
「え、そうなの?いつも遊ぶ時はいっしょだと思ってた」
「だよね〜!昔からずっと二人一組って感じ」
あなた「あはは。こっちもあっちも、友達は他にもいるからね」
「じゃあ今回はこのメンバーでって事でー!」
「あれ。でも日曜日は天気予報雨だって」
「いいんじゃない?室内プールだしさ。それより、帰りに水着見ていかない?」
「賛成〜!あなたの水着選んであげるー♪」
あなた「あんまり布が少ないのはダメだからね」
「……………」 歩夢「ほら、小さい頃からのアルバム…もう5冊も溜まってるんだよ?」
あなた「これだけ?」
歩夢「えっ?…う、うん。ここにあるのと後は携帯に入ってるのと…」
あなた「はぁ〜〜……もういい。とりあえずウチ来て」
あなた「ほら、私と歩夢ちゃんとのアルバム。26冊」
歩夢「26冊!?」
あなた「こっちは歩夢ちゃんのソロアルバム。16冊」
歩夢「ソロアルバム!?」
あなた「写真データは5TBあるよ」
歩夢「5TB!?」
歩夢「何!?何をそんなに撮ってるの!?」
あなた「……」
歩夢「なんで黙るの!?」 ─────
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「楽しかった〜!」
あなた「うん。また行きたいね」
「今度は上原さんも誘おうよ!」
あなた「……そうだね。いっしょに行けたらきっと楽しいよね」
「そうだよー二人はやっぱり一緒じゃないと!」
「そうそう!お似合い夫婦なんだからさー」
あなた「お似合いって……」
「あはは、照れてる!」
「じゃあ、またね!」
あなた「もう。またね」
あなた(仲直り、しなくちゃダメだよね……)
あなた(一番仲良しの友達をあんな風に傷つけて、他の子といっしょに遊んでもなんだか寂しい気持ちになっちゃう)
あなた(あの子も今、こんな気持ちなのかな
あなた(……歩夢ちゃん、悲しそうな顔してた)
あなた(あんな顔をする子じゃなかったのに、私のせいで……)
「ねぇ」
あなた「え?」
「覚えてる?この場所のこと」
あなた「え、何で……」 「あなたは、雨が降った日にこの道を通るよね。人気が無くて、薄暗くて、お母さんに行っちゃダメって言われてるこの道を」
あなた「ど、どうしたの?なんか……変だよ」
「ねぇ、覚えてないの?」
あなた「……覚えてるよ」
あなた「小学校2年の時に、雨が降ってて……帰り道二人でここに来たんだ」
あなた「学校で、ここでおっきなカエルがいて触ったって言ってる男の子がいて、だから私もどうしても触ってみたいって言って無理やり連れてきて」
あなた「本当におっきなカエルがいて、そしたら本物のカエルはなんだか怖くて、言い出しっぺの私が逃げちゃって……」
あなた「それが恥ずかしくて、また雨が降ったら今度こそカエル触ってやるぞって何度もここに来ちゃって」
「ちゃんと覚えてたんだ。やっぱり、あなたはすごいね」
あなた「……二人の大切な思い出だから」
歩夢「……うん」
あなた「あ、あのね。私、歩夢ちゃんに謝りたくて──」
歩夢「だからここには私とあなた以外誰も来ないよね」
あなた「え?」 あなたちゃん、卒業と同時に産まれ直しループ500000000週くらいしてる説 ゴッ!!!
あなた「ぐっ……!?」
ドサッ
歩夢「ねぇ、初めてのケンカの時、私があなたに何をしちゃったか覚えてるよね?」
あなた「……あゆ……む、ちゃん……?」
歩夢「おもちゃの取り合いになって、私はあなたに、石を投げたよね」ポイ
あなた「ぁ……」
ボトッ
歩夢「こんなおっきな石じゃなかった」
歩夢「ちっちゃい石だった。それに、結局あなたには当たらなかったね」
歩夢「でもあなたは絶対に私のことを忘れてくれないし、私があなたにしちゃった事も全部忘れてくれないよね」
あなた「……」
歩夢「ずっとこのまま変わらない日々を送るのは、しんどいなって。だから私なりに一歩踏み出さなきゃって」
あなた「……」
歩夢「あなたとの思い出は、あなたにもらったとびきり素敵なプレゼントだから、私の中にずっとあるから」
歩夢「……ありがとう」
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「えぇっ!?記憶障害?」
あなた「あはは、そうなんだ。中学の時、雨の日に段差もない道で滑って転んで、頭をぶつけちゃって」
「しっかりしてるように見えて、変なところでぬけているのね……」
「だ、大丈夫なんですか?そんな大変なケガをして……」
あなた「うん、もう全然ケガ自体は平気だよ。ただ今でも地図を見ながらでも道に迷っちゃったりして……」
「この歳で大変な人生を送っているんだねぇ……」
「もしかしてスクールアイドルをしないのは、それが理由ですか?」
あなた「まあね……振り付けとか正確に覚えるのはちょっと難しいかも。ごめんね、せっかくみんなが誘ってくれたのに」
「そんなこと言わないで!あなたが助けてくれるからスクールアイドル同好会はやってこられたんだから」
あなた「ううん、周りの人に迷惑かけちゃう事も多いから、誰かのためになる事ができて嬉しいんだ」
あなた「それに、その、恩返しの意味でも……」チラッ
「あ〜っまた見てるー!やっぱりぽむ先輩は特別扱いなんですかぁ〜!」
歩夢「えっ、わ、私は何にもしてないよ……」
あなた「記憶障害になってから、歩夢ちゃんには色々とお世話になりっぱなしで……ごめんね」
歩夢「ち、違うよ〜!これまでずっとあなたに支えられて甘えてきたから」
歩夢「これから私があなたを支えられる様にって……それだけだよ」 「昼間から見せつけてくれるわね」
「ひゅ〜ひゅ〜お熱いねー!さすが幼稚園からのお似合い夫婦っ」
歩夢「ふ、夫婦だなんて……」
「お二人がケンカとかするところなんて想像できませんね」
歩夢「そんな事ないよ」
あなた「ん……」
歩夢「ねぇ、覚えてる?昔ケンカしちゃった事があったよね」
あなた「………」
歩夢「………」
あなた「………」
歩夢「……あ、覚えてないって顔してる」
あなた「……ごめん」
歩夢「いいの。そんなところも可愛いの」
「もぉ〜っ!!二人だけの世界をつくらないでくださーいっ!」
「かすみさん!あの人を振り向かせるためにもっともっと練習して魅力をアピールしましょうっ!」
「せつ菜は何でもアイドル活動に持っていくわね……」
「ま、モチベーションアップにつながるなら何でもいいんじゃないかなぁ〜」
「さあさあ、それじゃあ今日もレッスンがんばっていくよー」
あなた「みんな、がんばってね」 あなた「あ、歩夢ちゃん」
歩夢「ん?」
あなた「がんばってね」
歩夢「………」
隣にあなたがいてくれるから
逆境も不安も乗り越えていけるよ
歩夢「ありがとう」
あなた「え、何が?」
歩夢「ふふっ、何でもないよ」 終わり
何でこんなんなったのかな
このスレはドロドロ粘っこい支配的愛情を注ぐあなたちゃんとそれを受け止めきれずに愛情に溺れる歩夢ちゃんが好きな淑女の社交場にして下さい この子、記憶力が赤ちゃんなの。
そういうところがかわいいの…… 5 TB のHDDすべてがぽむ動画、
動画を 1280x720, 1.59 Mbps として
(随時圧縮をかけるものとする)
撮影可能時間はおよそ 17500 days
ぽむの年齢を16歳とすると
およそ3視点からぽむの誕生からの
映像を記録した計算になる 記憶が無くなってることを確認する為の幼馴染マウントだったのか…… こんなんそこいらのファッション幼馴染みでは勝負にすらならんわな… すいません
アルバムと写真データの内訳教えてもらってもいいですか? ――ねぇ、覚えてる?――
の意味が最初と最後で変わってるんだな、面白い あなたちゃん思い出しても恐怖で覚えてないフリしちゃう
いつかバレてもう一回殴られそう ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています