千歌「新人ハンターのチカです!」
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episode1
千歌「ハンターギルド…ここだね」
千歌(今日から私もハンターデビュー)
千歌(この扉を開ければいよいよハンター生活が始まるのだ!)
ギィー
千歌「すみませ〜ん…」
梨子「いらっしゃいませ。クエストの依頼ですか?」
千歌「あ、えっと…」
ダイヤ「梨子ちゃん、その子は依頼者じゃなくて新しく入ったハンターよ」
梨子「あ、ごめんなさい」
千歌「ダイヤ教官!」
ダイヤ「ふふ、もう卒業したんだから教官はやめて」
千歌「あ…じゃあ、ダイヤちゃん?」
ダイヤ「いいでしょう」
梨子「はじめまして。私はここの受付をしている梨子です」
梨子「クエストの依頼や受注があればお声がけください」
千歌「私は千歌!よろしくね!」 千歌「チカこのモンスター見たことないけど」
鞠莉「エリーザ」
鞠莉「氷のクイーンよ」
鞠莉「確かにこの辺じゃあんまり見ない顔だね」
花丸「シャイニーガと並ぶ空の女王だよ」
花丸「シャイニーガが炎竜と呼ばれるのとは対象にこのモンスターは氷竜と呼ばれるずら」
千歌「ってことは強いんだよね?」
鞠莉「そう、簡単にやられるような奴じゃないのよ」
花丸「それがこんな無傷で…」 千歌「寿命とか?」
花丸「寿命を迎えた飛竜は普通人知れず最期を迎えるよ」
花丸「こんな目立つところで倒れるなんてまずない」
千歌「じゃあ、エサが食べられなくておなかがすいてたとか…」
花丸「ここらは草食動物とかもそれなりにいるはずだし、エリーザほどのモンスターが狩りに苦戦するとも思えないけど…」
鞠莉「あるいは…毒?」
花丸「毒…その可能性はあるかも」
花丸「衰弱してるみたいだし」
花丸「ただ、毒だとすると、エリーザを倒せるほど」
花丸「つまりマルたちが知らない成分かもしれないずら」
鞠莉「その可能性を考えると迂闊に解体するのも危険ね…」 花丸「ちょっと周辺から調べて見よう」
鞠莉「!」
鞠莉「こっち、他の動物も倒れてるわ!」
千歌「ほんとだ!」
千歌「花も散らばってるし…」
花丸「動植物がやられてる…」
花丸「やっぱり毒物なのかな…?」
千歌「でも普通に咲いてる花もあるよね?」
鞠莉「確かに…毒なら全滅でもおかしくないわね…」 花丸「この花は…割とどこでも咲いてる普通の雄花だね」
花丸「そこに落ちてるのは雌花だし…」
花丸「!」
花丸「鞠莉ちゃん、あそこで草を食べてる動物の性別を確かめてもらえるかな」
鞠莉「性別…?」
鞠莉「別にいいけど」 花丸「やっぱり…」
千歌「何がやっぱりなの?」
花丸「ここで倒れてる動物は全部メスずら」
鞠莉「おーい、あっちのはオスだったわよ」
千歌「やられてるのはメスだけってこと?」
花丸「そうなるね…」
鞠莉「メスだけ狙う…そんなことあるの?」
花丸「メスだけ…どこかで見たことあったような…何か…」
千歌「マルちゃん!がんばって」 鞠莉「!」
鞠莉「千歌!この音聞こえる?」
千歌「どの音?」
鞠莉「モンスターの足音のようなっ…」
ズシン…
千歌「聞こえた!」
千歌「え、誰の足音!?」
鞠莉「わからない…」
鞠莉「一旦隠れましょう」 メノ^ノ。^リ
鞠莉「!」
千歌「!」
花丸「!」
メノ^ノ。^リ メノォ
メメ´- ントメメ´- ント
千歌「なに…これ…」
鞠莉「私も見たことないわ…」 花丸「メノノリス…」
花丸「思い出した…!」
鞠莉「知ってるの?」
花丸「昔…本で読んだことがある」
花丸「伝説の百合竜メノノリス…」
花丸「その巨体はあらゆるモンスターを食らいつくし」
花丸「メノノリスが通った後はメス1匹残らない…」
千歌「メスだけ?」
花丸「マルが見たことある本にはそう書いてあったずら」
鞠莉「確かにメスだけがやられてるこの状況と合うわね…」 千歌「でも飛竜を食べられるほど大きいかな?」
鞠莉「確かに、エリーザより一回りは大きいけど、これじゃ食べるなんて…」
花丸「うーん…マルが読んだ本だとシャイニーガを丸呑みしてたんだけど…」
鞠莉「もしかしてこれはまだ子供サイズとか?」
花丸「その可能性はあるかも…」
千歌「これより大きいのがいるの〜!?」 鞠莉「メメントスもいるみたいだけどマルは何か知ってる?」
花丸「そこまでは書いてなかったずら…」
千歌「メメントス?」
鞠莉「そこの弱そうなやつよ」
メメ´- ント
千歌「確かに弱そう…」
鞠莉「私も一度しか戦ったことないけど、実際弱かったね」
鞠莉「多分マルでも倒せるんじゃないかな」
花丸「さすがにマルじゃ無理だと思う…」 花丸「メメントスは小型の草食竜だよ」
花丸「隠れて生活しているのか目撃情報は少なく、生態も謎が多い」
花丸「人に害を与えることもなく、素材集めの依頼もないからギルドでもなかなか情報が集まらないんだよね」
鞠莉「皮や骨に利用価値はなく、お肉もまずいっていうんじゃハンターや他のモンスターから狙われることも少ないしね」
千歌「でもなんでそんなモンスターがメノノリスと一緒に?」
鞠莉「さあね」
鞠莉「とりあえず私たちはギルドに報告に戻りましょう」 メノ^ノ。^リ !
メノ^ノ。^リ ノシノシ
千歌「気づかれた…!?」
鞠莉「大丈夫。あの体じゃはここに入ってこれないからっ…」
メノ^ノ。^リ ベロン
花丸「舌が伸びてきたずらー!」
鞠莉「くっ」シュッ
メノ・ノ。・リ ヒュン
千歌「斬りつけたら引っ込んでくれた…」 メノ^ノ。^リ ジー
花丸「ずっとこっち見てるよ…」
鞠莉「引いてくれる気はないようね…」
鞠莉「私たちはロックオンされちゃってるみたい」
千歌「どうするの!?このまま隠れてる?」
鞠莉「メノノリスがどんなモンスターかはわからないけど、モンスター相手に忍耐戦は分が悪いわ」 鞠莉「私がおとりになって引き付けるから、2人はそのすきにギルドへ戻って応援要請を」
千歌「そんな!危険だよ!」
鞠莉「幸いこの辺りは隠れられるスペースはたくさんあるから」
鞠莉「私ひとりなら何とかなるはずよ」
千歌「でも…」
鞠莉「あら?師匠のことが信用できない?」
千歌「そういうわけじゃ…」
鞠莉「それにあなただってマルを送り届けるっていう重要な任務があるんだから」 鞠莉「それじゃあ行ってくるわね」
鞠莉(3、2、1…Go!)タタタッ
メノ^ノ。^リ メノォ
ドスドス
千歌「鞠莉ちゃん!」 花丸「メノノリスは鞠莉ちゃんを追いかけて行っちゃったね」
花丸「メメントスもついていったし」
花丸「千歌ちゃん、今のうちにギルドに戻ろう」
千歌「うん…」 エリーザ
∬cVσ _σv
氷竜とも呼ばれる空の女王。シャイニーガと似ているが全くの別物で生息地もかぶらない。
参考:リオレウス+ベリオロス episode17
ダイヤ「メノノリス…!?」
花丸「うん、マルも本物を見たことはないから確信はないけど…」
花丸「でも伝承通りのモンスターだったよ」
ダイヤ「まさか本当にいたなんて…」
ダイヤ「だとすると生態系に大きな影響がある危険性があるので早急に手を打たないと…」 ダイヤ「ハンターの皆さんに緊急クエストを依頼します」
ダイヤ「百合竜メノノリスの討伐もしくは撃退」
ダイヤ「未知の情報も多い伝説のモンスターなので心してかかるように」
善子「伝説…!」
善子「まさかそんなのにお目にかかれる日が来るとは…」
善子「ヨハネの魔弾の出番ね♪」
曜「何かすごそうな相手が出てきたね」
果南「どんな敵でも依頼があれば倒しに行く」
果南「それが私たちハンターなんだし」
曜「曜たちなら…ううんよっちゃんや千歌ちゃんたちもいるからどんな敵でも勝てるよね」 ―――
千歌「さっきはこっちの方に…」
千歌「いたっ…」
メノ^ノ。^リ
千歌「鞠莉ちゃんは…」
千歌「鞠莉ちゃーん!どこにいるのー!」
鞠莉「千歌!みんなも」
千歌「よかった無事で…」 善子「あれがメノノリス…」
鞠莉「動きはあんまり早くないけど正面にいると危険よ」
鞠莉「すべてを吸い込んでくるから」
曜「よくわかんないけど横から攻撃すればいいんだね」シュババン
果南「体は柔らかそうだし勝てるんじゃないの?」ザシュン
メノ^ノ。^リ
メノ^ノ。^リ シュゥゥ
善子「傷口が一瞬でふさがった!?」
果南「そんなばかな…」
曜「もう1回!」
メノ^ノ。^リ シュゥゥ
鞠莉「ひるむ様子もないなんて…」
鞠莉「こいつには痛覚もないの?」
千歌「攻撃が効かない相手なんてどうやって倒せばいいの!?」
メノ^ノ〇^リ スゥーー
鞠莉「みんな離れて!飲み込まれるわ!」 千歌「目の前のものがどんどん吸い込まれてく…」
鞠莉「メメントスも食べられてるね…」
善子「今あいつ自ら食べられに行かなかった!?」
曜「あ、大きな木まで吸い寄せられてる」
メノ^ノ。^リ ゴクン
果南「え、あんな大きなのどうやって口に入ったの」
善子「まるでブラックホールね…」
メノ^ノ。^リ スポーン
千歌「何か後ろから出てきたよ!」
果南「あれは…さっき吸い込んだ木やメメントス!?」
善子「でも葉っぱが全部しおれてるわ」
鞠莉「そう、あいつが食べたものは全部ああなるの」
鞠莉「エネルギーを吸い取られたかのように」
千歌「…ならもしかしてエリーザも!」
鞠莉「その可能性は高いわ」 鞠莉「ただ…」
メメ´- ント ヒョコ
曜「動いた!?」
鞠莉「メメントスだけはなぜか元気に動き出すのよね…」
善子「謎は深まるばかりね…」 善子「ともかく、回復するといっても生物なら限界はあるはず!」
善子「攻撃しつつ攻略法を探しましょう!」
千歌「生物じゃなかったら?」
善子「お手上げね…逃げ帰るわ」 ―――
曜「果南ちゃんと同じとこを2人で攻撃し続けてもダメ…」
果南「尻尾を切ろうとしてもダメ…」
善子「顔を狙ってもあまり効いてなさそうだし…」
鞠莉「爆弾食べさせても不発で後ろから出てくるし…」
千歌「勝つ方法なんてあるのかな…」 千歌「ねえ鞠莉ちゃん」
千歌「メノノリスの顔の真ん中に変な毛があるよね」
鞠莉「前髪みたいな毛が不自然にあるね」
鞠莉「それがどうかしたの?」
千歌「あれ切ったらなんか起こったりしないかな」
鞠莉「…変なこと思いつくわね」
鞠莉「何か試すって考え自体はいいと思うけど、あんな高いところ果南でも届かないわよ」
千歌「よっちゃんの銃なら届くんじゃない?」
鞠莉「銃弾じゃ切るのは無理でしょ」
鞠莉「当たった直後に回復しちゃうんだし」
千歌「メノノリスが頭を下げる動き…吸い込むとき?」
鞠莉「そんな時に顔の前に行くなんて自殺行為よ」
千歌「だよねえ…」
千歌「あっ、あの高台から飛び降りればいけるかも!」
千歌「チカ行ってくるから鞠莉ちゃん敵を連れてきて!」ダッ
鞠莉「ちょっと!」
鞠莉「…勝手なんだから」 千歌(あの毛を切ったら何が起こるかなんて全然わからないけど)
千歌(なんとなく何かが起こる気がする)
千歌「よいしょっと…」
千歌(この高さなら届く!)
メノ^ノ。^リ メノォ
千歌(鞠莉ちゃんもこっちに引き付けてくれてるみたいだし)
千歌(もう少し…もう少し…)
千歌(今だっ)ピョン 千歌「たーっ」グサッ
メノº 。 ºリ メノッ
ノ
千歌「きゃぁっ」
果南「おっと」キャッチ
千歌「あ、ありがとう果南ちゃん」
果南「しかし無茶するねー」
果南「着地どうするつもりだったの」
千歌「果南ちゃんが助けてくれるかなー…って」
果南「私がいないほうに飛ばされたらだめじゃん…」 メノ*º 。 ºリ ジタバタ
メノ*º 。 ºリ メノノノ
バサッ
善子「見てっメノノリスが!」
メノ*º 。 ºリ パタパタ
果南「飛んでった…」
曜「撃退成功ってこと!?」
鞠莉「まさかほんとに前髪切って勝っちゃうなんてね…」
曜「千歌ちゃんすごいよ!」
善子「ほんと、普通あんなこと思いつかないわよ」
果南「何であの毛を切ろうって思ったの?」
千歌「うーん…よくわかんないけどなんか思いついたから」
鞠莉「とりあえずみんなでギルドに戻りましょう」 千歌「あれ…チカの剣は?」
善子「メノノリスに刺さったまま飛んでったわね…」
千歌「え゙…」 ―――
ダイヤ「今のあなたなら…」
千歌「ん?」
ダイヤ「このギルドの奥の部屋に片手剣が飾られているのは知っているでしょう?」
ダイヤ「それを差し上げるわ」
ダイヤ「あの剣はかつて英雄と呼ばれた人が使っていたもので」
ダイヤ「ギルドが認めた人にしか使わせちゃいけないと言われているの」
ダイヤ「先日武器を失ったあなたにちょうどいいと思って」
千歌「そんなすごい剣もらっちゃっていいの?」
ダイヤ「メノノリスを撃退した千歌ちゃんなら資格は十分よ」 鞠莉「いいもの貰ったわね」
千歌「すごい使いやすいけどいいのかなあって感じ」
鞠莉「ふふ、今の千歌なら大丈夫よ」
鞠莉「そしてあなたとの師弟関係もこれで終わりね」
千歌「どういうこと?」
鞠莉「もう私が教えることはないもの」
千歌「そんな!やだよ。鞠莉ちゃんと離れるなんて!」
鞠莉「だから」
鞠莉「これからは対等なパートナーとして」
鞠莉「私と組んでくれないかしら?」
千歌「え…」
千歌「うん!もちろん!」
千歌(私たちのハンター生活はまだまだこれからです♪) メノノリス
メノ^ノ。^リ
伝説にもなっているモンスター。道行くすべてのメスを食らい、精力を吸いつくす。
体表は軟らかく、傷をつけるのは容易だが、瞬時に回復する治癒能力を持つ。
メメントス
メメ´- ント
あまり見られることのない小型の草食竜。一般人でも勝てるほど弱いが、素材に利用価値がないため狙われることは少ない。
メノノリスに食べられても平気な唯一かもしれない存在。 乙
モンハン初期の頃しかやったことないけど面白かった 【緊急クエスト】嗜雌竜・メノノリスを討伐せよ!【ss】
http://nozomi.2ch.s c/test/read.cgi/lovelive/1479113303/ 完結おつ、面白かった
ラグナーンのとかいい話で好き HUNTER×HUNTERのパロかと思ったら違ったw ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています