希「収容違反やん!?」
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補遺:
SCPと希とμ'sの愉快な仲間たちのお話をします
第十回までします。
全てのSCiPの設定は、話の都合上ある程度の改変が施されています。
加えて、希とμ'sの愉快な仲間たちも普段以上の性格になっています。
宜しくお願いします。 花陽「ど、どうしたんだろう?」
ことり「……ねぇ、みんな」
花陽「なに?」
ことり「今日、希ちゃんから写真撮られなかった?」
花陽「と、撮られました!」
海未「貴方もですか!?」
絵里「みんなもなの!?」
穂乃果「え!?穂乃果撮られてないよ!?」
凛「凛も!」
にこ「……なるほどね」 にこ「今ごろアイツ、調子乗ってアッチコッチで写真撮りまくってるのよ」
絵里「……あり得るわ。」
「そうかしら」
絵里「え?」
にこ「真姫?」
真姫「……」
穂乃果「どう言うことなの?」
真姫「……ついさっき希に会ったんだけど、彼女、なんだか凄く思い詰めた顔をしていたわ」
ことり「な、なにかあったのかな?」 真姫「それは分からないけど、少なくとも私は、彼女のあんな顔初めて見たから」
真姫「だから……心配なのよ」
絵里「……っ」スッ
prrrr! prrrr! prrrr! prrrr!
絵里「……出ないっ」
海未「どうしたのでしょう……。朝にあった時はいつも通り……いえ、いつもより元気なくらいでしたが」
花陽「ぐ、具合悪くなっちゃったのかも」
ことり「お家に帰っちゃったのかなぁ?」 穂乃果「……」
にこ「アッチコッチにふらふらして、気楽なもんだわ」
海未「希の放浪癖にも困ったものですね」
穂乃果「ねぇ!みんn──」
にこ「しょうがないわねぇ」ガタッ
穂乃果「え?」
ことり「えへへ」スッ
凛「ま、ユニットメンバーでもあるし」スッ 花陽「大丈夫。わかってるよ?」
穂乃果「みんな……」
真姫「ふふ。考えてる事は同じね」ガタッ
絵里「まったく、見つけたらお説教よ!」
海未「さぁ、穂乃果」スッ
穂乃果「──うん!」
穂乃果「探しに行こうっ!!」 希「……」
希「……みんな、あんな事考えてるんだ」
希「みんな……」
希「!」
希「も、もし……っ」
希「もしも……お父さんとお母さんもあんな事考えてたら……っ!」
希「ヤダ……ッ、ヤダよぉ……」
希「〜ッッッ」
希「……こんなカメラ、拾わなければ良かった」スッ ゴトンッ
パシャ
希「──ッ」
希「な、なに……?」
希「あ、衝撃でシャッターが押されたのかな……?」
ジィ-ッ
希「…………ぁ、」 希「…………うぅっ」
希「うぅぅ……っ、なん……で……っ」
希「知らなければっ……あんなの見なければ……こんな事に……っ」
希「信じたいのにっ……みんなの事、普通に見れなくなっちゃったよぉ……っ」グスッ
希「もう……戻れないのかなぁ……っ」
希「…………戻りたいっ」
「希ちゃんっ!!!」
希「!」 穂乃果「ハァッ、ハァッ……や、やっと見つけたよっ!!」
絵里「まったく……っ、アッチコッチ探したんだから!」
希「み、みんな……っ」
海未「ハァ……ッ、のぞみっ!貴方と言う人は……っ!」
ことり「ハァッ、ハァッ、ハァ……」
花陽「はひぃっ!はひいぃぃ……っ!」
凛「かよちん。少し休も?」ポンポン 真姫「ハァ……ふぅ……、も、もう逃がさないからねっ?」
にこ「ゴホッ!ケホッ!……と、とにかく!部室に帰るわよ!」ザッ
希「……寄らないで」
にこ「はぁ!?」
希「これ以上、みんなの汚い部分を見たくないの……」
絵里「ど、どう言う意味なの……?」
希「……」
真姫「のぞみ……?」 スッ
希「──このカメラね?」
ことり「あ、それ!」
希「このカメラは、撮った人の願望を写し出してくれる物なの」
にこ「はぁ!?アンタなに言ってるの!?」
「にゃ〜ぉ」
穂乃果「あ、」
希「……」スッ
パシャ 絵里「?」
海未「ど、どうして猫を撮ったのですか?」
ことり「確かに可愛いけど……」
ジィ-ッ
希「……はい。」
絵里「え?は、はい」パッ
にこ「なんなのよ」スッ
真姫「……」ジッ 真姫「えっ!?」
絵里「!!?!?」
にこ「はぁあああ!!?!?」
希「これで分かったでしょ」
絵里「な、なんで?どうしてこんな……っ」
にこ「川!?ここ神社よ!?こんなアングル何処にもないじゃないの!!」
真姫「……この間の自販機と言い、なんだか変なものがこの街に出廻ってるみたいね」
穂乃果・ことり(鳥の餌とかね) 凛「アレは面白かったねぇ〜」
海未「うぅ……被曝してなくて本当に良かったですぅ……」
にこ「3日間オレンジの匂いが取れなかったけどね……」
花陽「あ!あの素敵なお米マシー」
真姫「花陽」
花陽「あぅ……ご、ごめんなさい」
絵里「そんな事はどうでもいいの!」 絵里「──で?そのカメラで私たちを撮ってたみたいだけど、それが原因なの?」
希「……」
海未「……何があったのか、どうか教えては頂けませんか?」
希「…………コレ、」スッ
海未「ん?コレは……」パッ
海未「うっ!?」
【超常的な力で生徒達を[削除済み]している西木野真姫に似た人物と、それを茫然と眺めている高坂穂乃果と星空凛】 絵里「な、なんなの……これ」
希「……」
真姫「これ……私?」
花陽「ひいぃぃっ!!?」
ことり「ピイィィィィッ!!?」
希「……穂乃果ちゃんと凛ちゃん、普段からこう言う事考えてるんでs」
「あーっ!コレって!」
希「!」 穂乃果「昨日見た映画と似てるー!」
凛「学園オブ・ザ・デッドだにゃー!」
希「……え?」
穂乃果「そうそう!主人公が真姫ちゃんとそっくりだったんだよー!」
穂乃果(……でも、こんなに似てたっけ?)
凛「なんか穂乃果ちゃんのと混ざってるけど、大体こんな感じのこと考えてたにゃ」
希「あ、あの……それっt」
真姫「──ん?この写真」スッ
【カラスを手術器具で[削除済み]している西木野真姫】 海未「ひ、ひいぃぃぃぃ……っ!!?」
花陽「」フラッ
ことり「は、花陽ちゃん!」ダキッ
絵里「ま、真姫……あなた……っ」
真姫「……」
希「……真姫ちゃん。」
「なるほど」
希「え?」
真姫「分かったわ」 絵里「な、なにが?」
真姫「希。アナタ勘違いしてるみたいね」
希「か、勘違い……?」
絵里「どう言うことなの?」
真姫「えぇ。さっき貴方は、このカメラの事を"願望"を写し出す為の物って言ったけど」
真姫「多分コレ、叶えたい願いを写し出す物ではなくて、満たされない気持ちを写真として形にする為の道具なのよ」
希「……」
真姫「だから、これは願望ではなく差し詰め──」
真姫「【欲望カメラ】ってところね」 穂乃果「ど、どう違うの?」
凛「全然分かんないにゃ」
真姫「つまりね。コレに写ってる私や、このおバカ二人の写真──」
穂乃果「っ」カチン
凛「……マ-ォ」
真姫「コレは、現実的ではないけどとにかくやってみたい、なってみたい。そう言う思いを大雑把に表した物なワケで」コチョコチョコチョコチョ
真姫「ちょっ!?触んないでっ!!」 穂乃果「ふ〜んだ」
凛「♪」
にこ「アンタら!お座り!」
真姫「──だから、必ずしも写った本人の人間性を示す物ではない。と言う事なのよ」
希「じゃ、じゃあ3人とも……」
真姫「私がカラスにこんな事するって、本気で思ってる?」
希「……」
穂乃果「穂乃果だってこんな事しないよ!」
凛「すぐ影響受けるのも考えものだねぇ」 絵里「……ん?ちょっと待って」
真姫「え?」
絵里「この、穂乃果と凛の欲望が混ざってる写真……」
海未「コレがどうかしたのですか?」
絵里「う、うん」
絵里「コレに写ってる、真姫にそっくりな人が生徒たちを……その、アレしてるのは……」
絵里「も、もしかして……凛の欲望なの?」
凛「……」 真姫「だから、必ずしもその人の人間性を」
海未「──り、凛?」
ことり「凛ちゃん……?」
希「うそ……」
花陽「……」
「フシャーッ!」
希「!?」
凛「そんなワケ無いにゃー!」
穂乃果「え?ぇえ?」 凛「この時は!真姫ちゃんだったら、もしかしてこんなグロいのも大丈夫なんだろうなぁ〜羨ましいなぁ〜って!」
凛「そんな感じで考えてたんだにゃ!」
花陽「えへへ♪花陽は最初から信じてたよ」
凛「かよち〜ん!」
真姫「まったくもう」
穂乃果「あ、だからこんなに真姫ちゃんにそっくりなんだ」
穂乃果「穂乃果が見た映画もここまで似てなかったから、なんかおかしいなって思ってたんだよ」
希「ご、ごめん……私ちょっと頭が混乱してて……よく分からない」 真姫「恐らくコレ、同時に二人以上写すとお互いの欲望が混ざって、しっちゃかめっちゃかな結果が出るみたいね」
真姫「だから、穂乃果と凛の写真がこんな支離滅裂なものになったんだと思う」
真姫「私のはカラスと一緒に写ってるしね」
海未「さ、さすがは真姫ですね」
絵里「こう言う時の洞察力と判断力は、μ'sでもピカイチだと思うわ」
真姫「い、いいから!」
真姫「──希。これで納得した?」
希「……」 絵里「希……」
海未「お願いします。どうか私たちを信じて下さい」
にこ「希」
希「……」
「わかった!」
穂乃果「じゃあさ!そのカメラでもう一回私達のことを撮ってみてよ!」
ことり「わぁ♪それいいねぇ」
絵里「まぁ、それが一番の証拠になるのなら、私はそれで構わないわ」 花陽「の、希ちゃん。それでいい?」
希「……」
希「……ありがとう、みんな」
穂乃果「よし!じゃあそこのガラガラがある前で撮ろうよ!」
海未「……アレは本坪鈴(ホンツボスズ)と言うのです」
希「おぉ。さすが海未ちゃんやね」
真姫「まぁ、今までの写真とカメラの効果を鑑みると、多分場面はここじゃなくなるのでしょうけど」
絵里「それもなんだか面白いわね」 ザッ
希「……えっと、それじゃあ撮るけど、穂乃果ちゃん。凛ちゃん」
穂乃果「へ?」
凛「なに?」
希「もう映画のこと考えるのは無しやで?」
穂乃果「はーい!」
凛「ほいほい」
希「──じゃ、撮るね?」スッ 絵里(……映画。)
海未(映画ですか……)
真姫(言わなきゃ忘れてたのに)
穂乃果(映画と言ったら……)
凛(アメリカ?)
ことり(アメリカかなぁ……)
にこ(行ってみたいわねぇ)
花陽(いつか行けたらいいなぁ……)
希「撮りまーす!」グッ
「ハイ、チーズ♪」
パシャ ジィ-ッ
希「……」
希「は?」
穂乃果「なになに!?」
絵里「今度はなんなの!?」
海未「や、やはり9人一辺に写したのが良くなかったんですよ……っ」
真姫「変な欲望なんて私はないけど」
にこ「わ、私だってないわよ!」
凛「どんなの写ってるの!?」 希「……ふふ。」
希「アッハッハッハッハッ!!!」
ことり「へ?」
花陽「希ちゃん?」
希「な、悩んでたのがバカバカしくなってきたわ!うっくっくっww」
海未「ど、どう言うことですか?」
にこ「見せなさいよ!」
穂乃果「見せて見せて!」
希「ふふふ。やっぱりコレ、欲望なんやね。こんなんあり得ないもん」
希「……でも、」
希「あり得ないけど、あり得たらいいね♪」ピラッ 第三回
SCP-978【欲望カメラ】
と
希とμ'sの愉快な仲間たち
〈本家〉
http://ja.scp-wiki.net/scp-978 おつです
次回は千歌とか愛さんがいたらトマト塗れになりそうだけど
μ'sだと誰が食らうんだろ
トマト好きな真姫ちゃんはそういうこと言いそうにないし 最後のまとめ方も素敵だし、戸惑いながらも皆を信じたい希ちゃんが凄く可愛くて良かった
海未ちゃんのは観客を野菜だと思えるくらい緊張せずに歌いたいってことかな ホラーかと思いきやこうきたかww
面白かったよ乙乙 今回も面白でした
トマトはよくネタにされてる分本家読んでなかったからちょっと確認してみようかな 前回まで台本SSはSCPと食い合わせ悪いなと思ってたけど
今回滅茶苦茶面白かったわ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています