千歌「n人の殺人犯」
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果南「ワン・ツー・スリー・フォー!」
ダイヤ「はい、お疲れ様でした」
ルビィ「ふぅー…今までより踊れたかも!」
善子「ふふっ、完璧ね」
花丸「3人で練習してよかったずら!」
曜「一年生、すっごくダンス上手くなったね!」
梨子「うん、息が揃ってきたっていうか」
鞠莉「ねぇ果南、全員で合わせてみない?」
果南「うん、そうだね。それじゃあみんな、最初の位置に着いてー!」
千歌「……」
果南「千歌?」 千歌「果南ちゃん。ラブライブ近いから歌いながらでもいい?」
果南「そっか、もう2週間前か…」
ダイヤ「みなさん、歌詞は覚えましたか?特に自分のパートは」
曜「うん。一応毎日家で歌ってたし…」
ルビィ「ごめんなさい、お姉ちゃん。ルビィちょっと自信ないかも…」
花丸「マルも…」
ダイヤ「大丈夫ですわよ。一度ダンスは抜きで歌ってみましょうか」
果南「千歌、歌詞ノート持ってる?」
千歌「うん!ちょっと待ってて!」
ガサゴソ…
千歌「…あれぇ?どこ入れたっけなぁ…」
ダイヤ「千歌さん…?」
千歌「ダ、ダイヤさん怒らないでぇ!り、梨子ちゃーん!探すの手伝ってえ!」
梨子「えぇ!?もー!千歌ちゃんったらー…」タッ
曜「あはは…」 千歌「はぁ…見つからないよぉ…」
梨子「家に忘れて来ちゃったとか?」
千歌「多分そうかも…」
曜「千歌ちゃん!私、歌詞覚えてるからさ、部室のボードに書くよ!」
千歌「えっ!曜ちゃん本当!?」
曜「うん!」
梨子「…ということで、どうですか?ダイヤさん」
ダイヤ「わたくしに聞かないで下さい。リーダーは千歌さんですわよ」
梨子「あ…すみません。どう?千歌ちゃん」
千歌「うん!じゃあ、部室行こっか!」 〜部室〜
ガラッ
千歌「うわっ、あっつ〜〜い!!」
曜「熱がこもってるね…」
梨子「窓開けよっか」スタスタ
花丸「……!」ピタッ
ルビィ「花丸ちゃん?」
花丸「ず、ずらぁ……」
善子「ちょっと…入り口で立ち止まらないでよ」
善子「……って」
果南「なに?どうしたの?」
ルビィ「ピギィィィィ!!!な、なにこれぇっ!!」 ダイヤ「ルビィ!?どうしましたの!?」
千歌「え?」クルッ
花丸「なんずら、これ…」
【交換殺人ゲーム】
@死んでほしい人の名前を紙に書き、中身が見えないように折る。
A紙を集めてシャッフルし、ゲームに参加した人全員が一斉に紙を引く。
鞠莉「what!?どういうことよ、これ!」
果南「いたずらにしてはやり過ぎだよ、こんなゲーム。誰?ホワイトボードに書いたの」
8人「……」
果南「ま、そうなるよね」
ダイヤ「全く…こんな子供騙しは無視して早く歌の練習を───」
ルビィ「だ、ダメだよお姉ちゃんっ!」 ダイヤ「ルビィ…?」
ルビィ「お姉ちゃん、一番最後まで読んでみてよ…」
8人「……!?」
尚、この文章を読んだにも関わらず、ゲームに参加しなかった者は24時間以内に死ぬことになる。
曜「……どう、するの…これ」
善子「……参加、するわよ。私は」
梨子「えっ!?本気で言ってるの…?」
花丸「マルも…参加する」
ルビィ「ルビィも……」
梨子「花丸ちゃん、ルビィちゃんまで…」 ダイヤ「ならば、わたくしも参加しますわ」
梨子「え!?」
曜「ダイヤさんまで…」
果南「ちょっとダイヤ、落ち着きなよ」
鞠莉「そ、そうよ!あなたがさっき言った通りただの子供騙しでしょ…!?」
ダイヤ「文章をよく見て下さい。参加すれば殺されることは無いのでしょう?」
千歌「だ、ダイヤさんは何があってもいいんですか…?」
ダイヤ「ええ。何の為に書いたか知りませんが、参加すれば100%殺害されることはないのでしょうし」 果南「うん、まあ……」
鞠莉「確かにそうね…」
曜「…どうする?千歌ちゃん」
千歌「っ……」
梨子「千歌ちゃん…」
千歌「…大丈夫だよね。やっても何も起きない…よね?」
曜「……うん、大丈夫、だから」
千歌「…じゃあ、やってみよっか」 ペラ…ペラ…
千歌「…書こっか」
9人「……」
カキカキカキ…
カキカキカキ…
ルビィ「……」キョロキョロ
花丸「……」カキカキ
善子「……」カキカキ
ダイヤ「……」カキカキ
ルビィ「っ……」
千歌「……みんな、書き終わった?」
ルビィ「っ〜〜〜〜…」ウルウル
千歌「…ルビィちゃん?」
ルビィ「えっ、あ、ごめんなさい。何でもないです…」
千歌「うん、なら良かった。シャッフルするね」 シャカシャカシャカシャカ…
千歌「じゃあ、みんな。引くよ?」
8人「……」コクリ
千歌「せーのっ!」
カサ…カサ…
善子「……これ、開けていいの?」
梨子「さあ……」
果南「好きにすればいいんじゃない?もし開けて自分の名前が書いてあっても私は責任取らないけど」
鞠莉「果南…怖い事言わないでよ」
果南「ごめんごめん。ちょっと怖がらせちゃったかな」 花丸「でも……」
ルビィ「花丸ちゃん?」
花丸「でも、『交換殺人』って書いてあるよね?引いた紙に書いてある人を殺さなきゃいけない、とか……」
善子「ず、ずら丸まで怖いこと言わないでよっ!」
梨子「とは言ってもルールには書いてないよ?」
花丸「そうずらね。多分大丈夫だと思うずら」
善子「はぁ…驚かさないで頂戴」
花丸「ごめんね、善子ちゃん」 曜「引いた紙はどうしよっか?」
ルビィ「捨てちゃう?」
ダイヤ「ここに捨てても構いませんが…先生方の目に止まったら何と説明したら良いか…人の名前が書いてありますし」
千歌「紙は持ち帰る、ってことでいいかな?」
鞠莉「そうね、そうしましょ」
善子「ホント、何だったのこれ」
果南「じゃあこの文章も消しちゃうね」ケシケシ
ダイヤ「それでは、気を取り直して歌の練習をしましょう」
梨子「……」 〜バスの中〜
ブロロロロ…
千歌「(みんな…誰の名前を書いて、誰の名前を引いたんだろう…)」
梨子「…千歌ちゃん?」
千歌「う、うん!なに?」
梨子「あ…ごめんね、疲れてた?」
千歌「ううん、そんなことないよ」
曜「…あのゲームのこと?」
千歌「へ……」
梨子「や、やめよう曜ちゃん、その話は…」
千歌「そ、そうだよ。さつじんなんてこんな田舎じゃ起きないって!」
曜「そうだね…。ごめんね」 〜千歌宅〜
美渡姉「チ〜カ〜!夕飯冷めるよ〜!!」
千歌「うん!先食べててー!」
美渡姉「はぁ、ったく……」スタスタ…
千歌「……」ゴロンッ
千歌「はぁ……」カサ…
千歌「(…みんな、この紙どうしたんだろう…)」
千歌「(千歌の紙、誰が引いたのかな…)」
千歌「(そして、千歌が引いた紙には誰の名前が─────)」
千歌「(ごめん、書いた人……!)」
ピラ…… 〜翌朝〜
梨子「……」モグモグ
プルルルルルル…
梨子「(朝に電話…?珍しい…)」ゴクン
梨子「おかーさーん!電話ー!」
梨子母「はーい!」タッ
梨子母「あらっ、朝からどうしたのかしら」
ピッ
梨子母「はいもしもしー!あ、はいー!お世話になっておりますー!」
梨子「(誰だろう…)」
梨子母「…………えっ!?」
梨子「……?」 梨子母「はい、えっと…すみません、こちらもドタバタしちゃってて…はい」
梨子母「今後のことはまた後日でもよろしいでしょうか?…はい、ありがとうございます」
梨子母「では、失礼します…それと」
梨子母「……心からお悔やみ申し上げます」
梨子「っ───────」
梨子「(嘘、まさか…)」バク…バク…
梨子「(い、息が、上手く出来な、い…手汗、も…)」ドクンドクンドクンドクン…
ピッ
梨子母「梨子。朝から悪いんだけど、話が…」
梨子「い、嫌っ!!!やめてっっっ!!!!」バッ
梨子母「梨子…!?」 梨子「嫌、イヤ…やめ、やめて……!」ポロポロ
梨子母「…ピアノの先生がお亡くなりになられたの」
梨子「っ…や、やめ、やめてっ、やだっ……!」ポロポロ
梨子母「…梨子?あなたもしかして何か知ってるの?」
梨子「っ!ち、ちがっ…」
梨子母「殺人事件だって話が出てるから───」
ガタッ…
梨子「っ……も、もう時間、だから…学校、い、行って、くる…」グシグシ
梨子母「え…!?」
梨子「……行ってきます」ダッ
バタン…! 梨子「ハァッ、ハァッ……」タッタッ…
梨子「(そうよ…これはただ、何かの偶然で…)」
梨子「(私のせいじゃ…私のせいじゃない…!!)」
千歌「…梨子ちゃん?おはよう!」
梨子「ち、か、ちゃん…」
千歌「どうしたの?目赤くなってるけど…」
梨子「あ…ううん、な、何でもないの…」
千歌「本当に…?」
梨子「うん、本当、だよ…?」
千歌「よかった。バス乗ろう?」
梨子「う、うん…」 〜バスの中〜
千歌「それでねー、曜ちゃんがー」
梨子「(千歌ちゃんにだったら言ってもいい、かな…?)」
梨子「(でも、言ったら…千歌ちゃん、どうするんだろう…)」
千歌『そうだよ、梨子ちゃんの言う通りだよ。ぐーぜんだよ!』
千歌『えっ…梨子ちゃんが書いた紙の持ち主が殺したの?探さなきゃ!!』
千歌『…それ、梨子ちゃんのせいじゃん。梨子ちゃんが書かなかったら先生は生きてたんじゃないの?』
梨子「っ………!」
千歌「もー!梨子ちゃんっ!話聞いてよぉー!」
梨子「だ、大丈夫!ちゃんと聞いてるから…」
梨子「(ダメ……言えない……)」 〜部室〜
ダイヤ「今日は雨ですので衣装作りですかね」
千歌「うわぁ〜〜ん!聞いてないよぉ午後から雨なんてさぁ!」
善子「フッ、これが堕天使の宿命…」ギランッ
果南「千歌。文句言わないの」
曜「千歌ちゃん、衣装作りもそんなに悪い物じゃないからさ」
千歌「うぅ…曜ちゃぁん…千歌にミシン教えてくれる?」
曜「ヨーソロー!もちろんだよ!」ビシッ
梨子「……」 曜「梨子ちゃんは裁縫得意だっけ?」
梨子「……」
千歌「…梨子ちゃん?」
梨子「……ごめんなさい、私…体調が良くなくて」
ルビィ「梨子ちゃん、大丈夫…?」
梨子「うん…だからちょっとトイレ行ってくるね!」タッ
花丸「梨子ちゃんが体調不良なんて珍しいずらね」
善子「結構青ざめてたけど大丈夫なの?アレ…」
鞠莉「……」 〜トイレ〜
バタバタバタ…
梨子「っはぁっ、はぁっ……」
梨子「(あのことで頭がいっぱいになって……)」
梨子「私の、せいなの……?」
梨子「(死んでほしいほど嫌いな人じゃないのにっ…)」
梨子「(このまま私が黙ってたら、また誰かが殺される……!)」
梨子「(どうしようどうしようどうしようどうしよう………!!!!)」
梨子「っ、うぅっ…!うっ…!」ポロポロ スタ…スタ…
梨子「……!」
鞠莉「もしかして、例のゲーム?」
梨子「まり、さん…」
鞠莉「その様子だとそうみたいね」
梨子「っ…ぅっ……」
鞠莉「…最悪の結果が起きたの?」
梨子「…なんで分かるですか…?」
鞠莉「女の勘、ってやつ?」
梨子「…本当、鞠莉さんには敵わないです」
鞠莉「で、誰が殺されたの?」 梨子「…ピアノの先生です」
鞠莉「先生?」
梨子「最初は優しかったんです。あの挫折のこと、お母さんを通じて先生も知っていたから」
梨子「…でも、先生は私がピアノコンクールで優勝した時から変わって…」
梨子「もっと上を目指せだとか、世界の頂点だとか…」
梨子「そればっかりで…スクールアイドルも辞めろって言われたこともあるし…」
梨子「だから書いたんです。死んでほしい人に」
鞠莉「……なるほどね」 梨子「今は書いたこと、後悔しています。私の為だったんだって心の何処かではちゃんと分かってたから…」
梨子「でも、もし書かなかったら、参加しなかったらって、思うと…私が殺されてたんだなって…」ガタガタ
鞠莉「梨子……」
梨子「ごめんなさい、鞠莉さん…私のせいで…」ポロポロ
鞠莉「梨子のせいじゃない!問題は殺した人の方にあるの!…このゲームを、考えた人も」
梨子「鞠莉さん…このままだと、また誰かが…!!」
鞠莉「そうね。皆に伝えるべきだわ」
鞠莉「…あの中に、犯人がいる可能性も高いしね…」 〜部室〜
ガラッ
千歌「あ、二人ともおかえ……」
鞠莉「誰なの!?」
曜「え……?」
鞠莉「梨子の様子がおかしかった理由、マリーは今さっき知ったわ。でも」
梨子「ま、鞠莉さん…そんな怒らn」
鞠莉「私より先に知ってる人がいるはずよ!!!」
シン…
善子「…リリーに、何かあったの?」
鞠莉「善子、あなたなの!?」
梨子「鞠莉さん…っ」
善子「はぁっ!?何があったか聞いただけなんだけど!あとヨハネ!!」 果南「鞠莉、ちょっとは落ち着いてよ。Aqoursの中に…何があったか知らないけどさ、酷いことする人がいると思ってるの?」
鞠莉「果南…そういうことを言うあなたが一番怪しいわ…」
ダイヤ「果南さんの言う通りですわ!!落ち着きなさい鞠莉さんっ!!!」
鞠莉「うるっさいわね!!!この中に絶対に犯人がいるのよ!!」
ルビィ「…はん、にん…?」
千歌「それって、まさか……」
花丸「ずらぁ……」ガタガタ
曜「『交換殺人ゲーム』……!?」 梨子「…ピアノの先生が、殺人事件で亡くなったみたいで」
善子「じゃあ、あのゲームでリリーが書いたのは」
梨子「…うん。先生を書いたのは、私なんです」
鞠莉「こうなった以上、引いた紙を見せ合うしかないわね」
7人「……!」
鞠莉「梨子のピアノの先生の名前が書かれていた人がとりあえずの犯人ってことで。言い分はちゃんと聞くわ」
鞠莉「…みんな早く紙を出して!!」
花丸「……ま、鞠莉さん」 ゲームの詳細なルールが文中に書かれていないのが気になる 鞠莉「花丸!?あなたが…」
花丸「違うずら!オラじゃないずら…そうじゃなくて…」
ルビィ「紙、家で捨てたりとか、置いてきちゃったとか…ルビィと花丸ちゃん含めてそういう人いると思うんだ」
鞠莉「…そうね。家に持って帰るって話だったし…」
千歌「でもでもっ!中身見たよって人はいるんじゃないかな!」
ダイヤ「千歌さん、開いたんですか…!?」
千歌「うん…気になっちゃって」 善子「誰の名前が書いてあったのよ…」
千歌「千歌の紙にはウチの学校の体育の先生の名前が書いてあった」
ルビィ「怖いもんね、あの先生…」
曜「私も千歌ちゃんと一緒で中身見たよ。その後は怖くなって捨てちゃったけど」
鞠莉「名前は?」
曜「何故か、白紙だったんだよ」
果南「え…?」
曜「それが逆に不気味で…ゴミ箱入れちゃった」
鞠莉「曜、ちかっち。答えてくれてありがとう。他は?」
シン…
善子「みんな見てないでしょ。私は昨日の帰りコンビニで捨てたわ」
ダイヤ「ところで、そう言う鞠莉さんは見たんですの?」 鞠莉「sorry…見てないし、持ってもいなかったわ」
梨子「あの…まだ必ずしもこの中に犯人がいるって訳じゃないですから。今こんなに時間掛けて無理して探さなくても…」
果南「そうだね。何かの偶然だったのかもしれないし」
ダイヤ「調べているのか分かりませんが、今は警察の方に任せておきましょう」
千歌「…練習、しよっか」
鞠莉「…ごめんね、みんな。滅茶苦茶なこと言って…」
ルビィ「大丈夫だよ。ルビィ、鞠莉さんがみんなのこと想ってるのは伝わってるから」
鞠莉「ルビィ……」 〜ホテルオハラ〜
果南「…ちょっとは落ち着いた?」
鞠莉「落ち着いたわよ…でも落ち着いてられない」
果南「それ落ち着いてないじゃん」
鞠莉「ゲームが実際に動き出したのよ!?次は誰が殺されるか…」
果南「まあ、ね…油断はしていられないなぁとは思うけど」
鞠莉「万が一メンバーが…って思うと…」
果南「ねぇ鞠莉。その…メンバーのことなんだけどさ」
鞠莉「うん?」 果南「その前にまず、謝らせてほしい」
鞠莉「え…?」
果南「私、本当は中身見てた」
鞠莉「は…?果南…嘘ついてたの……!?」
果南「違う!これには訳があって…」
鞠莉「信っっじらんない。ずっと信用してたのに…!」
果南「言う訳にはいかなかったの!!」
鞠莉「…どういうこと?」
果南「……Aqoursメンバーの名前が、書いてあったんだよ…」
鞠莉「なっ……」 果南「その場に居るのに、言える訳ないじゃんって話……」
鞠莉「……分かったわ。とりあえず果南は梨子のピアノの先生を殺してないってことね」
果南「うん」コクリ
鞠莉「で、書かれてた人って誰なの?」
果南「っ……」
鞠莉「……もしかして私?」
果南「違う。…その子のこと、死んでほしいって思ってる人がいるんだなって。どこが嫌いなのかさっぱり分からなくて…ショックっていうか」
鞠莉「誰?教えて」
果南「……うん」
カサ…… 鞠莉「…この子に何の恨みが?」
果南「さあ……」
鞠莉「この字…見たことあるけど、誰だったかな…」
果南「私も鞠莉とダイヤの字以外は分からないからなぁ」
鞠莉「hmm…」
果南「……だからさ、鞠莉」
鞠莉「?」
果南「私と同じような人、いると思うんだ。その場にその人がいるから言えないって」
鞠莉「……想定外だったわ。こんなこと」 鞠莉「っ〜〜〜〜…」ウルウル
果南「鞠莉……」ナデナデ
鞠莉「Aqoursって、こんなグループだったの…?」
果南「私はメンバーで死んでほしい人なんていないよ」
鞠莉「っ…私は一人でもいるだけで悲しいのっ……」ポロポロ
果南「……そうだね」
鞠莉「こんなんで、ラブライブ優勝なんて出来るの…?」ポロポロ
鞠莉「なんか、馬鹿馬鹿しく思えてきた……っ」グスッグスッ 〜外〜
果南「わざわざお見送りまでありがとう」
鞠莉「ううん」
果南「全く…もう何回も来てるんだから出口なんて分かるって」アハハ
鞠莉「嬉しい癖に♡」
果南「……まあね」ヘヘッ
鞠莉「……」
果南「……」
鞠莉「…あんなこと、あったから…気を付けて帰ってね」
果南「うん。何かあったら泳力と筋肉でどうにかするよ」
鞠莉「ふふっ、何それ」アハハ
果南「じゃあね」
鞠莉「うん、また明日」 スタスタスタ…
果南「(帰ったら宿題やらないと…)」
果南「(お店、今日は親に任せっきりにしちゃったけど大丈夫かな…)」
鞠莉『Aqoursって、こんなグループだったの…?』
鞠莉『っ…私は一人でもいるだけで悲しいのっ……』ポロポロ
鞠莉『こんなんで、ラブライブ優勝なんて出来るの…?』ポロポロ
果南「(鞠莉……)」
果南「……交換殺人ゲーム、か…」ボソッ
…………ダダダダダダダダダ!!!!!
果南「っ………!!」クルッ 果南「とりゃっ!」ドンッ
「いっ……!!」
果南「その不審者みたいな格好、なに?ふざけてるの?」
「っ……」
果南「……私には誰だかバレバレだけどね」
「うる、さい……」
果南「珍しく髪まで結んでさぁ、相当殺る気満々じゃん?」
「ええ……」ヨロ…
果南「もしかして梨子の先生殺したの、あなただったの?」 「それは…違う」
果南「ふうん?…でも私を殺そうとしてるのは分かるよ」
「……」
果南「戦ってあげてもいいけどさ、私の泳力と筋肉、舐めない方がいいよ?」
「…舐めてない」
果南「じゃあ、とことん戦わせてもらおうかな……」ジリ…
「……ええ」ジリ…
果南「はぁぁぁっっっ!!!」ダッ 〜数十分後〜
「……ふぅ」
「(結構時間掛けてしまいましたわ…)」
「(さて、問題はこの遺体をどうするか…)」
ブーッブーッ
「……?」スッ
【小原鞠莉】
「………チッ。忙しいというのに」
ピッ
「…はい?」
「もしもし─────────ダイヤ?」 今日はここまでにします。
既に気付いた方も多いと思いますが、あな番パロディです。
明日もお付き合いできる方はよろしくお願いします。 ダイヤ「どうされました?」
鞠莉「ごめんね。まだ仕事残ってるのに」
ダイヤ「いえ。今日の分はもう終わりましたわ」
鞠莉「そう……」
ダイヤ「ご用件は?」
鞠莉「……果南がまだ家に帰っていないらしくて。ダイヤ、何か知ってないかなって…」
ダイヤ「果南さんが?」
鞠莉「果南があのゲームに巻き込まれたら…どうしようって、怖くなって…ダイヤ……っ」
ダイヤ「鞠莉さん……」 ダイヤ「大丈夫ですよ。何処かに寄り道してるだけでは?」
鞠莉「……うん、そうだよね…」
ダイヤ「考えすぎは良くないですわよ。ただでさえ廃校のことで頭を悩ませているというのに。ゆっくり休んで下さい」
鞠莉「ダイヤ……ありがとう」
ダイヤ「では、おやすみなさい」
鞠莉「うん。おやすみ」
ポチッ
ダイヤ「さて、と……」 ザザ…ザザ……
ダイヤ「んっ……しょ……」ズルズル
ダイヤ「…ごめんなさい、果南さん」
ダイヤ「わたくしは死ぬ訳にはいきませんの」
ダイヤ「────わたくしは、黒澤家の長女。受け継がなくてはならないものがあるのです」
ダイヤ「…あなたの死は、決して無駄にしませんわ」
ダイヤ「っ……」ダキッ…
ダイヤ「(重い……)」
ダイヤ「……それっ!」
ザバーーーン……!!!
ダイヤ「……海で死ねるなら、本望ですよね?」 〜黒澤家〜
ダイヤ「ただいま帰りましたわ」
ルビィ「あ、お姉ちゃんお帰りなさいっ!」
ダイヤ「ルビィ。ただいま」
ルビィ「今日はいつもより遅かったね、どうしたの?」
ダイヤ「先生から頼みごとをされてしまって。最終下校時刻を過ぎてしまいましたの」
ルビィ「そっかぁ。大変だね」
ダイヤ「ええ。心配掛けてしまったみたいで…ごめんなさい」 ルビィ「じゃあ今日はお姉ちゃんの代わりにルビィがお風呂掃除やるね!」
ダイヤ「そんな…いいですわよ別に」
ルビィ「ううん。お姉ちゃん、最近忙しそうだったから。休んでほしいの」
ダイヤ「有り難い話ですが…ルビィ。宿題は終わりましたの?」
ルビィ「…うゆ……」
ダイヤ「ほら、お部屋に戻りなさい」
ルビィ「はーい……」スタスタ… ダイヤ「……」
ダイヤ「(まだ終わってはいない…)」
ダイヤ「お母様!」
スタスタ…
黒澤母「どうしましたの?ダイヤ」
ダイヤ「あの…この本棚、どなたの物ですか?」
黒澤母「私の物ですが。それが?」
ダイヤ「一冊お借りしてもよろしいでしょうか?最近読書に興味を持ちまして」
黒澤母「ええ…大丈夫よ」
ダイヤ「ありがとうございます」 黒澤母「もう読み返すつもりはありませんから、ダイヤとルビィにあげるわ」
ダイヤ「はい、ルビィにも伝えておきます」
黒澤母「受験勉強もしっかりなさって下さいね」スタスタ
ダイヤ「……はい」
ダイヤ「……」
ダイヤ「……さて」
ガサゴソ…
ダイヤ「(この紙を)」ピラッ
ダイヤ「(本に挟んで……)」
パタン…
ダイヤ「…ひとまず、これでわたくしの番は終わりましたわね」 〜翌日・部室〜
ガラッ
ダイヤ「…鞠莉さん?」
千歌「あれ?鞠莉ちゃん、学校休みじゃなかったの?」
鞠莉「……捜索に協力してたのよ」
梨子「捜索…?」
曜「それって、梨子ちゃんのピアノの先生のこと?」
鞠莉「……違うわ」
ダイヤ「っ……」ゴクリ
鞠莉「果南よ」
善子「え……!?」
ルビィ「果南さんが…?」
花丸「何かあったずら…?」 ダイヤ「…今度は、果南さんが巻き込まれたんですか?」
鞠莉「数時間前に、遺体となって海から発見されたわ」
千歌「っ…!そんな……」
ルビィ「きゅ、急すぎるよぉっ……」
梨子「果南さん…」
曜「そんなことって……」
花丸「なんで果南さんが…」
善子「ど、どうしてまた人が死んでるのよ…!」
ダイヤ「っ………」ドキン…
鞠莉「……果南、言ってたわ」 鞠莉「…いるんでしょう?」
鞠莉「この中に、メンバーの名前を書いた人が」
7人「……!!」
鞠莉「果南が引いた紙にとあるメンバーの名前が書いてあったわ。そして果南が殺された…梨子のピアノの先生も含めて考えると…つまり、メンバーの名前を書いた人がこの中に二人いるはずよ!」
千歌「そんなことする人がこの中に…いるの……?」ガタガタ
鞠莉「私も信じたくなかったけど、そういうことなの」
鞠莉「誰が殺ったの!?誰が私の大事な果南の名前を書いて、誰が殺したの!?」
ダイヤ「っ………」ポリポリ
鞠莉「…そう、よね、言える訳、ないわよね……」ポロポロ
鞠莉「…っ…見損なったわ!!!もうあなた達とスクールアイドルなんてやらない!!!私一人でこの学校を救うからっ!!!」ダッ
千歌「ま、鞠莉ちゃんっ!」 SSに言うのもなんだが果南ちゃん殺されたのにみんなのリアクション薄すぎて果南ちゃん可哀想になるわ 鞠莉さんがそんな冷静でいられる訳ないんだよなぁ...
SS初めて? 曜「千歌ちゃん……」
千歌「……Aqoursにそんなことする人がいるわけないもん…!」ウルウル
梨子「私も、そう思うわ」
ルビィ「そうだよ、みんなとっても優しくて……」
花丸「この中の誰かが殺人、なんて…やるわけないずら」
善子「そうよ…」
ダイヤ「……きっと、これもまた偶然、ですわ…」ポリポリ
花丸「………」チラ 〜帰り道〜
花丸「そ、そうだ、ルビィちゃん!図書室にアイドルの新しい雑誌が入ったずら!」
ルビィ「……」
花丸「…ルビィ、ちゃん…?」
ルビィ「花丸ちゃんは、よく平気でいられるね」
花丸「え……?」
ルビィ「…果南さん、殺されちゃったのに」
花丸「ま、マルは…マルは、ルビィちゃんを少しでも元気付けようと思って……」
ルビィ「…うん、ごめんね。…今はアイドルの話はいいや」
花丸「…マルも、ごめんね…」 ルビィ「…花丸ちゃん、今日はここまでで」
花丸「えっ?」
ルビィ「ルビィ、お母さんにお買い物頼まれちゃったから」
花丸「あ…そ、そっか。わかったずら」
ルビィ「じゃあね」タッ
花丸「……」
ルビィ「……あ」クルッ
花丸「?」
ルビィ「渡すの、忘れちゃってた」 ガサゴソ
ルビィ「はいっ、これ。お姉ちゃんが長い間借りっぱなしだったって」
花丸「…?うん…」スッ
ルビィ「…また明日。バイバイっ」タッ
花丸「ばい、ばい…ずら」
花丸「……」
花丸「(こんな本、ダイヤさんに貸してたっけ…?)」
ピラ……
花丸「っ………!?!?」 シリアスかと思ったらダイヤさんのせいで若干ギャグ臭がし始めた パタンッ
花丸「(どうして…!?どういうことずら!?)」
花丸「(……まさか、まさか、マルが思ってた通りで……)」
花丸「……やっぱり」
花丸「っ……」キュッ
花丸「……」
花丸「…これは、ただの偶然なんかじゃないずら」ボソッ
スタ…スタ… ルビィ『ここから入ると近道なんだよ』
ルビィ『ほら、こっち!』
ルビィ『えへへ、ルビィが見つけたんだよっ』
「……」スタ…スタ…
「(ここは慎重に…少しでも物音を立てたら…)」
ギシ…ギシ…
「っ!?」ビクウッ!
スタスタ…
「……」チラ
「(……あれが、ターゲット)」
「(どうやって襲うか……)」 ダイヤ「……あら?…あちらのお部屋に置いてきてしまいましたわ」
スタスタスタスタ…
「(……今!)」ダッ
ギシッ、ドサッ
ダイヤ「…庭の方が先程から騒がしいですわね────っ!?」
ガバッ
ドサッ
ダイヤ「きゃあっ!?」
グググググッッッ……
「っ、く……」
ダイヤ「だ、誰なんです、かっ!髪を引っ張らない、で、下さいっ……!!!」 「果南さんも、きっと同じ痛みを味わっていたと思います」
ダイヤ「へ、ぇっ…!?」
「だから今度は、あなたが殺される番ですよ。ダイヤさん」
ダイヤ「…っ!?!ご、ごめんなさいっ!謝ります、謝りますからぁっ!!警察に自首しにも、行き、ます、から…っ!」
「…謝るんでしたら、あの世で果南に直接謝って下さい」
ダイヤ「い、や……ぁっ!!お母様、ルビィ、助けて…!!!」
「……いや、果南さんには逢えませんかね。恐らく地獄行きずら」グイッ…
ダイヤ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ………!!!」ポロポロ
「────────ルビィちゃん、ごめんね」
グサッ、
ダイヤ「ぁ────────っっ!!!!!」
グサッ…
ダイヤ「ッ、ぐ、ぁ………」バタン…
ジュバァァァァァ……
花丸「……向こうに逝ったら、嘘をつく時は気を付けて下さいね」 パロディ自体は好きだけどキャラの性格がちょっと
それ込みでパロディって言うならまあいいけど >>84
【訂正】
✕「…謝るんでしたら、あの世で果南
◯「…謝るんでしたら、あの世で果南さん ルビィ「ただいまー」
花丸「!」ハッ
ルビィ「お姉ちゃん、プリン買ってきたよ〜」
ルビィ「…お姉ちゃん…?どこ…?」スタスタ
花丸「(逃げなきゃ…)」タッ
ルビィ「お姉ちゃん…?」スタスタ
ダイヤ「……」
ルビィ「………ピギィッ!」ビクッ
ルビィ「お、おねぇちゃ、ん……?お姉ちゃん、なの…?」
ルビィ「イヤ…イヤだよ…お姉ちゃん、なんで…?」 ルビィ「お姉ちゃん!?ねぇ、お姉ちゃん…?」ユサユサ
ポタ、ポタ…
ルビィ「ピギィッ!血が…」
ルビィ「お姉ちゃん!お姉ちゃん、目を覚して、覚してよぉっ!!」ポロポロ
ルビィ「ルビィ、お姉ちゃんいないとまだ、全然何もできないのに…」ポロポロ
ルビィ「お姉ちゃん、ねぇ、お姉ちゃん、何があったの?ねぇ、ねぇっ…!」ユサユサ
ルビィ「ルビィ、お姉ちゃんみたいになれないよ…お姉ちゃんいないと何も出来ないよ…!」ポロポロ
ルビィ「やだぁっ、やだぁぁっ!!やだよぉっ!!お姉ちゃんっ、お姉ちゃん…!!!」ポロポロ
ルビィ「お姉ちゃんっっ……!!!!」ポロポロ タッタッタッタッ……
花丸「はぁっ、はぁっ、はぁっ…」
花丸「(どうしよう…オラ、人を殺して…)」
花丸「あ……」ピタッ
花丸「(こんな血だらけの手、防犯カメラにでも映ってたら捕まっちゃう…!!)」
花丸「(ごめん、ごめんねルビィちゃん……)」タッ
花丸「(マルは大事な人を二人も傷付けてしまったずら……)」
花丸「(自分が殺されるのを恐れて───────)」 〜翌日・一年生教室〜
先生「えー、おはようございます」
先生「みんな噂は聞いていると思うが、改めて学校側から注意させてくれ」
花丸「……」ピクッ
先生「一昨日に引き続き、昨日もここの生徒が何者かに殺害されました」
先生「犯人は同一人物の可能性が高いと警察から連絡がありました。先生が言いたいことはみんな分かるよな?必ず数人で帰ること。一人で帰ったら絶対にダメだからな。そして─────」
花丸「……」ガタガタ…
善子「……ちょっと、ずら丸?」コソッ
花丸「な、何でもないずら」
先生「ん、国木田大丈夫か?体調悪い?」
花丸「えっ…あ、いえ……」
先生「そうか」
先生「…最後の連絡。黒澤が欠席なので、誰か授業ノートを明日以降見せてあげてくれ」 キーンコーンカーンコーン…
ピッ
【重要な連絡】
果南に続いてダイヤも先程亡くなりました。
私、果南とダイヤを殺した犯人のこと、絶対に許さないから。
花丸「……」ゾクッ
善子「…ずら丸」
花丸「ど、どうしたずら?」
善子「今なに見てたのよ」
花丸「……朝届いた、鞠莉さんからのメール」
善子「…助かるかもしれないって連絡あったのにね」
花丸「どうして、こんなことになったずら…」
善子「…ルビィ、大丈夫かしら」 〜放課後〜
善子「はぁっ!?アンタ小テスト合格したの!?」
花丸「文系は得意ずら」
善子「くっ、くぅう〜〜…!!……部活、追試で遅れるって伝えておいて」
花丸「え…でもオラ、今日は帰っちゃうから」
善子「は?なんで?」
花丸「ルビィちゃん家にプリント届けようと思って。部活終わってから寄ると暗いから…」
善子「……あんまり、変な事言うんじゃないわよ」
花丸「…わかってるずら」 スタスタ…
花丸「(今走れば、まだ間に合うかも…)」
花丸「……」スッ
花丸「(時間はまだあるずら)」タッ…
「花丸ちゃん?」
花丸「っ!」ピタッ
梨子「そんなに走って…どうしたの?」
花丸「え、えっと…」
梨子「よかったら一緒に部室行かない?」
花丸「お、オラ、ルビィちゃん家に行かなきゃだから!今日の部活休むずら!!」ダッ
梨子「あ……」
梨子「行っちゃった…」
梨子「(そうよね…ルビィちゃんのこと、心配だよね…)」 〜部室〜
ガチャガチャ
カチャン…
花丸「!」
花丸「開いた……?」
ガラッ
花丸「(よかった…間に合ったずら…)」
ピラッ
花丸「(この紙を……)」
カサ…
花丸「(一番最初に見つけた人、ごめんね)」クルッ
花丸「(これでオラの番は終わりずら)」タッタッタッ… スタスタ…
「あれ、鍵開いてる」
「誰かいるのー?」ガラッ
「…誰も…いない…?」
「…?」スタスタ…
カサ…
「ん?この紙……」
「……」
「……っ」グシャッ
「…ふざけんなよ……」 〜黒澤家〜
スタスタ…
バチッ
花丸「!」
花丸「(警察の方……)」ペコリ
警察官「……」ペコリ
花丸「っ……」
警察官「……何か?」
花丸「あ、あの…この家の、娘さんに会いたくて」
警察官「妹さんのお知り合いですか?」
花丸「はい……」
警察官「すみません、今はご遺族の方からお話を伺っていて…」
花丸「ですよね…こちらこそすみません。失礼します」クルッ
ガラッ
ルビィ「……花丸ちゃんっ!」
花丸「え…ルビィちゃん……」 〜公園〜
花丸「…そう、なんだ。犯人の情報、全然掴めてないんだ……」
ルビィ「うん……」
花丸「(よかった……)」
ルビィ「……」
花丸「そ、そうだルビィちゃん、学校のプリn」
ルビィ「ねぇ、花丸ちゃん……っ」
花丸「…どうしたずら……?」
ルビィ「あのね…ルビィ、ルビィね…」ウルウル
花丸「…!ルビィちゃん、泣かないで…」ギュウッ ルビィ「っ、ルビィ、殺されちゃうかもしれない……」グスッグスッ
花丸「えっ…!?ど、どうしてずら!?」
ルビィ「ルビィね、ゲームの時…白紙で出しちゃったの」
花丸「白紙、って…」
曜『私も千歌ちゃんと一緒で中身見たよ。その後は怖くなって捨てちゃったけど』
曜『何故か、白紙だったんだよ』
花丸「曜ちゃんが、引いた紙……」
ルビィ「うぅっ…どうしよう、花丸ちゃん…ゲームに参加しないと、殺されちゃうんだよね…?」ポロポロ
花丸「で、でも!それは24時間以内に、でしょ?もう何日か過ぎてるずら!」
ルビィ「でもっ、でも……っ」ポロポロ
花丸「っ……」
ルビィ「ルビィ、死んでほしい人なんていないよ。花丸ちゃんも、善子ちゃんも、他のみんなも…ルビィのこと、いつも助けてくれて…大好きで…だから、書けなかった……」ポロポロ
花丸「ルビィちゃん…」 すまん。ルールがよく分からんのだが、引いた紙に書かれてる人を殺さなくちゃいけないってこと?
死んで欲しい人を紙に書いて、シャッフルして、引く。までしかルールに書いてないよね? 別に殺さなくてもいい
本家だと自分が名前を書いた人が殺されたなら次は自分が引いた紙に書かれた人を殺すというルールではある
仮にそのルールがなかったとしても明確な殺意を持つ誰かが仕組んだことはまず間違いないから次々と人が死んでいく
>>1がルールを書き忘れたんだろうけどあっても無くても一応は成り立つ >>114ありがとう
そんなルールがあったら、動くのは梨子になるね
そのルールの有無に関わらず、ダイヤさんが果南殺す理由が無いですよ 花丸「…オラの家に来るずら」
ルビィ「え…?」
花丸「マルの家で一緒に過ごせば安心だよ。もしルビィちゃんに何かあったら絶対にオラが助けるから」
ルビィ「花丸ちゃん……いいの?」
花丸「うん。ばあちゃんルビィちゃんに会いたがってたから。歓迎してくれると思うよ」
花丸「それに、オラも…ちょっぴり不安だったから」ニコッ
ルビィ「…ありがとう。じゃあルビィ、お母さんに言ってくるね」
花丸「うん」
花丸「(ダイヤさんを殺してしまった罪の償いじゃないけれど───────)」
花丸「(ルビィちゃんは、マルが絶対に守る)」 〜花丸宅〜
花丸「ただいまー」
ルビィ「お、お邪魔しまーす…」
花丸祖母「あらおかえり…って、ルビィちゃん?久しぶりじゃない。どうしたのこんな時間に」
ルビィ「あ、えっと…」
花丸「ばあちゃん、しばらくルビィちゃんを家に泊まらせてあげてもいい?」
花丸祖母「いいけど…何かあったの?」
花丸「……ううん。ただのちょっとしたお泊り会みたいなものずら」
花丸祖母「あらそうなの?家は全然構わないよ。ほらルビィちゃん、上がって」
ルビィ「はい。ありがとうございます。突然ですみません」ペコリ
花丸祖母「まあ、礼儀正しいのねルビィちゃん。お姉さんも生徒会長さんだもんねぇ」
ルビィ「っ……」
花丸「ばあちゃん、何かおやつない?」
花丸祖母「うん?あぁあるよ。二人ともこっちにおいで」スタスタ
花丸「…ルビィちゃん、ごめんね。まだダイヤさんが亡くなったことは知らないから」コソッ
ルビィ「ううん。大丈夫だよ」 こういうのって完成させてから投下するもんじゃないの? このグループのメンバーが死んだにもかかわらずドライなのは完全にアニメの再現
学年でしか絡まない不仲関係をよく描けてる
というよりSS書くようなやつですら仲良く描写出来ないのがAqoursなんだな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています