海未「愛着障害の私が天気の子を見た結果」
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海未「今日久しぶりに映画を見に行きました」
海未「新海誠の天気の子です」
海未「久しぶりに映画を見ましたが、やはり映画を見ると自分の日々の悩みや絶望を客観視出来るようになったり視野が拡がったりして良いですね」
海未「やはり日頃から物語に触れるのは大事なことですね」
海未「忘れないうちに感想を語りたいと思います」
海未「さて、何から話しましょうか…」 海未「では、先にポジティヴなところからいきましょうか」
海未「まず、様々な映像技術が使われているのが面白かったですね」
海未「地面が雨垂れを受けているシーンが実写っぽい感じになってたり、花火が3Dになってたり…」
海未「あと、君の名はと同じように風景画が印象的でしたね」
海未「よつばとみたいに現実の世間でお馴染みの版権コンテンツが沢山使われているのが面白かったです」
海未「よく見る会社の看板、iPhoneの着信音、チョコパイ、AKB、星野源、マツコ・デラックス…」
海未「特に面白かったのは、Yahoo知恵袋と風俗バイト紹介業者『バニラ』ですね。あれには笑いました」 海未「こういったリアル世界を彷彿させる細かい小ネタを登場させるのって、発想としては至極単純ですが、非常に効果的だと思いましたね。それだけで観客を物語に惹き込む効果があります」
海未「例えば他作品の例では…コードギアスというアニメがありますね」
海未「あれは設定が完全なる帝国系ファンタジーにもかかわらず、舞台が日本ですし、普通に埼京線とかお馴染みの駅名とか出てきますからね…あれも親近感が湧きました」
海未「ただ……リアルなところを感じる分、反動で非現実的なストーリー展開に違和感を感じましたね」
海未「マックで一人寂しくしてるところをバイトの女の子に話しかけられる。入ったバイト先のちょいワルオヤジと美人お姉さんに可愛がってもらえる。風俗ボーイに絡まれている女の子を助けようとする。」
海未「こんなベタな展開、現実であるわけない、所詮子供騙しの物語か、って…それを言ったらおしまいですけどね」
海未「…子供の頃はそんなこと考えもしなかったんですけどね。素直に楽しんでましたよ」
海未「…」
海未「物語に対してこんな感想を抱いてしまうのは、きっと、私が愛着障害だからなんでしょうね、うふふふっ…♪」
海未「新海誠はきっと愛着障害に陥りがちな現代人のニーズを捉えてるんでしょうね、さすがですね」 そういえば静岡県沼津市を題材にしたとあるアニメも舞台の細かい風景を描写しながら非現実なストーリー展開でしたね 海未「女の子の弟のおカッパ小学生、彼は面白いキャラでしたね」
海未「やたら身なりの良い女たらしのマセガキ、という感じの登場で、完全に慶応幼稚舎かどこかに通うお金持ちのボンボンというイメージでしたが…」
海未「その実、両親を失った孤児で、愛する15歳の姉と二人だけの極貧暮らしだった、というのに完全に騙されました」
海未「しかも、とても健気で大人びていて、お姉ちゃん想いで筋の通ったよく出来た男の子、とくるものですから、完全にやられた感があります」
海未「…」
海未「彼のような人間は、例え私のように地獄の釜にいる状況でも、愛着障害なんかにならずに健気に明るく生きることが出来るのでしょうか…?」
海未「私が愛着障害になるのは、私が弱いだけで、私が悪いということ…?」
海未「…ちっ!そんなことあるもんですか…。そもそも何もかも恵まれてるんですよ、あの坊やは。健気で優しいお姉さんがいて、和気藹々とする仲間も、彼女も、…だから愛着障害にならずに済んでるだけです」
海未「…え?海未は家族に恵まれている?幼馴染にもμ'sにも、様々な特技にも恵まれているじゃないか?」
海未「…何も知らずに勝手な事言って…私はどんな孤独と地獄を味わっていることか…!」
海未「誰があんな両親を…」
海未「穂乃果も、ことりも、μ'sも、もういないんです…」
海未「日舞だって弓道だって、結局なんの役にも…何の救いにも…」
海未「はぁ…」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています