【安価SS】黒澤ダイヤの実況、六日目
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ダイヤ (どうする…!)
ダイヤ (レベルが高いとは言え、10も20もというわけではない。相手は一匹に対してこちらは六匹。落ち着いて対処すれば、ここで壊滅させられるという事態は避けられると思うけれど…)
ダイヤ (現れた背景も戦闘になった理由も不透明。果たしてここで戦うのは正しい選択なの…!?)
ミカルゲ『…』
マル『…』
ダイヤ (ひとまずひかりのかべを張って、相手の出方を窺う──不穏な気配がしてきたら一も二もなく撤退するとしよう)
ダイヤ (もしもその余裕があるようならば、捕まえてみたいけれど…決して無理はせずに) カチ 『マルの ひかりのかべ!』キュピピシ
ダイヤ「マルちゃんが先に動けた…!さすが、そのずば抜けたすばやさは伊達ではありませんわ!」
『マルは 特殊に 強くなった!』
ダイヤ「これで特殊攻撃は怖くなくなった。あとはミカルゲが物理攻撃を主体として戦うポケモンでさえなければ…」
『相手の ミカルゲの おきみやげ!』
【コメント】おんみょ〜ん
ダイヤ「お、陰陽…!?」
ダイヤ「やはり、見た目に違わずゴーストタイプでしょうか…決死で特攻を仕掛けてくるかのようなイヤな気配が…!」
『マルの こうげきが がくっと 下がった!』
『マルの とくこうが がくっと 下がった!』
HP スーッ
ダイヤ「ぎゃああああああ!わずか1ターンでこうげきととくこうがそれぞれ二段階も!こんなのズルですわ、卑怯ですわ!」
ダイヤ「…………ん?」
『相手の ミカルゲは 倒れた!』
ダイヤ「瀕死の特攻ですか!!??」ガーンッ ダイヤ ポカン…
『ミカルゲは どこかへ 姿を 消した…』
ダイヤ ポカーン……
ダイヤ「 」
ダイヤ「…ええ………?」
ダイヤ「倒れたって、いや、倒れましたけど…文字通りひとりでに倒れていった、けど…」
ダイヤ「…………ええ……??」
ミカルゲは どこかへ 姿を 消した… ▼ ORAS鬼門の一つですね、ミカルゲ捕獲は。
捕獲係数が低くないことが救いですが、おきみやげを使ってくるのがね… こんなんおるんか……
知った上で開幕クイックならいけるんかな?多分おれもダイヤさんと同じ反応するわ 挑発か置き土産+封印は必須
見破られた状態にしたうえで峰打ち+催眠も必要
ドーブルか複数匹体勢じゃないとムリダナ シーキンセツ、倉庫
もくたん ガチャ
ダイヤ「この倉庫でシーキンセツの探索は最後となりそうね」
──『明るく 楽しい 職場をつくる シーキンセツ 10のメッセージ』
──『ラブラブカップルが 勝負を 仕掛けてきた!』
──『不思議姉妹が 勝負を 仕掛けてきた!』
──先輩『せっかくカギかけてたのに、なんで入ってきちゃうのよ!』
ダイヤ「探索の時間はそう長くなかったはずなのに、なぜだか濃い思い出がたくさん…相当疲れましたわ…」
ダイヤ「特に最後の…」
──『ミカルゲは どこかへ 姿を 消した…』
ダイヤ (もう考えるのはよそう…) カチカチ ダイヤ カチ
『もくたんは でかいきんのたまを 手に入れた!』
ダイヤ「でかい!」
ダイヤ「きんのたまはこれまでに何度か手にしたけれど、でかいのは初めてですわね。きんのたまでそこそこいい金額と引き換えてもらえるのだから、でかいきんのたまともなれば…むふふ…」
ダイヤ「どうぐに模様替えアイテムに、たくさんお買い物できてしまうわね!」ウキウキ
ダイヤ「あら?」カチ
『もくたんは きんのたまを 手に入れた!』
ダイヤ「普通のきんのたまも落ちていました。………というかよく見てみると、」 『もくたんは でかいきんのたまを 手に入れた!』
『もくたんは きんのたまを 手に入れた!』
『もくたんは きんのたまを 手に入れた!』
『もくたんは でかいきんのたまを 手に入れた!』
ダイヤ「──なんかめちゃくちゃに金銀財宝…ではない、金々きんのたまが落ちているのですが!!」
『もくたんは わざマシン13を 手に入れた!』
ダイヤ「ちょいちょい違うものも混じってる!!」 ダイヤ「倉庫の中で見つけたもの」
でかいきんのたま:8個
きんのたま:4個
わざマシン13(れいとうビーム)、ゴージャスボール、スピアナイト
ダイヤ「きんのたまの群れもそうだけど、それ以外に見つけたものも軒並み価値がありそうなものばかり」
ダイヤ「…これは、どう考えても勝手に持ち去ってよい範疇を凌駕しているように思えますが…」
ダイヤ (換金性のないどうぐは価値を正しく測れないけれど、きんのたまの群れは一般市場の取引価格に置き換えると合計で10万円)
ダイヤ (ダイキンセツホールディングスが組織として貯えていたと見るには、やや価値が低い…いや、本当に必要なものだけを持っていった残りだと考えることもできるか…?)
ダイヤ (あるいはダイキンセツホールディングスのいち社員の、もしくは全然関係ない方の個人的なへそくり──という可能性もある) ダイヤ「ご丁寧にカギのかかった倉庫にしまい込んでいたものを、たまたまカギを手にしたわたくしに見つけられてしまい、挙げ句持ち去られたとあっては──」
ダイヤ「…持ち主の方には相当不憫でなりませんが、かと言って」
ダイヤ カチカチ
ダイヤ「一度拾得してしまった以上、もう置いて帰るということができないのよね…」
ダイヤ「思わぬ遭遇に浮き足だって根こそぎ拾ってしまったことは責められても然るべきですが、まあ、その…運が悪かったのだと思ってくださいまし」ペコッ
ダイヤ「しかし拾ったわたくしとしても、繰り返し使うことができるわざマシンとスピアナイトは割り切れても、ゴージャスボールを使ったり意気揚々ときんのたまの群れを換金したりというのは些か抵抗があるわね…」
ダイヤ「本当に、どうしましょうかしら」カチカチ
【コメント】きんのたまおじさん会った?
ダイヤ「え?」 ダイヤ「きんのたま…おじさん…?」
ダイヤ「よくわかりませんが、それは全年齢対象のゲームに出てきてもよい類いのキャラクターなのですか…?」
ダイヤ「そんな名乗りをする人物はキンセツヒルズにもいなかったけれど…………いや!」
ダイヤ「いた、かも…一人だけ…あれはどこかの町のフレンドリィショップにいらしていた男性…確か彼はそう、ぶつぶつと…」
──男『拾ったきんのたま…… やっぱり売るしかないのかなあ…… あんなことやこんなこと…… 色々使い道は浮かぶけど…… 人としてどうかと思うしなあ……』
ダイヤ「──とかおっしゃっていた…!」
ダイヤ「もしや倉庫に積まれていた大量のきんのたまの群れは、あの方の…!?」
ダイヤ (いや、それにしては『拾ったきんのたま』との物言いがやや引っかかるけれど…大量に拾って困ってしまったからひとまずあそこへ隠しておいたと考えることもできる…?)
ダイヤ「全く別の可能性もあるけれど、わたくしはキンセツヒルズの屋上できんのたまを受け取ってなどいないし、体験版をプレイしてもいないので真相(とおぼしき推測)に辿り着くことはできませんでしたわ」カチカチ シーキンセツ、デッキ
ダイヤ「ただいま、っと」カチ
ダイヤ「なんだか久し振りに陽の光を浴びたような気分ね。途中屋外にも出たしそんなとこはないのだけど、なんともね…見なくてもいいものを見、知らなくてもいいことを知ったような重さがずしりと響くわ」
ダイヤ「それにしても、シーキンセツ内を巡る中で、シーキンセツと──それにニューキンセツ計画の表層が剥がれてしまったわね」
ダイヤ「わたくしが覗いてしまったのはそれでもほんの一部だけなのでしょうけれど、」
──テッセン『キンセツシティは長い歴史から見るとつい最近になって、ようやく人が増えて栄えてきたんだ。その流れを活かそうっちゅうてもっと人を呼び込むための開発計画だったんだがな…』
──テッセン『一年前に、なんだ、計画は無期凍結になった』
ダイヤ「…明るい街も組織の一つ。気さくなテッセンさんも大人の一人。そういうことですわよね」
ダイヤ「彼の──彼らの過去がどうであれ、関係のないこと。わたくしにとっては、旅の味方として、また関門として、あるいは友人として、共にいてくださったことだけが大切な事実」
ダイヤ「余計な詮索もこれ以上の思考も控えて、全てこの捨てられた船の中に──置いて帰るとしましょう」 造船所員『あ、キミ…』
ダイヤ「はい?」
造船所員『僕、ほら、覚えてないか。クスノキさんのとこで働いてるんだけど』
ダイヤ「造船所の方ですか。申し訳ありませんが、どなただったか…」
造船所員『そりゃそうか!僕が見かけただけで、話してないもんね!』
ダイヤ「心苦しさを返してください」
造船所員『ところでキミ、シーキンセツの帰りなの?中でさ、変なものを拾わなかった?捜してるものがあるんだけど…』
ダイヤ「変なものはたくさん拾いましたが」
造船所員『…って、それ!たんちき!それだよ、僕が捜しにきたもの!』
ダイヤ「へ?」
──ダイヤ『大丈夫なのかしら、これ。中身がなにかはわからないけれど、この船は海に浸かっている──つまりこの空間を満たすのは海水。モノがなんであれ、ボロボロなのでは…』カチ
──『もくたんは たんちきを 手に入れた!』
──ダイヤ『絶対やばいでしょうそれは』
ダイヤ「ああ…」 造船所員『それさあ、クスノキさんの忘れ物──おっと、クスノキさんがここに立ち寄ったときに落としていったものなんだよ』
造船所員『それが急に必要になったとかで、捜してきてほしいなんて言われたもんだから困っちゃってね…』
ダイヤ「…随分と奥まで『立ち寄った』のですね」
ダイヤ「っといけないいけない」
ダイヤ「無事に機能するかどうかはわかりませんが、お捜しだったのであればちょうどよいですわ。わたくしには無用のどうぐですし、お持ちくださいな」カチ…
造船所員『いやあ、ほんとよかったよ!それ、クスノキさんに渡してくれる?造船所にいると思うからさ!』
ダイヤ「はい?」 ダイヤ「まーーーーた!」
ダイヤ「まーたわたくしを郵便屋さん扱いしてえ!」プンスカ
ダイヤ「あなたが用命されたのだからあなたが完遂すればよいものを!別に後から口を挟んで手柄を横取りしようなどというつもりもないのに!」
ダイヤ「ラティオスさんがいるしむげんのふえもあるし、たいした労力にはならないけれど…」カチカチ
ダイヤ「なんだか納得いきませんわ!!」ムキーッ
ダイヤ「こうなったらきんのたまの群れも遠慮なく売り払ってやるんだから!これくらいのことをしなければ、釣り合いが取れないというものです!」フンス
『それでしたら80,000円でお引き取りいたしましょう!』
ダイヤ「ええお願いしますとも!ついでにモンスターボールをたくさんくださいな!」カチカチ
クスノキ『もくたんちゃんが見つけてくれたのかい、ありがとうね。これ、些細なものだけど、色んないい逸話があるものなんだ。ぜひ持っていきなさい。本当にありがとう』
『もくたんは とうめいなスズを 手に入れた!』
ダイヤ「………………」←自分の行いが恥ずかしくなった まだあさせのほらあなと、サファリゾーンとかいうとんでもない巨玉が残っていますが、このままホウエン地方巡りの旅を続行しますか?
(ストーリーを進めてという声もあるので確認です) そこらへんやるなら他キャラ乱入させても良いんじゃないかなって そうか、ダイヤさん一人だともやもやに答えが出ないのか。 この後の進路 >>670
※ ストーリーに戻る、ホウエン地方巡りの旅を継続する、のいずれか。隣に配置する人を併せて指定可。(多くても二人まで) ダイヤ「もしもし、ダイヤです」
聖良『どうも。聖良です』
ダイヤ「で、なんでしたっけ」
聖良『ええ。ですから、北海道は冬休みが長いんです。自治体や年度にもよりますが、私の高校は来週末まで冬休みです』
ダイヤ「そうですか、それは羨ましいことです」
聖良『いえいえ。その代わりに夏休みが短いですからね、休みの総日数は大差ないはずですよ』
ダイヤ「そうですか」
聖良『なんだか返事がそっけないですね』
ダイヤ「心当たりはありませんか?」 聖良『…遊びにきたのがいけなかったんですか?』
ダイヤ「いらしたこと自体をとやかく言うつもりはありませんが」
聖良『と、おっしゃると?』
ダイヤ「わたくし達は明日も学校なので早めに引き上げていただきたいのです」
聖良『なるほど…ダイヤさんの気持ちはわかりました』
聖良『──でも友達の家に遊びにきたのに電話で話すなんてあんまりじゃないですか!』←別室
ダイヤ「大きな声を出さないでくださいな」 【コメント】セイントスノーの鹿角聖良!?なんで居るの!!?!?函館遠くない!!??!? 聖良「まったく、なんの嫌がらせかと思いましたよ。まさかダイヤさんにあんな仕打ちを受けるとは」ヤレヤレ
ダイヤ「理亞さん、こんばんは。遠路はるばるようこそお越しくださいましたね」
理亞「ついでだったから、平気。ルビィ達にも会えたし」
聖良「ダイヤさん。聖良さんにも優しい言葉をかけてください」
ルビィ「でもいいな〜、まだ冬休みなんて。ディズニー行くんでしょ?」
理亞「だから、姉さまが言った通り、夏休みが短いから。別に羨ましがられるようなことじゃない」
聖良「理亞がどうしても北海道ウェルカムウィークでディズニーへ行きたいと言うものですから」
理亞「ね、姉さま!!」 ルビィ「でもディズニーって千葉だよ。沼津ってちょっと寄るって距離じゃないのに…」
理亞「函館と関東の往復が分母になるなら、千葉と沼津の往復くらい訳ない」
聖良「理亞が関東に行くなら多少無理してでもルビィさん達に会いたいと言うものですから」
理亞「姉さま!」
ダイヤ「聖良さん、あまり理亞さんをからかうのはおよしなさいな…」
理亞「嘘はよくない!沼津に来たのは姉さまが黒澤ダイヤ達に会いたいって言ったからだよ!」
聖良「理亞!!」
ルビィ「なんなのこの姉妹」
ダイヤ「不思議姉妹というやつですか」 ダイヤ「それで聖良さん、まさか当日に連絡を寄越してきておきながら、明日も学校へ行くわたくし達の家に厄介になろうなどというおつもりではないでしょうね」ジト
聖良「ふふ…私達がそこまで常識を持ち合わせていないように見えますか?きちんと十千万さんに部屋を取っています」
ダイヤ「でしょうね。あなた方が内浦へ来ることは千歌さんから聞いて知りましたからね」
聖良「わかっているならここぞとばかりに私へ嫌味を言わないでください」
ダイヤ「ちょっとした腹いせです」
聖良「今日の午前中には連絡していましたよ!スマホを見ないダイヤさんにも非があります!」
ダイヤ「学校にいるのに用もなくスマートフォンなど触るはずがないでしょう。そういうのは依存症と言うのです」
理亞「黒澤ダイヤって姉さまのこと嫌いなの…?」コソ
ルビィ「ううん。聖良さんはからかうと面白い反応するから楽しいんだってゆってた」コソ
理亞 ムッ… 理亞「黒澤ダイヤ」ズイ
ダイヤ「どうなさいましたか、理亞さん」
理亞「姉さまに意地悪言うのはやめて。そういう付き合い方する相手なんかいないんだから、姉さま本当は傷ついてるかもしれない」キッ
聖良「理亞」
ダイヤ「…理亞さん」
理亞「なに」
ダイヤ「わたくし達、もう知らぬ仲ではないでしょう。少し気恥ずかしく思うのもわかりますが、どうでしょう。そろそろわたくしのことは気軽に名前だけで呼んでくださいませんか?」
理亞「な…!」
ダイヤ「わたくしは『理亞さん』と呼んでいるのに、これでは一方的に距離を感じてしまって悲しいですわ。ね、内浦のお姉さんだと思って、ほら」
理亞「だ、誰が……!」
理亞「……………ダイヤ、さん…?」
ダイヤ「ええ、ダイヤです。これからはそう呼んでくださいな」ニコッ
理亞「……うん…」コクン
ルビィ「聖良さん。理亞ちゃんが味方してくれなくなりましたよ」
聖良「理亞ァ!!」 ダイヤ「で、なんでしたっけ」
聖良「せっかく沼津へ来たのだから、なにかして一緒に遊びましょう」キリッ
ダイヤ「よくそんな表情ができるわね」
ダイヤ「なにかしようと言われても、こんな時間からなにをしようというのですか。今から沼津の町へ出てもすぐに終バスの時間に──」
聖良「今一番流行っているものでいいじゃないですか」
ダイヤ「今一番流行っているもの?」
聖良「ダイヤさん、ゲームをするとき独り言が随分と多くなるみたいですね」
ダイヤ「…あなたもまさか!」
聖良 ニッコリ
ダイヤ「擬態語で返事をするのではありません!!」 ルビィ (もくたんちゃんのプレイは観たいけど、せっかく理亞ちゃんが来たのに四人でゲームにかじりつくのはなあ…)
理亞「ルビィ」
ルビィ「うゅ?」
理亞「これやろう」スッ…
つ『四つならべるゲーム』
ルビィ「それは…!理亞ちゃんとルビィの因縁のゲーム…!」
理亞「まさかルビィに一敗するなんて思わなかったから、猛特訓した」コク
ルビィ「い──いいよ、やろう!ルビィだってさらに練習して強くなったんだから!」
理亞「大先輩として、まだまだこの座は明け渡さない」ニッ
ルビィ「むむ〜っ、ルビィだってぜったい勝つもん!」
ルビィ「とゆーわけでおねいちゃん!ルビィ達は部屋で決闘──じゃない、遊んでるから!ごはんのときは呼んで!」
理亞「姉さま。私──行ってくる…!」
ルビりあ タタタタ…
ダイヤ「…決闘?」
聖良 (理亞…逞しくなりましたね…!) グスッ
ダイヤ「涙が安い」 ダイヤ「…行ってしまいましたが」
聖良「ええ、向こうは向こうで楽しんでくれるというならば是非もありません。さっそくゲームを始めてください」
ダイヤ「ちなみに聖良さん達、十千万で夕食を摂るつもりならそう時間はないと思いますけれど」
聖良「一介の高校生が背伸びをするには限度のある旅館でした」フッ…
ダイヤ「でしょうね。それならどうするつもりですか?」
聖良「一緒にファミレスでも行こうと思ったのに、ろくな店がないじゃないですか」プン
ダイヤ「は?あなたの家の周りにだって早く閉まるパン屋さんくらいしかないではありませんか」
聖良「ご近所さんの悪口を言うのはやめてください!レイモンハウスがあります!」
ダイヤ「絶対にファミレスの分類ではないでしょう」 ダイヤ「…ま、そんなことだろうと思ってお母様には夕飯のお願いをしてありますから」
聖良「ありがとうございます、本当にお世話になります」ペコッ
ダイヤ「献立がなんであれ完食するという約束、守ってもらいますわよ」
聖良「ははは、私を誰だと思っているんですか。小学生じゃないんですから、なんだって食べられますよ。なので普通のメニューにしてください、普通の。私達がいることなど全く影響しない普通のメニューに」
ダイヤ「あ、閲覧者の方が少し増えてるわね」カチカチ
聖良「ダイヤさん?ふふ、わかってますよ。私を焦らせて楽しもうという寸法でしょう。もうばれていますから、ネタばらしをしていいですよ」
ダイヤ カチカチ
聖良「ダイヤさん。ネタばらしを、早く。早く私を安心させてください。こんな気持ちでは心からダイヤさんのゲームを楽しめません。ダイヤさん」
ダイヤ カチカチ
聖良「ダイヤさん!!」 【コメント】ダイヤおかえり。あれ…今日は違う人がいるんだね? 【コメント】ふたりともスクールアイドル関係以外に友達っていないの? 聖良「いけ!そこです、ダイヤさん脛!脛を叩けばこちらのものですよ!」シュッシュッ
ダイヤ「あの、聖良さん」カチカチ
聖良「なんですか?」シュ?
ダイヤ「脛ってどこですか」
ドククラゲ『…』
聖良「それは触手の膨らんだところの少し上なのではないでしょうか。八十箇所もあるのだから狙いやすいでしょう」
ダイヤ「…」カチカチ
『マルの ほうでん!』シバァシバァァッ
聖良「脛は!?」
ダイヤ「マルちゃんは姑息な戦術を得意としていませんので」
聖良「待ってください。その言い方ではまるで私が姑息な戦術を得意としているみたいじゃないですか。誤解を招くような物言いはやめていただきたいですね」 ダイヤ「というか」カチカチ
聖良「はい?」
ダイヤ「八十箇所というのは?」
聖良「ふふん、さすがのダイヤさんも知りませんか。ドククラゲには触手が八十本あるんですよ」ドヤッ
ダイヤ「八十ぅ〜〜?」
ダイヤ ジッ…
ドククラゲ『…』
ダイヤ「…八本の間違いでしょう。どう多く見積もってもせいぜい十本が関の山ですわ」
聖良「それはグラフィックの都合上でしょう。それともダイヤさんは、こんな精緻な触手が八十本もうねうねと動き回る様子を見たいんですか?」
ダイヤ「ぅ、それは…イヤですが…」
聖良「そうですよね。だったらそういう大人の事情には口を出さないのが双方のためというものです」 ダイヤ「まさか聖良さんもポケモンをやっていたとは…流行り廃りに疎い方でないことは自覚していましたが、ここまで周りに溢れていたものに手出ししていなかったなんてね…」
聖良「いえ、私はポケモンをやったことはありませんよ」
ダイヤ「へ?」
ダイヤ「そ、それではドククラゲの触手が八十本もあるという情報はどこから…?」
聖良「それはもちろんポケモンWikiからですが」
ダイヤ「さも当然のように言われても」
ダイヤ「…」
ダイヤ「チルタリスの分類ってなんでしたっけ」
聖良「ハミングポケモンですよ」
ダイヤ (そうなんだ) 聖良「ポケモンといえば、今では世界中にその名を知らない人はいないビッグコンテンツですから。なんにも知りませんというわけにはいきませんよ」
ダイヤ「でもプレイはしないのですか?せっかく情報を得たのなら実際にゲームもしてみればよいものを」
聖良「いえ、さすがにそこまでは手が回りません。ポケモンだけでも相当な数がありますからね、かといって半端にはできませんし」
ダイヤ「…ポケモンだけでも?」
ダイヤ「聖良さん、まさかあなた…」
聖良「もちろん」
聖良「ドラクエもFFも、妖怪ウォッチもどうぶつの森も、ある程度の知名度を誇るものは概ねインプットしています」トントン
ダイヤ (あっこの人もバカの部類だ!そうだった!)
ダイヤ「でも先日うちの千歌さんがメラゾーマどうこうでお邪魔した際にはお力添えくださらなかったとか」
聖良「いつの話ですか?」
ダイヤ「いつの話でもないのでお気になさらず」 聖良「この後はなにを?」
ダイヤ「今はホウエン地方巡りの旅をしているところなので、あとは…サファリゾーンか浅瀬の洞穴に行こうと思っていますわ」
聖良「どちらも楽しそうな響きですね!楽しみです!」ワクワク
ダイヤ (こういう素直な反応は可愛いのよね)
【コメント】マリーがタマザラシに似てるってずっと思ってて、そのあさせのほらあなってところに出るからストーリーに直接関係ないけど見つけたら行ってみてもいいかも
聖良「!?」
ダイヤ「ほう、そうですか。鞠莉さんに似ているというのは容姿でしょうか?ふふ、金色でぴかぴか笑顔のポケモンかしらね。ではせっかくですし、先に浅瀬の洞穴へ向かうとしましょうか──」
聖良「だ、ダイヤさん!今のは!?なにか話しかけられたような感じでしたが…!」
ダイヤ「ああ、初めてだと驚いてしまいますか。今のはアシスト機能で、このオメガルビーを観ている方々が」
聖良「しかもダイヤさん会話してませんでしたか!?」
ダイヤ「話をお聞きなさいな」 聖良「ほー…こんな形でファンの方々と交流する機会を作るなんて、なかなかやりますね」
ダイヤ「別にそういう意図でやっているわけではないのですが…」
聖良「Aqoursファンの方しかいないのでしょうか」
ダイヤ「Aqoursを知らない方すらいると思いますが…というか聖良さんほどの方であればむしろ、」
【コメント】セイントスノーの鹿角聖良!?なんで居るの!!?!?函館遠くない!!??!?
聖良「んん!?」
ダイヤ「あら、さっそく。Saint Snow のファンの方なのではありませんか?」
聖良「わ、私のことも…!」アワワ
ダイヤ「よくご存知ですわね。おひまだからと遊びにきてくださったのですよ」
聖良「ま、まま、待ってください、適当なことを言わないでください!私達のグループのイメージと沽券に関わります!」
ダイヤ「そういうのは気にするだけ無駄ですわよ」←悟った 聖良「うわー、うわー。こんなに色んな人達から生の声を貰ってるんですか、いいなあ」カチカチ(マウス)
ダイヤ「ね。皆さんふざけたり嘘をついたりもなさいますが、どなたももくたんちゃんを応援してくださるいい方々ばかりですわよ」カチカチ(キー)
聖良「ふざけるのはともかく嘘をつくのはどうですかね…?」
ダイヤ「あ、いえ、たぶん聖良さんが想像なさっている類いの嘘ではないので…」
聖良「例えばどういう嘘をつかれたんですか?」
ダイヤ「果南さんや鞠莉さんを騙って話しかけてきたり、とかですかね」
聖良「それやばいやつでしょう!」
ダイヤ「大丈夫です大丈夫です」
聖良「どうしてそんなに楽観的なんですか!一歩間違えば犯罪ですよ!」
ダイヤ「本人でないことくらいすぐにわかるので大丈夫ですよ」
聖良 (ダイヤさん周りの治安は私が守らなくては…!) ワナワナ
ダイヤ (変なこと考えてそう) カチカチ 浅瀬の洞穴で捕まえるポケモンを旅の候補に加えますか? >>698
※ タマザラシ、トドグラー、ユキワラシ、誰も加えない、のいずれか。 【コメント】セイントスノーの鹿角理亞が「ルビィちゃんだいすきくらぶ」に入会したって噂は本当だったのか…… 浅瀬の洞穴
もくたん トコ…
ダイヤ「ここが…」
聖良「浅瀬の洞穴…」
ダイヤ「んー…」カチカチ
聖良「どうかしましたか?」
ダイヤ「…いえ。涼しそうな洞穴だと思いまして」
聖良「函館の方が涼しいですよ」
ダイヤ「なんですかその張り合い方は」 聖良「あそこに人がいますよ」
ダイヤ「本当。地質調査の方でしょうか」カチ
おじいさん『この浅瀬の洞穴は、潮の満ち引きに大きな影響を受けるんだ。満潮に近づくと海水が流れ込んで、今とはがらりと様相が変わる』
ダイヤ「なるほど、浅瀬にあるがゆえの特徴ですか」
おじいさん『ところで、この洞穴で取れるどうぐをお持ちでないかな?あさせのしお、あさせのかいがら、その二つが…そうだね、それぞれ四つずつあればいいものを作ってあげられるんだが』
ダイヤ「ほう!塩と貝殻で…なにかトクサネシティに伝わる工芸品のようなものでしょうか。ぜひ頂きたいですわ!」
聖良「南蛮からくりのようなものですかね。私も見てみたいです、…が」 聖良「持っているんですか?そのあさせのしおとあさせのかいがらとやらを」
ダイヤ「いいえ、一つも」
聖良「じゃあどうしようもないじゃないですか」
ダイヤ「ふふ…ポケモンWikiとやらには書いてありませんでしたか?こういう場合の定石が」
聖良「え?」 ダイヤ カチ
『もくたんは あさせのしおを 手に入れた!』
ダイヤ「これで二つ目。奥へ進めば、あと二つくらいは難なく採ることができそうですわね」
聖良「…!」
聖良「そ、そんな裏ワザが…」
ダイヤ「裏ワザだなんてそんな。この程度はオメガルビーを嗜む者としては常識の範囲内ですわ」
ダイヤ「知識の収集も大事なことではあるけれど、やはり経験値に基づくフィールドワークと実践を疎かにしてはいけないということですね」
聖良「くっ、やりますね…ダイヤさん…!」
ダイヤ「喧嘩を売ったわけではないので勝負魂に火を着けないでいただけますか」 ダイヤ「それにしても、なんだか変わった構造の洞穴ね」カチカチ
聖良「!」
聖良「変わった、と言いますと?」
ダイヤ「例えば…ここ」トン
ダイヤ「なにがあるわけでもなくぽっかりと空間になっているでしょう。至る道もないし他階から続く足場もない。これまでの自然迷路では見なかった光景ですわ」
聖良「それは…ダイヤさんの言葉がそのまま答えなんじゃないですか?」
聖良「自然迷路なんだから、全てが理に叶った作りになっている方が不自然でしょう」
ダイヤ「そう言われるとそうなのですが…」カチカチ
聖良「…」 ダイヤ ムー… カチカチ
聖良 (納得していなさそうだな)
聖良 (常に論理的な思考を敷くダイヤさんとしては受け入れがたいってところかな。だけど天然の洞穴と考えれば、やっぱり別段違和感は…)
──ダイヤ『なにがあるわけでもなくぽっかりと空間になっているでしょう。至る道もないし他階から続く足場もない。これまでの自然迷路では見なかった光景ですわ』
聖良「………」
聖良 (これまでには見なかった、か…) 聖良 (ここで言う自然迷路とは、すなわちポケモンのゲームに当てはめると──ダンジョン、のことに違いない)
──『(前略)多くは、自然で作られたあるいは人が作ったが少しでも野性ポケモンが出現する建物や敷地などをダンジョンと呼ぶことが多い』(ポケモンWikiより引用)
聖良 (そして確か、ダンジョン一覧というページにも目を通したことがある。その記憶から推測を重ねると…)
聖良 (ダイヤさんはここまでに、六つか七つ程度のダンジョンを踏破してきたはず) ピーン
聖良 (その中でも『見なかった』構造というのは、確かにやや違和感がある。いくら自然迷路とは言え、ゲームである以上、論理的に構成されることも頷ける)
聖良 (つまり──これまでの情報から全てを組み合わせると──) 聖良「ダイヤさん、わかりましたよ!」
ダイヤ「へ!?なにがですか!?」
聖良「この浅瀬の洞穴というダンジョンは──満潮時と干潮時で、その有り様を変えるということです!」ドーン
ダイヤ「…それは入口のおじさまから聞きましたが」
聖良「あ──あれえっ!?」
聖良「そう、そうじゃなくてですね、それはそうなんですけど、これこそがダイヤさんの疑問に答えを出す鍵というか」ワタワタ
ダイヤ「わたくしの疑問に?」
聖良「はい!」 聖良「潮が満ち海水が流れ込むことで『様相が変わる』とのことでしたが、では実際どんな風に変わるのか?」
聖良「簡単で論理的な回答として、洞穴内に海水が満ちる、これしか考えられません」
ダイヤ「はあ。でしょうね」
聖良「まだわかりませんか?これはつまり、ダイヤさんの──いえ、もくたんさんですか。もくたんさんの行動範囲が、満ちた海水の水位分だけx軸方向に遷移するということですよ!」
ダイヤ「!」
ダイヤ「そ、そうか…海水が満ちることで、浅瀬の洞穴内部での移動手段が徒歩からなみのりに変わる…それによって、今は離れ小島になっている空間へ渡ることができる…!」
聖良「ふふん、どうですかダイヤさん。この私の完璧な論理的推理は。非の打ち所もない──」
ダイヤ「ええ、本当にその通り!実際にプレイしたわけでもないのによくぞお気づきになったものですわ!さすが、と言わざるを得ませんわね!聖良さん!」
聖良「ぅぇ…」
聖良「ま、まあまあまあ、そんなに言うほどのことでも…あるとかないとか、ええ、ありがとうございます…」// ゴニョゴニョ…
ダイヤ ニコニコ 浅瀬の洞穴、地下二階
ダイヤ「お…?」
聖良「なんだか急に様子が変わりましたね」
ダイヤ「そうですね。端的に言って──寒そうな部屋ですわ」
聖良「いえ、これくらいで寒いとは言わせません」
ダイヤ「ちょいちょい北海道感を見せつけてくるのなんなのですか」
聖良「これ以上進む必要ありますか?」
ダイヤ「え?」
聖良「あさせのしおは四つ手に入れたじゃないですか。とうとうここまで一つも見かけていないことから、あさせのかいがらは満潮時に海水と共に流れ込んでくるという想像も現実味を帯びてきましたし、
こうも雰囲気を一変させた中を闇雲に進むのは危険じゃないのかと言いたいんです。もくたんさんはとても薄着なようですし」
ダイヤ「心配してくださるのですか?」クス
聖良「そ、そういうのではないですけど…!」 ダイヤ「大丈夫、もくたんちゃんのことなら心配はいりませんわ。こう見えてわたくし達よりよっぽど強いから…肉体的にも精神的にもね」
ダイヤ「それに、わたくしはまだこの浅瀬の洞穴の探索を終えるわけにはいかないのですよ。目的を果たしていませんから」
聖良「目的…ですか?あさせのかいがら集めではなくてですか?」
ダイヤ「ええ。突然この寒そうな部屋に辿り着いたことはやや驚きですが、がらりと雰囲気が変わったことで──ここだと確信できましたわ」カチカチ
聖良「ダイヤさん…一体なにを…」
ダイヤ「!」
『野生の タマザラシが 飛び出してきた!』
ダイヤ「きた──鞠莉さん見ーっけ!ですわ!」
聖良「ま…鞠莉さん!?」 ダイヤ「さて、鞠莉さんに似ていると言わしめるその金色でぴかぴか笑顔のお姿とはいかに──」
聖良「金色でぴかぴか笑顔というわけではなさそうですが…」
ダイヤ「ん、いや…でも確かにタマザラシが鞠莉さんに似ていると…」
ダイヤ「んんん?」ジーッ
聖良「…」ジーッ
ダイせい「「………ああっ!」」ハッッ
https://i.imgur.com/eQgnXT2.png
ダイヤ「口がーー!口が似てるゥーーー!」
聖良「3の口!いわゆる3の口というやつですよ、これは!」
ダイヤ「3ですかね!?いえ言いたいことはわかりますが、3と言ってよいものですかね!?」
聖良「目が大きくて可愛い!!」
ダイヤ「手がちっちゃくて可愛い!!」 安価の意義を問われそうですが、流れとしても自然なので、今回はタマザラシとユキワラシの両方を採用します。
タマザラシの性別とニックネーム >>715
※ ニックネームはつけなくてもよい。
タマザラシのとくせい >>716
※ あついしぼう、アイスボディ、のいずれか。通常遭遇につき夢特性は不可。最終進化までしてもとくせいは変わりません。 聖良「ダイヤさん」
聖良「恥ずかしいとは思わないんですか」
ダイヤ「…念のために訊きますが、なにに対してですか?」
聖良「決まっているでしょう。こんな──こんな…っ」
タマザラシ『…』
かずお『…』ドン
聖良「こんな可哀想な状況を作り出していることにですっ!」
ダイヤ「ええ…」 聖良「この小さなタマザラシを前にして、どうしてそんなに身体も大きくて凶暴そうなポケモンを向かわせる必要があるんですか!もっと同じくらいのポケモンでいいじゃないですか!」
ダイヤ「同じくらいと言われても、…よしこさんかまりさんくらいしかいないのですが」
聖良「鞠莉さんはタマザラシの方でしょう!」
ダイヤ「いえ違います」
ダイヤ「というか聖良さん…もしかして、タマザラシのことを気に入ったのですか?」
聖良「ギクゥッ!」
ダイヤ「ギクゥッて言いました?」 聖良「だ、だって…なんだか可愛いですし…いえでも好きだとかそういうのでは」
ダイヤ「別に隠さなくてもよいでしょう。これだけ個性に溢れた魅力的なポケモンがたくさん出てくるのだから、その中で好きなポケモンが見つかるのは当然のことですわ」
ダイヤ「わたくしなんか、ギャラドスもジュプトルもドクケイルもビブラーバもマルマインもグラードンも…選べないくらいたくさん好きなポケモンがいるのですから」
聖良「…私、ポケモンWikiの文章と何枚かの絵をぱらぱらと見た程度の知識しかないので、こう…生き生きと動くポケモンを見たのが初めてなんです」
ダイヤ「ええ」
聖良「──何百匹の中からこれと決めたならまだしも、最初に見たから好きになったみたいでタマザラシに悪いじゃないですかあっ!」ウワーンッ
ダイヤ (面倒くさ…) ダイヤ「最初に見た一匹でも、数百匹を見た最後でも、あなたがタマザラシを可愛いと思った気持ちに偽りはないでしょう。それならば、その気持ちに胸を張っていなさいな」カチカチ
ダイヤ「でなければ、好きになったことそのものを恥じるように映ってしまいますわよ」
聖良「…それはイヤですね」
聖良「タマザラシは可愛いです。好きです」
ダイヤ「はい」ニコッ
聖良「少し怖いですが、ギャラドスもまあ…もくたんさんの仲間なので認めてあげましょう」
ダイヤ「ふふ…ありがとうございます」カチカチ
聖良「ところでダイヤさん」
ダイヤ「なんですか?」
聖良「なんでタマザラシを攻撃してるんですか!」
ダイヤ「いやそういうゲームですから」 聖良「しかもこおりのキバって!」
聖良「なんだかよくわかりませんが、とんでもない攻撃をしていそうに見えますよ!」
ダイヤ「よくわからないのなら口を出さないでくださいな…これでも、一番ダメージが少なさそうなわざを選んだのですから…」
聖良「ほんとですか!?なみのりというわざの方がよっぽど平和的に見えますが!」
ダイヤ「一線級のわざですわよ、それ」
タマザラシ『…』
ダイヤ「…と恣意的にこおりのキバを選択したとはいえ、想像以上に効きませんわね」
聖良「じゃあもう逃げましょう」
ダイヤ「じゃあもうではありませんが」 ダイヤ「…これならなみのりでもよさそうですわね」カチカチ
聖良「ちょっと!一線級のわざだって今ダイヤさん自身が!」
ダイヤ「大丈夫です大丈夫です、この感じなら全然大丈夫です」
聖良「らしからぬ貧弱な語彙での説得!全く安心できません!」
『かずおの なみのり!』ザバァァアアッ
『こうかは いまひとつの ようだ…』
ダイヤ「ほら」
聖良「本当ですね…」
ダイヤ「…というかここまで…もしかしてかずおさんは相性が悪いのでしょうか…」
聖良「ここまでの道中を振り返ってこの戦局を見ると、そんな感じがしますね…」 やがて…
『やったー!タマザラシを 捕まえたぞ!』
ダイヤ「まさかねむるを使う上に、ねごととやらで寝ていても攻撃してくるとはね…」
ダイヤ「想像以上に苦戦しましたが、これにて無事捕獲ですわ」
聖良「捕獲?捕獲したんですか?仲間になったということですか?」ソワソワ
ダイヤ「ええ。ほら…」
『タマザラシの データが 新しく ポケモン図鑑に 登録されます!』
『歩くより 転がる ほうが 断然 速い。食事の 時間は みんなが 一斉に 手を たたいて 喜ぶので 結構 うるさいのだ』
聖良「この解説!ポケモンWikiで読んだことあります!」
ダイヤ「可愛いげのない反応ですわね」 >>726
×ダイヤ「〜ねごととやらで寝ていても攻撃してくるとはね…」
○ダイヤ「〜いびきとやらで寝ていても攻撃してくるとはね…」 『タマザラシに ニックネームを つけますか?』
ダイヤ カチ…
聖良 ソワソワソワソワソワソワ
ダイヤ「えっ気持ちわる…」ビクッ
ダイヤ「ニックネームをつけたいのですか…?」
聖良「つ──つけてもいいんですか!?もくたんさんの仲間なのに、私が!?『りあ』がいいです!」
ダイヤ「うーん、迷いがなさ過ぎて承諾を越えてきましたか」
ダイヤ「まあよいでしょう、Aqoursの皆さんのお名前はみんな借りてしまったところで、つけたいニックネームがあるわけでもありませんし」カチカチ…
聖良「あっ違いますダイヤさん、もうちょっと可愛い感じで、なにか記号とか、いいのがあるじゃないですか!」
ダイヤ (うるさ) カチカチ
『♡♡りあ♡♡を ボックスに 転送しました!』 ダイヤ「これを機にポケモンを始めてみてはいかがですか。ぜひタマザラシをご自身でも仲間にしたくなったでしょう」カチカチ
聖良「べっ、別に…そんなこと…今は忙しい時期ですから、ゲームなんてやっているひまは…」
ダイヤ (これは卒業したら買うな)
聖良「まだ先へ進むんですか?」
ダイヤ「ええ。この辺りにはまだ捕まえていないポケモンがいるようですし、奥にどうぐが落ちているかもしれませんし、もう少し」カチカチ
聖良「はー…随分熱心にフィールドワークをするんですねー…」
ダイヤ (ピントのずれた感心をされている…) カチカチ
【コメント】ふたりともスクールアイドル関係以外に友達っていないの?
ダイせい「「は?」」 ダイヤ「またあなた方はそうやって、いわれなくわたくしを──わたくし達をからかうようなことを…」ヤレヤレ
ダイヤ「言っても高校三年生ですわよ?小学生の頃から十二年間も休みなく学校生活を送っているのに、友人がそれっぽっちのはずがないでしょう」
ダイヤ「この生放送とやらでご一緒したのがたまたまスクールアイドルに関わる友人だけだったからそんなことを言ったのでしょうけれど、さすがに視野が狭いと呆れてしまいますわ──ねえ、聖良さん」
(聖良) コツゼン
ダイヤ「あら!?聖良さん!?先ほどまでここにいませんでしたか!?なぜわずかな香りを残して忽然と姿を消したのですか!?」
ダイヤ「まさか…」
ダイヤ「聖良さんなど始めからおらず、全てはわたくしが見ていた………夢……」 ダイヤ「なーんてね!」プッ
聖良「お手洗いをお借りしていました」ガラッ
ダイヤ「ひっ!?お、お帰りなさい…行きも帰りもそんな前触れなく忍者のように…」
聖良「オメガルビーはどこまで進みましたか?」
ダイヤ「え?いえ、この十数秒でろくに進んでなどいませんが…」
聖良「早く進みましょう。不毛な会話に時間と集中力を割いていないで、さあ早く!」
ダイヤ「言われずとも進めますが…」カチカチ
聖良 キリッ
ダイヤ (この人のキリッという表情はなぜこうも面白いのだろう) カチカチ… 拾いたいものさせたい会話が多すぎて話があちこちに散らかる…
ご容赦ください もくたん ツーーー
もくたん ドン
ダイヤ「…」
聖良「行き詰まりましたか?」
ダイヤ「行き詰まってなどいませんが、もくたんちゃんがいつまでも氷上の遊戯を楽しんでいるだけです」
聖良「接続詞が変ですよ」
ダイヤ「全体の構造が見通せないので、パズルが苦手な方はスケートリンクから抜け出すための道筋を見つけるのに苦労しそうね」
もくたん ツーーー ドン
聖良「ダイヤさん、パズル苦手なんですか?」 ダイヤ「なんですか先ほどから。まるでわたくしが氷の迷路を抜け出せずに困っているような物言いをして」
ダイヤ「もくたんちゃんがスケートを楽しんでいるのだと言ったでしょう」
聖良「その意地いりますか?なんなら代わりますよ。私こういうの得意ですから」
ダイヤ「わたくしも相当得意です。小学生の頃は母に毎月パズルブックを買ってもらっていましたから」
もくたん ツーーー ドン
聖良「エピソードはとても可愛らしいんですけど、もくたんさんの足取りが伴ってませんよ」 聖良「ちょっともう、貸してくださいよ!やきもきして見ていられません!」
ダイヤ「おやめなさいな!ホウエン地方は雪も降らないし、こんな風にスケートや氷を楽しめる機会は珍しいのですから!もくたんちゃんが心行くまで遊ばせてあげるのです!」
聖良「『もう充分!もう充分楽しんだよダイヤさん!』」
ダイヤ「なんですかそれはァ!もくたんちゃんの声真似のつもりではないでしょうね!?」
聖良「『ダイヤさん、わたし寒い。函館に帰りたい』」
ダイヤ「もくたんちゃんは函館出身ではありません!」
ギャーギャー
理亞「…」
ルビィ「…」
ダイせい「「──っはああああ!!」」 聖良「あ、り、理亞。違うんですよ、今のは。ふざけていたわけではなくて、ダイヤさんが不甲斐ないので私が手本になろうと」
ダイヤ「あっ、ずるいですわよ!わたくしを出汁に使って!そんなことありませんからねルビィ、わたくしはもくたんちゃんと遊んでいたのに聖良さんが言いがかりをつけてきて」
理亞 ジワ…
聖良「り、理亞!?」ギョッ
理亞「姉さまが…姉さまが、変になった…」ウッ
聖良「傷つく反応はやめてください」
ルビィ「もくたんちゃんと遊ぶのも大事だけど、となりにいるお友達とも仲良くしなきゃだめだよ。おねいちゃん」
ダイヤ「はーい…」
聖良「なんでルビィさんの方はそんなに落ち着いているんですか」 ルビィ「…」
理亞 グス
聖良 サスサス…
ダイヤ カチカチ
もくたん ツーーー ドン
ルビィ「もくたんちゃん、スケート上手だね。前は寒いところに住んでたのかもね」
ダイヤ「かもしれませんわね」
ルビィ「おねいちゃんがあんまりもくたんちゃんにずっとスケートさせてるから、聖良さんも手伝おうとしてくれたんでしょ」
ダイヤ「そのようね」
聖良「………言葉もなしに状況を理解したんですか!?」 ルビィ「それくらいわかりますよ」アハハ
聖良「そ、そうですかね…?」
ルビィ「だっておねいちゃん、こうゆうパズルみたいなのすごく得意だもんね」
ダイヤ「ええ」
もくたん ツーーー ドン
聖良「そうは見えないんですけど…」
ルビィ「おねいちゃん、その先にもスケートできるとこあるから、進んじゃっていいと思うよ」
ダイヤ「あら、そうなの?ならば先へ進みましょうか」カチカチ
もくたん ツーーー ツーーー ツーーー スタッ
聖良「えっ」
ダイヤ「わたくしが取り繕っていると思っていたのでしょう」ジトー
聖良「や、だって、…はい」
ルビィ「なんてゆったって、おねいちゃんは小学生のときお母さんにいっぱいパズルの本買ってもらってたんですよ!」
聖良「そのエピソードは聞きました」 ダイヤ「もっと広いスケートリンクがありましたわ!」ワーイ
ルビィ「そもそもスケートリンクじゃないけどね、それ」
理亞「…姉さま、落ち着いた?」
聖良「だから私は………」
理亞「『もう充分!もう充分楽しんだよダイヤさん!』」
聖良「…はい、落ち着きましたよ」
理亞「よかった」ホッ
聖良「…」←複雑 ダイヤ「そういえば、決闘とやらはどうなったの?」
理亞「!」
ルビィ「えっとねー、全部で二十三回勝負したんだけど」
聖良「だいぶやりましたね」
ルビィ「る
理亞「私が勝ち越した!」
ダイヤ「あら、ルビィは負けてしまったの」
理亞「でも強かった。勝ちパターンを抑えつつ奇想天外な戦略で攻めてきて、毎回どっちが勝ってもおかしくないくらい手に汗握る白熱した勝負ばっかりだった」
ルビィ「もっと強くなって理亞ちゃん追い抜いてみせるからね!」
理亞「いつでも受けて立つ」
ダイヤ (…将棋かなにか?)
聖良 (いえ、四つ並べるゲームです) ルビィ「でもね、理亞ちゃん優しいんだよ。毎回負けた後ね、どこがどう悪かったのかって一つひとつ教えてくれるの!」
ダイヤ「まあ」
理亞「る、ルビィ!余計なこと言わなくていい!」
ルビィ「えー。でも嬉しいんだもん」
ダイヤ「うふふ。いつもルビィと仲良くしてくださってありがとう、理亞さん」
理亞「ぅ…別に、そんなんじゃないけど…」プイッ
聖良「…」
聖良 チョンチョン
理亞「な、なに?姉さま」
聖良 スッ
理亞「?」
【コメント】セイントスノーの鹿角理亞が「ルビィちゃんだいすきくらぶ」に入会したって噂は本当だったのか……
理亞「!!?」 ダイヤ「ほう…」
理亞「『ほう…』じゃない!適当なこと言わないで!誰こいつ!」
聖良「理亞、口が悪いですよ。大好きなルビィさんの前で」
理亞「ねねね姉さままでやめてください!」
ダイヤ「いつからだいすきくらぶの名誉会員なのですか?」
理亞「勝手に名誉会員にしないで!いつからでもない!」
聖良「でもルビィさんのことは大好きですよね?」
理亞「なっ」
ダイヤ「お嫌いですか?」
理亞「そんなことっ」
ルビィ ジッ
理亞「ーーーー〜〜〜〜……っ、………!……」
理亞「………………………………だいすき」
ダイせいルビ (((はあ尊い))) 聖良「私は幸せですよ…理亞にこんなにもかけがえのない大切な相手ができたこと…」
理亞「遠い目をしないで」
ダイヤ「ところでルビィはどうなの?理亞さんのこと大好きなの?」
ルビィ「大好きに決まってるよ!じゃなかったらわざわざ函館から来てくれたのに四つ並べるゲームで何十分も遊ばないよ!」
聖良 (んんん〜〜〜???)
ダイヤ「ねえルビィ。もしあなたにそういう話があるのだとしたら、恥ずかしがらないでお姉ちゃんに教えてほしいわ。もちろん無理にとは言わないけれど、わたくしは善子さんとのこともあるし、多少の理解はあるつもりだから…」
ルビィ「うん!そうゆうデリケートなことはあんまりここ(生放送画面の前)では話したくないかな!」
理亞 (正論)
聖良 (完璧なネチケット) 聖良「ところでダイヤさんは、いつまでこの部屋にいるつもりなんですか。見たところ一周して元の場所に戻ってきているみたいですけど」
ダイヤ「言ったでしょう、まだ捕まえていないポケモンがいるのだと。珍しいポケモンなのか、なかなか出てきてくれませんわ」カチカチ
理亞「捕まえないと進めないの?」
ダイヤ「そんなことはないのですが、せっかくここまで来たのだから出会って、どんなポケモンなのかを知りたいのです」
理亞「ふーん…そういうもの?」
ダイヤ「理亞さんも、せっかく沼津に来たならルビィやわたくしだけでなく、他の方々にも会いたいと思わない?そんな気持ちと同じですわ」
理亞「…ちょっとわかった」コクン
聖良 (なんだか打ち解けてるぅぅぅ!嬉しいことだけど複雑ですねこれはぁぁぁ!) ギリギリ…
ルビィ「おとなになってください、聖良さん」 次こそユキワラシを捕まえ(たいと思ってい)ます。
少し早いですが
ユキワラシの性別とニックネーム >>747
※ ニックネームはつけなくてもよい。
ユキワラシのとくせい >>748
※ せいしんりょく、アイスボディ、ムラっけ、のいずれか。エンカウントをまだ書いていないので群れバトル(=夢とくせい)も可です。
ユキメノコ進化の場合、せいしんりょくとアイスボディはゆきがくれに、ムラっけはのろわれボディに変わります。オニゴーリなら不変。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています