千歌「デスノート……?」
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―何かに夢中になりたくて
―何かに全力になりたくて
―脇目も振れずに走りたくて
―でも…何をやっていいか、分からなくて
―くすぶっていた私の全てを吹き飛ばし……舞い降りた!
―それが……… 〜UTX前〜
千歌「あぁ〜っ、待ってー!はぁ、はぁ、はぁ…」タッタッタッタッ
高海千歌 16歳
風で吹き飛ばされたチラシを拾い集めている内に、大型モニターの前までやって来ていた。
千歌「……よし」カサッ
落ちていたチラシを拾い上げたその時―
ブオォォォォッ
千歌「ああっ!」
強い風が吹き上がり、手に持っていた大量のチラシが中を舞う。
千歌「ああ……」
吹き飛ばされたチラシを目で追っている内に、千歌の視界に大型モニターの映像が目に入る。
そこに映し出されていたのは、第2回ラブライブ優勝スクールアイドル「μ's」のライブ映像だった。
千歌「……………!」
千歌は次第にその映像に惹かれていった。 バサッ
千歌「うわっ!」
突如、視界が遮られる。
千歌「う〜ん…何?いったい」ガサッ
顔に貼り付いて視界を遮っていたものを剥がしてみると、それは先程飛ばされたチラシだった。
千歌「このチラシ…。あっ!そ、そうだ!拾い集めなきゃ!」
千歌の注意が再びチラシへと戻った。周囲には未だに大量のチラシが舞い散っている。
千歌「ん?」
ヒラヒラと舞い落ちるチラシに紛れて、何かが落下して行くのを千歌は見逃さなかった。
ストッ
千歌「近くに何か落ちた?…何だろう?」タタッ
千歌(大きさはチラシと同じ位だど、厚みがある…)
千歌「これは…真っ黒な…ノート?」ガサッ
千歌はそのノートを手に取る。すると、表紙に書かれていた文字がすぐ目に留まった。
千歌「『DEATH NOTE』……デスノート?」 千歌(他には名前も何も書いてない)
千歌(誰かが落としたのかな?空から降ってきた様に見えたけど…)
千歌(周りに持ち主らしき人も…いなさそう)キョロキョロ
千歌(中に名前とか連絡先が書いてるあるのかな?ちょっと見てみよう)ペラッ
千歌(中身は全部白紙…?つまり新品ってこと?)ペラペラッ
千歌(最初のページには何か書いてあるけど…外国語?読めないや)
千歌(この中に連絡先が書いてあるのかな?)
千歌「それにしても、なんか不気味な感じのノートだなぁ」 〜秋葉原駅前〜
千歌「はぁ〜…疲れたぁ」
曜「あはは…。お疲れ様だね、千歌ちゃん」
千歌「ところでさ、こんなものを拾ったんだけど」サッ
曜「ん?何これ…ノート?」
千歌「うん。それが中身は新品だけど名前は書いてなくて…」
曜「『DEATH NOTE』…直訳で死のノート…不気味だねぇ」
千歌「げっ!そうなの?ホント不気味だよ〜」
曜「どうするの?警察に届ける?」
千歌「こんなの届けたら、イタズラか何かとこっちが疑われちゃいそうだよ」
曜「はは、確かに」
千歌「とりあえず私が預かっておこうかな。もし連絡先とかが書いてれば後で届ければいいし」
曜「えっ、何か書いてあるの?」
千歌「うん、1ページ目に。それが外国の言葉みたいで…。翻訳して何か手掛かりが見つかればいいんだけど」
曜「そうなんだ。まぁ、どうせなら貰っちゃってもいい気もするけど」
千歌「えぇ〜…でも何か不気味だなぁ」 〜高海家・千歌の部屋〜
千歌「そういえば、東京で拾ったあのノート、一体何が書いてあったんだろう?」ガサゴソ
千歌「何かちょっと変わった形の文字が書かれてるけど…これはアルファベットかなぁ?」
千歌「とりあえずそれらしい文字を翻訳サイトに打ち込んでみようっと」カタカタ
千歌「よし…こんな感じかな」カタカタ
千歌「翻訳元の言語は…とりあえず英語…でいいのかな?」
千歌「英語から日本語に変換っと」カチッ
画面に翻訳結果が表示される。
千歌「…!!」
千歌「こ、これは……!?」 千歌「『このノートに名前を書かれた人間は死ぬ』…?」
表示された翻訳結果を千歌は読み上げる。
千歌「『書く人物の顔が頭に入っていないと効果はない。ゆえに同姓同名の人物に一遍に効果は得られない』…」
千歌「『名前の後に人間界単位で40秒以内に死因を書くと、その通りになる』…」
千歌「『死因を書かなければ全てが心臓麻痺となる』…」
千歌「『死因を書くと更に6分40秒、詳しい死の状況を記載する時間が与えられる』…」
千歌「…………」
千歌「なぁーんだ、本当にただのイタズラじゃ〜ん!」
千歌「連絡先なんて書いてないし、誰かが落としたんじゃないかって心配して損したよ」パタンッ
千歌「それにしても、何で英語だったんだろう?…まさかさっきの私みたいに翻訳サイトで打ち込ませて驚かせる為とか?」
千歌「あ〜もう、まんまと引っかかっちゃったよ〜」
そうボヤきながら千歌はベッドに横になる。
千歌「名前を書くと死ぬノートって…そんなのある訳ないじゃん」
千歌「もし本当にそんなのあったとしたら―」
千歌「…………奇跡だよ」 美渡「…大変な事になってるな」
志満「…大丈夫かしら」
千歌「?美渡姉と志満姉の声だ。何があったんだろう?」
〜高海家・居間〜
千歌「美渡姉、志満姉、どうしたの?」
志満「あっ、千歌ちゃん」
美渡「それがさ、テレビで物騒な事件の中継をやってるんだよ」
千歌「へぇ…」
テレビ中継『昨日、新宿の繁華街で無差別に六人もの人を殺傷した通り魔は今もなお幼児と保育士八人を人質にこの保育園に立て籠もっております』
テレビ中継『警視庁は犯人を音ノ木坂九太郎、無職42歳と断定…』
テレビに、中継映像と共に犯人の顔写真と名前が表示される。
美渡「こいつが犯人か…いかにも悪そうな顔だなぁ」
志満「人質になってる人達は大丈夫かしら…」
美渡「これは警察も迂闊に手を出せそうにないね」
千歌(恐ろしい事件…。人質になってる人達には助かって欲しいけど、普通な私には中継を見守る事しかできない…。そもそも現場も遠いし)
千歌(美渡姉の言うように、警察も迂闊に手を出せそうにないなぁ。犯人が急に倒れたりでもない限り……)
千歌(!!…さっきのノート…!)
千歌(確か翻訳結果では、人を楽に死なせたり苦しませて死なせる事ができるような事が書いてあったような…)
タッタッタッタッ 〜千歌の部屋〜
千歌「さっき中継してた事件、ネットニュースでも大きく取り上げられてるなぁ」
千歌「『このノートに名前を書かれた人間は死ぬ』、『書く人物の顔が頭に入っていないと効果はない』……だったよね」パサッ
ネットニュースに載っている犯人の顔写真と名前を確認しながら、千歌はデスノートに文字を書き込む。
千歌「音ノ木坂九太郎…っと」カキカキ
真っ新だったノートに、初めて文字が書かれた。
千歌(40秒後に心臓麻痺だっけ)
千歌(…って、何でマジになってるんだろ、私)
〜居間〜
美渡「………」
志満「………」
美渡と志満が固唾を呑んでテレビ中継を見守っているところに、千歌が戻ってくる。
千歌(37…38…39…)
美渡「………」
志満「………」
千歌(40秒だ…)
美渡「………」
志満「………」
千歌(やっぱり何も起んないや)
テレビ中継『あっ、人質が出てきました!』
美渡「!」
志満「!」
千歌「………えっ?」 テレビ中継『皆無事の様です!入れ替わるように警官隊が突入!犯人逮捕か!?』
志満「何があったのかしら…!?」
美渡「いいぞ、行けー!」
千歌(えっ…ちょっと……まさか…!?)
ザワザワ
テレビ中継『あっ、もう出てきました!』
千歌「!?」
ザワザワ
テレビ中継『犯人らしい者は出てきていませんが、一体どうなっているのでしょうか?』
テレビ中継『今情報が入りました!犯人は保育園内で死亡!犯人は死亡した模様です!!』
千歌「死亡!?」
志満「人質の人達が無事だったのは良かったけど…どうして急に?」
美渡「警官が射殺したんじゃないの?」
テレビ中継『人質の証言では「犯人は突然倒れた」と…』
千歌(まさか…心臓麻痺……!?) 千歌「こ…これだけじゃ分からない…。偶然って事も…」
千歌「だ、誰か…試しても構わないような人…」
千歌(そうなると、さっきの事件の犯人みたいな悪い人?でも、さっきみたいな事件の中継をいつもやってる訳じゃないしなぁ)
千歌(かと言って実況中継で出てない人だったら、情報が出るまでしばらく時間がかかる可能性がありそう)
千歌(すぐに結果が出るような状況で試したい!) -新学期・入学式の日-
〜高海家・千歌の部屋〜
曜「それにしてもありがとう、水泳部の勧誘を手伝ってくれるなんて」
千歌「いや〜、曜ちゃんの力になれるなら何だって協力するよ!」
千歌(新入生の勧誘なら、多くの人の顔と名前が手に入る…)
曜「あれ?あのノートって確か…東京に行った時に拾ってた…」
曜が机の上に置いてあるデスノートを発見する。
千歌「えっ?あ、ああ!うん!結局、持ち主は分からなくてさぁ!だから、不気味な表紙さえ何とかすれば使えるんじゃないかって……」ゴソゴソ
千歌はなるべく動揺を隠しながら、デスノートを鞄に詰め込む。
曜「へぇ〜、そっか」
千歌(ふぅ〜…、危ない危ない…。ノートに書いてあった事を知られたら大変だよ)
千歌(ルールは知らなくても、曜ちゃんはノートの存在を知ってる…。曜ちゃんにしてみようかな……?)
千歌(いや、身近な人はなるべく避けておこう) 〜浦の星女学院・校門付近〜
曜「水泳部で〜す!」
千歌「水泳部をよろしくお願いしま〜す!」
花丸・ルビィ「キャッキャウフフ」
千歌「曜ちゃん、あの子達も新入生じゃない?」
曜「あっホントだ!よーし…」
曜「あのっ水泳部に入りませんか!?」
花丸「ずらっ!?でもマルは……」
曜「ほら、そこのあなたも!」ポンッ
ルビィ「……………!!」サーッ
花丸「ずらっ(耳を塞ぐ)」
曜・千歌「?」
ルビィ「ピギァァァァァ〜〜〜〜!!!!お…お…おねぇちゃぁ〜〜〜〜〜!!!!」
曜「わわっ!?」
千歌(うるせーのだ!…この子にしようかな?)
花丸「ルビィちゃんは究極の人見知りずら」
千歌(それとも、全てを見透かしてた感じのあっちの子にするか…) 何の罪も無い一般人殺そうとするとかマジでヤバい奴やんけ…… 千歌「ん?」
善子「きゃああぁぁぁぁ〜〜〜っ!!」ヒューッ
ドサッ
善子「うぅぅぅ〜〜っ…」ジンジン
千歌「ちょっ……大丈夫?」
善子「フッフッフッフッ……ここはもしかして、地上?という事は、貴方達は下劣で下等な人間という事ですか?」
曜「うわっ…」
千歌「それより足、大丈夫?」ツン
善子「うぅっ……痛い訳ないでしょう。この体は単なる器なのですから。ヨハネにとっては、この姿はあくまで仮の姿。おっと、名前を言ってしまいましたね…」ベラベラ
千歌(色々と大丈夫じゃない……この子にしようかな?)
花丸「善子ちゃん?花丸だよ、幼稚園以来だねぇ」
善子「は・な・ま・るぅ〜!?」
花丸「善子ちゃ〜ん!」
善子「善子言うな!私はヨハネ!ヨハネなんだからね!」タッタッタッ
花丸「あっ善子ちゃん!どうしたの善子ちゃ〜ん!」タッタッタッ
ルビィ「待ってぇ〜〜!」タッタッタッ
曜「…行っちゃった」
千歌(よしこちゃんに、はなまるちゃんに…ルビィ…ちゃん?ちゃんとした名前は分からなかったな)
千歌「あの子達、あとで改めてスカウトする?」
曜「あはははは…どうだろ」 ダイヤ「騒がしいですわよ、あなた達」
千歌「あなたも一年生?」
曜「違うよ千歌ちゃん、その人は新入生じゃなくて三年生。しかも生徒会長の…」
千歌「ええっ!?」
ダイヤ「水泳部ですか…あまりに騒ぎを起こすようでしたら、部としての活動を停止いたしますわよ」
曜「ご、ごめんなさい…」
千歌(見るからに厳しそうだなぁ…この人にしようかな?) -放課後-
〜船上〜
曜「今日はありがとうね、千歌ちゃん」
千歌「いやいやぁ、私も楽しかったよ」
千歌(何人かの名前は手に入ったけど、ここからどうやって絞ろうか…いや、今日から学校の後輩になる訳だからそもそも新入生の名前を書くこと自体避けた方が…)
〜淡島・ダイビングショップ前〜
果南「遅かったね。今日は入学式だけでしょ?」
曜「うん。それが色々と…」
千歌「はい。回覧板と、お母さんから」ガサッ
果南「どうせまたみかんでしょ?」
千歌(むーーっ……果南ちゃんにしようかな?) バラバラバラバラバラ…
曜「ん?」
千歌「何だろう?あのヘリ」
果南「……小原家でしょ」
バラバラバラバラバラ…
千歌(小原家の人なら、もし何かあった時には割と早くこっちにも情報が流れて来るかな?) 〜海岸〜
千歌「う〜ん…結局誰にするか決まらないなぁ」
千歌「…ん?」
梨子「……」ヌギヌギ
千歌「えっ…うそ…あの子、海に飛び込む気?まだ四月だよ…?」
梨子「たぁ〜〜〜〜〜っ!」タッタッタッタッタッタッ
ガシッ
千歌「待って!死ぬから、死んじゃうから〜!」
梨子「離して!行かなくちゃいけないの!」
グラッ
千歌「へっ?」
梨子「ああっ!?」
千歌・梨子「わあぁぁ〜〜〜〜っ!!」
ザパァァァーーーーン!! 梨子「……くしゅん!」
千歌(うぅっ、酷い目にあったのだ……)ブルブル
千歌「大丈夫?海に入りたければダイビングショップもあるのに…」
梨子「海の音を聞きたいの…」
千歌「どうして?」
梨子「私、ピアノで曲を作ってて、どうしても海の曲のイメージが湧かなくて…」
千歌(咄嗟に助けようとしたとはいえ、それで私まで巻き込まれちゃってこんな目に…。この子にしようかな?)
結局、梨子とはこの後数回言葉を交わした後に別れた。
千歌「だめだ…」
千歌「こうなると、みんな試しても問題ない人ばかりに見えてきてしまう…」 一旦中断
梨子の名前を書いてしまう展開も思い浮かんだけど辞めときます ライバル校をスクールアイドルを躊躇なく殺して勝ち上がりを狙いそう キャラ崩壊って次元じゃなく完全にサイコパスに変貌してて草 〜帰り道〜
千歌「すっかり遅くなっちゃった…」
千歌「ん?道端に何か落ちてる」
千歌「まさか…またデスノートじゃないよね?」
そう言いいながらも落とし物に近づき、拾う。
千歌「これは…財布かな?あっ、中に身分証が入ってる」ペラッ
千歌(名前は…近尾 仁。顔写真もある)
デスノートを試そうとしてから、千歌には見た人物の顔と名前を確認し記憶する癖が付いていた。
拾った身分証に書いてあった人物の顔と名前も、その場で記憶した。
千歌「この人、まだこの辺にいるかな?」キョロキョロ
周りを見渡すと、少し前の方に男性が一人歩いているのが目に入る。
千歌「あの人かな?えーっと……、ちかお…じん…さん?」
男性に聞こえる程の声で、身分証に書いてあった名前を呼びかけてみる。
「ん?誰か呼んだ?」
しばらくして、男性が千歌の方に振り向く。
その顔は、身分証の写真と同じ顔だった。 何か大きなことを為す者はサイコパスぐらいぶっ飛んでないとね なんの罪もない身近な人間で試そうとするのがこええよ >>19
罪犯したわけじゃないのに殺されたシブタクさん・・・ 千歌「あの、これ落としてましたよ」タタタタッ
「あっ!全然気付かなかったよ」
千歌が財布を差し出し、男性がそれを受け取る。
「いやぁ〜、拾ってくれてありがとう」ゴソゴソ
千歌「いえいえ」
「う〜ん…それにしても、みかんが食べたいなぁ」
千歌「みかん!私も大好きですよ」
「いや、そうじゃなくて〜……」スッ
もにゅっ
千歌「…ひっ!?」
(=^灬^=§「お嬢ちゃんのお胸についてる立派なみかんの事だよ〜」モミモミ
千歌「いやぁぁぁ!!」バッ
千歌は咄嗟に胸元に伸ばされた手を払いのけ、走り去った。
千歌「きゃあぁぁぁっ!!!」タッタッタッタッタッ
(=^灬^=§「あっ!ちょ、ちょっと…!」 千歌「はぁ、はぁ、はぁ……」タッタッタッタッタッ
しばらく走った後、物陰に隠れる。
千歌「はぁ、はぁ…ノ…ノート…!名前……!」ガサゴソ
迷わず鞄からデスノートとペンを取り出す。
千歌「名前は…近尾 仁。顔も…覚えてる→(=^灬^=§」カキカキ
足音が聞こえて来ない事から、相手は追ってきてはいないという事が分かり、千歌は次第に落ち着きを取り戻す。
千歌(確か…詳しい状況を書き足す事ができるんだよね)カキカキ
名前の後に死因を書き込んでいく。
近尾 仁 事故死
50秒後に車にはねられる
千歌「ここから50秒…」
千歌(さあ…どうなるの!?) 千歌(効果を確かめる為には、さっきのおじさんを見つけなきゃ)タッタッタッ
千歌(でももしノートに効果が無かったら…)タッタッタッ
千歌(効果があったとしても、おじさんに捕まっちゃったら事故の巻き添えになっちゃう危険性があるから、距離は十分に取っておかなきゃ…)タッタッタッ
(=^灬^=§「いやぁ〜、それにしても可愛かったなぁ〜さっきの子」ブツブツ
(=^灬^=§「いい反応だったし、何と言ってもあのみかん!」ブツブツ
(=^灬^=§「あの子が着てたのは、確か浦の星女学院の制服だったっけ…」ブツブツ
(=^灬^=§「デュフフ…明日にでも待ち伏せしちゃおうかなぁ〜。一度連れ去っちゃえば、後はた〜っぷりと味わえるからね」ブツブツ
タッ
千歌(………いた!) (=^灬^=§「ん?」キョロ
男が千歌の方に振り向く。
千歌(こっちに気付いた!)
(=^灬^=§「き、君はさっきのみかんちゃん!戻って来てくれたんだね!」
千歌(この距離ならきっと大丈夫…それに、こっちの周りの安全も確保できてる)
(=^灬^=§「もう逃がさないよ〜みかんちゃ〜ん!」ドッドッドッドッ
千歌(41……42……43……)
男は千歌の元へと走り出すが、千歌はその場でジッと止まったまま秒数をカウントする。
同時に、男性の移動スピードでは、その場にいたままでも十分に安全だという事を千歌は察した。
(=^灬^=§「ハァハァ…そのまま待っててね〜すぐにそっちに行くからね〜ハァハァ」ドッドッドッドッ
千歌(44……45……46……)
(=^灬^=§「ぱいぱいでかみかん!ぱいぱいでかみかん!!」ドッドッドッドッ
千歌(47……48……49……)
ブオオォォォォォーーーー!!!
キキキィィィィーーーーッ!
ゴシャッ!!!
千歌「!!!!!」
近尾 仁 事故死
50秒後に車にはねられる
千歌(ま…間違いない!)
千歌(デスノート…本物だ!!) (=^灬^=§「近尾仁がやられたようだ…」
(=^灬^=§「フフフ…奴はちかおじ四天王の中でも最弱…」 待ってた!!
本編でも思ったけど、これって運転手可哀想だよな 名前を書いた人物が、書いた通りの死因・時間で死亡したのを目の当たりにした千歌は、デスノートが本物である事を確信し、一目散に現場を立ち去った。
千歌「はぁ…はぁ…………うっ…」ボタボタ
千歌(ふ…二人殺した…)
千歌「人を…二人殺した………私が…」
千歌「どうしよう…こ…こんな恐ろしいノート…」
千歌「……いや、一人目の時は問題なかったはず…。もし私が書いてなきゃ人質とか警察の人が犠牲になってたかもしれない」
千歌「でも…二人目、さっきの人は?………死刑になる程の悪い人じゃなかった…」
千歌(いやいや、でももしあのまま捕まっていたら…もしノートが本物じゃなかったら…私は一体どんな目に遭っていたいたか……)
千歌(そうだ…)
千歌「私は悪くない私は悪くない私は悪くない……」
千歌「それに…いつも思ってた事じゃん…」
千歌(私は普通…。普通星に生まれた普通星人なんだって)
千歌(どんなに変身しても普通なんだって、そんな風に思ってて…)
千歌(それでも何かあると思ってたけど、気付いたら高校二年生になってた…)
千歌(このままじゃ本当にこのままで、普通星人を通り越して、普通怪獣ちかちーになっちゃうって…)
千歌(そんな時に出会ったこのノート……)
千歌「変われるんだ、このノートがあれば…」
遠くでサイレンの音が響く中、千歌は家へと帰った。 デスノートに車って書いて殺せたらなーって考えたことあるけど 車に乗ってる人が可哀想になるなーと無駄なこと考えてたわ 〜高海家・千歌の部屋〜
千歌(も…問題は…精神力…)
千歌(たった二人でこれだ…。だって、命だよ…軽いはずがないよ)
千歌(耐えられるかな?辞めようかな…)
千歌(い…いや、辞めない!精神や命を犠牲にしてでも)
千歌(やらなくちゃいけないんだ!!このままじゃいけないんだ)
千歌(たとえば、このノートを手放したりしたら…きっと私はずっと普通のまま…)
千歌(………)
千歌(そうだ…)
千歌(私にしかできないんだ。やろう!!)
千歌(デスノートで世界だって変えてみせる!)
千歌(そして……輝きたい!) いや、悪い人どころが友達すら殺そうとしてたくせに何を悩んでんねんこのサイコパス -数日後-
〜浦の星女学院・教室〜
千歌「……………」ボーッ
曜「千歌ちゃん、大丈夫?」
千歌「あ…うん、大丈夫だよー」
曜「そう?何かここ最近ずっと元気ないように見えるけど…」
千歌「えー、そうかなぁ?」
「ねえねえ聞いた?今朝のニュース」
「また犯罪者が心臓麻痺で死んだんだって?」
千歌「………!」ピクッ
「ここ最近ずっと続いてるよねぇ、同じような事件」
「これも『キラ』の仕業なのかな?」
「えっ何?『キラ』って?」
「知らないの?『キラ』っていうのはね――」
千歌「……!…!」ソワソワ
曜「どうしたの、千歌ちゃん?」
千歌「え!?あっ…いや〜、何でもないよぉ〜」
曜「ホントに〜?さっきまで元気無さそうだったのに、急に生き生きしたように見えたけど」
千歌「そ、そうかなぁ?」アハハ
曜「千歌ちゃん、最近ずっとこんな感じのような…」
梨子「変な人ね」 〜高海家・千歌の部屋〜
千歌「ふーー…」パタン
千歌は家に帰ると部屋の戸を閉め、ノートパソコンを開き、机の引き出しからノートを取り出す。
千歌が開いたノート…デスノートは、既に沢山の名前で埋められている。
パソコンの画面には「救世主キラ伝説」と書かれたサイトが表示されている。
千歌「このノートの効果を確信してから、まずは地球の掃除だと思って、インターネットやテレビのニュースで出てる悪い人達の名前を書き続けた…」
千歌「指定はしなかったから、死因はみんな心臓麻痺」
千歌「それで世の中の人達は『悪い人が誰かに消されてる』という風に気付きはじめた」
千歌「その目的は、世の中に私の存在を知らしめる事…誰かが悪い人達を消しているという事…」
千歌「それが実って、今じゃこんなホームページまでできてる!」
パソコンの画面に目を移す。
千歌「『救世主キラ伝説』…!」
千歌「『今、世界の犯罪者が次々と消えているのはキラ様が復活なされたからです。キラ様とは世の中の悪を絶対に許さない地獄よりの使者です』…」
千歌「私はもう世界的に『キラ』になってる」
千歌「まだニュースだと『凶悪犯罪者の相次ぐ変死』くらいにしか言われてないけど、もう世界中の人達が私の存在を感じてるんだ」 あんまり本編なぞりすぎるのもどうかと
ここまで展開同じすぎるし 千歌「私が求めていたもの……それは輝き!」
千歌「思えば初めてデスノートを拾った時に、モニターの映像に見惚れたのも、映ってた人達がキラキラ輝いていたから…」
千歌「私もあんな風に輝けたらなって思ったけど、その直後に拾ったこのノートのおかげで、今私はもっと大きな舞台の上で輝いてるんだ!」
千歌「このまま続ければ、誰も悪い事ができなくなって、きっと世界は良い方向に進んでいく」
千歌「そして私が認めた真面目で心の優しい人達が輝ける世界をつくる!」
千歌「その輝きの頂点にいるのが私…つまり『キラ』!」
千歌「キラ…本当はKiller(殺し屋)から来てるらしいけど……キラキラ輝いてるみたいで素晴らしい名前だよ!」
千歌「それに……」
千歌「『キラ』と『チカ』って名前の響きも似てるしね」キシシシ
千歌「そして私は」
千歌「新世界の神となるのだ!」 他校のアイドル殺してのし上がっていくサイコスクールアイドルストーリーが始まるかと思ったら全然違った上に終わった >>79
ストーリー丸パクリだし、続きが気になるならデスノートのコミックス買おう 梨子「千歌ちゃん早く歌詞書いてね」
何度も何度も…
曜「歌詞手伝おうか?」
そうやってまた千歌から出来る事を奪って…
善子「ヨハネの黒魔術で歌詞を〜」グググッ
そんな簡単に出るわけ無いのだ…
花丸「本を読むずら〜」
うるさい
ルビィ「飴で糖分摂るといいですよ!」
うるさい
果南「迷ってるなら潜るのが一番だよ!」
うるさい
ダイヤ「皆さん追い詰めるのは良くありませんわ」
うるさい
鞠莉「ちかっち!」
うるせーのだっ!!! 千歌ちゃんならLのやすい挑発に乗らないからLもお手上げなんじゃ レムならぬレズでも出てくるかと思ってたけど終わったか 同じ学校の生徒を何の躊躇いもなく殺しの実験台にしようとしてるの草
一回成功させてるのにおかしいでしょw
>>93
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