「ご、ごめん!」

窓から飛び込んできた曜とぶつかり、重なるように花丸と曜は倒れこんだ。

「大丈夫?けがはない?」

「は、はい」

曜に心配の声をかけられ、花丸は呆然としながらなんとか答えた。
花丸は背中から倒れこんだが、曜が頭を抱えてくれたので怪我などはしていなかった。しかしは花丸の頭の中は別のことで一杯だった。

「その…ぶつかった時…」

「あ…」

衝突時のことを思い出し、2人は赤面する。倒れこんだ際に2人の顔が接近し、軽く口同士が接触する―いわゆるキスをしてしまっていた。