ヨハちゃんに恋し、独身のまま結婚する事無く八十数才になった小林
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近所からは危ない老人、キチガイ老人と迫害され続ける。
訪れる人といえば市の職員が死んでねーか?と来るくらい。
ある日風邪をこじらせた小林の家の玄関をダンダン!と叩く馬鹿がいる。
ブチ切れた小林は「誰よ!」と扉を激しく開ける。
そこには50年以上前に心の底から愛し恋い焦がれたヨハちゃんの姿があった。
彼女は何ら変わらぬ優しい笑顔で小林に手を差し伸べ
「お待たせ!さぁ一緒に行くわよっ!」
震えた、涙が止まらなかった。
それから数日後、小林の家を訪ねた市の職員は玄関先で倒れた小林を発見する。
すでにこと切れていた。
警察や役所は風邪をこじらせた独居老人の孤独死と結論を出す。
しかし色んな孤独死を見てきた市の職員は不思議に思っていた。
これ程の満面の笑みで亡くなった老人を彼は知らない。
最後の最後でこの孤独な老人にいったいどんな奇跡が起きたのだろうか。 本籍地、大韓民国で迎えた死に際
括約筋が大量失禁、呼吸器も勢いを見せず窒息だった
脳内に響く幻聴、どこからか聞こえる「今年で終わりだな」の声
無言で静まり返る自室の中、晩年の元声優小林は独りベッドで泣いていた
ラブライブで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるグループメンバー・・・
それを今の状況で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」小林は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、小林ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベッドの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、起きてご飯を食べなくちゃな」小林は苦笑しながら呟いた
起き上がって伸びをした時、小林はふと気付いた
「あれ・・・?玄関が叩かれている・・・?」
ベッドから飛び出した小林が目にしたのは、50年以上ぶりに目にする津島善子だった
何ら変わらぬ笑顔で手を差し伸べ、レクイエムのようにAqoursの1stシングルが響いていた
どういうことか分からずに呆然とする小林の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「お待たせ!さぁ一緒に行くわよっ!」声の方に振り返った小林は目を疑った
「す・・・諏訪さん?」 「なんだヨハキチ、居眠りでもしてたのか?」
「あ・・・逢田?」 「なんだ小林、逢田さんを呼び捨てしやがって」
「鈴木さん・・・」 小林は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:石井琢 2番:波留 3番:鈴木尚 4番:ローズ 5番:駒田 6番:内川 7番:進藤 8番:谷繁 9番:斎藤隆
暫時、唖然としていた内川だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
中根からグラブを受け取り、グラウンドへ全力疾走する内川、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、ベンチで冷たくなっている内川が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています