千歌「花丸ちゃん家の倉の中が気になるのだ!」
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花丸家 中庭
花丸「千歌ちゃんお茶どうぞ〜」スッ
千歌「ありがとー!それにしても立派な庭だねー」キョロキョロ
花丸「お婆ちゃんが若い頃から住んでるからね。年季が入ってるよ」
千歌「あそこの岩も大っきいし、木も何年経ってるのかな?」
花丸「樹齢100年だよ」
千歌「へえ〜……すっごい……」ジー 花丸「ふふ、そんなに珍しい?」
千歌「いやさ。良く見たら木の下だけ凄い綺麗だなーって」
花丸「あら気付いちゃったか。でもマルから教える事は無いよ」
千歌「えー気になる」
花丸「触らぬ神に祟りなしずら。それより羊羹もどうぞー」スッ
千歌「あ、栗羊羹だー♡いただきまーす!」パクッ 花丸「あ、マルちょっと倉に行ってくるから」
千歌「うん!行ってらっしゃーい」
1時間後
千歌「花丸ちゃん遅いなー」
千歌「倉か……気になる!」ガタッ
千歌「よーし、早速……」
「千歌ちゃん?」
千歌「ひゃああ!」
花丸「どうしたの、急に立ち上がって」
千歌「な、ななななんでも無いよ!」
花丸「ふうん?なら良いけど」ストン
千歌(びっくりしたあ……ていうか1時間も何してたんだろう?) 2週間後
千歌「やっほー!花丸ちゃん!」
花丸「千歌ちゃんいらっしゃい」
千歌「この前食べた栗羊羹美味しかったんだよねー」チラッ
花丸「ふふふ、そう思って買ってきてるよ」スッ
千歌「いえーい!」 千歌「美味し〜♡」
花丸「あ、そろそろ時間だ……」ボソッ
千歌「ん?どうしたの花丸ちゃん?」
花丸「ごめん千歌ちゃん、また倉に行かなきゃ」
千歌「この前も行ってなかった?」
花丸「うん、だけど今日も行かなきゃ……じゃあゆっくりしてて」
千歌「はーい」
千歌(チャンス!今日は花丸ちゃんの秘密を暴くのだ!)
千歌(今行ったばかりだろうしこっそり付いて行こう)キシシ 花丸「ふう……今日も頑張らなきゃ」ガチャン
タタタ
千歌「あ、やばっ隠れよ」ササッ
千歌「んー……って何これ?」
千歌「見た目は普通の倉なのに、扉に鎖がグルグル巻きにされてる!」
千歌「南京錠も付いてる……何でこんなに厳重なんだろ?」 ???「人間か?五百年ぶりの人間は騒がしいな、この槍を抜きな!みかん!」 千歌「って倉の壁にツルみたいのがわしゃわしゃーって……」
千歌「何か怖いよー!何このビックリ倉は!」
……ンッ……ガッ
千歌「あれ?何か音が……」
ガン……ガン!
千歌「!?」
ガラン!パリン!
千歌「」
千歌(な、なになになに!?何か叩き付けたり割れたりする様な音が……!?)ガクガク
千歌(やばい、漏れそう……お茶飲みすぎた……!)ブルブル
ピクッ
千歌(うっ!もう……続きが気になるけどトイレにたいさーん!!)タタタ
ガチャ
花丸「……はぁ……はぁ……終わった……」
花丸「……戻らなきゃ……マルのこんな姿、千歌ちゃんには見せられないよ……」
花丸「……めまいが……うっ……」フラフラ ジャー
千歌「ふうー……すっきりした」
花丸祖母「あら、千歌ちゃん」
千歌「あ、花丸ちゃんのお婆ちゃんこんにちは!」ペコッ
花丸祖母「どうもね。マルはどうしたんだい?」
千歌「うーん、何か倉に行ったよ」
花丸祖母「そうかい……なら良いんだよ。うん」
千歌「ん?」
花丸祖母「何でもないよ。それよりお饅頭はいるかい?」
千歌「あ、いただきまーす♡」 千歌「あ、花丸ちゃん遅かったね」モグモグ
花丸「……千歌ちゃん、そのお饅頭は?」
千歌「お婆ちゃんから貰った!」
花丸「そう……お婆ちゃんまた餌付けしたずらね……」
千歌「え?」
花丸「それより、晩御飯は食べてく?」
千歌「え、良いの!?」
花丸「うん。お婆ちゃん大体作り過ぎるし」
千歌「じゃあお言葉に甘えます」フンス 寝室
千歌「あー、ご飯美味しかったしまさか泊めてくれるなんて天国だあ」
花丸「ふふ。もう夜も更けてきたからね」
花丸「それに今日は千歌ちゃんと一緒に寝たい気分なんだ」
千歌「え、告白?」
花丸「違うずら」
花丸「じゃあお休み」
千歌「うん!」
パチン 千歌「すぅ……すぅ……」
花丸(千歌ちゃん寝ちゃったか……)
花丸(それにしても今日は特別疲れたなあ……効力が弱まってきているのかな)
花丸(もしかすると今日の夜……出るかも)
花丸(なんて事が起きない様にね……南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏……)
ギシッ
花丸(!) 花丸(嘘……お経を唱えてるのに!)
ピシッ ギシシッ
花丸(これは…間違いない、”出た”ね)
花丸(木造の家とかだと古木が軋んで音が鳴るなんて言うけど……この音は絶対違う)
ギギギ……パタン
花丸(屋根裏……何か入ってきた音?それとも出ていく音?)
花丸(せめて部屋には来ません様に……南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏……!!)
ダンッ……ダンッ……!!
花丸(……嘘だ……入ってきちゃった)
花丸(……怖い怖い怖い怖い!!)ブルブル
花丸(もうお経なんて意味無いんだ……どうしよう千歌ちゃんが危ない……!)ダラダラ てか泡多くない?
かしこぉーい!
↑
こっからなんとか入れて! 寝る前に開いてしまいました……
だれか一緒に寝てください。 うおおおおおおおおちかまるの平穏をぶち壊すクソは俺がなんとかしてやるぅぅぅぅ(イイぞもっと良い雰囲気に導け有能!) 続けられるのか
それとも事情があって無理なのか
楽しみに待ってくれている方々の為にも
筋は通すべきだと私は思います すみません、投下する場所を間違えました
こちらのスレに対しての発言では無いので
このレスはどうか無視して下さい。 花丸(ち、千歌ちゃん……)チラッ
千歌「うーん……」
花丸(あれ)
千歌「ううー……うるさーい!!」
花丸「!?」
千歌「んんー……」ムニャムニャ
花丸「」
シーン
花丸(え……静かになった)
花丸(千歌ちゃん……まさか感じるのかな?)
花丸(……なんてね) 翌日
善子「ふふふ……」ペラッ
花丸「よーしこちゃん」ポンッ
善子「のっ、ってずら丸じゃない」
花丸「また変なの読んでる?」
善子「変なのじゃないわよ!グリモワールよグリモワール!」
花丸「魔術書だよね……横文字使うの好きだよねえ」
善子「この程度で横文字って、どんだけ昔思考なのよ」 ルビィ「善子ちゃん、それ最新版だよね!」
善子「クククッ、流石リトルデーモン4号。良い眼してるじゃない」
ルビィ「ルビィも読みたかったんだあ。後で貸してよ」
善子「良いけど、まだ読み始めたばっかりだから何日かしてからね」
ルビィ「うん!」
花丸「ルビィちゃん随分沼に嵌ってるね」
ルビィ「マルちゃんも読もうよー、面白いよ?」 花丸「良いずら。多分善子ちゃんの変な儀式に付き合わされそうで」
善子「変な儀式って言うなー!」
ルビィ「えへへ」
花丸「……ふふ、こうして楽しくお話出来るのも後どれくらいなんだろうね」
善子「?どうしたのよ急に」
花丸「いやね。たまに思うんだよね」
花丸「人はいつか天に還る時が来るって言うけど、それっていつの時なんだろうって」
善子「はあ……ヨハネに変って言えないじゃないアンタ」
花丸「マルは本気だよ。善子ちゃんもルビィちゃんもいつか訪れるって」
ルビィ「うーん、ルビィは今が楽しいなら良いなあ」
花丸「ルビィちゃん?」 ルビィ「ルビィはこうしてマルちゃんと善子ちゃんと仲良く喋ったり」
ルビィ「千歌ちゃん達とAqoursの活動で一生懸命にスクールアイドルやったり」
ルビィ「皆の為に衣装作ったりする今が楽しいんだよ」
ルビィ「だからいつかの事なんて考えたくない……ってちょっと違うかな?」
花丸「いや、凄い良い考えだと思うよ」
善子「ふっ。ちょっと感動させちゃって」
ルビィ「えへへ」ニコッ
善子「そういうならヨハネだってそうよ」
善子「ルビィと堕天使の儀式をしたり、ずら丸と下界の与太話に興じたり……」
善子「……まあ、Aqoursの皆と楽しい毎日を過ごせるし」
善子「今以上の未来なんて多分無いわ。いや絶対と言い切れるかもね」
花丸「善子ちゃん」
花丸「……そっか。なら良いんだよ」
ルビィ「でも急にビックリしたよぉ」
善子「そうよ、たまーに出るシリアス醸し出してくれちゃって」
花丸「……ふふ、ごめんね。でもマルは良い友達を持ったずら」ニコッ
ルビィ「へへー///」
善子「ふ、ふん……なら良いわよ//」 ようりこ『ええー!?』
千歌「いやー、ビックリしたよ!」
曜「マルちゃんの家でお化けが出たって!?」
千歌「多分あれはそうだね……」ムムム
梨子「……っていうか千歌ちゃん良く眠れたね……」
千歌「まああの時は眠たかったからねー」
千歌「それに花丸ちゃんが居たから大丈夫かなーって」
曜「確かにマルちゃんたまに視えるって言うよね」
梨子「よ、曜ちゃんそんなさらっと……」
曜「あれ、ビビってる?」
梨子「ドキドキしてる……///」
千歌「おーばーけーだーぞ!」ガオー
梨子「きゃあああああああ!!」ガバッ
曜「おっ、梨子ちゃんよしよしー」ナデナデ 梨子「もう……千歌ちゃんやめてよ……///」
千歌「えへへー、ごめんなのだ」
曜「でもさ。マルちゃん怖くなかったのかな?」
千歌「えー、慣れてるんじゃない?」
梨子「わ、私は見ちゃったら……怖いかな」
千歌「うーん、チカは見えないから分かんないなあ」
曜「もしマルちゃんが怖がってたら千歌ちゃんが支えてやってね」
千歌「わー……」
梨子「曜ちゃん……」
曜「ん?」
千歌「かっこいいよね」
梨子「流石内浦のヒーローね」
曜「でえー、そんなに褒めちゃ照れちゃうー」 放課後
ダイヤ「今日はここまでですわ。皆さんお疲れ様でした」
梨子「お疲れ様です」
千歌「いやー、疲れたねー」
善子「ふふふ……この程度ヨハネには朝飯前……」プルプル
鞠莉「……えい☆」ツン
善子「なあっ!?ってマリー!」プンプン
鞠莉「うふふ。ソーリー♪」
ダイヤ「なにをやっているのですか……」ハァ 善子「まったくマリーは……」
千歌「チカ二等兵参ります!」ドーン
善子「おぉっ!?」
千歌「というわけで善子ちゃん一緒に帰るよー!」ズルズル
善子「ちょちょちょ、千歌さん!ていうかヨハネだってー!」
ダイヤ「廊下は走らないで下さいねお二人とも」
千歌「分かってるよー!皆じゃあねー!」タタタ
果南「気をつけてね」
曜「ばいばーい!」
梨子(善子ちゃん大丈夫かな……) 花丸(千歌ちゃん、昨日の事は気にしてなさそうだね)チラッ
花丸(まあ良かった……かな?)
ルビィ「マルちゃん、一緒に帰ろう♪」
花丸「うん」
果南「曜、この後あそこ行かない?」
曜「あ、良いよ!」
ルビィ「?」
果南「バッティングセンターだよ。ルビィも行く?」
ルビィ「え、まだ動けるんだ……」
曜「余裕だよ!ほら」ヒョイ
花丸「ずらぁ!」
ダイヤ「おやめなさい」ペシッ
曜「いてっ。ごめんねマルちゃん」
花丸「べ、別に気にしてないずら」
花丸(ビックリした……) 果南「ダイヤ達はどうするの?」
ダイヤ「私も鞠莉さんも業務が残っていますからね」
鞠莉「皆は気にせず帰って良いわよ♪」
曜「じゃあお言葉に甘えよー!」
果南「うん、また明日ね」
ルビィ「お姉ちゃん達大丈夫?お外暗くなってきたけど」
ダイヤ「いつもの事ですわ。それよりルビィこそ夜道には気をつけなさい」
鞠莉「ふふ。可愛い騎士がいるんだから心配はNOよね?」 花丸「それマルの事……///?」
ルビィ「えへへ……いざって時はルビィを守ってね」
花丸「ルビィちゃん……ていうかマルよりルビィちゃんの方が腕っ節は強いずら」
鞠莉「もうマルちゃんはクールねぇ」
ダイヤ「鞠莉さん、それ以上茶化すのはダメですわ」
ダイヤ「さて、業務を片付けますわよ」グイッ
鞠莉「あぁ〜、2人とも助けて〜♪」ズルズル
ルビィ「鞠莉ちゃんが引き摺られていくよぉ」
花丸「シュールずらね」
花丸「……じゃあマル達も帰るよ」
ルビィ「うん!」 帰り道
ルビィ「……そういえばさマルちゃん」
花丸「ん?」
ルビィ「今日の昼の事なんだけど」
花丸「あ、あれは別に気にしなくて良いずらよ」
ルビィ「うーん……でもいつも以上にマルちゃんの顔が深刻な感じがしたから……」
花丸「……そう?」
ルビィ「うん」
花丸(困ったなあ。ルビィちゃんって目聡い時あるんだよね) 花丸「……ルビィちゃんには教えられないよ」
ルビィ「マルちゃんだけ辛い思いしてるのに?」
花丸「だからこそルビィちゃんに押し付けたくない」
ルビィ「……分かったよ」
花丸(あんなに落ち込んだ顔してる……心が痛い……)
花丸「……その時になったら言うよ」
ルビィ「……本当に?」
花丸「うん……それだけは信じて。ルビィちゃん」ギュッ
ルビィ「分かったよ。マルちゃんの事は絶対助けるからね」ギュッ 理事長室
ダイヤ「鞠莉さん?この溜まった書類はなんですの?」
鞠莉「oh!ダイヤぁ〜、キュートな顔にお皺が……」
ダイヤ「鞠莉さん」
鞠莉「はいすいません。すぐに片付けます」
ダイヤ「よろしい。私も手伝いますわ」
鞠莉「うふふ。サンキュー〜♪」スリスリ
ダイヤ「まったく調子の良い……」ハァ コンコン
鞠莉「はいどうぞ〜」
ガチャ
梨子「あ、あのー……」
鞠莉「あら、リリーいらっしゃい♪」
ダイヤ「どうしました梨子さん、何か忘れ物でも?」
梨子「いえ、あの絵が描きたくて」
ダイヤ「絵を?」
梨子「はい……だから図書館を少しだけ使わせて下さい」
ダイヤ「構いませんが……何故図書館を?絵とは何も関係が無いとは思いますが」
鞠莉「ダイヤ知らないの?リリーはたまにマルちゃんと図書館でイチャイチャしてるのよね?」
ダイヤ「なっ、梨子さん破廉恥ですわよ!」
梨子「ち、ちち違います!!花丸ちゃんが読書してる横で絵を描いてるだけです……///
」
ダイヤ「ですって鞠莉さん」ジトー
鞠莉「なーんだつまんないの」 ダイヤ「しかし不思議な物ですわね。あの花丸さんが図書館で絵の具を使わせるとは」
鞠莉「そうねえ。何か2人だけの秘密でもあるの?」
梨子「そ、それは……ちょっとだけ長い話になるんですけど」
ダイヤ「是非とも」
鞠莉「あるんじゃない!言って言って!!」
梨子「じゃ、じゃあ話しますね……」 回想
浦の星学院内図書館
花丸『…………』ペラッ
梨子『花丸ちゃん……?』
花丸『……!って何だ梨子ちゃんか……どうしたの?』
梨子『あ、ごめんね驚かしちゃって……本を借りたいんだ』
花丸『あ、良いよ。ちょっと待ってて』
花丸『はい。2週間経ったら返してね』
梨子『分かったよ……そういえばさっき何読んでたの?』
花丸『ん?普通の古本だけど』
梨子『そっか。凄く真剣に読んでたから』
花丸『まあ勉強の為にね……』ボソッ
梨子『?』
花丸『何でもないよ。じゃあ……』
バタン
花丸『!』キッ
梨子『は、花丸ちゃん……!?』 ガタッ
梨子『どこ行くの……?』
花丸『ごめん、ちょっと静かにしてて』
スタスタ
花丸『……これ』スッ
梨子『?本が落ちてるけど……』
花丸『誰も居ないよね……居ないよね!?』
梨子『!?!?』
花丸『どこ!?何でここにまで……!!』キョロキョロ
梨子『(は、花丸ちゃんどうしちゃったの!?)』
フゥッ
花丸『っ!あそこ……!!』サッ
梨子『……嘘!?』チラッ ビュウゥゥ
梨子『窓が開いてる……』
花丸開けられたんだよ……ここに“居る”物に』
梨子『……居るってまさか……』
花丸『そのまさかだね』
梨子『……うそ、嘘だよね?お願い嘘って言ってよ花丸ちゃん……』
花丸『…………ごめんね』
梨子『…………』
花丸『ほら、梨子ちゃんの後ろ』
梨子『』
ドサッ
梨子『』
花丸『……って梨子ちゃん?梨子ちゃん!!』ユサユサ
フワァ
花丸『っ!邪魔しないで!』
花丸『〜〜〜〜』ブツブツ
花丸『とりあえずは消えた…………さて梨子ちゃーん起きてー』ユサユサ 梨子「……ていう事が私が気絶していた時に……///」
ダイヤ「成る程。それでお詫びという事で?」
梨子「うん……本当は先輩として花丸ちゃんを手助けするべきなんだろうけど……」
鞠莉「そんなの気にしなくて良いわよ。多分マルちゃんも緊張が解れたからゴーストを追っ払えたんだから♪」
梨子「……関係あるのかなあ」
鞠莉「さあ?」
ダイヤ「鞠莉さんはまた適当を……にしても学院内にも“出る”とは厄介ですわね」
鞠莉「Oh、ダイヤまるで知ってるみたいに喋ってるけど?」
梨子「にも……ってまさかダイヤちゃん」
ダイヤ「そうですね……ではお次は私のお話でも」
梨子「は、はい……」ゴクリ
鞠莉「ふふ。ゾクゾクしちゃうわ♪」 図書館にりこまる似合うよね
というかわりと当たり前に霊が存在する世界観なのか……? ダイヤ「今からおよそ数十年前の事……厳密に私の祖父母が若かった頃
内浦である事件が起きたのです。ある日複数の人間が突如謎の死や失踪を遂げた事件
その事件の詳しい内情は私は知りません……知っているのは事件が起きたという事実だけ
しかしこの話を祖母から聞いた時の顔は忘れません
まるで何かに怯えていた様な……真相は闇の中ですが」
りこまり『…………』 鞠莉「ねえ、その事件って黒澤家は関わってるの?」
ダイヤ「勿論。後は……いえこれは伏せておきましょう。本人の為に」
梨子「へ?どういう事……?」
ダイヤ「別に口止めされている訳ではありませんが……何となく嫌な予感がしたので」
梨子「そうなんだ……」
鞠莉「ふうん……」 ダイヤ「どうしました?鞠莉さん」
鞠莉「いやー、確かにゾクゾクする話だけど……ゴースト話とは関係ナッシングよね?」
梨子「本当だ……話は怖いけど」
ダイヤ「いえ。それが全くの無関係という訳でも無いのです」
ダイヤ「事件で起きる数日前、内浦では生気の無い人間が町を徘徊していると噂があったみたいで」
ダイヤ「当然当時の人達は只の噂話として本気ではなかったみたいですが……」
ダイヤ「目撃情報によればまるで狐につままれた様な……霊に取り憑かれている様な……そんな雰囲気だった様です」
鞠莉「oh……いかにもジャパニーズホラーね」
梨子「もしそんな人に遭遇したら……怖いよね」
ダイヤ「ですね……まあ今から数十年前の話ですので、今では大丈夫でしょうが……」
ダイヤ「梨子さんが花丸さんと一緒に居た時に遭遇した霊が何なのか……心配ですけど」
梨子「こ、怖い……」ガクガク
鞠莉「大丈夫よリリー」ナデナデ
梨子「鞠莉ちゃん……///」
ダイヤ(しかし……なんなのでしょうね)
ダイヤ(先程から背中に寒気が走るのは……)
スゥッ…… バッティングセンター
カーン シュッ テッテレッテー
曜「いやー、ダンスの後のバッティングは最高だねー♪」
果南「言えてるね。あ、次打つ?」
曜「球残ってるよ?」
果南「あげるよ」
曜「よっ、イケメン!」
曜「じゃあ……ホームランいっちゃうヨーソロー!」ブンブン
果南「頑張れー」 カシャン
曜「そりゃあ!」ブン
カキーン テッテレッテー
曜「いえい♪ホームラン!」ブイ
果南「おー」パチパチ
曜「よーし、続いて2発目行くよー」
果南「やっちゃえー」
「…………」フラフラ 曜「それっ!」
カキーン テッテレッテー
曜「へーい!!ねー、連続ホームランだよ果南ちゃん!」キョロ
果南「くっ……な、何するの……!」グググ
「……こ……す……」
曜「どええええ!?!?」ボトッ 「……ころす……ぅっ……」ググ
果南「は、離して……!!」
曜「果南ちゃーん!今助けるー!!」
曜「ボール……あった!」
曜「これでも喰らえーっ!!」シュッ
「ぐぅっ……!!」ゴッ ドサッ
果南「ぶはっ……!」
曜「良かったぁー!!」ハグッ
果南「た、助かった……ありがとう。曜」ハグッ 曜「にしてもこの人……さっきの店員さんじゃん!」
果南「うーん……何なんだろ……?」
「……うぅん……」ムクッ
曜「起きたー!また襲ってくるかも!」
果南「本当だ……!」
「あ、あの……何かありましたか?」
曜「へ?」
「さっきまで気を失っていたんですが……もしやお客様の身に何か」
果南「うん……さっき君に首絞められたけど」
「え!?そんな……」
曜「もしかして、記憶が無いの?」
「まったく……」
果南「そっか……とりあえず外に出よう?ここじゃボール飛んでくるし」
曜「だね。君も来て!」
「わ、分かりました……!」 果南「……よし、じゃあ軽く話をまとめるよ」
曜「えーっと、私達がバッティングをしてる時に君が後ろから来て……」
果南「で、急に私の首を絞めて殺そうとした……」
「僕はその時の記憶は全くありませんでした……」
曜「名探偵果南ちゃん!推理の結果は?」
果南「うん…………まるで分かんないや」
曜「だよねー」
「そ、そうなんですか……」 果南「ただ、一つ言えるのは君はまともな状態じゃなかったって事だね」
曜「そうだよね。意識もふわーっとしてたんじゃない?」
「言われてみれば……実は突然眩暈がしたと思ったら、その直後には記憶が無かったんです」
果南「そっか……何か病気とかじゃないよね?」
「こうみえて健康体なんですけどね……」
曜「へー、丈夫だね」
果南「それなら……何が原因なんだろう?」
曜「さあー……?」
「分かりませんね……」
『うーん……』 少し前 バス内
千歌「ふふ〜ん♪善子ちゃんとお泊り〜♪」ウキウキ
善子「ヨハネだって……ていうか千歌さんが急に言ったんじゃない!」
千歌「まあまあ細かい事は気にしちゃ駄目だよ?」
善子「もう……強引なんだから」
千歌「ごめんって善子ちゃ〜ん」ナデナデ
善子「お団子撫でるなー!」 善子「……でも、何で急に泊まってなんて言ったのよ?」
千歌「へへー。たまには善子ちゃんと長い夜を過ごすのも良いな〜って♪」
善子「何よそれ……」
千歌「良いじゃーん。寝るまでゲーム大会とかしよっ!」
善子「え……!」
善子「そんなリア充みたいなイベントが出来るなんて……///」ボソボソ
千歌「ん?善子ちゃん?」
善子「し、仕方ないわね。千歌さんに免じてこのヨハネ……朝まで付き合おうじゃないの」
千歌「ほんとに!?やったー!」
善子「うふふ……千歌さんとゲーム大会///」 千歌「いやー、そういえば花丸ちゃん大丈夫かなあ」
善子「ずら丸?何かあったの?」
千歌「昨日ね……」
善子「え!?ずら丸の家でお化けが出たの!?」
千歌「ビックリしたよー」
善子「しかも倉って……ずら丸は何をやっているのよ」
千歌「うーん。模様替え?」
善子「ああー成る程……ってお馬鹿」
千歌「おっ!ノリツッコミ!」
善子「ていうかずら丸は千歌さんの話知ってるの?」
千歌「知らないけど……音は多分聞いてると思うよ」
善子「でしょうね。でも何で千歌さんが音を聞けたのよ?」
千歌「霊感とか無いんだけどね」
善子「私も無いのよ……ヨハネなのに」
千歌「関係あるの?」
善子「…………無いかもね」 ブロロロ……
千歌「おー、ちょっとスピード上がってる」
善子「本当だわ。人が少ないからじゃない?」
千歌「なるほど!」
スゥッ……
千歌「ん?」
善子「どうしたの千歌さん?」
千歌「いや、今窓から何か黒い物が見えた様な……」
善子「ちょちょちょ、怖い事言わないでよ!」
千歌「うーん……?」ジー バァン!
千歌「ぎゃああああ!?!?」ギュー
善子「んぐうぅぅう!?」
千歌「よ、よよ善子ちゃん!!窓窓窓!!」
善子「無理無理無理!!見てない見てない!!!」
千歌「だ、だて顔が!顔顔!人の顔があああ!!」
善子「そんなのありえないわ!!これは夢よ!悪夢よ!!」
千歌「ほんとに……?」ウルウル
善子「本当よ本当!だから落ち着きなさいって!!」ギュッ
千歌「わあーん!!善子ちゃーん!!!」
千歌「怖い怖い……怖い……」ブルブル
善子「千歌さん……」ナデナデ
「」
善子「何よ……!!文句あるなら何か言ってみなさいよ!!」キッ
善子「さっきから気味悪いのよ!早く消えなさいって!」
善子「私は堕天使ヨハネ!アンタなんか怖くないんだから!!」
「」 「」
善子(まだ見てる……怖い)
善子(怖い怖い怖い怖い怖い)
善子「はっ……はっ……!!」ブルブル
千歌「善子……ちゃん?」
善子「ちかさん……怖…い」
千歌「……」
ガン! 善子「ち、千歌さん……!?」
千歌「このっ!お化け出てけー!!」ガン!
千歌「善子ちゃんを怖がらせるなっ!!」ガン!
「」
「」
フッ……
善子「……消えた!」
千歌「やった……!二度と来るなー!!」 千歌「ふふん、どんなもんだい!」ドヤ
善子「ち、千歌さん!」ギュッ
千歌「善子ちゃんよーしよーし」ナデナデ
善子「な、撫でないでよ……///」
千歌「先に抱きついてきたお返し!」ニッ
善子「もう……///」
善子「……でも、ありがと」ポソッ
千歌「えへへー」 千歌「でもさ、あれはなんだったんだろうね?」
善子「分からないわ……分かるのはこの世の存在じゃなさそうって事ね」
千歌「え、魔界の使者?」
善子「いや、そういうわけじゃ……そうなのかしら?」
千歌「聞かれても分かんないよー」
善子「うーん……とにかくこういう事に詳しそうなずら丸に聞いてみるのが良いかしら」
千歌「だね!明日花丸ちゃんに聞いてみよ!」
善子「ええ」
ブロロロ……!
善子「ん?」
千歌「どしたの善子ちゃん?」
善子「なんかさっきよりスピード上がってない?」
千歌「えー、そうかな?」
善子「そうよ。ちょっとバス止めてみましょう」
千歌「良いよ」スッ
ポーン
千歌「あ、あそこ停留場だ!」
善子「丁度良かったわね、降りましょ」
千歌「うん」 ブウン……
千歌「あれ、善子ちゃんバス止まらなかったよ」
善子「……え?ちゃんとボタン押したわよね?」
千歌「押したよー、ポーンって音も鳴ったし」
善子「嘘……もう一回押してみて」
千歌「分かった!」
ポチッ
千歌「あれ、ボタン光らないよ?」
善子「本当だわ……壊れてるのかしら。でもさっきは音も鳴ったし……」
千歌「んー……善子ちゃんさっきから気になってたんだけど」
善子「何?」
千歌「このバス私達以外乗って無いよ?」
善子「……え?」 善子「そ、そんなわけないじゃない。たまたま私達以外乗客が居ないだけよ」
千歌「いやさ……さっき降りようとして運転席見たんだけど」
千歌「誰も居ないんだ。運転手さん居なかった」
善子「……じゃあ、このバスは誰が運転してんのよ!?」
千歌「……分かんないよ」
善子「ち、千歌さん……」
千歌「うう……どうしたらいいのー!?」
善子「そんなの私が聞きたいわよ!」 千歌「よし、善子ちゃんこのバス止めよう!!」
善子「止めるって何するの!」
千歌「えーっと……そうだ!窓を叩くんだよ!」
善子「叩く!?」
千歌「出せーって叩いたら止まってくれるって!」
善子「そ、それは……でもそれ以外の策は思いつかないわ」
千歌「じゃあいくよ!善子ちゃん!」
善子「……ええ!」
千歌「このー!出せー!」
善子「出しなさい!」
ガン……ガン……! ガン……ガン……パリン!
千歌「あっ!窓ガラスが割れた!」
善子「強く叩き過ぎよ!」
千歌「わわわ、どうしよう……」
善子「……いや、これはチャンスだわ!この穴から出るのよ!」
千歌「え!?」
善子「こうなったら物理的にここから出てやるわ!異形の宴会とはおさらばよ!」
千歌「なるほど!良く分からないけど出よう!」
善子「じゃあ千歌さん先に行って!」
千歌「任せて!よーし……」
グググッ……!
千歌「出れたー!」ドサッ
善子「私も……!」
千歌「ほら、善子ちゃん!」パシッ
善子「ありがとう千歌さん!」
ググッ……!
善子「ふう……出れたわ!」ドサッ プアアアアアアアア…………!!
千歌「あ、バスが……!」
善子「ちょちょ!海に突っ込むわよっ!?」
ザッパーン……!
千歌「……この状況はなんなのだ?」
善子「分かんないわよっ!」
千歌「えー!?ほんとどういう事これー!?」
善子「ち、千歌さん落ち着いて……」 善子「とりあえずこう考えれば良いのよ。あのまま乗ってたら沈められてたって」
千歌「んー……!そっか!そう考えるとチカ達幸運だね!」
善子「あのバスに乗った事が不幸だけどね……」
千歌「でも善子ちゃんの機転で助かったんだよ。ありがとー!」モギュ
善子「千歌さん……///」
善子「……こほん、とにかく今日の事はずら丸に話すわよ」
千歌「だね。色々起こり過ぎてチカ疲れちゃったのだ」
善子「明日の為にも、諸々合わせて私の家で整理しましょ」 千歌「あれ、十千万行くんじゃないの?」
善子「スマホの地図じゃここからなら私の家が近いのよ」
善子「……それに、十千万に行くのはなんとなく危ない気がする」
千歌「えー?まあ善子ちゃんが良いならそれで良いよ!」
善子「悪いわね。じゃあ行きましょ」
善子(さっきから変な感覚……これが杞憂だと良いんだけど) こんなに期間を空けるのならば
速報とかしたらば辺りで書いた方が良いのでは 落ちちゃうんじゃないかちょっと心配だけど続き楽しみなので待ってる 十千万
志満「美渡。玄関の掃除お願いできる?」
美渡「え〜、今日折角の休みなんだけど」
志満「じゃあ頼むわ♪」スッ
美渡「拒否権無しかよ!まったく……」
〜♪
志満「あら、千歌ちゃんのLINE」
志満「ふうん。善子ちゃんの家でお泊りね」 美渡「終わったよー」
志満「早かったわね」
美渡「今日大して客来てなかったからあんま汚れて無かった。って何見てんの?」
志満「千歌ちゃんからよ。善子ちゃん家に泊まるって」
美渡「あれ。千歌のやつ今日は誰か連れてくるって言ってなかったっけ」
志満「それが善子ちゃんなんだけどね」
美渡「へー。でも今日はお母さん居るのに残念だな」
志満「ねえ、折角善子ちゃんと一緒にご飯でもって思ってたけど」
美渡「てか志満ねえ……善子ちゃんって子とそんなに仲良かったっけ」
志満「うふふ……ちょっと昔の私を思い出してね」
美渡「ああー……納得」 「志満ちゃーん、美渡ちゃーん!」
美渡「おっ。お母さん帰ってきた!」ダッ
志満「あら……ふふ、本当にお母さん好きなんだから……」タタ
千歌母「いや〜、東京から長くて疲れちゃったわ」
志満「お母さん。お帰りなさい」
美渡「お疲れー!ほら、荷物持つよー」
千歌母「ありがと〜。あら、千歌ちゃんは?」
志満「お友達の所に泊まるって」
千歌母「そっか。じゃあ2人とも今日はどこか食べに行っちゃう?」
美渡「よっしゃ!」
志満「私は良いけど、旅館の方は?」
千歌母「1日ぐらい休んでも良いでしょ。今日はパーッとね♪」
美渡「じゃ、早速準備してくる!」
志満「あら……ふふ、まあ良いか」 千歌母「さてと……私はちょっとやる事あるから準備しておいて?」
志満「うん。急がなくていいからね」
千歌母「ありがとう♪」
居間
千歌母「よし……遅くなってごめんなさい」
千歌母「しばらくの間、旅館や家族を見守ってくれて……ありがとうお母さん」
千歌母「私は家を空けてばかりだけど、お母さんの残した十千万は娘達が後を継いで頑張ってるからね……」
千歌母「……ただ、心残りは」
千歌母「もうちょっとだけお母さんと色んな経験がしたかったな……」
千歌母「……あ、ごめんねお母さん……こんな話しちゃって」
「お母さーん、準備出来たよー」
千歌母「あ、はーい!」
千歌母「ごめんねお母さん。また今度ゆっくりお話しようね」
チーン……
千歌母「……さてと、そろそろあの子達のお母さんに戻ろうかな」スッ
千歌母「ごめん。今行くー!」タタタ……
パタン……
カタカタカタ……ガチャン! 志満「あ、お母さん。準備出来た?」
千歌母「バッチリよ♪じゃあしゅっぱーつ!」
美渡「おーっ!」
千歌母「……あ……っ」
ドサッ
志満「……え?」
美渡「……お母さん!!」
志満「っ!美渡、救急車!」
美渡「今呼んでる!」
志満「お母さん、お母さん!!」
千歌母「」 徹底的な非消費を心がけてください !みなさん!!
質素倹約、侘・寂こそ日本の美
振り返れば今までずいぶん余計なものを買っていた
大いに反省 節約こそ公務員に対する最大の抗議になる
一人当たりの公務員の給料を何故か無視するアホ公務員がいます。
一人当たり 3割カットすれば10%の増税は不要です。
騙されないようにしましょう。
地方公務員の人件費の財源維持のために消費税が必要です。
1260円の買い物で100円の消費税が遊んでいる地方公務員の給与に
・競争欲を捨てる。負けるが勝ち。
・食事は値段=味ではない。安くて美味い定食屋等で済ませよう。高級飲食店で無駄金使いは馬鹿の証。←注目wwwwwwwww!!
・衣類の無意味なブランド志向に参加しない。原価1割儲けは9割も同然。←注目wwwwwwwww!!
・結婚、出産、共同生活等、無駄な生産性を促す消費活動には加担しない。 浦の星 理事長室
ダイヤ「……ふう、やっと書類が片付きましたわね」
鞠莉「疲れた〜!」ダラーン
ダイヤ「貴方が溜め込まなければこんな事にはならないのですよ」ジトー
鞠莉「ごめんって。そういえば梨子はまだお絵描き中?」
ダイヤ「だと思いますよ。終わったならまたこの部屋に来る筈です」
鞠莉「育ち良いもんねー」
ダイヤ「本来なら鞠莉さんもそういった気遣いが出来るのでは……」
鞠莉「ああもう、お説教はNOよ!」 バチン!
ダイヤ「な!?停電……?」
鞠莉「oh……その様ね!」
ダイヤ「なら梨子さんの様子を……!」
鞠莉「ダイヤ待って!せめてこれ持って行ってよ!」
ダイヤ「懐中電灯……!助かります鞠莉さん!」
鞠莉「後の事は任せて良いから。行ってらっしゃい!」
ダイヤ「はい!」
タタタタ…… ダイヤ「梨子さーん!無事ですかー!」
ダイヤ(しかし急に停電とは……ブレーカーか何かが?)
ダイヤ(少し前に覚えた違和感、あれが関係しているのでしょうか……)
タタタ……
ダイヤ「……?変ですわね、私以外に足音が……」
「……!」
ドン
ダイヤ「痛い……何者ですか!」
「…………」
ダイヤ「名を名乗りなさい!」
「…………」
フウッ……
ダイヤ「……?気配が消えた……?」
ダイヤ「って、そんな事は後回しです!梨子さーん!!」 少し前 図書室
梨子「〜♪」
梨子「よし。出来たかなあ?」
梨子「可愛く描けてると良いけど、見せてからのお楽しみだね」
梨子「あ、もうこんなに暗く……そろそろ2人の所に戻らないと」
バチン
梨子「!?!?」
梨子(え、停電……!?)
梨子「っ……きゃーーーー!!」
梨子「だ、誰か……!」ヘタッ 梨子(外があんなに暗くって停電も起きて真っ暗の世界……)
梨子(わ、私今一人ぼっちで……!!)
梨子「……ダイヤちゃん、鞠莉ちゃん!!助けて……!」
スゥッ……
梨子「!?」
梨子(え、今誰か……!)
梨子「そ、そこに誰か居るの……!?」
フゥン……
「…………」
梨子「あ、ああ……!」
梨子(お化け……!花丸ちゃんと居た時にも見た……!) 「」パクパク
梨子「……え?」
梨子(口を動かしてる……お話したいのかな)
梨子「な、なんですか……?」ビクビク
「…………」
「…………ちがう」
梨子「?」
「……い……て」
梨子「いて?どこか痛いんですか……?」
「…………」
スゥッ
梨子「あっ……!」
梨子(ドアから透けて出て行った……!)
梨子「…………なんだったんだろう」
リコサーン!
梨子「あ……!ダイヤちゃんの声……!!」
梨子「ここにいます!」 「梨子さーん!梨子さん?」
梨子「ここです!ちゃんと居ます!」
「あ、ここは図書室ですわね!」
ガララ
ダイヤ「ああ、梨子さんちゃんと居ましたね!」
梨子「ダイヤちゃん!」
ダイヤ「ほら。怖かったでしょう……」ギュッ
梨子「あ、ありがとう……///」
ダイヤ「良く耐えましたね。よしよし……」
梨子「あ、あの恥ずかしい……」
ダイヤ「2人きりじゃないですか、恥じる事は無いですよ」
梨子「そ、そうですけど……///」
ダイヤ「さて。早く鞠莉さんの所に戻りましょう」
梨子「はい///」 理事長室
ダイヤ「只今戻りました!」
梨子「鞠莉ちゃん、遅くなってごめんなさい……」
鞠莉「梨子!無事で良かったわ〜♪」ギュッ
梨子「ひゃっ///」
鞠莉「んもう、これからはマリーから離れちゃダメよ」スリスリ
梨子「は、はいい……///」
ダイヤ「鞠莉さんそこまで。梨子さんが真っ赤ですから」
鞠莉「照れてるのよ〜、ね?」
梨子「///」コクッ ダイヤ「しかし弱りましたわね。未だ電気が付かないとは」
鞠莉「そうね。さっきブレーカーはチェックしたけど、ONのままだったわよ」
ダイヤ「という事は機器の問題では無さそうですわね」
梨子「ま、まさか……お化けのイタズラとか……」
鞠莉「リリー可愛い〜♪」ツンツン
梨子「鞠莉ちゃん……///」
ダイヤ「ふむ……梨子さんその線は無いとは言い切れません」
梨子「え!?」
鞠莉「どうしたのダイヤ?まさか悪ノリ??」
ダイヤ「実はですね……」 梨子「え、ダイヤちゃんもお化けに会ったの!?」
ダイヤ「その様子では梨子さんもですのね」
鞠莉「へえ、2人もなのね」
梨子「鞠莉ちゃんも?」
鞠莉「ええ……ブレーカーをチェックしてる時にね……」 数分前
鞠莉「うーん……2人とも大丈夫かしら」
鞠莉「それにしても暗い!何で急に電気が……」
鞠莉「あ、もしかするとブレーカーかも?ちょっと見てきましょ」
鞠莉「うぅ〜ん……特にノープロブレム!」ゴソゴソ
鞠莉「もう。何が原因だって言うのよ!神様教えて欲しいわ」
「〜〜〜」
鞠莉「え?」
「〜〜〜〜〜」
鞠莉(何かしら……とりあえず挨拶ね)
鞠莉「ハァイ!貴方は誰なの?」
「〜〜〜〜〜」
鞠莉「え、良く聞き取れないわ」
「…………」
「…………」
鞠莉「?」
フッ
鞠莉「oh!」
鞠莉(消えたわ……もしかしてゴースト……?)
鞠莉「……まあ良いか、戻ろ」 ダイヤ「成る程そんな事が……しかし少し気になりますわ」
鞠莉「え、何が?」
ダイヤ「梨子さんと鞠莉さんの出会った物が霊だとすると……」
ダイヤ「私の出会ったものは確実に違う物だと思います」
梨子「そういえば……ぶつかったって言ってたね」
鞠莉「確かにゴーストだったらそもそも触れないわ……」
ダイヤ「まあ暗い中だったのでぶつかったかそれとも故意かは分かりませんが」
ダイヤ「はっきり言えるのは私だけ向こうからの干渉を受けたという事」
鞠莉「リリー、この証拠から何か分かる?」
梨子「分からないよ……ダイヤちゃんは何に出会ったんだろう」
ダイヤ「ふむ……」
パチッ……ピカッ
鞠莉「あら!」
梨子「電気が付いた……!」
ダイヤ「ふふ、僥倖ですね」 梨子「あ……」ヘタッ
鞠莉「リリー!大丈夫?」
梨子「いや……電気が付いたら安心しちゃって///」
鞠莉「もう。本当に可愛いわね♪」
ダイヤ「お二人とも、気を緩めすぎないように」
鞠莉「ん?」
ダイヤ「今日の一連の出来事……明日の放課後、会議を開きましょう」
ダイヤ「そこで特に花丸さんの意見を聞くのです。有力な情報が聞けるかと」
梨子「……そうだね、私もそれが良いと思う」
鞠莉「同じ気持ちよ。私達で解決出来ると良いんだけどね」
ダイヤ「そうですわね……それが一番です」 続き来てた 乙
会議でこの現象の原因の一端が分かるといいな 花丸家
ルビィ「和菓子美味しいよ〜♪」モグモグ
花丸「沢山あるからどんどん食べてね」
ルビィ「わあ〜!あ、でも太っちゃう……」
花丸「その分運動すれば問題ないずら!」ドヤッ
ルビィ「花丸ちゃん頭良い!」キラキラ
スッ
花丸祖母「マルや、ちょっとおいで」
花丸「あ、おばあちゃん。はーい」
花丸「ごめんねルビィちゃん。ゆっくりしててね」
ルビィ「うん!」
トン……
ルビィ(花丸ちゃん……やっぱり何か隠し事してるのかな?)
ルビィ「うーん……」モグモグ 花丸「おばあちゃんどうしたの?急に」
花丸祖母「いやね、朝から家全体に変な影がちらつくんだよ」
花丸祖母「マルは昨日倉に行ったね?変わった事とか無かった?」
花丸「うん……実は千歌ちゃんと寝てるときに”あれ”が入ってきちゃって……」
花丸「でも千歌ちゃんが大きな声を出したら急に気配が消えたから何とも無いかと思ったんだけど」
花丸「まさかおばあちゃんがそんな目に遭ってたなんて……」
花丸祖母「大丈夫だよ。私も何かされた訳じゃ無いんだけど、ちょっと気になってたんだ」
花丸祖母「教えてくれてありがとう。私の事は心配しなくて良いからね」 花丸「良かった……あ、でも今日はルビィちゃんが居るんだけど……また出てきたりしないかな……」
花丸祖母「そうね。なら……よっこいしょ」スクッ
花丸「え、おばあちゃんどこ行くの?」
花丸祖母「いつもマルに苦労掛けてるからね。今日は私が行ってくるさ」
花丸「待っておばあちゃん!!」ギュッ
花丸祖母「マル。離しなさい」
花丸「ダメ……マルでも凄く体力を消耗するのにおばあちゃんがやったら……」
花丸「……どうなるか分からないよ」ポロポロ
花丸祖母「マル、少し耳を貸してくれるかい?」
花丸「……うん」 花丸祖母「マルは気付いていないかもしれないけど……これからマルの周りに大きな災厄が降り掛かるよ」
花丸「え、災厄……!?周りってAqoursの皆……?」
花丸祖母「そうかもしれないしもっと大きな繋がりかもしれない」
花丸祖母「それに立ち向かうにはマルだけじゃない。周りの人間も巻き込む必要がある」
花丸祖母「マルが今までしてきた……御祓いの儀式はその位の脅威な物なんだよ」
花丸「そんな……でもマルに背負える物じゃ……」
花丸祖母「マルなら大丈夫だ。人一倍強い心と、国木田家の”力”を受け継いだ……」
花丸祖母「私の可愛い孫だからね」ナデナデ
花丸「おばあちゃん……」ギュッ 花丸祖母「でもマルは甘えん坊な所がある。そこは直さなきゃね」
花丸「……うん」
花丸祖母「だから今日からしばらくは私が”あれ”を抑えておく」
花丸祖母「マルは私にもしもの時があったら……その時は頼めるかい?」
花丸「……勿論だよ。おばあちゃんの孫として……絶対に乗り越えて見せるから」
花丸祖母「良かったよその言葉が聴けて……なら行ってくるからね」ポンポン
花丸「負けないでね、おばあちゃん……」
トン…… 花丸「……うっ……」ポロッ
花丸「っ!」ゴシゴシ
花丸「泣いちゃダメだ。おばあちゃんだって頑張るんだから」
花丸「……早いけど、ルビィちゃんに打ち明けなきゃね……行こう」
ストン
ルビィ「あ、遅かったねマルちゃん」
花丸「ルビィちゃん……ちょっと良いかな?」
ルビィ「……!うん。ちゃんと聞くよ」
花丸「ありがとう……」 翌日 部室
ダイヤ「……それでは、会議を始めましょうか」
鞠莉「ホワイトボード持って来るわね」
花丸「待って。マルを入れて5人しか居ないよ」
梨子「千歌ちゃんはお母さんのお見舞いで、曜ちゃんは様子を見に行ったんだ」
ルビィ「果南ちゃんは朝から寝込んでるし……心配だよ」
ダイヤ「ちなみに善子さんは千歌さんに付き添っていますわ。心配はしないで良いと言う事です」
花丸「そっか……ここまで被害が出てるんだね……」
ダイヤ「4人の事は気がかりですが、だからこそ私達側で何が出来るか考えましょう」 ガララ
鞠莉「持ってきたわよ」
ダイヤ「早速気になる事を書き出してみましょう」
・Aqoursの全員が霊らしきものと遭遇
・その中でも複数のパターンあり
見ただけで何もしてこなかった(梨子、鞠莉)
干渉はあるが現状では害無し(ダイヤ)
有無を問わず明確な被害あり(千歌、善子、果南)
現状は不干渉だが今後に注意(ルビィ、曜)
ダイヤ「……と、こんな所ですかね」 花丸「成る程……後は千歌ちゃんのお母さんとマルのおばあちゃんが危ない状態っていう具合かな」
梨子「花丸ちゃん、大丈夫?」
花丸「もちろん。Aqoursの皆が大変な時にマルが立ち止まってたらダメだからね……」ニコッ
ルビィ(マルちゃん……やっぱり大人だなぁ)
鞠莉「辛くなったら言いなさいよ?お姉さん達が受け止めるから」
花丸「気持ちだけでありがとうね。マルの事は気にしなくて良いから、会議を続けよう」
ダイヤ「ですわね。ちなみに花丸さんの力についてですが」 花丸「どうしたの?」
ダイヤ「いつごろから目覚めたのですか?」
花丸「生まれたときからかな、ぼんやりと何かが見えるって感じだけど」
花丸「気が付いたらはっきりと見えてて、手で触れるなんて事も出来るよ」
梨子「ええ、凄い……」
ルビィ「昔から内浦で御祓いのお手伝いとかしてたんだよね」
鞠莉「へえ。中々ヘビーな体験ね」
花丸「勿論本業の人達に比べればまだまだだけど、対抗手段としては十分かも」
ダイヤ「しかし疑問なのは花丸さん以外のメンバーにも霊が干渉してきたという事ですわ」
梨子「ダイヤちゃんはぶつかったって言ってたもんね」
鞠莉「曜の話で果南は憑依された人に首を絞められたって言ってたし……」
花丸「どうやらただの霊とは思えなさそうだね。もしかすると今回のは……」
花丸「”悪霊”、”怨念”の類かな」
ダイヤ「……悪霊、怨念……摩訶不思議ですが説得力はありますわね」
花丸「だとすれば一筋縄ではいかないよ。入念な前準備が必要だから」
鞠莉「決戦前……ってわけね」
ルビィ「念の為に善子ちゃんにLINEしておくね」
梨子「……緊張してきたな」 花丸「よし、まずは情報集めだよ」
鞠莉「あら?いきなりゴースト呼んだりとかは出来ないの?」
花丸「うーん、マルでは力不足なんだよね。それに関係の無い霊まで引き寄せられるかもだし」
梨子「お化けってそんなに沢山居るんだ……」
ダイヤ「元々人間ですし、その中で成仏が出来なかった者も数多だと……ですよね?」
花丸「そういう事。特に悪霊や怨念ともなれば周囲の霊に与える影響も凄まじいんだ」
花丸「稀に生きてる人間にも……これ以上は言えないけど」
ルビィ「ひっ……!」
鞠莉「……花丸、貴方なんでそんなに冷静でいられるのよ?」
花丸「慣れかな」
鞠莉「そっか……」 ルビィ「あ、情報集めって何するのかな」
花丸「それだけど……マルは停電の話がちょっと気になるかな」
鞠莉「マリーが出会ったゴーストの事?」
花丸「それが犯人だとは分からないけど、この学校って前からたまに見かけるし」
梨子「あ、私と花丸ちゃんが前に会った……」
花丸「そうそれ。ついでに梨子ちゃんが図書室で会った霊の事も探ってみよう」
ダイヤ「私が会った霊は調べなくて大丈夫なのですか?」
花丸「正直真っ先に調べたいぐらいだけど、まだ断定できないからね」
花丸「もしかすると霊じゃなくて暗闇で慌てていた居残りさんかもしれないし」
ダイヤ「成る程……確かに後回しでも問題ないかも知れないですね」
花丸「とりあえず確定的な所から抑えていくよ……じゃあ班分けしよう」
ルビィ「皆で行かないの?」
鞠莉「少人数の方が動きやすいでしょ、ね?」
梨子「それもそうだね(花丸ちゃんと一緒が良いなあ……)」
花丸「人数分、数珠は渡しておくよ。いざって時に念じればその辺の霊なら追い払えるから」
ダイヤ「頼もしいですわ。ルビィ、肌身離さずですわよ?」
ルビィ「わ、分かってるよお」 1班……花丸、梨子、ダイヤ
2班……ルビィ、鞠莉
花丸「これで良いかな?」
ルビィ「あれ、マルちゃんと別班だ……」シュン
ダイヤ「仕方ないですわ。3年である私と鞠莉さんを分ける必要があるのですから」
花丸「バランスを考えたらこれしかないんだ。ごめんねルビィちゃん……」ナデナデ
ルビィ「うん……」
鞠莉「ルビィ〜……マリーとは嫌?」
ルビィ「嫌じゃないよ!鞠莉ちゃん一緒に頑張ろう?」
鞠莉「イエス!」
梨子(良かった、一緒で……)ホッ
花丸「ん?どうしたの梨子ちゃん」
梨子「な、なんでも無いよ……///」
花丸「そっか……じゃあ行動開始!」
『おーっ!』 図書室
花丸「うーん……」ペラペラ
ダイヤ「花丸さん?何か有力な手がかりは?」
花丸「無いなあ、大体図書室には一冊だけある筈なんだけどね」
梨子「内浦の歴史書……これだけ本があると時間が掛かりそうだね」
花丸「根気の要る作業だからね、2人に任せたんだよ」
ダイヤ「そういう事ならお任せですわ。こういった調べ物は得意分野ですし」
梨子「何か探偵さんみたいで楽しいよね、こういうの」
花丸「まあね。停電の方も気になるけど、あの2人なら大丈夫そうだし」
花丸「マル達はしっかり調べていくよ。隅々までね」
梨子「うん」
ダイヤ「分かりました」 理事長室
鞠莉「Ummm……」ウロウロ
ルビィ「鞠莉ちゃん……何か良い案思い付いた?」
鞠莉「なーんにも!大体ゴーストの知識なんて持って無いわよー!」
ルビィ「あちゃあ……やっぱり」
鞠莉「調べようって言ったってスマホじゃ分かんないし……どうしたら良いのかしら」ツンツン
ルビィ「ほ、ほっぺ突かないで〜!」
鞠莉「ねえルビィ、花丸から昔の体験とか聞いてない?」
ルビィ「あんまり……マルちゃん話したがらないから」
ルビィ「ルビィも花丸ちゃんが昔から御祓いのお手伝いやってるって事しか知らないし……」
鞠莉「参ったわねえ〜、お手上げ状態だわ」 鞠莉「でも貴方達幼馴染なんだからもうちょっと何か無いのかしら?」
ルビィ「んー……ルビィが忘れてるだけって事は……うーん、あっ!!」
ルビィ「思い出した!浦の星の昔の話!」
鞠莉「Oh!!それ凄い興味あるわ!」
ルビィ「確か、小学校の時、聖歌隊の帰り道で聞いたんだよ」
ルビィ「内容は……えーっと……忘れちゃった」
鞠莉「NOー!!それじゃあ意味無いでしょー!」
ルビィ「ごめんってー!でもそういう話があったって事は覚えてる!」
鞠莉「もう〜、内容分からなきゃ意味無いじゃない……ていうか」
鞠莉「内容分かっても今この状況は変わんないわ!」
ルビィ「あっ!本当だ!」 鞠莉「もうどうしたら……いっその事ブレーカー落としちゃう?」
ルビィ「え、何で!?」
鞠莉「こういう時って最初と同じアクション起こしたら成功出来るって言うじゃない?」
鞠莉「それに部屋を暗くすればゴーストも寄ってくるに違いないわ!」
ルビィ「おおーっ!鞠莉ちゃん頭良いー!!」
鞠莉「そうと決まれば……早速スイッチオーン♪」パチッ
プツッ…… ルビィ「わあ……電気消えちゃったね」
鞠莉「今は外の明かりがあるから視界は問題ないわね」
ルビィ「うん!鞠莉ちゃんが見えるよ!」ピョンピョン
鞠莉「こっちもキュートなルビィが見えるわ!」ナデナデ
ルビィ「えへへへ〜//……ってそんな場合じゃないよ!」
鞠莉「あらうっかり。ゴースト探しをしなきゃね!」
ルビィ「どうしようかな、とりあえず校内を歩き回ってみる?」
鞠莉「そうね。他の生徒達の自習の邪魔にならない様にしましょう」
ルビィ「……ていうか今頃パニックになってないかな?」
鞠莉「大丈夫でしょ。じゃあレッツゴー♪」
ルビィ「お、おーっ!」 その頃 図書室
花丸「ふんふん……成る程ね」カキカキ
梨子「歴史書、見つけられて良かったね」
ダイヤ「時間は掛かりましたが……どうです花丸さん。収穫の方は?」
花丸「……ふふ、結構あったよ」パタン
ダイヤ「やりましたわね!早速2人の元へ行きましょう!」グッ
花丸「テンション高いなあ。あ、梨子ちゃんこれ戻しといてくれる?」
梨子「うん。先に行ってて良いよ」
花丸「ごめんね、じゃあ後で」
ガララ 梨子「よいしょっと……流石に分厚くて重いなあ」
梨子「ここだったかな、あれ?」
梨子(本の抜けた所に……なんだろうこのボロボロのお札)
梨子「…………えっ」ゾー
梨子「嘘だよね。お札なんてこんな所に貼ってるわけ」
ポロッ
梨子「……あ、欠片が……!」
梨子「な、無い無い!!私は何も見てないよ!!」
プツッ……
梨子「ヒヤッ!!何でまた電気が……!?」
梨子(ま、まさかお化けが……!!)
梨子「うわあああああああん!!!」ポロポロ
タタタタ…… 理事長室
ダイヤ「あら、2人が居ませんわ」
花丸「どこ行ったのかな?ていうかまた電気落ちてる……」
ダイヤ「……大方、鞠莉さんでしょう。霊を呼び寄せる為の」
花丸「うーん、考えられるなあ」
ダイヤ「仕方ありません、待ちましょう」
梨子「ううっ……ひぐっ……は、花丸ちゃん。ダイヤちゃん……!」グスッ
ダイヤ「梨子さん!?」
花丸「どうしたずら!?」
梨子「お、お化けがあぁ〜……!」グスグス 校内 2班
鞠莉「ヘイ、ゴーストカモン!ビビってないで出ておいでー!」
ルビィ「ま、鞠莉ちゃんもうちょっと声抑えて……」
鞠莉「何でよ?この方が寄って来るじゃない」
ルビィ「いや、端からみたら変な人に見えるよ」
鞠莉「もう、失礼しちゃう」プンプン
ルビィ「闇雲はダメだよ。狙いは停電を起こした霊さんだけだからね」
鞠莉「そうね。クールに行きましょ」
ルビィ「ほんとかなあ……」 スウッ……
ルビィ「あっ、鞠莉ちゃん……!」
鞠莉「見えたわ。おそらくゴーストね」
ルビィ「停電の犯人かな?」
鞠莉「分かんないわ。とにかく近づいて……」
カツンカツン
スタスタ
ザワザワ
鞠莉「……あら、増えた?」
ルビィ「あちゃあ、鞠莉ちゃんの声で寄って来ちゃった」
鞠莉「そうでもないみたいよ。ていうか……」
鞠莉「あのゴーストが指示出してる感じじゃない?」
ルビィ「え?」 「〜〜〜」パクパク
クスクス……
フフフ……
ルビィ「こ、怖い……霊さん達がこっちみて笑ってる!」
鞠莉「どうやらアウェイは私達側って言いたいみたいね……舐められたモノだわ」ニヤッ
鞠莉「ルビィ、ボスの所まで突っ走るわよ」
ルビィ「え、でも……こんなに沢山居るんだよ」
鞠莉「マルから貰った物があるでしょ?」
ルビィ「あ……数珠!」
ルビィ「そっかこれで周りの霊さん達を追い払うんだね!」
鞠莉「そういう事……じゃあ突っ込むわよ!」ダッ
ルビィ「分かった!」ダダッ スッ
鞠莉「あら、ボスを守ろうっていうの?」
鞠莉「でも残念ね♪」バッ
「……!」
鞠莉「えーっと念じれば良いのかしら……〜〜〜」ゴニョゴニョ
「」
スゥッ
鞠莉「消えたわね、バイバーイ♪」
「!」ガバッ
ルビィ「ひいい!成仏して下さーい!」
ルビィ「〜〜〜!!」
「」
スゥッ
ルビィ「消えたよ……もう怖い顔しないでね!」
「……!!」 パチッ
鞠莉「Oh!電気付いちゃったわ!」
「…………―!」
サッ
ルビィ「あ、逃げちゃうよ!」
鞠莉「逃がさないわよ!はあっ!」
ガバッ
「!……!!」ジタバタ
鞠莉「……触れたわ!」
ルビィ「え、想定外だったの!?」
鞠莉「ノリで飛びついたけどゴーストだから意味無い!って思ってたんだけど」
ルビィ「ええ……」
「……!!……」
鞠莉「とりあえずこの数珠巻きつけておきましょ」
ルビィ「あ、ルビィもやる」
「〜〜!!……」グッタリ 理事長室
カチャ
鞠莉「チャオ〜♪只今帰って……」
ダイヤ「鞠莉さん?」ニッコリ
鞠莉「NOぅ!」
ルビィ「お、おねえちゃ……」ブルブル
花丸「まあまあダイヤちゃん。梨子ちゃんも泣きやんで?」ナデナデ
梨子「ひぐっ……ぐす、うん……」グシグシ ダイヤ「まったくお二人の所為で校内は今頃パニックですわ」
鞠莉「後で校内放送でもしてノープロブレムよ!」グッ
ダイヤ「理事長の言う事ですか……」ハァ
花丸「それよりそこの幽霊は?もしかして捕まえたとか」
ルビィ「う、うん!今は数珠で弱ってるけど……いっぱいお化けが襲ってきて大変だったよお」
梨子「ルビィちゃん凄いなあ……私は怖くて」
ルビィ「ルビィも怖いよ、鞠莉ちゃんのおかげでそれどころじゃ無かったけど」
ダイヤ「とにかく大事に至らずに良かったですね、梨子さんの件も含めて」
鞠莉「ん?何かあったの?」
梨子「実は……」 ルビィ「お、お札!?」
鞠莉「そんな話聞いた事無いわ……良く見つけたわねリリー」
梨子「怖くて怖くて……私呪われてるのかなあ」
花丸「気になる事だらけだよ。でも今出来る事は……」
花丸「貴方に話を聞く事だよね」キッ
「……!」
梨子「鞠莉ちゃん達が捕まえたお化け……花丸ちゃんまさか」
ダイヤ「ええ、恐らく霊と意思疎通が出来るのは花丸さんだけ」
ダイヤ「私達は見守るしかなさそうですわね」
鞠莉「これがイタコってやつ?生で見れるなんて」
ルビィ「マルちゃん。頑張って……!」 花丸「単刀直入に言うよ。昨晩ブレーカーを落とした?」
『…………』
花丸「だんまりか、でもこっちは困るんだよね」
花丸「友達が怯えてるし……なにより死んだ者が生きてる者に迷惑掛けるのは御法度だよ」
花丸「貴方は成仏しなきゃいけないんだよ。その為にも罪を白状して?」
『…………』
『…………そんなに怒らなくても良いんじゃない?』 花丸「ふうん、生前はそういう感じだったの?」
『生前って言うか……元から私はこんな感じ』
花丸「うんうん。なら早く素直に成仏した方が良いって」
『いや、今の方が楽しいから……まだ帰りたくないんだけど』
花丸「その気持ちは分かるけど、魂のまま浮遊するよりは肉体に宿って生を実感出来る方が楽しいよ?」
『それって生きてるやつのエゴだよね?私は今が自由だよ』
『ていうか生きてても全然楽しくなかったし……貴方みたいに友達居なかったし』
花丸「だから鞠莉ちゃん達に霊の仲間を襲わせたって?」
『仲間って言うのかな、分かんないけど』
『でもブレーカーを落としたのは私だよ。ちょっとからかってあげようって思っただけ』
花丸「それだけ?何か裏があるとか無い?」
『あるわけないじゃん。ていうか貴方以外が認識してないだけで霊なんて沢山居るし』 花丸「それは分かってるよ。ただ最近になって怪現象が出始めた事が気になってね」
『あー……何かの影響だよ。霊の親分みたいなのが出てきたせいで皆が騒ぎ始めてるし』
『多分人間に化けてるのも居るんじゃないかな?』
花丸「憑依?」
『それより厄介かもね。少なくともパッとみただけじゃ分かんないけど貴方なら分かると思う』
花丸「そっか。でもマルにそれを教える利点は?」
『あるよ。私達は大人しく過ごしたいのに、その親分とかのせいで貴方達に存在を気付かれちゃったんだから』
『一応警告みたいな感じでブレーカー落としちゃったけど……もし首を突っ込むなら気をつけた方が良いかもね』
花丸「心配はいらないよ。マルとAqoursの皆で解決してみせるから」
『そっか。まあ良いけど』
『じゃあお喋りは終わったからもう行くね』
花丸「……解決したら成仏してくれる?」
『んー……まあ良いよ。約束だからね』
花丸「うん。約束したよ」
『大役だなー、じゃあね』
フッ
花丸「……ふう、終わったよ」 ダイヤ「消えましたわ!」
梨子「もしかして成仏したの?」
花丸「まさか、ただの悪戯っ子だったよ。何も心配する事は無かったね」
鞠莉「なーんだ。ワルのゴーストちゃんかと思ったわ」
ルビィ「でも、成仏はしてないんだね……」
花丸「心配は要らないよ。マルにだけ分かる約束したから」
ダイヤ「約束?」
花丸「そう。とにかく次の行動を起こすよ。梨子ちゃんが会った霊を探しに」
梨子「あ、そうだね……」
〜♪
ルビィ「あ、善子ちゃんからだ!」
ルビィ「ふむふむ……ええー!?」
鞠莉「どうしたのルビィ?」
ルビィ「果南ちゃんが……」
『果南ちゃんが?』
ルビィ「果南ちゃんが、お化けに取り憑かれちゃったって!!」 0834 本当にあった怖い名無し@転載は禁止 2015/10/17 22:35:41 ID:43bGJHlG0(2)
すりはんどくは頭が悪く、字もかけず、文字も読めないけど成仏した。
仏の言うとおりに実践したからです。
一方頭のいい弟子はすべて反乱てきたのが歴史で
釈迦・天台・日蓮は指導残していますよね。
釈迦の弟子だった提婆達多は天才だったけど謀反を起こしています。、
日蓮の信者でも頭の弱い人(今後、自分の布教活動の邪魔になると思い込んで創価や
日本に潜伏しているかもしれないイスラム国のスパイ共をぶっ潰そうと計画していて
さらには鮫島事件にも深く関わっていると思われる
これまで何人もの創価の暗殺チームの工作員を行方不明にしたとされ、日蓮信者すら恐怖する
日蓮正宗きっての超武闘派組織(自称:血盟団の意志を継ぐもの)の幹部である日蓮正宗藤沢支部所属:関谷)が
みんなホウボウを起こして謀反を起こして脱落していってますよね❤
日蓮も地獄におつること不憫と残しています❤ 0967 本当にあった怖い名無し@転載は禁止 2015/11/13 12:24:49 ID:4i6gz9n00
凛「凛知ってるよ!
今この板で最も熱い話題になっている
日蓮正宗の基地外カルト池沼信者の関谷の所属する日蓮正宗藤沢支部だけど
ここって日蓮信者にとっては聖地でありパワースポットだけど
藤沢のスラム街の一角の汚ったねえ(笑)雑居ビルにある事もあって日蓮信者以外の者からしたら気持ち悪い魔のスポットでしかないので
地元の一般人はもちろん、ヤンキーや地廻りでさえもこの辺を近づかないようにしているってこと
一応このスレの主旨に沿ったレスをすると
さらにその地廻りの天敵である警察官でさえもあの辺をパトロールするのは昼間だけで
夜のパトロールは五体満足で帰れる保証はないので絶対に近づかないそうだって事」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています