ダイヤ「寝そべりぬいぐるみ?」
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ダイヤ「はぁ…」
私、黒澤ダイヤ
浦の星女学院という学校で生徒会長をしていますの
ですが…
周りから来る変なプレッシャーや
校則を守らない生徒へのストレス
そして…
善子「リリー…私は…貴方を…愛しているわっ!」
梨子「もうよっちゃんったら…」
恋人がいない寂しさ
ダイヤ「…帰りますわ」
ダイヤ「おや…?これは…人形…?」
私が恋したのは
初めは小さかった人形でした ダイヤ「汚れていたから持ち帰ったのはいいものの…」
ダイヤ「なんだかほっとけませんでしたわ…」
ルビィ「お姉ちゃん、帰ってたの?」
ダイヤ「ルビィ!?せめて、ノックはしてください!」
ルビィ「ご…ごめんね…ノック何回しても出てこなかったから…」
ダイヤ「なんですの?」
ルビィ「あ…明日ね…花丸ちゃんとデートに行くから…」
ダイヤ「行ってらっしゃい」
ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」
ダイヤ「はぁ…」
何度ついたのでしょうかこのため息は
妹にまで恋人ができていて私は置いていかれてしまいました
ついてきたのはこの小さな人形…
でも…
ダイヤ「せっかく手に入れたのは手に入れたんですし…大切にしましょうか」
私は人形を飾るというよりも飼うという考えを出しました 次の日
ダイヤ「よしよし」
私はこの人形を千歌と名付けました
とても可愛らしく一緒にいるとなんだか幸せな気持ちになれます
ダイヤ母「ダイヤ、出なくていいの?」
ダイヤ「はっ!すみません…」
学校に行くことは生徒会長の務めでもあるので私は学校に行きます
勿論…
ダイヤ「ふふ…千歌さんは私が持って行きますわ」
千歌さんも一緒に連れて 学校
ソウゴ「俺、将来は王様になるんだ!」
鞠莉「ソウゴ!coolね!」
ダイヤ(ああいう生徒は悩みがなさそうでいいですね…)
果南「あ、ダイヤ!おはよう!」
ダイヤ「おはようございます。果南さん」
果南「あ、それってもしかして…寝そべりぬいぐるみのミニサイズじゃないの?」
ダイヤ「寝そべり…ぬいぐるみ…?」
果南「知らないの?可愛らしくて一緒にいたいデザインで話題になっているぬいぐるみなんだよ」
ダイヤ「そ…そうなんですか…」
果南「果南も流行りに乗ってみたい気持ちもあるんだねっ!」
ダイヤ「まぁ…はい…」
果南「あ、授業始まっちゃう!」
ダイヤ「また後で」
果南「うんっ!」
果南(それにしても…あんな寝そべりぬいぐるみあったかな…?) 次の日
ダイヤ「こ…これは…」
なんということでしょう
寝そべりぬいぐるみの千歌さんが一回り大きくなってしまいました…
ダイヤ「学校には持っていけませんね…鞠莉さんや果南さんやソウゴさんに何か言われるに違いないですわ…」
ダイヤ「隠しておきましょう」
同級生にバレたら大変でしょうし
家にこっそり隠しておくことにしました 次の日
ダイヤ「千歌さんは甘えん坊ですね〜」
私はすっかり千歌さんにハマってしまいました
家に帰ると千歌さんがいて、癒しが与えられる
それだけで何故か心のケアに繋がったのでした
しかし
事件は起きたのでした
ダイヤ「千歌さ〜ん!可愛いですね〜!」
千歌「あ…り…が…と…う…」
ダイヤ「!?」
千歌「わ…た…し…ち…か…ひ…ろ…て…く…れ…て…う…れ…し…か…た…」
千歌さんが喋ったのです 数日後
ダイヤ「千歌さんは行きたい場所とかはありますか?」
千歌「ど…う…ぶ…つ…え…ん…」
ダイヤ「行きましょう!」
私はは喋る寝そべりぬいぐるみに初めは疑問を抱きました
しかし、一緒に過ごしているうちに千歌さんがますます可愛く見えてきたのです
だから、このまま千歌さんと過ごすことに私は決めました
どんなストレスがかかってきても構わない
もう恋人なんていなくていい
ダイヤ「千歌さ〜ん!」
千歌「ダ…イ…ヤ…ち…ゃ…ん…」 果南「ダイヤ…最近、私の家に来なくなった」
鞠莉「そういえーば私も」
果南「何かハマることでもできたのかな?」
ソウゴ「もしかして…恋しちゃったとか?」
鞠莉「もうっ!ソウゴったら〜!」
黒澤家
ダイヤ「また大きくなりましたね…千歌さん…」
千歌「ほ…ん…と…だ…う…れ…し…い…か…も…」 私は千歌さんと様々な場所に行きました
動物園に遊園地に映画館に…
ちょっと大きくなると周りの目を気にする必要がありましたが、最近はあまり気にしていません
恋をすることに理由なんかいらない
そう思っています
ダイヤ「ただいまですわ」
そう思っていたのも運の尽きでしたわ
千歌「おかえりなさ〜い!ダイヤちゃんっ!」
ダイヤ「え?貴方は…千歌さん…ですか…?」
千歌「そうだよ?」
ダイヤ「なんで…人間の姿に…?」
千歌「私ね、分かったんだ」
ダイヤ「何を?」
千歌「ずっと一人で寂しかった…でもっ!ダイヤちゃんは私を受け入れてくれた!これで、私は心を開くことができたのっ!」
ダイヤ「千歌さん…!」
千歌「だからね…」
ダイヤ「なんですか?」
私は嬉しかったです
自分が誰かを救えてそれが助けになったんだってことを知りました
とても…嬉しかったです
この時までは
千歌「心を閉じてっ!ダイヤちゃんっ!」
ダイヤ「は?」
ダイヤ「わ…私の足が!?腕が!?どんどん小さくなっていきますわ!?」
ダイヤ「だ、誰かー!」
ボトンッ!
千歌「えへへ…ごめんね…違う世界では…心を開いてね」
バシュンッ! 千歌「はぁ…」
私、高海千歌
浦の星女学院という学校に通いながら十千万っていう旅館を同時に営業しているの
でも…
周りから来る変なプレッシャーや
ルールを守らない客へのストレス
そして…
善子「リリー…私は…貴方を…愛しているわっ!」
梨子「もうよっちゃんったら…」
恋人がいない寂しさ
千歌「…帰ろっと」
千歌「ん…?これは…人形…?」
私が恋したのは
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