かすみ「グループ名はかすみんズ（仮）です」果林「流石にそれはまずいんじゃ……」
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かすみ「ああああ〜」
果林「かすみちゃんどうしたの？頭抱えて」
かすみ「今度のユニット分けの組み合わせですよ」
せつ菜「デュオトリオカルテットの事ですか？」
果林「メンバー見たけどみんないい子じゃない」
せつ菜「もしかしてかすみさん、私達と一緒に組みたかったんですか？」
果林「かすみちゃんも可愛いところあるわね♡」
せつ菜「果林さん！かすみさんはいつも可愛いですよ！」
果林「そうだったわね」ｸｽｯ
かすみ「そういう話じゃなくてですね……」 果林「あら？そうなの？」
かすみ「メンバーじゃなくて人数ですよ人数」
せつ菜「カルテットがって事ですか？」
せつ菜「カルテットって一番響きがかっこいいじゃないですか」
かすみ「あ、かすみんそういうのは求めてないんで……」
せつ菜「そうですか……」 果林「それでかすみちゃんはカルテットの何が不満なの？」
かすみ「それはですね……」
かすみ「一人当たりの露出度です！」
せつ菜「な、成る程」
果林「つまりかすみちゃんは……」
かすみ「衣装の露出度じゃありませんからね果林先輩」
果林「あら、残念」 かすみ「仮に1グループの出番が5分だとしたら……」
かすみ「デュオなら一人当たり2分30秒、トリオなら1分40秒に対して……」
かすみ「カルテットは1分15秒なんですよ！」
かすみ「No.1スクールアイドル目指すにはもっと露出を増やして目立たなければいけないというのに……」
かすみ「因みにメンバーには全く不満はありません」
果林「かすみちゃん以外は自己主張が強い感じではないわね」
かすみ（りな子のインパクトに注目が集まりそうなのが若干気がかりですけど……） 果林「でもデュオはデュオで大変よ」
かすみ「出ましたね、自虐風自慢」
かすみ「果林先輩はカルテットにならなかったからそんな事言えるんですよ」
せつ菜「なんでそんなに卑屈なんですか……」
果林「デュオはパートナーとの相性が重要だし」
果林「どちらかが目立ち過ぎてもデュオとして成立してるとは言い難いわ」
果林「相手を食いすぎない様にするのも相手に食われない様にするのも大変よ♡」
果林「今回は相手があの無邪気な愛だし……」
果林「私なんかがあの子を上手くリードしてあげられるか少し不安だわ……」 せつ菜（果林さんが珍しく弱気です……）
せつ菜（演技っぽさも出してますが少し本音も混じっている様な……）
かすみ「大丈夫ですよ！」
かすみ「果林先輩なら愛先輩ともきっと上手くやれますよ！」
かすみ「かすみんが保証します！」
せつ菜「かすみさん……」
果林「ありがとう！嬉しいわ！かすみちゃん」ｷﾞｭｯ
かすみ「うわぁ！？いきなり抱きつかないでください〜」 果林「でもやっぱり少し不安ね」
果林「そうだ！かすみちゃん、私と代わる？」
かすみ「え？私が愛先輩とデュオですか？」
かすみ「う〜ん……」
かすみ（果林先輩でも不安ならとても私には……）
かすみ「やっぱりかすみんは今のままでいいです」
果林「じゃあ愛と代わって貰って私とデュオを組まない？」
かすみ「絶対にノゥです！」
せつ菜「即答！？」
果林「かすみちゃんを食い過ぎない様に上手くコントロールするから♡」
かすみ「なんでかすみんが食われる前提なんですか！」
かすみ「かすみんと組んだらみんなかすみんに食われ過ぎて可愛そうだからですよ！」 せつ菜「結局、目の前のお仕事を一生懸命頑張って地道にファンを獲得していくのが一番ってことですね」
果林「せつ菜らしい前向きな意見ね」
かすみ「う〜ん……まあそうなんですけど」
かすみ「……！」
かすみ「そうです！ユニット名ですよ！」
せつ菜 果林「？」
かすみ「わかりませんか？」
せつ菜「はい……」
果林「全く……」
かすみ「ユニット名でかすみんの名前をアピールするんです！」 果林「え？」
せつ菜「ユニットで特定の一人が目立つグループ名はまずいのでは……」
果林「因みになんて名前を考えてるの」
かすみ「はい、かすみんズ(仮）です！」
せつ菜 果林「……」
かすみ「グループ名はかすみんズ（仮）です」
果林「それは流石にまずいんじゃ……」
せつ菜「もし採用されたら他のみんなが可哀想ですよ」
かすみ「大丈夫です」
かすみ「何故ならこの名前は絶対に採用されないからです！」 かすみ「お二人は泡沫候補って言葉をご存知ですか？」
せつ菜「ほうまつ……」
果林「選挙で当選する見込みが殆どない候補者の事だったかしら？」
かすみ「……その通りです」
せつ菜「果林さん詳しいんですね」
果林「詳しいって訳じゃないけど、私はもうすぐ18歳だから次の選挙は投票できるのよ」
せつ菜「投票には行くんですか？」
果林「もちろん、一人の大人として責任を持って投票に行くつもりよ」
かすみ（話の中で誕生日アピールと大人アピールをしてきましたね……）
かすみ（果林先輩のこういう強かさは見習わなくては……） かすみ「話が逸れましたね……」
かすみ「泡沫候補が当選の見込みが無いにも関わらず立候補するのはなぜか！」
かすみ「それは選挙活動で名前をアピールする為です」
かすみ「このユニット名も同じでかすみんズ（仮）という名前でかすみんの名前をアピールするんですよ」
かすみ「当然皆さん他の名前に投票するでしょうけどかすみんの名前は印象に残る筈です」
かすみ「名前を応募するだけで労力も要らないという完璧な作戦です」
せつ菜 果林「……」
かすみ（お二人とも完璧な作戦すぎて声も出ないみたいですね）
せつ菜（奇抜なネーミングは結構目を引きますしこの作戦リスクとリターンが見合ってないんじゃ……）
果林（大丈夫かしら……) 〜〜〜〜
かすみ「…………」
エマ「…………」
璃奈「…………」
彼方「zzz……」
かすみ（どうしてこんな事に……）
愛「かすみんだけにかすみんズか〜、いや〜なかなか面白いね〜」
かすみ「そのまんまで何もかかってませんから！面白い要素何一つ無いですからね！」 彼方「ん〜？」
かすみ「か、彼方先輩？」
かすみ「この名前には深い深い訳が……」
彼方「名前〜？彼方ちゃんはいいと思うよ〜」
かすみ「そうですよね、こんな名前……」
かすみ「え？」
彼方「かすみちゃんがグループを引っ張っていってくれそうだし〜」
彼方「彼方ちゃんの名前も入ってるし〜」
かすみ「え？どこに？」
彼方「ほら〜、近江の“こ”と彼方の“か”が、『”か“っ”こ“かり』のところに〜」
璃奈「それなら私も天王寺の”ん”とかすみんズの“ん”が入ってるし……」
璃奈ちゃんボード『ん』
璃奈「璃奈の“り”と（仮）の“り”も入ってる……」
璃奈ちゃんボード『り』
かすみ（りな子、そのボード意外と便利ね……） かすみ「……！」ﾊｯ
エマ「……」
かすみ「エマ先輩ぃぃぃ！」
エマ「大丈夫だよかすみちゃん」
エマ「私の名前もちゃんと入ってるからね」ﾆｺｯ
かすみ「え？どこに？」
エマ「ここ……」
かすみ「え？かすみんズの“ズ”？」
エマ「……」ｺｸﾘ かすみ「まさか……」
かすみ「かすみんズの“ズ”の濁点とエマ・ヴェルデの“ヴ”と“デ”の濁点ですか〜？」
エマ「……」ﾆｯｺﾘ
かすみ（なんでそんな屈託のない笑顔を向けるんですか！）
かすみ（みんなにとってあんまりな仕打ちだっていうのに……）
璃奈「あ……ローマ字にするとMとAも……」
璃奈ちゃんボード『M A』
かすみ（りな子、今そんなフォローは必要ないから……）
かすみ（ううぅ〜）
かすみ（ごめんなさい……ごめんなさい……） かすみ「う〜ん、ごめんなさい……ごめんなさい……」
かすみ「………！」ﾊｯ
かすみ「ゆ、夢！？」
かすみ「ま、まあ、あんなふざけた名前が採用される訳がないですよね」
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ
かすみ（せつ菜先輩からの電話ですね）
かすみ「もしもし、せつ菜先輩？」
せつ菜『かすみさん！ユニット名が決まりましたよ！』
せつ菜『ユニット名は……』 嘘バレだか本バレだかわからないアレ見て思い付いたSS
虹メインは初 自己主張したいけどいざとなったら申し訳なくなるかすみんとそれを取り巻く優しい3人がいいバランスだった
この後のかすみんの様子が容易に浮かびます おつ
あくまで（仮）であってセンターごとに替わるらしいしな 乙です
電撃組の仲の良さと新カルテットの優しさ、両方書かれてて良かった
描写も自然で虹SS初とは思えない >>32
思えないくらい、です
途中送信すみません おつおつ
調子に乗った結果焦るかすみんと周りの対応が凄くらしくて良かったぞ これ初とか嘘やん
キャラの特徴ばっちりで面白かった
アニメかスクスタでこの話やって欲しいな 公式見てきたが、マジで「このえ」なのか
変なこと言ってスマン まあ近江でこのえとか
こ……近江レベルだからな
作った奴がガチでそう読んでた可能性が高い ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
