絵里「にこがお姉さんだったら良いのになって、考えたことあるわ」
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にこ「…え、なにそれ」
絵里「へっ?」キョトン
にこ「何とぼけた顔してんのよ。にこがお姉さんだったらとか何とか、今言ったでしょ」
絵里「え、わ、私が?今…?」
にこ「はぁ。あんた大丈夫?最近疲れてるんじゃないの」
絵里「……そうね、そうかもしれないわ。でもにこがお姉さんだったら良いのに…っていうのは……その、本当よ」モジモジ
にこ「…は?」 絵里「あ、いや、その……ごめんなさい!なんでもないわっ」アセアセ
にこ「…そ、そう」フイッ
シーン
絵里「……みんな遅いわね、何やってるのかしら…」ハァ
にこ「そーね」
絵里「……うん…」
にこ「ふわぁぁ…ねむ…」コテ
絵里「……え、えっと。にこはもう英語の課題終わったの?あれは今日までなのよ?」
にこ「あんたさぁ…会話続かないからって無理に話題振ることないでしょ」
絵里「…!!ご、ごめんなさい…そうよね」
にこ「あと、妹はお姉さんに対してそんなお節介しないわよ、ふつうは逆よね」 絵里「……え?」
にこ「なによ、絵里が言ったんじゃない」
絵里「ちょっ…ちょっと、それって///」
にこ「別に良いわよ?お姉ちゃんになってあげても」ニヤリ
絵里「わっ、私はそんな…!///」
にこ「あれれー?絵里ちゃん、さっきサラッと恥ずかしい独り言いってたのになぁ。忘れちゃったのかなぁ〜」
絵里「ぐっ……////」
にこ「まっ、にこのことはお姉ちゃんって可愛く呼んで?そのかわり……他のメンバーにバレたら終わりね」
絵里「お姉ちゃんなんて、そんな…//私とあなたは同い歳で、同じ学年で、お互い妹もいるのよ」
にこ「相変わらず絵里は堅いわね〜。あと、にこのほうが3ヶ月お姉さんなのは確かだし、別に変じゃないと思うけど?」 にこ「ほらほらぁ、早くお姉ちゃんって呼びなさいよ。みんな来ちゃうわよ?さ、絵里ちゃ〜ん?」ニヤニヤ
絵里「うぐ…………じゃあ呼ばないっ」
にこ「え…な、なんでよっ!にこみたいなお姉ちゃんが欲しかったんでしょ?」
絵里「もういいの!忘れて!」
にこ「んもう、素直じゃないわねえ!ホント手のかかる妹みたいね」
絵里「なっ!ち、違っ、わ、私は…」
にこ「ほら、にこがいいって言ってるんだから…二人きりの時ぐらい、周りのこととか気にせず甘えなさいよ…」
にこ「…お姉ちゃんが欲しいなって気持ち、にこもよく分かるし…」
絵里「にこ…」
にこ「…ほ、ほら、そんな呼び方しなくていいの!今からにこは、絵里のお姉ちゃん!」 絵里「……じゃ、じゃあ、呼ぶわね…」
にこ「よっしゃ!ばっちこい!」
絵里「お…おね…おね…」
絵里「お姉ちゃま…」
にこ「なっ!」ズキュゥゥゥゥン!
にこ「なななっ、何よその呼び方!」
絵里「だ、だって亜理沙には小さい頃、そう呼ばれてたし…」
にこ「今は普通にお姉ちゃんて呼んでるんでしょ!普通にしなさいよ普通に!」ハアハア…
絵里「じゃあ……にこ、お姉ちゃん…」ドキドキ
にこ「え…絵里…」ドキドキ
絵里「ちょっとだけ、お姉ちゃんに甘えても、いい…?」
にこ「…し、しょうがないわね、絵里ったら、いつまでたっても甘えん坊さんなんだから…」
にこ「ほら、こっち来なさい」
絵里「うん…」ピタッ 絵里「お姉ちゃん…あったかい…」
にこ「…あんたも色々大変よね。生徒会のこと、μ'sのこと…全部一人で抱え込んじゃうんだから…」
絵里「……」
にこ「…少しは、にこにも頼ってよ…お姉ちゃん、なんだから…」
絵里「……うん…ありがとう、お姉ちゃん…」
にこ「絵里…」ナデナデ
希「ふーん、お姉ちゃんね〜」
にこ絵里「なっ!」
絵里「のっ、ののののぞき!のぞみなんてズルいわ!」
希「絵里ち落ち着いて」
にこ「ど、どどど、どこから見てたの!?」
希「んー、にこがお姉さんだったらいいのに、のあたりから?」
にこ「ほぼ全部じゃない!」
希「うふふ、素敵やったね、にこお姉ちゃま♪」
にこ「ギャー!言うなバカー!」
希「けど、絵里ち…にこっちはお姉ちゃんなんやねぇ。ウチのことは『ママ』って呼ぶのに」
にこ「え」 絵里「ギャー!の、希!ななな何を言ってるの!?」
希「だってホントのことやん。絵里ちってば、二人きりの時は時々ウチのこと『ママ』って呼んで甘えるんよ」
にこ「どんだけ甘えたさんなのよあんた!」
絵里「う…」
希「まあ、色んなもんを一人で溜め込むから、気が緩むと誰かに甘えたくなるんやろねぇ」
にこ「なるほどねぇ…でもなんで希はママで、にこはお姉ちゃんなわけ?」
絵里「そ、それは…………」
希「…胸の差やね」
にこ「は?」
希「絵里ちはウチをママって呼ぶ時、赤ちゃんみたいにおっぱいちゅっちゅしようとするんよ」
にこ「はあ??」
絵里「わああああああ!希やめて言わないで!」
希「ウチに抱き締められると、子供の頃の事を思い出すんやろねぇ。ママ〜ママ〜って胸に顔うずめて。可愛いんよ絵里ち」
にこ「ほほう…悪かったわね、顔うずめるようなものがなくて」
絵里「ち、違うのよにこ!お姉ちゃんが欲しかったのは本当だし、にこがお姉ちゃんなら良かったと思ったのも本当なの!」
絵里「ママにも、お姉ちゃんにも甘えたくて…ごめんなさい、私……」
にこ「ハァ……もういいわ。にこでも希でも、お姉ちゃんでもママでも、好きに甘えなさいよ」
絵里「え…」
にこ「もう一人ぐらい妹が増えても、どーってことないし」
希「ウチも、絵里ちみたいな可愛い娘なら大歓迎やよ」
絵里「にこ…希…」
にこ「だから、何かあったら一人で抱え込まないで、にこたちに話してよね…」
絵里「っ……お姉ちゃん!」ハグゥ!
にこ「あーよしよし、いい子いい子」
希「あー、にこっちばっかりズルいわー。ウチもウチも」
絵里「ママ…ママぁ!」
海未「何をしてるのですか…」
絵里にこ希「!!!!」 にこ「ほほう…悪かったわね、顔うずめるようなものがなくて」
何故か落ち着くセリフにゃ 海未「……話は分かりました。ですが、常識で考えてください。高校三年生にもなってママとかお姉ちゃんとか」
絵里「はい…」
にこ「なんでにこまで正座させられるのよ…」ブツブツ
海未「誰かに甘えたくなるという絵里の気持ちは理解しますが、部室で家族ごっこはいかがなものかと」
希「…ごっこやないよ」
海未「え…」
希「ウチは絵里ちのこと、ホントの家族みたいに思ってる」
絵里「希…」
希「絵里ちだけやない。にこっちも、海未ちゃんも、μ'sのみんなはウチにとってもう家族そのものなんや!」
海未「希…」
希「…けど、海未ちゃんはそう思ってくれてないんやね…ウチ、寂しい…」
海未「そ、そんな!わ、私は!」
絵里「私も、海未のことは妹のように思ってた…悲しいわ…」
海未「え、絵里…」
にこ「μ'sはみんな、大切な家族…でも、海未にとっては違うんだね…そっか…っ…」
希「泣いたらあかん、にこっち。海未ちゃんには海未ちゃんの考えがあるんやから」
にこ「でも…でも、悔しいじゃない!こんなに海未のこと大切に思ってるのに、伝わってなかったなんて!」
絵里「…ごめんなさい、海未…あなたの気持ちも考えないで、勝手に家族だなんて思ったりして…」
絵里「安心して。もう二度と、あなたを家族なんて呼ばないから…」
海未「ぅぅ……わ、私だって、みんなのことは大切です!家族みたいに思ってます!」
希「そうなん?」
海未「はい!私もことりと二人きりの時はちゅんちゅん甘えたりしてます!だから!」
にこ「ふーん、そうなんだ〜」ニヤニヤ
海未「!」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています