千歌「突然ですが、鞠莉ちゃんの誕生日をお祝いしたいと思います」
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6月某日
善子「ホントに突然ね……」
千歌「Aqoursとして鞠莉ちゃんの誕生日をお祝いしたことがなかったので」
曜「鞠莉ちゃん達が私達のAqoursに加入した時には誕生日過ぎてたんだっけ」
千歌「そう!そういうこと!」
梨子「でもお祝いするってどうやって?」
ルビィ「鞠莉ちゃんイタリアだよね?」
曜「実は近々帰ってくる予定があるとか?」
千歌「そんな予定は聞いておりません!」
梨子「なんで自信満々に言うの……」 善子「イタリアに居たってメッセージも送れるし、通話だってできるでしょ」
曜「今でも鞠莉ちゃん達とたまにメッセージのやりとりしてるしね」
花丸「未来ずらね〜」
千歌「それじゃAqoursでお祝いしてるって感じが……」
ルビィ「みんな鞠莉ちゃんをお祝いしたい気持ちはあるんだよね?」
善子「当然よ!」
梨子「それはまあ……」
ルビィ「だったらみんなで何が出来るか考えてみても良いんじゃないかな?」
花丸「ルビィちゃん!」 梨子「誕生日の定番といえばプレゼントだけど……」
曜「さっきも言ったけど鞠莉ちゃんイタリアだよね」
善子「国際郵便とかがあるからなんとかなるとは思うけど日にちも料金もそれなりにかかるわね」
梨子「誕生日に間に合わせようと思うとかなり早めに送らないと」
千歌「う〜ん……」
曜「どうしたの?千歌ちゃん」
千歌「鞠莉ちゃんって今まで誕生日に何をもらってたのかな〜って」
花丸「鞠莉ちゃんはお金持ちだからすごく豪華なプレゼントをもらってそうずら」 善子「馬……」
千歌「え?」
善子「確か馬を誕生日プレゼントで貰ったことがあるって言ってたわ」
曜「馬って動物の?」
善子「それ以外何があるのよ」
ルビィ「さすが鞠莉ちゃんだね……」
千歌「レ、レベルが高すぎる」 花丸「でもそういうのは気にしなくていいと思うよ」
善子「ずら丸?」
花丸「誕生日のプレゼントって友達同士だと高価なものっていうよりお祝いしたいっていう気持ちの篭ったものをプレゼントが多いと思うんだよね」
花丸「鞠莉ちゃんは普通の人より高価な物は貰い慣れてるから尚更気持ちの篭った物を喜びそうな気がするずら」
千歌「そう言われるとなんかそんな気がしてきたよ」 梨子「そういえば鞠莉ちゃんの住所ってわかるの?」
千歌「あ……」
千歌「誰か知って……る?」
5人「…………」
曜「そういえば果南ちゃんやダイヤちゃんの住所も知らないや……」
ルビィ「お姉ちゃんの住所なら家に帰ればわかるけど……」
梨子「果南ちゃんやダイヤちゃんなら知ってるのかな?」
ルビィ「お姉ちゃんに聞いてみるね!」
千歌「私も果南ちゃんに!」 ルビィ「お姉ちゃんも知らないって」
千歌「果南ちゃんも……」
善子「いっそ本人に直接聞く?」
千歌「出来ればサプライズで贈りたいんだけど〜」
曜「鞠莉ちゃんなら住所なんて聞かれたらすぐ察しちゃうだろうね」
ルビィ「まだプレゼントを贈るとも決まってないし」
花丸「期待させておいて贈らない……ってなったらちょっと可哀想ずら」
梨子「あとは……ご家族に聞いてみるとか……」
善子「家族って……」
千歌「鞠莉ちゃんの……お母さん?」
6人「…………」
千歌「本人に住所を聞くのは最終手段ってことで!」 曜「プレゼント以外だと動画や画像を送るのがいいんじゃない?」
千歌「曜ちゃん!ナイスアイデア!」
曜「私の家はパパとそういうやり取りするし」
梨子「そっか、曜ちゃんのお父さん船長さんだから……」
善子「ビデオレターね」
千歌「待って!」
梨子「千歌ちゃん?」
千歌「私がAqoursのみんなでって言い始めたんだけど……」
千歌「浦女のみんなじゃダメ……かな?」
5人「……」
梨子「ダメな訳ないじゃない……」
梨子「もちろん浦女のみんながOKしてくれればだけど」
曜「早速みんなに連絡取ってみる」
善子「わ、私も!」
ルビィ「まずはリストを作って誰が誰に電話するかを決めないと……」 数日後
〜静真高等体育館〜
千歌「全員来てくれたね!」
花丸「それだけ鞠莉ちゃんがみんなに愛されてるってことずら」
善子「浦女の制服着るのも久しぶりね……」
曜「久しぶりに着るとコスプレみたいでなんだか妙なテンションに……」
梨子「曜ちゃん落ち着いて!」
ルビィ「この制服でみんなで集まるとあの頃に戻ったみたいだね……」
6人「……」
むつ「千歌〜」
千歌「むっちゃん!」
よしみ「頼まれてたアレ、なんとか集まったよ」
いつき「結構苦労したんだから」
千歌「ありがと〜、また後でね」 曜「じゃあ撮影始めよっか」
千歌「あ、8Kカメラ!」
曜「月ちゃんから借りてきたんだ〜」
曜「撮影も申し出てくれたんだけど、今回は浦女のみんなだけで……って断ったんだ」
曜「そしたら月ちゃん泣いてた……」
梨子(泣く程の事なの!?)
曜「あとでデータ渡すって事で取り敢えずは納得してくれたよ……」
善子「それ大丈夫なの?」
曜「月ちゃん体育館の使用許可まで取ってくれたし、渡す前にちゃんと編集はするから……」 曜「じゃあカメラ回すからルビィちゃんは挨拶してきて」
ルビィ「うん!」
梨子「あれ?千歌ちゃんじゃないの?」
善子「なんかルビィが自分から立候補したそうよ」
花丸「あのルビィちゃんが積極的になるなんて1年前は思いもしなかったよ」
ルビィ「皆さん今日は鞠莉ちゃんのために集まってくれてありがとうございます」
ルビィ「早速ですが今日の流れを説明します」
ルビィ「まずはこちらの浦女の校章がプリントしてあるフラッグにそれぞれメッセージを書き込んで下さい」
ルビィ「曜ちゃんがカメラを持って今日の様子を撮影してるので書き終わったら人から鞠莉ちゃんへ一言メッセージをお願いします」
ルビィ「あ、フラッグはメッセージの横に名前も書いてください」
ルビィ「最後に完成したフラッグを中心に全員で集合写真を撮って終了になります」
ルビィ「今回撮影したデータは鞠莉ちゃんの誕生日当日に本人へ贈ります」
ルビィ「イタリアにいる鞠莉ちゃんへ浦女のみんなの気持ちを届けましょう!」
ルビィ「…………」ペコリ
ルビィ「まず最初のメッセージは千歌ちゃんからお願いします!」
千歌「よぉ〜し!」 花丸「みんな書き終ったみたいだね」
善子「そろそろ集合写真かしら」
千歌「みんな〜、ちょっと来て〜」
ルビィ「千歌ちゃん?」
花丸「何だろう?」 千歌「集合写真を撮る前にこんなものを用意してみました!」
善子「これって……」
ルビィ「3年生のスカーフ?」
よしみ「そう!先輩達に連絡取って」
いつき「何とか私たちの学年分用意することができたの」
むつ「千歌がどうしてもやりたいって言うもんだから」
千歌「私達浦女として3年生にはなれなかったからこのスカーフを使う事はなかったけど……」
千歌「今日だけはいいかなって」
花丸「オラ達はそのままずらか?」
千歌「それは勿論!」
千歌「ルビィちゃん!」
ルビィ「は、はい」
千歌「私のを付けてくれる?」
ルビィ「喜んで!」
梨子「花丸ちゃんも私のでいいかな?」
花丸「勿論ずら!」 善子「じゃあ私は曜のを……」
曜「…………」
曜(千歌ちゃんとルビィちゃん、梨子ちゃんと花丸ちゃんか)
善子(完全にビデオを撮る機械になってる……)
善子(とても話しかけられる雰囲気じゃないわね)
よしみ「善子ちゃん、私のでいいかな……」
善子「あ、はい、勿論です」
曜(よしみちゃんと善子ちゃん、これもありかな)
善子(めっちゃ撮られてる……) 曜「じゃあ集合写真撮るよ〜」
曜「みんなもうちょっと中に寄って〜」
曜「あ、善子ちゃん、私千歌ちゃんの隣に入るからそこもうちょっとスペース開けて」
曜「そうそう、オッケー」
曜「じゃあタイマー10秒にセットして押すから」
曜「みんなカメラ見てね」
曜「はい、押した!」ダッ
………………
パシャ 6月12日 夜
千歌「最後に流れの確認するね」
千歌「59分になったら通話は終了」
千歌「0時丁度に私がAqoursのグループトークに集合写真を送信するから確認したらみんなメッセージを送ってね」
千歌「鞠莉ちゃんから返信があったら私が動画を送っていくから」
ルビィ「うん」
善子「承知」
花丸「わかったずら」
曜「OKだよ」
梨子「わかったわ」
千歌「なんか緊張してきた」
曜 梨子「じゃあ、やめる?」
千歌「やめない!」
千歌「もうすぐ59分だ」
千歌「通話切るよ」 千歌(後30秒……)
千歌(ルームを選択して、画像選択して……)
千歌(後は0時になった瞬間送信ボタンを押すだけ)
千歌(後10秒……)
千歌(9……8……7……)
善子(6……)
花丸(5……)
ルビィ(4……)
梨子(3……)
曜(2……)
千歌(1……) ───────────Aqours(9)───────────
0:00(画像を送信しました)
曜ちゃん:鞠莉ちゃん誕生日おめでとう! 0:00
善子ちゃん:happy birthdayよリトルデーモンマリー 0:00
梨子ちゃん:誕生日おめでとう鞠莉ちゃん 0:00
ルビィちゃん:鞠莉ちゃんお誕生日おめでとう 0:00
花丸ちゃん:鞠莉ちゃん誕生日おめでとう 0:00
0:00 お誕生日おめでとう鞠莉ちゃん!
0:00 浦女のみんなで集まって作ったんだよ!
鞠莉ちゃん:みんなありがとう 0:03
鞠莉ちゃん:こんなbirthday presentは初めてで嬉しくって言葉にならなくて 0:04
鞠莉ちゃん:やっぱり浦女のみんなは最高の生徒達だよ 0:04
鞠莉ちゃん:みんな本当にありがとう 0:04
0:05いっぱい動画も撮ったから後で送るね! ───────────果南さん 鞠莉さん(3)───────────
画像見ましたわ 0:10
私達本当にいい後輩に恵まれましたね 0:10
果南さん:ホントだね 0:10
鞠莉さん:まさかこんなsurpriseがあるなんて 0:11
0:11 少し前ルビィが鞠莉さんの住所を聞いてきたので何かするつもりかもとは思っていましたけど
果南さん:アレってやっぱりそういう事だったんだ 0:11
果南さん:私も千歌に聞かれた 0:11
果南さん:ひょっとして鞠莉今泣いてる?0:11
鞠莉さん:号泣してる 0:12
0:12 大丈夫ですか?
鞠莉さん:通話は無理だけどチャットなら大丈夫♡ 0:12 鞠莉さん:そういえばダイヤはお祝いしてくれないの? 0:13
0:13 よろしいのですか?
0:13 そちらではまだ日付が変わる前なのでしょう?
鞠莉さん:相変わらずダイヤは細かいなぁ 0:13
鞠莉さん:こういうのは細かい事は気にしないでpassionが大事なんだって0:13
鞠莉さん:ね、果南 0:13
果南さん:知らない 0:14
0:14 なんなんですの?
0:14 ではとりあえず
0:14 お誕生日おめでとうございます鞠莉さん
鞠莉さん:ありがとうダイヤ 0:14 ───────────果南───────────
果南:鞠莉、誕生日おめでとう 16:00
果南:前みたいに直接会ってお祝いは出来ないけどこれからもヨロシクね 16:00
16:02 突然だからビックリしたよ
16:02 ありがとう果南 とっても嬉しいわ
果南:去年はお祝い出来なかったし日付変わったら一番にお祝いしたかったんだ 16:03
16:03 今のところお祝いのメッセージをくれたのは果南だけよ
果南:え?みんな意外とお祝いとかしないのかな 16:04
16:04 日本もイタリアもまだ日付が変わってないからねw
果南:そうだった…… 16:05 ……くそ……おれは歪んでる!!!………こんな時に
鞠莉ちゃんが……Aqoursが……!!浦の星が……!!
深い友情と絆で繋がれているという思わず涙してしまうようなSSを読んだというのに……!!!おれは興奮して……!!!精子が止まらねェ |c||^.- ^|| 動画とか見たときの鞠莉ちゃんの気持ち考えると涙が止まりませんわ! 果南ちゃんだけ自分のとこの時間に合わせて送ってて草 ルビィちゃんがリーダーシップのある人に成長してたり相変わらず浦女のみんなが優しかったり他にも2年、1年のやりとりとか雰囲気まんま再現されててとってもよかったです!
乙! 果南かわいいなぁ
鞠莉ちゃんお誕生日おめでとう!
素晴らしSSでした 嬉し泣きしてる鞠莉ちゃんを想像して泣きそうになった スカーフのくだりとかめっちゃいい話なんだけどようよし神回避してて笑ってしまった うわぁ!!鞠莉ちゃんまた嬉し泣きしてる!!大好き!! ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています