なぞの生物メノノリの飼い方
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ヨーソロ「みんなー！」
チカッチ「こんばんは！」
ヨーソロ「えっへん！ 私はなぞの生物メノノリの専門家、ヨーソロ博士であります！」
ヨーソロ「よいこのみんな、夏休みの研究にメノノリを飼って観察してみない？」
ヨーソロ「カブトムシやアサガオでもいいけど、メノノリの飼育はとっても勉強になるよ！」
ヨーソロ「観察日記を付けて友達に自慢しちゃおー！」
チカッチ「私はヨーソロ博士の助手、チカ！ チカッチって呼んでね！」
チカッチ「まだまだ新米でメノノリのことはよく知らないの。詳しく教えてヨーソロ博士！」
※保護者の方へ
一部の危険な品種によって、メノノリに悪いイメージを持つ人も少なくありません。
しかし、正しい知識をもって接することで子供達は素晴らしい命との触れ合いを経験することになります。
メノノリの飼育は情操教育に効果があると、各教育団体からも注目を集めています。 『メノノリってなあに？』
チカッチ「なぞの生物メノノリ、ときどきニュースでも見るよね。工事現場に入り込んで工事が中断する原因になってるアレ」
ヨーソロ「うん。カラーコーンに群がってる映像がよく流れるね」
チカッチ「でも、メノノリっていったいなんなの？ 虫？ 鳥？ 動物？ 怪獣？」
ヨーソロ「落ち着いてチカちゃん。メノノリがなんなのか、分からなくても大丈夫！ メノノリが一体なんなのかは、大人にもよく分かってないんだ」
チカッチ「メノノリは、なんでメノノリっていう名前なの？ 教えてヨーソロ博士！」
ヨーソロ「確かに。メノノリって変な名前だよね」
チカッチ「ホントホント、すっごい変！」
ヨーソロ「メノノリの動きをよーく見てみて？」
チカッチ「うわっ、ワサワサしてる！」
ヨーソロ「そうだね。メノノリはたまにすごく変な動きをしていて、目をつぶりたくなっちゃう。これが『目に糊をしている』と言われたんだ」
チカッチ「目に糊？」
ヨーソロ「そう。『目に糊』が転じて、『メノノリ』になったって言われてるよ！」
※保護者の方へ
メノノリは元々はネコ科ですので、ネコの仲間であると言えます。しかし一般的にはタチと認識されています。
「ネコとタチってどういうこと？」とお子様に聞かれたら、適当にはぐらかしましょう。 『世界のメノノリの種類』
チカッチ「メノノリの名前のことは分かったけど、世界にはどんなメノノリがいるの？」
ヨーソロ「いい質問だね！ メノノリは世界中に分布していて、分かってるだけでも50種類以上いるんだ。今から少しだけ紹介してあげるね！」
【ニホンオオメノノリ】
ヨーソロ「みんなが普段『メノノリ』って呼んでるのは主にこの種類だね！」
チカッチ「このメノノリ、ニュースで見たことある！」
【エゾマダラメノノリ】
ヨーソロ「北の大地を大迫力で移動するよ！ 1つの群れの個体数はあらゆる動物の中で最も多いと言われてるんだ」
チカッチ「わぁー！ ふさふさだぁ！」
【アミメニシキメノノリ】
ヨーソロ「この子は人間が乱獲して数が減少してるんだ」
チカッチ「人間のエゴでメノノリを苦しめるなんて、悲しすぎるよ！」
【タイワンヒメメノノリ】
ヨーソロ「皮ごと酢醤油で食べると美味しいよ！」
チカッチ「あまずっぱいね！」
【メノノリモドキ】
チカッチ「私知ってる！ これはメノノリじゃないんだよね！」
ヨーソロ「トゲに毒があるから気を付けて！ 刺されたら三日くらいかゆみが止まらないよ！」
※保護者の方へ
特殊有害外来種に指定されているメノノリは次の通りです。
【アメリカドクツメメノノリ】【アフリカカミツキメノノリ】【インドオニメノノリ】【タイワンヒトクイメノノリ】【オトノキメノノリ】その他、計38種。
詳しくは環境省のホームページにも掲載されていますので、参考にしてください。 『メノノリを手に入れよう』
ヨーソロ「メノノリを手に入れるには、色んな方法があるよ！」
チカッチ「アマゾンとか？」
ヨーソロ「どっちの？」
チカッチ「どっちも！」
ヨーソロ「通販でもジャングルでも手に入るけど、どっちも注意が必要だよ！」 ①メノノリトラップで野生のメノノリをつかまえる
ヨーソロ「繁殖期のメノノリは尖ったモノが大好きなんだ。Gペン、こけし、パーティー帽子、カラーコーン、ペットボトルロケット、優勝トロフィーみたいに尖ったモノを一か所にまとめて置いておこう！」
ヨーソロ「こんなメノノリトラップを夜に仕掛けて次の日の朝見に行くと、トラップの前にメノノリが居座ってるよ！」
チカッチ「もし優勝トロフィーがなくなったとしたら、それはメノノリのせいじゃないね」
ヨーソロ「貴重なモノを使うときは、お家の人と相談してね！」
※保護者の方へ
繁殖期のメノノリがスカイツリーをよじ登る画像は、待ち受けにすると子宝に恵まれると言われています。 ②農家の人に分けてもらう
ヨーソロ「みんなには面白いペットのメノノリも、農家の人には害獣として扱われたりしてるよ」
チカッチ「どうして？」
ヨーソロ「メノノリがビニールハウスの中に入ってトマトやナスを支えてるポールを折ってしまうからなんだ」
チカッチ「メノノリってめいわく！」
ヨーソロ「農家の人に許可をもらって、分けてもらおうね」
チカッチ「トマトやナスを？」
ヨーソロ「メノノリを」
※保護者の方へ
メノノリを使って害虫を追い払わせる無農薬農法を行っている農家さんも居ます。
畑でメノノリを見つけたからといって、メノノリを勝手に持ち帰ってはいけません。
必ずその土地の人に許可をもらい、やりとりをしてください。やりとりというのは、保護者の方は分かりますよね？ ③ペットショップを利用する
チカッチ「最近はペットショップで手ごろにメノノリが手に入るようになったよね！」
ヨーソロ「そうだね。デパートなんかのメノノリはちょっと高いけど、ブリーダーの名前が表示されてるから安心だね」
ヨーソロ「でも、激安量販店見かける安価なメノノリは注意が必要」
チカッチ「注意？」
ヨーソロ「激安メノノリは輸入が禁じられてる違法養殖メノノリの場合もあるから気を付けて！」
チカッチ「えっ、こんな値段で生き物を売っていいの！？」
※保護者の方へ
輸入された養殖のメノノリは安価で手に入りやすいですが、あまりおすすめしません。
天然のメノノリと一緒に飼うといつの間にか異常繁殖してしまう場合もあります。
メノノリの生態系を守るためにも、きちんと種類を確認した上でお買い求めください。 ④お祭りの屋台でも売っているけど……
チカッチ「♪メノノォ～リィ～、メ～ノノリィ～。よく歌う天然メノノリはいらんかね～。」
チカッチ「♪一匹買えば魔除けにてきめん、二匹飼ったら商売繁盛、三匹飼えば子孫繁栄」
チカッチ「♪今夜はハッスル大繁盛。メノノォ～リィ～、メ～ノノリィ～」
ヨーソロ「チカちゃんよく覚えてるね！」
チカッチ「縁日のメノノリ売りは夏の風物詩だもん！」
ヨーソロ「うん。でも屋台で売られてるメノノリは、そのほとんどはメノノリじゃないんだ」
チカッチ「そうなの！？」
ヨーソロ「亀やハムスター、おまんじゅうなんかに色を付けてメノノリに見せてるだけなんだ」
チカッチ「そんなー！」
ヨーソロ「だから、絶対買わないようにね」
※保護者の方へ
悪質な業者によるメノノリの違法販売は後を絶ちません。摘発される多くのグループの売り上げは、地下メノノリ賭博の資金源になっています。
地下メノノリ賭博は江戸時代には『目糊相撲』として庶民に親しまれていましたが、現在は法律で禁止されています。
日本で賭けメノノリが許されているのは静岡の一部地域のみです。巨額の賭け金が動きますので、良くも悪くも人生を大逆転させてしまいます。
お子様が巻き込まれないように注意してください。
お酒とタバコと賭けメノノリは20歳になってから。 『つがいを飼って、メノノリを繁殖させよう』
チカッチ「ヨーソロ博士、メノノリは増やせるの？」
ヨーソロ「つがいを飼って、交尾させるといいよ！」
チカッチ「つがいって？」
ヨーソロ「それは、その……」
チカッチ「じゃあ交尾って？」
ヨーソロ「いや、まあ……」
チカッチ「人間に例えてみて？」
ヨーソロ「チカちゃん！」
◎産卵させよう
ヨーソロ「つがいを入れた飼育ケースにレンガをいくつか入れて壁を増やしてあげよう。メノノリが興奮して繁殖を始めるよ」
ヨーソロ「でも、メノノリの交尾は絶対見ちゃダメ。激しすぎて普通にトラウマになるよ」
チカッチ「トラウマ！」
ヨーソロ「そうして繁殖したメノノリは小さな幼獣メノノリを産むんだ」
※保護者の方へ
メノノリの交尾は、あらゆる動物の中で最も人間に近いと言われています。
そのため、お子様に見せることはあまりおすすめしません。
かつて古代中国ではメノノリの繁殖を見ながら、そっくり同じプレイをするという大人の遊びがあったそうです。 ◎成獣になったら
ヨーソロ「幼獣メノノリはすくすく育って、全身の毛が抜け落ちてから3週間ほどで成獣になるんだ」
チカッチ「みんなもよく知ってるあの姿だね」
ヨーソロ「大切に飼えば、人より断然大きく育つよ！ ある程度言うことを聞いてくれるようになったらリードを繋いで散歩に出かけよう！」
チカッチ「メノノリ散歩、憧れるよね！」
ヨーソロ「他のメノノリを散歩させてる人を見かけたらお互いに『いいメノノリですね』を忘れないように！」
チカッチ「それ、海外ドラマでよく見る！」
※保護者の方へ
メノノリをさらに詳しく知りたい方は、ブッブ・ピギィズラー博士の著書『メノノリと人類の歩み』をお求めください。 チカッチ「いや～、今日は勉強になったな～」
ヨーソロ「……」
チカッチ「ヨーソロ博士、ありがとう！」
ヨーソロ「……」
チカッチ「博士？ なんで喋らな……えっ？ これ、博士じゃない！？ もしかして人に擬態したメノノリ！？ いやぁぁぁぁ！！！」
ヨーソロ「なんちゃってー！」
チカッチ「もう！」
※保護者の方へ
人に擬態したメノノリには十分ご注意ください。パートナーとメノノリが入れ替わり、そのまま気づかずに半年過ごしたという例も報告されています。中には『元のパートナーより良かった』という若妻の声もあります。
十分に注意してお試しください。 タイワンヒメメノノリとタイワンヒトクイメノノリが共生してる台湾は修羅の国か こんだけメノノリメノノリ言っててﾒﾉ＾ﾉ。＾ﾘの顔文字が1個も出てこないのか ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
