聖良「もうすぐ新元号の発表ですね」
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4月1日のお昼頃、鹿角家…
テレビ『ガヤガヤ…』
聖良「理亞ー、お昼ごはんができましたよー」
理亞「はーい、いま行くわ」ﾀｯﾀｯﾀ
聖良「今日はお蕎麦にしましたよ」
理亞「美味しそうね、いただきまーす！」
ツルツル…
テレビ『えー間も無く新元号発表の時間が近づいてきました』ｶﾞﾔｶﾞﾔ
聖良「今日は4月1日…いよいよ新元号の発表ですね！」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
聖良「あと5分…ワクワクしてきました！」ﾜｸﾜｸ
理亞「姉様、そんなに楽しみなの？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
聖良「もちろん！歴史的な瞬間に立ち会えるんですから！」
理亞「ふーん…私はそうでもないわね。どうせいつも通りの日と変わらないし」
聖良「理亞は冷めてますね…あっ！官房長官が出てきましたよ！」
テレビ『もうすぐ官房長官より新しい元号が発表されます』ｶﾞﾔｶﾞﾔ
聖良「緊張してきました…！平成の次は何になるんでしょう…！」ﾄﾞｷﾄﾞｷ 理亞「ちなみに今の候補は…」ｽﾏﾎﾎﾟﾁ
理亞「英弘（えいこう）、広至（こうし）、久化（きゅうか）とかがあるみたい」
理亞「万保（まんぽ）っていうのも候補に上がってるわ」
聖良「まんぽ…ですか。どことなく卑猥な響きがしますね…」
理亞「？ どこらへんが？」
聖良「い、いえ別に///」ｶｧｱｱｱ
聖良「しかし今の候補はどれもパッとしませんね」ｳｰﾝ
理亞「“平成”って言葉に馴染みすぎてるしね」 官房長官『先ほど、閣議で元号を改める政令及び元号の読み方に関する内閣告示が…』ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ
聖良「！ ついに！官房長官の手に元号の額縁が渡されましたよ！」
官房長官『…では発表いたします』
官房長官『“平成”に変わる新しい元号は…』
聖良・理亞「ドキドキ…」ｺﾞｸﾘ
官房長官『新しい元号は…』
官房長官『“聖良”になりました！』
聖良・理亞「…」
聖良・理亞「………」
聖良・理亞「ん？」 聖良「…」
聖良「気のせいでしょうか？いま私の名前が呼ばれたような…」
理亞「聞き間違いじゃないかしら…。きっと“令和”とかそんな感じのことを言ったのよ…」
官房長官『新しい元号は“聖良”です！（2回目）』
聖良「やっぱり聞き間違いじゃないですよ！はっきりとセイラって言ってます！」
聖良「ちょっと！ワイプがジャマですよ！字が見えません！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ
額縁『 聖 良 』
聖良「字まで私と一緒！」
理亞「う、ウソでしょ…」 理亞「まさかこんな事が起きるなんて！姉様、これは誇るべきことよ！」
理亞「新元号と同じ名前だなんて素敵じゃないの！滅多にあることじゃないわ！」
聖良「確かにそうですが…でもなかなか実感が無いですよ…」
官房長官『ちなみにこれは私の好きなスクールアイドル…ゴホン、ではなく某古文からの引用で…』
聖良「…いまスクールアイドルがどうとか言ってませんでした？」
理亞「気のせいよ。政治家がスクールアイドルなんて聞かないでしょ」
ピロリン♪
聖良「あ、友達からLINEですね」
ピロリン♪ピロリン♪
聖良「えっ！？なんか次々にLINEの通知が来たんですけど！」 友達AのLINE『聖良ちゃんスゴいよ！名前が新元号になるなんて！』
友達BのLINE『私、感激しちゃった！』
ピロリン♪ピロリン♪
聖良「わわわ、友達から次々とLINEが来ます！？」
理亞「そりゃそうよ。こんなスゴいこと放っておけないもの」
プルルル…
聖良「あ、千歌さんから電話が…もしもし？」ﾋﾟｯ
千歌（電話）『聖良さーん！新元号おめでとーございます！』
千歌『えへへ！チカ友達に自慢しちゃいました！新元号と同じ名前の友達がいるって！』
聖良「も、もう、千歌さんまで…///」
千歌『Aqoursのみんなも驚いてますよ！いま変わりますね！』
千歌『はい、曜ちゃん！』ｽｯ 曜『聖良さん！おめでとーヨーソロー！』
梨子『歴史的瞬間でしたよ！こんな偶然があるなんて！』
善子『私の予想の“ヨハネ”や“アザゼル”じゃないのが残念だけどね』
花丸『マルは“タピオカ元年”が良かったずら〜』
聖良「タピオカ！？」
ダイヤ『善子さんと花丸さんは置いといて…新元号と同じ名前に相応しい振る舞いをするのですよ』
ダイヤ『まあ、聖良さんなら心配いらないでしょうけどね』ｸｽ
聖良「あはは…そんな、大袈裟ですよダイヤさん」
千歌『じゃー聖良さん！またねー！』ﾋﾟｯ 聖良「Aqoursの皆さんからもお祝いをいただきました」
聖良「別に私は何もしてないんですけどね…」
理亞「ネットでも話題よ。ツイッターでトレンド入りしてるし、評判もかなり良いわね」
理亞「過去最高に美しくて綺麗な元号とも言われてるわ」
聖良「き、綺麗だなんて！何だか照れちゃいますね///」ｶｧｱｱｱ
ガヤガヤ…
理亞「…ん？何だか外が騒がしくない？」 外…
マスコミたち「ガヤガヤ…」
マスコミA「ここだ！新しい元号の名前の子がいる家は！」ﾜｲﾜｲ
マスコミB「鹿角さん！新元号と同じ名前の感想を一言！」ﾜｲﾜｲ
マスコミC「聖良さーん！いますかー！」ﾜｲﾜｲ
理亞「うわ、なんか取材陣がたくさんいるけど。情報早すぎでしょ…」ｶｰﾃﾝﾁﾗｯ
理亞「姉様どうする？応対しないと帰りそうにないわよ」
聖良「そうですね…とりあえず挨拶した方がよさそうです」 ガチャッ
聖良「あ…こんにちは。私が鹿角聖良です」
マスコミA「おー！あなたがSaint Snowの聖良さんですね！」
マスコミB「話に聞いてた通りの美少女ね！」
聖良「そ、そんな！美少女だなんて！///」ﾃﾚﾃﾚ
理亞（姉様、満更でも無さそうね…）ﾁﾗｯ マスコミC「聖良さん、自分の名前が新元号になったことをどう感じていますか？」
聖良「そうですね、この記念すべき元号と同じ名前であることを誇りにしながら…」
聖良「新時代のスクールアイドルとして、更に精進していきたいですね！」
マスコミA「すごい…！受け答えも完璧だ！」
マスコミB「まさに聖良元年の名に恥じない子だわ！」
マスコミC「写真撮りまーす！聖良さん、笑ってくださーい！
パシャ！パシャ！
聖良「な、何だか照れますね…///」ｶｧｱｱｱ
理亞（…しばらくはマスコミが家に来そうな感じね） しかし数日後…
聖良（ふう…連日の取材でラブライブ予選の申込書を出し忘れるとこでしたね）ｶｷｶｷ
テレビ『◯◯県では聖良元年を記念して大セールを…』
テレビ『本日プロ野球の◯◯選手が聖良初となるホームランを…』
聖良「…出場申込書の記入はこれで全部ですか。あ…日付が漏れてますね」
聖良「聖良元年…と」ｶｷｶｷ
聖良「…日付に自分の名前を書くのは慣れませんね」 テレビ『新元号に合わせて各地で聖良婚が増えています！』
テレビ『今夜は聖良元年のブームを大予想スペシャル！』
テレビ『セイラセイラセイラ…』
テレビ『セイラセイラセイラセイラセイラ……』
聖良「…」ｲﾗｯ
聖良「ああああああっ！もうっ！うるさいですね！」ﾋﾞﾘｯ
聖良「あっ！申込書が！？」ｶﾞｰﾝ
理亞「ど、どうしたの姉様！急に大声出して！？」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ 聖良「どうしたもこうしたもありません！」ﾊﾞﾝｯ
聖良「テレビからは私の名前の聖良聖良！街に出てもみんな口々に聖良聖良聖良！」
聖良「さすがの温厚な聖良さんもイライラしますよ！セイライラです！」ｲﾗｲﾗ
理亞「そのシャレは置いといて…仕方ないわよ。元号が変わったら、みんな口にするだろうし…」
理亞「姉様だってマスコミや雑誌の取材を進んで受けてたじゃない」
聖良「うっ…確かに最初は喜んでましたけど」
聖良（でもまさか、こんなに自分の名前を耳にするとは…）ｶﾞｯｸｼ さらに数日後…
聖良「…」ｽﾞｰﾝ
理亞「姉様…最近、元気ないわね」
聖良「…理亞、私は決めました」
理亞「えっ…何を…？」
聖良「毎日毎日毎日…自分の名前をみんなが口にするのを耐えられません…」
聖良「このままでは…ノイローゼになってしまいます…」
理亞（相当まいってるわね…）
聖良「だから私は…」
聖良「今日をもって改名します！」
理亞「…」
理亞「…はい？」ﾎﾟｶｰﾝ 聖良「実はもう新しい名前も決めました！今日から私の名前は…」
理亞「いやいやいや！？ちょっと待って！」
理亞「そこまでする事ないじゃない！親からもらった大切な名前でしょ！」
聖良「止めないでください！私は生まれ変わるんです！」
聖良「私の名前は今日から…！」
聖良「“令和”になります！」ﾄﾞﾝｯ!
理亞「令和！？どっから出てきたのよ、そんな名前！」
聖良「巷で有名な占い師から姓名判断をしてもらいました」
聖良「『この“令和”って名前は良い運命を引き寄せるやん！』と言ってたので」
聖良「聖良に発音も似てるのでコレでいいかな、と」
理亞「そんな軽いノリで決めたの！？いつもの冷静な姉様はどうしたのよ！」 聖良「私は本気です。この新たな聖良という時代に…私は令和として生きていきます！」
聖良「もう決めたことなんです！だから私を…令和姉様と呼んでください！」
聖良「さあ、理亞っ！」ｽﾞｲｯ
理亞「………」
理亞「わかったわ…令和…姉様…」
理亞「ってなるわけないでしょーが！」ｷｯ
聖良「！？」
理亞「いい加減に…目を覚ましなさーーーい！」ﾌﾞﾝｯ
パシーン！
聖良「痛い！？」 俺決めたよ
内閣官房長官になって次の元号を聖良にするよ ―
――
――――
聖良？「…う〜ん…痛いですぅ…」ﾑﾆｬﾑﾆｬ
聖良？「…はっ！？」ﾊﾟﾁｯ
聖良？「夢…でしたか…」
聖良？「そう…ですよね…。まさか新元号が聖良になるはずないですよね…」
聖良？「！ 今日は4月1日…！リアルに新元号の発表日ではないですか！」
理亞「姉様起きたー？お昼ごはん出来たわよー！」
聖良？「あ、はーい！いま行きます！」 居間…
聖良？「おはようございます理亞」
理亞「こんな遅くまで寝てるなんて姉様にしては珍しいわね」
聖良？「ちょっと変な夢を見てしまいまして…」
理亞「そうなのね。あ、今日はお蕎麦にしたわ」
聖良？「ありがとうございます。いただきましょうか」
ツルツル…
理亞「あと5分で新元号の発表ね。なんだかドキドキしてきたわ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
聖良？「そんなに楽しみなんですか？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
理亞「もちろんよ！歴史的な瞬間に立ち会えるんだから！」
理亞「あ、官房長官が額縁を掲げるわよ！」
理亞「ほら姉様！テレビテレビ！」
聖良？「はいはい、分かりましたよ」ｸｽ 官房長官『…では発表いたします』
官房長官『“平成”に変わる新しい元号は…』
官房長官『“令和”になりました！』
理亞「えっ！令和！？」
聖良？「令和…ね、いいんじゃないですか。響きも綺麗ですし」モグモグ
聖良？（あれ？確か令和って夢で…）
理亞「ね、姉様！なんでそんなに落ち着いてるのよ！？」
聖良？「え…どうしたんですか急に…？」
理亞「だって…！」
理亞「令和姉様の名前と同じじゃない！」
聖良？「………」
令和「えっ？」
おわり |c||´.-｀|| おわり。ネタが遅っせーし意味わからんですわ。すいません。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
