花陽「夕陽に染まる海色の花」
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凛「こっちには何があったかな?」
花陽「弓道場だね」
花陽「今日は海未ちゃんが弓道部の練習に出ているらしいよ」
凛「だから今日はこっちの練習にはいなかったんだね」 凛「夕陽が綺麗だね」
花陽「弓道場を照らしてるね」
凛「あ、海未ちゃんだ! おーい海未ちゃーん!!」
花陽「だ、だめだよ凛ちゃん、きっと集中してるから」
凛「あ、そうだね。気をつけなきゃ」
海未「……」
スッ……ヒュン!!……タッ!!
凛「わぁ海未ちゃん上手だね!的に当たったよ!!」
凛「ねえかよちん!!……かよちん??」
花陽「……」 花陽(……とても綺麗でした)
花陽(夕陽に赤く照らされた弓道場……)
花陽(その中で弓を真剣に射る海未ちゃん)
花陽(白くきめ細やかな肌がまぶしくて)
花陽(柔らかい青の髪の毛は綺麗になびいていました)
花陽(その姿に私は思わず見とれてしまいました……)
凛「……かよちん?」
花陽(なんだろう……この気持ち……海未ちゃんを見てると、なんだかどきどきする)
花陽(……切ない)
凛「かよちん!」
花陽「わぁ! ごめんね凛ちゃん!!」
海未「おや? 凛と花陽も来ていたのですか?」
凛「うん!!」 凛「海未ちゃんすごいね! かっこよかったよ!!」
海未「ありがとうございます、凛」
花陽「……」
海未「……花陽? どうかしましたか?」
花陽「……え、え?? だ、大丈夫だよ////」
海未「そうですか? 無理しないでくださいね」
花陽「う、うん」
花陽(なんでかな……さっきから海未ちゃんが気になる)
花陽(海未ちゃんが凛ちゃんと話しているのを見ると、なんだかもやもやする)
花陽(凛ちゃんのことはもちろん大好き……でも、どうしちゃったのかな……) 海未「そういえば2人は何か用があって来たのですか?」
凛「ううん、ちょっと寄ってみただけだよ」
凛「ね、かよちん」
花陽「え、う、うん。そうだよ////」
凛「……??」
花陽(すごくどきどきする……さっき海未ちゃんを見たときから)
花陽(なんでかな……いつもどおりの海未ちゃんなのに)
凛「……」 ことり「海未ちゃーん、タオル持ってきたよ」
海未「ことり、ありがとうございます」
凛「海未ちゃんとことりちゃんって仲良しだよね」
海未「ええ、穂乃果とことりは私の『幼馴染』ですから」
花陽「……」ズキッ
花陽(なに……この気持ち……胸が痛いような気持ち……)
花陽(なんだか苦しいよ……) ことり「うん、ことりも海未ちゃんのことが大好きっ」
花陽「……」ズキッ
花陽(胸がズキズキする……)
花陽(海未ちゃんは幼いころから穂乃果ちゃんやことりちゃんと一緒で……)
花陽(いつもことりちゃんたちが隣にいて……)
花陽(花陽の知らない海未ちゃんがいて……)
花陽(なんだか……嫌だな……)
ことり「……」 海未「それでは私たちは後片づけをしてから帰りますので」
凛「ばいばいにゃー!!」
凛「かよちん帰るにゃー」
花陽「……」
凛「かよちん!」
花陽「え、うん、帰ろう」
凛「……」 凛「……」
花陽「……」
凛「ねえ、かよちん」
花陽「なに? 凛ちゃん」
凛「海未ちゃんのこと、好き?」
花陽「え? う、うん、友達だもん」
凛「違うよね……かよちんは海未ちゃんに『恋』してるんだよね?」
花陽「……え?」
花陽「…………恋?」
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