真姫「さよなら音楽室」
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真姫「今日でこのピアノを弾くのも最後…」
真姫(今思うと、ここでピアノを弾いていたから、すべてが始まった気がする)
真姫(うん…本当に楽しかった…)
真姫(あの日常が、いつまでも続いていく…なんて思っていたけど)
真姫(当然のように、終わってしまって)
真姫(でも、終わってしまう事に対して私は何もできなくて) 真姫(それでも、終わってしまった後も、学校生活は楽しかった…)
真姫(ただ、家から近いからというだけで入った学校で)
真姫(将来の道なんて決まってて)
真姫(どうせ、面白くない日常が待ってるだけって思ってた)
真姫(そんな学校の事を、こんなにも好きになるなんて思っていなかったし)
真姫(うん…本当に、ここに入学して卒業出来てよかった)
真姫(心の底からそう思ってる) 真姫(でも、ある日ふと思い出してしまうの)
真姫(あの楽しかった毎日を)
真姫(もし、神様がいるのなら……せめてもう一度………ううん……いいの…)
真姫(だから、最後にここでまた歌うの)
真姫(最初は一人で歌っていたのだから、最後も一人で…)
真姫(…) 真姫(こうして歌っていると、みんなの事を思い出すわ…)
真姫(絵里や希は、今では申し訳ないと思うぐらい、私の事を気にしていてくれたんだと思う)
真姫(ようやく、あの二人のやさしさに気が付いたなんて…もう…)
真姫(その反対に、にこちゃんは…)
真姫(まあ、悪くなかった…とは思うわ…ふふっ…) 真姫(海未は、たまに訳の分からない事を言い出すけど)
真姫(時には優しく、時には厳しく接してくれるいい先輩だったし)
真姫(ことりは、まさしくかわいい女の子って感じで)
真姫(ちょっと、あこがれもあったり…なんてね) 真姫(凛とは、最初は色々あったし、今でもケンカするけど)
真姫(こんなに仲良くなれるなんて思ってなかったし、本当に分からないわよね)
真姫(花陽は、見ていて危なっかしくて)
真姫(正直、もっとしっかりしなさいよって思ってた)
真姫(でも、そんなあなたが頑張る姿に、私は…)
真姫(花陽、あなたは私にとってのアイドル…なのかもね) 真姫(………)
真姫(これで、もう最後……)
真姫(なんで…泣いてるのかしらね…)
真姫(もしかして……私……待ってるのかしら…) 真姫(そんな事、ありえないのに…)
真姫(あの時みたいに……この部屋に来てくれることを……) ???「真姫ちゃん!!いたーーー!!」
真姫「!?」
真姫(そう……この人は、風のように現れて……)
???「今から――――――しよう!!!」 いつものようにめちゃくちゃな事を言い出して……
………うん
…………ありが…とう……穂乃果………… 穂乃果「真姫ちゃん!早くいくよ!!!」
真姫「…」
穂乃果「真姫ちゃん?」
真姫「ううん…なんでもないわ」 こうして、私のスクールアイドルは本当に終わるのね…
もう、思い残すことはないわ
だから、さよなら。私の大好きな音楽室 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています