ルビィ「うゆぅ…バイトしたいなぁ……」
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ルビィ(最近お金使いすぎちゃうし、ゴールデンウィーク最終日に花丸ちゃん達と遊びに行くからお金必要だしなぁ…)
ルビィ(ゴールデンウィークの最初のほうだけでもバイトしてお金稼ぎたいなぁ…)
美渡「…で、うちに来たの?」
ルビィ「は、はい!!」 美渡「はぁ……」
美渡「まぁゴールデンウィーク中はうちも忙しいし、大歓迎なんだけどさ…」
ルビィ「ほ、ほんとですか!?」
美渡「……出来るの?」ギロッ
ルビィ「ひいぃ!!」
ルビィ「あの…その……!」ビクビク
ルビィ「で、出来ます!!」
美渡「……」
ルビィ「うぅ…」ビクビク 美渡「志満ねぇ〜!!」
志満「はいは〜い!」テクテク
志満「…あら?可愛いお客さんね♡」
ルビィ「こ、こんにちは!」
美渡「なんかゴールデンウィーク中ここで働きたいんだと。」
志満「あら?いいんじゃない?」
志満「千歌ちゃんも喜びそうだし!」
ルビィ「い、いいんですか!?」
志満「えぇ!」
美渡「ってことで……よろしく。」ギロッ
ルビィ「ピギッ!」ビクッ! 志満「美渡ちゃん。目、すごく怖いわよ?」
美渡「あっ…ごめん……」
ルビィ「ぅ…」
千歌「あれ?ルビィちゃん!」トテトテ
ルビィ「あっ!千歌ちゃん!」
美渡「あ、ちょうどいいじゃん。」
千歌「なになに?どんな話?」
志満「ルビィちゃんがゴールデンウィーク中うちで働いてくれるのよ〜♡」
千歌「えっ!ほんとぉ!?」
ルビィ「うん!よろしくね!」
千歌「大歓迎だよ〜!」 志満「…美渡ちゃんも手伝うの?」
美渡「まぁ毎年忙しいからね……」
美渡「会社から休みもらってやるよ。」
千歌「えっ?」
美渡「…なに?毎年そうじゃん?」
千歌「うそ…美渡ねぇやるの?」
美渡「なんか悪いのかよ?」ギロッ
千歌「だって美渡ねぇ目つき怖いからお客さん来ないよ〜?」
美渡「いや、そこまで目つき怖くないから!」
千歌「どう思うルビィちゃん?」
ルビィ「えっと…」
美渡「……」ギロッ
ルビィ「こ、怖いです…」
美渡「うっわ…」 美渡「…2人ともちょっとここへ……」
ちかルビ「…?」
美渡「…」キュポン
千歌「げっ…」
ルビィ「ん?」
美渡「じっとしてろよ…」カキカキ
千歌「うううぅ…」
美渡「…はい!完成!」
千歌「どれどれ…」カガミスッ
『バカ』
千歌「やっぱりぃ〜!」
千歌「あとなんでバカだけなの!?」
美渡「まぁいいじゃん!」ニヤッ 美渡「さてと…」ギロッ
ルビィ「ピギッ!」ビクッ
ルビィ「えっと…その……」タジタジ
ルビィ「さよならっ!」ビュン!
美渡「あ、まて!」ドタドタ
志満「あらあら〜♡」
千歌「うぅ…絶対これ油性じゃん……」ゴシゴシ
美渡「はい!つかまえた!」
ルビィ「ぐぬぬぬ…」ジタバタ
ルビィ(あれ?この匂い…)スンスン
美渡「私から逃げる悪い子にはこうだ!」ニヤリ
美渡「こ〜ちょこちょこちょ!!」コチョコチョ
ルビィ「いや!!ちょっ!!!」ジタバタ
ルビィ「あっははははwww」ジタバタ
美渡「うりうりうり〜」ニッコリ 黒澤宅
ルビィ「ただいま〜」ガチャ
ダイヤ「おかえりなさい…どうでした?バイトの方は?」
ルビィ「採用されたけど…」
ダイヤ「……?」
ルビィ「これみて。」スッ
『アホルビィ』
ダイヤ「…ふっw」
ルビィ「あ!笑った!!」
ダイヤ「す、すいません…あまりにも唐突でして…w」 ダイヤ「いったい誰がお書きになったのですか?」
ルビィ「……美渡さん」
ダイヤ「それはそれは…」
ルビィ「ルビィ…美渡さん苦手かも……」
ダイヤ「……なぜ?」
ルビィ「だって目つき悪いしダル絡みしてくるし…そしてなにより……」
ダイヤ「…なにより?」
黒澤パパ「お?ルビィ帰ってたのか。」ヒョコ
ダイヤ「あぁお父様。」
ルビィ「…!」 黒澤パパ「ちゃんとただいまぐらい言えよな?」
ルビィ「……言ったし」ボソッ
黒澤パパ「……」
黒澤パパ「な〜にお父さんに口答えしてるのかな〜?」グリグリ
ルビィ「ちょっ!!やめっ!!」
ダイヤ(あ、頭グリグリされてる…)
黒澤パパ「うりうりうり〜♪」グリグリ
ルビィ「も〜!しつこい!!」バッ
黒澤パパ「お?」 ルビィ「馴れ馴れしいよ!お父さん!!」
黒澤パパ「いや、親だから馴れ馴れしいのは当然だろ。」
ルビィ「うっさい!近づかないで!」
ルビィ「臭いから!!」テクテク
黒澤パパ「あっ…」
黒澤パパ「俺…なんか悪いことしたか?」ポリポリ
ダイヤ「あ、あはは…」
ルビィ(なんかお父さんの匂いと似てるから!) 十千万
志満「〜♪」カチャカチャ
美渡「ちょっとコンビニ行ってくる。」スクッ
千歌「あ、じゃあみかんゼリー買ってきてよ!!」
美渡「うっせバーカ♪」ベー
千歌「んんんぅ!!」
美渡「んじゃ。」ガチャ
千歌「ふんだ!美渡ねぇのケチ!!」ブスッ
志満「……」カチャ 浜辺
美渡「……」
シュボ!
美渡「……」スパスパ
志満「はぁ…美渡ちゃん……」テクテク
美渡「ん?」チラッ
志満「別にこんな所まで来てタバコ吸わなくていいんだよ?」
志満「普通に旅館の喫煙ルームでいいから…」
美渡「いや…それだったら千歌に害するから……」
志満「…ふふっ、本当に妹バカね。」ニッコリ 美渡「それ志満ねぇが言う?」ニヤッ
志満「あら?そうかしら?」
美渡「ちょっと前まで私がタバコ吸ってるの見てすごく心配そうだったじゃん?」
志満「そ、それは〜…」タジタジ
美渡「ははっ…わりわり。」ニヤリ
美渡「……千歌は気づいてないよな?」
志満「…一応ね。」
美渡「そっか…」
志満「でも時間の問題よ?」
志満「最近美渡ちゃんタバコ臭いからね!」スンスン
美渡「うっ…ちゃんと吸い終わったら歯磨きしてるけどな…」 志満「…禁煙すれば?」
美渡「大丈夫だって!1日2本までって決めてるし!」
志満「…本当はどハマリして辞められないんじゃないの?」ジトーッ
美渡「そ、それは…」タジタジ
志満「じ〜」ジトーッ
美渡「……あっ!そろそろ終わる!」
志満「あら?そうなの?」
美渡「…さてと。」スクッ
志満「…あら?どこか行くの?」
美渡「…みかんゼリー買うんだよ。」
美渡「そんじゃ。」テクテク
志満「あっ…」
志満「本当に妹バカね…」クスッ 次の日
美渡「……」ドドーン!
ルビィ「う、うゆ…」
千歌「……美渡ねぇ?」
美渡「今日は徹底的に教えてやるからな!!」
ルビィ「お、お、お、押忍!!」
千歌「押忍!?」
美渡「…よし。」
美渡「ルビィが基本的にやるのは仲居さんだ。」
ルビィ「な、なかい?」
千歌「簡単に言うと接客業だよ!」
美渡「うむ。」コクリ ルビィ「で、できるかな…」
美渡「出来るんじゃなかったのか?」ニヤッ
ルビィ「うぐっ…」
美渡「さてと…そろそろ教えるぞ。」
美渡「基本的に食べ物は父さんと志満ねぇ達の厨房班から出るぞ。」
志満「は〜い♡」
千歌パパ「……」グッ
ルビィ「あっ!こんにちは!」ペコリ
美渡「んで、私たち仲居班でお客さんに提供!」
美渡「んで、そのリーダー的な存在が母さんなんだけど…」
美渡「滅多に現れません!」
ルビィ「へぇ…」 美渡「んで、私たちがやる内容はだな…」
美渡「お客さんにご飯を提供する。」
ルビィ「ふむふむ…」
美渡「おわり!!」
ちかルビ「……え?」
ルビィ「そ、それだけ?」
美渡「うむ。」コクリ
千歌「いや!もうちょっとあるでしょ!」
千歌「布団の敷き方とか掃除とか洗濯とか!」
美渡「それはやって覚えろ!」
千歌「うわっ…雑……」 美渡「でも大体こんなもんだろ?」
千歌「そう…だけどさ……!」
ルビィ「どうせなら志満さんに教えて貰いたかったな……」ボソッ
美渡「あ?なんか言ったか?」ギロッ
ルビィ「い、いえなんでも!」
美渡「とにかくスタート!」
美渡「千歌、ルビィのことサポートしてやって。」
千歌「は〜い!」
美渡「…さてと」 ………
……
…
千歌「えっと…まずはこの部屋だね……」
千歌「ルビィちゃん大丈夫?」
ルビィ「き、緊張してきた…」ドキドキ
千歌「大丈夫だよ!まずは千歌が見本見せるね!」
ルビィ「う、うん!」
千歌「行くよ〜!」 コンコンッ
千歌「失礼します。」スッ
お客父「あ、こんにちは!」
千歌「お食事をお持ちしました。」ニコッ
お客母「わぁ〜すご〜い!」ニコニコ
お客父「これはなんて魚なんですか?」
千歌「はい、こちらはこの海で採れた新鮮なアジの塩焼きです。」
お客息子「お刺身ないの〜?」
千歌「はい、お夕飯にお出ししますので!」ニコッ
お客息子「は〜い!」ニッコリ
千歌「失礼しました。」ニコッ スッ…
千歌「…とまぁこんな感じ!」
ルビィ「すごい…!」
千歌「じゃあ次はルビィちゃんもやってみよう!!」
ルビィ「う、うん!!」
千歌「えっと…次は……」テクテク
千歌「この部屋だね。」
ガヤガヤ…
ルビィ「け、結構人いるんだね…」
千歌「そうみたい!」 ルビィ「が、頑張ってみるよ!!」
千歌「ファイトだよ!ルビィちゃん!」
ルビィ「う、うん!」
千歌(えっと…確かこの部屋は……)
千歌「あっ!!」
コンコンッ
ルビィ「し、失礼します!」スッ
お客1「あら〜!可愛い子ね〜!!」
お客2「本当ね〜!!あなたの子?」
お客3「もう!そんな訳ないじゃない!!」
ルビィ「う、うゆ…」
千歌「ここ、マダムの団体さんだった……」 ルビィ「え、えっと!お昼をお持ちしました!」
お客4「あら偉いわね〜!」
お客5「お母さんのお手伝い?」
ルビィ「い、いえ!ここで働いてます!!」
お客1「あら本当に!?」
お客2「えらいわね〜♡」
ルビィ「あ、あはは…」
千歌(うわ…完全に小学生扱いじゃん……)
ルビィ「し、失礼しました!!」
お客3「ちょっとぐらいいいじゃない!」グイッ!
ルビィ「ピギッ!」
千歌「あわわわわ!やばいよ!」ダッ!
ルビィ「あ、千歌ちゃん!」
千歌「し、失礼しました〜!」グイッ! ルビィ「はぁ…はぁ……」グッタリ
千歌「なんとか抜け出せたね…」
ルビィ「もうムリ……」
千歌「つ、次こそはだよ!!」
ルビィ「うゆ……」
千歌「じゃあ次はこの部屋ね!」
千歌「なんかジュースとか頼んでるんだけど…」
ルビィ「わ、わかった!」
コンコンッ
ルビィ「失礼します!」スッ
善子「おぉ…様になってるわね……」
花丸「ルビィちゃんカッコイイずら〜!」
ルビィ「善子ちゃん!?花丸ちゃん!?」 鞠莉「マリーたちもいるわよ〜!」
ダイヤ「全く…押しかけるのはダメと言ったはずなのですが……」
果南「でもダイヤすごく心配してたじゃ〜ん。」ニヤニヤ
ダイヤ「そ、それは…」ポリポリ
ルビィ「みんな…来てくれたんだね!」
梨子「どう?大変そう?」
ルビィ「ちょっときついかも…」
曜「やっぱり最初はそうだよね…」
ルビィ「でも!千歌ちゃんが教えてくれるから安心だよ!」
千歌「えっへん!」ドヤッ
梨子「余計心配になってきたわ…」
千歌「梨子ちゃんひどいな〜!」
ダイヤ「あの…ルビィ?ひどいことされてませんか?」
ルビィ「う、うん!大丈夫だよ!」 ダイヤ「ほっ…よかったですわ…」
花丸「それで…ルビィちゃん!お仕事はどうずらか?」
ルビィ「大変だよ〜!」
ルビィ「色々お客様とお話しないといけないし!」
ルビィ「それに美渡さんが…」
善子「…美渡さん?」
鞠莉「なによ、結構いい人そうだけど?」
ルビィ「全然いい人なんかじゃないよ!」
ルビィ「教えるのへたっぴだし目付き悪いし!」
花丸「へぇ〜…………あっ!」
善子「どうしたのよずらま…………げっ!」
美渡「……」ゴゴゴゴ 花丸「ルビィちゃん?もうそこまでにしたほうが…」
ルビィ「志満さんとは大違いだよ〜!」ケラケラ
曜「ルビィちゃん!ストップして!」
梨子「ブレーキ踏んで!!」
美渡「……ルビィ?」
ルビィ「!?」ビクッ
ルビィ「み、美渡さん?いつからそこに……」
美渡「……」ニッコリ
美渡「サボってるんじゃね〜!!」ゴンッ
ルビィ「ピギッ!」
ダイヤ「ルビィ!!」
果南「うわ…痛そう……」
ルビィ「いててて…」ヒリヒリ
美渡「ふぅ……」パンッパンッ 美渡「……」ギロッ
8人「ひぃ!」
美渡「あぁ…みんな来てたんだ……」
曜「お、お邪魔してます……」
美渡「へぇ…」ギロッ
善子「ひいぃ!」ビクッ
花丸「そんな怖がることないずら。」
梨子「あ、あの!迷惑でしたら出ていきますので!」
美渡「あぁいいんだ!今回はお客さんだ!」
美渡「まぁこいつは持って帰るけど。」グイッ
ルビィ「あ、あはは…」
千歌「ルビィちゃん…」
美渡「千歌もな。」ギロッ
千歌「は、はい!」 ダイヤ「美渡さん…なんであんなに目付き悪いのですか?」ヒソヒソ
果南「昔からなんだよねぇ…」
曜「私たちもよくわかんないんだよね。」
美渡「んじゃ。」
美渡「どーぞごゆっくり。」ニコッ
美渡「ほら!行くよ!」グイッ
ルビィ「ひ、引っ張らないで!!」
美渡「いいだろそんぐらい!」
ルビィ「これだから独身なんだよ…」ボソッ
美渡「なんか言ったか?」ギロッ
ルビィ「い、いえ!」
美渡「ほら千歌も!」
千歌「はい!」
ちかルビ以外(心配で全然ゆっくりできない…) それからも…
美渡「ほら!さっさと行って!」
ルビィ「は、はい!」
…
千歌「ルビィちゃん!そっちの部屋じゃないよ!!」
ルビィ「えぇ!?」
…
千歌ママ「ただいま〜♡」
ルビィ「……」
ルビィ「千歌ちゃんの妹さん?」ボソッ
千歌「ううん…お母さん。」
ルビィ「えっ!?」
美渡「ルビィ〜こっちに来〜い!」 ……
午後10時
ルビィ「あぁ〜!疲れたぁ〜!!」ドテッ
千歌「今日はお疲れ様〜!」
千歌「はいこれ!みかんジュース!」スッ
ルビィ「わぁ〜!ありがとう千歌ちゃん!」
ルビィ「ングッ…ングッ……」
ルビィ「ぷはぁ〜!!」
千歌「おぉ…豪快……!」
ルビィ「仕事終わりのジュースは美味しいね!」
千歌「でしょ〜!」 志満「お疲れ様〜♡」
千歌「あ!志満ねぇ!」
ルビィ「お、お疲れ様でした!」ペコッ
千歌「美渡ねぇは?」
志満「いまお風呂に入ってるわ!」
千歌「あ、そう…」
志満「あ、千歌ちゃん!ちょっとこれ物置きに運んでおいて!」
千歌「は〜い。」テクテク
ルビィ「……」
志満「ねぇルビィちゃん!」
ルビィ「は、はい!」 志満「どうだった?初バイトは?」
ルビィ「な、なんとか乗り切れました!」
志満「そう。」
ルビィ「……」
志満「美渡ちゃん、怖かったでしょ?」
ルビィ「い、い、い、いえ!全然!!」
志満「ふふっ♡別に遠慮しなくていいのよ♡」
ルビィ「……少しだけ」ボソッ
志満「そっか!」
志満「でもあの子、すごくルビィちゃんのこと心配してたのよ?」
ルビィ「…え?」 ルビィ「いや、そんなことないですよ…」
ルビィ「ルビィが接客するたびに怒るしいっつもルビィのこと見張ってるし。」
ルビィ「美渡さんってなんか…」
志満「…ふふっ♡」
志満「なんでいちいちルビィちゃんに文句言うかわかる?」
ルビィ「えっ…?」
志満「心配なのよ。」
ルビィ「…!」
執事「美渡ちゃんったらルビィちゃんが接客する度に…」
美渡『大丈夫かな……』
美渡『……よかった…なにもなかったみたい。』ニコッ
志満「ってつぶやいてるのよ!」
ルビィ「……そんなことが」
志満「本当に妹バカだよね…」
ルビィ「……」 美渡「あれ?2人ともどうしたの?」
志満「あ、美渡ちゃん!」
美渡「次、志満ねぇ入りなよ。」
志満「そうね!」
美渡「んじゃ、ちょっと出かけてくる。」スタスタ
ルビィ「あっ…」
ルビィ「美渡さん…どこへ行くんですかね……」
志満「すぐ近くよ。」クスッ
ルビィ「……」 黒澤宅
黒澤ママ「ルビィ…大丈夫ですかね……」ソワソワ
ダイヤ「いや…大丈夫でしたわよ?」
黒澤ママ「ほ、本当にですか!?」
ダイヤ「えぇ!この目で確かめたから保証はできますわ!」
黒澤ママ「そう…」ソワソワ
黒澤ママ「どうしましょう…お客様にご迷惑をかけてないでしょうか……」ソワソワ
ダイヤ「問題ありませんわ!」
黒澤ママ「じょ!上下関係とか大丈夫でしょうか!」ソワソワ
ダイヤ「ふふっ…」
黒澤ママ「やっぱりなにか問題が!」
ダイヤ「いいえ、その逆ですわ!」
黒澤ママ「…はい?」 ダイヤ「ルビィにはいい先輩がいますわ!」
黒澤ママ「へぇ…どういった方なのでしょうか?」
ダイヤ「お父様みたいな先輩ですわ!」
黒澤ママ「…いや!それダメですわよね!」
ダイヤ「えぇ…ですが……」
ダイヤ「ルビィがあんなに口答えできるお方がいるとは思いませんでしたもの…」
黒澤ママ「…なるほど」
黒澤ママ「ところで…お父様は?」
玄関前
黒澤パパ「ルビィ…大丈夫かな……」ソワソワ
ダイヤ「今日は帰ってきませんよ〜!」
黒澤パパ「なっ!…そ、そんなこと知ってたし!」 十千万近くの浜辺
美渡「……」スパスパ
美渡「はぁ〜疲れた〜!」
ルビィ「…やっぱりタバコ吸うんですね。」
美渡「げっ…ルビィ……どうしてここが?」
ルビィ「志満さんがすぐ近くって行ってたんで。」
美渡「あっそ…」
ルビィ「はい、どうぞ。」スッ
美渡「へぇ…コーヒーとか気が利くじゃん。」ニヤッ
ルビィ「…そうですね。」 ルビィ「隣、失礼します。」スッ
美渡「…タバコ吸ってることは千歌には内緒にしろよ?」
ルビィ「…さぁ?」
美渡「……」スパスパ
ルビィ「……」ゴクゴク
ルビィ「…うわ、お父さんと同じだ。」ボソッ
美渡「ん?なんか言った?」
ルビィ「いえ、なんでもないです。」
美渡「ふぅん…」
ルビィ「……」ゴクゴク ルビィ「そのタバコ、ルビィのお父さんと同じブランドなんですよ。」
美渡「へぇ…ルビィのお父さんもタバコ吸うんだ…」
ルビィ「ほんっと止めてほしいですけどね。」
美渡「…やっぱり匂いか?」
ルビィ「それもそうですけど…」
美渡「…大変だね。」スパスパ
ルビィ「……」ゴクゴク
ルビィ「あ、もう無い。」カラッポー 美渡「じゃあコーヒー飲む?」
ルビィ「ルビィ…コーヒー飲めないからいいです。」
美渡「へ〜お子様だね〜」ニヤニヤ
ルビィ「…美渡さんほどじゃないです。」プイッ
美渡「…生意気な」ボソッ
ルビィ「……」
美渡「……」スパスパ
ルビィ「…あの!」
美渡「ん?」 ルビィ「今日は…ありがとうございました…///」
ルビィ「た、助かりました…///」
美渡「……」
ルビィ「また明日も…お願いします……///」
美渡「…ふっ」ニヤッ
美渡「なんだなんだ〜!急に照れて〜!」
ルビィ「べ、別に照れてなんか…///」
美渡「うりうりうり〜!」ワチャワチャ
ルビィ「ちょっ!やめて〜!!」 ………
……
…
美渡「さてと!そろそろ戻りますか!」
ルビィ「…そうですね。」ブスッ
美渡「いや…悪かったって……」
ルビィ「…別に気にしてませんよ」
美渡「もう遅いけど…家まで送ろっか?」
ルビィ「いえ…今日は千歌ちゃんとお泊まりなので…」
美渡「…そっか」スクッ
美渡「…ん、ゴミちょうだい。」スッ
ルビィ「あっ…ありがとうございます……」 十千万前…
美渡「……」テクテク
ルビィ「……」テクテク
ヤ、ヤメテクダサイ…
美渡「……ん?」チラッ
千歌「あの…そろそろ仕事のほうに戻らないといけないので……」
迷惑客1「いいじゃん!ちょっとだけ!」
迷惑客2「ちょっと俺達の部屋に来るだけでいいから!」グイッ
千歌「困ります!」
ルビィ「あわわわわ…お、男の人連れてこないと!」
美渡「……」
ルビィ「…美渡さん?」 美渡「……」スタスタ
ルビィ「ちょっ!!」
迷惑客1「ん?なんだ?」
美渡「…お客様?」ギロッ
迷惑客2「…あ?」イラッ
美渡「私の妹はお客様のような安物ではないので。」ギロッ
美渡「もし、まだ続けるようでしたら…」
美渡「警察呼びますよ?」ギロッ
迷惑客1.2「うっ…」ビクッ
迷惑客1.2「し、失礼しました…」
美渡「……チッ」
迷惑客1「なんだあいつ…こえぇ…」ボソッ
迷惑客2「目付きやばかったな…」ボソッ
ルビィ「すごい……!」 美渡「…怪我ないか?」
千歌「う、うん…」ウルウル
美渡「そっか…」ナデナデ
千歌「…その目付きも役にたつんだね。」
美渡「まぁな!」ニヤッ
ルビィ「す、すごい…」
千歌ママ「でしょ〜!」
ルビィ「はい……」
ルビィ「…え?」
千歌ママ「やっほ〜♡」
ルビィ「い、いつからいたんですか!?」ビクッ
千歌ママ「ほんのちょっと前よ!」
ルビィ「そ、そうですか…」
千歌ママ「ふふっ♡」 千歌ママ「ねぇルビィちゃん!なんで美渡はあんなに目付き悪いか知ってる?」
ルビィ「遺伝とか…?」
千歌ママ「ううん、全然違う!」
ルビィ「え?」
千歌ママ「千歌を守るためよ。」
ルビィ「…へ?」
千歌ママ「姉の習性なのかな?志満も時々目付き悪い時あるし…」
千歌ママ「ダイヤちゃんとかもそうゆう時ない?」
ルビィ「…あるのかな?」
千歌ママ「まぁ色々あるのよ!」
ルビィ「…?」
千歌「ヒック…グスッ……」ウルウル
美渡「あれ?泣いちゃった?」ニヤニヤ
千歌「泣いてないし…」ウルウル
美渡「はいはい…」ナデナデ
美渡「……」 ……
ちか小4『うわ〜ん!みどねぇ〜!』ボロボロ
美渡中1『千歌どうしたの!?』
志満中3『あらあらこんなに服汚して…』
ちか『あのね、さっきね、ちかのことバカって言ってきたの…』ウルウル
志満『そっか…』ナデナデ
ちか『それでね、バカじゃない!って言ったら突き飛ばされたの……』ウルウル
美渡『……』
美渡『千歌、ちょっと来て…』グイッ
ちか『ふぇ?』 男子1『ギャハハ…』
男子2『こっち来いよ!』
男子3『待てよ〜!』
美渡『…あいつら?』
ちか『ウン……』ウルウル
美渡『…おい』ギロッ
男子1『ん?』
美渡『千歌のこといじめたの…お前ら?』ギロッ
男子2『し、知らね〜よ!バーカ!』
男子3『バーカバーカ!』
美渡『いじめたのかって聞いてんの!』ギロッ
男子1.2.3『ひいぃ!』 男子1『か、帰るぞ!』
男子2『お、おう!』
男子3『待ってよ〜!』
美渡『……ったく』
ちか『……』キラキラ
美渡『…これで大丈夫だな。』ニッコリ
ちか『……すごい』
美渡『へ?』
ちか『みとねぇすごいカッコよかったよ!』
美渡『え…そう…///』テレテレ
ちか『うん!こう…ギロっ!って感じ!!』
美渡『そ、そっか!』
美渡『これからも守ってやるからな!』
ちか『わ〜い!』 ……
美渡(いかん…変なの思いだしちゃった。)
千歌「……てかなんで美渡ねぇってそんなに目付き悪いの?視力悪いの?」
美渡「う〜ん…」
美渡「まぁ…色々だ!」
千歌「えぇ〜!なにそれ〜!!」
美渡「ほい!さっさと帰るぞ!」
美渡「ルビィも!」
ルビィ「は、はい!」 それから1週間後…
美渡「1週間お疲れ!!」
ルビィ「ありがとうございます!!」
美渡「まぁ…よく頑張ったな!」
ルビィ「えへへ…」
美渡「ほい!約束のお給料だ!」
ルビィ「わ〜い!これで善子ちゃんと花丸ちゃんと遊べる〜!」
美渡「よかったな!」 黒澤宅
ルビィ「たっだいま〜♪」ニッコリ
ダイヤ「おかえりなさい!ルビィ!」
ルビィ「ルビィ!バイトを終えて来ました!」
ダイヤ「お疲れ様ですわ!ルビィ!」
ダイヤ「どうでしたか?バイトは?」
ルビィ「辛かったけどとっても楽しかったよ!」
ルビィ「美渡さんも優しくしてくれたし!」
ダイヤ「まぁ…!」
ダイヤ(最初は苦手と言ってたのに…!)
ルビィ「それより見て!これお給料だよ!こんなにたくさん入ってる!」
ダイヤ「まぁ!」
ダイヤ「頑張ったのですね…!」ナデナデ
ルビィ「えへへ…///」 ルビィ「えっと…中身は〜♪」ルンルン
蒲焼さん太郎×10「やぁ。」
ルビィ「」
ダイヤ「これは…」
ルビィ「……」プルプル
ダイヤ「き、きっと美渡さんのイタズラでしょう!」
ルビィ「だとしてもだよ…!」プルプル
ダイヤ「で、ですわよね…」
ルビィ「美渡さんなんて…美渡さんなんて……」プルプル
ルビィ「だいっっっきら〜い!!!」
美渡「ルビィのやつびっくりしてるかな〜♪」ルンルン
その後、ちゃんとしたお給料を貰いましたとさ。
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